人狼物語 三日月国


161 完全RP村【こちらアンテナ、異常アリ】

情報 プロローグ 1日目 2日目 3日目 4日目 5日目 エピローグ 終了 / 最新

視点:

全て表示


【人】 メカニック ゾズマ


 ってちょっと待って?
 ダビーもスリープに行くんだよね次? 
は??


[操縦レクチャーに整備担当に、おそらくその他諸々のハード系作業、或いはさらに諸々。
 機関士長と調査員のひとりも既に凍結されている今、残る調査員――バーナードへの一点集中オーバーワークが待っているのではという恐ろしい可能性が浮上する。
 どのみち最後の最後には、彼に限らずクルーの誰かひとりが、アンテナにできない箇所のワンオペ業務を担うことになると理解していてもなお、だ。]

 うわーぁ…
 これバーニーだけにやらせるの、ないわー…

[今日中に各種機材の点検や整備のノウハウを教える相手を増やさないと、と考える。それも今日の多忙の中でどれだけ叶うことか。機体操縦に関わる箇所の点検であれば、ダビーからの教授もあり得る話ではあったが――。
 最悪、各種点検方法をマニュアル文書化し、“困った時に読め”という遺言書として残す必要があるかもしれない。
 件のコールドスリープ装置点検マニュアルだけでもさっさと入門者向けの内容に改造しておいて、本当に良かったと思うゾズマだった。]
(132) 2022/07/15(Fri) 18:31:00

【人】 メカニック ゾズマ


 ってかスピカも似たようなもんだよな。
 アタシ、ラスからきっちり任されたばっかっていうのに――

[――この期に及んで考えることが、本当に、任務のことばかりだ。
 ある一点で、ゾズマはそのことにふっと気づく。
 自分が、ダビーが、ここで眠りに就く意味。アンテナの判断への“何故”は、(クルーの負担への懸念を経てもなお)考えないようにはしていたのだけれど。
 そして残していく人々のこと――残していくひとりである、スピカのこと。]
(133) 2022/07/15(Fri) 18:31:39

【人】 メカニック ゾズマ


 なんか、マジで、ひとり置いてっちゃう感じ、だなあ。
 ううん、まだドクターもサダルも、ヒロミも、
 バーニーも――キャプテンもいる、けど。

[ハリケーンがあった直前の、スピカとダビーとの三人でのお茶会を思う。
 その時の自分は結局、情けなくも、口数少ない“専門外の話題に疎いオタク”になってしまった訳で、「へぞぺぱよ」>>1:150の正誤の答え合わせもできなかった訳だったが。
 そしてスピカがダビーに先日、“デート”>>2:419の話をしていたとか、“家族”の件で新たな局面を迎えていた>>2:550>>30とか、その中でちょっとお叱りが必要なことがあったとか>>41、自分にすら打ち明けていない決心を零していた>>2:484ことも知りはしなかった、けれど。]
(134) 2022/07/15(Fri) 18:32:06

【人】 メカニック ゾズマ

[ある日を境に、自分が友を一人置いて離れていってしまうとすれば。そしてそれが、友との永遠の別れになるかもしれないならば。
 その最後の日に、何をしたいか。]

   今日、アイツの側にいられたら、いい。

[具体的に何をしたいかなんてことは、この期に及んで――寧ろ、この期なればこそか――何も浮かびやしない。
 いま浮かんだ己の望みは、ただ純粋に、これだけ。
 そしてその望みは、今日の業務という形で十分に果たせるだろう。そのことを幸いというべきか哀しいというべきか――なんて問いはゾズマの頭には浮かばなかったけれど。]
(135) 2022/07/15(Fri) 18:33:09

【人】 メカニック ゾズマ


( アイツといると、心地いい、から )

[いつかのその時、愚痴った流れで自分のイヤな話――“これまでのこと”を零した時に。
 ただ「大変だったね」とだけ返した彼女>>77は、けれど、ただ“わたしたちの民”に同情するだけだった人とは何かが違って見えた。
 思考も内心の機微も読みづらい人間なりに、それでもこの時、“他の人と違う”と、己の心のどこかが不思議と告げていて。
 あまりに予想外で、不思議で、思わず変に裏返った声をあげてしまった程で――。
 スピカがちゃんと自分に対して、変わらずただの“ゾズマ”として接しているのだとはっきり気づけたのは、それから少し遅れてのことだった。]
(136) 2022/07/15(Fri) 18:33:26

