イクリールは、大人達の手によって隠されている。それでもなおイクリールに恐れる事は無い。 (c9) 2021/05/28(Fri) 20:40:16 |
【墓】 籠絡 イクリールイクリール。危ない事はしてはいけないよ。 イクリール。誰がそんな事をしたんだい。 イクリール。よく我慢したわね。 イクリール。もう近付いてはいけない。 イクリール。 イクリール。 イクリール。 「ええ。わたしは平気よ、『せんせい』。」 イクリールは『大人達のお気に入り』だ。 そんな噂を流す生徒も居ただろう。 今までも、そしてこれからも。 イクリールは、恐れる事など何も無い。 だって、それが悪い事だとは ほんの少しも、思ってはいないのだ。 (+6) 2021/05/28(Fri) 21:02:07 |
【墓】 籠絡 イクリールイクリールが居なくなる少し前、ある生徒の事について 大人や生徒に尋ねて回る姿を見た生徒も居るかもしれない。 それが原因かは定かではない。けれど イクリールは現状、寮の自室から出る事を許されていない。 治療を受ける必要は無い。 少なくとも、大人達の目がある間は。 それを不満に思う事は無い。 その必要があれば、抜け出す事は厭わないけれど。 イクリールは、大人達の事が好きだから。 大人達が、自分を心配してそうしていると わかっているから。 本当にそれだけのはずがないのに。 イクリールは、それでも良かった。 (+10) 2021/05/28(Fri) 21:24:01 |
籠絡 イクリールは、メモを貼った。 (c14) 2021/05/28(Fri) 21:27:07 |
【秘】 籠絡 イクリール → 御曹司 ブラキウム「ブラキウムが立場をわきまえろ、と言うのなら それをわたしに望むなら、そうするわ。 でもね、ブラキウム。 本当に、見えないままでいい?わからないままでいい? 見えないから、わからないから怖くなるの」 うわさ話も、森の外も。きっとそういうものなのよ。 イクリールは、震える刃をやはり恐れる事は無い。 痛みを感じないわけではない。けれど痛みは重要ではない。 わからないなら、これから知ればいいわ。 もう一度そう言って、より確りと、ブラキウムを抱き締めた。 ブラキウムよりも小さな手が、強張るその背をそっと撫でる。 (-42) 2021/05/28(Fri) 23:02:06 |
【秘】 籠絡 イクリール → 御曹司 ブラキウム「知ってちょうだい、ブラキウム。 わたしだって、理由もないのに人を好きになったりはしないわ。 それに、なにも好きになってもらうことが目的ではないの」 イクリールは、物分りが良い方だと認識されている。 イクリールは、決して愚かなわけではない。 たとえバカと愚かと誹られようと、 それそのものはイクリールにとって重要ではないだけだ。 「あまり相手のことをよく知りもせずに、好きだとか嫌いとか そんな無責任なことを言いたくはないの。 あなたのことを知って、その上で 好きか嫌いか、わたしにもう一度答えさせて。」 イクリールは、ただの等身大の子どもだ。 周りよりも少し、大人びているだけで。 「お互いのことを知って、それでもわかりあえなかったら その時は、あなたに嫌われたって構わないわ。」 それでもイクリールは、知る事を恐れない。 それでもイクリールは、知られる事を恐れない。 それに、まだ。ブラキウムが自分に嫌厭を向けるその理由の たったのひとかけらも、わかってはいないのだ。 (-43) 2021/05/28(Fri) 23:02:52 |
【墓】 籠絡 イクリール>>+21 >>+22 ルヘナ シェルタン 「ええ、そうね。 わたし、いつかあなたともお話したいと思っていたのだけど こんな形でそれが叶うとは思わなかったわ。」 こんな形、とは言うものの イクリールの表情に憂いや陰りの類は無く、 ただいたずらに笑っただけだった。 イクリールには、各々の事情を追及する意思はない。 少なくとも、今この場では。 誰かがそれに触れようとしない限りは。 「……そうね。 わたしも、会いに行きたい子がたくさんよ。それに… …どうかしら。わたし、食堂には行かせてもらえなかったから 他の子がどうなっているかは、わからないわね…」 それから、シェルタンへ向けた言葉と それから彼自身の言葉に、それだけを呟いた。 そこにある意図に気付いているかは、定かではない。 (+23) 2021/05/28(Fri) 23:22:53 |
