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【秘】 夜の一族 チャンドラ → 探偵 キエ「……あれは」 人家の明かり? わたしたち夜の一族は、夜ならば魔法が使える。空が飛べる。 昼の民が夜を恐れるあまり、そのあるべき姿すら照らしつくそうとしているのも知っている。 「──違うわ、あれは」 そしてもうひとつ、知っていることがある。 夜という時間は、人々が恐るほどに無防備な時間であるということ。 「……戦火?」 紛争というものはどこにでもあるらしい。 巻き込まれないように、手を出されないように、わたしたちと昼の民は睨み合っている。 でも昼の民同士も、紛争をするらしい。 私には全く、理解ができないのだけど。 (-24) 2021/10/21(Thu) 22:01:41 |
【秘】 夜の一族 チャンドラ → 探偵 キエ「──ないわ。わたしたち夜の一族は、仲間割れなんてしないもの」 夜にしか生きられないわたしたち。 だからなのかは定かでないけど、その結束力はとても強い。 ひときわ明るく燃えるのその更に奥。 昼の民の平穏な生活を見るのは初めてだ。 彼らの縄張りに近付いてはならないと、強く言い含められていたから。 「わたしたちにも理解できないのよ。 何が理由で彼らが争うのか。 だから近寄らない。そう決めているの、わたしたちは」 君子危うきに近寄らずとはよく言ったものね。 それでも警戒は怠らないのがわたしたち夜の一族だったけど。 (-39) 2021/10/21(Thu) 22:41:57 |
【秘】 夜の一族 チャンドラ → 探偵 キエ「……。そうね、わたしたちは数が少ない。 だから数の多い昼の民の気持ちはわからないわ。 ……特に私は。 甘いのでしょうね。お父様にもよく言われるの」 話し合いで全て解決してしまえばいい。 どちらかが折れるのではなく、双方が少しずつ折れればいいのに。 歩み寄るという言葉は、決して対個人だけのものではないと、わたしは思う。 「……宗教、は詳しくないけれど。 わたしたちが月を、夜を愛するのと同じようなものね」 わたしたちの場合、生まれた時からおなじ家の中だけど。 人気のないひっそりとした屋敷の中。 ここにくるまで、わたしの世界はその屋敷とその周囲の夜しかなかった。 (-48) 2021/10/21(Thu) 23:21:24 |
【秘】 夜の一族 チャンドラ → 探偵 キエ「……どう?」 また寒空に、昇っていく。 その問いに答えるには少し、時間が必要だった。 館で出会ったいろんな人。 交わることのないはずの昼の民たち。 わたしたちの言う『昼の民』は、わたしたち以外の全てを指している。 (-53) 2021/10/21(Thu) 23:48:17 |
チャンドラは、クロノに言伝を頼んだときのことを思い出す。 (c4) 2021/10/21(Thu) 23:48:58 |
チャンドラは、シトゥラにノートを借りた時のことを思い出す。 (c5) 2021/10/21(Thu) 23:49:32 |
チャンドラは、アマノからもらったビスケットの味を思い出す。 (c6) 2021/10/21(Thu) 23:49:51 |
チャンドラは、ゲイザーが自分のために使用人にお願いをしてくれた、その後ろ姿を思い出す。 (c7) 2021/10/21(Thu) 23:50:31 |
チャンドラは、キエが開いてくれたパーティのことを思い出す。 (c8) 2021/10/21(Thu) 23:51:05 |
チャンドラは、ポルクスがとても心配をしてくれた事を思い出す。 (c9) 2021/10/21(Thu) 23:51:57 |
チャンドラは、テラに貰った、楽しい時間を思い出す。 (c10) 2021/10/21(Thu) 23:53:19 |
【秘】 夜の一族 チャンドラ → 探偵 キエ「……みんな、やさしかったわ」 それを口にしてしまうから、わたしは未熟者。 睨み合っていないといけない。 昼になると能力を失うわたしたちにとって、昼の民はみんな天敵だもの。 「だからわたしは、知りたいと思ったの。 みんなのことを──昼の民のことを」 排他的な夜の一族の中で、わたしははぐれものだ。 冒険が好きで、そして好奇心が強い。 一族でわたしはお転婆だと呼ばれた。 その思想がいつか一族を滅ぼすかもしれないと、お父様が感じているのも知っている。 (-54) 2021/10/21(Thu) 23:53:58 |