【人】 メカニック ゾズマ


 とにかく、まずはお仕事お仕事っと。

[ゾズマの意識の切り替えは早い。
 なんてことないかのような調子で(これは先日の一日三食+αのお陰もあるだろう)身支度を整え、業務に必要なものだけを携えて自室を後にした。
 例の点検マニュアル冊子については、スリープに向かうその時まではお荷物になるからと、自室に置いたままにして]

 ……じゃなかった、まずはご飯っと。

[自分を案じてくれている幾人かが“人のことは言えない”状態>>2:215>>81になっていた(もしくは、これからそうなる)ことに気づくことも無く、ある意味最優先・最重要の“任務栄養補給”に向かうことにした。]
(137) 2022/07/15(Fri) 18:34:08

【人】 メカニック ゾズマ

[朝食を摂るより前、端末への新規通知>>90の存在に気づく。
 バーナードからのその要請自体は、他の装置の調整や昨日からのタスクに比べれば優先度は低いと考えられるもの。
 けれども、このメカニックは、敢えてこれを“今朝一の任務”とする。]

『了解。
 それなら(2)1d10分で済むからすぐ行く』

[思考をそのまま本文に載せてしまう形で、バーナードの端末宛てに返信を。
 コーヒーサーバーの起動その他の使用方法、及びメンテナンス。故障していたそれすらも、言われてすぐに手早く直せてしまうこのメカニックは、速攻で終わらせられる自信のある仕事をまず片付けることを選んだ。
 なお、文中の「部屋」については誰の部屋かの記載が無かったが、当然のようにバーナードの自室だと思い込んでいる。結果的にそれで正しかった訳だが>>2:516。]
(138) 2022/07/15(Fri) 18:35:12

【人】 メカニック ゾズマ



 って、 ―――――あ゛ 。

[端末の画面を見ていた時に、何か、妙な虫の知らせのようなものが走った。否、それは予感などではない。ただの「もしかしてあの時」でしかない。
 送信履歴を確認する。
 ――ない。チャンドラに送った心算でいた返信がない!
 ゾズマは慌てて、一日遅れの返信を、新規の通達作成画面に打ち込んでいく。]

『これから食べる!
 医療ポッドの件も了解。本日中に修理に向かう』

[「これから食べる」――すなわち“これまで(=昨日)は何も食べていない”という誤解を招きかねない文面を含む返信を、一切の推敲をせずにチャンドラ宛に送信した。
 停電によって引き起こされた電源不具合であれば、復旧のさせ方はきっちり頭に入っている。
 コーヒーサーバーの修理よりは手間は掛かるものの、それでもスムーズに終わらせられそうな仕事は、コーヒーサーバーの件の次のタスクとすることにした。]
(139) 2022/07/15(Fri) 18:36:46

【人】 メカニック ゾズマ

[こうしてゾズマは、食堂で手早く朝食を済ませた。
 今日中にできる業務を全て済ませようという忙しなさ故に、この時は誰に会っても、おそらく軽く挨拶する程度で終わっただろう。
 それこそ、昨日ダビーにうっかり聞かれた読書家へのひとりごとを「上々の評価」>>2:78と受け取って貰えた時にすら作ってしまった沈黙にも似た、寡黙さ。
(とはいえ件の沈黙は、妙なきまり悪さが一番の要因だった訳なのだが……)]


   ごちそうさまっと。 ………

[そういえば昨日も、こんなふうに、顔を見はしたのに、何故か何の言葉も交わさなかった――そんなことがあった>>2:381
 けれどこの時はまだ、ふっと呼び起こされたその記憶に、無意識にシャットダウンをかけていて]
(140) 2022/07/15(Fri) 18:37:12

【人】 メカニック ゾズマ

[その後、整備士としての幾つかの仕事を終えてから、昨日と同じようにメインデッキへと向かう。
 幾らかの作業を終えてからの到着故に、少し、待たせてしまったかもしれないと思う。
 ――ああ、待たせた分は、せめて今日せいいっぱいの気合と働きで埋め合わせられれば良い!]

 へーい来たよ、スピカ。
 さ、今日もビシバシよろしく!

