人狼物語 三日月国


224 【R18G】海辺のフチラータ2【身内】

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【秘】 陽光の元で ニーノ → 黒眼鏡

寂しがりってコトかな……と。
そうじゃない気もするが、そんな理解がまずやってきた。
それから続く言には少しばかり不思議そうな顔をして。

「へ〜〜〜……にいさん、あの人に頼むことあったりするんだ?
 本当に顔広いよなあ、あっちこっちの世話焼いてるから納得だけど」

職業的に繋がりはあまりなさそうに思えたのだが存外そうでもないらしい。
行儀悪く頬杖つきつつも珈琲を一口。
そして自慢げに口にしたことはどうやらあなたも、だったらしいのでなんとなし、唇を尖らせた。

「ちぇ、にいさんもか。
 そ〜、街中でたまたま会って、職場の買い出ししててさ。
 荷物いっぱい、でもたのしそうだった」

「ちっちゃい頃みたいに頻繁に会えないの、さみしいけどさ。
 でもにいさんもねえさんも、今充実してそうでよかったなって」

で、そんな拗ねた顔も言葉を紡いでいく内ににへらと嬉しそうなものに変わって。

「……今度さあ、ねえさんも連れてくるからまたかっけ〜車でどっか連れてってよ」
(-43) 2023/09/14(Thu) 23:34:16

【秘】 陽光の元で ニーノ → 日差しにまどろむ ダニエラ

「へへ。
 意外だったってだけです!
 オレも恥ずかしいことよくあるから、お揃いだなって」

機嫌を損ねた……わけではないのは、尖らせた唇がすぐに収まったことから分かるから。
約束してもらえたことに顔に浮かべた喜色を隠さないままの男は、添削をしてもらえそうとわかれば、ぱ、とさらに表情を明るいものにさせた。

「必要!です!!」


「やった、じゃあえっと今思い付いているの書くから、文章変じゃないか見てもらっていいですか?」

なんて言いながらもやる気百倍そのままに、白紙だったそこに文字を記していく。
時折繋がりがおかしな文章はどうにも子どもっぽさが抜けきらない。
貴方に見せたらそんなところを指摘してもらえたり、もっと上手な言い回しを教えてもらえたりしただろうか。

何はともあれ手助けを得て、一人で済ませるよりはずっと早くに完成させられたはずだ。
貰ったドーナツは最終的にそのご褒美に、普段食べるよりもずっと美味しいものに思えたから、『すげ〜幸せです!』と満面の笑みを貴方に送っていたことだろう。

──噂していた法がまだ現実となっていなかった、それは穏やかな午後の話だった。
(-46) 2023/09/14(Thu) 23:42:50

【秘】 陽光の元で ニーノ → 花浅葱 エルヴィーノ

>>1:137 エルヴィーノ

何処の出身でも同じ人間だということ。
それから、努力してきたものを認めてもらえたこと。
当然のように形にされた二つは、当然のようだったからこそ妙に心を打つものだった。
うっかりちょっと涙腺が緩みかけて──いや、流石にせんぱいの前で急に泣くのは駄目だろ、と理性が働き堪える。

ただ代わりに。

「エルせんぱい、ありがとう、すき……」


not恋愛感情、ただ湧いた感謝の想いと好意をドストレートに形にしてしまっただけだった。
これからもいっぱいチェス教えてもらおう……なんて勝手に考えていたところ。

「え?あ、はい!そ〜です!
 ヴィトーさんのところの……エルせんぱいも知ってたんですか?
 あの人がよく行ってるの、割と有名なのかな」

#スラム
(-50) 2023/09/14(Thu) 23:51:07

【秘】 陽光の元で ニーノ → 花浅葱 エルヴィーノ

/* 白の雰囲気を見て秘話に移行いたしました!
よろしければこのままよろしくお願いいたします…!
(-51) 2023/09/14(Thu) 23:51:42

【秘】 陽光の元で ニーノ → 渡りに船 ロメオ

/*
こんばんは、おやすみ硫酸ナトリウムです!
二日目、始まってしまいましたね……

共鳴窓についてなのですが、このまま会話継続でも問題なさそうでしょうか?
名前を伏せたりといったことが難しくなるため、覗き見役職に対しては公になってしまうのですが…
(こちらは問題ありません!)