チャンドラは、館の時間が好きだった。 (c11) 2021/10/21(Thu) 23:54:46 |
チャンドラは、例え夜が来なくても。本物の月がなくても。 (c12) 2021/10/21(Thu) 23:55:24 |
チャンドラは、ただみんなの優しさに、甘えているだけだったから。 (c13) 2021/10/21(Thu) 23:55:52 |
チャンドラは、今度は自分から知りたいと、そう思ったのは、あれが1番最初。 (c14) 2021/10/21(Thu) 23:56:12 |
【秘】 夜の一族 チャンドラ → 探偵 キエ/* 遅くなってごめんなさい!熱が出たわ、うふふ! メモを置くのは大丈夫なんだけど、ちょっとお返事お待たせするわね…………。 よろしくお願いするわ! (-95) 2021/10/22(Fri) 9:07:16 |
【秘】 夜の一族 チャンドラ → 逃亡者 ポルクス/* 添い寝………了解よ! ただ完全に体調を崩してしまったから、すこしどころかかなりお返事お待たせすることになると思うわ! その前に行方不明メモだけ書いておくわね! (-96) 2021/10/22(Fri) 9:08:51 |
夜の一族 チャンドラは、メモを貼った。 (c15) 2021/10/22(Fri) 9:29:53 |
夜の一族 チャンドラは、メモを貼った。 (c16) 2021/10/22(Fri) 9:30:21 |
【秘】 夜の一族 チャンドラ → 探偵 キエこんなことを言ったらあなたは怒るのかもしれないけど。 わたしは、ただ規律に縛られるのは嫌だった。 でもあなたの言う通り、規律というのは必要だから定められている。 一族のことだけを考える。 不必要なことは知ろうとしなくていい。 その規律は、わたしたちに必要だから定められている。 「……ええ、キエ。 あなたの言葉、忘れないわ」 ありがとう、とわたしは微笑んだ。 一族では決して賛同されることのなかったこの考えに、賛同を得ることができたのがとても嬉しかった。 (-97) 2021/10/22(Fri) 10:01:07 |
【秘】 夜の一族 チャンドラ → 探偵 キエ「ええ。あんなに孤独で寒かったのに、今はとても暖かいわ」 夢を見て、目を覚ました時わたしはきっともう寒くない。 寂しさなんて感じる必要はないんだもの。 ──寂しさ?じゃああの見えない誰かは── 「……そうね。考えるわ。 頑張ってみる。……これから」 これまでのわたしは頑張ってなんていなかった。 だからその分も、これから頑張りたいと思う。 伸びてきた手をわたしはゆっくりと握る。 くすり、微笑みかけた。 (-99) 2021/10/22(Fri) 11:10:11 |
【秘】 夜の一族 チャンドラ → 探偵 キエ/* ありがとうございました! 寒さも無くしてもらえちゃった……。 目を覚まして大丈夫なやつですかね? まだ秘話続くなら続いて大丈夫です! (-105) 2021/10/22(Fri) 11:58:23 |
【秘】 夜の一族 チャンドラ → 逃亡者 ポルクス/* こちら襲撃ロールが終わりました。 いつでも起きられますが、就寝前ロールが終わるまでは起きずにいた方がいいですね? 解熱剤のお陰で元気なのでいつでもどうぞ! (-108) 2021/10/22(Fri) 12:40:02 |
【秘】 夜の一族 チャンドラ → 逃亡者 ポルクス「ええ、わたしも久しぶりに作ったの。 あなたと同じで、こどもの頃はよく作ったんだけどね」 ベッドに横になる前に、わたしは机の上の籠を手に取った。 中にはベーグルとマフィンが入っている。 部屋に戻るのにもお弁当が必要な身の上なの。 「……双子、と言っていたわね。 なかなか会うことは、できなかったの?」 /* Thank you… きちんと仮眠しながらやるから大丈夫よ! よろしくお願いするわね! (-137) 2021/10/22(Fri) 17:05:37 |