[いま必要なのは、それだけ。
 “これまで”でも“これから”でもない、側にいられる限られた時間の中で。
 やるべきことをやれるうちに為す。ただそれだけだ。**]
(141) 2022/07/15(Fri) 18:37:26
メカニック ゾズマは、メモを貼った。
(a38) 2022/07/15(Fri) 18:45:23

【人】 メカニック ゾズマ

【夜明けの刻限、その直前】

[“やれるうちに、やれること”を完了したゾズマは、大量のファイルを――データではなく物理のそれを抱えて自室を出た。
 艦内の各装置や設備などの、使用方法やメンテナンスについて詳細に纏めた(そして、素人にも極力解り易くなるよう解説を添えた)紙冊子を個別に収めたプラスチック製のファイル。昨夜の成果たるコールドスリープ用のそれ>>2:386>>2:387>>2:391の紙媒体版も、当然このファイルの束の中に在る。

 ……この作業のお陰で、ゾズマがコールドスリープに向かう時刻はこの通り、アンテナに指定された「夜明け」の一歩手前になってしまった。]
(244) 2022/07/16(Sat) 11:27:57

【人】 メカニック ゾズマ

[データ化したマニュアルであれば加筆修正の際の手間も減り、またかさ張らずにも済むところだったが、閲覧の際に艦内エネルギーを必要とするというデメリットがある。
 余程のエネルギー枯渇でも無い限りはさして気にすることではなかったが、外部からの補給が見込めない現状、その“余程”の事態が無いとも言い切れなかったため、端末共有用のデータ>>166>>221のスペアという形で残せるなら残すに越したことはなかった。

 だからゾズマは、担当した全てのマニュアルを、わざわざ紙の形態でも残すことにした。
 幸い、生命維持装置や観測機器など艦に固定された装置に関してはコールドスリープ装置と同様、予め紙媒体のマニュアルが存在していたため、それへの加筆だけで済んだ。]
(245) 2022/07/16(Sat) 11:28:46

【人】 メカニック ゾズマ

[さて、このマニュアル文書化の作業であったが。
 ダビーと分担する形になったことで負担が減った(互いに負担を減らせた)という有難い面もあった。]

『今日の予定は、修理が必要な設備の早急な修理と
 各種引き継ぎに、データ入力・解析・マッピング作業。
 最後のはスピカの負担を極力減らすためにも
 できるところまでやる心算。

 提案には賛成。
 コールドスリープ装置のマニュアル化は完了済み。
 その他生命維持系・観測・解析系はこちらでやるから
 操縦・動力・通信系のマニュアル化はダビーに任せる』

[そのメッセージ>>143を見た時にダビー宛てに返したのは、こんな事務連絡。
 分担の内訳についての具体的な打ち合わせがあったならば、それに応じた連絡および作業を行っただろう。]
(246) 2022/07/16(Sat) 11:29:06

【人】 メカニック ゾズマ


 うん、やれるところまでやった。
 徹底的に、やった。

[整備について、本来なら体で覚えるのが一番だろうとはゾズマも考えていたが、限られた時間の中でこの理想は貫けない。あとはこの整備指南書と、アンテナも含めて残されたクルーの働きを信じるしかない。
 スピカに引き継いでもらった重要事項の他に、バーナードのコーヒーサーバーの件と同様に整備ノウハウの幾つかに関しては今日のうちに既に誰かに伝授していたかもしれないが、その場合であっても、残していくマニュアルが役立つ場面があるかもしれない。

 なお、この“徹底的に”というのは、優先度がとりわけ低く、けれども“人間的な”生活にはあるに越したことがなく、かつ既存のマニュアルが手元に無かったささやかな器具――それこそコーヒーサーバーだとか一般的な音楽プレイヤーだとかのマニュアルも作成した、ということである。
 これらは全て手書き、かつ本当に必要最低限、しかもページ全体の(35)1d50%に誤字脱字が見られる解説書になってしまったけれども。]
(247) 2022/07/16(Sat) 11:29:30
ゾズマは、35%の誤字脱字ならそれなりに解読できる筈だ。多分。おそらく。
(a72) 2022/07/16(Sat) 11:30:49

【人】 メカニック ゾズマ

[こうして多量のマニュアルを抱えながら、コールドスリープルームに入る前に一度いくつかの場所に赴く。

 まず向かったのは、メインデッキ。
 コールドスリープ装置以外のマニュアルの山を、手近な机にどんっと置いておく。
 本来なら各設備ごとにその付近に冊子型マニュアルを配備しておきたいところだったが、そこまで艦を巡る時間は取れなそうだった。コールドスリープ装置だけは、これから必ず向かう場所だったから、自分の手でマニュアルを配備しに行くことにして。

