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【秘】 磁気嵐 テレベルム → 観測者 サルガス【これは、貴方の死の知らせを受けて、逢いに来た男だ。】 「……」 そこは、静かだった。 謝りたい、と思うが、それを受け止める意思はない。悲鳴は……もう、聴こえていない。あなたを補佐する装置は機能を停止していて、貴方の手をいくら温めようとしても、熱はどこまでも逃げてゆくばかりだ。 死は見慣れている。 見慣れている、はずだ。 生命の散った匂いがする。 あなたは今、どこにもいない。 (-65) 2021/09/07(Tue) 7:17:56 |
【秘】 磁気嵐 テレベルム → 観測者 サルガス「……はやく、帰って来てくれ、サルガス」 テレベルムは貴方の肉体に話しかけた。 当然応えはなく、部屋には環境維持のための電子音が僅かに鳴り続けるだけ。換気をしている。…………その空気に乗って、サルガスの一部が戻らないままだったら、そのためにあなたが帰れなかったら、などと、理不尽な想像をする。今すぐに環境維持の全てを止めてしまいたい。蘇生の仕組みは理解しているのに、あなたが二度と戻らないことを望んでいるわけではないのに。 「はやく帰ってきてくれ」 テレベルムは貴方の肉体の傍に跪き、しばらくそこでじっと留まっていた。 蘇生の為の搬送装置が戸惑うようにドアの前にたちふさがるまで、ずっとそこにいた。 (-66) 2021/09/07(Tue) 7:25:17 |
【秘】 磁気嵐 テレベルム → ひとのこ ヌンキ「おかえり」 開口一番、あなたの生還を祝う言葉。 しかし数秒後、ふと首を傾げる。 「……これではここがあなたの部屋のようだ。使うタイミングが違う気がする」 そうですね。 モソモソと部屋の中へ戻っていく白饅頭。数日前に謎オブジェが屹立していたテーブルにはいくつかの小さな白饅頭(本物)。 あなたを迎える準備はそれなりに整えておいていた、らしい。彼なりに。 (-67) 2021/09/07(Tue) 7:29:05 |
テレベルムは、祈っている。 (c28) 2021/09/07(Tue) 7:30:25 |
テレベルムは、全てが、良くなるように祈っている。 (c29) 2021/09/07(Tue) 7:30:49 |
テレベルムは、貴方たちにとっての良い、とは、なんなのか、わからないままだ。 (c30) 2021/09/07(Tue) 7:31:39 |
【秘】 磁気嵐 テレベルム → アンテナ キュー【処刑室のあなたを眺めに来た。】 「…………死の香りは、貴方にとっては、酷い音にも聞こえるのだろうか」 細く小さな肉体に声をかけた。 処刑室は『そのように』────殺し易く、蘇生し易くできているから、処刑のその時に立ち会うことでもなければ、あなたの体液の香りも、テレベルムに刺激が強すぎるということは無い。だが、だからこそ、肉体からの情報を把握しきれない自らを強く感じ、目の前のあなたとの違いを意識する。 「……貴方は私を殺した時、怖かった、のだろうな」 気遣うことなど無かったかもしれない。 腕を掴む必要は無かったかもしれない。それは、余分な痛みではなかったか?私のそれは、八つ当たりに過ぎなかったかもしれない。……死を見るのは、それだけで、これほどまでに苦しい。 「帰ってきたら。……謝罪をさせてくれるだろうか」 応えはない。 どこかぼんやりとした足取りで来た男は、ぼんやりとしたまま、立ち去っていった。 蘇生装置の起動音が聞こえる。 (-70) 2021/09/07(Tue) 7:40:25 |
【独】 磁気嵐 テレベルム【サルガス看取りNGシーン】 蘇生装置に感情はない。 あらゆる装置は、おおむね、そうだ。 だがテレベルムにとって彼らの待機音は僅かな呆れ、ため息に似た響きに感じられるし、何一つ不調のない装置が持ち主を守るように動いている駆動音は、懐いた生き物が喉を鳴らすに似た様子に聞こえる。 だからドア前の彼らの『戸惑い』にはやや決まりの悪いような視線を感じていたし、テレベルムが立ち上がってサルガスの肉体から離れる、と同時に部屋へ向かったその機体たちからは「やれやれようやく仕事ができる」といった声すら聞こえてきたし、 そのタイヤにテレベルムの布が ギャルン と勢いよく挟まって双方メチャメチャにモタモタした時に至っては、「……すまなっ……済まない、仕事の邪魔を……いやっ……離して……一旦、一旦お互い落ち着こう、一旦タイヤ止めて」 それはもう平謝りしたのだ。 通じないけど、とりあえずもう、ほんと申し訳なかったので。 なんかもうあらゆるものに。 (-74) 2021/09/07(Tue) 7:54:04 |