この辺りの雰囲気掴めておらず一応といったところで確認させていただきました。
問題なければお返事そのまま続行いたします!よろしくお願いいたします。
(-52) 2023/09/14(Thu) 23:53:53

【神】 陽光の元で ニーノ

そんなの理不尽であんまりだろって、吠えるのが多分らしかった。
結局のところそれが出来なかったのは疑心を向けられる恐れからではなく。
こうなることで喜ぶ誰かの姿が容易に想像できたから。

騒然とする署内の一角、普段通り仲が良さそうな先輩たちの声が耳に届けば息を吐く。
心の芯が冷えるような感覚は得意ではなくて、だからこそいつもを思い起こさせてくれるそれに安心ができた。
とはいえ様々な感情が淀む中に居続けるには息苦しさを覚える。
自然と足は外へと向いて。

#警察署_朝礼
(G24) 2023/09/15(Fri) 0:28:01

【人】 陽光の元で ニーノ

>>5 アリーチェ

それでも、出ていく直前。
せんぱい同士の会話を邪魔しない程度に。

「アリーせんぱい」
「ひとつもらっていいですか?外で食べるから」

手を差し出してそれだけ、受け取れば感謝を告げて去って行くことだろう。
普段より大きな鞄はきっと、またたくさんを作ってきた証だと知っていたので。
(24) 2023/09/15(Fri) 0:30:14

【秘】 陽光の元で ニーノ → 黒眼鏡

「オレが知らないフリできると思う〜……?
 ……まあでも、そうか、そうだよな。
 知識って武器だなって、たまに思うもん。
 そういうの多い方がいいんだろ、だからオレなりに努力しま〜す」

まああくまでもオレなりにになってしまうわけだが。
人生の先輩からの助言だと理解しているから、突っぱねたりはしない。
こちらも素直で、だから受け取って、訳知り顔には「ねえさんまたふらふらなの」って楽しそうに。

……していたが、にやにやの笑みを見やれば途端。

「分〜かってる!当たり前だろ。
 オレはもう守られてばっかのちっちゃいガキんちょじゃないんだから。
 きっちりねえさんエスコートしてるの見せつけてやるからな、約束!」

できないと思われてるのかもってちょっと感じて、だからムキになるような子供じみた声があがる。
右手の小指をぴんと立てては差し出した、小さなころからの約束の合図だ。
(-74) 2023/09/15(Fri) 0:39:12

【秘】 陽光の元で ニーノ → 花浅葱 エルヴィーノ

「オレにとっては大したことだった……」

どこまでも素直だ。
人を抱きしめたくなるのってこういうときなのかもしれない。
行動には移さないし、移せないけれど。
困惑した声色を感じれば困らせてしまったかなとは過るのだが、伝えたことに後悔はないので謝罪はしなかった。

「……知り合い?」

そうしてはたと瞬きを二度。
深い事情には踏み込み過ぎない方がいい、という発想よりも先。
同郷の誰かといった話になれば親近感が湧いてしまったもので。

「へえ、オレ知ってる子かな。
 どんな子ですか?名前は?」

そこまでを躊躇なく尋ねた、直後に「あ」と声をあげる。

「……ひみつのことなら、だいじょうぶ、です!」

#スラム
(-77) 2023/09/15(Fri) 0:45:55

【人】 陽光の元で ニーノ

>>25 アリーチェ

小声で伝えてくれたことと向けてくれたウインクと。
どちらも受け取っては少し目を見開く。
直後、胸にじんわりと熱が広がる感覚に、知らず息を吐いていた。

「……へへ。
 オレこそ、ありがと、アリーせんぱい」

こういう時でもそう笑って心の内を伝えてくれること。
頼りないだなんて貴方は自分で言ったりもするけれど、そんなことない、頼もしいって勝手に思っていた。
渡してもらえた一切れは大切に受け取る。
そうして手を振る頃にはいつもの笑顔の一番弟子だ。

「──がんばる!
 アリーせんぱいも、がんばってください!」

ぱたぱたぱた、遠ざかっていく足音はうれしさからか、ちょっとうるさいくらいだった。
(29) 2023/09/15(Fri) 8:34:22

【秘】 陽光の元で ニーノ → 黒眼鏡

「ん、そんときはにいさんのところ来る」

今日みたいに、だ。
それぐらいに貴方を信用しているし、信頼している。
だからこそムキになった態度も素直に見せてしまうもの、ではあるが。
何やら妙に力強く撫でられると、うれしいやらちょっぴり恥ずかしいやら。
それでも差し出した小指に応えてもらえたとなれば、すぐに笑顔を取り戻した。

