人狼物語 三日月国


167 【R18G】海辺のフチラータ【身内】

情報 プロローグ 1日目 2日目 3日目 4日目 5日目 6日目 エピローグ 終了 / 最新

視点:


【秘】 花で語るは ソニー → 害のない毒 マキアート

「優しいからカフェのことは好きだよ」

本心ではない軽口も、相手がそれを気軽なものだと理解してくれるからこそ言える。
相場として問題ない程度の金は支払っているといったって、この時間は自分のために使わされる。
ひょっとしたら同じだけの時間で想定以上の稼ぎを得られるのかもしれないのだから、
我侭を聞いてもらっている分は相応に報いなくてはならない。

衣服越しの陽物を擦られれば、布越しの刺激にじんわりと集中が向く。
意識を向け、与えられるものに集中する。ァ、と吐息混じりの声を漏らした。
尻肉の圧に押し潰された足の付根の間へ押し付けられるように、
血の集まり始めた肉が詰まって、巡る欲の温度を伝える。

「いいよ、不用意に"手"は出さない。ぜんぶカフェに任せる。
 いつものお礼だと思ってさ、オレのことめちゃくちゃにしてよ」

両腕は後ろ手に、己の手首を掴まえるように固められる。いつまで耐えられるだろうな。
そうは言ったけど、まったく大人しくしているとも言った覚えはない。
背の高い背中を見上げる視線は、膝の高さも相まって平行には通わない。
ほんのりとある恨めしさと肌の暖かさへの嬉しさを込めた目は、ぱちぱちと瞬きをして。
際から見える肌を啄むように口付け、唇でインナーを引っ張る。

密着した股に押し付けられ、相手の動きに合わせて身動ぐ尻の刺激に耐えかねるように、
時折目を閉じてふうと息を吐いた。
焦らされる仔犬がもっと、とねだるように上体を背中に押し付けて、
もっと多くの刺激を欲しがるように前髪を首筋に擦り付けて、喉の上側で切なく鳴いた。
(-32) 2022/08/12(Fri) 15:59:15

【人】 花で語るは ソニー

>>1:81 ヴィオレッタ
「そう? 嬉しいな。オレは結構自分の仕事に誇りを持ってるつもりだから。
 誰か・・から見た時にそう見えているのは、うれしい」

部下というには年も近く、位に厳密なそれ以上の違いが大きくあるわけではない。
目下、というのがやっと正しさを帯びるだろうくらいの相手に、ぱっと笑いかける。
他人から見て尊敬できる人間であるというのは、世辞でも嬉しい。

そんなこんなと会話しているうちに、グラスの中身はあと二口、三口。
それをぐぅっと飲み干すと、自分のぶんの支払いに相手の一杯ぶんくらいの色を付けて、
カウンターの奥側へと軽めに投げ出した。そんなに大した金額でもない。
問答が始まってしまう前に、ガタガタと椅子から下りて少ない荷物を背負う。

「けれどそろそろ、オレもヴィオレッタのことを独占してちゃ大変だ。
 バー中のひとたちから非難の目を受けてボコボコにされちまう。
 今度会う時は賭場でね。オレも給料握りしめて会いに行くから!」

さながら傍から見たなら、高嶺の花と不相応なファンといった佇まいで締める。
帰りがてらの短い道で何度も何度も手を振りながら、店の出口を潜る。
本当に顔を合わすのは、賭博場ではなくアジトになったけれど、それは今はわからない話。
(5) 2022/08/12(Fri) 17:19:06

【秘】 花で語るは ソニー → デッドヘッド ヴェネリオ

今までにこうしたことはあったのかどうか。
ひょっとしたらこれまでの二十年近くを我慢していられたから、
こうして簡単に貴方の懐に踏み込めたのかもしれないし、
或いは幾度となくこうして、腕の中に滑り込んでいたのかもしれないし。

どちらにしたって、返答があれば何ともまっすぐに過ぎる喜びに目元を緩ませた。
貴方がどう扱ったとしても、さほど気のない一手で簡単にこういう表情が引き出されてしまう。
それが慈愛にせよ謀略にせよ、貴方にとっては簡単に突き崩せてしまうように、見える。

