人狼物語 三日月国


75 【身内】星仰ぎのギムナジウム【R18G】

情報 プロローグ 1日目 2日目 3日目 4日目 エピローグ 終了 / 最新

視点:


占い:イクリールカストル
対象:カストル、判定:呪人

【墓】 甘言 イクリール

今日も賑やかな朝食の席。

いつも『みんな』に、にこやかに挨拶をして回る
イクリールの姿は、そこには無い。

淡く脆い約束は、終ぞ果たされる事は無かった。
(+2) 2021/05/28(Fri) 20:07:04
イクリールは、何処にも居ない。
(c0) 2021/05/28(Fri) 20:07:17

甘言 イクリールは、メモを貼った。
(c5) 2021/05/28(Fri) 20:19:45

イクリールは、大人達の手によって隠されている。それでもなおイクリールに恐れる事は無い。
(c9) 2021/05/28(Fri) 20:40:16

【墓】 籠絡 イクリール

イクリール。危ない事はしてはいけないよ。

イクリール。誰がそんな事をしたんだい。

イクリール。よく我慢したわね。

イクリール。もう近付いてはいけない。

イクリール。

イクリール。

イクリール。


「ええ。わたしは平気よ、『せんせい』。」

イクリールは『大人達のお気に入り』だ。
そんな噂を流す生徒も居ただろう。
今までも、そしてこれからも。
イクリールは、恐れる事など何も無い。

だって、それが悪い事だとは
ほんの少しも、思ってはいないのだ。
(+6) 2021/05/28(Fri) 21:02:07

【墓】 籠絡 イクリール

イクリールが居なくなる少し前、ある生徒の事について
大人や生徒に尋ねて回る姿を見た生徒も居るかもしれない。

それが原因かは定かではない。けれど
イクリールは現状、寮の自室から出る事を許されていない。
治療を受ける必要は無い。

少なくとも、大人達の目がある間は。
それを不満に思う事は無い。
その必要があれば、抜け出す事は厭わないけれど。

イクリールは、大人達の事が好きだから。
大人達が、自分を心配してそうしていると
わかっているから。
本当にそれだけのはずがないのに。


イクリールは、それでも良かった。
(+10) 2021/05/28(Fri) 21:24:01
籠絡 イクリールは、メモを貼った。
(c14) 2021/05/28(Fri) 21:27:07

【墓】 籠絡 イクリール

>>+9 シェルタン

「……ごきげんよう、シェルタン」

ひと気のない、或いは局所的に、意図的に
生徒達に避けられている、とも取れる、寂しい中庭。
そのバイオリンの音色が一段落を迎えた頃
あなたに声を掛ける事を、
一人ぼっちのイクリール
は恐れない。

確かに彼の演奏をいつか聴いてみたいと
そう考えてはいたけれど。
まさかこんな形になってしまうとは、誰が想像しただろう?
(+14) 2021/05/28(Fri) 22:04:02

【墓】 籠絡 イクリール

>>+15 シェルタン

「まあ、そうね。きっと、そういうことになるのね
 でもわたし、そうでなくたってきっと声を掛けたわ。」

シェルタンだって、そうなのではないかしら。
そう言って、イクリールはいつものように微笑んだ。
その首には、仰々しく病的なまでに白い包帯が巻かれている。
けれど、やはり恐れる事など何も無い。

「わたしだって、シェルタンが
 一人でこんな寂しいお休みをしているなんて思わなかったわ」

その自嘲的な笑いに返すように、一度だけ。
イクリールは、寂しげに微笑んだ。
(+16) 2021/05/28(Fri) 22:17:10

【墓】 籠絡 イクリール

>>+17 >>+18 なき者達

「あら……ごきげんよう、ルヘナ。
 そんなに不思議に見えるかしら。ううん、でも
 ルヘナがそう思うなら、きっとそうなのね。」

あまり直接話した事は無かったけれど
イクリールは、ちゃんとあなたの名前と顔を知っている。
どうやって知ったのかは、定かではないけれど。

「そうね、わたしは何も持ってきてはいないから
 シェルタンと一緒に食べるといいわ。」

ルヘナのぎこちない笑いと、シェルタンの迷い。
そのどちらにも、いつものように微笑んで見せた。
その理由を、今ここで追及するべきなのだろうか?
(+19) 2021/05/28(Fri) 22:39:29

【秘】 籠絡 イクリール → 御曹司 ブラキウム

「ブラキウムが立場をわきまえろ、と言うのなら
 それをわたしに望むなら、そうするわ。
 でもね、ブラキウム。
 
本当に、見えないままでいい?わからないままでいい?

