【人】 外国語学部3年 天音 和花― 鍋パ前のこと ― [ うち、*93と、言われて。 少しの思案。 あー、とか、うーとか。 意味のない言葉を漏らしたのち、] いい、ですよ [ 別の場所。 という代案が思い浮かばなくて。 先輩なら、大丈夫かなと思っていた。 とりあえず、手にしてた『search』のケースは、 カバンに戻して] じゃ、続きは鍋パのあとですね [ そう言いながら、立ち上がり 鍋の準備を始めたのでした。*] (255) 2020/11/12(Thu) 6:40:03 |
【人】 外国語学部3年 天音 和花― 鍋パの最中 ― [ 頼安くんは、的確に鋭いことを言う。 映画を観て、泣くとか、そういうことはある。 だけど、自分のために泣くことは殆どなかった。 ――だって、そんなもの既に枯れてる ずっと一人と言われると、さすがに胸が痛かった。] 酷いな……もう、そんなこと [ 言わないでよ。とケロッと 笑おうと思った言葉は、続かなかった。 自分の手のひらを見つめて、 言葉を探していると、彼は続ける。 みんなが大事にしたいと思ってくれてると、] (256) 2020/11/12(Thu) 6:41:13 |
【人】 外国語学部3年 天音 和花私も大事にしたいと思ってるよ ここの人たちは、皆、優しくて温かいから [ 頼安くんのお父さんが、私に似てるらしい。 父親とどんなやりとりかあったかは、分からないけど。] ありがとう、大丈夫 分かってるよ、心配してくれて、ありがとう [ 逃げようとした、足を止めさせてくれて。 迷いながらも言葉をかけてくれて。 ふっと、吐息だけの笑みを浮かべた。 嬉しいと思う気持ちと、自嘲とが混ざって、 口角はうまく上がらなかったけど。 パンっと、気合を入れるように 自分の頬を両手で、叩く。 後輩くんに尻を叩いてもらうとは、情けない よもやよもや、ってやつだ。] (257) 2020/11/12(Thu) 6:41:40 |
【人】 外国語学部3年 天音 和花ありがとう、だけど、和花先輩は とっても凶暴なので、頼安くんを怖がらせる前に ちょっと頭、冷やしてか来るね [ にこ、と笑って、背を向ける。 気持ちは伝わってるよ。と、分かってもらえると嬉しいが こういう時ばかりは、上手い言葉が出てこない。 部室を後にすれば、部室から離れた。 少し薄暗くなった、空を見上げながら、 冷たい風で頭を冷やす**] (258) 2020/11/12(Thu) 6:42:54 |
外国語学部3年 天音 和花は、メモを貼った。 (a30) 2020/11/12(Thu) 6:44:40 |
外国語学部3年 天音 和花は、メモを貼った。 (a31) 2020/11/12(Thu) 6:45:30 |
【赤】 外国語学部3年 天音 和花── ピンク映画withさっちゃん>>*94 ── そうかな……なんか、負けた気がして [ 誰にというと、よく分からないけど。 過去の記憶に囚われているようで、 屈してしまったようで。 そんな自分が嫌で。 人を巻き込んですることではないけど。 さっちゃんの苦笑いに、 やっぱりちょっと申し訳なかった。] え? っ、ふふ なになに? 私の初チュー奪っちゃう? [ 笑い話にしてくれようとする。 さっちゃんは、やっぱりとても優しい人だ。 目を閉じて、待つような動作をするから くすくす笑って、片手で狐のようなポーズをつくれば、 その頬に指先でキスをするように、近づけた。] (*110) 2020/11/12(Thu) 20:34:44 |