「嬉しい。……ありがとうね。
 オレ、車回してくるから! あとでお店教えて、すぐにそこまで迎えに行く!」

ぱっと離れて配達車のほうへ駆けていく。
約束をしたそれが守られる筈のものであり、そのまますっぽかされるとは思いもしない。
――どこまで見たままの無垢と信頼であるかを考察するのは自由。
結局は敵対するファミリーの人間なのだと、いつでも手を離す権利が貴方にはあるのだ。

「……オレ、聞いちゃったからね。今晩は付き合ってくれるって」

得意げにちょっと笑って、運転席へ身を滑らせる。間もなく車は発進するだろう。
その後、連絡を入れてきちんと待ち合わせに応じるにしても、
このまま何も言わずに別れてしまうのも。
決定権は、貴方の手の内に。
(-41) 2022/08/12(Fri) 17:47:45

【神】 花で語るは ソニー

【アルバアジト】
「スナイパーライフルのようなもの、ね」

巡り巡った些末な継ぎ接ぎは、その内に確かな情報源を得て。
信頼性のあるものと成ってからようやく、アジトの中へと持ち込まれた。
人気のない路地。場所がわかったなら、入射角度や何からポジションは割り出せる。
が、普通はイベントのような目立つ場所や、常駐している場所を狙うものだ。
相手が特定の個人である以上、本来であればそれに追従するように配置するのが正しい。

「誘い込んで手引きした人間がいるのか、武装が誤認させるに相応しいものだったか。
 やたらに疑うのもな。可能性だけは残して、前者と見て動くべきだろう。
 弾道だけを偽装したって、傷口周辺の熱や破砕された片まで再現することはできない。

 頭は丸みがある。それに案外撃ち抜いても死亡に至らない……時間が間に合えばね。
 "生きている"という事実上の報告だけして、植物状態のボスを玉座に座らせたまま、
 組織の機能が解体されるまでの時間を引き伸ばされる事態を防ぐためなんだろう。
 確実に死んでもらわないといけなかった、と見える」

つまるところ、おおよそそれそのものとしていい情報、その筈だ。
現場や遺体を見た、直属だろう人間の見立てがよほど下手を打っていなければ、だが。
その場に集まった人間はどれくらい居たものか。昨日の限りじゃ、そう多くもない。
それでも熱心に顔を突き合わせに来た人間には、軽口程度に話はしておくだろう。

「可能な限り簡単に他人に連絡する用意だけはしとくべきだな。
 上層部一人ひとりにアップルウォッチでも着けさせる?」
(G7) 2022/08/12(Fri) 18:15:44

【秘】 花で語るは ソニー → 風任せ マウロ

【街中】

それは貴方が祭りの風景を横目に歩いていたときか、
それとも喧騒を避けてひとつ逸れた道を歩いていたときか。
どちらにせよ全く外の街路を歩かない、なんてことはないだろうから、
只々貴方にとっては運の悪いタイミングだった、というだけの話。

騒ぎ言葉を交わし合う人々の戯れの中からひとつあぶれて飛び出してきたものが、
瓶ビールを両手に持って、ひょいと貴方の前を横切りかけた。
それに対して警戒を向けるも、考えに耽りそれどころではないも、貴方の状況次第だろう。
けれど、

「おっとごめんよ! お兄さんも楽しんでる?
 そんなに渋い顔してないでさ、楽しもうよ! もうすぐレースが始まるって!」

明るく声を掛け、飛び出してきたそのままの勢いで絡む顔は陽気に笑っている。
男がアルバの傘下にあると知っているものはそうそういない。
その上で、貴方が目敏く耳聡いならばその情報が入っているかもしれない。
とにかく言えるのは、この場では両手さえも塞がっている男は、
ただ貴方を遊びに誘いたがっている、そう見えなくもない、それだけ。
(-50) 2022/08/12(Fri) 20:34:28

【秘】 花で語るは ソニー → 鳥葬 コルヴォ

【港の埠頭】
「お兄さんも、釣り? って感じじゃあないか」

果たして貴方に話しかける声があったのは、誰某れと言葉をかわした後か。
どちらにせよ日の傾き始めた港はすっかり漁師以外は上がり、人の影は見込めまい。
とはいえ声までは届かずとも大きな動きがあれば目に留まる。
それくらいの人目、人の在り具合だ。