【墓】 磁気嵐 テレベルム「……」 テレベルムは、プラネタリウムの星を眺めている。 上映機の細かな駆動音。 それは生きている。 「……」 動いている。 仮初の恒星を、熱のない光を描きながら、動いている。 (+10) 2021/09/07(Tue) 11:44:13 |
【墓】 磁気嵐 テレベルム掌で顔を覆う。 こんなに投げやりな気持ちになったのは、生きていて初めてかもしれない。沢山の感情を見た。沢山の思いを見届けた。 自分にできることがあるか? この自分に為せることなど、破壊だけではないか? 命は生きるために食らう。 命以外もそうだ。そこに在るということは、他の存在をそこに許さないということ。存続し続けるために食らう。移動は、侵略をもって行われる。 それ以外を求められて生まれたわけではない。 「……わかっている」 これは逃避だ。 自分は。テレベルムは、今、きっと、『何もしたくない』と思っている。理由を探しているだけだ。何もせずにいられる理由を。 偽りの星は頭上で輝き続けている。 紅茶は減らないままだ。 (+12) 2021/09/07(Tue) 12:29:41 |
【墓】 磁気嵐 テレベルム情けない話だ。 義務も怒りも痛みもあった。 あったはずだ。 駆動するための炎は、自分で何度も、そこに在るとわかっていたはずだった。 不意に掻き消えた。 理由は、……たぶん。それも、わかっている。 全て、道筋は理解しているのに、解決法だけ、わからない。 「寒さは、孤独を想起する、と」 わかっているのに、 ティーカップの水面は、動かないままだ。 ふと、 戦死した同胞に対して、こんなにも心を動かしたことがあっただろうか、と掠めた思考の罪深さに、奈落に沈むような感覚を覚えた。 ────今までの私は、本当に死を知っていたのだろうか? (+14) 2021/09/07(Tue) 12:39:19 |
テレベルムは、己の祈りの空虚を知った。 (c37) 2021/09/07(Tue) 12:41:28 |
【秘】 磁気嵐 テレベルム → ひとのこ ヌンキ「………?……ああ」 ともぐいの意味はわからなかったが、星域が変われば意味が変わることもあるだろう、と適当に話を流した。たぶんほんとに白饅頭を用意したのかという意味であろう。食べたかったから……。 緑茶については、素直に頼んだ。甘いものではないので、淹れ方を詳しく調べたことはない。自分が淹れれば渋くなってしまうだろう。……砂糖を入れる淹れ方については学んだことがあるが、メジャーな飲み方でないこともまた、テレベルムは知っているのだ。 「カウンセリングは、うまくいったのか」 茶を待つ間、その背に話しかける。 自分ほど上手く通過する人間は稀に違いない、と思っている。自負がエグい。 (-118) 2021/09/07(Tue) 12:49:06 |
【秘】 磁気嵐 テレベルム → ひとのこ ヌンキ「……そうか。 あなたに……怒ったのは、カウンセリングに影響があったら、すまなかったと思って……いるのだが」 モフ…… 白饅頭を一つ食べながら、深く息をつく。(待てなかったのだ。) 「民間人とのゲームは初めてでな。意外と、だんだん、後を引くものだと思っている。そうしてみれば、私も完全勝利とは言えないかもしれないが。あなたの帰還は喜ばしいと思う」 (-129) 2021/09/07(Tue) 13:21:47 |
【墓】 磁気嵐 テレベルムテレベルムは、ふいに椅子の上で膝を丸めた。 血栓を防止すべきだと肉体の痺れが訴えかけていた。 「……」 抱き込んだ手足が、ひどく冷えているのを感じる。 このまま凍りついてしまいそうだ。 (+18) 2021/09/07(Tue) 13:51:31 |
【秘】 磁気嵐 テレベルム → 観測者 サルガス「……!」 駆け出す。駆ける。駆ける。 もつれたように。 ああ、……制限された機能が、軍用機能が恨めしい。 「……!サルガス!……サルガス、」 貴方のいるはずの、扉の向こうへ叫ぶ。 扉をこじ開けようと異能を使う。 …………私は、何をしている? (-188) 2021/09/07(Tue) 17:59:55 |
テレベルムは、異能干渉禁止区域に異能を使い、けたたましいアラーム音に叱られている。 (c57) 2021/09/07(Tue) 18:00:49 |
