人狼物語 三日月国


87 【身内】時数えの田舎村【R18G】

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視点:


【秘】 巡査長 清和 → 花守

みんなが海で遊んだ日の夕暮れ時。
カナカナ、と鳴くヒグラシの声を掻き消すように、
風を切って走るバイクのエンジン音が轟いて、花守の耳にも届いた。

「おまたせ」

バイクから降りてヘルメットを取り、気安く手を振る。

金色の髪がふわりと舞って、夕陽に照らされる。
まるで、秋の稲穂の色で染まってどこまでも続く広野のようだ。
(-3) 2021/08/14(Sat) 21:02:14

【秘】 巡査長 清和 → 花守

すぐ玄関から出てきた花守に、もうひとつのヘルメットを投げ渡す。

煌めくような金の髪。
外からやってきた清和だけが持っていた、特別と異端の象徴だった。
"彼"が清和に憧れて、清和と同じになった。その時までは。


清和がこの田舎にもたらしたものは、良くも悪くもたくさんあった。

宵闇も、御山洗も、添木も、そして花守も、
この男がいなければまったく違う道を歩んでいたことは想像に難くない。

そんなあなたの初恋の相手は、ずっと手の届かないような場所から、
手の内を明かすことなく、涼しげな顔であなたの様子を見て言うのだ。

「あの頃みたいに、近くの隣町……
 いや、もっと遠くがいいか……誰にも知られないような、遠い場所」

ほら、乗れよ。と後ろに乗るように促す。
準備ができればご褒美を上げるのに相応しい場所にバイクを走らせる。
ひとりで走るときよりも、ゆっくりと。後ろの人間を気遣うように。

「……都会に出て、いい男とかいなかったのか?」

その道すがら、ふたりきりで秘密の会話を交わしながら、ふと尋ねて。
(-28) 2021/08/14(Sat) 23:50:43

【秘】 巡査長 清和 → 花守

響くエンジン音と共に背中に感じるのは、温かく確かな存在感。
ふたりを乗せたバイクは風を切り、遠くに見える街灯りに誘われていく。

誰も、お荷物だなんて思ったことはない。
他の誰よりも前を進んできた。ずっと背中を見せてきた。
自分がそうしたい、そうありたいと思ったからしてきた生き方。
だけど、そんな生き方も、いつまでも続けてはいられなかった。

それを痛感させられたのは、花守と『約束』を交わす、少し前の事。

「ふふ、そうかそうか……大人しくて無垢な少女、か。ふふ……」

面白いことを聞いた。と、おかしそうに笑う声が微かに聞こえてくる。
花守を知ってれば、とてもそんな風に称することはできないだろう。

そして、今まで自分がみんなに見せてきたものとはまさしく、
理想や妄想を押し付けられるような『清和瑠夏』の姿だと思った。


「つまり、縁ちゃんは自分のことを見てくれる人と一緒になりたいと。
 大変だな。そんなヤツ、探してもなかなか見つからないだろうに。
 お医者様なんて、特にいい顔してないといけないだろうしな」

