人狼物語 三日月国


209 賢い狼さんと生意気な子猫の小旅行

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【人】 ツァカリ


  ……ま、行ってもいいけど?
  オレもニホン興味あるし。

  オンセンって行ったことないからさ。
  

[空いた片手を伸ばして、
 眼鏡に掛かる髪を軽く避けてやりながら目を細めた。**]
(11) 2023/04/18(Tue) 0:58:13

【人】 アル

[忙しなく働いていた指先が止まる。作業が丁度終わったのか、または、集中を切らせてしまったのだろう。
後者なら申し訳ないと少しは思いながらも、内心では思惑通りに反応を示してくれた事に喜びが強い。

素直ではない気まぐれ猫の反応は最初から織り込み済みだったが、(此方が思っていたより驚かれたのか静かだった返答だったけど)作業中に提案を投げかけたのは良い効果をもたらしたらしい。
その後の様子を見守っていれば承諾の返答がやってきたので、思わず笑みを浮かべてしまった。]

 じゃ、成立っつーことで。

[きっと尻尾が見えていたら嬉しさのあまりに激しく振っていたかもしれないな、とは。眼鏡にかかる髪を払われれば、そこから覗き込む赤い瞳は見つめてくる表情を凝視していた。]
(12) 2023/04/18(Tue) 8:55:36

【人】 アル


 でもそんなに、セレブの考え…か?
 そのつもりは無かったが。

[忙しさと金銭感覚がバグっていると以前にツァカリから指摘された事があった気もするが、生まれながらの性質は変わる事が難しい。
くつくつと可笑しそうに肩を揺らしてみせるものだから、それには本心からの疑問を呈した。(それがまた面白おかしくて笑われるやもしれないな)]
(13) 2023/04/18(Tue) 9:05:37

【人】 アル

[とはいえ、旅行の提案をしたのは此方。
そして旅行の話をもたらしたのも此方。
ニホンに興味があるかと聞き出したのも、それからパスケースの可否を聞いたのも何なら全て此方である。(温泉の話をした覚えは無かったので、思ったより興味があるのだろう。)]

 なら、オンセン、良い感じのところ探しておくか。
 何なら一緒に調べる?

[段階を積んで話を提案していた事もあり、確認事項に対してダメとは返って来ないだろうとは思っていたが、話がサクサクと進む事は良い事である。

「カプチーノでも休憩がてらにどう?」と提案しつつ、旅行の計画をもう少し掘り下げてみようかと微笑み返してみせた。]**
(14) 2023/04/18(Tue) 9:16:14

【人】 ツァカリ

[仕草の割にはあまり表情に出ないこと。
 それでも少しだけ目が弧を描くのを見つければ、
 言葉通りに喜んでいることは理解できる。

 髪を横へと流して耳に掛けるようにしながら、
 少し近づいた距離、赤い瞳と視線が交われば。
 ン、と短く同意を示すように首を揺らして、手を下ろした。]


  息抜きに旅行つっても、
  それで国外選ぶやつは限られてるだろ?

  オレなら近場に飲みに行って終わるな。


[とはいえ、オレの質素な生活のほうがズレている。
 ……という可能性もなくはないが。そこは棚に上げておく。
 こいつがセレブであることには変わりはないのだし。
 
 かと言って庶民に合わせろとは言わない。
 そのズレがあるこそ楽しんでいる部分もあるというのは、
 本人には言ってない部分である。]
(15) 2023/04/18(Tue) 13:47:34

【人】 ツァカリ

[ニホンの知識はテレビやネットで見た聞き齧り程度のもの。
 四季があり、アニメ大国であり、独特の古い町並みがある
 ということぐらいしか知識は持ち合わせていない。
 オンセンは、その時に知り得たものだ。

 イタリアにも温泉文化はあるがプールのように広く、
 水着で入るのがマナーになっているが、ニホンのオンセンは
 どうやら裸で身体を洗ったりするらしい。
 そもそも男女も分かれて入るのが驚く場所でもある。]


  ははっ、いーよ。調べよう。
  飯は美味いところがいいな。

  あと何があんだろ?
  それと、いつ頃行くわけ?