「二回も言わなくても絶対だって。
 でも、うん、約束!」

成長したとはいえ、結局貴方ほど大きくなることはできなかった。
ずっと前にあった背だってそのまま、けれどそれでいいのだと思ってしまうのは幼さが残る証だろうか。
何はともあれだ、約束してもらえたのなら満足そうに指を解き、それから残りの珈琲を飲み干した。
勿論お茶菓子だって残さずに綺麗に食べて、最後にはぱんっと両手を合わせる。

「……ごちそーさまでした!
 お勘定〜」
(-116) 2023/09/15(Fri) 8:52:18

【秘】 陽光の元で ニーノ → 花浅葱 エルヴィーノ

かな、の声には『よかった』のだと示すかのようにこくこくこく、何度も頷いていた。
貰えた言葉だけでこのひと月は頑張れそうだって思えるぐらいなのだ。
チェスも教えてもらってる中、そうじゃなくても降り積もり小さな恩。
いつかちゃんと返せたらいいなとは思うけれど、今はひとまず横に置いて。
いいよを聞くときちんと感謝を伝えてから、教えてもらえた名を繰り返す。

「ラーラ……」

10年前、といえば自分はまだ養育院に居たころ。
であれば知っているだろうかと思い起こそうとして、そう悩むでもなくすぐに答えを導き出せたのは──印象深い出来事があったからだ。

「……えっと」

次を尋ねるには少し間を開けた。
この男は昔からこういう性格だから、相手の気が強くても弱くても誰彼構わず喋っていたもので。
なのでその名も知っていた、けどイメージが強く残っているのはひとつ。

「事故に遭った子、ですか……?」

声は恐る恐ると、窺うように。
(-117) 2023/09/15(Fri) 9:00:48

【秘】 陽光の元で ニーノ → 日差しにまどろむ ダニエラ

/*
お世話になっております、おやすみ硫酸ナトリウムです!
朝から三度見しました、とても驚いています…

当方としては襲撃耐性もなく不都合もありません。
ブッキングも現時点ではなさそうなので、是非に襲撃していただければと思います。
早めの予告とても助かりますのでありがとうございました!
牢獄までの余生を走ります。
(-118) 2023/09/15(Fri) 9:16:37

【秘】 陽光の元で ニーノ → 渡りに船 ロメオ

/*
ありがとうございます!
安心いたしました、それでは継続させていただきますね!
どうぞ最後までよろしくお願いいたします!
(-121) 2023/09/15(Fri) 9:27:09

【鳴】 陽光の元で ニーノ

「じゅうごど……」

15度ってどれくらい凄いんだろう。
と考えている時点で飲んだことがないのは明らかだ。

「あ!じゃあロメオさんが飲んでるのちょっと欲しい。
 オレのもお裾分けするから」

どうせ多くは飲めないだろうから、と貴方にねだってはご機嫌。
けれどグラスホッパーは……小さめグラスで頼んだりするかもしれない。気になるもんね、チョコミント。
とりあえずは最初の一品目を注文すればマスターは早々に用意を始めてくれることだろう。
最中、こちらはといえばきょとんと貴方を見上げていた。

「ブルームーンって、どんなの?
 フルーツ系?味が好きなやつ?」
(=0) 2023/09/15(Fri) 9:28:07

【秘】 陽光の元で ニーノ → 無敵の リヴィオ

いつぞや、貴方と話したいと言っていた男は見回り途中、その姿をふと見かければ声をかけていたことだろう。

『今日の夜はせんぱい、時間ありますか』、と。

もしあると答えてくれたのなら、勤務後に食事へと誘っていたはずだ。以前の宣言通り。
とはいってもどこかの店に入るのではなく、屋台のご飯をのんびり海近くのベンチで食べたいな〜という内容ではあったが。
(-122) 2023/09/15(Fri) 9:33:25

【秘】 陽光の元で ニーノ → 無敵の リヴィオ

断られないだろうなとは考えていた、けれど実際にそうであると嬉しさは募るというもの。
選んだのはこの前出来立てを食べられなかったピザと、摘まんでさっと食べられるパネッレ。
ピザは今回はマルゲリータで、でも秋の定番もおいしかったですよなんて勧めつつ。
ドリンクにはブラッドオレンジジュース、パネッレの入った箱を間に置いては貴方の隣。ピザを食べ切るまでは他愛なくても好きな話に耳を傾けていた。