【墓】 籠絡 イクリール>>+24 >>+25 「ううん、わたしは大丈夫よ。 朝食は寮まで『せんせい』が運んでくれたもの」 至って当然の事のように、何でもない事のように イクリールはそう言ってのけた。 大人を恐れる素振りを見せないのは、やはり変わる事は無い。 イクリールの噂は、二人は聞いた事があっただろうか。 「でも、そうね。 それならわたし、暫くシェルタンと一緒に居るわ。 だから、もしルヘナがよかったら あとで温かい飲み物を持ってきてくれるかしら。」 二人の分と、それからルヘナの分。 今日はなんだか冷えるから、と柔らかく微笑んだ。 『病気』に関しては、触れなかった。 (+26) 2021/05/28(Fri) 23:54:02 |
【秘】 籠絡 イクリール → 御曹司 ブラキウム乱れた呼吸に上下する背を撫ぜる。 悪夢に、或いは他の何かに怯える子どもにそうするように。 どちらが上で、どちらが下だとか。そんな話ではない。 ここに居るのは、ただの二人の子どもなのだ。 「ブラキウム。」 あなたが話し終えて、一つ息を吐いて。その後に イクリールは、変わらず優しく語り掛ける。 「話してくれて、ありがとう。 そういうことならわたし、あなたに無理に わたしのこと、好きになってほしいとは言わないわ。」 ただ、訥々と。 あなたに最も正しく伝わる言葉を探すように。 「けれどね、もう一つだけ聞かせてほしいの ブラキウムは、『お母様』になぜそうするのか ちゃんと向き合って、聞いてみたことはある?」 (-59) 2021/05/29(Sat) 1:13:03 |
【秘】 籠絡 イクリール → 御曹司 ブラキウム「もしまだなら、聞けなくなってしまう前に一度だけ 今すぐじゃなくていいの。聞いてみてあげて」 もしかしたら、本当は。 何処かにわかり合える理由があるのに、その機会が訪れなかった それだけの話かもしれないから。 「たとえあなたが、わたしのことを嫌いでも。 わたし、やっぱりあなたのことが好きよ。 だから、かなしい思いはしてほしくないの」 既にちゃんと話をした上でわかりあえなかったとか、 それともブラキウムが嫌なら、それは仕方のないことだわ。 無理にそうしてほしいわけじゃない ただの、わたしからの『お願い』よ。 そう言って、もう一度 慈しむようにブラキウムの背を撫でた。 (-61) 2021/05/29(Sat) 1:14:52 |
イクリールは、いつも通りだ。首元の包帯以外は、何も変わった所など無い。 (c32) 2021/05/29(Sat) 3:28:11 |
【秘】 籠絡 イクリール → 御曹司 ブラキウム/* 委細承知したわ。気張りなさいよアンタこれからまだ長いわよ イクリールの占いについては、ロールで仄めかした通り 大人に聞いた、或いは大人とのコネを使って生徒から聞き出した という想定でいるわ。 だからブラキウムの事に関しては普通に聞き出せそうね。 (-113) 2021/05/29(Sat) 12:05:35 |
【秘】 籠絡 イクリール → 振子 ブラキウム「ありがとう、ブラキウム。」 「自分がどんなひとになるかは、自分が決めることだわ。 ブラキウムがそれでいいのなら、きっとそれでいいのよ。 でも、ブラキウムが何かをそれでは嫌だと思ったなら その気持ちは、きっと大事にしてね。」 子どもの世界に、正当性や正しさはあまり重要ではないのだ。 少なくとも、子ども同士の間では。 もう一つだけ、お願いよ。 そう言って、イクリールは屈託無く微笑んだ。 その気配は、今度こそあなたに正しく伝わるだろうか。 「たとえこれから嫌いになるとしたって 嫌いなものに、同じになりたくないのなら。 