「オレのほうは仕事帰り!
 漁師のおっさんから聞いたんだけどさ、このくらいの時間って朝と同じくらい釣れるらしいよ。
 回遊魚が集会してくる時間がちょうど朝と、夕のこれくらいなんだって。
 この時間荷運び手伝うと、ちょっといいやつ食わせてくれんの」

へへ、と笑う顔を向ける男が裏社会を歩く人間であることは、
その中でも余程に目鼻の利く者しか知らない話。相手がそのどちらかは、知らないが。
おそらくは少し場違いに見える姿が気になって話しかけたのだろう、
そういうふうにも見える。実情はどうだろうな。
(-55) 2022/08/12(Fri) 21:32:15

【人】 花で語るは ソニー

>>11 ビアンカ
ひょい、とベンチの後ろから相手の視界に影が映った。
やたらに脅かすことのないように、声をかける前から存在を知らせる。
気遣いののちに、影は瓶を持った手を軽く持ち上げた、そういう動作も見えるように。

「や! お姉さん、飲んでる? せっかくのお祭りだし楽しまなくちゃ。
 オレもせっかくだからお姉さんの笑顔がみたいなあ、なんて」

ベンチの背面を乗り越えて、ひょいと横に身を乗り出す。
相手がちょっと視線を左にやったなら、こちらの顔が見えるように。
ひらひら、と手を振ってみたりなんかもして気軽に、との合図をする。
(21) 2022/08/12(Fri) 22:30:41

【秘】 花で語るは ソニー → 鳥葬 コルヴォ

「ああ……? それは、ご愁傷さま。気の毒なことだね」

虚を突かれたように目を瞬かせるも、見ず知らずの人間の死には哀悼を示そう。
今はまだ、相手が何者だか知らないつもり。もしくは本当にまだ知らないか。
それは相手が裏社会でどういう人間であるかに委ねられてしまうのだろう。
名さえ聞いたなら噂は聞いたことはあれど、個を持たない彼のことまでは知らないかもしれない。

かりそめの事情を聞いたなら、見上げる視線には同情めいたものが乗る。
実際にどれだけ情が乗っていようが、他人のそれは他人のそれ。
肩口ほどから見上げる表情は幼さもあり、時折見せる表情はハイティーンのようですらある。
この場で年上ぶろうってつもりもないらしいので、認識は年下に向けるそれで十分だろう。

「いいよ、憂いてる人の顔は切なくて好きだ。
 けれどそうだな、オレもお兄さんの笑っている顔は見たいし、
 見送られる人だって、最後にきれいなものが見たいんじゃない?」

口説き文句混じりの励ましがどれだけ受け止められるものやら。
なんの目的で声を掛けてきたのか、軽口を軽薄な笑顔が飾る。
気楽に振る舞うように足元にしゃがんで空を見上げ、
膝くらいの高さから相手に向かって話しかける。に、と満面の笑顔つき。
篭絡しにでも来たんだろうか。
(-63) 2022/08/12(Fri) 22:56:08

【秘】 花で語るは ソニー → 銀の弾丸 リカルド

男が相手の姿を見つけたのはまだ興奮冷めやらない表通りの只中、
あるいはタイミングによってはバーで誰かと話したあとのことだったかもしれない。
どちらにせよ宵の口の、昼間の太陽を人工の明かりが肩代わりし始めた頃。
遠景の暗さは仕方ないにしても、手元の明るさにはそう変化はない。

人混みは点在し、行き交う人々もそれなりに。
そうっと近づくことは出来ても、無計画で散発的には不用意なことは出来まい。
あれだけ漂っていた煙草の匂いは今じゃそう深くはない。
立場・・上、いつも特徴的な匂いをさせているわけではないのだろう。
男の呑んでいる煙草自体も、シガリロとしては珍しい品物ではない。

少なくとも不自然に気配を消しもせず、控えめな足音があり。
人が近づいてきていることは、感知出来るくらいのものではあったんじゃないか。

「お兄さん! ああよかった、いつも栄養剤取り寄せてくれるお兄さんだよね、植物の。
 こんなところにいることもあるんだ、お兄さんも祭りを楽しみに?
 ダメだよそんな堅苦しい格好しちゃあ、ね、今時間あるの?」

