―BL号・大ホール―


……というか、顔が売れれば売れるほど、関係者以外に会いにくくなりますもんね。
だからファンの声ってどうしても匿名で、文字でしか知れないこと多いですし。俺もテオさんがこうして言ってくれてめちゃくちゃ嬉しいっす。ハイ。


[友達追加の手付きが慣れないのを見て>>1:5思わず顔綻ばせて、暫くして通知に表示された犬のスタンプには思わず呼気にも似た笑みを一つ。
表示された恐らく本名である名前に目を瞬かせるも少し優越感に近い心地して自分からもゆるキャラのスタンプを１つと、それから先ほど撮った写真を送信した]


予定空けてまで飲んでくれるんですか？
それまんま素直に受け取ってマジで誘いますからね。
後で絶対連絡します、織也さん。

[端末の画面一旦暗く落とさせてポケットに突っ込めば、所用があるからまた後でと彼には小さく手を振る。
申し訳程度のサングラスを鼻梁に引っ掛けその場を後にした後、直ぐにSNSには先ほど撮った写真を投稿するための文章を頭の中で練り始め、すぐにでも投稿したい気分だったが今投稿してしまうとこのクルーズに参加しているファンにバレてしまうし、しようと思えば船の出待ちができてしまうな、と思いこの旅が終わるまで寝かせることにした]*