それがどんなもので、どうしてそうなってしまうのかは ちゃんと知らないと、間違えてしまうものね。」 それから、わかったわ、と言って イクリールはもう一度笑った。 ブラキウムとは、ちゃんと話がしてみたかったから。 イクリールだって、強か なように見えるだけ でそれからいつも忙しそうなブラキウムには 少しだけ、近寄り難さを覚えてしまっていた。 だから単純に、ちゃんと向き合って話す事ができるという たったそれだけのことが嬉しかったのだ。 「──でも、今日はもう帰りましょう。もう、こんな時間だもの もう少し時間のある時に、ゆっくりお話がしたいわ。それと…」 (-116) 2021/05/29(Sat) 12:42:18 |
【秘】 籠絡 イクリール → 振子 ブラキウム「ブラキウム。おともだちからもらったものは、大事にしてね こんなことに使ったら、サルガスはきっとかなしいわ」 イクリールは、『みんな』の事を知っている。 『それ』が誰によって、そして誰の手で 誂えられたものなのかなど、とうに知っていた。 ブラキウムの左手にそっと温かな手を重ねて、 許されるのであれば、震える手に握られた銀色を抜き取って。 それから、 名残惜しげにブラキウムの背を一つ撫でて腕の中から開放して 身体を離して、自分の袖口で、刃に付いた紅を丁寧に拭って。 そうして、サルガスからの贈り物を もう一度、ブラキウムの手に握らせるだろう。 今度こそ、使い方を間違えてしまう事の無いように。 優しいあの子の贈り物は、 こんな事に使って良いものではないはずだ。 (-117) 2021/05/29(Sat) 12:43:48 |
イクリールは、掃除用具の点検をしている。たった一人で。 (c38) 2021/05/29(Sat) 13:32:58 |
【秘】 籠絡 イクリール → 振子 ブラキウム/* よく考えたら時限爆弾でナフキン赤く汚れてた描写あったのに こっちで勝手に血拭っちゃった。 辻褄優先する場合はそもそもナイフを渡さないか、 或いはブラキウムが手に付いた血を拭いた とかにでもしておくのがよいかと存じますわ。 ご自由になさってね。 (-129) 2021/05/29(Sat) 13:47:21 |
【秘】 籠絡 イクリール → 振子 ブラキウム「………あら。 ありがとう、ブラキウム。 ええ、わかったわ。きっと、約束よ。」 その手によって傷付けられたのは、 昨日の今日、どころかつい先程の事。 それでもブラキウムがその頸に触れようとする事を、 やはりイクリールが恐れる様子は無い。 約束には、約束を。 気を付けて、には あなたも気をつけてね。 また今度、には ええ、また今度。 ブラキウムの凶行に、善悪や正しさというものに イクリールは決して無関心なわけではない。 けれど、やはりいつものように、何事も無かったように ただその体温のようにあたたかく微笑んで、言葉を返す。 「わたしは思うの、ブラキウム。 きっと、取りかえしのつかないことなんてないわ。 そのやりかたが、まだわからないだけよ。いつだってね」 時は残酷にも流れて行く。 秋口の冷たく乾いた風と、暖かな黄昏の陽。 相反する、けれど矛盾する事無く両立した景色の中 イクリールは いつものように、ごきげんようと微笑んだ。 ────その次の朝、イクリールは食堂に姿を現さなかった。 (-143) 2021/05/29(Sat) 14:30:24 |
【秘】 籠絡 イクリール → 世捨人 デボラ/* そういえばなんですけど、連行絡みのPL間の認識の擦り合せの為に 占った呪人に対してテメー占ったら墓下ブチ込まれたぜ! って(PL連絡で)明かすのは大丈夫なんでしょうか。 お暇な時にでもお答え頂けたら幸いですわ。 いや、別に呪人占って墓下ブチ込まれたりなんか してないんですけどね。 してないんですけども。 (-152) 2021/05/29(Sat) 15:23:12 |
