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![]() | 【秘】 普通 ナツメ → 奇形 メイサイ 出入り自由?なんて、好奇心の滲んだ声。 開け放たれた扉の中を、あなたの後ろから覗く。 「あ、花……!」 並ぶ植木鉢の中に咲いている、とりどりの色。 学校の花壇に植わっているものや、 道端にぽつんと見かけるものや、 見たことも聞いたこともないものまで。 様々な花が丁寧に並べられたその場所は、まるで小さな植物園だった。 「ね、入っちゃおう。 怒られたら、そのときはそのときってことで」 (-123) 2022/03/06(Sun) 14:36:04 |
![]() | 【秘】 普通 ナツメ → 奇形 メイサイ「んー……どちらかといえば、好きかな」 取り立てて、好き嫌いを考えたことがなかった。 こんなにたくさん、綺麗に咲いていると感動もするけれど。 「メイサイくんは? 花、好き?」 こっそり入り込んで、扉を閉めて。 適温に保たれた屋根の下、小さなガラスの檻の中。 歩き回りながら、きょろきょろと目移りしつつの会話。 (-130) 2022/03/06(Sun) 15:40:21 |
![]() | 【秘】 普通 ナツメ → 奇形 メイサイ どちらかといえば、だよね。 そう、おかしそうに笑みをこぼして。 「あ、お母さんの趣味なんだ。いいなぁ。 うちの親、趣味とか拘りとか薄いから……」 あなたの指差す鉢。 花束のように広がって咲く花を見て、 「ペニチュ……ペチュニア?」 ……だっけ。少女は首を傾げる。 押し花とかならしたけど……と、 あなたの言う遊びにもあまりピンとこない様子。 (-157) 2022/03/06(Sun) 18:55:22 |
![]() | 【秘】 普通 ナツメ → 美術 エノ 重い話を(しかも、ほとんど初めての会話で)交わしたあとだからか、少女の口はやや軽い。 脅されることになるとも知らずに。 あなたが気を悪くする様子がない、というのを前提として。 「…………。」 「そうとも、限らないですよ。 …… 好き ……な、人の。負担になるなら会わない方がいい、とも思うし」 “そういうこと”にもうなってる……。 葛藤の末、諦めてそこは受け流すことにした。 口に出してみたら、ちょっと危ない気がしたのでもう言うのはやめようと思った。 会うとか会わないとか、手紙とか。 胸に訴える感傷を、コップを傾ける動作で誤魔化して。 「――絵はがきでくれるんですか?」 雅ですね、と楽しげな相槌。 平安京からの連想ゲーム。 じゃあ、あとで教えるから絶対送ってください。 そんなふうに、あなたとの約束を結ぶ。 少女は、先に破るのは自分なんだろうと思っていた。 (-168) 2022/03/06(Sun) 20:11:02 |
![]() | 【秘】 普通 ナツメ → さめざめ ユメスケ あなたから、一件のメッセージ。 少女は手帳を捲って、それを読んだ。 『こんにちは。ナツメです。 どうしてかな…少し考えさせてね。』 まずはじめに、そんな返信。 それから、いくらかの時間があって。 『抱えておけなくなった気持ちが、涙かも。 泣いちゃうのって、 悲しすぎたり嬉しすぎるときとかだと思うし…』 『コタくんは、どうして知りたいと思ったの? あ、嫌だったら答えなくていいよ。』 (-169) 2022/03/06(Sun) 20:17:53 |
![]() | 【秘】 普通 ナツメ → 奇形 メイサイ やや気恥ずかしそうに、あってた、と呟いて。 「たぶん、しなかったかな。覚えてないだけかも」 「あ、そうだよね……。 じゃあここの花は、やめといた方がいいかな」 見る限り、どれも綺麗に咲いている。 と、思う。 千切ったらかわいそうだな、と少女は思った。 「安心……」 カラフルな花植えに指を伸ばしてみる。突っつく。 すこし考えて、……その気持ちはちょっと分からなかった。 その様が、少女の表情にもきっと表れている。 「んー……それが、安心なの?」 (-170) 2022/03/06(Sun) 20:33:08 |