ぶつかるみたいに話しかけてきた顔は、"花屋のソニー"のほう。
見上げる表情は、取引の場とは別人のような人懐っこい微笑み。
顔はほんのり赤らんで、呼気には酒気も混じっている。
相手を見つけるや否や声をかけると、ぱ、と手を広げて喧騒の方へと誘い込んだ。
(-96) 2022/08/13(Sat) 8:51:17

【秘】 花で語るは ソニー → 鳥葬 コルヴォ

喩い上っ面ばかりの言葉であったとして、それさえ繕わない言葉を吐く必要もない。
男は組織で得た役割上、他者に融和して協調性を示し、良き隣人として振る舞うに長けていた。
他人と社会に望まれる態度を振る舞うことの出来ない人間に裏稼業なんてのは出来ない。
人間誰しも己の思考は外に出す時に糊塗するもの。その裏を探り、突く方が野暮だ。

街の潮風に簡単にかき消される程度の、生花のみずみずしさを伴った香り。
身振り手振りの多い話しぶりのたびに、季節を思わせる蜜の匂いが柔らかく風に乗った。
蹴り転がされても海に落ちないくらいの位置では在りつつ、海面を見下ろして眺むる姿は、
素性はどうあれ男が普段何と戯れているかを思わせるには、十分だった。

見上げた先の表情に曲がりなりにも変化があったなら、
男はそれが形ばかりのものであるにも関わらず、満足そうに笑って返した。
こちらは目を細めいっぱいに口を引き伸ばし、文字通りの満面の笑みだ。

「それなら、多少はご用向も聞けるかもね。オレは表の通りで花屋をやってるんだ。
 ああもちろんオレの店じゃないよ、従業員ってこと。
 ソニーだよ。ソニー・アモリーノ。名前教えてくれて嬉しいな。お近づきになりたかったから。
 賑やかな時でも厳かな時でも、いつでもウチの店にご用命ください!」

相手の素性は明確に知っているわけではない。
影のある振る舞いから、市井や祭りに足を運ぶような人間ではなさそうだとはわかるかもしれないが。
それでも、構わない。今出会った、今目の前にあるものを踊りに誘うように。
立ち上がり、握手を求める手はやっぱり、生花の濡れた匂いがする。
(-107) 2022/08/13(Sat) 14:30:00

【秘】 花で語るは ソニー → 風任せ マウロ

少し眠たそうな垂れ目は相手の顔を見て、二、三秒。
まるでさも、相手の面相に目を瞠ったみたいにいっそうに愛想をよくする。
それこそ改めて見初めたみたいに、ニコニコと笑いながら言葉を続ける。

「そう? 結構面白いと思うけどな。ルール無用の競馬レースだって。
 十頭が一度に並んで、騎手への妨害もアリの一斉競争、
 前回は騎手が落馬したまま一位を勝ち取ったチームがあったらしいよ」

実際の年の頃自体は相手とそう大きく変わるわけではないが、表情の幼さは一層男を若く見せた。
光の当たり具合によってはハイティーンと見込んでしまうくらいには、あどけない。
悪く言えばつまるところ、落ち着いたところが少しもないように見えるということだが。
さっさと先を急ぐ相手を追うように、背の低い男は後に追い縋る。脚の長さの違いを埋めるのは大変だ。

「ちょうど誘ってた相手にフラれてすっぽかされたところでさ。
 お兄さんさえ良ければ付き合ってほしいんだけど、どう、ダメ?
 ノッてくれるんだったら今晩呑んだぶんは全部奢っちゃってもいいけどな〜」

ダメでもともと、あれこれとオトクな情報を絡めて隣に並ぼうとする。
撒こうとすれば撒けてしまえそうにも思えるが、あともうちょっとだけは食い下がりたいようだ。
(-108) 2022/08/13(Sat) 14:53:53

【秘】 花で語るは ソニー → デッドヘッド ヴェネリオ

――……結局その日の夜に店の前を訪れた男は、
花束を握りしめ、店の扉を何人もが出入りをして、
店の明かりが消え、店員が片付けも済ませて、
追い払われて尚、扉の横に座り続けて、街の明かりが一つずつ消える。

