![]() | 【人】 イウダ[すべて欲しいと思う気持ちはあれど、 卯田は恋人のスマホを覗いたことはない。 だから、撮っている場面を見たもの以外に そのフォルダに入っている写真や動画の存在を知ることはない。 天井を映したデータについて、は――――**] (29) 2023/06/17(Sat) 21:58:46 |
![]() | 【秘】 イウダ → オルテイシア――初めての夜―― [深めたくちづけに紫亜が声を漏らす。 今まで一度も聞いたことのない、女の色気を帯びた声色。 マンゴーの味よりも更にあまい。 と思ったら、彼女の唇がその言葉を紡いだ。] ん、甘い。 [答える卯田の声色も甘い。 恋人にだけ聞かせる響きを、 子どもの頃から知っている相手に聞かせることへの背徳感。] (-13) 2023/06/17(Sat) 21:59:02 |
![]() | 【秘】 イウダ → オルテイシア[赦しを得て移動しようとして初めて、 自分が椅子を後ろに蹴り倒していたことに気づく。 苦笑して起こしてから、彼女の傍に行った。 瞳に映る男の像が段々大きくなる。] ほら、 [微笑んで腕を伸ばした。 抱き上げて立たせる。 華奢な身体は力を入れると折れてしまいそうだ。] (-14) 2023/06/17(Sat) 21:59:19 |
![]() | 【秘】 イウダ → オルテイシア――…… [見つめ合って、ちゅ、と音を立てて唇を吸った。 宣言通り抱き締めて。 下肢の堅さは紫亜の知るところとなるだろう。] ……シアちゃんを、俺のにしていい? [今日「こう」なると計画を立てていた訳ではない。 勿論、紫亜の身体を護る為の準備はあるけれど。 明日は休みかとの問いだけでは不十分かもしれないから、 同意を求めた。 返事を待つ間は唇を少し離して。 背を撫でる指が肩甲骨のラインを探る。*] (-15) 2023/06/17(Sat) 21:59:53 |
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![]() | 【秘】 イウダ → オルテイシア[こういう時、言葉を重ねることは野暮なのかもしれないが。 気持ちが昂って求めた「計画外」だからこそ、 大切なことは口にしたい。 紫亜が御大切だから。] 良かった。 俺だけ気持ちが先走ってるんじゃなくて。 [告白は彼女の方からだった。 『"お兄ちゃん"じゃ納得しません。』 そう言ってくれたけれど。 その特別に、身体を捧げることが含まれているかはわからなかったから。 幼い頃を知る間柄だからこその葛藤。] (-23) 2023/06/17(Sat) 22:57:50 |
![]() | 【秘】 イウダ → オルテイシア[ぐい、と今度は意図的に押し付けた。 「それ」が卯田の慾だと彼女はすぐに察したようだから、 もっと意識して貰いたくて。] シアちゃん、好きだよ。 ……シャワー、浴びて来な。 着るモン用意しとくから。 [その慾が押さえられる内に、彼女の尊厳を守る。 いつも身だしなみに気を遣う紫亜が、こんな大事な時に 身綺麗に出来なかったら後々まで後悔させてしまいそうだから。 紫亜のサイズの着替えは当然置いていない。 だから下着は勘弁して貰うことにして、部屋着を出した。 体格差を考えればトレーナーもワンピースくらいの長さになりそうだ。 引き摺ることになるかもしれないズボンを穿くかはお任せで。] (-24) 2023/06/17(Sat) 22:58:05 |
![]() | 【秘】 イウダ → オルテイシア[ベッドの上に置いていた野葡萄作のうさぎはキッチンに置いておく。 物に魂が宿る説を信じている訳でもないが、どうにも居心地が悪いので。 紫亜が出て来たなら入れ替わりでシャワーへと。 ベッドで待っていて貰うように告げて。 丁寧に洗いたい気持ちと、 あまり長居をしたくない気持ちの妥協点を見つけるのが難しい。] お待たせ。 [すぐに脱ぐとはいえ、下着だけなのは情緒がない。 グレーの短パンだけを穿いて、上裸で寝室に向かう。] (-25) 2023/06/17(Sat) 22:58:23 |
![]() | 【秘】 イウダ → オルテイシア今なら同じボディソープの匂いすんのかな。 肌に合わないなら次は自分の持って来て。 [当然のように次の夜の話をして近づいた。 同じボディソープの香り。 その筈なのに、風呂上りの紫亜からは甘い別の香りが立ち上っているよう。 頬に手を当てて、ゆっくり顔を近づけた。 深いくちづけの合間、今度は反対の手でそっと彼女の膨らみを包む。*] (-26) 2023/06/17(Sat) 22:58:41 |
![]() | 【秘】 イウダ → オルテイシア[予想はしていたことだけれど、 紫亜は既に男を知っているのだろう。 性感帯を刺激する前、慾を誇示するように押し付けただけで 甘やかな吐息と共に身が捩られる。 内心、紫亜の乱れた姿を初めて見るのが自分ではないことに 嫉妬がこみ上げるけれど、 違う相手と深い仲であったのはお互い様、 自分に至ってはその相手と結婚まで考えていたのだから、 処女性を求めるのは間違っている。 だから敢えて指摘はしない。 小さく膨れる赤い頬にくすくすと甘く笑うだけ。] (-37) 2023/06/18(Sun) 0:34:59 |
![]() | 【秘】 イウダ → オルテイシアっ! [告げられた言葉に思わず息を呑んだ。 計画的ではないと思っていたのは自分だけで、 紫亜の中ではとっくに覚悟が出来ていたのかと思えば 途端に心拍数が上がった心地がする。 こういう用意の良さは経験済みだからこそなのだろう。 泊まらせることへの罪悪感を減らし、 抱き合うことへの期待感を高める。 紫亜は卯田が思うよりずっと魔性の女に育っているのかもしれない。] (-38) 2023/06/18(Sun) 0:35:17 |
![]() | 【秘】 イウダ → オルテイシアはー…… 心臓もつかな俺……。 [シャワーへと向かう紫亜を見送って、天井を仰いで溜息を吐いた。 それなりの経験を積んだ大人の男である筈なのに、 紫亜と知り合った頃の中学生に戻ったみたいにときめいている。 この数分の間にテーブルを片付ければ良いのに、 それすら頭から抜けてしまって。 ただうろうろとしながら少しでも下肢の熱を逃がそうと ただそれだけを考えていた。 数分後、紫亜の方も所在なくうろうろすることになるとも思わずに。] (-39) 2023/06/18(Sun) 0:36:00 |
![]() | 【秘】 イウダ → オルテイシア[予想していた筈なのに、いざ見ると破壊度が格別だ。] ん、んん”っ [上手く言葉が出て来なくて喉を鳴らす。 見ているだけで唾液が分泌されているなんで、 中学生どころか野生動物に還ったかのようだ。] やっぱりズボンは大きかったか。 上もぶかぶかだもんな。 [「彼シャツ」ならぬ「彼トレーナー」。 首回りも大きく開いているから角度によっては中が見えてしまいそうで、 今からすべてを暴こうとしているのにそわそわしてしまう。] (-40) 2023/06/18(Sun) 0:36:30 |
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