![]() | 【秘】 普通 ナツメ → 奇形 メイサイ「あ、懐かしい。服、とげとげにしたなぁ」 そういうあれならちょっと分かる、かも。 あなたのぼんやりした説明に、ぼんやりした同意。 そういう雑草はないかな、ときょろ…している。 「……、うん。 見るだけでも楽しいから、今はいいや」 そんな言葉でぼやかす。 今度見かけたら、となにげなく言うのは、難しそうで。 「メイサイくんちにある花も、ある?」 (-202) 2022/03/07(Mon) 0:22:43 |
![]() | 【秘】 普通 ナツメ → 不運 フカワ 了承の返事、OKのスタンプ。 出かける約束が一つあったから、その前後の空いた時間に。 待ち合わせて、ブランコのある場所へ向かう。 「えっと……おかえりなさい?」 顔を合わせるとまず、少女はそう言った。 (-212) 2022/03/07(Mon) 1:15:16 |
![]() | 【秘】 普通 ナツメ → さめざめ ユメスケ 少女の返事は、あなたの送る文字がストップしてから。 『うん』 『ちょっと、泣かされました。 怖いことは我慢できると思ったんだけど、 そこに優しくされて泣いちゃった。』 『コタくんも、あふれた?』 『つらいことなら、ひとり占めしないでね。 ひとりで抱えておけなくなったってことだから。』 (-213) 2022/03/07(Mon) 1:18:02 |
![]() | 【秘】 普通 ナツメ → 奇形 メイサイ「そ、うだね。そう、もう18だし……!」 やや強めに頷く。 この年になってもまあまあやる気だったのは内緒だ。 それから、あなたが名前をあげた花を探して、 「あ、かわいい。こっちはなんか、上品……」 「キャベツみたいな花……?」 「あ、これワイヤープランツって言うんだ」 ぽそぽそ独り言のように零しながら見て回って。 「うーん……あ、これ。 卒業式で飾られる花……サイネリア、だったかな」 反対に尋ねられれば、青、紫、白、ピンク、赤。 それぞれの色で、寄せ集まって咲いているのを指差した。 (-237) 2022/03/07(Mon) 12:40:01 |
![]() | 【秘】 普通 ナツメ → 不運 フカワ はてなマーク付きのやりとり。 少女はおかしそうにちょっと笑って。 「ううん、謝ることないですよ。 言いたいことあったら、ちゃんと言ってくださいね」 いなかったからって遠慮しないで。 そうつけ加えてから、ブランコに腰かける。 「じゃあ。今日は押してくれる?」 (-243) 2022/03/07(Mon) 13:25:43 |
![]() | 【秘】 普通 ナツメ → 美術 エノ 膝の上に置かれた、コップを握る手。 中身のオレンジは目減りしている。 「言われたわけじゃ……」 というかそこまで深く話したこともないし、と。 旗色が悪くなってきた少女はちょっと捨てばちな返答。 ここでこの話はおしまい、と言外に物語って。 逸らしていた目をぱっとあなたの方に向ける。 苗字ちがうの、とぱちぱち瞬いて、首を傾げた。 「ペンネーム? ……じゃあ、エノさんで覚えておきます」 どっちで来てもいいように。 そう言って、それから笑って頷いた。 「うん。暑中見舞いも送ってあげる」 (-249) 2022/03/07(Mon) 13:41:06 |
ナツメは、45が60に近いほど、ブランコにうまく乗れる? (a24) 2022/03/07(Mon) 14:01:38 |
![]() | 【秘】 普通 ナツメ → 不運 フカワ「やさしくしてね。 ……冗談です、思いきりやっちゃっていいですよ」 背中を押す手によって、少しずつ揺れ幅が大きくなる。 足で漕いでいる意味はあまりなかった。 「――ハナサキさん?」 あなたの“言いたいこと”。 やわらかくそれだけを尋ねて。 「たぶん……今日と同じ、です。 投票用紙は一枚に戻っちゃったけど」 (-259) 2022/03/07(Mon) 14:07:02 |
![]() | 【秘】 普通 ナツメ → さめざめ ユメスケ『うん。 優しくされると、いけないね。』 『あ、』 『泣かないからって、平気なわけじゃないから。 すごくつらかったっていうの…』 『泣くほどのことじゃなかった、とか。 そういうふうには思っちゃだめだからね。これからも。』 『話したから、泣けたのかな。 その“誰か”がいてくれて、よかったね。』 『何かに使える? 海になるには、少ないかな。』 (-281) 2022/03/07(Mon) 17:04:20 |