「……ね、リヴィオせんぱい」

そうして一枚を食べ切った頃、ようやくに切り出したそれはまず問いの形をしていて。

「せんぱいってどうして、警官になったんですか?
 引き取られた家のこととか……関係ある?」

窺うように、小首を傾げて尋ねた。
(-150) 2023/09/15(Fri) 13:00:15

【秘】 陽光の元で ニーノ → 日差しにまどろむ ダニエラ

/*
いえいえ、嬉しいですというのも何ですがありがとうございます…
また二点についても承知いたしました。

襲撃ロールに関しては折角ですのでさせていただければと思います。
希望の形は現状ぱっとは思い浮かんでおりませんが、お手伝い権の行使はしていただいても全く問題ありませんので先にそちらはお伝えしつつ…
考えてくださってありがとうございます!
こちらも何か良き流れは無いかふんわりと考えておきますね。

改めてご連絡等ありがとうございました、数日後よろしくお願いいたします!
(-151) 2023/09/15(Fri) 13:04:34

【人】 陽光の元で ニーノ

シエスタの時間になっても署に戻ろうとはあまり思えなかった。
街中に居続けるのも見回り中のざわつきを思えば人の眼が気になる。
それに、と考えることもあったから、自然足はその場所へ。

辿り着く、共同墓地の一角。
とある墓石の目の前に胡坐をかいて座り、じっと視線を注いでいた。
祈りを捧げるわけでもない数十秒の沈黙。

……終えれば深く息を吐いて、今朝貰ったお菓子を取り出した。
苺のクロスタータ、今の自分でもなんとか作れるもの。
けれど自作したものと比べれば見た目の整い方から既に違う。
しばらく眺めてから口へと運び、口内に広がる甘酸っぱさに目を細めていた。

#共同墓地
(33) 2023/09/15(Fri) 13:56:57

【独】 陽光の元で ニーノ


「……キミは嬉しい? ニーノ」

墓石の下、眠るその人に問いかける。
返事はない。
死者は何も語らない。

それでも指先を伸ばす。
顔も知らない、声も知らない。
誰かをなぞろうとするように。

上手にらしくあれるように。
(-155) 2023/09/15(Fri) 14:01:22

【秘】 陽光の元で ニーノ → 黒眼鏡

「……ここ?」

どこの電話番号だろう。
半ば押し付けられた紙切れを断るわけでもなくきちんと受け取った。
教えてもらえるかなと視線は送ってみる。
意図は伝わるだろうから、答えてもらえれば教えてもらえるということだし、そうでなければ深く問い詰めはしない。

褒めて伸ばされると満足気なのだが、明後日に向いた視線にはジト目をまた。

「そう忘れることないだろ、……も〜。
 今度の誕生日覚悟してろよ」

何せこちらも稼ぐ手段は手に入れたのだから、といったところ。
とりあえず本日の甘やかしは素直に受け取るわけだが。
ぴょいと立ち上がって、じゃあ帰ろうかとする前。

「……あ、そうだ」

ちら、と見上げる。
が、すぐに続きの言葉は紡がない。じ……。
(-157) 2023/09/15(Fri) 14:07:26

【秘】 陽光の元で ニーノ → 花浅葱 エルヴィーノ


――麻薬中毒。

単語を聞けば驚いたように目を瞠る。
何も珍しいことじゃなかった、昔は。
何も珍しいことじゃなかったから、今は素直に胸が痛む。
養育院で過ごすような幼い少女が薬物に依存する理由を思えば、それが明確に分からずとも視線は落ちた。

「……そ、だったんですね」

聞こえる声は淡々としている。
聞いたこちら側の色の方が落ちてしまって、申し訳ないような。

「あの、……えっと」

でもそこまでを聞いたからには、最後まで確認したくて。
何かを安心したかったのか、それとも。

「今も――友達ですか?」

「……ラーラは、元気?」
(-168) 2023/09/15(Fri) 17:41:16

【人】 陽光の元で ニーノ

>>34 ニコロ

「ひょえ゛」


こんなところで声がかかるとは思わなかったから変な声が漏れた。
びくっっっと分かりやすく身体が震える。

「ッ、い……に、……ニコロせんぱい?
 あ、ニコロせんぱいだ……」

見上げて誰かを認識すれば一先ず落ち着いたものの。
一度飛び上がった心臓は簡単に拍数を落としてくれるわけじゃないから、しばらくちょっとどぎまぎな感じ。

「……え、と。
 街、今日はちょっとみんな……ぴりぴりしてるじゃないですか。
 署もなんだかざわついてるから。
 ちょうどいいなって、ここ来て……」

「ニコロせんぱいは……見回り?
 こゆところも、見るんですね」

#共同墓地
(36) 2023/09/15(Fri) 17:45:12

【秘】 陽光の元で ニーノ → 黒眼鏡

「ん〜〜〜……?
 わかった、にいさんが会えないぐらい忙しくなるのちょっとやだけど……」

あ、これは言ってもらえないやつだなと理解すればやっぱり深追いはしない。
代わりに子どもじみた言葉を一つ落としたわけだが。
こちらも先程一方的に約束を吹っ掛けたのだ、貴方からの約束も勿論受け取るので頷いた。