将来を案じるような声色で、ぶつぶつと呟いて。

──街灯りは、まだ遥か遠く。
(-33) 2021/08/15(Sun) 2:32:22

【神】 巡査長 清和

>>3:G56 >>3:G58 宵闇 【2日目 ピアノ勝負時空】

言うや否や、あなたの許可が得られたかも曖昧なまま、
押しのけるようにして、少し強引にピアノの前に座る。

一回、二回、自分でも確かめるように鍵盤を優しく叩いて。

あの頃を懐かしむような手付きで、曲の始まりの部分だけを
何度か繰り返して弾いた。ピアニストにとっての準備運動だ。

「……よし」

10年のブランクを経たというのに、確かに感じる手応え。
満足気に小さく声を漏らして呟き、そっと目を閉じれば。

清和の指が優雅に、軽やかに鍵盤の上で踊り始める。

清和にとっても、宵闇にとっても懐かしい曲が奏でられる。
俺たちふたりの勝負といえば、この曲を置いて他にはない。

清和が一番弾けた、"あの頃のままの演奏"がそこにはあった。

最後まで演奏を終え、ふぅ。と一息吐けば、ゆっくりと振り向き、
後ろにいるであろう"ライバル"に不敵な笑みを浮かべて口を開く。

「……後攻、どうぞ? 俺に"ぎゃふん"と言わせてくれるかな?」
(G0) 2021/08/15(Sun) 3:16:52

【秘】 巡査長 清和 → 花守

ずしん、と背中に感じる、少し重くて硬い感触。
バイクに乗っているというのに、やんちゃで困るなと思いながらも。

「ははは、悪い悪い……へそ曲げないでくれよ?」

なんて、いつものように軽い謝罪の言葉を返す。
万が一、へそを曲げられたとしてもこの状況では逃げられまい。

こんなやり取りも、いつまでも続けばいいのになと思う。
懐かしくて、面白くて、暖かい。だからこそ、大切に思った。

「……しかしそれが、"オトナ"になるってことなんだろう。
 寂しくっても、生きづらくっても、飲み込んで生きていく。
 そうする上で何を拠り所にするのか、しっかり持っとかないと……

 まあ、寂しさや生きづらさをなくそうとするのも、選択のひとつだが」

都市開発が始まって、いつまでも田舎には残っていられなくなった。
寂しさと生きづらさを飲み込んで生きていくことを、清和は選んだ。
ならば、清和の拠り所とは?

「……遠いな、まだまだ」

ふ、と漏らすように呟く。どれだけ走っても街灯りは遠くのまま。

当然だ、ここは"田舎"なのだから。"都会"になど行けるはずがない。
(-47) 2021/08/15(Sun) 16:57:06

【神】 巡査長 清和

>>G7 宵闇【2日目 ピアノ勝負時空】

「……俺の負け、だな。
 渾身の演奏をしたと思ってたんだが……流石は"プロ"だ」

負かされちまった、という呟きと、ぱちぱちと響く拍手が静寂を破った。
晴れやかな表情で"プロ"になった宵闇の演奏を純粋に称えて笑う。

本当は、少し悔しい気持ちもある。
しかし、負けを認められないほど、清和ももう子供ではなかった。

「……ぎゃふんの"ふ"までは、お前にくれてやるよ。カケル」

だというのに、最後の一文字はまだ与えないまま。
そう言った清和の顔は意地悪なものではなく、むしろ楽しそうなものだ。

「最後の一文字は──」

そうだ、最後に残ったこの一文字は意地や見栄で渡さないのではない。
これは、俺自身のワガママを通して、願いを叶えるために使うもの。
だから、清和はこの一文字を、こう使ってやるのだ。

「──お前が作る、俺への歌と交換だ」
(G10) 2021/08/15(Sun) 18:39:50

【神】 巡査長 清和

【4日目 『不発弾』処理の時空】

「さて、着いたな……」

百千鳥に声を掛け、4人分のショベルとスコップを用意して神社に。

あの時も、勝手に埋めると怒られるからと祭りをカモフラージュにし、
誰も来ないうちにさっさと三人で埋めてしまったような記憶がある。
神社の象徴である大樹の前から、右に5歩、再び右を向いて5歩。

「……そうだ、ここだ。ここに埋めたんだ」

懐かしいな。と言いながら、その場にしゃがみこんで土を触った。

10年前の同じ日に、ここで集まって掘り起こそうと誓った約束。

はたして、あの二人は憶えているのだろうか。
シャベルやスコップを持った清和を見れば、思い出したかもしれない。

ふたりが来るのを待つことなく、一緒にやってきていた百千鳥と、
埋めていたタイムカプセルを掘り起こし始める。必ず来ると信じて。
(G11) 2021/08/15(Sun) 19:09:40
清和は、百千鳥と一緒に神社の方向に向かっていった。たくさんのショベルとスコップを持って。
(a8) 2021/08/15(Sun) 19:10:33

【秘】 巡査長 清和 → 花守

決して辿り着くことのない、都会への道を走り続けている。

清和もきっと、すでに違和感に気づいているはずなのだ。
だというのに、その事を切り出すようなことはしなかった。

いつかはあの街灯りの下に戻らなければならない。向かっている。
それでも辿り着けないのなら。それは、仕方がないことだから。

「この田舎を、この村のみんなを愛してるから」

自らが"オトナ"でいられる理由を何のためらいもなく言った。

「……縁ちゃんとあの『約束』する、ちょっと前か。
 俺とヒサシ、バカみたいにボコられて帰ってきたの、憶えてるか?