 見えないから、わからないから怖くなるの」

うわさ話も、森の外も。きっとそういうものなのよ。
イクリールは、震える刃をやはり恐れる事は無い。
痛みを感じないわけではない。けれど痛みは重要ではない。

わからないなら、これから知ればいいわ。
もう一度そう言って、より確りと、ブラキウムを抱き締めた。
ブラキウムよりも小さな手が、強張るその背をそっと撫でる。
(-42) 2021/05/28(Fri) 23:02:06

【秘】 籠絡 イクリール → 御曹司 ブラキウム

「知ってちょうだい、ブラキウム。
 わたしだって、理由もないのに人を好きになったりはしないわ。
 それに、なにも好きになってもらうことが目的ではないの」

イクリールは、物分りが良い方だと認識されている。
イクリールは、決して愚かなわけではない。
たとえバカと愚かと誹られようと、
それそのものはイクリールにとって重要ではないだけだ。

「あまり相手のことをよく知りもせずに、好きだとか嫌いとか
 そんな無責任なことを言いたくはないの。
 あなたのことを知って、その上で
 好きか嫌いか、わたしにもう一度答えさせて。」

イクリールは、ただの等身大の子どもだ。
周りよりも少し、大人びているだけで。

「お互いのことを知って、それでもわかりあえなかったら
 その時は、あなたに嫌われたって構わないわ。」

それでもイクリールは、知る事を恐れない。
それでもイクリールは、知られる事を恐れない。
それに、まだ。ブラキウムが自分に嫌厭を向けるその理由の
たったのひとかけらも、わかってはいないのだ。
(-43) 2021/05/28(Fri) 23:02:52

【墓】 籠絡 イクリール

>>+21 >>+22 ルヘナ シェルタン

「ええ、そうね。
 わたし、いつかあなたともお話したいと思っていたのだけど
 こんな形でそれが叶うとは思わなかったわ。」

こんな形、とは言うものの
イクリールの表情に憂いや陰りの類は無く、
ただいたずらに笑っただけだった。

イクリールには、各々の事情を追及する意思はない。
少なくとも、今この場では。
誰かがそれに触れようとしない限りは。

「……そうね。
 わたしも、会いに行きたい子がたくさんよ。それに…
 …どうかしら。わたし、食堂には行かせてもらえなかったから
 他の子がどうなっているかは、わからないわね…」

それから、シェルタンへ向けた言葉と
それから彼自身の言葉に、それだけを呟いた。
そこにある意図に気付いているかは、定かではない。
(+23) 2021/05/28(Fri) 23:22:53

【墓】 籠絡 イクリール

>>+24 >>+25          

「ううん、わたしは大丈夫よ。
 朝食は寮まで『せんせい』が運んでくれたもの」

至って当然の事のように、何でもない事のように
イクリールはそう言ってのけた。
大人を恐れる素振りを見せないのは、やはり変わる事は無い。
イクリールの噂は、二人は聞いた事があっただろうか。

「でも、そうね。
 それならわたし、暫くシェルタンと一緒に居るわ。
 だから、もしルヘナがよかったら
 あとで温かい飲み物を持ってきてくれるかしら。」

二人の分と、それからルヘナの分。
今日はなんだか冷えるから、と柔らかく微笑んだ。
『病気』に関しては、触れなかった。
(+26) 2021/05/28(Fri) 23:54:02

【墓】 籠絡 イクリール

>>+27    

「あんまり変なものだったら、その時は
 シェルタンに頑張ってもらおうかしら」

いたずらな笑みにこれまた冗談めかして微笑んだ。
いつまでこの平穏を続ける事ができるのだろう。
大人には目を付けられ、生徒には居ないものとして扱われる。
それだけで済めば良い方だ。


「……わたしはきっと、『みんな』の事を
 その卒業を、見送ることになるから。
 大丈夫よ、ルヘナ、シェルタン。」

去り行く背に投げ掛ける。
それが何に対しての『大丈夫』なのかは、誰にもわからない。
(+28) 2021/05/29(Sat) 0:24:07

【秘】 籠絡 イクリール → 御曹司 ブラキウム

乱れた呼吸に上下する背を撫ぜる。
悪夢に、或いは他の何かに怯える子どもにそうするように。
どちらが上で、どちらが下だとか。そんな話ではない。
ここに居るのは、ただの二人の子どもなのだ。

「ブラキウム。」

あなたが話し終えて、一つ息を吐いて。その後に
イクリールは、変わらず優しく語り掛ける。

「話してくれて、ありがとう。
 そういうことならわたし、あなたに無理に
 わたしのこと、好きになってほしいとは言わないわ。」

ただ、訥々と。
あなたに最も正しく伝わる言葉を探すように。

「けれどね、もう一つだけ聞かせてほしいの
 ブラキウムは、『お母様』になぜそうするのか
 ちゃんと向き合って、聞いてみたことはある?」
(-59) 2021/05/29(Sat) 1:13:03

【秘】 籠絡 イクリール → 御曹司 ブラキウム

「もしまだなら、聞けなくなってしまう前に一度だけ
 今すぐじゃなくていいの。聞いてみてあげて」

もしかしたら、本当は。
何処かにわかり合える理由があるのに、その機会が訪れなかった
それだけの話かもしれないから。

「たとえあなたが、わたしのことを嫌いでも。
 わたし、やっぱりあなたのことが好きよ。
 だから、かなしい思いはしてほしくないの」

既にちゃんと話をした上でわかりあえなかったとか、
それともブラキウムが嫌なら、それは仕方のないことだわ。
無理にそうしてほしいわけじゃない
ただの、わたしからの『お願い』よ。