![]() | 【秘】 普通 ナツメ → 奇形 メイサイ あ、ある?とほんのりほころんだ声。 二度見には気づかないふりをした。 「かわいくて、結構好きなんだよね。 でも、青は初めて見たかも……」 スマホ無いの残念だなぁ、とぼやきながら、 しゃがんで青い花弁の鉢をじっと眺めている。 「NGなんだ。気をつけよ」 綺麗なのにね。 そうやってあなたと、とりとめのない会話を続ける。 合議の話、未来のこと、芯を食わない言葉ばかりを零して。 ただ、あたたかな空気に浸っていたかった。 (-285) 2022/03/07(Mon) 17:49:40 |
![]() | 【秘】 普通 ナツメ → 不運 フカワ「わ、……ふふ、ほんとだ、どきどきしますね」 これ、結構。 近づいては遠のく空を見上げながら、声を返す。 「悪いこと、したんだ?」 「……知りたいような……でも。 知っちゃったら、遊べなくなっちゃうかなぁ」 それはやだな。 「うーん……悪人っていうか。 嫌われたく、なかったんじゃないですか?」 「それか、自分のこと。嫌いになりたくなかったとか。 ……分かんないですけど」 「うん、私も。よかったって思っちゃいました。 ……誰になったら良いとかじゃ、ないんですけど」 「自分に入れるのは、自分のためです。 ほかの……誰に入れても。怖い夢、見そうだから」 ログに残っていた、サイコロ。 目にした少女が、考えて、行動して―― 至った結論と結果、それがあの投票結果だった。 (-290) 2022/03/07(Mon) 18:39:40 |
![]() | 【秘】 普通 ナツメ → 不運 フカワ それと、二人目の話。 「誰だったんだろ……え、私、疑われてたりします? ……さいしょ、黙ってたから!? 他の人にもそう言われちゃったんだけど……!」 あわあわと振り向こうとして、ブランコがぐらつく。 わ、と声をあげて、諦めて前を向いた。 「一回目です。だから…………帰れたと、しても。 運が悪いと、また選ばれちゃうのかな。 それも怖いなぁ…… 」「……フカワくんは、二回目の人。気になるの?」 (-291) 2022/03/07(Mon) 18:40:42 |
![]() | 【独】 普通 ナツメ/* メイサイ!? メイサイくん!!?? 好きだな……かなり……好きですけど…… あのー、あれんだくんさんな気がちょっっっとずつしてきてるんですよ そうだとしたら「「「「こと」」」」ですよ だいぶことですけど、どうですか? (-293) 2022/03/07(Mon) 18:44:33 |
![]() | 【独】 普通 ナツメ/* 最後にPL予想貼っとくか!wって思ってたんですけど、なんにもわからんです 出てきた人間にBOM投げつけることしかできません (-295) 2022/03/07(Mon) 18:47:08 |
![]() | 【秘】 普通 ナツメ → 美術 エノ 笑んだ吐息に、恥ずかしさとか怒りとか好感だとか。 他愛ないそれらがないまぜの、子供じみた感情を抱きつつ。 「そ……うです、デートなので! 明日じゃなかったら、またお喋りしてあげますけど!」 かなりやけっぱちだ。 友達とのお出かけをそう呼ぶくらいの…… つまるところいつも通り、を装うのに見事に失敗している。 そうして、一発で?とオウム返し、考え込む素振り。 促す言葉にはっと顔を上げ、掛け時計へ目をやって。 「……うん、じゃあ。先に行ってきます。 手伝いが必要だったら、呼んでくださいね」 そう言って、立ち上がる。 コップを洗って、必要ならあなたの分のおかわりを注いで。 また後で、と医務室を後にした。 4日目。 少女が投票用紙を2枚、取りに行く前のできごとだった。 (-299) 2022/03/07(Mon) 19:09:51 |
![]() | 【秘】 普通 ナツメ → 奇形 メイサイ「……ん、なあに―――」 何かを言い出しかけるあなたの方を見上げて、 少女の耳も物音を拾ったらしく、びくっと驚いて肩が跳ねる。 「う、うん、出ようか……」 怒られちゃうのはちょっと、怖いしね。 そそくさと立ち上がって、名残惜しげに温室の外へ出た。 扉をそうっと閉めて、少しの躊躇いののち。 「……あの、さっき何、」 (-302) 2022/03/07(Mon) 19:34:50 |
ナツメは、ぴろん。通知音に、声を遮られる。 (a30) 2022/03/07(Mon) 19:35:41 |