 あの時なあ、思ったんだよ……何か起こってからじゃ遅いって。
 絶対にみんなを守る。その為なら"オトナ"にならないとってな」

飲み込んだ理由、飲み込めた理由。
寂しさ、生きづらさ。そんなものは、何の役にも立ちやしないから。

「……だから、俺は『公安』になったんだ。
 どんな汚いことしたとしても、絶対にみんなが平和に暮らせるように」

これ、誰にも言うなよ? と、珍しく強く咎めるような口調で言って。
(-70) 2021/08/15(Sun) 20:07:40

【神】 巡査長 清和

>>G12 宵闇【2日目 ピアノ勝負時空】

「楽しみしてる」

にやりと不敵な笑みを返して見せた。
勝負が終われば、また他愛もないやりとりをしたりして時間が過ぎる。

上司や後輩を待たせるわけにもいかず、程々にして宵闇家を後にする。
宵闇の母にはまた名残惜しそうにされ、
母親というのはどこもこうなのだなと少しおかしくなった。

「それじゃあな、カケル。また明日。おばさんも、お元気で」

見送りに来たふたりに軽く手を振って、清和は風のように去っていく。

月明かりに照らされた金の髪が、夜闇の中で煌めく光を放っていた。
(G19) 2021/08/15(Sun) 20:16:49

【神】 巡査長 清和

>>G14 添木【2日目 警察組二次会時空】

「ん〜〜? はてさて、そんなこと、あっただろうかなあ……
 10年も経っちまったもんだから、すっかり忘れちまったなあ」

すっとぼけている。
酒が入ったからか、それともあなたと一緒だからか、随分と砕けた態度。

「くく、怒られてんのかよ、お前……ここはもう職場じゃないんだろ? 
 それじゃあ、いくら悪い子になっても関係ないよなあ、ヒサシ?」

からからと笑いながら、乱暴にあなたの頭をくしゃくしゃと撫でる。
かつて自分と同じ金色だったそれは、今はもう"良い子"の黒に染まった。

どこか名残惜しそうにしながらも手を放して、ふぅ、と一息ついた。
再びそちらに向き合って。

「当たり前だ。未成年飲酒なんてさせたら一発アウトになっちまう……

 そう言えばヒサシ、どうして警察になったんだよ。お前。
 ……あの時は、さんざん迷ってたくせに。どういう心変わりだ?」
(G21) 2021/08/15(Sun) 20:44:17

