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【独】 不運 フカワ/* マッッッッッ、これは。これは!? 俺のことみんな好き!? ヤバイ、やばすぎる。大分やばい。 落ち着け、一気に狂い始めてる。 秘話を、ためすぎていた。 いやおちつけ。ここで、ここでやるんだ。 ツルギじゃないノ!?!? え、じゃあ。 ナツメちゃんぐ!?!? 嘘でしょ待って。 ようやく独り言かけるぐらいの余裕が出てきたんですよ。 もう忙しくてさ。なんだっけ、ごめんね。 浮気性カス!?浮気じゃないわ。 誰とも付き合ってないです! (-10) 2022/03/04(Fri) 22:03:06 |
【独】 不運 フカワ/* ナツメ、かハナサキなんだよ。 つまり、ナツメ……なのか? ラスト狼。 ……ナツメなのか? ハナサキ嘘つかない子だよね。 はなさきでもいいけどさ、ハナサキ嘘つかない子だよ。 (-11) 2022/03/04(Fri) 22:04:35 |
【神】 不運 フカワその夜の時間。 この顔合わせを言い出した男は欠席した。 端末には、 『すみません、合議は後でログをみます。 後程、用がある方は連絡を下さい』 と、皆に連絡が来ていただろう。 つづけて、 『皆さんは元の暮らしに戻ったら 何をやりたいですか』 そんな問いが、まるでそこで聞いているかのように連ねられていた。 (G2) 2022/03/04(Fri) 23:22:19 |
【秘】 不運 フカワ → 清掃員 カミクズ「やり残したことない、なんて。 言えるんですね……俺と大違いだ。 嬉しくないのに、君らしいです」 もう、言えなくなってしまった。 そうでもないと今君のそばに自分はいなかった。 「俺も、良かった……」 ケーキをつつき、少し覚束ない思考に飲まれて。 何をすれば酔いが覚めるのかわからず、目をさますには水だ、と口にする。 「……これは、悪いものだなあ」 ふわふわとした感覚に味さえ良ければ流行るのかもしれないが、これが禁止されているのは……すべての要素か。 その上で身体に異常でももたらすのだろう。 (-19) 2022/03/05(Sat) 7:33:54 |
【秘】 不運 フカワ → 清掃員 カミクズ「……」 再び二人で寝落ちそうな微睡みの中、貴方をベッドへと運び布団をかける。 ふと、あなたの首筋にまた指を乗せ、微笑めば。 顔を埋めて血を吸う吸血鬼のように吸い付き、ゆっくりと名残惜しむかのように唇を離す。 其処には赤い花弁のような痕がくっきりと残り、後になって服で隠せるかと試行錯誤をしていた。 男は所有印を刻み満足したのか、残りの時間は気分良さそうに夕刻程まで寝落ちていったのだ。 いつかサボりも、やりたかった。 男はもうやりたいことだけをしたかった。 どうして生きていけないのか。 ずっと、ずっとそんな考えても仕方がない事を胸に抱えながら目を閉じた。 (-20) 2022/03/05(Sat) 7:34:44 |
【秘】 不運 フカワ → 清掃員 カミクズ/* 連投すみません。 合議中の脱け出しお出掛けロールをしたかったので、描写を一部確定する場面がありますが、一般の建物を建てるのでいいかんじの認識で自由にやってください。 問題なければ返信後に始めさせて頂きます、長々とお付き合いしてくださりありがとうございます。 (-21) 2022/03/05(Sat) 7:42:08 |
【秘】 清掃員 カミクズ → 不運 フカワ/* こちらメロンパン入れとなっております。 諸々了解しました、問題ないです!そちらのペースで始めて頂ければ! 沢山お話できて嬉しいです…♡ (-22) 2022/03/05(Sat) 11:31:16 |
【秘】 不運 フカワ → 演劇 アクタ「……悲しむ人、増やしたくないって言ってるのに。 これも全部、俺のせい……? 嫌に決まってるだろ、本当。 嫌なことするなあ、若いくせに、嫌なことばっか。 嫌だな」 君が死にたくないというのなら。 死んでやるというのも、俺のためならば。 「俺は、君と一緒に死にたくなんてないよ」 もし出来るとするならば、生きたかったよ。 ただ、くだらないことを言い合って、 喧嘩したり、文句軽口を吐きながら、 君の舞台も見て、感じて言葉にして、 そして、普通に笑えるような、そんな関係になりたかった。 (-25) 2022/03/05(Sat) 13:35:28 |