年齢に関してはおじさんくさい……なんて思いながらも。
すぐ痺れを切らした様子には少し笑う、そうして。

[1/2]
(-169) 2023/09/15(Fri) 17:56:11

【秘】 陽光の元で ニーノ → 黒眼鏡


「――Papà gambalunga」

最近、人から聞いた単語を形作り。

「……するのもいいけど。
 突然の冷凍蟹のチョイスはやっぱりどうかと思うよ。
 おいし〜けどさ」

まあもしかしたら違うかもしれないけれど。
別にそうだったとしても言いたいことは変わらないから、このまま。

「後……人のことばっかじゃなくて。
 自分にだっていっぱい……同じぐらい心かけて。
 大事にして、……そんだけ」

で、最後にはえい、と。
拳を作れば貴方の胸を小突こうとした、全然痛くはない。
それが叶っても叶わなくても、男はぴょいと離れて扉の方へと駆けていくだろう。
逃げるようにそうしたのは、伝えてからなんだか気恥ずかしさが湧いたから。

「――じゃ〜〜〜な、にいさん!また!」

それでも最後の挨拶だけは振り返ってちゃんと伝えた。
すぐにぱたぱたと忙しない足音が、店から遠ざかっていくことだろう。

[2/2]
(-170) 2023/09/15(Fri) 17:57:08

【人】 陽光の元で ニーノ

>>37 ニコロ

「だ、だいじょーぶです!
 ぼんやりしすぎただけですし、オレが……」

貴方が申し訳なさそうにしたのでこちらもちょっとだけわたついたが。
普段通りに話を進めて、至る経緯を教えてくれたこと。
そうして最後にはこちらの心情を思うように笑ってくれたから、どぎまぎも次第に落ち着いてきて。

「ん、……ニコロせんぱいも一緒だったんですね、そっか。
 苦手っていうか……ええと」

「……いや、苦手かなあ」


別の言葉の方が相応しいかと考えたものの、選ばれた言葉が正解な気もしたので結局は頷く。
クロスタータはまだ半分は残っていて、手元のそれに視線を落とした。

「ニコロせんぱいは、その……
 今回決まったあの法のこと……どう思ってます、か?」

「賛成とか反対とか……いや。
 反対したところで、もう決まっちゃってるんですけど…」

#共同墓地
(38) 2023/09/15(Fri) 18:31:06

【人】 陽光の元で ニーノ

>>39 ニコロ

もちろん、隣に来てもらえることを嫌がったりはしない。
ただ場所が場所なのでいいのかなとは少しだけ。
尋ねても大丈夫と返ってくるのは見えていたから指摘はしなかったが。
それから片方に寄っているわけではない、或いは両方の色に染まった回答を得られたのなら、どこか安堵したかのような表情を浮かべた。

「なんていうか。
 ニコロせんぱいっていつも……
 ……いろんなことがはっきりしているから。
 だから今回もおんなじかなって思ってたんですけど」

「そうじゃないって知られて、良かったなって、今」

そんな返答を返すのは己も似たようなものだと示した証だ。
落ちていた視線をゆっくりと上げれば、目の前の墓石に向けた。
署などではあまり口にしない方がいいのだろう、それでも今は貴方しかいないので零す。
二つのラベルのどちらかを、目の前の現実へ貼り付けるわけではなかった貴方に。

「マフィアが居るから傷付いた人が居るの、知ってます。
 知っているのに、悪だって言い切ることはしたくない。
 上手に飲み込めなくて納得ができない、そんなときでも」

「捕まえなさいって言われたら捕まえるのが、
 警官の仕事なんでしょうか」
(45) 2023/09/15(Fri) 21:06:14

【秘】 陽光の元で ニーノ → 無敵の リヴィオ

一口の大きさが違うのは、体格が違うから当然なのかもしれない。
相手が食べ切るのを待つ時間を苦に思う先輩ではないと知っていたから、甘えて自分のペースで食べ切っていたのだろう。