【神】 巡査長 清和

>>G17 百千鳥【4日目 『不発弾』処理】

「当たり前だろ? 俺たち何年お前らの先輩だと思ってるんだ……」

からん、と後ろから鳴る下駄の音が心地よい。都会では聞けないものだ。
追いかけてきたことで音の鳴る間隔が狭まって、また別の音を楽しんだ。

「転んだりしないように気を付けろよ。ヤな思い出、作らないようにな」

手伝ってくれる百千鳥に、そうやって声を掛けながら地面を掘る。
高校生3人で埋めたものを、成人と中学生の2人で掘るのは骨が折れる。

掘り起こすのにはまだもう少し掛かるかもしれない。

「……百千鳥は、なりたいものとかないのか? 将来……」

額に汗を垂らしながら、一緒に"不発弾"の処理をする百千鳥に訊ねた。
(G26) 2021/08/15(Sun) 21:51:19

【秘】 巡査長 清和 → 花守

「俺たちふたりが、バカやって、隣町まで行ってワルやって……
 ヤバいことに巻き込まれて、鬼走さんたち警察に助けて貰った。

 ……それだけ」

簡潔に、ただ要点だけを並べて、あの時に何があったのかを語る。

だが、清和
と"彼"
にとっては人生を変えるほどの出来事だったのだと、
静かに語る口調からは、うかがい知ることができるだろう。

「……このままじゃ、ご褒美上げられないかもな」

いつまで経っても街灯りに辿り着かないので、そんな事を呟いて。
(-90) 2021/08/15(Sun) 22:00:30

【神】 巡査長 清和

>>G25 添木【2日目 警察組二次会時空】

「ほ〜う? なんだ、恋人か?
 お前が相手だと怒ってばかりになっちまうだろうなあ、はは」

からかうように笑いながらも、どこか寂しいものを感じるもので。

髪は黒色に戻って、自分の知らないところで様々な経験を積んで。
もう、自分の半身とまで思っていたヒサシはいなくなってしまった。

どこか、センチメンタルな気分に陥ってしまうのは、酒のせいか。

「警察官僚がイッキ強要で処分!とかシャレにならんことすんなよ?
 ただでさえ、世の中は警察の不祥事に目光らせてんだから……」

挑発的に笑う姿に、こちらも腹をくくったようににやりと笑った。

「……なまいき言うじゃないか、ヒサシ。……ぜってえ負けねえ」

残っていた酒を一気に煽ってグラスを空にすれば、次を求めた。
(G31) 2021/08/15(Sun) 22:13:19

【秘】 巡査長 清和 → 警部補 添木

/*

念のために確認連絡ですの〜!

この飲み比べ、強度に対して抵抗を[[fortune ]]で繰り返していく形でよろしいのかしら?

抵抗が下回ったほうがほうが負けでよければそのまま進めていきますわ〜
(-98) 2021/08/15(Sun) 22:54:51

【神】 巡査長 清和

>>G32 百千鳥【4日目 『不発弾』処理】

「簡単に見つからないよう、結構、深く埋めたような気がするな……
 まあ、たぶん、もう少しで頭を出し始めるんじゃないか?」

明確な根拠はない、希望的観測を述べる。場所間違ってたら大惨事だ。

運動神経は良いと得意げに語る姿に、油断するなよ。とだけ返して。
小柄な体格にも関わらず、若者らしい力強さに少し羨ましさを感じた。

口ごもり、困ったように返ってきた答えに、少しだけ腕を止める。

「よくわからない、か……まあ、中学生なんてそんなもんだよな。

 こっからいろいろやって、やりたいこととか見つかったりして。
 ……そうじゃなくても、やらなきゃいけないことができたりして。

 いずれにせよ、後悔しないよう頑張って生きるしかないんだな。
 宛がないなら、一緒に正義の味方でもやるか? 警察官って名前のな」

めちゃくちゃキツイけどな。と、付け加えて、冗談めかして笑う。
それからすぐ、手が止まっちまったな。と再び掘り返す作業に戻った。

頑張れよ、最年少。と、最後に激励の言葉を送りながら。
(G37) 2021/08/15(Sun) 23:09:20

【秘】 巡査長 清和 → 花守

「……今も相変わらずか、お前は」

仕方がないやつだな、と困ったように笑った。
咎めるつもりはない。ただただ、可愛い妹分の面倒を見るだけだ。

あの頃と同じように。

「次は、何が必要なんだ? 上げられるものなら、渡せるものなら……」

そこで言葉は止まる、あなたの言葉を、答えを待つようにして。
(-104) 2021/08/15(Sun) 23:26:25

【秘】 巡査長 清和 → 警部補 添木

/*

承知しましたわ〜!
では、その通りにさせていただきますの〜!

