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【神】 朧げな陽光 守屋陽菜ピンポンパンポーン 『おはようございます 朝の放送です 少しずつ、だけど確実に体育祭が近づいてきました 皆さん意気込みの方はいかがでしょうか? 当日は来賓の方や保護者など、 学園外からのお客様もいらっしゃいます 我が校の名前を背負っていると意識し、 当日まで真剣に取り組みましょう それでは朝のHRに遅刻しないように 今日も一日頑張りましょう』 ピンポンパンポーン (G0) 2021/10/31(Sun) 21:06:58 |
【独】 朧げな陽光 守屋陽菜女はこの騒動を、いやそうなる前の一部始終を見ている。 裸の瞳で、決して逸らさずに。 ぼやけた人間たちとすれ違えばぶつかるし、 腕を振り回した拍子には意図せず殴られたりもする。 小さなアザをつくりながらも、近くで見守っている。 遠くから眺める者たちよりも、 混乱する生徒を牽引する者たちよりも、 彼を止めようとする者たちよりも、 誰よりも近くで見守っている。 「……なりたい自分になれた?」 (-51) 2021/11/01(Mon) 0:01:00 |
【秘】 朧げな陽光 守屋陽菜 → 朝日元親「────…………ったく」 保健室。 運び込まれたあなたがベッドに預けられ、 同伴した者たちが漸く引き払った後。 何もない丸椅子から声が響いた。 「────何が、穴は空けないだか」 かちゃり。両手で眼鏡をかける女がそこに居た。 台本を確認しようにも、文字が読めなければ話にならない。 あちこちにアザを拵えて、痛む手でページを捲る。 ぱらり。静かな保健室でそんな音が繰り返し。 「────…………今度こそしっかり休めよ」 (-80) 2021/11/01(Mon) 1:38:09 |
【秘】 朧げな陽光 守屋陽菜 → 遅れて来た 世良健人「世良ぁ、怪我したから看てくれぇ」 ぽんと背中を叩く感触。 振り返れば同学年の放送部の女が立っていた。 言葉通り、いたるところに打ちつけたアザがある。 「いやぁ、色んなとこにぶつけちまってなぁ 保健室は大変そうだから、世良のとこきちまったわ」 けらけらと笑いながら、袖の裾を捲ったり。 (-85) 2021/11/01(Mon) 1:47:05 |
【秘】 朧げな陽光 守屋陽菜 → 鏡沼 創「悪いね、ちょっと席を外してもらえるかい?」 保健室。 付き添いがあなただけになると、不意に聞こえてくる。 声のする方へと視線を向ければ、何もない丸椅子が。 よぉく目を凝らせば、 女のシルエットが浮かんでくるだろうか? (-110) 2021/11/01(Mon) 3:07:06 |
【秘】 朧げな陽光 守屋陽菜 → 朝日元親「────そのままでいいよ」 一瞬だけ視線を向けて、また手元に戻す。 ぱらり。また一ページ。 「……気分はどうだい?」 ぱらり。 (-113) 2021/11/01(Mon) 3:11:56 |
【秘】 朧げな陽光 守屋陽菜 → 鏡沼 創「あぁ、そのくらいならお安いごようさ ……じゃあ、しばらく待たせてもらうよ」 「それとも、お喋りしながら待ってるかい?」 不確かな女が笑っている。 そんな風に聞こえる。 /* はい!そちらを優先させていただいて構いません! 後からすみませんね……! (-119) 2021/11/01(Mon) 3:34:06 |
【秘】 朧げな陽光 守屋陽菜 → 鏡沼 創「なぁに、ずっと見てたからね 可愛い後輩の選択と決断を、褒めてやりたいのさ」 もちろんそれだけではないが、大部分はそんなところだ。 「あぁ、そうだ 今朝の様子は、鏡沼クンから見てどうだったかい? 明確に被害が出そうになったんだ、 何かしら思うところはあったんじゃないかな?」 あなたが対処しようとしているところも見ていたから。 それが、君自らの行動だったらいいな、なんてね。 (-123) 2021/11/01(Mon) 4:03:44 |