[カプチーノを勧められたなら、「飲む」と二つ返事で頷いて。
 散らかったテーブルが崩れないように片し始めた。**]
(16) 2023/04/18(Tue) 13:48:01

【人】 アル

[確かに、飲んで息抜きとは良く言うものだ。飲んで、食べて、コミュニケーションを取って、そうやって息抜きを取る事は珍しい事ではない。寧ろごくごく自然的行為である。
何ならツァカリとの再会に関しては気晴らしに足を運んだ下町の呑み屋であったりするので、否定出来る事柄ですらない。

だというのに、それは確かに言う通りだと認めながら、自分自身の立場が思ったよりも気兼ねなく過ごし難いのだろうと理解をして内心で凹む。]

 そういう…もの……いや、うーん…
 うん、まあ、そうだよな

[まあ、価値観の違いというものだ。
指摘をされたり、話を聞く事で明かされるお互いの暮らしの違いは結果としては自分の判断や理解をブラッシュアップに繋がるので『悪い』とは思っていない。]
(17) 2023/04/18(Tue) 19:28:31

【人】 アル

[さて、自分で誘っておいて自分の中にあるニホンに関する情報量はどれくらいだっただろうか。もしかしたらツァカリと対して変わらないかもしれない。
気候は常に移り変わり、それに合わせて植物たちが魅せる景色が大きく変わる。景色に合わせて独特の建物も美しい光景を見せるのだとか。実際にお土産として貰った事がある写真には、非常に美しいオレンジと黄色と色付く燃えるような紅葉が描かれていた覚えがある。

あとは、少しシャイだけども統一感と真面目さがあり、営業の為に日本の企業へ赴いた部下からは「彼らってシエスタもせずにいつ休んでるんだろうね」という言葉を聞いた事もあっただろうか。(シエスタをしないとは、どういう事だろう)]

 ニホンって何処も美味しいって聞くからな…。

 ああ、でも現地で寿司もいいよな。
 確かイタリア国内でもブームだったし。

[カプチーノの提案に返された言葉。
少しだけ笑ってからコーヒーマシン──お互いに良く休憩と称して外で飲みに行くものだから、見かねたグランから「流石に機械買ったらどうですか?」と言われた物である──にスイッチを押して、次の言葉を返す。]
(18) 2023/04/18(Tue) 19:41:23

【人】 アル


 ……明日って言ったらどうする?

[いやいや、勿論これはジョークである。
ちゃんと二人の予定や仕事を見越して対応しますとも。
という前置きはしておきつつ、それでも悪い顔をしていた。]*
(19) 2023/04/18(Tue) 19:44:48

【人】 ツァカリ

[住む世界が違う、というのは往々にして気づいていた。
 それとなく身につけているものや、価値観から。
 だが、このセレブ。時として気分で下町の小さな飲み屋に
 ひょいと顔を出してきたりもするので本当によく分からない。

 普段の生活との違いに面白さでもあるのか、
 または別の理由か。ただ、彼が足を運ばなければ、
 こちらから彼の生活圏に向かうことはなかっただろう。
 
 凹んでいることまでは察知できないながらも、
 少し歯切れの悪い様子は、
 すっきりとした感じではないように見えたから。]


  悪かね―よ。
  あんたらしいっちゃ、"らしい"。


[責めるでもなく個を尊重するつもりで促す。
 価値観の違いでついていけないところもたまにはあるが、
 今のところ、それで距離を置くというつもりは更々無い。]
(20) 2023/04/18(Tue) 21:18:35

【人】 ツァカリ

[アルから日本人がシエスタをしない、と聞いたなら。
 きっと目を丸くしたことだろう。
 正気か?と疑ったかもしれない。
 日本人に知り合いはいないから確認することは出来ないが。

 映像で見たニホンの風景は見慣れたイタリアの風景とは
 違った趣があってそれはそれで興味を惹かれた。]


  寿司、か。あんまり食ったことないんだよなー。
  本場の味は気になるな?

  こっちにあるのと違うのかな?


[商売道具を片付けて、机の上を綺麗にすれば席を立ち、
 私室用の部屋へと向かっていく。
 仕事場として使っている作業スペースは小部屋だが、
 私室のほうはキッチンとリビングと寝室が一纏めに
 なっている作業スペースの二倍以上はある広さだ。]
(21) 2023/04/18(Tue) 21:18:51

【人】 ツァカリ

[すっかり人の家の物の場所を覚えたアル、……いや。
 そもそもコーヒーマシンを持ち運んだのも彼本人だが。
 手慣れた様子でマシンを扱うのを任せて私室へ向かい、
 リビングに置かれた二人がけのソファに、ぽすんと
 身をくつろがせて。]


  明日ぁ?
  ははっ、さすがにジョークだろ。

  支度品、全て現地で調達で、とかなら行けるかもな?