ご返答、感謝いたしますのよ!これからよろしくおねがいしますわ!
(-105) 2021/08/15(Sun) 23:27:53

【神】 巡査長 清和

>>G34 添木【2日目 警察組二次会時空】

「……昔っからそうだったなあ、お前は……手のかかるやつだった。
 まあ、そういうところが可愛くて仕方なかったんだがな。俺は」

酒の弾みでぽろりと本音を漏らす。
わざわざ、こんなことを言う姿は添木も始めてみたものかもしれない。

親の愛に溢れて育ったからこそ、面倒を見ることができたのだろう。
あなたが気を引こうとしてする行いに、清和はずっと応えてきた。

自分に憧れて金髪に染めてきたときも少し呆れたものだったが、
決して悪い気はしなかった。むしろ、自分と同じになったのが、
嬉しいし、喜ばしいとまで、内心では密かに思っていたほどだ。

「……言ったな? 音を上げて降参とか、ナシだからな」

ここまで来てしまえば、もうどちらも退いたりすることはない。

正真正銘、どちらかがゲロ吐いて本当の事を話すまで続くのだ。

はたして、勝負の結果は……
強度:32
(G38) 2021/08/15(Sun) 23:39:47

【神】 巡査長 清和

>>G41 添木【2日目 警察組二次会時空】

「ああ〜? おめえ、降参はナシだって最初に言っただろ〜がよ〜……」

まったく……と、不服そうな様子で座椅子に転がって、
げたげた笑っている添木に、のそのそと近付いていく。

こちらも相当に呑んだからか少し足元が覚束ないが、
それでもあなたに向かう足取りは確かなものだった。

「さあ、ゲロはいてもらおうじゃねえか……マジのほうじゃねえぞ。
 ど〜して、あんなに迷ってたお前が警察なんかになってんだよ。
 俺に憧れて髪染めて、一緒にワルもやってた、ソエギヒサシ〜!」

タチの悪い酔っ払いの絡みだ。
そちらにもたれかかるように、体重を乗せて、その真意を問いただす。
(G42) 2021/08/16(Mon) 0:16:48

【秘】 巡査長 清和 → 花守

「……そうか」

打ち明けられる"真実"に耳を傾ける。
そして、励ますわけでもなく、慰めるわけでもなく、そう呟いて。

「やっぱり、俺と同じなんだな。縁ちゃんは……
 意地っ張りで、見栄っ張りで、嘘吐きで……本当の事を言えない子」

俯いて、それ以上の言葉を出せない花守をそっと優しく抱き締める。
恋人にするようなものでもなく、親愛を示すようなものでもなく、
小さくか弱いものを慈しむような、優しく包み込むような抱擁。

「……疲れたなら、休んでもいいんだ。
 本当の事を言えない苦しさも……俺は、よくわかってる。
 辛いこと、苦しいこと、悲しいこと。全部、吐き出して泣いて……
 今は、それでいいんだ。俺が受け止めてあげるから……おいで」

こうしていれば、きっとこの服も花守の涙で濡れてしまうだろう。
だが、そんなことの何を気にする必要があろうか。

気がすむまで、清和はずっとこうして優しく抱き続けているだろう。
(-110) 2021/08/16(Mon) 1:11:20

【神】 巡査長 清和

>>G46 添木【2日目 警察組二次会時空】

「うるっせえなあ〜〜〜〜!?
 おまわりさんはおれもおまえもだろうが〜〜〜〜!!」

完全に酔っ払いだ。
悲鳴を上げて助けを呼ぶ添木に遠慮なく体重を掛けてじゃれあう。
こんな醜態、未成年の子たちには絶対に見せられない……

(G53) 2021/08/16(Mon) 2:50:07

【神】 巡査長 清和

>>G46 >>G53 添木【2日目 警察組二次会時空】

「く、くく、ふふふふ……!あっはははははは!」

本当の事を明かされれば、堤を切ったように大笑いする。

「よ〜〜〜〜く、わかってるじゃね〜か。ヒサシ〜〜……
 そ〜だよ、俺が守りてえのは、国とか平和とかそんなんじゃねえ。
 俺の大好きなこの田舎と、そこに住んでたみんななのさ……」

国とか平和とかはそのついで。と正直な本音を漏らし続ける。

「だがなあ、ヒサシ〜……俺は、そんな真っ当なもんじゃねえよ。
 ここのやつらが平和でいれるなら、俺はなんでもやる気でいるが……
 逆に言えば……それ以外はさあ、どうでもいいんだよなあ……」