【秘】 朧げな陽光 守屋陽菜 → 鏡沼 創「そりゃそうだ 私たちは普通の高校生で、同じ学園の生徒だ この制服を着てる限りは知り合いの範疇なんだ 目の前で、苦しんでいる知り合いがいれば、 手を差し伸べたくなるもんだ」 そこにあるのは、打算じゃなくて勇気だろう。 出来ないことで助けるのは難しいが、 出来ることならば、あとは踏み込めるかどうかだ。 「これだけ、助けようとした人がいた 先輩として誇らしいよ ……もちろん、君も含めてね」 よくやったねと頭を撫でてやろう。 触れた時、少し眼鏡のない素顔が見えた気がする。 (-126) 2021/11/01(Mon) 4:35:39 |
【秘】 朧げな陽光 守屋陽菜 → 鏡沼 創「あぁ、…… だろうねぇ 」君の異能について、君の心について昨日聴いたばかりだ。 そう思えない。 いや、そう思っているかもしれないが信じられない。 自分が、自分を把握できてない弱い少年。 そんな認識がどこかである。 だからだろうか? そう見えてしまうのは。 ……だとしたら、こんな表情をするのは望んでない。 「君には、楢崎クンはどう見えたかい? シオンクンは? 彼らだけじゃない、他のみんなは? ────少しでも、 羨ましい と思ったんじゃないかな?」 (-130) 2021/11/01(Mon) 6:34:43 |
【秘】 朧げな陽光 守屋陽菜 → 何処にでも居る 鏡沼 創「────……どうして頷いちゃいけないんだい?」 質問には返さずに、もう一つ重ねる。 覚えた違和感もそのままに、自己分析の手助けだと。 一つ一つ紐解いていこう。 いけないの先には、思考の束縛があるはずだから。 「君の言葉でいい 理由が話せるのなら、聞かせてみてはくれないかな?」 (-134) 2021/11/01(Mon) 8:56:19 |
【秘】 朧げな陽光 守屋陽菜 → 朝日元親「…………そっか」 短く相槌のように。 薬を飲んだところで本人の人格が変わるわけもなく。 起きたのは異能の変調。強化されたということだろうかね。 「そう、一通りの流れを覚えておきたくてね」 ぱらり。また一ページ。 プログラムは決まっていようが、ところどころは空欄だ。 何しろ、勝敗まで台本に書いてはいないのだから。 ぱたん。 「────さぁて朝日、ご苦労さん あれに希望は持てた? …… なりたい自分になれたかい? 」 (-141) 2021/11/01(Mon) 9:47:01 |
【秘】 朧げな陽光 守屋陽菜 → 鏡沼 創「……影響されやすいって大変だねぇ」 一人百面相をする君を見ながらつくづくそう思う。 現代社会において、誰とも関わらずに生きることは出来ない。 誰かと関わるということは、影響し合うということだ。 とりわけ影響されやすい彼だからこそ、 そういった気持ちを抑え続けてきたのかもしれない。 「……では、ここで新たに聞こうか 憧れになれた鏡沼クンは、相手と成り代わりたいのか? 楢崎クンとして、シオンクンとして、 笹原クンとして、御旗クンとして、生きてみたいのか? 憧れたものを吸収した鏡沼クンは存在できないのかな?」 姿を、態度を、仕草を同一にして。 そこには君は残らないのかと問う。 /* お疲れ様です! いいタイミングでそちらに噛み合うようにさせたいですね! (-144) 2021/11/01(Mon) 10:00:09 |
【秘】 朧げな陽光 守屋陽菜 → 朝日元親「……君は、みんなに心配をかけた 覚えているかわからないが、多くの人が対処にあたった そして、今に至るというわけだ」 獣としての朝日元親は見受けられない。 そこに居るのは、ただの後輩の朝日元親だ。 いいというのに姿勢を正してきて。 ……薬は一時的なものだったのだろうか。 「反省はしたかい? 何が悪かったのかはわかっているだろうが ……後悔はしたかい?」 続く言葉はなく。 目を細めて君を見る。 ……答えを訊こうか。 (-186) 2021/11/01(Mon) 22:02:08 |
【秘】 朧げな陽光 守屋陽菜 → 鏡沼 創「難儀なものだ……君でいてくれてよかったよ」 異能に対して。 元に戻った鏡沼創に対して。 「……鏡沼クン、本当は何者にもなりたくないのかな? 他人の影響から縛られない、ただ一つの者に ……自分で、自分を認められるといいね」 その為には問題が、時間がかかり過ぎたと思う。 ここまできてしまったからこそ、上手くいかないことも。 君には自分を見つめ直す時間が必要だと。 考える。 自らの異能をもって。 「……ところでなんだが、私の前に居る君はどっちだい?」 (-194) 2021/11/01(Mon) 23:00:04 |
