「行方不明？　兄さんって、ギルドリーダーだろ？」

兄さんの代理、との言葉を素直に受け取るとそうなる。
狩猟ギルドの名を冠するギルドのリーダーが、
そう易々と『噂』の被害に遭うとは思い難い。

「……その話、本当？
　例の事件のせいとかじゃなくてさ、もっと他の
　用事でアンタに連絡できないだけとかさ」

比較的現実的な可能性を提示する。
しかし胸の内では、身内がそう判断するからには
自分の提示した可能性も低いのだろうと理解していた。

ブラキウムは、その笑顔を見て心配そうな顔をします。

「……わかったのだ。でも具合が悪くなったらすぐに言うんだぞ。
ブラキは心配だ！」

ブラキウムは、時々あなたを振り返りながらその場を去るでしょう。

「ならねーよ。

　ギルドリーダー様に顔覚えてもらおうと思ってね。
　ほら、俺んトコみたいなギルドと商人、
　仲良くしとくに越したことはないと思わね？」

宝探しギルドと商人ギルド。
そしてどちらも小規模ときた。
意訳するなら、『今後ともヨロシク』という事だ。

信頼の証か、会議を混乱させたくないのか何度か豪華な飲み食いできそうなお金をメレフに渡す

『シータ事件が起きた痕をみたことがある　その事件を起こした犯人を捜している』

『記憶が曖昧でしっかり覚えてもいなくて　犯人がどんな姿か知らないけれど　もし犯人が1人じゃないなら事件の建物や人で心当たりがあるかもしれない』

『どうして殺したのかを聞きたい　法則があるのかを聞きたい
　何のために殺しているのかを聞きたい　見たあのときから心が囚われている　大好きだった舞台もなにもかも身に入らなくなってしまった』

『したいのか　この感情が怒りなのか　興味なのかもわからない　だから』

会いたい、と口を開けばこぼれた灰が紙にのって驚いて飛び跳ねた
いそいで払って大事にならなかったのをほっとひといきをつく
あたふたとしながら吸い殻を捨てて慣れない煙草を味わいつづけた

見直し、そこにあった文字を消した

『「」でした』



顔が赤くなるのをスケッチブックで隠して
ぺこぺこと謝るように頭を下げる

『情報がない中意見を出してくれるだけでもありがたい会議でした
　協力してくれようと　出席があるだけで　嬉しいんですよ　嫌な空気でないのならよかった』

冷めない頬を冷やしながらラサルハグの待てに首を傾げると
渡されたキャンディーをサダルは受け取った

『これはなんですか？』

*バタバタ*



ブラキウムは、あなたの背中に声をかけました。

「メモ見たぞ！　一緒に行きたいけど、まずその前にルヴァにお届け物が二つあるのだ。
片方は『やくし』のトルキからで、もういっこは『Ammut』からなのだ！」

配達ギルドからの届け物と聞いて、きっとあなたは思い出すでしょう。
今月の請求書がまだ届いていないことに。

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