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【人】 技師 アユミ「……」 女の表情は暗い。 残された食糧。汲み置きの水。 救助が来るまでの日数。 全員で生き延びることは不可能だ。 そう知っていながら、告げることができずにいた。 (0) 2021/06/27(Sun) 21:44:23 |
【秘】 流転 タマオ → 技師 アユミ「……」 ひょっこり、屋上に頭を出してみた。土砂降りの雨が滅茶苦茶にすり抜けていく。全く回復しそうにない空を呑気に見上げた。 (-121) 2021/06/29(Tue) 0:56:35 |
【秘】 流転 タマオ → 技師 アユミ 降り注ぐ矢の如き雨粒に見舞われた時のことを想像し、それから頭を引っ込める。何事もなかったかのように点検へ戻った。 (-122) 2021/06/29(Tue) 1:03:04 |
【秘】 流転 タマオ → 技師 アユミ「……数刻後にはこちらもか」 天井をよく観察し、力及ばず直せなかった雨漏り箇所を思い出す。ここ鍵かかってるし、後で部屋の前にバケツ置いておこ……。 (-132) 2021/06/29(Tue) 11:46:26 |
【秘】 流転 タマオ → 技師 アユミ タマオは思考した。己は幽霊である。何となくの習慣で行いはするが、食事も睡眠も必要なものではない。この逼迫した状況の中、己の分の食料は明らかに不要だ。しかしどう言ったものか。 「己は食わずとも問題ない」と言えば、きっと無理をしているのだと思われる。こう述べるのは己だけに限らないだろう。献身の精神を掲げる者は少なくない。余計な問答をしている暇は彼らにはないはずだ。 かと言って「己は生者でない」と言えば、余計な混乱を招くだけだ。あまりに当たり前のように、己はこの村に在った。己がそう、住民達に記憶させている。普段は「いつの間にか見なくなった」程度で収めるのだが。 己は矛盾を孕んだ存在だ。生者と関わるべきでないという思想はあれど、心を支配する寂寥の念がそうさせてくれない。死者としての自覚を持ってから、人に紛れ離れを何度も何度も繰り返してきた。 今回も常と変わらず、近い内に離れる予定だったのだが、その前にこの騒ぎだ。下手に見えなくなれば「探す」という体力を余計に消耗する行為をされかねない。居れば彼らに分配されるべき食料を無駄にしかねない。 ではどうするべきか。答えはまだ出ない。 (-154) 2021/06/29(Tue) 17:43:12 |
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