[けらけらと笑い飛ばして本気にはしていない。
 何せ旅行の話すら、先程耳にしたばかりなのだから。*]
(22) 2023/04/18(Tue) 21:19:03

【人】 アル

[あんたらしいと言われれば、それまで少しスッキリしていなかった表情は目に見えて明るくなっただろう。はっきりと分かるほどではないけど、頬の端に笑みが浮かぶ程度には。

思ったより自分自身に立場や価値観によって突き放されるのが嫌なのか、又はある種の固定概念を押し付けられる事への苦手意識なのか。(理由なんて本人もよく分かっていない)

…いずれにせよ、旅行への承諾も得られたなら喜ぶ以外で表現の仕方は存在しない。互いに価値観や生活環境は大きく異なるが、何だかんだでお互いにそれを楽しんでいる自覚はある。]


 ん。…それならよかった。


[元よりツァカリに一品物の時計を作り上げる職人という一面がある。だから個々を尊重する価値観が強い事も理由の底にはあるのかもしれない。
自分自身は『群れ』で行動を取る事が多い立場の存在だが、そういった個々の力に強く惹かれがちであり、何だかんだ「自分にはなかなか無いこと」として憧れがあるのかもしれない。]
(23) 2023/04/19(Wed) 8:02:11

【人】 アル

 大体同じって聞くけど…
 ああ、でも食文化に合わせて食料が違うとかあるかも?

 あと食に力がはいっているから、鮮度が違うって
 聞いた事があった気がする、な。


[もはや慣れてきたツァカリの私室は開放的に広がった生活空間となっていた。区画がない事で広々とした印象を受け、思ったより狭そうなのに広く感じると驚いたのは初めのうち。
今でこそ勝手に物の配置を覚えたり、勝手に持ち込んだりする程度にはこの空間に慣れ親しんでいたし、なんか自分で言うのも馬鹿らしいが自分の家──広過ぎて逆に持て余している自覚がある──より居心地が良いとすら思う。

現に部屋の中を抵抗する事もなくするりと歩き、2人がけの小さめのソファの前に置かれた机の上に運んできたカプチーノを慣れた手付きで並べる程度には。]
(24) 2023/04/19(Wed) 8:13:09

【人】 アル

[けらりけらり。
合わせてからからけらり。]

 支度品、全て現地で調達か。
 それはそれで面白そうだが、グランに止められそうだな。

[危ないからね、なんて。
いいや、アメリカとか中国よりはマシじゃないか?

勿論この返答も本気にはしてないが……ああ、でも面白そうという部分については嘘ではない。やってみたいから別問題としての話しである。]

 でもニホンって島国だからなぁ。
 海の幸は何処でも美味しそうだけど…。

 …なんか雑にニホンの温泉だけで調べたら
 滅茶苦茶出てきたな……流石は地震大国…。

[なお、余談だがイタリアでも地震はある。
何ならイタリア中部は、世界で最も活発な地震活動地帯の1つであるので、割と日本は親近感強いのかもしれない。]
(25) 2023/04/19(Wed) 8:22:11

【人】 アル


 どういうのを見たいとか、そっちで探すか?
 何だかこうやって探すのも面白いよな。

[ツァカリの肩に寄りかかるようにしてスマホを弄る。
ほら、色々詮索結果が出てくるだなんて時折見せて。
(勿論、カプチーノを飲む時は少しだけ離れておきますとも)]*
(26) 2023/04/19(Wed) 8:24:15

【人】 ツァカリ

[垣間見えた表情の変化は手にとって分かるぐらいに
 喜色が浮かんでいたからつられて笑ってしまう。
 言葉一つで浮き沈みが分かるくらいの反応は、
 可愛らしいもので、思いの外素直なところもある。
 
 微細な部分までは気づけずとも、そういった部分を
 少しずつ拾える機会が増えていっていることに、
 楽しみを得ているのも自身の変化の一つ。

 それは、まだ。口にすることはないけれど。

 少なくとも仕事場を兼用しているプライベートな空間に
 何度も足を運ぶのを許し、家電を持ち込まれても、
 否と言わなくなってきている辺り、絆されているのかもしれない。]
(27) 2023/04/19(Wed) 15:02:11

【人】 ツァカリ

[彼が居心地がいいと思うぐらいには整えている私室。
 その中にはコーヒーマシン以外にも、アルが持ち込んできた
 ものがいくつか増えてきている。

 自身もその恩恵に預かることもあれば、アルが来たときだけ
 活躍しているものもある。例えば、さっき彼が使っていた
 作業スペースに増えたスツールだとか。

 人をあまり呼び込むことのなかった場所に、自分以外の
 存在を主張するものがあることに最初は戸惑いも覚えたりも
 したものだけれど。いつの間にか慣らされてしまった。

