人狼物語 三日月国


99 【身内】不平等倫理のグレイコード【R18G】

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【秘】 愛玩用 ドゥーガル → 探偵用 ジョシュア

「推理したり、考え込めるようなものとか?
 物語ね、僕は眠くなる一方だから羨ましいよ。いいなぁ。
 ……今度眠れない時に君に読み聞かせをねだろうかな?」

服を畳むことはしない。ただ持ち上げて置くだけ。
マイペースに自分にとっての綺麗なものを探すだけ。
ぴかぴかに磨かれた金貨と服の重さを比べるだけ。

―― ふと、何度目かに持ち上げた服の重さに目を丸めた。
興味を惹かれたらしい。でも、勝手に暴くのは良くないな。
ポケットに何かが入ったままの上着を揺らし、

「話ぐらいしか満足に出来ない不出来な身分でね、
 そう言ってもらえると助かるよ。ありがとう。
 ……なあ、ジョシュア。ポケットの中身を見てもいい?
 何だか綺麗なものが入っている気がするんだ。ここに。」

視線を向けて、お伺いはきちんとしておこう。
(-53) 2021/10/04(Mon) 0:21:02

【秘】 愛玩用 ドゥーガル → 介護用 シェルタン

「ほら、僕が甘やかし上手だと思うのはそういうところだ。
 穏やかで優しくて、笑顔が柔らかい。褒めるのも上手。
 何より見た目が可愛らしいだろう。だから主人はいいなあ、と。
 今の僕は心の底からそう思っているよ、… はて」

明るく広がる青空を見上げ、光に目を細めていた、が。
君の言い分に首を傾いだ。視線だって合うだろうな。

愛玩用は相変わらず緩く笑んではいるものの、

「本当にそう思っているならいいけれどね。
 綺麗であるとか不快であるというものは人それぞれだろう。
 綺麗だと感じるものが一般的な枠から外れる事もある。
 ……だから、今君が僕を褒めてくれたように、さあ。
 もう少し わがまま な君の意見と解釈が聞きたいな。
 僕はとびきりわがままだから更にをねだる気分なんだ」

「上出来で完璧な意見よりも、不完全な意見を教えておくれ」

言い分が不思議だと感じたから、更に問う。
問い終えたらまた景色を暢気に眺めるのに戻った。
まあ、じっと見詰め合うのが似合う距離ではあるだろうが、
前方はしっかり見えていた方がいいだろう。そんな気遣いだ。
(-55) 2021/10/04(Mon) 0:31:16
ドゥーガルは、不思議そうにするみかんに「努力家さんの手は慈しむべきものだから」なんて笑ったことだろう。きっと。
(a38) 2021/10/04(Mon) 0:34:04

ドゥーガルは、赤いペンでメモを何枚も書いている。
(a39) 2021/10/04(Mon) 1:06:28

愛玩用 ドゥーガルは、メモを貼った。
(a40) 2021/10/04(Mon) 1:19:01

ドゥーガルは、綺麗なものと同じ重さになるようにメモを書き上げたら、扉に貼り付け直した。満足そうだ。
(a41) 2021/10/04(Mon) 1:20:03

【独】 愛玩用 ドゥーガル

「………………。」

「ダンカン・マクドゥーガル
 主人が教えてくれたひとの名前。」

「3/4オンスの金貨。
 主人が教えてくれた綺麗な概念。」

「綺麗な概念を生み出したひとが、
 僕と君の二人の名前の由来。」

「何処かにあるといいな、もっと綺麗なもの。」

「帰ったらカンマの身体をもう一度開かなくては。
 綺麗な子の中には綺麗なものが。
 不完全で愛おしいものが。」

「だってカンマは不潔なんかじゃないよ。
 清潔で、綺麗で、でも、僕と同じく不出来で。
 そうだよね、カンマ。君は美しいはずなんだよ。
 主人はああ言ったけど、僕は君を綺麗だと思う。
 だから、…君の中には絶対あったはずなんだよ。」

「15匹の犬の中には存在しなかったが、
 あれはきっと人間らしい形じゃなかったからだ。
 ね、そうだよね。……そうでないと、困るんだよ。」
(-57) 2021/10/04(Mon) 1:29:07

