笹原絵莉は、メモをはがした。 (c7) 2021/11/04(Thu) 21:40:43 |
笹原絵莉は、メモを貼った。 (c8) 2021/11/04(Thu) 21:41:51 |
【秘】 笹原絵莉 → 人魚姫 透 静/* お疲れ様ですわ。服薬に関してはメモで工藤新一ムーブメントを決めてしまったためその方向で行くつもりですの。 (-30) 2021/11/04(Thu) 22:31:18 |
【墓】 笹原絵莉監視の目の一つが手がかりをつかんだ。かれこれ数日続けていた調査がやっと実を結ぶ達成感、後輩の身を案じる気持ち。募る疲労、貧血。万全とはいいがたい状況だった。そんな状況で、かかった罠を確認しに行けば──。 罠にかかるのは己の方だ。 背後から抑え込まれ、強引に薬を押し込まれる。意識は深い闇におちてゆく。 (+7) 2021/11/04(Thu) 22:37:22 |
【墓】 笹原絵莉まだ朝のHRがはじまる前だろうか。 意識は引き戻される。頭の中をかきまわされるような感覚によって。記憶が、光景が、走馬灯のように巡って行く。昨日のことのように思い返される。頭が痛い。けれど、それ以上に、目が痛い。 瞼が重い。開かない、暗い。ここはどこ──。 立ち上がることもままならないほどの混迷の中。手探りで様子を探ってみれば、音を立てて金属製の何かが落ちる音。下手に動かないほうがよさそうだ。 そうしてただ静かに光が戻るのを待つ。NowLoading……。 (+8) 2021/11/04(Thu) 22:43:23 |
【墓】 笹原絵莉Connection Succeeded 瞳を開けばそこは薄暗い、使われてない倉庫のようだ。女子をこんなところに閉じ込める所業には憤慨を覚えたが。直ぐにそれどころではないことに気が付いた。 視界が歪む。窓が、扉が、 穴と認識できる、視界内の全てが ありとあらゆる場所とLinkする。先週行ったショッピングモール、今年の夏の海、子供のころに行った遊園地、幼少期を過ごした小学校。縁日のあった神社。ポータルを生成する。 まずい、目を覆えない、閉じられない……。人通りこそ少なかったが、異様な光景に興味を示す生徒がいない保証はない。 (+9) 2021/11/04(Thu) 22:52:55 |
【墓】 笹原絵莉「やめて!! 戻ってこられなくなる!!」 そう叫んで、倉庫の中に逃げ込もうとして、扉を開ければそこは数年前に立ち寄ったケーキ屋さん。 どこにも行かないように、どこにもいかせないように、走り出した。 (+10) 2021/11/04(Thu) 22:56:29 |
笹原絵莉は、校舎の隅で蹲り、騒ぎが収まるのを待つ。 (c22) 2021/11/05(Fri) 0:34:46 |
【秘】 笹原絵莉 → 竹村茜『……』 メッセージには返答がないが、電話には応答する。 「もしもし。茜……?」 着信音で相手を判別し、返事する。普段の元気さが嘘のような弱りきった様子。 (-178) 2021/11/05(Fri) 21:47:39 |
【秘】 笹原絵莉 → 竹村茜「例の薬、あたしもやられたわ。暴走しても大したことにはなんないかなって思ったけどマジやべーの……。 見るだけでとんでもないことになるから、校舎の隅っこの方で縮こまってる」 声を聞いてほっとしたのか、それとも心配させたくないのか、徐々にいつもの調子を取り戻そうとしている。 (-191) 2021/11/05(Fri) 22:59:41 |
【秘】 笹原絵莉 → 竹村茜「ありがと……。できたら目隠しみたいなの持ってきて……口ん中ポータルにされたくないじゃんね。 自分から首突っ込んでこうなっちゃ世話ないね……」 通話は繋いだまま。 (-195) 2021/11/05(Fri) 23:21:23 |
【秘】 笹原絵莉 → 竹村茜金網やパイプの口、通ったあとにある穴の空いたものがポータルにつながっているため、見つけることは容易かった。 髪は乱れて、制服の裾や足は土だらけ。片手でスマホを握りしめたまま。顔を隠して、しゃがみこんでいる。 「……うん。だいじょぶ。巻いてくんね? 早いとこ塞いで安心したいじゃん」 (-197) 2021/11/05(Fri) 23:46:57 |
【秘】 笹原絵莉 → 竹村茜「騒ぎどんどん大きくなるし、ずっとここにいるしかなかったんだよね。使えなくなったドアとか窓とかあんだろうなぁ…… でも、これで自由に動けるし」 恐る恐る立ち上がって。 「やば。とーぜんだけど何も見えないじゃん」 (-204) 2021/11/06(Sat) 0:15:22 |
【秘】 笹原絵莉 → 竹村茜「うん。落ち着いたら謝りに行くわ。どこにっつーとわかんないけど。うん……。いざこうなっちゃうと全然余裕なくなるもんだね。頼って、なんて言ってたのにかっこ悪いの」 抱きしめるようにしがみつく。視覚なしでは十分に歩くこともままならない。その手だけが頼りだ。 (-207) 2021/11/06(Sat) 0:44:56 |