そう言って、もう一度
慈しむようにブラキウムの背を撫でた。
(-61) 2021/05/29(Sat) 1:14:52
イクリールは、いつも通りだ。首元の包帯以外は、何も変わった所など無い。
(c32) 2021/05/29(Sat) 3:28:11

【秘】 籠絡 イクリール → 御曹司 ブラキウム

/*

委細承知したわ。気張りなさいよアンタこれからまだ長いわよ

イクリールの占いについては、ロールで仄めかした通り
大人に聞いた、或いは大人とのコネを使って生徒から聞き出した
という想定でいるわ。
だからブラキウムの事に関しては普通に聞き出せそうね。
(-113) 2021/05/29(Sat) 12:05:35

【秘】 籠絡 イクリール → 振子 ブラキウム

「ありがとう、ブラキウム。」

「自分がどんなひとになるかは、自分が決めることだわ。
 ブラキウムがそれでいいのなら、きっとそれでいいのよ。
 でも、ブラキウムが何かをそれでは嫌だと思ったなら
 その気持ちは、きっと大事にしてね。」

子どもの世界に、正当性や正しさはあまり重要ではないのだ。
少なくとも、子ども同士の間では。
もう一つだけ、お願いよ。
そう言って、イクリールは屈託無く微笑んだ。
その気配は、今度こそあなたに正しく伝わるだろうか。

「たとえこれから嫌いになるとしたって
 嫌いなものに、同じになりたくないのなら。
 それがどんなもので、どうしてそうなってしまうのかは
 ちゃんと知らないと、間違えてしまうものね。」

それから、わかったわ、と言って
イクリールはもう一度笑った。

ブラキウムとは、ちゃんと話がしてみたかったから。
イクリールだって、強か
なように見えるだけ

それからいつも忙しそうなブラキウムには
少しだけ、近寄り難さを覚えてしまっていた。
だから単純に、ちゃんと向き合って話す事ができるという
たったそれだけのことが嬉しかったのだ。

「──でも、今日はもう帰りましょう。もう、こんな時間だもの
 もう少し時間のある時に、ゆっくりお話がしたいわ。それと…」
(-116) 2021/05/29(Sat) 12:42:18

【秘】 籠絡 イクリール → 振子 ブラキウム

「ブラキウム。おともだちからもらったものは、大事にしてね
 こんなことに使ったら、サルガスはきっとかなしいわ」

イクリールは、『みんな』の事を知っている。
『それ』が誰によって、そして誰の手で
誂えられたものなのかなど、とうに知っていた。

ブラキウムの左手にそっと温かな手を重ねて、
許されるのであれば、震える手に握られた銀色を抜き取って。

それから、
名残惜しげにブラキウムの背を一つ撫でて腕の中から開放して
身体を離して、自分の袖口で、刃に付いた紅を丁寧に拭って。

そうして、サルガスからの贈り物を
もう一度、ブラキウムの手に握らせるだろう。
今度こそ、使い方を間違えてしまう事の無いように。
優しいあの子の贈り物は、
こんな事に使って良いものではないはずだ。
(-117) 2021/05/29(Sat) 12:43:48

【墓】 籠絡 イクリール

>>+29      

「………そうね。
 わたしはきっと、ここを出たあとも
 いつか、ここに帰ってくるわ。」

ギムナジウムは、わたしのもう一つのおうちだもの。
イクリールは、遠い秋空を見上げて微笑んだ。

寂しい中庭の片隅で。
冷たく乾いた秋風に吹かれながら。
冬の訪れは、思ったよりも早いのかもしれない。
(+30) 2021/05/29(Sat) 13:31:32
イクリールは、掃除用具の点検をしている。たった一人で。
(c38) 2021/05/29(Sat) 13:32:58

【秘】 籠絡 イクリール → 振子 ブラキウム

/*

よく考えたら時限爆弾でナフキン赤く汚れてた描写あったのに
こっちで勝手に血拭っちゃった。

辻褄優先する場合はそもそもナイフを渡さないか、
或いはブラキウムが手に付いた血を拭いた
とかにでもしておくのがよいかと存じますわ。
ご自由になさってね。
(-129) 2021/05/29(Sat) 13:47:21

【秘】 籠絡 イクリール → 振子 ブラキウム

「………あら。
 ありがとう、ブラキウム。
 ええ、わかったわ。きっと、約束よ。」

その手によって傷付けられたのは、
昨日の今日、どころかつい先程の事。
それでもブラキウムがその頸に触れようとする事を、
やはりイクリールが恐れる様子は無い。

約束には、約束を。
気を付けて、には あなたも気をつけてね。
また今度、には ええ、また今度。
ブラキウムの凶行に、善悪や正しさというものに
イクリールは決して無関心なわけではない。
けれど、やはりいつものように、何事も無かったように
ただその体温のようにあたたかく微笑んで、言葉を返す。