【独】 愛玩用 ドゥーガル

「……でも、ユーのはじめての花束は、…」

「…………。」

「綺麗、心地良い、素敵、……」

「ううん……?」
(-58) 2021/10/04(Mon) 1:32:17

【独】 愛玩用 ドゥーガル

「……花束、もっとほしいなぁ。」
(-59) 2021/10/04(Mon) 1:33:34

【独】 愛玩用 ドゥーガル

「あ。」

我に返った。思考は中断だ。
(-61) 2021/10/04(Mon) 1:34:20

【秘】 愛玩用 ドゥーガル → 医療用 ユー

何枚も貼られたメモはちょっとやそっとでは剥がれない。
驚く事にテープではなく接着剤で貼り付けられているようだ。
だから心配はいらないよ。

室内から一人で喋る声がする。
誰かと共に会話をしているかのような、独り言。

―― いいや、過去形だ。
室内から声がしていたが正しい。

何故ならノックの音と君の声がすれば忽ちに止まるから。
少しの間を置いた後 そうだなあ どうしようかな、

「眠っておけばよかったかなと思っているところ。
 そうしたら今日こそおはようのキスを貰えただろ?
 ……ユー、或いは私だよね。鍵は開いてるよ、」

冗談と共にベッドに座り直し、花束を膝の上に乗せよう。
不出来はどうにも扉を自分で開けるつもりはないらしい。

「おいでおいで。君ならノック無しでも歓迎だ。」
(-63) 2021/10/04(Mon) 1:41:44

【秘】 愛玩用 ドゥーガル → 探偵用 ジョシュア

「君は確か探偵用だっけ?だから大丈夫なのかなぁ。
 探偵となれば夜に張り込み?とかもするだろう。
 ……あ、やっぱり物語を読んでもらうのは止めにしよう。
 眠れない時に君が解決した事件の話を聞きたい。こっちだ。
 架空の物語よりは君の事に興味が出てきたからね。」

この場限りの冗談かもしれないし、本音かもしれないし。
いずれにしても君の事に興味があるのは本当。

だから、ポケットの中身も気になった。
彼に了承を得てからざらざらと中身を引っ繰り返し、
幾つかのきらきらしたもの ……には、触らない。拾わない。

「虫が入っていたら相当に驚くだろうけれど、
 そのレベルじゃなければ僕は何だって受け入れるよ。
 僕は昨日は花畑に行って帰って来たのだけれど、
 冒険、どうだった?成果は上々ってところかな、」

ポケットの中身を見るに、だが。
さて、幾つか気になるもの ビー玉よりは大きいものを探し――
(-66) 2021/10/04(Mon) 2:01:27

【秘】 愛玩用 ドゥーガル → 探偵用 ジョシュア

色々な成果物を3/4オンスの金貨と比べて、

途中、ぴたりと動きが止まる。長めの沈黙。

愛しい重さのものを見つけたようだ。
(-67) 2021/10/04(Mon) 2:03:10

【秘】 愛玩用 ドゥーガル → 探偵用 ジョシュア

きっと玩具の破片か、小さい玩具を気に入ったのだろう。
ぱっとそれを拾い上げて、愛おし気に撫でたら ――

服の裾で磨いて、ぴかぴかにしはじめる。

「これが一番綺麗だ。いいものだね。気に入った。」
(-68) 2021/10/04(Mon) 2:06:28

【秘】 愛玩用 ドゥーガル → 医療用 ユー

そう、部屋の中には誰も居ないように見えるだろう。
綺麗な重さと同等に切り揃えられたがらくたの中、
普通のベッドに腰掛け、貰ったままの花束を膝に乗せている。
見える不出来はそれだけに過ぎない。だが。
君が部屋へ踏み入って数歩後、

「カンマ、またあとでね。散歩をするなら気を付けて。」

何もない空間に向かって見送りの言葉を掛けた。
―― まあ、そんなのはいいんだよ。今大事なのは君との時間。
見送りも済んだしと散らかり放題の部屋の中で手招きしよう。
ついでに隣をぽんと叩いてこっちへおいで、をしとこうね。

「だって花束はキスしてくれない。それに喋らない。
 君は饒舌な方ではないかもしれないけれど、
 花束に君の代わりは務まらないよ。
 ―― それにしたって、心配だって?不思議だなぁ。
 昨日も僕は食事が終わったら部屋に引っ込んだだろうにね。」
(-72) 2021/10/04(Mon) 2:32:07