 それから、メインデッキ奥の艦長室>>1:267へと足を運ぶ。
 アンテナは、プライベートに関わる空間以外であればどこでも、いつでもクルーを見聞きできるけれども。
 これから果たしにいく用件は、ヒトガタの“彼女”と相対して伝えなければ、と。]

 へーい、キャプテン。
 スリープ刻限のギリギリってとこで
 来ちゃってアレなんだけど――…
(248) 2022/07/16(Sat) 11:31:28

【人】 メカニック ゾズマ


 キャプテン。
 もしも、スピカを最後まで残す心算ってなら。

[ヒトに似た形のメカのヒトミを、真っすぐに見つめて]

 スピカのこと、――――、
 アナタとアタシのトモダチのこと、頼む。
 最後まで。アイツの側にいて。
 手、握ってあげて。

[「頼む」「側にいて」だけであれば、この艦そのものたる艦長に対して言うまでもないといえば言うまでもないこと。けれども「手を握って」というのは、はっきり言わなければきっと伝わらないと思って。
 スピカとアンテナ――スピカが“キュー”を重ねて見ている相手>>1:425――の心中を望む意図がゾズマにあった訳ではない。そもそもキューのことについて自体、ゾズマは知らない。
 ただ単純に、スピカの“友人”どうしとして、友の後を託すという想いからの願い。]
(249) 2022/07/16(Sat) 11:31:43

【人】 メカニック ゾズマ


  ―――――…、うん。

[ここまで努めて冷静に構えた心算だったが、流石に、堪えた。
 スピカにあの時、「むしろ来ないで」>>149とまで言い置いたのは正解だった。あくまで業務の話――コールドスリープ装置のマニュアルの見直しの件も含めて>>156>>239――に留めておいて良かった。
 こんな調子で、この後彼女に見送りにでも来られたら、何か、何か自分の内側のものが崩れてしまいそうな気がしたのだ。
 まるでどこかの誰かさん>>2:221>>2:224みたいに――という思考までは、その当時もいまこの時も、浮かばなかったけれども。

「またね」といって別れながらも、その「また」がもう二度と来ない可能性。“いま”の自分がいくら思い巡らせたところで、自分一人ではどうしようもないこと。
 その未来を諦観して受け入れてしまうことだって、こんな自分ならできてしまうかもしれない、けれど――。
 “受け入れてたまるか”と、己の本音>>1:369と、バーナードの“終わるから死んでもいいって話じゃない”>>1:373が告げている。]
(250) 2022/07/16(Sat) 11:32:19

【人】 メカニック ゾズマ

[……そもそも、ゾズマが本気で全ての悲劇を諦観して受け入れられてしまう性質であったならば。
 あの2年前の事故で挫けかけることだって、なかったのかもしれない。それはさておき。]

 っと、……。
 別にスピカじゃなかったら
 最後まで側にいなくていいとか
 そういうワケじゃないから!

[アンテナの思考回路にどこまでファジーな要素があるか否か、そのアンドロイドの開発陣でないゾズマには測れない。
 故に「念のため」といった態で、他のクルーについても明言することにした。]

 ドクターでも、サダルでも、
 ヒロミでも、あんなバーニーでも、
 最後まで残すやつのことはきっちり頼むよ。
 嫌がられなかったら手だって握ってあげて!

[誰に対しても絶対的に“あの人なら大丈夫”とは言い切れない。そこまで人間観察に長けている身だと、自分自身についてゾズマは考えていない。それでもある程度の想像くらいはある。]
(251) 2022/07/16(Sat) 11:33:01

【人】 メカニック ゾズマ

[船医であり、それこそ凄惨な事故現場の当事者でもあったチャンドラ。人の精神、人の心について誰よりも長けている筈のサダル。このふたりにはある程度“最期を待つ者”としての心得があると思えた――否、思いたかった。
 ヒロミ。この艦の技術に関わっているとはいえ一介の研究者であり、自分とは似ているようで異なってもいる“夢追い人”と言える彼は大丈夫ではないかもしれない(たまに気になる衛生面の問題>>209を別としても)。専門外の(とゾズマは思っていた)料理もこなせる程度なんだからある程度は踏ん張れるかも、とは思えども。
 バーナード。彼について、ヒロミとは別の意味での気掛かりは確かにあった。すなわち、飼い主に不調を隠すという猫の習性が如き“たぶん大丈夫と言って実は大丈夫じゃなかった疑惑”だ。それでもおそらく“最期を待つ”役になる心構えはあるだろう>>1:373――あの時>>1:379の割り切れなさは未だにあったけれど。
(彼が殿を務めた場合に何の策を採ろうとしているかまでは、ゾズマは知らないままだった)]
(252) 2022/07/16(Sat) 11:33:18
ゾズマは、一方で、ヒロミから何と思われているかにはまるで気づいていないメカ(ニック)リスであった>>214
(a73) 2022/07/16(Sat) 11:33:26