【秘】 夜の一族 チャンドラ → 逃亡者 ポルクス「体調は、この通り。 さっきまでよりずっと元気よ」 ベーグルを手にとって食べてみせる。 さっきまで食べる気の起きなかった冷たいもの。 まだ寒いけど、空腹と重なった頃に比べればいくらも元気よ。 (-140) 2021/10/22(Fri) 17:33:18 |
【秘】 夜の一族 チャンドラ → 逃亡者 ポルクス「死者に……? それで、閉じ込められてしまうなんて。 今もお兄さんは、閉じ込められたままなのかしら」 ベーグルを食べてしまったら、ご馳走様とわたしは手を合わせる。 「それはね、貰ったの。 翠色は私の分。朱色の方は、とても綺麗だったから」 紙飛行機を飛ばして競争をした、そのときに使った物。 マーカー代わりに地面に置いたものを、幾つか貰ったの、とわたしは説明をした。 「とても楽しかったから、思い出の品ね」 (-147) 2021/10/22(Fri) 19:18:18 |
【秘】 夜の一族 チャンドラ → 逃亡者 ポルクス「殺す……?」 わたしにその言葉はとても唐突に聞こえた。 驚きを隠せない。 「それは、愛されたいと、そういうこと? その人が、あなたを殺してくれる人じゃなかったら、あなたはどうするの? ポルクス」 愛ならわたしも知っている。 わたしは家族を愛している。月を愛している。夜を愛している。 でもそのどれも、殺してやりたい、壊してやりたいなんて思わない。 (-149) 2021/10/22(Fri) 19:47:27 |
【秘】 夜の一族 チャンドラ → 逃亡者 ポルクス「ポルクス……?」 一目惚れ、と言われた。 あなたの手があたたかいことを今は感じることができる。 わたしは驚いて、あなたの瞳を見つめた。 「……ごめんなさい。わたしは、あなたを殺せない。 一族の掟でもあるの」 わたしたちと昼の民は睨み合っている。 わたしたちの手で昼の民を殺したとなれば、その睨み合いは終わってしまうかもしれない。 「でも、それだけじゃないわ。 ……どんなに酷い目にあったとしても、そう思う日が来るように思えないのよ」 お父様には甘いと言われる考え方。 わたしはその考え方を、変えられるような気がしない。 あなたの望みは叶わない。 だからわたしは、ゆるく目を伏せた。 (-160) 2021/10/22(Fri) 20:45:50 |
【秘】 夜の一族 チャンドラ → 逃亡者 ポルクスごめんなさい、とまたわたしは呟く。 昼と夜は分かたれている。 あなたとあなたのお兄さんが、分かたれていたように。 月はとても高い、寒いところにある。 月に手を伸ばしても触れることは叶わない。 それは月が、触れる相手を選んでいるからだとわたしたちは考える。 わたしも、おなじ。 ただ手を伸ばして触れるだけなら簡単かもしれない。 でもわたしが伸ばし返せる手は、ひとつだけ。 あなたの望みは叶わない。 それならわたしは、あなたの手を取らない方がいいのでしょう。 「それでもわたしは、あなたに会えて嬉しかったわ。ポルクス」 最初からひとりだったら、会うことはなかったのでしょう? あなたにとってお兄さんがどれほど大きな存在でも、わたしにとってはあなたはひとりだけ。 その気持ちだけは、どうか伝えさせて。 (-166) 2021/10/22(Fri) 21:26:10 |
チャンドラは、ポルクスの望みを叶えることは出来ない。それを申し訳なく思う。 (c18) 2021/10/22(Fri) 21:42:39 |
チャンドラは、夢を見る前、キエの言葉を思い出す。月はとても高い、寒いところにある。 (c19) 2021/10/22(Fri) 21:43:56 |
夜の一族 チャンドラは、メモを貼った。 (c20) 2021/10/22(Fri) 21:52:21 |
【秘】 夜の一族 チャンドラ → 逃亡者 ポルクス「ええ。……どうかあなたも休んで。 長らく、付き合わせてしまったから」 それにわたしは、まだこの部屋にひとりでいれそうにない。 今も唇に、あの冷たさが残っているような気がして。 だから部屋を出るようになんて、あなたには言えなかった。 「おやすみなさい、ポルクス」 そうして目を閉じると、すぐに寝息が聞こえてくる。 昼はわたしたちにとって眠る時間。 館の時間は、いつだって昼。 そうしてわたしは夢を見た。 月に触れようと、月を目指して半ばで寒さに負けてしまう。 寒さは、孤独だと、夢の中でそう思った。 (-172) 2021/10/22(Fri) 22:08:45 |