【秘】 不運 フカワ → 演劇 アクタ「死にたいわけじゃ、ないんだろ。 馬鹿なことを言うな。簡単に死ぬことを選ぶな。 俺が死ぬのは、君のためもあるし、 俺が自分の親に出来る反抗の一つなんだ。 全部やり遂げてみせるよ、俺は。 もし、奇跡が起きたら考えてみるけど……。 そのときの俺は、殺人犯だし。 前を向いて生きることに、疲れてる。 ここで死ぬのがもしかしたら、楽しみになっている。 それは誰かとじゃない。 一人でだ」 (-26) 2022/03/05(Sat) 13:35:52 |
【秘】 不運 フカワ → 演劇 アクタ二度と、永遠にわかりたくない。 一緒に死ぬことが幸せだなんて、 誰かの死を望んだこと が幸せだったなんて。自分の中で認められるわけがない。 例えさみしさが埋まって、不安もなくなって、 嬉しくて、気分がいいものになっても。 いいえ、の選択肢を俺はとり続けるのだろう。 ゆっくりと顔を上げて、身を離そうとする。 それまですがりっぱなしで、されるがままだったのを恥ずかしそうにしながら馬鹿みたいにないた目元を擦る。 「なんだか暗い気持ちになりますね、……お酒でも飲みますか?」 そして、突然、ぽつりとつぶやいた。 「俺は飲みませんけど。その、悪いこと、したくなって。 お酒造ってみたんです、花が沢山ある温室を建てるついでに。 ブドウジュースを造る要領で、発酵の過程をつくって、 甘みを多くして、苦みを抑えるために炭酸水で薄めた ジェネリックアルコール。 ……制作者は普川邦幸。ただの、花屋だった男です」 「……俺、楽しんでいるでしょう? ここでしていることは、全部、死ぬまでの 暇つぶし なんで」男はいつまでも、他人事を貫こうとしていた。 (-27) 2022/03/05(Sat) 13:43:32 |
【秘】 不運 フカワ → 清掃員 カミクズもうすぐ合議がはじまるであろう時間、 今日は一人でも、皆と一緒でもなかった。 あなたの手を引いて向かうのはマップにある空白の場所。 そこに建てられていた建築物は、 水族館 だった。「……遊園地と、動物園。 うるさそうで…… 静かなところが良いと思ったのですが、……あの。 君は、お魚大丈夫でしたか?」 今更な質問をしながら、視線は一度裁判所の方へ向いていた。 サボりをしたのは初めて、初日も告げたが学生時代の彼は皆勤賞なのだ。 (-28) 2022/03/05(Sat) 13:50:45 |
フカワは、合議の時間、前に造ったブランコの傍に 水族館 を建てていた。 (a2) 2022/03/05(Sat) 13:52:04 |
【秘】 演劇 アクタ → 不運 フカワ「おっさんくさいこと言うな。」 君がどう思ったとしても、 きっと男は君の嫌なことをする。 君のせいで、君へ向ける感情は 確かに好意的なものに染まったから。 「お前も大概、嫌なことするだろ。 お返し……って程でも無いかもしれないけど そういうこと。」 君と生きる未来。 例えば、一緒に舞台を見に行って カフェで美味しいフルーツタルトを食べて 花の綺麗な公園を散歩して、笑い合う。 好きなものを教え合って、互いを知り合って、幸せを積み重ねていって。 ……そんな日常が送れたら、楽しかっただろうな。 「分かった、じゃあ、僕の代わりに──」 ▽ (-31) 2022/03/05(Sat) 14:09:59 |
【秘】 演劇 アクタ → 不運 フカワ吐き出す言葉とは裏腹に 悲しげな笑顔で言ってやった。 君が好きだから、君の死を望んでやる。 もしも奇跡が起こったら、 その時は、殺人犯の君と一緒に考えよう。 「………未成年なんだけど。」 離れようとする君から腕を離して また隣へと腰掛ければ じと、と睨むように見つめた。 「まあ……ケーキに合うなら、 一杯だけ付き合ってやる。」 用意しろ、と もてなしてもらう気満々だ。 (-32) 2022/03/05(Sat) 14:11:09 |