「わたしは思うの、ブラキウム。
 きっと、取りかえしのつかないことなんてないわ。
 そのやりかたが、まだわからないだけよ。いつだってね」

時は残酷にも流れて行く。
秋口の冷たく乾いた風と、暖かな黄昏の陽。
相反する、けれど矛盾する事無く両立した景色の中
イクリールは いつものように、ごきげんようと微笑んだ。

────その次の朝、イクリールは食堂に姿を現さなかった。
(-143) 2021/05/29(Sat) 14:30:24

【秘】 籠絡 イクリール → 世捨人 デボラ

/*

そういえばなんですけど、連行絡みのPL間の認識の擦り合せの為に
占った呪人に対してテメー占ったら墓下ブチ込まれたぜ!
って(PL連絡で)明かすのは大丈夫なんでしょうか。
お暇な時にでもお答え頂けたら幸いですわ。

いや、別に呪人占って墓下ブチ込まれたりなんか
してないんですけどね。
してないんですけども。
(-152) 2021/05/29(Sat) 15:23:12

【秘】 籠絡 イクリール → 振子 ブラキウム

/*

アホ野郎 他三人にしろ
(-156) 2021/05/29(Sat) 15:41:02

【秘】 籠絡 イクリール → 振子 ブラキウム

/*

ルヘナと仲良くしろよ
ルヘナと仲良くしろよ、おい
ルヘナと仲良くしろよ

まあPC的にはこうする!と思ったならそれに従ってほしいん
ですけども。
え?でもマジ?
墓下で余裕ぶっこいてたのにこれから罪を清算させられるの?
一番今の表の空気どうにかできそうな他三人じゃなくて
敢えてこっち来るの?

いいですけども。
『ブラキウムが』そうすると言うのならいいんですけども。
でも本当にイクリールでいいんですか?(心理戦)
(-159) 2021/05/29(Sat) 15:50:22

【秘】 籠絡 イクリール → 振子 ブラキウム

/*

はえ〜そうなんだ
PC的にはこうするぜ!っていうのがあるのなら
そっちを尊重したい気持ちはありますね。
罪の事後処理は考えたくないですけど。

現状イクリールは別に傷心という事も無いので
この後三日目時空に突入した体での秘話で
中庭か自室かでもう一度会って話して、それから決める
とかでもいいんじゃないかと思います。
ルヘナも結構あちこち出歩いてるようですしね。
シェルタンというルドマンを選んでもいいですよ。
(-165) 2021/05/29(Sat) 16:07:24

【秘】 籠絡 イクリール → 振子 ブラキウム

/*

OKよ、了解したわ。

生存者はたとえ見えてても墓下発言には
アンカー付けられないんだったかしらね。
適当に秘話投げてくれたらいい感じにするわ。
(-171) 2021/05/29(Sat) 16:20:37

【墓】 籠絡 イクリール

>>42 中庭

「…あら…ごきげんよう、ブラキウム。」

誰もが見ないふりをする。
けれど何処にも居ないなんて訳はない。
イクリールは、確かにそこに居る。

確かにそこに居て、いつものように
にこやかに、道行く『みんな』に挨拶をしている。
自室を抜け出してからずっと。

確かにそこに居て、生きている。
それは他の『いない子』も同じ事。
それがどちらの側だって、声を上げれば、届かない筈はない。
イクリールは、そう信じている。
(+31) 2021/05/29(Sat) 16:29:03

【墓】 籠絡 イクリール

>>45 ブラキウム

「ええ、そうね。ブラキウムさえいいのなら
 ちょうど、お部屋でいい子にしているのにも
 少し退屈していたところだわ」

そう言って、イクリールはいたずらっぽく笑って見せた。
何も恐れる事など無いように。

それから、そっとブラキウムに手招きをした。
寂しい中庭の片隅へ。
(+32) 2021/05/29(Sat) 16:58:13

【秘】 籠絡 イクリール → 振子 ブラキウム

「そう、ならよかった。
 このごろみんな、どこか思いつめてるようだから…
 ブラキウムも、無理をしているんじゃないかって。
 あなたには、余計な心配だったかしら。」

変わっていないようで何より、という言葉には
わたしは平気よ、と返していつも通りに微笑んだ。
『大人に呼び出された』と噂される生徒は、その大半が
多かれ少なかれ、それまでとは違う表情を見せるものだ。
それは噂が理由なのか、或いは呼び出された事が理由なのか。

けれど、イクリールに変わった様子は無い。

それから、手招きに応じて近くへとやってきたブラキウムに
嬉しそうに笑い掛けて、口を開く。

「今度は、わたしのことを話すって。約束だったわね
 なにから話せばいいかしら。
 ブラキウムは、なにか聞きたいことはある?」
(-194) 2021/05/29(Sat) 17:43:06
イクリールは、ただそこに居る。揶揄いも抗拒も、今は重要ではない。
(c53) 2021/05/29(Sat) 18:24:10