【秘】 籠絡 イクリール → 振子 ブラキウム/* ルヘナと仲良くしろよ ルヘナと仲良くしろよ、おい ルヘナと仲良くしろよ まあPC的にはこうする!と思ったならそれに従ってほしいん ですけども。 え?でもマジ? 墓下で余裕ぶっこいてたのにこれから罪を清算させられるの? 一番今の表の空気どうにかできそうな他三人じゃなくて 敢えてこっち来るの? いいですけども。 『ブラキウムが』そうすると言うのならいいんですけども。 でも本当にイクリールでいいんですか?(心理戦) (-159) 2021/05/29(Sat) 15:50:22 |
【秘】 籠絡 イクリール → 振子 ブラキウム/* はえ〜そうなんだ PC的にはこうするぜ!っていうのがあるのなら そっちを尊重したい気持ちはありますね。 罪の事後処理は考えたくないですけど。 現状イクリールは別に傷心という事も無いので この後三日目時空に突入した体での秘話で 中庭か自室かでもう一度会って話して、それから決める とかでもいいんじゃないかと思います。 ルヘナも結構あちこち出歩いてるようですしね。 シェルタンというルドマンを選んでもいいですよ。 (-165) 2021/05/29(Sat) 16:07:24 |
【秘】 籠絡 イクリール → 振子 ブラキウム/* OKよ、了解したわ。 生存者はたとえ見えてても墓下発言には アンカー付けられないんだったかしらね。 適当に秘話投げてくれたらいい感じにするわ。 (-171) 2021/05/29(Sat) 16:20:37 |
【秘】 籠絡 イクリール → 振子 ブラキウム「そう、ならよかった。 このごろみんな、どこか思いつめてるようだから… ブラキウムも、無理をしているんじゃないかって。 あなたには、余計な心配だったかしら。」 変わっていないようで何より、という言葉には わたしは平気よ、と返していつも通りに微笑んだ。 『大人に呼び出された』と噂される生徒は、その大半が 多かれ少なかれ、それまでとは違う表情を見せるものだ。 それは噂が理由なのか、或いは呼び出された事が理由なのか。 けれど、イクリールに変わった様子は無い。 それから、手招きに応じて近くへとやってきたブラキウムに 嬉しそうに笑い掛けて、口を開く。 「今度は、わたしのことを話すって。約束だったわね なにから話せばいいかしら。 ブラキウムは、なにか聞きたいことはある?」 (-194) 2021/05/29(Sat) 17:43:06 |
イクリールは、ただそこに居る。揶揄いも抗拒も、今は重要ではない。 (c53) 2021/05/29(Sat) 18:24:10 |
【秘】 籠絡 イクリール → 振子 ブラキウム「あら。じゃあ全部受け取ってくれるのね」 元より心ばかりの心配だ。 ブラキウムがその気持ちを受け取ってくれるのであれば、 それは当然、そういう事になるだろう。 「……この状況、うぅん、そうね… …ブラキウムには、すごく言いづらいのだけれど。 昨日、あのあとに医務室に行ったのよ。」 そんなにたいしたことではなかったけど、 それでも怪我は怪我だから。 イクリールは、そう言って少し困ったように微笑んだ。 「そうしたら、『せんせい』たちみんな大あわてで… しばらくは、お部屋でおとなしくしていなさいって。」 『イクリールは大人達のお気に入り』。 そんな噂は、何も今に始まったわけではない。 有象無象に気に掛けない 今までの ブラキウムであれば、聞いた事が無くとも、或いは覚えていなくとも不思議ではない。 記憶の片隅で埃を被っていないとも限らないけれど。 (-210) 2021/05/29(Sat) 18:37:19 |