【秘】 笹原絵莉 → 竹村茜「んじゃ……茜にまずは言わなきゃじゃん」 『ごめんね』 腕にしがみついて。生まれたての子鹿のような足取り。 「メーワクかけるわけにはいかないもんね……。あたし、精一杯やったじゃん。 このままじゃ体育祭どころか、授業も無理だし。ずっとこのままだったら……? 」何も見えないから、弱さを見せてもいいから。不安をこぼしてしまう。 (-211) 2021/11/06(Sat) 1:06:19 |
【秘】 笹原絵莉 → 竹村茜「うん、うん。なんとかやってけるかな。見えなくなった訳じゃないし。そのうち治るかもしんないし、練習すれば制御だって効くかもしんない……」 前を向いて。隣を向く。見えなくてもそこにいる。思ってくれる。支えてくれる。そうしたら、自然と恐怖や不安も和らいで。 「茜……もうちょい迷惑かけるね」 包帯がじわりと湿気を帯びた。 (-214) 2021/11/06(Sat) 1:40:25 |
【秘】 笹原絵莉 → 竹村茜「見えないからわかんないけど、すごいことなってんだね……着飾るのもしばらくお預けじゃん」 ゆっくりと歩いていく。あなたの配慮のおかげで躓いたりはしなかった。視覚から意識を捨てて感覚が研ぎ澄まされたから、あなたのぬくもりをしっかりと感じられた。 (-223) 2021/11/06(Sat) 2:29:12 |
【秘】 笹原絵莉 → 竹村茜「助かるわ……絶対一人じゃできないもんね。茜がやるなら大丈夫じゃん」 「……変なことされてる気分」 相部屋をしている手前、見せるのは今さらなのだけど、目隠ししたまま人に着替えさせられるというのはなかなかに恥ずかしいものがあった。赤ちゃんにでもなった気分。 (-229) 2021/11/06(Sat) 3:17:16 |
【秘】 笹原絵莉 → 竹村茜 衣の擦れる音、身体から布の分の重みが失われ、代わりに冷たい外気が素肌を撫でた。空気の流れで、物音ですぐ側にあなたがいることを感じる。敏感になった身体に手が当たれば、思わず小さな声を漏らした。 程よく引き締まり、括れた身体。桜色の肌着がぴんと張っている。着替えやすくするために、合図を受ければ腕を伸ばし、促されるままに身体を曲げる。服を脱がせて着せるためだけれど、すっかりいいなりになっている。 「思ったより恥ずかしいわ……。誰も来てない?」 (-239) 2021/11/06(Sat) 5:10:11 |
【秘】 笹原絵莉 → 竹村茜「だとすればお転婆がすぎるじゃんね。たまにはしおらしくしてみる?」 無防備に身体を晒す。気心知れた相手でも、こんなに側で存在を感じれば、こんなに言われるがままになれば、恥じらいに頬を染めてしまう。 「アハ……学校中に広まったらここでカレ作るのとか無理になるじゃんね」 冗談を言うくらいの余裕を見せていたが……。 「 んひゃ! あかね、ちょ。今遊んだっしょ」 いつもより高い声色で、小さな悲鳴と抗議の言葉。撫でられた腰が仄かに温かい。 (-278) 2021/11/06(Sat) 13:05:46 |
【秘】 笹原絵莉 → 竹村茜「イメチェンとかあるじゃんね。これからこんな暮らし続くなら守ってあげたくなるお姫様路線とかいいかも」 したたか。 せっかくなら状況を楽しむという気概は変わらない。 「合コンに目隠しした女来たら話題にはなるじゃんね。そんときは捕まえたい男にお世話してもらおっかな。けど顔わかんないじゃん。ヤバ。匂いとか声とかで決めんのかな。アハハ」 「んもう……そりゃあしっかり管理してるし。あたしの自慢のボディ、堪能したらいいじゃんね」 あなたの指が身体の上で踊る。ひくひくと身体を反応させた後。 「茜? もしかして、欲しいの?」 肩に両手がふれれば、顎を軽く上げ首元を晒して。 (-281) 2021/11/06(Sat) 13:38:39 |
【秘】 笹原絵莉 → 竹村茜「そういうのしてないしやってみてもいいかもじゃん。あんまり委ねすぎるとそれはそれでやっかいなことになるんですケド。あ、ヤバくなったら穴開けて逃げればよくね? 自衛手段ばっちりじゃん」 活用法を模索し始めた。 「おしゃれめいっぱいするなら下地は綺麗にしときたいじゃんね。甘いものも食べたいんですケド。 マジ? よかったじゃん。くれる相手探さなくてすむじゃんね。うれしいな。あたしも治る気がしてきた」 ふわりと髪が浮いて、首に指があたる。それはさっきより仄かに熱を帯びていて、そして、喉が鳴る音を聞く。 「どうぞ、めしあがってね」 求める声に応じて、身体を差し出した。 (-284) 2021/11/06(Sat) 14:31:43 |
