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【人】 2年生 松本志信えっ、嫌とかではなくてだねぇ!? そりゃ嬉しいんだけども…よ…? [誰かとお付き合いなんてした事さえないんだぞ。 くっつく身体はドコドコ鼓動を速くしてる。 まあ伝わっちゃうだろう、情けないっつか恥ずかしいっつか。] いいのか? 寝顔とかも見ちゃうし、同じ飯一緒に食うし 同じシャンプーの匂いとかしちゃうんだぞ? …そんなん…ちゅーとかじゃ終われんかもしれんぞ? [とか言ってる顔はまあ赤いわけだけれども]* (169) 2022/09/18(Sun) 10:28:42 |
【人】 2年生 松本志信[シャンプーはダメなのね、把握。 じゃなくて、ああ、もう。] わかった、一週間以内に引っ越しね。 津崎くん。 [珍しく真面目な表情で顔を覗き込み。] (171) 2022/09/18(Sun) 10:45:41 |
【人】 2年生 松本志信 別に狭いのは……っていや、広いよ。 [マンションの最上階>>201 ちょっと高いななんて、すっかり高い所は怖くなっちゃったけど。 招かれた部屋は世間ではどう評価される広さか知らないが 四畳半の住人にとっては幾分快適な広さだと思う。 まあ、二人で暮らすとしてもちょい狭いくらいが俺は嬉しい。] んや、ほとんど捨てて平気。 大事なのは箱一つくらいで事足りるさ。 [その箱の中には知らぬうちに辛夷の花の書かれた緑色のペン>>6:107 が入っていることになるのだが まあ、その話は後日詳しく語るとして。] ベッドないの意外。 [美容のためにふかふかのベッドで〜…とかはないようだ。 招かれたので床に座るとして。] (205) 2022/09/18(Sun) 19:50:36 |
【人】 2年生 松本志信 一週間以内はすげぇ無茶振りだと思ったけど まあ、数日で荷物は何とかなるな。 [棲んでるとこの解約とか、その辺もまあ何とかなるっしょ。 機材優先の話には、配信してたらそうなっちゃうかもねと頷くも] 俺一人なら別に床でごろ寝でもいいけど。 あった方がそりゃあ、身体に悪くはなさそう。 まあ、……そうねぇ。 [“余計な”一言と憮然な態度に、ちょっと腕とか広げてみて] (210) 2022/09/18(Sun) 20:13:33 |
【人】 2年生 松本志信 そりゃなぁ、医者に言ったら怒られるぜ? なるべく無理はしてほしかねぇんだけども。 [広げた両手には寄せられてはくれなくて。 ちょっと虚しく誤魔化すように頬をぽりぽり掻いてはみたけども。 手を伸ばして引き寄せれば、さすがに腕の中には来てくれるだろうか。] (226) 2022/09/18(Sun) 21:59:16 |
【人】 2年生 松本志信津崎くん自覚無いと思うけど、結構無理しいだかんな。 [夢の中でも幾分と無理をしていたと思ってる。 あの日、入院していた部屋で散々泣いたのもきっと 俺だけしかしらない津崎くんの姿なのだろうし。 おさまってくれた身体をしっかり抱いて気付く。 身長は津崎くんの方が少し高く見えるけど 体格は俺の方がちったぁ線が太そうだ。 別の国の血は多少華奢になるもんなんだろうか。] (237) 2022/09/18(Sun) 23:43:15 |
【人】 2年生 松本志信 だろな、俺も怖かった。 だからもう、怖い思いはしてほしかねぇよ。 [守る、なんて大それたこと言うつもりはねぇけど。 せめて一緒にその気持ちを背負ったり分け合ったりしたい。 多分、先に逝ってしまった人もそうやって“生きる”ことを望んでるだろうから。 摺り寄せられた頭に瞳を細めて。] (248) 2022/09/19(Mon) 0:20:47 |
【人】 2年生 松本志信 あー……、… なんかちょっと間の抜けたこと言うかも知んねぇんだけど。 なんか、そう思ってもらえんのって嬉しいもんだな。 [それこそ昔だったら考えられるはずのないことで。] 一緒に生きるって約束なんだから。 死なねぇよ。約束。 [ちょっと照れくさそうに笑った] (254) 2022/09/19(Mon) 1:13:37 |