【秘】 籠絡 イクリール → 振子 ブラキウム

「あら。じゃあ全部受け取ってくれるのね」

元より心ばかりの心配だ。
ブラキウムがその気持ちを受け取ってくれるのであれば、
それは当然、そういう事になるだろう。

「……この状況、うぅん、そうね…
 …ブラキウムには、すごく言いづらいのだけれど。
 昨日、あのあとに医務室に行ったのよ。」

そんなにたいしたことではなかったけど、
それでも怪我は怪我だから。
イクリールは、そう言って少し困ったように微笑んだ。

「そうしたら、『せんせい』たちみんな大あわてで…
 しばらくは、お部屋でおとなしくしていなさいって。」

『イクリールは大人達のお気に入り』。
そんな噂は、何も今に始まったわけではない。
有象無象に気に掛けない
今までの
ブラキウムであれば、
聞いた事が無くとも、或いは覚えていなくとも不思議ではない。
記憶の片隅で埃を被っていないとも限らないけれど。
(-210) 2021/05/29(Sat) 18:37:19

【秘】 籠絡 イクリール → 徒然 シトゥラ

「…………シトゥラ。」

寂しい一人きりの部屋の中、ぽつりと呼んだその声は
立ち去るあなたの耳に届いただろうか?

イクリールは、『みんな』の事を知っている。
シトゥラの事だって、『せんせい』に聞こうとして
そうしたら強く止められて、それきりだっただけだ。

イクリールは知っている。
誰が居なくなったのかも、誰が噂を流しているのかも。
それが今に始まった事ではない事も。


でも、イクリールは、それでも良かった。

イクリールには、恐れる事など何も無い。
たとえ生徒達に遠巻きにされ噂を流されたって、それでも好きだ
たとえ大人達に行動を制限されたって、それでも好きだ
たとえその頸にナイフを突き付けられたって、それでも好きだ

イクリールは、いつまでも変わる事は無い。

たとえ、いつか大人からの愛を受け取れなくなったとしても。


「ねえ、今度はきっと、二人で向き合って話をしましょう。
 もちろん、シトゥラがよければ、ね…」

また明日、そんなささやかな約束さえも
イクリールは、果たす事はできなかった。
だから、返答に期待していないのは、お互い様だ。
(-213) 2021/05/29(Sat) 18:52:25
イクリールは、スピカの力になりたかった。イクリールは一人ではないから、だからそんな事が言えるだけかもしれない。
(c62) 2021/05/29(Sat) 19:02:14

【秘】 籠絡 イクリール → 振子 ブラキウム

「ええと……違うの、ブラキウムが悪いって
 わたし、そう言いたいわけじゃないのよ。
 でも、それで『みんな』をびっくりさせてしまったのは
 たしかだから…」

柔らかな唇を白い指先でなぞりながら、
イクリールには珍しく、うんと考え込むように言い澱んだ。

「うん……でも、そうね
 ごめん、と言われたのだから、わたしはいいのよと
 そう言って、仲直りをするのがいいのよね。」

イクリールは『治療』を受けていない。

生徒達に遠巻きにされているのも、
以前のブラキウムのように、イクリールの言動が気に食わない
そんな生徒を警戒してか、大人がそうさせているのだろう。

わたし、もうちっとも気にしていないわ。
そう言って、イクリールは少し困ったように微笑んで見せた。
(-217) 2021/05/29(Sat) 19:12:17
イクリールは、彼が石を投げられても、それでもまだシェルタンの傍に居る。
(c71) 2021/05/29(Sat) 22:12:38

【秘】 籠絡 イクリール → 振子 ブラキウム

「……他の子は、違うのかしら。
 わからないけれど、わたしは見てのとおりよ。
 少しだけ、門限がきびしくなったようなものだわ。」

ヘイズには、会えずじまい。
シェルタンやルヘナとは会ったけれど、互いに何が起こったか
それを問い質す事は無かった。

言葉の通り、イクリールに変化は見て取れない。
何かを隠しているような様子も無い。
いつものように、冗談めかして笑って見せた。

「病気……ええと、そうね。そうだったわね
 ここではほとんどみんな、
 なにか困ったことがあるのだものね。」

『病気』の話を振られれば、予想外と言うように瞠目した。
或いは、『みんな』の中に
自分は含まれていないかのような口振りで。

「わたし、どこも悪いところなんてないわ。
 ただ、父さまと、母さまの知り合いのひとが、ここのひとで…
 その紹介で、入学させてもらったの。」

小等部に入る前に、一度だけ。
見学に連れてきてもらったことだってあるのよ。
イクリールは、なんてこと無い事のようにそう言った。
その表情に、その言葉に嘘や含みは見て取れない。