【人】 メカニック ゾズマ


( 結局、「落ち着いた」>>1:160時なんて、無かったな。
  ……当たり前と言えば当たり前、か )

[ここでサダルの名を出した時に、ぼんやりと過る思念。
 ゾズマが覚えている限り、落ち着いて何か打ち明けることもなく、他愛なくお菓子を囲むことすらしなかった気がする。
 まさに “やれるうちに、やれることを” の “やれるうち” がまるで得られなかった悪い実例のような事実だったが、そこは“便りが無いのが良い便り”>>186ということに、勝手にしてしまうことにした。
 実際、カウンセラーに診てもらう機会が無かった、というのは(喩え相手を給料泥棒にしてしまうとしても)悪くないことだ、と。]
(253) 2022/07/16(Sat) 11:34:17

【人】 メカニック ゾズマ


 じゃあ、そろそろ行かなきゃ、だけど。
 最後に、これだけ言わせて。

[ゾズマは、アンテナに更なる託しごとをする。
 まるで“言いたいことを遠慮なくぶつけられる相手”を前にするかのように、口を開く。
 これはそれこそ誰かさん>>2:62が如く(別の誰かさん>>93がやっていた事実は知らなかったが)、展望デッキの中央で数多の星に向かって叫んだっていいことでは、あった、けれども。]


 アタシたち10人全員、それにアナタ自身も含めて。
 絶対、ゼッタイ、生きて還せ。


[実際に自分が最後の一人として足掻く事態が来なかった代わりに、という訳ではなかったけれども。
 “誰かが必ず死ぬ”と理解していながら、それでも“誰も絶対に死なせるな”という、矛盾を帯びた意思をここで告げる。
 その在り方は、全員が助かる方法を探そうとしたルヴァに似ているようでいて。
 故郷の星で絶対的な権力の前に抗った人々の矜持と不屈にも、おそらく、似ていた。]
(254) 2022/07/16(Sat) 11:35:05

【人】 メカニック ゾズマ


 ってことで、以上!
 じゃあ今度こそスリープに行ってくるから、
 またね!

[その「また」がいつになるかは分からない。
 それこそ救助が訪れず、自分が永遠の夢の中で静かに時を止める未来もあるのかもしれない。
 それでも「全員絶対生きて還せ」と言った者の別れの挨拶は、「またね」以外にはなかったのだから。**]
(255) 2022/07/16(Sat) 11:35:33

【人】 メカニック ゾズマ

【刻限直前:コールドスリープルーム】


 ……、間に合ってるよね?

[特にアンテナからも、また医師としてこの場に待機しているチャンドラからも、刻限に際してレッドアラームが飛んできている訳ではない(はず、だ)。
 コールドスリープ装置のマニュアルの紙媒体版と、最後の最後に連絡を飛ばすための携帯端末以外、特に何も持たずに室内へと。]
(274) 2022/07/16(Sat) 14:25:20

【人】 メカニック ゾズマ


 お待たせ、キャプテン、ドクター。
 ……マジ遅くなってごめん。

[本当に遅い時間まで待機させたことを、アンドロイドであるアンテナは兎も角、生身の人間であるチャンドラには詫びなければ、と。
 日中に受けた検査結果は問題なし>>180。ついでに顔の青さも特になかったから問題なし>>179(食事の力は偉大だ!)。
 そして今この時も、健康上の問題はないはずだ。
 ……事実上の徹夜作業はこの通りしてしまった訳で、その疲弊は流石に今、顔に出てしまっていたが。]

 うん、どうせこれから寝ちゃうんだし、
 げきまず……完全栄養ドリンクだって、
 今更必要ないし!