【秘】 清掃員 カミクズ → 不運 フカワ二人きりの穏やかな時間、暫しの微睡みの後。 寝入る直前の記憶がどうにも朧げで、 何かおかしな事を口走っていなかったかとか、 言及されれば首元の痕に気付いて少々動揺する事になった、後。 手を引かれるまま、日暮れ後のVR内を二人歩く。 夜に、また。その約束はちゃんと覚えていた。 「……すごい、な。結構なんでもありなんだ… …うん?はい、大丈夫ですよ。 ええと、なんだっけ…あの、大きい水槽とかが怖いやつ… そういうのも、特になかった…かな。」 水族館の外観を見上げて、思わず一人そう零した後。 投げ掛けられた問いに視線を隣へ向けて、答えを返す。 視線の先を追って、それに気付いて、でも何も言わなかった。 なんともあやふやな言葉の指すところは、 所謂水槽恐怖症だとか、水族館恐怖症と呼ばれるもの。 手繰る記憶はもう随分遠いものに思うけど、 思い返す限り、水族館への苦手意識は無かった、ように思う。 (-37) 2022/03/05(Sat) 14:58:44 |
【秘】 不運 フカワ → 剣道 ツルギ合議が始まる前……もしくはその頃、メッセージウィンドウにフカワからの連絡があった。 『ツルギさんって 人を殺すとき、 何か手に持ちますか 』それは武器だとか、お守りだとか、彼らの手だとか。 (-38) 2022/03/05(Sat) 15:00:29 |
【秘】 不運 フカワ → 清掃員 カミクズ「苦手でも、 目隠しをしてつれていったんですけど…… 」「俺がちゃんと覚えている、楽しかったと思えていた場所です。 父の運転で、まだ妹は小さくてチャイルドシートでした。俺は少しお兄ちゃんで、迷子にさえならなければ自由に動いてよかったんです」 「カミクズさんは、そんな思い出……なかったですか」 小さな海の生き物達がライトアップされ、二人を水辺の世界へと誘った。 自分達以外は無人の空間には魚たちだけ。 男は所々で足を止め首をかしげる姿から、魚には詳しくなさそうでただただ綺麗なものを綺麗だと水槽の中を眺めていた。 「魚って、酔っぱらって方向感覚をなくすのに……溺れないんですよね……」 (-42) 2022/03/05(Sat) 15:10:55 |
【秘】 剣道 ツルギ → 不運 フカワ「………?」 あれ、君に人を殺したことがあるって言ったっけ。…無いはずだ。 話したのは共犯者だけだし、口止めはしてないけど彼が言うとも考えにくい。 『心理テストですか?どうして僕に聞くのかわかりませんけど。』 『強いて言うなら、何かの道具じゃないですかね。殺す程嫌いな相手に触りたくないし。』 果たして君が、何を思って何をしようとしているのか知らないけど。 想い人や友人を殺めようとしているのかもしれないけど。 少なくとも、一般的な反応からはズレた返信が返って来る。 (-43) 2022/03/05(Sat) 15:22:24 |
【秘】 不運 フカワ → 剣道 ツルギ『ツルギくんなら』 『話せるからです』 『他の人に聞けませんよ 人を殺してそうな人他にいますか?』 人を殺してそうな人だと、暗にいっているわけではありません。男の視点には詳しそうな人が居なかったのです。 『ツルギくんは力あるんですね やっぱり刀が扱えるからでしょうか そして、直接手にかけようとすんですね 毒なんて簡単にてに入らないからでしょうか』 『あ、毒でもよかったのか でも俺は医者でもないんで、どれぐらいの量で人が死んで体に取り込まれるとかわからなかったんですよ 図書館で調べればよかったな』 『はじめは斧を握って 次に包丁を握ったんですが 殺せそうになくて 拳銃も使い方がわからない気がして 握ったことがないので』 『なにかを持とうとしたことが間違いだと 今気づいたところなんです』 ただ、一つ一つ己の噛み砕いた考察が続いた。 (-45) 2022/03/05(Sat) 15:51:00 |