少なくとも、イクリールにとってはそれが真実だ。
(-250) 2021/05/29(Sat) 22:32:31

【墓】 籠絡 イクリール

>>+40 中庭

「────あら。ごきげんよう、スピカ。」

正しいやり方はわからなくたって
声を上げる事は、何か行動を起こす事は
たとえ誰に届かずとも、決して無駄な事ではない。

少なくとも、イクリールはそう信じている。
これまで通りだ。何も変わらない。
だって、これまでもずっと、そうして来たのだから。

寂しい中庭も、少しだけ賑やかになって来た。
(+41) 2021/05/29(Sat) 22:41:27

【秘】 籠絡 イクリール → 振子 ブラキウム

「……そう。ううん、でも…
 やっぱり、直接聞いて、知りたいわ。
 少なくともわたしはそう思うの…」

イクリールは、大人が善いものだと信じている。
それは大人の悪性に触れて来なかったからかもしれない。
けれど、大人が悪いものばかりという事も
今はまだ、誰に証明する術も無いのだ。

「特別……そうかしら?
 たしかにここは、そういった困りごとのある子が多いわ。
 でも、そうでなければ来られない場所だなんて
 そんなことも無いのではないかしら。」

イクリールの考えは、やはり誰も
そうだとも、そうでないとも、断言できはしないものだ。
知る為には、大人達と直接向き合うしかないだろう。

「わたしは、このギムナジウムが好きよ。
 もちろん、ここにいるみんなもね。
 ここはもう一つのおうちで、みんながもう一つの家族
 わたしにとっては、そうだもの。」

イクリールは、決して森の外への関心が無い訳ではない。
覚えていないわけでもない。
ただそれ以上に、このギムナジウムの中にあるものを
ただ、愛しているだけなのだ。
(-259) 2021/05/29(Sat) 23:14:39

【墓】 籠絡 イクリール

>>中庭

「……そう。
 よかったわ。みんながわたしと同じ考えで。
 それに、わたしたちなら『こうなってしまった』子にだって、
 堂々と会いにいけるものね。」

イクリールは、そう言っていたずらっぽく笑って見せた。
いつものように。
これからも、誰に対してだって、同じように。

「わたしもそれに、賛成よ。
 シェルタンやスピカが卒業したって続けるわ。
 でも今は、わたしたちだけではきっと手が足りないの
 だから、手伝ってくれるとうれしいのだけど。」

──ねえ、ルヘナ。
イクリールは、遠くこちらを窺う視線の事だって、知っている。
(+46) 2021/05/29(Sat) 23:22:45
イクリールは、野草を食べるスピカを見て困ったように微笑んだ。
(c77) 2021/05/29(Sat) 23:33:32

【墓】 籠絡 イクリール

>>中庭

「あら、隠れていたルヘナが悪いのよ。
 仲間はずれがいやなら、ちゃんと仲間に入れてと言うべきだわ」

イクリールは、そう言ってまた笑った。
他の生徒から向けられる、揶揄するようなものではない
至って普通の、日常の一コマのように。
それから、『経験則』を語るブラキウムを見て
心の底から嬉しそうに、その表情を綻ばせた。

「いいわ、みんなが妬いてしまうくらいに楽しくやりましょう
 それに、ひとりぼっちでいるよりは、誰かと一緒に居た方が
 できることって多いもの。」
(+54) 2021/05/29(Sat) 23:58:09

【秘】 籠絡 イクリール → 振子 ブラキウム

/*

正直誰が墓上に居ても誰が墓下に居ても
この連中のやる事って多分何も変わらないので。
RP的な整合性とか、『ブラキウムはこうする』を
優先するのが一番綺麗じゃないかなって思います。

それはそれとして、イクリールは他の人にしてほしいと
言うと中澤は思いますけどね!
(-268) 2021/05/30(Sun) 0:00:20

【秘】 籠絡 イクリール → 振子 ブラキウム

「ええ、そうよ。
 本当の事を、直接聞きもしないで決めつけてしまったら
 『うわさ』だけを理由に、誰かをいないもの扱いをするのと
 何も変わらないものね。」

イクリールは、ただの等身大の子どもだ。
人よりほんの少し、人の気持ちを慮る事ができるだけで。

「…ブラキウムがそう思うなら、そうかもしれないわ。
 あなたはきっと、わたしより
 ずっと多くのことを知っているもの。
 でもね。わたしはやっぱり、病気や不便なことがあるなんて
 このギムナジウムに来て、ひとつも感じたことはないの。」

それは、幼い子ども特有の適応力ゆえかもしれない。
或いは、イクリールがそれを病気や不便と認識していないだけで
本当は、他の子どもと何一つ変わらないのかもしれない。
確かなのは、イクリールは『みんな』の事が、
このギムナジウムの全てが好きだという事だ。

そして、そこには確かにそれに至る個々の理由があるという事も。


「……そう、そうだわ。
 わたし、よく考えたらブラキウムの好きなものを
 ただの一つも知らないのね。」

わかったかもしれない。そう零すブラキウムに微笑んで、
それからはたと思い当たったようにそう続けた。
(-276) 2021/05/30(Sun) 0:28:55
イクリールは、ブラキウムの事を知っている。重要な事、些細な事、そのどちらも。
(c83) 2021/05/30(Sun) 0:44:27