【秘】 籠絡 イクリール → 徒然 シトゥラ「…………シトゥラ。」 寂しい一人きりの部屋の中、ぽつりと呼んだその声は 立ち去るあなたの耳に届いただろうか? イクリールは、『みんな』の事を知っている。 シトゥラの事だって、『せんせい』に聞こうとして そうしたら強く止められて、それきりだっただけだ。 イクリールは知っている。 誰が居なくなったのかも、誰が噂を流しているのかも。 それが今に始まった事ではない事も。 でも、イクリールは、それでも良かった。 イクリールには、恐れる事など何も無い。 たとえ生徒達に遠巻きにされ噂を流されたって、それでも好きだ たとえ大人達に行動を制限されたって、それでも好きだ たとえその頸にナイフを突き付けられたって、それでも好きだ イクリールは、いつまでも変わる事は無い。 たとえ、いつか大人からの愛を受け取れなくなったとしても。 「ねえ、今度はきっと、二人で向き合って話をしましょう。 もちろん、シトゥラがよければ、ね…」 また明日、そんなささやかな約束さえも イクリールは、果たす事はできなかった。 だから、返答に期待していないのは、お互い様だ。 (-213) 2021/05/29(Sat) 18:52:25 |
イクリールは、スピカの力になりたかった。イクリールは一人ではないから、だからそんな事が言えるだけかもしれない。 (c62) 2021/05/29(Sat) 19:02:14 |
【秘】 籠絡 イクリール → 振子 ブラキウム「ええと……違うの、ブラキウムが悪いって わたし、そう言いたいわけじゃないのよ。 でも、それで『みんな』をびっくりさせてしまったのは たしかだから…」 柔らかな唇を白い指先でなぞりながら、 イクリールには珍しく、うんと考え込むように言い澱んだ。 「うん……でも、そうね ごめん、と言われたのだから、わたしはいいのよと そう言って、仲直りをするのがいいのよね。」 イクリールは『治療』を受けていない。 生徒達に遠巻きにされているのも、 以前のブラキウムのように、イクリールの言動が気に食わない そんな生徒を警戒してか、大人がそうさせているのだろう。 わたし、もうちっとも気にしていないわ。 そう言って、イクリールは少し困ったように微笑んで見せた。 (-217) 2021/05/29(Sat) 19:12:17 |
イクリールは、彼が石を投げられても、それでもまだシェルタンの傍に居る。 (c71) 2021/05/29(Sat) 22:12:38 |
【秘】 籠絡 イクリール → 振子 ブラキウム「……他の子は、違うのかしら。 わからないけれど、わたしは見てのとおりよ。 少しだけ、門限がきびしくなったようなものだわ。」 ヘイズには、会えずじまい。 シェルタンやルヘナとは会ったけれど、互いに何が起こったか それを問い質す事は無かった。 言葉の通り、イクリールに変化は見て取れない。 何かを隠しているような様子も無い。 いつものように、冗談めかして笑って見せた。 「病気……ええと、そうね。そうだったわね ここではほとんどみんな、 なにか困ったことがあるのだものね。」 『病気』の話を振られれば、予想外と言うように瞠目した。 或いは、『みんな』の中に 自分は含まれていないかのような口振りで。 「わたし、どこも悪いところなんてないわ。 ただ、父さまと、母さまの知り合いのひとが、ここのひとで… その紹介で、入学させてもらったの。」 小等部に入る前に、一度だけ。 見学に連れてきてもらったことだってあるのよ。 イクリールは、なんてこと無い事のようにそう言った。 その表情に、その言葉に嘘や含みは見て取れない。 少なくとも、イクリールにとってはそれが真実だ。 (-250) 2021/05/29(Sat) 22:32:31 |
【秘】 籠絡 イクリール → 振子 ブラキウム「……そう。ううん、でも… やっぱり、直接聞いて、知りたいわ。 少なくともわたしはそう思うの…」 イクリールは、大人が善いものだと信じている。 それは大人の悪性に触れて来なかったからかもしれない。 けれど、大人が悪いものばかりという事も 今はまだ、誰に証明する術も無いのだ。 「特別……そうかしら? たしかにここは、そういった困りごとのある子が多いわ。 でも、そうでなければ来られない場所だなんて そんなことも無いのではないかしら。」 イクリールの考えは、やはり誰も そうだとも、そうでないとも、断言できはしないものだ。 知る為には、大人達と直接向き合うしかないだろう。 「わたしは、このギムナジウムが好きよ。 もちろん、ここにいるみんなもね。 ここはもう一つのおうちで、みんながもう一つの家族 わたしにとっては、そうだもの。」 イクリールは、決して森の外への関心が無い訳ではない。 覚えていないわけでもない。 ただそれ以上に、このギムナジウムの中にあるものを ただ、愛しているだけなのだ。 (-259) 2021/05/29(Sat) 23:14:39 |