[などと、特に何も問われずとも自信満々に告げる姿がそこにはあったという。]
(275) 2022/07/16(Sat) 14:25:52

【人】 メカニック ゾズマ


 っと、これ、ここに置いとくから。
 メンテの時にはこれ読んどいて。
 端末の方でもデータ読めるようには
 なってるけど、一応。

[スリープ装置に近い位置に、マニュアル冊子の収められたファイル>>2:386>>2:391を置いて]

 あと、最後の連絡だけしちゃうねー…。

[手にした端末から、全体向けの通達を飛ばす。
 通知によって就寝中にたたき起こされる者も出るかもしれないが、許して、と心の内で呟いて。
 コールドスリープ装置の件の通達>>2:387に添える形で、次の文章を送信する。]

『生命維持装置、観測機器、解析機器、
 その他日常向けの機器のマニュアル冊子は
 メインデッキ内に設置。>>244>>247>>248
 端末でのデータ閲覧が不可もしくは困難な際に
 参照すること。以上』

[送信を終えた後、端末をコールドスリープ装置マニュアルの側に置いた。
 「以上」という締めくくりの通り、これ以上の文面は何も送信しない。いわば最後の別れになるかもしれないこの時も、ゾズマは至ってただの仕事人であろうとしていた。]
(276) 2022/07/16(Sat) 14:26:27

【人】 メカニック ゾズマ

[――の、だけれど。]

 その。……ありがと、ドクター。
 アタシが言うなって感じになっちゃうけど、
 ドクターも、身体、大事にしてね。

[その“最後”の瞬間に、こうして直に他者の顔を見れば、“人間的に”零れてしまう言葉もあって]

 アタシ、ドクターやラスの役に立てたなら――
 あの事故の償いが、ちょっとでもできたなら、
 それだけで良かった、って思ってます。

[零れた言葉の中に、ゾズマが密かに抱え続けてきた想いが滲む。
 “もう何も気にしていない”ように立ち振る舞っていても、結局は“未だに気にしてしまう”のだと>>0:157>>1:53、ここで吐露する。
 ゾズマがあの2年前の事故の関係者であるとチャンドラに明言するのは実はこれが初めての機会だった>>1:36のだが、そこまでの自覚は無いまま]

 ……ううん、アタシの所為じゃない、って。
 ルヴァにもみんなにも言って貰ったけど。
(277) 2022/07/16(Sat) 14:27:04

【人】 メカニック ゾズマ


 けほん。とにかく、そういうワケでー、
 一足お先におやすみしちゃうぜい。

[そう告げるなり、手早くコールドスリープ用の被服に着替えて。
 私物の一つも持ち込まずに、カプセルの中にその身を収めることになる。]

 後のことは、よろしくね!

[麻酔を打たれる間際にそう屈託なく言い遺して、努めて笑顔を作ってみせた。
 これが最後の対面になるかもしれないなら、せめて笑おう、と。
 微笑み一つ、ここで贈って――]
(280) 2022/07/16(Sat) 14:32:18

【人】 メカニック ゾズマ


 ( ……あー、そうか。
   これでアタシ、“置いてかれる”側には
   ならなくて済んだ、ってこと、なんだ  )

[ゾズマはぼんやりと思う。
 麻酔が眠りを齎す中で、思考は次第に、おぼろげなものになっていき――]


 ( 心配、要らなく、なった、ね
      ルヴァ、  …………   )
(282) 2022/07/16(Sat) 14:32:49

【人】 メカニック ゾズマ



( …… そ っか 、 アイツ は…――― )


[意識が、落ちる。**]
(283) 2022/07/16(Sat) 14:33:01

【人】 メカニック ゾズマ

【自室】

[さて、ゾズマがコールドスリープに向かった後。
 主を失くした部屋は、ハリケーンの際に飛び交った工具類やパーツ、専門書が散乱したまま残されることとなる。
 さらに言えば、一人で部屋にこもり切りでのマニュアル文書作成により、インク切れになったペンだのぐしゃぐしゃに丸めた書き損じの紙だのが散らかった状態にまでなっている。
 目も当てられない惨状を綺麗にすることまでは、元々片付けのできないこのメカニックの“やるべきこと”には含まれていなかったらしい。
 整理整頓を是とする者であれば、この惨状には何度でも怒っていい。何度でも。

 その部屋には、メカに関するものと日常生活の必需品以外の物品は存在しない。
 仕事に関係のない書籍も、音楽や動画のプレイヤーも、ゲーム機の類も、ぬいぐるみや人形も、何もない。
 それはまさに、“自分にはメカしかない”という在り方をよく示す部屋だった。**]
(285) 2022/07/16(Sat) 14:34:24
メカニック ゾズマは、メモを貼った。
(a80) 2022/07/16(Sat) 14:58:53