 今回の旅行もその積み重ねの延長のようなものだ。]


  へえ、鮮度ね。
  島国だもんな、海が近けりゃ鮮度も上がるか。


[家主だというのに飲み物の支度を任せ、彼が2つ手にして
 運んできた小さなカップを一つ受け取る。
 ふわりと薫る珈琲の匂いが、ほどよく腹を刺激した。]
(28) 2023/04/19(Wed) 15:02:19

【人】 ツァカリ

[立ち上る湯気に気をつけて、そっとカップの端に口をつける。
 猫というものは猫舌で有名な通り、熱いものに弱い。
 ほんの舐める程度、舌先を湿らせて。
 まだ飲める程ではない熱さに眉を顰め、
 もう少し、と、空気と触れ合わせていく。]


  ところで、グランって誰?
 

[会話の端に出てきた名前に首を傾げつつ。
 着替えなどはたまにその場で買うことは度々あるが、
 小道具等は使い慣れたものがいいのでやはり準備は必要だ。
 なので、ジョークの延長上、実際にするつもりはないのだが。]


  へえ、そんなにたくさんあるんだ。
  どれ。


[肩口に掛かった重みに気づき、少しカップを持つ手を
 意識しながら横から差し出されたスマホを覗き込む。
 
 液晶に映し出されていく数々のラインナップが、
 彼の指によってスクロールされていく。]
(29) 2023/04/19(Wed) 15:02:32

【人】 ツァカリ



  ……ヒノキ?木で出来た浴槽?
  へえ、あ、岩もある。こっちは露天か。

  部屋付きだって。
  本当にこっちのオンセンとは作りが違うな。


[興味深そうに手元を見下ろせば、ふわりと前髪が触れ合う。
 ニホンのオンセンはイタリアのように大衆浴場というよりは、
 個人や、十数人で楽しむものなのかもしれない。

 個室風呂、面白そう。だなんて。
 露天風呂が部屋に備えられているという旅館を、
 トン、と指で指し示したりしながら、希望を告げて。*]
(30) 2023/04/19(Wed) 15:02:49
村の設定が変更されました。

執事 ヴラドは、メモを貼った。
(a2) 2023/04/19(Wed) 15:06:26

【人】 アル

[ほんのり甘めに仕立て上げたカプチーノは湯気を揺らめかせている。鼻をくすぐる温かくて優しい香りは、仕事を終えたばかりの人間に対する誘惑が強かろう。
だが、その少しばかり強い刺激はごくごく自然と空間に芳ばしい香りが混ざり合わさって遠退いていき、気が付けば違和感無くその場をまとまり上げていただろう。

機会も、関係も、対話も、香りも、それから慣れも。
緩やかに変わって、気付いたならばそこにいつの間にかに落ち着いていた。]


 ん? あー、ヴラドの弟。服の仕立て屋しててな。
 あいつの家系、昔から俺の家で仕事してんだよ。
 妙に多芸だなとは思うけど。

[…とは言っても、変わらない事はあるようで。
幾ら慣らそうとしても慣れないらしく、熱さに耐えかねて僅かに口元から吹く息を零す様はなんとも可愛らしい。]
(31) 2023/04/19(Wed) 19:28:10

【独】 アル

/*
普通に我が子(オリキャラ)の名前間違えた
※ヴラドってキャラの弟にグランがマジでおる
(-0) 2023/04/19(Wed) 19:28:56

【人】 アル

[…さて、そんなコーヒーとの格闘する子猫の様を横目で確認した後。スクロールさせながら見せるスマホ上の画面には様々な光景が映し出されていた事だろう。

一見すれば大体同じように見えるが、あっちは個人向け。そっちは大浴場。だけど水着を着て楽しむ大自然の中での温泉とは異なって、どれもこれも建物が併設されている所ばかりだ。
なお、よく調べればテーマパークのような温泉もあるようだが、今回はこれはパスとする。]


 へぇ、宿と一緒になっている所が多いんだな。
 泊まることが前提の施設だからか…。


[場所によっては紅葉が美しいとされる場所。
場所によっては富士山が美しいとされる場所。
場所によっては雄大な海が眺められる場所。

どれもこれも特色は異なる物ばかり。
何なら浴槽そのものも全く異なるようで、
自分が思ったよりも「気になるところが多いな」と思う。]
(32) 2023/04/19(Wed) 19:40:27