【秘】 夜の一族 チャンドラ → 逃亡者 ポルクス/* ありがとう! 目を覚まそうと思うのだけど、あなたは変わらず隣にいるかしら? それを聞いておかないとと思って………… (-174) 2021/10/22(Fri) 22:32:13 |
【秘】 夜の一族 チャンドラ → 逃亡者 ポルクス/* やっぱりいないのね……… 分かったわ、探せるかは流れ次第でわからないけど、一先ず起きるわね。 ありがとう、ポルクス…… (-178) 2021/10/22(Fri) 22:41:48 |
チャンドラは、夢を見ていた。誰もいない、触れたいものにも触れられない、高くて寒い宙の夢。 (c26) 2021/10/22(Fri) 22:42:44 |
チャンドラは、夢から醒める。「おはよう」と、声がした。 (c27) 2021/10/22(Fri) 22:46:55 |
【墓】 夜の一族 チャンドラ「…………」 目を醒ましたわたしはまず、あんなにこびりついていた 寒さ がなくなっていることに気付く。身体を起こして辺りを見回した。 彼の姿がどこにもない。 部屋に戻ってしまったかしら、とそう思った。 「……?」 そしてもうひとつ気が付いた。 あんなに毎日お腹を空かせていたのに、その空腹感がどこにもない。 けれど夜が来たというわけではなさそう。 わたしは魔法がまだ使えない。 (+6) 2021/10/22(Fri) 22:53:49 |
【墓】 夜の一族 チャンドラ「……行かないと」 置き去りにしたいくつかの約束が待っている。 違和感に不安な気持ちを抱きながら、わたしはドアノブに触れようとした。 触れようとして、すり抜けた。 予想なんてしていないものだから、わたしは扉もすり抜けて転んでしまう。 廊下を、使用人が歩いていた。 使用人は、部屋の外で転んだわたしに構うことなく、廊下を横切っていく。 (+7) 2021/10/22(Fri) 22:59:29 |
【墓】 夜の一族 チャンドラ「────え?」 何が起きたかわからなくて、すぐに起き上がることができなかった。 そうする間にも使用人、来賓、数名の往来がある。 その誰ひとりとして、わたしを見る人はいない。 背筋が凍るような心地がした。 多分また、酷い顔色をしているのだけど、それを指摘してくれるポルクスもいない。 ようやく立ち上がったわたしは、広間に向かうことにした。 莫迦ではないから、人とすれ違う度、状況を呑み込んでいく。 どうやらわたしは、誰にも見えていないみたい。 (+8) 2021/10/22(Fri) 23:05:34 |
【墓】 夜の一族 チャンドラ広間でわたしは彼らの姿を探す。 人混みもすべてすり抜けるから、動きやすいといえばさすがに楽観視が過ぎるかしら。 そう、わたしは冷静だった。 なぜか ぬくもり をずっと感じていた。それがなければ、もっと取り乱していたかもしれないけど。 わたしは探す。 わたしに気づいてくれる人を。 少しそそっかしくて、一生懸命なお友達の姿を。 夢の中にまで会いに来てくれた、白い鴉の姿を。 いつの間にか隣からいなくなっていた、優しい、彼の姿を。 大きくてふわふわいつも浮いている、不思議な彼の姿を。 (+9) 2021/10/22(Fri) 23:15:31 |
チャンドラは、探している。広間を、中庭を、館中を。誰の目にも触れなくても、今のわたしは孤独じゃない。 (c28) 2021/10/22(Fri) 23:18:14 |
【秘】 夜の一族 チャンドラ → 浮遊想 テラあなたの姿をわたしは探す。 館中を歩き回る中、あなたは目立つはずと思っていて。 それでもきっと見つからない。 ──冷静になった今だからこそ、わたしはひとつの予感に気付けていた。 (-180) 2021/10/22(Fri) 23:44:32 |
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