【墓】 籠絡 イクリール

「わたしも……あまり手伝えることはないかもしれないし、
 抜け出すのにだって限度はあるわ。
 それでも、できることはあるはずよ。」

早く抜け出さずとも出歩けるようになるといいのだけど。
そう言って、少しだけ寂しげに微笑んだ。

「相談……というほどのことじゃなくてもいいの。
 わたしに話せることだったら、いつでも聞くわ。
 だから、シェルタン、スピカ、ルヘナ。
 それに、ブラキウム。
 どうか、一人で抱えこまないでね。」

わたし、みんなのことが好きよ。
だから、少しでも力になりたいの。
そう言って、イクリールはやはり『みんな』に微笑み掛けた。
恐れるものなど、何も無い。
(+62) 2021/05/30(Sun) 1:01:17
イクリールは、いつものようにサルガスに笑い掛けた。彼等は確かにそこに居る。
(c89) 2021/05/30(Sun) 1:21:22

【秘】 甘夢 イクリール → 目明き ブラキウム

「あら、ごめんなさいね。
 でも、わたしはわたしよ。
 ブラキウムがブラキウムであるようにね。」

形ばかりの謝罪と共に、冗談めかして笑う。
ブラキウムがイクリールの歩んできた道を知らないように、
イクリールもブラキウムの歩んできた道を知らないのだ。
その口から明かされた事以外は。

「案外、知れば考えも変わるかもしれないわ。
 試してみる前から諦めてしまうのは
 もったいないと思わない?ブラキウム。」

考えは変わるかもしれない。
けれどやっぱり、イクリールは変わらないのだろう。
これからもずっと。

「……じゃあ、いつか…
 今やらなければならないことが、落ちついたら。
 好きなお茶請けを持ちよって、みんなでお茶をしましょう。」

いつも言葉を交わす『みんな』で、和やかな一時を。
そんな淡く、脆く、甘い夢。
この約束は、守る事ができるだろうか。
わからない。けれど、イクリールは信じている。
(-304) 2021/05/30(Sun) 2:12:30

【墓】 甘夢 イクリール

>>79 夕方の屋上

「……レヴァティ。」

ぽつり、『いない子』の声が転がった。
イクリールは、レヴァティの事だって知っている。
直接話した事こそ無いけれど、
周囲の所感を聞き、その行動を見てきた。

魘される子どもには、その声は届かないかもしれない。
けれど、傍に居る事はできる。
それが許されるなら。

たとえそうでなかったとしても、或いは。
たとえ立場が違えども、同じ事をしただろう。
(+67) 2021/05/30(Sun) 14:23:52

【秘】 甘夢 イクリール → 目明き ブラキウム

「そういう子も居るって、わたし知っているわ。
 だから、しかたないことよ。でも…
 ブラキウムは、それがわたしの『ほんとう』でも
 きっと、もう怖くはないでしょう?」

言葉にできるような根拠なんて、何処にも無いけれど。
それでもイクリールは、あなたがもう恐れない事を
ただ、心から信じている。

「たった数日……そうね、たったの数日なのね
 いろんなことがあって、みんな疲れてしまっているけど…
 でも、悪いことばっかりじゃなかった。」

そうでしょう?
そう言って、ブラキウムに笑い掛けた。
この数日で変わってしまったものは、きっと少なくはないだろう。
それでも、変わらない日常もまた、確かにそこにある。
願わくば、それがブラキウムの愛せるものであるように。

「きっと、できるわ。
 ブラキウムはもう、みんなのことを
 こうして確かに、好きになりたいと思えるのだもの。」

答え合わせは、その時に。
夢の続きは、その目で見れば良い。

指きりをしましょう、ブラキウム。
そう言って、イクリールは変わらず微笑んだ。
(-374) 2021/05/30(Sun) 15:04:25

【墓】 甘夢 イクリール

>>82 夕方の屋上 レヴァティ

「あら……ごめんなさい、レヴァティ。
 無理に起こしてしまったかしら。うなされていたものだから」

未だ微睡みの中にはあるけれど、
確かに自身の声を認識していた彼に、声の主は僅かに瞠目した。
いつかの朝食の席では、『見えないもの』を
『見えないもの』として、扱っていたように見えたから。

「それからもうひとつ、ごめんなさいね。用はないの
 ただ……こんなところで寝ていたら、
 風邪をひいてしまうと思って。」

既に、陽はとっぷりと暮れている。
まだ冬は遠いけれど、秋風はやっぱり冷たくて。
或いは既に手遅れなのだろうが。
(+68) 2021/05/30(Sun) 15:10:35