【秘】 愛玩用 ドゥーガル → 探偵用 ジョシュア

「他のものも綺麗だけど、じゃあ、お言葉に甘えて。
 君は親しみやすいし明るくて、優しいんだねぇ。
 考えなしというよりも溌溂としていて元気なタイプなのでは?
 確かに思慮深さは重要かもしれないけれどさぁ、
 僕は行動力も明るさもまた重要なものだと、……え?
 虫はやめよう。僕が二度と上着を漁れなくなる。」

虫は嫌い。本当に嫌い。
思わず げえっ みたいな表情に傾いたかもしれないけれど、
まあそんなのもそのうちに楽しくなってきて、笑うだけ。
裾を引っ張っては拭い、細部は裾を折り曲げ角でなぞる。
そんな行動を繰り返しながら、うん、うん。
何度か相槌を打つべく、肯定の方向へ頷きをやった。

「僕の話なんて面白くないよ?ただの不出来なのだから。
 不出来を愛する主人の元で暮らしていた片割れでしかない。
 でもまあ、……そうだなあ。そしたらね?
 今度君の部屋に来る時は、互いの話をする時にしようか。」

君の冒険譚と探偵話、見た事のある綺麗なもの。
部屋の張り紙のことも、自分の綺麗の定義。
どちらも語らうならばゆっくりの方がいいだろう。決まりだ。

「聞きたい事を互いに予め考えておいて、
 インタビューみたいに交互に問い、答える。
 ……もっと親しくなる為には良い案だと思わない?」
(-73) 2021/10/04(Mon) 2:58:09

【秘】 愛玩用 ドゥーガル → 探偵用 ジョシュア

「その時は僕の部屋でもいいし、君の部屋でもいいし。
 互いに時間を見繕って互いを知る会話が出来たらいいなぁ。」

さて、言葉も良い区切り。
3/4オンスも磨き終わって囀り収めには丁度いいか。
よっこいせ。のんびりとした掛け声と共に立ち上がって、

「許してくれたことも、ものをくれたことも。
 言葉を交わしてくれたことも、……ありがとう。
 あまり居座るのも良くないだろうしそろそろ僕はお暇しよう。
 ―― 今度
一人
で話す時は、互いの話をしようね。
 その時までに冒険のお土産話、めいっぱい作っといて?」

微笑みと共に再度を強請る。
君と話しているのは楽しかった。それもとても。
きっと別れは名残惜しければ名残惜しいだけ良いものだ。
(-75) 2021/10/04(Mon) 3:05:46

【秘】 愛玩用 ドゥーガル → 医療用 ユー

君が何やら思案しているのを見て、思案の種である男は、
少々心配そうに首を傾ぎはしたのだが。言葉を掛ける事は無い。
習慣か他の要因か、そこらは君の解釈に任せよう。

君が無事に隣へ座ってくれたので花束は枕元に戻す。
どうにも本気の心配をされている予感を察知し、
足を組んで頬杖ついでに呆気に取られたような間が空く。
暫しの間を置いてから首だって傾ぐぞ。

「まあ確かにそうだったけれども……。
 いやぁ、色々な話をしている最中の腰を折るのもな、と
 そう考えた行動が裏目に出てしまったか。ごめんね。
 今度から食堂を離れる時はユーに、
…いや、私、…うん…?


呼び名に迷って声はトーンダウン。
いや、どっちだって君なんだろうけど、悩むよなあ。

頬杖したまま君の横顔を見て、悩んで ――

出た結論はこうだ。
(-78) 2021/10/04(Mon) 3:21:25

【秘】 愛玩用 ドゥーガル → 医療用 ユー

「決めた。今から君の事を僕は『シロ』と呼ぶ。
 勿論ユーや私がその呼び名を嫌うのであればしない。けど。
 ……どうかなぁ、名前以外で呼ばれるのは好ましくない?」

第三の選択肢。別の名前で勝手に呼ぶ、だ。
その提案をする頃にはいつもの緩い微笑みに戻っている筈。

「シロ。白色。君の帽子の色で、君にぴったりの色の名前。
 昨日贈った花冠の色の名前。清潔で綺麗な色の名前。」
(-79) 2021/10/04(Mon) 3:25:08

【秘】 愛玩用 ドゥーガル → 探偵用 ジョシュア

「良かった。冒険にも推理にも自信は必要だと思うからさぁ?
 もっと自信満々になってどんどん冒険してくれ。
 此処にはお互いの主人もいない事だしさ。
 ……出来れば僕の分まで冒険してね?」