どこか沈んだような表情に変わって、笑っているあなたを見る。

(G54) 2021/08/16(Mon) 2:51:24

【神】 巡査長 清和

>>G46 >>G53 >>G54 添木【2日目 警察組二次会時空】

「あん時……
 俺ら、ワルさして、洒落ンならないこと巻き込まれたとき、
 お前がいたぶられてんの見せられて、ぶっ殺してやるって思った。
 アレがなかったら、俺も警察官になんかならず、バカやってたよ。
 ……あの時、この拳銃持ってたら、撃ち殺してたかもしれんなあ」

物騒で、警察官にあるまじき発言。
あれも、これも、すべては酒の弾みで言わせていること。
誰かに聞かれてしまっていれば、問題ごとになるかもしれない。

「そ〜やって、お前も、警察官になってくれて、俺はさあ……
 嬉しいし、祝ってやらないといけねえんだけど……寂しいんだよな」

「……黒なんかに戻しやがって……ずっと、金でもよかったのに。
 お前がずっと、金でも大丈夫なように、やってくつもりだったのに。
 ……バカヒサシ」
(G55) 2021/08/16(Mon) 2:53:25

【置】 巡査長 清和

鬼走も、宵闇も、御山洗も、添木も、花守も、誰も違った。
この金髪を持っていたのは、外から来た、清和だけだった。

それがコンプレックスだったわけではない。むしろ、誇りだと思う。

母から貰った大切な宝物だった。だけど、それでも寂しかったのだ。
だから、あえてみんなから浮いて、前に進んで、羨まれる位置にいた。

お前が自分と同じになってくれて、俺は、嬉しかった。

寂しくなくなったんだ。お前がいてくれたおかげで、俺は。
だから、お前が戻ってしまうのが、こんなにも寂しいんだ。
だけど、お前は追いかけてくれる。こんなにも嬉しいのか。

ああ、どうすればいいんだろうな。この気持ち、わからないな。
(L11) 2021/08/16(Mon) 2:54:12
公開: 2021/08/16(Mon) 2:55:00
清和は、添木の髪に酔った勢いでキスをした。
(a22) 2021/08/16(Mon) 2:54:52

【置】 巡査長 清和

俺は本当は、鬼走さんの部下でも、添木と一緒の配属先になったわけでもない。

これは俺が10年前、この田舎に捨ててきた憧れと願望が作り出した、夢幻なのだ。

無力だと感じた。事が起こる前になんとかできなかった。
みんなを守れる"オトナ"にならねばならないと強く思い知らされた。

ハーフで地毛が金髪だなんて、警察官になれないと何度も言われた。
すべて、実力と実績で黙らせてきた。それをするほどの覚悟があった。

そして俺は『公安』になった。この田舎のみんなを守るために。
何かが起こってしまう前に、すべて俺たちで解決してしまえるように。

俺は『公安』だ。夢が終われば、あの不発弾の中身は全て処分しなければならない。

『公安』の正体が明らかになるようなものは、可能な限り処分しなければならない。

それがどれだけ思い出深いものであろうと。

俺の名前は『清和ルカ』

──清和とは、世の中がよく治まって穏やかなこと。

──ルカとは、光をもたらす聖者の名前。

お前たちの未来に光あれ。清和の世を生き、幸せであれと俺は願う。
(L12) 2021/08/16(Mon) 3:20:13
公開: 2021/08/16(Mon) 3:20:00

【秘】 公安警察 清和 → 花守

「……俺は、絶対に見捨てたりなんかしないよ。
 助けが必要なら飛んでいくし、お金が必要なら工面することもできる。
 止まってしまって。何もできない縁ちゃんになってしまってもな」

公務員だからな、金持ちなんだ。と気を紛らわせるように言う。

「だけど、寂しくならないようにずっと傍にいることはできない。
 いつ死んでもおかしくない。本当は、誰にも明かせない仕事だから。

 歳だけ食って"オトナ"になりきれずに大きくなっちまったやつ、
 縁ちゃんだけじゃなくって、いっぱいいるよ。残念だけどな。
 
 すっぱり諦めて別の道に進むか、意地でもその道を進み続けるか。
 どっちにしても、今までやってきたことを後悔にしてしまうのか、
 あんなこともあったけど、って笑えるようにするのは縁ちゃんだ。