【秘】 朧げな陽光 守屋陽菜 → 遅れて来た 世良健人「おぉ〜……」 視覚的にも、感覚的にも、癒えていく様に声が漏れる。 まるで魔法みたいだなと思いながら、その手を見つめて。 間が空いたところに、かかる疑問。 予想はしていたその質問に、どう答えようかと。 「んー……人にぶつけられた、かな? 私の異能が異能だから、気をつけなきゃいけねぇのは私だ ……ま、それよりも優先せねばいかんことがあったんでな 見た感じでは、私だけみたいで良かったよ」 怪我をしたのは。 (-200) 2021/11/01(Mon) 23:20:55 |
【秘】 朧げな陽光 守屋陽菜 → 朝日元親/* あら大変。いえ、本当に。 一度そちらの方を見届けてから再開しようと思います。 というのも、それを経て変わることもあるかもしれませんから。 なので、一度そちらを見守らせていただきます! お手数おかけして申し訳ないですわ……! (-202) 2021/11/01(Mon) 23:24:56 |
【秘】 朧げな陽光 守屋陽菜 → 朝日元親/* せっかくなので、シオンくん並びに沈み沈み狩られ地獄さんに秘話を飛ばしてみますわ。 その上で、話を聞いていたか決めようかと思いますの。 許可が必要になれば、そのままこちらの方で伺いますので、どうぞごゆるりと! どうなったかはお伝えします! 何から何まで気にかけていただき嬉しい限りですわ! (-212) 2021/11/02(Tue) 0:28:50 |
【秘】 朧げな陽光 守屋陽菜 → 何処にでも居る 鏡沼 創「…………そうだね 異能を含めて……全部含めて君自身だ」 笑ったような雰囲気を感じられるだろう。 「あぁ、いや違う 君のことだよ 今、保健室にいる君は誰かの認識なのかどうか ……もしかしたら、さ」 息を深く吸う音。 「誰にも認識できない世界に行けるかもしれん」 (-214) 2021/11/02(Tue) 0:40:23 |
【秘】 朧げな陽光 守屋陽菜 → 俺 シオン・グレイヴズ保健室。 あなたが目的の人物に話しかけるよりも先に、声がかかる。 「────用があるなら、席を外そうか?」 見れば誰もいない。 ただ無人の丸椅子があるだけだ。 「……ああ、これじゃわからないかな?」 カチャリ。 ぼんやりと、そこに眼鏡の女がいた。 (-215) 2021/11/02(Tue) 0:48:59 |
【秘】 朧げな陽光 守屋陽菜 → 何処にでも居る 鏡沼 創「そっか お手数かけて悪いねぇ」 私が顔を出さなければ、君はいなかったのかもしれない。 ……なんて、考えてしまった。 「誰が、というと ────私たち二人が、だ ……あくまで可能性だがね?」 (-226) 2021/11/02(Tue) 2:34:36 |
【秘】 朧げな陽光 守屋陽菜 → 俺 シオン・グレイヴズ「そういう異能の人だ まだお話もしていないよ、ただ見てただけだから」 かちゃり。 眼鏡を外せばまたぼやけて。 「このままだと盗み聞きになってしまうからね ……先に声をかけさせてもらったわけだ 先程はありがとうね、お陰で大事にならずにすんだよ」 /* PL連絡網です! 青じそドレッシングさんから、保健室にてお話+αをされたとのことで……。 このように近くにいたもので、どうしましょうというご相談でした! あと、お話もできたらいいなと思ってます。 (-227) 2021/11/02(Tue) 2:40:51 |
【秘】 朧げな陽光 守屋陽菜 → 何処にでも居る 鏡沼 創「理屈という程大した話じゃないんだが…… 簡単なことだよ」 「そこにいなければ、 お互いに認識することも出来ないだろう?」 そうして、女は笑う。 笑っていることが認識できる範囲で、笑う。 「…………試してみる?」 (-231) 2021/11/02(Tue) 3:15:07 |
【秘】 朧げな陽光 守屋陽菜 → 何処にでも居る 鏡沼 創「……私としては、どうなんだろうねぇ」 「君が楽になるなら、 誰にも邪魔されず自分見つめ直せるなら それもいいかなと思う────いや、」 「それもただの言い訳だ 私は、誰かに知って欲しいのかもしれない ────私だけが見えてる世界を、ね」 質問の答えになっているだろうか。 ……いや、違うだろうね。 そう考えながら、女は在る。 どんな顔をしているかは、見えない。 (-233) 2021/11/02(Tue) 4:42:08 |