【人】 2年生 松本志信─電話はバイトの途中で─ [それは津崎くんと暮らすのも少しだけ経った頃。 もうそろそろ、イギリスに行くって話も現実味を帯びだしたころで。 街の小さな定食屋のアルバイトの休憩時間。 煙草も禁煙をはじめて吸えないし、飴玉一つ口に放り込もうとした瞬間だった。] あいはい? あー、朝霞ちゃん? [電話を取れば朝霞ちゃんの声。 なんかあったっけと思いつつ。] なんだどしたー? (255) 2022/09/19(Mon) 1:22:02 |
【人】 2年生 松本志信─朝霞ちゃんとの電話─ [電話に投げた声に朝霞ちゃんの声が返るまで、多分暫くかかったと思う。 妙な間で何を考えていたのか>>272 は知らないが そのかかった時間と声のトーンで、何かとても重要なことなのだろうと理解した。] ん? ああ〜……。 [そういえば約束してたことがあったな、と。 忘れていたとかそういうわけではなくて あれからそんなに深く話す機会もなかったな、と。] 朝霞ちゃんはさ、よく本読んでんじゃん? 本読む時ってどんな感じ? 楽しい? [その問いにはどんな答えが返ってきたのか。 どんなものであれ、うんうんと頷きゆっくりと口を開く。] 俺には、その世界がわかんねぇのよな。 わかりてぇなと思うんだけど。 色字共感覚、っつってな。 文字に色がついて見えてんだ、俺。 [外の室外機の音と混ざる声で語られるのは 其れにより淘汰された幼いころの記憶と それ故に文字を見ることが苦痛になってしまったという傷の話。]* (309) 2022/09/19(Mon) 12:50:06 |
【人】 2年生 松本志信─犬ではないんだがな?─ [心底死にたいと思っていた松本志信はもういない。 自殺であれ事故死であれ、予定されていた未来は夢によって書き換えられ 普通にアルバイトまで初めて料理の腕を磨くまでに。 何なら“大切な家族”にご挨拶まで済ませて 今や愛しき人の帰りを待つ日々。 なんてことは話したんだかどうだったか。 月に一度かそれ以上か、まるで様子を確認に来るような訪問は 正直有り難いものがあった。 だってバイトでさんざん料理の練習した後に、疲れて帰って自分に飯作るなんて 毎日は無理よしんどいしんどい、俺しか食わんし。 だから運ばれてくるお裾分けには感謝した。] あ、ちょっと、津崎くんに送るなら ちったぁいい写りのやつにしてくれよ? [写真が送信されるのなら少しでもいいものを、なんて。 そんなハッピーセットとの定例会。 長く続けばいい。 それだけ、津崎くんの大切な人が生きているという証だ。 俺は割りと平気だ、長いこと独りだったから。 そう思うことにしてる。 「寂しい」なんて弱音は、仲睦まじい二人に微笑む裏に隠して]* (310) 2022/09/19(Mon) 13:10:32 |
【人】 2年生 松本志信 おう、俺もそう思う。 ……──いや、“そう思ってた”かな。 [朝霞ちゃんの本に対する気持ちや感情の苦しさ>>312 を聞いて 俺も苦しいことはしなくていいと思ってた、って過去形で話し始めた。] でもさ、俺今ちっとだけ本読んでんだ。 まあ、レシピ本なんだけどさ。 ずっとは見てらんねぇし、ほとんどオーディオブックとか動画に頼るけど ほんと極々たまにな。 しんどいけど。 思い出さないわけじゃねえけど。 過去と闘ってでも、文字読みてぇって思ってさ。 [電話口の声は暗くない。 ただただ明るく、軽く、笑って。] やりてえこと出来たのよ、小泉くんの夢やみんなのおかげで。 だから、ちょっとだけ無理しても頑張ってる。 分ってもらえなくても。 (313) 2022/09/19(Mon) 13:58:19 |
【人】 2年生 松本志信 どこまで知ってるか判んねぇけど これから、好きな人ともしばらくの間会えなくなっちゃうんだ。 長い海外旅行行くんだと。 …待ってなきゃいけねぇから。 [わざわざ名前は出さなかったけど、そう伝えて。] 辛いし苦しいししんどいし、やな事いっぱいあるし “普通”じゃない俺には生き難い世の中だけど。 わかってくれねぇ奴なんてごまんといるけど。 ちっと無理しながらでも、俺ぁ頑張るよ。 [それが“生きる”なんだなって、思ってる]* (314) 2022/09/19(Mon) 13:58:55 |