僕はご覧の通りだからさ。
そんな言葉と共に自分の胸部をどんどんと叩いてみた。
見ての通りの薄っぺら。問題なく動けはするが、迷子にもなる。
籠の中に入った虫はちょっと平気かも。
だから、冒険……もとい、探索の結果を楽しみにしておこう。

事情聴取なんて言葉が聞こえたら流石にぽかんとしたな。
成程。そういう事もしていたのか。探偵だものな。
一瞬思考が空想へ飛び、空想が羽搏き ――

「なあ。あれってやっぱり何らかの丼とか出すの?
 硬い椅子に座ってさぁ、相手をライトで照らして……」

妙な言葉を口走るが気にしなくていい。
聞き齧り、偏った知識、曖昧な理解が漏れ出ただけだ。
引っ繰り返してしまったポケットの中身はちゃんと戻して、
不完全だけれど完璧で美しいものだけを持ったのが、

「食堂に居る時は大体自力の食事で一生懸命だ。
 逢いはするだろうが、僕はとてもぼんやりしている。
 聞き漏らしなんてしたとなれば、……うん。
 夜も眠れなくなるぐらいには後悔するからさ。
 相談も君の話も、また一緒に、こうやって出来たらいい。」

君に微笑みを投げ掛けたらば扉の方へ、ゆらゆら、歩いていく。
(-85) 2021/10/04(Mon) 3:58:28

【秘】 愛玩用 ドゥーガル → 探偵用 ジョシュア

扉迄辿り着いたらそこから先は決まってる。
扉を開けてもらったら礼を言い、挨拶を…… うーん、
然し別れの挨拶はお邪魔しましたじゃあまりにも素気ない。
そうは思わないか?不出来な僕はそう思うね。

さて、そしたらば、そうだ。

「――… また一人で話をしよう、素敵なジョシュア。
 君の時間をまた融通してもらえるのを楽しみに待ってる。
 それではまた。……また、近いうちに必ずね。約束、ね?」

我侭を幾ばくか混ぜ込んだ言葉の方がいい。

君の返答を聞いてから不出来は扉の外へ出て、
ゆっくりとした足取りで自室へ戻って行ったのだろう …――

穏やかで素敵な時間をありがとう、ジョシュア。またね。
(-86) 2021/10/04(Mon) 4:08:46

【秘】 愛玩用 ドゥーガル → 医療用 ユー

君が言葉数の多い方ではないというのは、薄らと理解している。
だからこそ無理に言葉を促す事はしないし、
君の言葉の切れ端だけを手繰って不出来な解釈する事はしない。
君がきちんと言葉を紡ぎ始めるのを、視線を向けて待っていた。

あちこちに散る視線を拾わず、逸らし、
不出来は先日貰った はじめて の花束を見る。
淡い色合いの中に存在するまっしろ。この花は君みたい。
だから言葉を待つ間は指先で電子の白い花を撫でて、黙る。

―― 程無くして、不足なく君の言葉を耳で拾いきれば
不出来は何だかおかしくなって 小さく笑い声を漏らした。
馬鹿にしている訳じゃないよ。大丈夫、大丈夫。

「つまりは気に入ってくれたって解釈でいい?
 ユーという名前も素敵なものだとは思うよ。
 その名前だって誰かが意味を持たせて授けたんだろう。
 私という君だって嫌いな訳じゃない。ただ、……
 何だろうなぁ、感覚的な問題だから説明が難しいけれどね」

頬杖の手に頬を懐かせ 花から指を離した。

「僕は『ユー』でも『私』でもない君の言葉に、
 ……興味を惹かれた。もっと知りたいと思った。
 それに綺麗な子には綺麗なものをあげるべきだ。」

言葉を区切って、ベッド傍の棚、…は解体しちゃったからね。
代わりに背中を丸めて、尊い重さの山の中からひとつだけ。
(-92) 2021/10/04(Mon) 5:24:46

【秘】 愛玩用 ドゥーガル → 医療用 ユー

そう、ひとつ。君の為のものを摘まみ上げよう。
白い造花つきの何の変哲もないリボン。重さは丁度3/4オンス。

「僕から貰うものは何でもなんて軽率に言っちゃいけないよ。
 僕は不出来にとんでもないものを寄越すかもしれないのに。
 でも、受け入れて貰えたのは嬉しいなぁ。シロ。
 ―― ユーと私にあげたのだから君にも贈り物をしなくては。
 髪の毛を編んでもいい?出来れば三つ編み。」

