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![]() | 【秘】 一番槍 メサ → 村人 ニアニアの声が聞こえた瞬間全身をぞくりと悪寒が走る。 勘だ。 冒険者としての彼女は意識も感情も置き去りにしてこれから起こるだろう何かに反応を試みていた。 反応できるはずだった。 ただし、無意識と現実に齟齬が無ければの話だ。 ほんの少しだけ武器を持ち上げる力の掛け方を誤った。 ほんの少しのズレは今この時には致命的すぎた。 「 ――――――え? 」目を疑う。 ナイフ。 深々と刺さった先は己の体。急所。 遅れて鈍い痛みと熱が全身に広がっていく。 振り返った顔に黒い髪がかかる。 振りかぶるはずだった武器は手から落ちる。 ガシャン!と場違いに大きな音が響きわたる。 ↓ (-1203) 2021/04/20(Tue) 21:06:43 |
![]() | 【秘】 一番槍 メサ → 村人 ニア「なん、で」 次の瞬間にはナイフが抜き去られようとしていた。 だから、咄嗟に手を伸ばした。 伸ばして伸ばして……届いたのは首元の赤いリボン。 服とは独立して結ばれたそれは身を引くあなたを止める事は叶わない。 しゅるり。解ける。少女が赤色の尾を引く。 結局虚しく空を切るのと同じように手を伸ばしたままの勢いでうつぶせに倒れ込んだだけだ。 あなたがこれから行う悪趣味な自己顕示も見ていることしかできない。 あなたがこの場を去るまで、確かに彼女はどうでもいい存在でしかなかった。 そうして誰も居なくなった後は―― >>@5 (-1205) 2021/04/20(Tue) 21:07:58 |
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![]() | 【秘】 一番槍 メサ → 裏方 サダル「怖い……?」 恐怖というのは理解できないものに対する感情だと聞いたことがある。 だとするなら目の前の人物はどうなる? 分からないと、知りたいと宣うコイツはどうなる? 「アンタはなんで笑ってるの」 勝手にアタシを舞台に立たせないで。 アタシはアタシだ。 誰かのために都合よく動く存在なんかじゃない。 やめて。 やめてよ! 「――ッ」 淡々と綴られていくあなたの話に顔を引き攣らせる。 もう、疑問も湧いてこない。 あなたの見つめる星はアタシには見えない。 ↓ (-1241) 2021/04/20(Tue) 21:40:17 |
![]() | 【秘】 一番槍 メサ → 裏方 サダル「……わかったわ」 話を切り上げようとするのを感じてようやく声を絞り出す。 「じゃあアタシはその台本を見届けてやる。 犯人は許さない。 でもサダルのことは……全部終わったらアタシも考える。 今はまだ分かんないから」 あなたのくれた 星 をぎゅっと掴んで踵を返した。「だから、またお話しましょう」 そのままあなたと別れて大通りに戻っていくだろう。 (-1242) 2021/04/20(Tue) 21:41:09 |
![]() | 【秘】 一番槍 メサ → 裏方 サダル――あなたと別れたいつかの夜。 一人になったあなたの元へ 星 が訪れた。それがあなたの手に渡ったならば。 後には赤黒く汚れた 赤いリボン 他には何もない。 彼女がどうなったかは――きっとすぐに分かることだろう。 /* 素敵な魔法をありがとう! お話しできて楽しかったわ!kiss…… (-1253) 2021/04/20(Tue) 21:48:19 |
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