【秘】 笹原絵莉 → 竹村茜「コントロールできるようになったら便利だよねこれ」 少なくとも普通のクラスにはいられなくなるかもしれない。 「しっかり身体作ってるじゃんね、ほら」 両手で腰をつかんで、ボディラインをなぞった。しっかりとした身体をたしかめるようにときどき指でおしてみたり。 「治んなかったらお姫様のお世話しながら生き血を啜っていく他ないじゃん」 軽く笑って。 身体を密着させればより一層あなたのぬくもり、触り心地を感じる。心臓が鳴る、肺が収縮し、吐息が肌を撫でる。 囁き、口の中の湿気を耳に受けて、全身が痺れるように反応する。それから、痛み。今まで一番刺激を強く感じた、けれど同じだけの優しさも感じて、恐怖は薄れ、すっかり身を委ねてしまっていた。痛みさえなければそのまま眠っていたかもしれない。 (-287) 2021/11/06(Sat) 15:16:27 |
【秘】 笹原絵莉 → 竹村茜「茜がいるならいってもいいかなって、今は思うけど。あと一年ちょいだし。……入ろうと思えば入れたんだけどね」 青春折返し地点。 「あたしだっていろいろ許したんだからこれくらいいいじゃんね」 スキンシップには慣れている。あなたの落ち着かない様子を感じ取って、思わず笑みをこぼした。 「うん。なんかかっこいいかも?」 中世っぽい世界観を適当に妄想している。 首元にじとりとする舌や柔らかい唇が当たる。傷口に冷たい風の代わりにあなたの熱を帯びた息が吹いて、補食行為をなす様子を感じ取る。 「……治ったとして、たまにやってもいいじゃん」 抱き寄せて、あなたの頭を抱えて撫でる。 (-290) 2021/11/06(Sat) 15:53:29 |
【秘】 笹原絵莉 → 竹村茜限定的とはいえ転移能力は強力であり、成績もほどほどかつ余力を残している。やればできるけどやらない。そんな様子は普段からあったことだろう。 「単に特別扱いってのが嫌だったの。期待とかさ、やればやるだけ上がってくし。だったら程々に楽しいことしたほうが得じゃんね。才能を埋もれされることって悪いことかな?」 ぜーたくな悩みだよね。なんて。 「わ、肌すっごい良い……今度化粧水みとこ」 「吸血鬼で騎士とか欲張りセットじゃん」 あなたを腕の中で優しくなでて、包んで、身体と挟んで。 「誰も見てないし。ちょっとくらいいいじゃん……あむ」 耳を唇で挟んで咥える。味覚も鋭くなっているのかな。案の定美味しくはなかったけど。 (-292) 2021/11/06(Sat) 16:32:42 |
【秘】 笹原絵莉 → 竹村茜「うん。自分の中じゃわりきってんだけど、茜にそういってもらえると安心する……」 生まれ持ったもので何一つ苦労はしなかった。だから、いろんな人の苦悩を聞いて、このままでいいのか悩んだ。けれど、力を使わない道をゆく。程々に楽しい道。余裕のある道。余裕があれば誰かに手を伸ばせるから。 髪に顔を埋めれば、サラサラとした肌触りとあなたの香りがいっぱいに広がる。 「噛まれる側の気分はどう? こわばっちゃって。ほら、リラックスして」 軽く脇をくすぐってみたり。 (-294) 2021/11/06(Sat) 17:06:16 |
【秘】 笹原絵莉 → 竹村茜「うん。ありがと……なんでも楽しめるっていっても、そのなんでもができなくなっちゃうのは困るじゃんね」 変わらない日々とすぐそばにいるあなたを愛おしく思った。 「うわ、別人みたいな声。今どんな顔してんの? すっごく見たいんですケド」 可愛らしい鳴き声を聞いて、ほどほどなところで手を止めた。 (-299) 2021/11/06(Sat) 17:45:03 |
【秘】 笹原絵莉 → 竹村茜「マジそれな。色々ありすぎて遊びに行く暇もないっての」 頷いて。したいことを夢想している。 「ふにゅう……今見えてなくて一番困ったかもしんない」 そろそろ肌寒くなってきたころだ、体温で温まるにも限界がある。さっと着替えさせられることだろう。 「目隠ししてジャージ来たらもうあたしか分かんないねこれ」 (-302) 2021/11/06(Sat) 18:13:07 |
笹原絵莉は、午後の授業には出られそうだ、目隠しして、ジャージ姿で (c36) 2021/11/06(Sat) 18:13:37 |
【秘】 笹原絵莉 → 竹村茜「振り返ってみると楽しいもんだったけどね」 変わらない笑みを浮かべて見せて。 「目が隠れるだけでわかんなくね? サングラスつけただけでも別人にみえるじゃん。 まあ目隠ししてる間はなるべく茜といっしょにいるし。わかるんだけど。うん、ずっとサボってるわけにもいかないもんね」 手を繋いで、ぴったり腕にしがみついてついていく。入るときと比べて不安はなかった。 (-305) 2021/11/06(Sat) 18:59:12 |
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