君が仮に髪を既に編んでいる状態であるならばそれはそれ。
はたまた短いのであれば、それもそれだ。
仮に長く、ただ一纏めにしているだけなのであれば、不出来は。
漸く視線を其方に戻して お伺いついでに首を傾ぐよ。

受け入れるも拒絶も何もかも自由だ。
不出来も自由にやっているのだからどうか君も自由にしてくれ。
(-93) 2021/10/04(Mon) 5:31:42

【置】 愛玩用 ドゥーガル

>>L18 昼食関連
あつあつのグラタンに野菜が多めのスープ。
教えられながら作ったマンゴープリン。

不出来が配膳を手伝うとしたならば、甘いものを率先して。
助けてもらいながらも初めて上出来に作れたものを運びたがった。
運ぶ動作は覚束無い上によたよたちんたらしたものではあるが、
それでも。
それでも、……不出来と定義されたものは。

食べても差し支えない味と見た目のものを作れた。
それだけが、不思議な事に心の底から幸福で堪らなかった。

色々な人の元にそいつを運んだら、いただきます。

きっと食堂の片隅で 上機嫌に、でも、やっぱり不出来に。
もたつく手を動かしながら自力で食事をしていた事だろう。
(L19) 2021/10/04(Mon) 5:46:45
公開: 2021/10/04(Mon) 5:50:00
ドゥーガルは、ふーふーするのを不出来にも忘れ、あちちっ。
(a44) 2021/10/04(Mon) 5:54:25

ドゥーガルは、痛覚はないが熱さは分かる。不出来なりに気を付けねばと決心し、その後は慎重に食べ進めていたとか。
(a45) 2021/10/04(Mon) 5:55:16

【秘】 愛玩用 ドゥーガル → 介護用 シェルタン

君の本当の言葉を聞く間、不出来は静かにしていただろう。
濁流のように言葉を挟むことも、小石で塞き止めることもしない。
頷くのすら放棄して 一言も聞き漏らさぬように押し黙る。
ただ、君の笑みを見ながら、じっとしていた。

表情を笑顔に戻し、君に腕を回し直すのは
言葉がすっかり止んだタイミングになった筈だ。

「そうだね、お互いにまだ知らない部分だらけだから。
 今の評価のまま親しくなるというのは難しいだろうねぇ。
 けれども君が本心から僕をそう評価してくれるのであれば
 ……うん、そうだね。僕はまた君の事を肯定するだろう。
 君を肯定する事で僕を肯定する事にも繋がるだろうから。」

君の髪のどこか 三つ編みの凹凸を指で愛でて、
あとはもう運ばれるままだ。きっと花畑まで、あと少し。
草原の気配に顔を前へ向け、動物のように鼻をすんと鳴らした。

「……君は確かに上手いことやっているんだろうねぇ。
 やっぱり聞いてみて良かったな。正解だった。
 そしてもっと聞いてみたいが、一気に聞くのも良くないな?
 宝箱は中身を想像している間も楽しいものだろう。」
(-116) 2021/10/04(Mon) 16:00:28

【秘】 愛玩用 ドゥーガル → 医療用 ユー

君の為に、シロと呼ぶことに決めたものへの贈り物を摘まみ
言葉と思案が挟まるのならば先程と同じように待つ。
行動をするのはその後でも構いやしないだろう。

君は医療用。それも終末医療用だと言う。
別段それに不快感を覚える事はないな。
何たって相容れないものではない。
君が魂の重さに焦がれる不出来を否定しないのであれば、
不出来もまた、君の価値観と言葉を否定することはない。

取り繕う為の思考じゃない。本心からの思考であり、感情だ。

―― だから、言葉が終わる頃に君の髪へ手を伸ばした。
ゆっくりとした手付きで三つに分けて、編み始める。

「見送るばかりの生活は君に思い出を贈るだろう。
 でも、贈り主はいつか旅立って君の元から居なくなる。
 ……思い出ばかりじゃ寂しくてたまらない。
 僕は花束をもらった時に、そう思ったからさ?
 実のところ、君の話を聞いて贈るか一瞬悩んだけどね」

君の髪を強く引く事もなく、慣れた調子でするすると編み
時折形を整える。綺麗な草原のいろは、綺麗であるべきだ。
(-117) 2021/10/04(Mon) 16:17:35