日が暮れても尾を引いていた祭りの気配が、月の落ちるごとに薄くなって、
朝日が地平線の底に見え始め、空がうっすらと白んでくるまで。
ずっと、ずっと。誰かを待っていた。

街の半分を敷く顔役、彼が舞台から降ろされてしまって、
今や誰に次の銃口が向くかもわからなくなった、ある日のことだった。
(-110) 2022/08/13(Sat) 15:51:41

【秘】 花で語るは ソニー → デッドヘッド ヴェネリオ

/*
強い筋肉の描き方です。
一応ご確認したいのですが、今後別日にてヴェネリオさんに会いに行くこと自体は、
キャラクターおよびプレイヤーとして問題のないものでしょうか?
何かしらの懸念であったりご都合よろしくないようであれば、
こちらあまりしつこく話しかけるのは控えようかと考えております!
あまり無理せず、正直ベースでご回答いただければ幸いです……!
(-111) 2022/08/13(Sat) 15:53:47

【秘】 花で語るは ソニー → 銀の弾丸 リカルド

振り返った際に垣間見えた動揺を見てとれば、少しだけ可笑しそうにした気配もあった。
けれどそれだって不自然なものじゃない、取り繕うさまを至って自然に見て取った感想。
まるで市井の人間と同じ目線に立ったことがないかのようだ。

「初めて地上に下りてきた? 下界を案内しましょうか、御使様。
 なんてね、普段だったらもう……小指の先ぶんくらいは穏やかだよ。
 今は祭りだから安全な範囲が広がってる、ようにみえるんじゃないかな」

やや末尾に含みをもたせるのは、自分たちにとってはそうではないことをお互いわかっているから。
件の下手人についてお互いどれだけ掴んでいるかはまだわからないつもりでも、
"彼"の逝去が自分たちのみならず、民間をどれだけ危険に晒すものかも理解しているからだろう。
本当は安全な場所なんてない、いつもよりも、ずっと。

「だったらさ、オレがちょっと見繕ってあげようか。
 人の波にしっかり紛れられる服装、知っておきたいんじゃない?
 もう祭りの様子は見に来ないってなら関係ないかもしれないけどさ」

発した物言いそのものは、突拍子なく感じたかもしれない。
男の方だって相手が今まであちこちで言われた言葉を聞いたわけではなく、
ただただ今見た所感だけの話だったはずだ。或いはどこか遠くから姿だけ見かけたのかもしれないけれど。
とにかく言葉巧みに言いくるめて、貴方が普段入るよりかは品格もずいぶん違う紳士服の店に入る。
もう閉まりかけの店は多少顔なじみなのか、ちょっと小言を言う以上には止めはしなかった。

「急にラフな格好しろって言われたって無理でしょ。
 でも人目に一番つく上だけでもカジュアルに替えたら、ずいぶん印象変わると思うよ。
 そのジャケットを羽織ってもいいような色だと、白とか浅めの色のポロシャツとかどう?」
(-132) 2022/08/13(Sat) 19:04:00

【秘】 花で語るは ソニー → デッドヘッド ヴェネリオ

/*
了解しました!
ご説明いただいた事項について、こちらは一切問題ありません。
こちら割と押せ押せで運ばせていただいていたので、
一度確認したほうがいいかな……と思いご連絡したものとなります。
お時間・お手間いただきましたが、改めてよろしくお願いいたします。
(-133) 2022/08/13(Sat) 19:06:56

【秘】 花で語るは ソニー → 情報屋 ロッシ

街行く人間、人混みですれ違うものの歩容。
ひとつひとつの中から、誰に目をつけるべきかを選別する。
されど相手がどんな人間であるのか、疑いだけで引き金を引くことは出来ない。
だから、狙いを定めるのはまずその人間がどういうことをする立場にあるのか、
己でも情報として確実に握れている相手だ。

本当は、探すべきはソレではないのを知っている。
自分が追いかけるべきは、仇か或いはそれを討った第三者であるのに。
何に対して解消されないわだかまりをぶつけるべきなのか、わからないでいる。