【人】 2年生 松本志信─書き換えられた未来─ [津崎くんがイギリスにいって>>344 暫くしてから 掃除ついでに自分の荷物も改めて片付けていた。 引っ越しの荷物の中に、少し古ぼけたおもちゃがはいっていて その緑色のペン型ボイスレコーダー>>6:107 は、小さい頃使っていた覚えがあった。 早くに亡くした両親が買ってくれたもので 色字共感覚のことを気にして、録音できるおもちゃを選んでくれていたらしい。 再生のボタンを押す。 玩具はもう壊れていて、正しく音を再生することはなかったけど 「ありがとうな。」 ノイズに塗れた誰のものかわからない音声でも、その部分だけは何とか聞き取れた。 ある晴れた日の午後。 そいつをペン立てに片付けると背伸びを一つして すっかり慣れたように合鍵を持ち、マンションを後にした。] (418) 2022/09/19(Mon) 23:33:01 |
【人】 2年生 松本志信[自転車に乗って颯爽と風を切り、街を行き交う人々とすれ違う。 毎日見る光景は、あの日を境に変化があった。 世界は色褪せたものだと思い込んでいたのに 今はこんなにも、鮮やかに見える。 気持ち一つで変わるものだと、自嘲さえ毀れる。 あんなに単調だったのに、今は目まぐるしい。 煙草はやめて数カ月たったし。 部屋を掃除するなんてのも定期的にやってるし。 切り刻む事しか知らなかった包丁さばきも ちゃんと切り方を覚えるくらいにはなったから、成長してるんだろうと思う。 レシピ本も数ページなら読めるようにはなった。 そんなことをいちいち子供みたいに誰かに報告なんてしないけど イギリスの時間に合わせて、夜津崎くんが寝る前にメールを打つのは毎日続けてる。] (420) 2022/09/19(Mon) 23:33:41 |
【人】 2年生 松本志信[信号が赤になり、自転車を止めて足をつく。] ………、…? [心の端を突くような、既視感があった。 一匹の猫が走っていく。 赤信号の道路めがけて、車が往来する中に。 思うよりも先に身体が動いていた。 自転車を投げ捨てて、車道に飛び込んでいく猫を追いかけて。 飛び降りるのも怖いと思ってた俺が、だぜ?] (421) 2022/09/19(Mon) 23:34:07 |
【人】 2年生 松本志信[死ぬのってあっけないんだなぁって思った。 痛いとか苦しいとか怖いとか、そういうの感じる暇もなくて。 おもいきり車にぶつかった俺の身体は天使みたいに宙を舞って 道路に落ちた後、どんどん真っ赤に染まっていった。 その熱が自分の皮膚に伝わっていって あの時屋上で抱き締めた、津崎くんのことを思いだしてた。 ああ、俺が死んだら泣いてくれるのかな。 悲しいって言ってくれんのかな。 寂しいって思ってくれんのかな。 ごめんね、ってそればっかりが頭を占拠して──] (422) 2022/09/19(Mon) 23:34:55 |
【人】 2年生 松本志信 「 ──!!!!」 [引っ張られた、気がした。 猫を腕に抱えて道路に転がった、けど車に撥ねられることはなくて。 かわりに俺は擦り傷と切り傷に塗れることにはなったが 幸い、どこも対した怪我じゃない。 歩道の端に座り込んで、上がった息を繰り返し ばかみてぇにうるさい心臓を何とか落ち着けようと。 死ぬんじゃないかと思った。 実際きっと本当は死ぬはずだった。 ]……、…はは。 [死ぬのが怖いと思った。 生きていたいと、思った。 書き換えられたこの未来を 一緒に歩みたい人の貌が浮かんで、目の奥が熱くなった。] (423) 2022/09/19(Mon) 23:36:07 |
【人】 2年生 松本志信[今、向こうは何時だろう。 わからないけどたまには遠慮せずに送ってみよう。 つかまえた猫と、ボロボロの写真。 ちょっと心配させるかも知んねぇけど。 遠い国の愛しい人のスマホが、震える**] (424) 2022/09/19(Mon) 23:37:00 |
【人】 2年生 松本志信[電話がかかってきたのは、あの夢みたいに晴れた遅い夏の日で。 綺麗な青空が広がる、風の穏やかな日だった。 突然かかってきたものだったから驚いたけど。 丁度、そろそろオムライスもマシなものが作れるようになってきてて 今度の電話でそんな話でもしようかな、って思ってたところだったから。 泣き虫な彼の報告に、柔らかく微笑んで] (442) 2022/09/19(Mon) 23:59:56 |
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