【秘】 剣道 ツルギ → 不運 フカワ『まあ、確かに……俺も心当たりないです。』 君のいう通り毒の入手も扱いも難しい。素手だって大変そうな気がする。だったら身近な、何ならそこら辺にある鈍器を使う、というのが青年の思考だ。 『でも素手よりはラクでしょう。 毒なんてよく知らないし、ブロックとか鉄パイプの方が簡単に手に入るじゃないですか。 何ていうか、気合い入ってますね。』 青年にとって本来殺人とは、計画性のない行為だ。 耐えきれなくなった時、 可能性という誘惑に負けた時、 衝動的にしてしまうもの。そう考えている。だからあの手この手を考えている君に、場違いな感想を抱いた。 自分なら、殺したい程嫌いな相手のことなんか考えたくない。少なくとも君は相手を嫌ってはいなんだろうな、と。 でもそんな人を殺そうとしてるなんて、やっぱり変な人だなあ。 『だったらもう…車で轢くか、高いところから突き落とすか、くらいじゃないですか? 道具使っても無理そうなら、素手じゃもっと無理でしょ。』 言葉で人を殺せることなんて知っている。君ならできそうということも。 だけど自分からは提案しなかった。 (-47) 2022/03/05(Sat) 16:23:28 |
【秘】 清掃員 カミクズ → 不運 フカワ「 み、見れないじゃないですか…… …楽しかった思い出、ありましたよ。 あった、はずなんです。でも」 並ぶ水槽の中。 名前も知らない魚の、光る鱗を時折眺めながら。 思い出を零しながら、二人きりの静かな館内を歩く。 「それが楽しかったって事は、覚えてるのに。 楽しかったって気持ち、今は全然思い出せなくて。 起きた後に思い出す夢みたいに…景色も曖昧で。 漠然とただ、あの時は楽しかったなって思うだけ…」 あなたがまだ隣に居るなら、どこか縋るように手を握って。 「…思い出の中にはどれも、兄が居て。 だから楽しかったのが、余計に寂しいんです。 生まれた時からずっと一緒だったんです。 僕達は…双子だったから」 水槽の中をゆったりと泳ぐ軟骨魚をぼんやりと目で追った。 双子の兄を失った事。 この制度への激しい嫌悪感の始まり。 それは、二度と元には戻らない欠落で。 だから、誰かを代わりにしようと思った事はない。 (-48) 2022/03/05(Sat) 16:24:04 |
【秘】 不運 フカワ → 剣道 ツルギ『人なんて殺したことないし』 『気合いをいれないと』 『こっちが殺されるんですよ』 花屋の平凡な男は、一人ちがうゲームに入れられた気分である。 『即死が良いじゃないですか 手を伸ばされても引きずられないように 突き落とすは、はい、思い付きました 確実に死ねるように』 例えば、水槽。例えば、 『だから』 『俺の答えは、手放す、になりそうです うまくいくとおもいますか?』 (-50) 2022/03/05(Sat) 16:41:08 |
【秘】 園芸 ハナサキ → 不運 フカワ「ふ、ふふっ……今のフカワさんはまっすぐ過ぎますね。 これはこれで困っちゃいます」 自惚れじゃあ、ないのかも。 忘れられたい。 そう言っていたあなたに隣を歩くことを許されたみたいで嬉しかった。 「私もフカワさんで良かったって思います。 一人じゃ選びきれなかった事がたくさんあったけど、こうして選ばれずにお話が出来ているのはあなたのお陰です」 儚い花が枯れずに居られたのは確かに手心があったから。 手折られる前に鉢の中の移されたから。 見世物になっていたとしてもそれは、ハナサキにとっては悪いものでは無くて。 「ありがとうございます」 様々な事に対しての感謝を述べました。 「あはは……想像に難しくないですね。明日ツルギさんを選ぶのが最後になったらって思います。 些細でも、頭から離れない事もありますから、続くようなら言ってくださいね!」 袖を振り合わせただけでも既にこの程度は分かってしまいます。 機械のように淡々と合理的に話ができる──そんな想定でこの場が設けられているとしたら、この仕組みを考えた人達はきっとロボットなんだと思えました。 (-51) 2022/03/05(Sat) 17:21:35 |