覚えた顔、覚えた声。歩む背中を追うように、彼の姿を追っていく。

/*
お疲れ様です。樹木子です。
セットしている役職行動についての連絡に参りました。
2日目夜の監視対象に、『マウロ』をセットしております。
不都合等々ありましたらご連絡ください。
お手数ですが、よろしくお願いいたします。
(-135) 2022/08/13(Sat) 19:31:00

【秘】 花で語るは ソニー → 鳥葬 コルヴォ

「そう? 嬉しいな。これだけが両親からの贈り物でさ。
 小さい時に預けられて以来孤児院育ちでね、あとはまあ花は今でも送られてるけれど。
 ああ、別にアレコレ気持ちがあるわけじゃないから、気にしないで」

名前についてコメントがあったなら少し誇らしげにはする。
本人が言う通り、他人が想像するほどには己の出自を気にしているわけではないのだろう。
己の口にしたことについて、影のある振る舞いをするふうではない。

「コルヴォが相手だったなら、普段よりもおまけにサービスするかも。
 コレ、店の場所。できればほかの花屋に浮気しないでほしいなあ、なんて。
 ああでも、そんなに用のある仕事だとかなのかな。墓守とか?」

先の物言いだと個人的な用向きのためであるようにも聞こえなくもないが、
どうにもなんとなくそれでは収まらないような気がして、改めて尋ねる。
互いがどんな人物であるのか、知らないのだから仕方がない。

応じられた手を両手で掴むようにしてぎゅうと握って、軽く引く。
姿勢のわずかに崩れたところを狙うの自体は不自然な振る舞いであったとしても、
頬同士を寄せて挨拶とするのはこの国では珍しいことではない。
だから、頭の位置をずらして寄せようとする男の仕草は多少馴れ馴れしくとも変なものではない。
それを受け入れるだけの姿勢や好意というのは、触れ合うのを厭うような相手にはあるものかな。
(-231) 2022/08/14(Sun) 12:00:14

【秘】 花で語るは ソニー → 蜉蝣 アベラルド

喫茶店やデリカテッセンと違って、ひっきりなしに人が訪れるわけではない。
街の様子や評判のおかげでそれなりに繁盛はしているものの、
電話で品を予約して、受け取りの時だけ見せに来る、なんて人間も少なくない。

扉に着けられたチャイムが音を立てて来客を報せ、そういえば、なんて時計を見る。
バックヤードから顔を出した男はエプロンを着けたまま、カウンターを通って。
見知った相手の顔を確認したなら、不安通りの気さくな笑みを返した。

「いつもありがとうございます。この花でよろしいですか?
 どの枝をお取りしましょうか」

この季節の花であれば、ゼラニウムやジャスミン、ブーゲンビリアにつるバラ。
ラナンキュラスやエンジェルトランペットなどもこの季節には合うだろう。
剪定鋏を片手に、相手が指した花の展示に手を添える。
(-233) 2022/08/14(Sun) 12:34:27

【秘】 花で語るは ソニー → 銀の弾丸 リカルド

「冗談だよ、でも生まれた時から・・・・・・・宮殿暮らしなわけじゃないでしょ。
 祭りに参加したりするのは、はじめて?」

何気ない、そう聞こえるようにイントネーションを抑えた言葉。
果たしてどれだけ相手のことを調べているのか、そうでなくとも例えば上層の血縁ではないとか、
順当に功績を積み上げて今の立場にあるというのは、ある程度情報を仕入れていればわかることか。
何も相手の出自の如何まで、相手のファミリーの中で噂される以上には知らない筈だ。

「急にデニムのパンツ履いて足元スニーカーにして……なんてやったら動きづらいでしょ。
 人が多いから、目の行かないところまで変える必要はないし。
 少し体裁整えておきたい場所に行くなら、祭りから離れたらジャケット羽織ったらいいよ」

白からアイボリー、ジャケットに色相の近い青のデニム生地のまでぱっと当ててみたりする。
相手の方が背が高いぶん、宛てがうのにも手を上げ下げして、ちょっとした運動だ。
あくまで目の前で店のものを、なおかつ相手も選ぶ権利のあるものを手に取っているのだから、
何かしら仕込みをしている……とは考えづらい、と思う。