【墓】 籠絡 イクリール>>中庭 「……そう。 よかったわ。みんながわたしと同じ考えで。 それに、わたしたちなら『こうなってしまった』子にだって、 堂々と会いにいけるものね。」 イクリールは、そう言っていたずらっぽく笑って見せた。 いつものように。 これからも、誰に対してだって、同じように。 「わたしもそれに、賛成よ。 シェルタンやスピカが卒業したって続けるわ。 でも今は、わたしたちだけではきっと手が足りないの だから、手伝ってくれるとうれしいのだけど。」 ──ねえ、ルヘナ。 イクリールは、遠くこちらを窺う視線の事だって、知っている。 (+46) 2021/05/29(Sat) 23:22:45 |
イクリールは、野草を食べるスピカを見て困ったように微笑んだ。 (c77) 2021/05/29(Sat) 23:33:32 |
【墓】 籠絡 イクリール>>中庭 「あら、隠れていたルヘナが悪いのよ。 仲間はずれがいやなら、ちゃんと仲間に入れてと言うべきだわ」 イクリールは、そう言ってまた笑った。 他の生徒から向けられる、揶揄するようなものではない 至って普通の、日常の一コマのように。 それから、『経験則』を語るブラキウムを見て 心の底から嬉しそうに、その表情を綻ばせた。 「いいわ、みんなが妬いてしまうくらいに楽しくやりましょう それに、ひとりぼっちでいるよりは、誰かと一緒に居た方が できることって多いもの。」 (+54) 2021/05/29(Sat) 23:58:09 |
【秘】 籠絡 イクリール → 振子 ブラキウム/* 正直誰が墓上に居ても誰が墓下に居ても この連中のやる事って多分何も変わらないので。 RP的な整合性とか、『ブラキウムはこうする』を 優先するのが一番綺麗じゃないかなって思います。 それはそれとして、イクリールは他の人にしてほしいと 言うと中澤は思いますけどね! (-268) 2021/05/30(Sun) 0:00:20 |
【秘】 籠絡 イクリール → 振子 ブラキウム「ええ、そうよ。 本当の事を、直接聞きもしないで決めつけてしまったら 『うわさ』だけを理由に、誰かをいないもの扱いをするのと 何も変わらないものね。」 イクリールは、ただの等身大の子どもだ。 人よりほんの少し、人の気持ちを慮る事ができるだけで。 「…ブラキウムがそう思うなら、そうかもしれないわ。 あなたはきっと、わたしより ずっと多くのことを知っているもの。 でもね。わたしはやっぱり、病気や不便なことがあるなんて このギムナジウムに来て、ひとつも感じたことはないの。」 それは、幼い子ども特有の適応力ゆえかもしれない。 或いは、イクリールがそれを病気や不便と認識していないだけで 本当は、他の子どもと何一つ変わらないのかもしれない。 確かなのは、イクリールは『みんな』の事が、 このギムナジウムの全てが好きだという事だ。 そして、そこには確かにそれに至る個々の理由があるという事も。 「……そう、そうだわ。 わたし、よく考えたらブラキウムの好きなものを ただの一つも知らないのね。」 わかったかもしれない。そう零すブラキウムに微笑んで、 それからはたと思い当たったようにそう続けた。 (-276) 2021/05/30(Sun) 0:28:55 |
イクリールは、ブラキウムの事を知っている。重要な事、些細な事、そのどちらも。 (c83) 2021/05/30(Sun) 0:44:27 |