 その寂しさと生きづらさは……縁ちゃん自身で乗り越えないと」

静かに諭すように言って聞かせる。
はたして、こんなことを言っても救いになるのか、わからない。
ひどく挫折した人間に対しては、ただの耳障りな音かもしれない。

「意地っ張りで、見栄っ張りで、嘘吐きの花守縁……
 あの時の言葉を本当にしてやれるのは、お前だけだ……
 あの時の約束は無駄じゃなかったって言えるのもそうだ。

 だからまた、頑張れ。酷なことを言うようで、悪いけどな……」

だが、そう言わずにはいられないのだ。
清和が望むのは、この平和な世の中で、みんなが幸せに生きること。
(-133) 2021/08/16(Mon) 14:41:38

【神】 公安警察 清和

>>G63 >>G64 >>G65 添木【2日目 警察組二次会時空】

「あ〜、も〜、うっとおしい〜…… 叩くな〜!太鼓じゃねえぞ〜!」

ふにゃふにゃ笑って自らの頬をペチペチ叩く添木を、叱ってやった。
今のあなたにとっては、太鼓よりも面白い楽器かもしれない。

その手が頬をなぞるものに変われば、少しは怒りもおさまるけれど。

「……さあてなあ、そんなの俺にだってわかることじゃねえよ。
 まあ、俺にそうあって欲しいってんなら、そうしちまうよ。きっとな」

そうでなくとも、この男はきっとそうしたのだろう。
けれど、その為に意地や見栄を張らせてくれたのは、いつだって──

(G73) 2021/08/16(Mon) 19:14:54

【神】 公安警察 清和

>>G63 >>G64 >>G65 >>G73 添木【2日目 警察組二次会時空】

「……当たり前だろ。それが"オトナ"になるってことなんだから」

清和だってわかっている。だからこそ、それを一番に示したつもりだ。
だけどやっぱり、心のどこかには"コドモ"の部分があるものなのだ。
それがお酒の力を借りて、寂しいと言葉を紡がせた、それだけだった。

次第に小さくなっていく声を、酔ったままでは聞き取り切れずに。
あんなに騒がしかった笑い声もなくなって、ひとり残された気分。

「おい、ヒサシ……ヒサシ? 寝ちまったのかよ……まったく……」

深くため息を吐き、興が削がれたように身を離した。
ごろりと身を放り出して、まるで子供のように寝そべる。

「お前もなっちまうんだもんなあ……俺のいないとこで……」

子離れを経験する親とは、こんな気持ちなのだろうかと思った。
だとすれば、世の中の母親はみんな強くたくましい生き物だろう。

気が抜ければ一気に浮遊感を襲ってくるように感じた、
だけど今は身を委ねてしまおうと、静かに目を閉じてしまう。

しばらくすれば、騒いでたのが嘘のように、
安らかで落ち着いた寝息が聞こえてくるだろう。
(G74) 2021/08/16(Mon) 19:16:58

【秘】 公安警察 清和 → 花守

「……みんなからそう言われるよ。ずるい、ひどい。ってな」

そういう人間だって自覚もある、困ったように肩を竦めて小さく笑った。
その姿は背を向けた花守からは見えないけれど、想像するのは容易い。

「もちろん。
 縁ちゃんが大丈夫だって言えるようになるまで、いつまでも」

何のためらいもなく、そう答える。いつだって、そう応えただろう。
懐から手帳を取り出し、すらすらとペンを走らせ、頁を破り捨てる。

「だけどもし、夢の中でだけで大丈夫にならなかったら、
 現実に返って、どうしても助けが欲しくなったときは……

 ……いつでも、俺に頼ってきてもいい」

小さく折り畳んだ、破られた手帳のページを手渡そうとする。

「……本当は、誰にも内緒なんだけどな。
 この先、縁ちゃんにそれが必要がなくなったら……
 綺麗さっぱり全部忘れて、記憶の中から消してくれ」

「『約束』できるか?」
(-143) 2021/08/16(Mon) 19:35:13