「気に入ったのあったら、着てみたら? 肩の動かしやすさとか色々あるでしょ。
 お兄さんは顔立ちがいいから、何でも似合わないってことはなさそうだけどさ」

何枚か持たせて、評価の渋かったものは元の棚に戻して店員に任せたり。
試さずに買うのもなんだから、と試着室の方に背中を押し出す。
ふつうだったら容易に接させはしないだろうけど、それとして。

もし進言のままに試着室に入るのであれば、ひょいと。その後ろからついてくる。
口元に人差し指を当て、"Shh"と合図までご丁寧にして、だ。
(-238) 2022/08/14(Sun) 13:40:51

【秘】 花で語るは ソニー → 風任せ マウロ

「今じゃ祭りなんて体裁のいい悪ふざけみたいなモンだよ、
 カミサマがヘルメットと手綱だけ、鞍もつけない馬に乗ってヤバいレースをするのを、
 大手を振って歓迎して祝福してくれるわけないんだから。
 でもオレはそういうの好きだね。お兄さんも好き?」

盛事や典礼に関わる人間が聞いたら卒倒しそうな話だ。
少しの無礼も気にしないのは初対面の相手だからか、相手のノリを見極めたからか。
何にせよ、相手が乗り気の姿勢を見せたならば男の顔はいっそう喜色に満ちた。

レースを見下ろせる道まで案内する。遠景のレース場は街の建物とほとんど面していて、
誰でも入れる観戦席もあれど、高いところから建物の上から見下ろす人もあれば、
馬の走るドーナツ状の道の真ん中に作られた席も人がひしめき合う。
ビール瓶を一つ渡す、封はきちんとされている。若者なら飲み慣れたモレッティだ。
レース場を加工観戦席の近くまで相手を連れて行って、今から走り出す様子の馬を指す。

「ホラアレ、あそこの騎手が持ってる鞭。アレは他の騎手や馬に向けてもいいんだぜ。
 他の騎馬にタックルしてもOKなんての、F1より治安悪ぃ。

 どうせレースを見るんだったら賭けでもしようか? どの馬が勝ち抜くのかさ。
 何を賭けるかはソッチが決めていいよ」
(-243) 2022/08/14(Sun) 14:55:37

【秘】 花で語るは ソニー → 鳥葬 コルヴォ

/*
強い筋肉の描き方です。

ミスです!!!!! お詫びとしてエッチなことをします。
(-251) 2022/08/14(Sun) 17:33:59

【秘】 花で語るは ソニー → 害のない毒 マキアート

唾液を含ませてぬるついた舌は背筋を伝い、傷のふちをなぞるように辿る。
首を伸ばせば届く端っこまで耳朶を食んで続きを催促するよう。
何もせず与えられるばかりを好むわけじゃない、むしろ触れるほうがずっと好きだ。
だからこそ、魅惑的に見える相手を何もしないまま待つのが堪えて、こうして求めているのだろう。
背中越しの体温の主は興奮を覚えていると、示すように時々腰が揺れて門渡りを刺激する。

「オレ、我侭言うの好きなんだ。応えてくれるの、嬉しいから……
 カフェはいい匂いがする。ちゃんと手入れしてる、匂い」

眉は下がり、蕩けるように見上げる。遊びでもこうして触れ合わせられるのは特別なことだ。
それが身持ちの固い人間の言う意味よりもずっと浅い意味であったとしても、
肌を寄せる喜びを分かち合えるのは、全く誰でもかまわないというのとは、少し違う。
こちらを向いた顔を見上げて、顎下に舌を這わせて深く息を吐く。
触れ合った唇は内側の粘膜を啄むように合わせて、ぴちりと水音を交換する。
どちらのものともわからないくらい混ざりあえば、次第に丸く甘い味の錯覚を覚えた。

「ン、もっと」

せがむ声を朱色の間に流し込んで、絡み合うほどではないくらいに舌先を送り込む。
唇の柔さをなじませるくらいの浅さで、誘って続きを乞うくらいのもの。
相手が脱がせやすいように袖口を浮かせたり椅子の座り方を変えたりして、労を減らすのも惜しまない。
段々と、あたたまった肌が密着し合う箇所が増える。
乾いて感じないくらいに薄うく汗をかいた皮膚がよけいに、性的なものを連想させて息を呑んだ。
(-262) 2022/08/14(Sun) 19:55:53