【人】 アル

[その中で一つ、指が示される。
露天風呂が部屋に備えられているという旅館だと説明が書き記されたその宿は、人目を気にすることなく気軽に過ごせそうな場所だっただろう。

…なるほど、落ち着いて過ごせそうだ。
というよりも個人に特化した少人数向けが売りの宿も結構あるものなんだとバリエーションの豊かさに驚いた事も一つ。
ついでに「無意識で二人っきりになれる場所を選んでいるな」と内心で掻き立てられるのが一つ。

無意識なのだろうか。
いや、多分無意識だな。面白そうという表情だった。]


 (…指摘しない方がいいな、折角選んで貰ったし)


[気儘子猫ちゃんの頭に手を添えて、ジッと中身を確認したら「ゆっくり過ごせそうだし、部屋で食事も楽しめるみたいだな」と個室に特化したサービスを口にした。]
(33) 2023/04/19(Wed) 19:52:36

【人】 アル


 海の幸も山の幸も楽しめますだって。
 この宿の周りも温泉街らしいし、外回りも観光が
 出来そうなところが多そうだから面白そうだな。

[肯定を示めす。なお、二人っきりに特化した個室に関しては指摘を最後までするつもりは微塵も無かっただろう。狼は策士なのである。]**
(34) 2023/04/19(Wed) 19:55:20

【人】 ツァカリ



  へぇ、あの人兄弟居たんだ。


[俺の家で、ということは。
 仕立て屋の仕事も彼らの家に関するものだと知れる。
 妙に素材の良さそうな服を着ているのはそのグランの
 オーダーメイドということか。
 多芸ということは仕立て屋の限りではなさそうだが。

 口振りからしてそれなりに仲は深いのだろう。
 度々、口から出てきそうな名前に、
 いつかは顔も見れる機会もあるかもしれないと考えながら。

 今は目先のスマホに再び視線を落とした。

 ……そういや、旅行って二人旅だよな。
 ヴラドが着いてくるなんてこと、あるんだろうか。
 それはまた、場所を決めてから聞くことにして。]
(35) 2023/04/19(Wed) 21:01:09

【人】 ツァカリ

[二人で顔を突き合わせて小さな液晶を眺める。

 朱の映える景色も、白い雪が映える季節も美しいが、
 今の時期のニホンはどちらでもないらしい。
 強いていうならば新緑が綺麗な時期だろうか。

 それでも富士の山や海辺を望むような場所は、
 季節を選ぶことはなくその場に佇んでいるだろう。]


  風呂入って後、動かなくていいなら最高じゃん。
  アレだろ、『タタミ』っていうんだろ?確か。


[映像でいつか見た緑の座敷。靴を脱いで暮らす生活。
 普段慣れない異文化に触れられるのかと思うと、
 少しずつ気分が高揚していくような心地を覚えて、声も弾む。]
(36) 2023/04/19(Wed) 21:01:20

【人】 ツァカリ

[適当に選んだ割には見栄えも良さそうで、
 タタミも経験できそうな環境。
 アルもそれなりに目を惹いたのか、暫し無言になって
 指し示した旅館のデータを読み込んでいる様子なので。
 彼からの言葉を待ちながら、また少しだけ飲み物で唇を湿らせた。

 二人っきりになれる場所。その点については彼の読み通り
 無意識だったように思う。
 言葉にして指摘されたなら、はぐらかしたかもしれないが。

 ぽん、と頭に添えられた手に、自然と視線が上がる。
 返答は同意を示してくれるようなものだったから目を細め、
 すり、と掌に髪を擦り寄せるように、喉を鳴らして。]


  いいとこそうじゃん。


[手柄を得たとばかりに細まった眦は弧を描いている。]
(37) 2023/04/19(Wed) 21:01:39

【人】 ツァカリ

 
  温泉街ってことは他にも温泉があるのか。
  観光地もあるなら一石二鳥ってトコだな。

  よし、決まり。そこにしようぜ。


[即断即決。宿取って。と予約は任せてご機嫌に鼻歌を刻む。
 既に狼の策が水面下で動き始めているなど、
 気紛れな猫は気づくこともなく、目先のカプチーノが
 ちょうどいい温度になってきたことに意識を奪われて、
 こくこくと、カップを傾けていた。*]
(38) 2023/04/19(Wed) 21:01:53