【秘】 遊惰 ロク → 商人 ミロク「アー、盗品。マ、そうなンだろなァ」 アッサリ肯定してみせる。表情も声も乾ききっていて、 ただ問いに答えるための答えを並べただけの様に見える。 「はいよ、どこから話しゃァいいかねェ。 ……――あァそうだ、盗ったモンの話。そいつでいいか。 イチバン最初は握り飯。たしか四つのころかなァ。 兄サン、ガキが飯くすねる理由。それってなンだろ?」 ツラツラ並べて、唐突に投げかけた。 (-196) 2021/07/04(Sun) 3:13:40 |
【秘】 遊惰 ロク → 商人 ミロク だなァ、と笑って頷く。 花丸満点の回答。それに補足をするならば。 「ついでに言えば、他にも腹すかしたガキどもがいて、 大人はシッカリ飯食ってたから。 おれが育ったところのハナシだよ。 はじめは握り飯、次もそうだったかなァ。 そンでくすりだの包帯だの。 しまいにゃ銭まで手をつけて」 手持無沙汰、上着のポケットに手を突っ込み体を揺らす。 えらく子供染みた仕草をして、ヘラリと笑い顔で締め括る。 「おれのハナシはこれで終い。 あとはもうだいたいわかンだろ。 ――ああはなりたかねェし、 あいつらみたく死なせたかねェって、そンだけだよ」 (-204) 2021/07/04(Sun) 3:52:59 |
【秘】 遊惰 ロク → 商人 ミロク「生きてノウノウとあの子らの骸漁るよか、 死んじまうほうがよっぽど良いに決まってらァな」 アハ、と笑い声を零して目を細める。 長々と語った青年の、結局のところの“理由”と“倫理”は。 恐らくきっと、これ一つに集約される。 青年にとっては奇跡に等しく、他の何より価値あるもの。 「大人は子どもを守るモンなんだろ」 (-209) 2021/07/04(Sun) 5:12:50 |
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