【秘】 園芸 ハナサキ → 不運 フカワ「………………」 小さな声は拾われたよう。 聞き逃して欲しくて、でも聞いてほしくて口をついた言葉でした。 「わかりました。 フカワさんの事情もあります。どうしようもない事があるのも理解はできるので。 最後の時に死なないで、とは言いません──言わない努力はします。 その代わり……もし、私が助けが欲しくなったらいいます、ね」 参考になりました! 袖を更にあげてぺこりとお辞儀をしました。 (-52) 2022/03/05(Sat) 17:22:34 |
【秘】 幸運 ツルギ → 不運 フカワ「ああ………」 君の返答で、その相手になんとなく、察しがついて。 『即死、させられるといいですね。死ぬ側からしても、即死の方がいいみたいですし。 …頑張ってください。死にたくないなら、頑張るしかないですから。』 経験談を挟みつつ、経験者として脳裏で思案する。 大丈夫、これは君の内面へ踏み込むようなやり取りじゃない。約束したわけじゃないけど、一度言った言葉を自分で破るのは良くないと思うので。 「………、ふふ。」 今、君に足りないものは何だろう。 勇気かな? 決意かな? 意志かな? 諦めかな? ───それとも、 背中を押す手かな? 『うまくいくかは、それこそ運次第ですよ。試合も作戦練ったって、負ける時は負けますからね。 まあ、できるだけ考えるに越したことはないですけど…』 愛とか、憐れみとか、そういうのはよくわからないので。その方面は、横に置いといて。 『だから、色々考えたあなたに言えるのはこれだけ。』 結局最終的には、これですよ。 『あなたにも、どうか 幸運 がありますように。』 (-55) 2022/03/05(Sat) 18:01:36 |
【秘】 不運 フカワ → 清掃員 カミクズ「一緒に来たことに意味があるでしょう」 その手を握り返して、柄でもないが引っ張りながら。 共に、美しく光に照らされている造られた海を歩く。 「俺と逆なんですね……。 お兄さんが欠けた気持ちは ……それは誰にも経験出来なさそうだ」 少しは理解できるかと思ったのに、 半身のような存在が居なくなることはどれほど辛かっただろう。 それを考えて、ツキリと痛んだ胸は誰のためだったか。 「まだ、教えてください。お兄さんのこと。 寂しいのはわかりますが、少しでも君のことを知りたいです」 口を閉じて微笑んで、あなたの寂しい思い出も聞きたがる。 知りたいのだ、その辛さも苦しみも、今一緒に居るのだから。 「あ……そうだここ、上から見られるんです。 バックヤード見学、知っていますか?」 大きな鯨が泳ぐ水槽の前で止まり青の世界を見上げる。 きらめく世界に時間を忘れながら、また手を引いた。 (-56) 2022/03/05(Sat) 18:08:36 |
【秘】 不運 フカワ → 普通 ナツメ『何か をするつもりです』 『後で顔は見せますね』 『やりたいことがあって 無事に帰ってきます、そのときにまた話しましょう』 (-57) 2022/03/05(Sat) 18:12:18 |
【秘】 清掃員 カミクズ → 不運 フカワ「一緒に、……そう、ですね…」 ああ、自分の願った事は、そうだったな、と思い出して。 「……上葛 掃司。僕の、一卵性の双子の兄で… 僕と一緒に生まれて、生きてきて、でも、 今は僕よりずっと歳下になってしまった人。 ずっと18歳のままの、優しくて、いつも前を向いていた人」 水面を通した淡い明るさの中、静かに口を開いた。 「必ず帰って来ると約束したのに」 「だから僕、言われた通り、笑顔で待ってたのに」 「待ってたのに」 涙こそ出ないけれど、泣き疲れたような声だった。 気付けば無意識の内に俯いていて、 視線は握った手をただじっと見ていた。 手を引かれていないと足を止めてしまいそうだ。 「この場所から、二度と帰っては来なかったんです」 ずっと手を引いてくれていたのに。 これからも、それが続くと期待していたのに。 あの日一度放した手は、二度と触れ合う事はなくて。 置いていかれてしまった。最初で最後の、裏切り、だった。 (-73) 2022/03/05(Sat) 20:47:18 |
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