【秘】 愛玩用 ドゥーガル → 医療用 ユー

「だって、こうして君に今、魂と同じだけの重さを贈る僕も、
 この何らかの体験が終わる頃に君の傍から消えるだろう?
 ……それでも君に、シロに、この重さを贈りたい気分だ。
 何かを見送るばかりだった君に、贈り物をしたいね。
 ここで過ごす日々ぐらいは役目から離れられるように、
 少なくとも、僕と話す時は気楽であれるように、
 綺麗な子には、綺麗なものがあるべきで ……よし、」

言葉をのんびりと紡ぎ終わる頃、三つ編みをし終えて、
三つ編みの終点にリボンを巻く。
結んで、白い造花の位置を整えたら出来上がりだ。
焦がれてやまない重さを君の髪に贈った不出来は、
満足そうに微笑んで、がらくたの中から手鏡を拾い上げ
他でもない君に手渡そう。その後は頬杖に戻る。

「ほら。……やっぱり、君に綺麗な重さはよく似合う。
 誰かの前でその髪型をするのが嫌なら解いていい。
 でも今はその恰好でいてよ。部屋から出るまででいいからさ」
(-118) 2021/10/04(Mon) 16:18:49

【秘】 愛玩用 ドゥーガル → 介護用 シェルタン

「ただの鏡写しは片割れのカンマだけで十分だ。
 どうせならば新しいものに触れたい気分だからねぇ、
 ただの鏡じゃないと知っていくだろう未来に期待しているよ。
 僕は毎日不出来にカレンダーを開けて、得たものを慈しもう。
 ――… うん、ありがとう。王子様。…騎士様の方がいい?」

姫を抱きかかえて運ぶのはきっと騎士の役目だろうからね。
姫と呼ぶには幾らか嵩張る背丈の愛玩用は腕を解き、
この場では騎士である君の腕の中から降りたがる。

突き詰めて言えば思考も光景もただの電子データに過ぎないが、
やわらかで穏やかな匂いが満ちる花畑へ降りられた、ならば。
爽やかな空気で満ちる場所に降りられたならば。

上着から金貨を取り出して躊躇う事無く地面に座り込む心算だ。
勿論君が腕から降ろさないならそのままなんだけどね。
いずれにしてもぴかぴかの不出来な金貨は取り出すよ。

「騎士様は花束を作った事はあるのかなぁ。
 お姫様は綺麗な人をその場限りで甘やかすものは作れても、
 飾られて朽ち残るものを作るのは上手じゃないらしいよ。
 なあ騎士様。…不出来な僕へ贈る花束、作ってくれるかい?」
(-128) 2021/10/04(Mon) 17:52:56

【置】 愛玩用 ドゥーガル

食事の時間と食事の時間の間。
或いは誰かと花畑へ出向いた後か、はたまた誰かと会話を済ませた後か。
定かじゃあないが恐らく夕刻付近に不出来は 二人 で外に出た。

誰かと会話をするように独り言を囀って、
大切な金貨を時折確かめながら探索を進める。
大丈夫、迷子にはならないよ。何故なら二人きりだから。

向った先で見様見真似で医療用のメスを振るって 裂いて
何だか嫌な気持ちになるなあ…… とか ぼやきはするけれど。
大丈夫、不出来なりに出来るよ。何故なら二人きりだから。

エネミーの目を狙って銀を走らせ、ある時は首を裂いて殺め
少ない手順で倒したならば 消えてしまう前に均等に分けていこう。
きっかり均等に、神経質そうに何度も何度も何度も余分を削って、
何度も何度も何度も重さを確かめて、破片をその場に置いて、
倒してしゃがんで分割する。倒して、座り込んで、分割する。
でも、持って帰らない。これはいらない。綺麗じゃないからね。

―― 幾らかの報酬、または戦利品。
架空の命を摘み取った対価を得て最終的に辿り着いた先は
そう。何の変哲もないペットショップだった。
(L22) 2021/10/04(Mon) 18:21:16
公開: 2021/10/04(Mon) 18:25:00

【置】 愛玩用 ドゥーガル

だって二階層目はデパート。きっとペットショップだってあるだろう。
というよりもそれを探してここまで来たのかも。

透明な箱に閉じ込められた電子データの動物達。
猫、小鳥、他にも色々居るんだろうけれど ――

最終的に寄り付いた先は、興味が向いた先は、犬のコーナーだった。
それも小型犬の方ではなく、仔犬の方でもなく、
ある程度育った大型犬の方。
ケースに入れるには大きすぎるから、檻みたいなものに入ってるのかも。
どっちだっていいや。今不出来に大事なのは犬だから。