【秘】 磁気嵐 テレベルム → ひとのこ ヌンキ「……いや。あなたの……選択もまた、……死を前にした人間の、選択の、一つだったのだと…… 今思えば、そう、思うのだ」 沈み込みながらも、貴方の方にまんじゅうセットをそっと押し出す。ふかふかもっちり生地に滑らかなこしあんが味わえる逸品。船内メニュー、なかなかやるな……とテレベルムはおもっている。 「……今の私は、少しずつ、思考に疲労を覚えている。 『何もしたくない』。そのように、感じつつある。あなたの選択は……それに近いものなのではないかと、思い始めた。私は、【幸運にも】、最初に襲撃された。けれどあなたは?……あなたは違う。与えられた役目をこなさなければならない。判断を下さなければならない。 ならば死んだ方が早い 。……そう感じてもおかしくはないのだと、……」 (-190) 2021/09/07(Tue) 18:07:11 |
テレベルムは、しょんぼり。床に座り込んだ。 (c59) 2021/09/07(Tue) 18:07:37 |
【独】 磁気嵐 テレベルム「……」 こいつよく考えたら発声について負の方向に訓練されてるからそら歌えんわ すまないカストル……ボーカルは難しそうだ…… (-194) 2021/09/07(Tue) 18:15:19 |
テレベルムは、小さくうたった。91くらい。 (c67) 2021/09/07(Tue) 18:16:58 |
【秘】 磁気嵐 テレベルム → 観測者 サルガス「あ、……」 謝罪の言葉と、説明の言葉と、質問と、 様々に口をつくはずの言葉がもつれて詰まり、あなたの顔が、伴う機器が、生き始めているのを、確認した。 「……サルガス」 寄りかかったその体を支える。 ……熱は逃げない。互いに留まっている。 (-220) 2021/09/07(Tue) 19:52:48 |
【秘】 磁気嵐 テレベルム → ひとのこ ヌンキ「……私は、そう、貴方の『よかれと』というのも、正しい、貴方の意思の一つの側面なのだと思う。生きてきた世界で、貴方がそうすることで最大多数の幸福を与えることが出来た、という成功体験や、貴方の受けてきた教育において、それはおそらく正しかった」 軍人は戦うために存在し、戦うために死ぬ。 恐らくは、そうして生きることに近い。そのまま生きていければ、そうして使い続けられることが自他共に幸福となることだろう。けれども実際は、年嵩のものは管理職に移行する。使い続けることは難しい。なぜか?なぜテレベルムは、今ここでゲームをする立場となったのか? 「だが、…………そうあることは、疲れる、のではないかとも。そうあり続けるあなたに、ゲームの中で『選択』をさせることも。疲労と、逃避を招くのではないか、と。そう思う」 精神は同じ形であり続けることは難しいのだ。 テレベルムも、ヌンキも。扱われ続けることは、道具としての経年劣化を生じる。人は道具であり続けることは難しい。だから、そのままに道具を遂行しようとするならば、 ヌンキのように、心が勝手に、死 おわり を望むのではないか?(……私も、また) このまま、今までの自分で居ようとするならば、彼と近い選択をするような気がする。……そういう、実感がある。 (-229) 2021/09/07(Tue) 20:22:19 |
【秘】 磁気嵐 テレベルム → 観測者 サルガスあなたの体温を確かめる。布越しに触れる。恐る恐る、撫でる。肩を。背を。あなたの異なる両の手を。 温めてもあたたまらない、ただ、温度が自分から失われていく体とは違った。温かい。テレベルムの熱が、逃げていくのではなく。そこに在る。貴方の熱がある。 「……私は、居た。貴方の側に。 目覚めない貴方の側に居た。叫んだその時ではないけれど、……私は、そこに居た……ずっと」 だから安心しろ……というには、彼は、人との会話に慣れていない。ただ、そこに居たと。けれどあなたは起きなかったのだという、これは、寂しさの。寒さの発露だ。 「目覚めて、よかった。 あなたが……こうして。ここに居て。よかった」 思考の片隅では、あなたを、カウンセリングを勧めるように、支え導くべきだろうという理性的な判断がある。一方で、この扉が閉まることを恐れている。私はそれに耐えられるか?……わからない。なぜ今頃になって、自分はこんなにも不安定になったのだろう。……わかっている。 「……」 (-231) 2021/09/07(Tue) 20:36:35 |
【秘】 磁気嵐 テレベルム → 観測者 サルガス「ゲームでなければ、船内に敵など居ないのに」 そうでも……ない。 そうではないけれど、けれど、そうであったらいい。 「あなたを殺させることなどなかったのに。我々は強いから。少なくとも、我々の友────電子機器がある環境においては、あなたを守ることを選べたのに。見ていたのに。私は。彼らがあなたを選ぶところを、知っていたのに」 端末の制限は、『死人』になったとき解放される。 あなたが選ばれたことを知っている。 知っていて、テレベルムは、何も出来なかった。 「痛かっただろう。その一瞬でも、我々は肉塊になることすら望むほどに、恐怖を覚えるだろう。……それが、……わたしは」 サルガスが恐れていたことは、『それ』ではなかったかと、何度も思い出して、自己を責めた。 顔を覆う。選択ができなかった己を、見せたくはなくて。片割れとして、何が出来たのかと、責め続けている。 (-251) 2021/09/07(Tue) 21:37:22 |