【墓】 甘夢 イクリール

>>84 夕方の屋上 レヴァティ

「そう。
 なら、よかったわ。嫌な夢、忘れたいなら聞くけれど…
 …うぅん、でも、そうね。おだいじにね」

イクリールは、向けられた背を覗き込む事は無い。
話したくない事を無理に暴き立てようとはしない。
本当に話したくないのなら。

「……そうね。夜になる前には戻らないと
 『みんな』に…『せんせい』に心配をかけてしまうもの。」

それでもまだ、暫くは その場に留まっている。
何をするでもなく。
(+69) 2021/05/30(Sun) 15:45:32

【秘】 甘夢 イクリール → 目明き ブラキウム

「そうね、今まではそうだったかもしれないわ。
 でも、ブラキウムは変われたのだもの。
 きっともう、大丈夫よ。」

やっぱり抵抗しても手応えらしい手応えは無い。
そんな事は今に始まった事ではない。
あなたにはもう、イクリールはそういうものだとわかったはずだ。

「わたしのことを好きになってくれて
 ありがとう、大好きなブラキウム。」

ブラキウムの言葉に心の底からにっこりと笑って、
絡めた指は、やはりあたたかかった。
(-388) 2021/05/30(Sun) 16:35:47

【墓】 甘夢 イクリール

>>85 夕方の屋上 レヴァティ

「とさつごっこ?」

ただ何となくそこに居て、
ただ何となく、夕暮れの空を眺めていたイクリールは
唐突なレヴァティの言葉をなぞり、首を傾げた。

「………うぅん…むずかしい話はあまり、得意ではないけれど…
 殺してしまった子は…悪気はなかったのかもしれないわ。
 殺してしまったのは、どうしてかしら。
 ただ間違えてしまっただけではないのかしら。
 それとも、その子のことを嫌いだったの?
 嫌いなら、どうして嫌いだと思ったのかしら」

イクリールにしては珍しく、うんと悩み
少しずつ、訥々と言葉を返していった。

「それもわからないのに、許すとか、許さないとか
 そんなことを決めてはいけないわ。
 他のみんなは違うかもしれないけれど、
 わたしはそう思うのよ。」

悩み考えるイクリールは、レヴァティの様子には気付かない。
(+70) 2021/05/30(Sun) 16:46:54

【墓】 甘夢 イクリール

>>88 夕方の屋上 レヴァティ

「……そうかしら。
 ううん、レヴァティがそういうなら、きっとそうなのね。」

その声色は、自分に言い聞かせるようなものではなく
ただ純粋に、そう納得しただけのようで。
それから、慌てた様子のレヴァティに目を瞬かせた。

「…ねえ、レヴァティ。
 たとえ悪気がなくとも、よくないことはよくないことよ。
 殺してしまったことも、『なかったこと』にはできないわ。
 それはきっと、たしかなことよ。
 それでも、それがよくないことだと、正しいやりかたを
 知らなかったことが悪いことなんて」

そんなの、あんまりよ。
きっと、誰も教えてくれなかっただけなのに。

「一度許されないことをしてしまったひとは、
 いつまでもずっと、
 許されないままでなければならないのかしら」

昏くなりつつある空は遠く、暮れる夕陽を眺めてぽつりと零す。
その手帳はきっと、レヴァティにとって大切なものなのだろう。
ただそれだけの事だ。イクリールはそう結論付けた。
(+71) 2021/05/30(Sun) 17:30:25

【墓】 甘夢 イクリール

>>98 >>99 夕方の屋上 レヴァティ

「……そう。レヴァティがそう言うなら、そうするわ。
 ごきげんよう、レヴァティ。どうか元気でね。」

立ち去る背中を追う事は無い。
寂しくなった屋上に、びゅうと一つ、冷たい風が吹いた。

「…わたしにだって、ゆるせないことはきっとあるわ。
 まだ知らないか、それがとっても少ないだけで。
 だれにだって、ゆるせないこと、ゆるしたいことがあって
 きっと、それだけでいいのにね。」

一人ぼっちのイクリールは、寂しげに微笑んだ。
この世界は、どうにも上手く行かない事ばかりだ。
きっと、誰が悪いわけでもないのに。
(+72) 2021/05/30(Sun) 19:43:11

【独】 甘夢 イクリール

消灯時間の少し前、寮の自室。
変わらず机へ向かって、両親へ宛てた手紙を綴る。
ブラキウムとの些細な『喧嘩』で、大騒ぎになってしまった事は
手紙に書く事は無かったけれど。
恐らくは、大人達によって両親へと伝えられているのだろう。

「……次は…ああ、そうだったわ。
 もう、聞いてはいけないのだものね。」

大人達から、もう深く生徒の事を詮索してはいけないと
そう言われていた事を思い出した。
それでもイクリールのする事は変わらない。

大人達から聞く事ができないなら、本人の口から聞くだけだ。

『こうなって』しまう少し前、ブラキウムにそうしたように。
(-420) 2021/05/30(Sun) 19:49:46
イクリールは、レヴァティを見送った。たとえそれが届かずとも
(c125) 2021/05/30(Sun) 19:54:03

 




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