そうしてじきに投げかけた問いの、返答を聞けば男ははたりと瞬きを幾度か繰り返す。
幾つか並べていた憶測の一つに近い形ではあった。
しかしだからといって驚きが無いというわけではないから、少しの間を置いてから口を開き。

「……じゃあ、家族への恩返しだけ、ですか?」

初めににその言い方をしたのは、自分は"そう"だったから。

「それとも警官になりたいって。
 リヴィオせんぱいも、憧れるようになった?」

次にその言い方をしたのは、自分は"そう"ではなかったから。

何かの答えを少しずつ知ろうとするみたいに、ひとつふたつと問いは重ねられてゆく。
(-197) 2023/09/15(Fri) 21:23:01

【秘】 陽光の元で ニーノ → 花浅葱 エルヴィーノ

貴方からの答えを受け取って、ほんとうは。
伝えられた言葉の内にある違和感を少し、感じ取っていた。

「そっか……げんき」

それでも見えていない振りをしたのは、敢えてその答えを選んだ理由があると思えたから。
そしてその理由が悪戯にではなく、こちらを慮ってのものだと信じられたから。

「──なら、よかった、です!」

だからはっきりとした真実が何であったとして、今浮かべるのはこの笑みで合っているはずだ。
無理して笑ったわけでもない、気遣ってもらえたことは確かにうれしいのだから。

「へへ。
 養育院に居た頃の子と、今になって関わったりとか話を聞いたりとかあんまりないんですよね。
 ラーラの話、エルせんぱいから聞けてよかった。
 また今度彼女に会ったとき、オレが心配してたよって伝えてもらっても良いですか?」

……それでも人の心は勝手なもので。
友人だと言い切れない現実があることに、胸はじくりとしたままだったけれど。
でもじゃあ何ができるかって考えたら、そう思い付かなかった。ちょっと悔しいのも勝手な感情だ。
(-228) 2023/09/16(Sat) 1:06:16

【人】 陽光の元で ニーノ

>>46 ニコロ

「テオせんぱいとニコロせんぱいのはっきりは、また種類が違うっていうか〜……」

なんていうか、こう。
片手をふわふわとさせたが適切な言葉は思いつかなかったらしい。
ので有耶無耶になっておしまいになる。
うーんと唸りながらもクロスタータをまた一口運ぶ最中、問いがこちらへと返れば咀嚼している間は黙っていて。
飲み込んだあとももう少しだけ、じきにようやく。

「……マフィアの知り合いは、いるのかわからないです。
 もしかしたらいるのかもしれないけれど」

けれどそうふわりとしたものだから、理由にはならない。

「だから、好きじゃないが近いのかも。
 それにそんな権利が、自分にあるのかとも思うから」

「……せんぱいも。
 いやなときは抗ったりしたこと、ありますか?」
(50) 2023/09/16(Sat) 1:13:34
 


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生存者 (4)

フィオレ
9回 残 たくさん

うそつき

エルヴィーノ
3回 残 たくさん

何処にも行けない

ペネロペ
7回 残 たくさん

何度でも見付けて

ロメオ
8回 残 たくさん

ひとのかたちは

犠牲者 (12)

ガイオ(2d)
0回 残 たくさん

 

エリカ(3d)
0回 残 たくさん

コバルト色を手に

黒眼鏡(3d)
47回 残 たくさん

Kovacs.

ニーノ(3d)
18回 残 たくさん

大丈夫だ

イレネオ(3d)
6回 残 たくさん

薄藍を想った

ニコロ(4d)
0回 残 たくさん

これからも一緒に

カンターミネ(4d)
1回 残 たくさん

いつでも傍に居る

ヴィンセンツィオ(4d)
20回 残 たくさん

白鳥は唄えない

アリーチェ(5d)
0回 残 たくさん

そうだ、わたしは

ルチアーノ(5d)
11回 残 たくさん

もう楽にしてくれ

リヴィオ(6d)
0回 残 たくさん

もうすこしだけ

ダニエラ(6d)
4回 残 たくさん

ほんとは、まだ

処刑者 (4)

ヴィットーレ(3d)
1回 残 たくさん

 

テオドロ(4d)
3回 残 たくさん

枯れない心を

ネロ(5d)
0回 残 たくさん

 

ダヴィード(6d)
4回 残 たくさん

また会いましょう

突然死者 (0)

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