【墓】 籠絡 イクリール「わたしも……あまり手伝えることはないかもしれないし、 抜け出すのにだって限度はあるわ。 それでも、できることはあるはずよ。」 早く抜け出さずとも出歩けるようになるといいのだけど。 そう言って、少しだけ寂しげに微笑んだ。 「相談……というほどのことじゃなくてもいいの。 わたしに話せることだったら、いつでも聞くわ。 だから、シェルタン、スピカ、ルヘナ。 それに、ブラキウム。 どうか、一人で抱えこまないでね。」 わたし、みんなのことが好きよ。 だから、少しでも力になりたいの。 そう言って、イクリールはやはり『みんな』に微笑み掛けた。 恐れるものなど、何も無い。 (+62) 2021/05/30(Sun) 1:01:17 |
イクリールは、いつものようにサルガスに笑い掛けた。彼等は確かにそこに居る。 (c89) 2021/05/30(Sun) 1:21:22 |
【秘】 甘夢 イクリール → 目明き ブラキウム「あら、ごめんなさいね。 でも、わたしはわたしよ。 ブラキウムがブラキウムであるようにね。」 形ばかりの謝罪と共に、冗談めかして笑う。 ブラキウムがイクリールの歩んできた道を知らないように、 イクリールもブラキウムの歩んできた道を知らないのだ。 その口から明かされた事以外は。 「案外、知れば考えも変わるかもしれないわ。 試してみる前から諦めてしまうのは もったいないと思わない?ブラキウム。」 考えは変わるかもしれない。 けれどやっぱり、イクリールは変わらないのだろう。 これからもずっと。 「……じゃあ、いつか… 今やらなければならないことが、落ちついたら。 好きなお茶請けを持ちよって、みんなでお茶をしましょう。」 いつも言葉を交わす『みんな』で、和やかな一時を。 そんな淡く、脆く、甘い夢。 この約束は、守る事ができるだろうか。 わからない。けれど、イクリールは信じている。 (-304) 2021/05/30(Sun) 2:12:30 |
【秘】 甘夢 イクリール → 目明き ブラキウム「そういう子も居るって、わたし知っているわ。 だから、しかたないことよ。でも… ブラキウムは、それがわたしの『ほんとう』でも きっと、もう怖くはないでしょう?」 言葉にできるような根拠なんて、何処にも無いけれど。 それでもイクリールは、あなたがもう恐れない事を ただ、心から信じている。 「たった数日……そうね、たったの数日なのね いろんなことがあって、みんな疲れてしまっているけど… でも、悪いことばっかりじゃなかった。」 そうでしょう? そう言って、ブラキウムに笑い掛けた。 この数日で変わってしまったものは、きっと少なくはないだろう。 それでも、変わらない日常もまた、確かにそこにある。 願わくば、それがブラキウムの愛せるものであるように。 「きっと、できるわ。 ブラキウムはもう、みんなのことを こうして確かに、好きになりたいと思えるのだもの。」 答え合わせは、その時に。 夢の続きは、その目で見れば良い。 指きりをしましょう、ブラキウム。 そう言って、イクリールは変わらず微笑んだ。 (-374) 2021/05/30(Sun) 15:04:25 |
【墓】 甘夢 イクリール>>82 夕方の屋上 レヴァティ 「あら……ごめんなさい、レヴァティ。 無理に起こしてしまったかしら。うなされていたものだから」 未だ微睡みの中にはあるけれど、 確かに自身の声を認識していた彼に、声の主は僅かに瞠目した。 いつかの朝食の席では、『見えないもの』を 『見えないもの』として、扱っていたように見えたから。 「それからもうひとつ、ごめんなさいね。用はないの ただ……こんなところで寝ていたら、 風邪をひいてしまうと思って。」 既に、陽はとっぷりと暮れている。 まだ冬は遠いけれど、秋風はやっぱり冷たくて。 或いは既に手遅れなのだろうが。 (+68) 2021/05/30(Sun) 15:10:35 |
【秘】 甘夢 イクリール → 目明き ブラキウム「そうね、今まではそうだったかもしれないわ。 でも、ブラキウムは変われたのだもの。 きっともう、大丈夫よ。」 やっぱり抵抗しても手応えらしい手応えは無い。 そんな事は今に始まった事ではない。 あなたにはもう、イクリールはそういうものだとわかったはずだ。 「わたしのことを好きになってくれて ありがとう、大好きなブラキウム。」 ブラキウムの言葉に心の底からにっこりと笑って、 絡めた指は、やはりあたたかかった。 (-388) 2021/05/30(Sun) 16:35:47 |