【秘】 朧げな陽光 守屋陽菜 → 何処にでも居る 鏡沼 創「……まぁ、そうだね その点に関しては悪かった」 はぁと、溜息の音。 「……今の君は認識の方だったね 君の異能の力が、無認識の私を捉えられるのなら 私の世界にも君が顕現し続けられるかもしれないね そうでなければ……」 霧散して消えるか。 そうなると、鏡沼クン本人を連れていけば……。 「────……おっけー よろしく頼むよ ただ、もう少し後でいいかな? まだこいつを見ておかないといけないし」 私も覚悟しておきたいからね、と。 (-235) 2021/11/02(Tue) 7:12:12 |
【秘】 朧げな陽光 守屋陽菜 → 何処にでも居る 鏡沼 創「────あぁ、これで連絡はいってるかな?」 スマホを操作して、メッセージを送る。 目の前の君から通知音がするかもしれないが、 それは送ったと思ったからだろう。 「それじゃあ、しばらくは様子を見させてもらうよ 気長に待っておいてくれ」 そこまで長くはかけないと思うけれど。 それだけ告げると、また静かになった。 誰かさんの寝息が聞こえるほどに。 (-237) 2021/11/02(Tue) 8:14:05 |
【秘】 朧げな陽光 守屋陽菜 → 遅れて来た 世良健人「目立ってる、か 君に言われるとこそばゆいものがあるね ……ん、と……どうもありがとう、助かったよ」 自分自身の腕を見直して、君の手際の良さを褒めよう。 可愛い女の子に頼られた方がよかったかな? 付け合わせにそんな軽口でも。 「……あぁ、問題ねぇ 君にも話は届いているんじゃない? 御旗クンとかから いやぁ、どうなるのかねぇ」 かちゃり。 眼鏡を両手でかけ直す。 じっと、あなたの顔を見つめて。 「────君なら、心配ないのかな?」 (-242) 2021/11/02(Tue) 10:39:09 |
【秘】 朧げな陽光 守屋陽菜 → 俺 シオン・グレイヴズ「残念だけどまったく面白くはないかなぁ…… アメちゃんでも食べるかい? レモン味だよ」 ほらと、虚空からアメの袋が飛んできた。 「……だとしてもだ うちの後輩を助けてくれてありがとう 怪我はしてない?」 ここなら処置もしやすいだろうさ。 「────さて、何か用があってきたんだろう? それは聞かれたくない話かな? 邪魔ならさっき言ったように、席を立つつもりだが」 (-245) 2021/11/02(Tue) 12:03:33 |
【秘】 朧げな陽光 守屋陽菜 → 遅れて来た 世良健人「……あぁ、そうなのか 彼もかなり練習熱心なようで、 その頑張りが実を結ぶことを願っているよ」 いつぞやに贈った言葉を思い出す。 前を向いているといいなと。 「……? どうしたんだい急に? 私は、そういった不安を感じたことはないなぁ むしろ効きすぎて困ってるくらいだ」 にひひと笑いながら、手をひらひらと振ってみせる。 さて。 「世良は、そういう風に思うことがあるのかな? ……今しがた、私を綺麗にしてくれたのに?」 (-250) 2021/11/02(Tue) 12:42:31 |
【秘】 朧げな陽光 守屋陽菜 → 俺 シオン・グレイヴズ「あ、すぐ噛むのね……」 豪快な音を立てながら、咀嚼されていくアメの悲鳴を聞いた。 楽しみ方は人それぞれだなぁ。 「そうか、じゃあ待たせてもらうとしよう 朝日は……まぁ、大丈夫だろうさ」 私が言うのもなんだが、もっと自分を大切にしなさいよと。 ちょっとだけ口うるさい言葉もつけようか。 まったく近頃の若いもんは。 /* こちらこそありがとうございます! 確かにおっしゃる通りだと思うので、また改めてお会いしに行けたらと思います! それで、中に居させてくれるとのことで追加のご相談が……! お二方の秘話の内容、いかがしましょうか!? こちらとしても、ここでは聞き耳を立てるつもりもないのですが……。 異能を使用されたとのことなので、そのあたりは気になってしまうかもと……。 何が起こったのかは伺ってもよろしいでしょうか……? (-252) 2021/11/02(Tue) 12:57:01 |
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