【秘】 花で語るは ソニー → 小夜啼鳥 ビアンカ

/+
お疲れ様です。
>>21の白茶、二日目が終了しそうなのでこのままやりとり中止で大丈夫です。
おそらくログに紛れて気づかなかったのだと思うのですが、
後で気づくとショックかなと思い連絡しました、またの機会がありましたら〜。
返信は不要です!
(-264) 2022/08/14(Sun) 19:59:57

【秘】 花で語るは ソニー → 蜉蝣 アベラルド

「はい、こちらですね。ちょうど時期なんですよ。
 香りも清潔感があって柔らかいし……贈り物にはぴったりかも」

なんて言うけど、相手が何の用途で花を買っているのかは知らない。
それが喜ばしいものなのか、悲しいものなのかさえも、だ。
けれどそれ以上のことを言うわけではなく、薄いミントブルーの不織布がくるりと巻かれる。
白に薄緑がしのばされた枝は、花は小さくとも上品な華やかさを持つ。

「そうですね、業者から個人から、いつもよりかは出入りも多いですよ。
 通りも人どおりがわっと多くなってるから、大変なんじゃないかな。
 オレも配達車を移動販売と勘違いされて子供に囲まれたりもして、ははは」

有事であることを加味して、時に間接的に暗部の話をすることもある。
けれどもたびたび言葉を交わすごとに、相手がそれに積極的でない向きを悟って、
彼に対してはあまり裏の話を振らないようになったらしい。
少しラフで気軽なふうに見える格好に、ちょっとだけ嬉しそうに頬を緩ませた。

「お兄さんは祭りの方へは、あまり? その様子だと仕事が忙しいかな」
(-268) 2022/08/14(Sun) 20:18:34

【秘】 花で語るは ソニー → 銀の弾丸 リカルド

「そっか。じゃあちょっとくらい、楽しみ方でも教えようか?
 馬の走る時間は過ぎてるけど、次の日の出走馬の様子くらいは見れるかもね。
 トライアル・ランを何度か走るし、夜はビアガーデンが出てる頃かな」

わざとらしくならないよう、知っていることへの反応は簡素に。
毎日続く祭りを毎夜深くなるまで楽しむ元気な者自体はそう多くはないものの、
それぞれにまばらにあれば、結局のところ夜まで祭りは続いているのに等しい。
外から聴こえる楽器の音や人の声なんかも、きっぱり遮断することは出来ないようだ。

「別に全部買っていってもオレは困らないけど、まあ、荷物にはなるんじゃない?
 ちゃんと着るなら馴染みのブランドのでも見てあげたら」

カジュアルなものだからといって皆廉価なわけではないし、ブランド物となれば一見同じようなものでも数百ユーロする。
きちんと見立てて普段遣いするのであれば、河岸を変えないほうがずっといいだろう。

さて、着替えができる程度にスペースを取っているとは言え、二人は居れば試着室は狭い。
当然離れて立つなんて芸当は出来ないし、そうするつもりもないようだ。
手は、向こうの壁について。囁く声が漏れないように、耳のある方に唇を寄せる。

――……ヤサに現れなかったのは、カルロ、アルミオ、ピーノ……


こうしてふざけた態度を取っている割に、一応わざわざ時間を取るだけの仕事・・はあるよう。
名前が上がったのは末端がほとんどだが、構成員の名前なのだろう。その数は、十数名。
おそらくは騒ぎがはっきりと情報となった日、昨日のうちにアジトに顔を出さなかった人間だ。
とはいえ同国の人間としては多少ありふれた名前。それに顔と照合できねば、意味がない。
それでもその中にはいくらかもっと、重要な名前も紛れていたかもしれない。
例えばある程度功績を残したメイドマンやソルジャーなどのような。
そのくせ、同じ小声で胸元から見上げて囁く。

「脱がないの? 時間掛かったらヘンだよ」
(-274) 2022/08/14(Sun) 20:42:24