【秘】 磁気嵐 テレベルム → 観測者 サルガス「……そうして、くれ。 今は私も、こうしていたいから」 カウンセリングの邪魔だ、と、テレベルムの理性は警鐘を鳴らしている。これは彼のためにならないだろう、と。 彼の言葉に許されてしまった。 許されてしまったから、……これは、甘えだ。良くは、無いのに。 「貴方が温かいと、安心する、と思った。 今は少し違う。貴方から離れることが、不安なのだ」 ……自分こそカウンセリングを受けるべきだろう。 だが、一度そうしてしまえば、……戻って来られないかもしれない。その不安が、テレベルムの選択を鈍らせる。 どこまでも。 もはや武器になれない自分を思う。…………。 「これは、恐怖だろうか……」 肺に空気が溜まっている。 上手く、息ができない。意識して、吐き出す。生きるというのは、こんなにも難しいものだっただろうか? (-275) 2021/09/07(Tue) 22:54:23 |
テレベルムは、sweetの気配を察知し、ヌッ……と廊下の向こうから出てきた。 (c88) 2021/09/07(Tue) 22:56:48 |
テレベルムは、阿闍梨餅sweetだけを控えめに頼んだ。 (c89) 2021/09/07(Tue) 22:57:18 |
【墓】 磁気嵐 テレベルム「……分かち合いたい」 クエコチは、テレベルムを切り分け、ちがった テレベルムは、クエコチを切り分け、シェルタンとキューのテーブルに近づいた。一口どう?かわりに一口くれ。 (+57) 2021/09/07(Tue) 23:10:38 |
【墓】 磁気嵐 テレベルム>>+59 キュー 「……まだ、不調か」 その様子には気づいた。……けれども、テレベルムは、さほど動揺することもなかった。というのも、彼にはもともと、人間の生きた情報は受け止めきれていなかったからだ。 「……私でいえば、機械を操れなくなる……ようなものか。少し、寂しいかもしれないな。温かいものを、飲むといい」 テレベルムは、自分の服の袖に隠していた保温剤をあなたのテーブルの上に置いた。 「貴方には、温かい小さな友人が居るだろうけれど。交流は双方向に行われるのだから、一方向が封じられれば、温かみは2倍必要だと思う」 ポン菓子をポリポリたべながら、そのように語った。 (+61) 2021/09/07(Tue) 23:22:31 |
テレベルムは、キューからもらったのは阿闍梨餅だった。モチモチ…… (c93) 2021/09/07(Tue) 23:23:00 |
【秘】 磁気嵐 テレベルム → ひとのこ ヌンキ「……私は、いま。選択を、恐れている」 白饅頭(3つめ)を握る指に力が入った。 「選択を下すことを恐れている。それが引き起こす結果を。 ……私は、選択しないことも恐れている。それが引き起こす結果を。私は、無力だと痛感している。愚かだと…… 矮小な身であるのに、力だけ、が、ここにある。正しい使い方を知らない、できないうちは、無力であるのに……」 金属製のペンがテレベルムの手に飛来した。 手のひらに突き刺さり、貫通する。骨と骨の間を通り、ペン先が手の甲へ覗く。 表情を変えず、彼はそれを眺めている。 「……私は早くに死んだ。だから、毎日、誰が死ぬのかを知っていた。けれど誰一人の死を防ぐことなく、ここで、……何を為すこともなく。」 「誰もが願っていることをできる力があるのに、私はそれを為さずにここにいる。……正しいのか?私は、あなたの死も、あなたが関わってきたものたちの死も防げた。物理的にはそうできたのだ。だけどここにいる。今日もまた、……」 「何も見たくないと願っている。私に選ばないことを選択させないでくれと祈っている」 「これは、……罪だ」 (-298) 2021/09/07(Tue) 23:35:18 |
テレベルムは、酒に強い。2+100くらいつよい。 (c97) 2021/09/07(Tue) 23:36:00 |
テレベルムは、同胞の中では雑魚だが、つよい。 (c98) 2021/09/07(Tue) 23:36:16 |
テレベルムは、どうして……?遺伝子操作された私は102なのに……?って思った (c105) 2021/09/07(Tue) 23:56:21 |
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