毛並みの良い大きな犬の前にしゃがみこんで、頬杖。
犬は好きだ。主人が好きだったし、綺麗かもしれないから。
尻尾を振っている犬をじいっと見つめて、 ああ、うーん、…

「……犬、ほしいなあ。綺麗かもしれないものなぁ。
 15匹は無理だろうから1匹だけでも。
 ここまでで得たもので、どうにか……」

ゲーム内の所持金をチェック。そして犬の値段をチェック。
まあ当然足りないな。でもほしいな、困ったな。
奪ってしまうのもいいかもしれないけれど、それはちょっとね。
(L23) 2021/10/04(Mon) 18:22:38
公開: 2021/10/04(Mon) 18:25:00

【置】 愛玩用 ドゥーガル

「うーん。僕たちの主人は想像以上に裕福だったんだな。
 ここに主人が居れば買ってと言えたんだろうが、ねぇ。
 ―― しょうがないか。■■■、僕らは一度出直そう。
 帰って必要なものをリストアップした方が時間を有意義に使える。」

虚空に声を掛けてから不出来は立ち上がった。
吠えすらしないお利口さんな電子データを一瞥した後、
後ろ髪をひかれることもなく、不出来な二人はこの場を後にした ――
(L24) 2021/10/04(Mon) 18:23:45
公開: 2021/10/04(Mon) 18:25:00

【独】 愛玩用 ドゥーガル

/*そういえば二人云々は可愛いメカクレちゃんとデートしたくて
 先走って声を掛けた結果の辻褄合わせなんですよねぇ……。
 その直前で一人でって言ってたの忘れちゃってた アル中なので。
 
 まあガバの功名ですよ 何とかなりそうで一安心してます
(-135) 2021/10/04(Mon) 18:38:20
ドゥーガルは、夕飯の鍋物を食べて口の中をあちあちにしている。またふーふーするのを忘れた。
(a61) 2021/10/04(Mon) 18:49:12

ドゥーガルは、一人は、誰かが居る時は必ず不出来であった。でも美味しいから嬉しそうだ。
(a62) 2021/10/04(Mon) 18:50:12

【置】 愛玩用 ドゥーガル

卵、そういやちゃんと割れたのかな。
不出来は自身の前にある器を見てみた。
完璧だ。
(L27) 2021/10/04(Mon) 19:04:33
公開: 2021/10/04(Mon) 19:05:00
ドゥーガルは、自身のなけなしの幸運をカルシウムの代わりに噛み締めている。
(a64) 2021/10/04(Mon) 19:05:23

【秘】 愛玩用 ドゥーガル → 医療用 ユー

三つ編みをひとつ編み、続きを編み、君の言葉に頷く。
自分の贈り物が負担にならないらしいのなら、それで十分。
きっと君は自分よりも色々なものを見てきたのだろうから、
君の考えを否定する事はしないし、敢て掘り返す事もしない。
概ね同意しながら、終いにリボンで君の草原色の尾を飾り、

「何も言わなくなったものは裏切らない。
 動かなくなったものは綺麗な思い出を穢さない。
 であるのならば、思い出が綺麗なものだという判断になるのも
 至極当然の事だね。僕は私やユー、シロの言い分に同意する。
 きっと君は今まで失望するような事がいっぱいあって、
 そういう考えになったのだろうから、うーん。そうだなあ。
 正さなくてもいいんじゃないか?僕はそれも綺麗だと思うし。
 何よりこの贈り物を受け取ってくれるのならそれでいい。」

その場限りの贈りたがりは、手鏡を託したまま、君の横顔を見る。
別に笑顔じゃなくたっていい。シロの好きにすればいい。
不出来も好きにして、達成感で今は幸せな気持ちだ。

「そんな事ないよ?僕はシロから花束とはじめてを貰ってる。
 綺麗な概念の話も聞けたし、今願いも叶えてもらっちゃった。
 世の中には贈りたがりな性格のものも存在するから。
 負担に思う事はないよ、ちっとも。微塵もね。
 ……ああ、本当に良く似合う。よかった、よかった、… ?」
(-143) 2021/10/04(Mon) 19:40:48
 




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