【墓】 甘夢 イクリール>>85 夕方の屋上 レヴァティ 「とさつごっこ?」 ただ何となくそこに居て、 ただ何となく、夕暮れの空を眺めていたイクリールは 唐突なレヴァティの言葉をなぞり、首を傾げた。 「………うぅん…むずかしい話はあまり、得意ではないけれど… 殺してしまった子は…悪気はなかったのかもしれないわ。 殺してしまったのは、どうしてかしら。 ただ間違えてしまっただけではないのかしら。 それとも、その子のことを嫌いだったの? 嫌いなら、どうして嫌いだと思ったのかしら」 イクリールにしては珍しく、うんと悩み 少しずつ、訥々と言葉を返していった。 「それもわからないのに、許すとか、許さないとか そんなことを決めてはいけないわ。 他のみんなは違うかもしれないけれど、 わたしはそう思うのよ。」 悩み考えるイクリールは、レヴァティの様子には気付かない。 (+70) 2021/05/30(Sun) 16:46:54 |
【墓】 甘夢 イクリール>>88 夕方の屋上 レヴァティ 「……そうかしら。 ううん、レヴァティがそういうなら、きっとそうなのね。」 その声色は、自分に言い聞かせるようなものではなく ただ純粋に、そう納得しただけのようで。 それから、慌てた様子のレヴァティに目を瞬かせた。 「…ねえ、レヴァティ。 たとえ悪気がなくとも、よくないことはよくないことよ。 殺してしまったことも、『なかったこと』にはできないわ。 それはきっと、たしかなことよ。 それでも、それがよくないことだと、正しいやりかたを 知らなかったことが悪いことなんて」 そんなの、あんまりよ。 きっと、誰も教えてくれなかっただけなのに。 「一度許されないことをしてしまったひとは、 いつまでもずっと、 許されないままでなければならないのかしら」 昏くなりつつある空は遠く、暮れる夕陽を眺めてぽつりと零す。 その手帳はきっと、レヴァティにとって大切なものなのだろう。 ただそれだけの事だ。イクリールはそう結論付けた。 (+71) 2021/05/30(Sun) 17:30:25 |
【墓】 甘夢 イクリール>>98 >>99 夕方の屋上 レヴァティ 「……そう。レヴァティがそう言うなら、そうするわ。 ごきげんよう、レヴァティ。どうか元気でね。」 立ち去る背中を追う事は無い。 寂しくなった屋上に、びゅうと一つ、冷たい風が吹いた。 「…わたしにだって、ゆるせないことはきっとあるわ。 まだ知らないか、それがとっても少ないだけで。 だれにだって、ゆるせないこと、ゆるしたいことがあって きっと、それだけでいいのにね。」 一人ぼっちのイクリールは、寂しげに微笑んだ。 この世界は、どうにも上手く行かない事ばかりだ。 きっと、誰が悪いわけでもないのに。 (+72) 2021/05/30(Sun) 19:43:11 |
【独】 甘夢 イクリール消灯時間の少し前、寮の自室。 変わらず机へ向かって、両親へ宛てた手紙を綴る。 ブラキウムとの些細な『喧嘩』で、大騒ぎになってしまった事は 手紙に書く事は無かったけれど。 恐らくは、大人達によって両親へと伝えられているのだろう。 「……次は…ああ、そうだったわ。 もう、聞いてはいけないのだものね。」 大人達から、もう深く生徒の事を詮索してはいけないと そう言われていた事を思い出した。 それでもイクリールのする事は変わらない。 大人達から聞く事ができないなら、本人の口から聞くだけだ。 『こうなって』しまう少し前、ブラキウムにそうしたように。 (-420) 2021/05/30(Sun) 19:49:46 |
イクリールは、レヴァティを見送った。たとえそれが届かずとも (c125) 2021/05/30(Sun) 19:54:03 |
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