![]() | 【秘】 普通 ナツメ → 奇形 メイサイ ぴろん。メッセージを通知する効果音。>>a30 それは、今日の話し合いを欠席していた人からのもので。 「…………」 手帳を捲った少女は、 だいぶ ちょっと葛藤を滲ませたのち、誘ってくれたお礼と暇を告げて、そんなところで。 今日のお出かけは、解散の運びとなった……はずだ。 (-303) 2022/03/07(Mon) 19:36:43 |
![]() | 【秘】 普通 ナツメ → さめざめ ユメスケ『じゃあ、海に流しちゃおうかな。 拾わなくてもいい、落ちるのに意味がある気持ちは。』 『その方が、本当に消えたかなとか。 後になって、不安にならなさそうじゃない?』 『よかった。』 『ずっとそう…泣くほどのつらさじゃないんだからって、 私が一番、考えてたんだなって。 こうやって話しながら、思いました。』 『誰かにそう言われるのが嫌だったの。 死ぬことの次…の次?どのくらいかな、だいぶ。』 『どういたしまして。ありがとう。 ユスくんには泣かされちゃったし。 あふれる前に拾ってくれる人も、いたよ。』 (-317) 2022/03/07(Mon) 20:07:09 |
![]() | 【秘】 普通 ナツメ → さめざめ ユメスケ『私こそ、ありがとう。』 ぽん。手の代わりに尻尾を振る、ねこのスタンプ。 ごめんね、は言えなかった。 薬局で。死んじゃったあの子のそばに、取り残していったこと。 (-318) 2022/03/07(Mon) 20:07:19 |
![]() | 【人】 普通 ナツメ>>みんな 『こんばんは。ナツメです。 今日、飲みたい物は何ですか?』 定刻がくる、少し前の時間。 少女は、そんなメッセージを全体へ向けて送った。 現実逃避のために、自分のために用意しはじめたそれ。 誰かのために用意するのなら、まずはここから、はじめなくちゃだめだと思って。 (6) 2022/03/07(Mon) 20:09:21 |
![]() | 【秘】 普通 ナツメ → 園芸 ハナサキ (-324) 2022/03/07(Mon) 20:10:42 |
![]() | 【秘】 普通 ナツメ → 不運 フカワ「……はぁい」 不平とか後ろめたさを含んだ、甘えた返事。 怖がっちゃってごめんね、とか。怖いだけじゃないよ、とか。 伝えたいのに、いかにも嘘っぽくて、なんだか違う気がした。 「あ、やっぱり疑ってたんだ……」 「いつも悩んでない? ……苦労性? 聞くくらいならできるからね……」 「私も。選ばれるのは、嫌です。 ……クーデター、起こしちゃう? あは、無理だけど……」 「たぶん、どうやっても後悔は、するけど。 ちょっとでも、思い出して苦しくない方がいいなって」 「うん。自分勝手で、わがままなんでした、私も」 「……あ、そういうの。 謝らなくていいのに謝っちゃうの、よくないですよ」 「明るい話が苦手なのは、もう何となく分かってます。 私、さっきまで。 ……気になる子、とお出かけしてたんですよ。 でも、フカワくんがやっと連絡くれたから。 楽しくて明るいのが一番なら、来てないです」 (-328) 2022/03/07(Mon) 20:38:30 |
ナツメは、ちょうど、キリが良いところだったのは伏せておいた。 (a36) 2022/03/07(Mon) 20:38:39 |
ナツメは、お人好しでも、優しくもないので。 (a37) 2022/03/07(Mon) 20:39:37 |
![]() | 【秘】 普通 ナツメ → 不運 フカワ そして、揺れ幅のてっぺんに達するたび。 どんどん近くなっていく空と、遠のいた地面を見て。 「……これ、跳んだら。けがするかな?」 キィキィと揺られながら、そんな無謀を言い始めた。 (-329) 2022/03/07(Mon) 20:40:18 |
![]() | 【秘】 普通 ナツメ → 園芸 ハナサキ『はい。カフェの前で、待ってます。』 少女はきっと、入口のドアの前。 ひとり立ってあなたを待っている。 (-336) 2022/03/07(Mon) 20:53:54 |
ナツメは、ついた『♡』を見て、ちょっと笑った。 (a39) 2022/03/07(Mon) 20:55:46 |
ナツメは、送られてくる返事のすべてに返信。合議場にきっと、用意される。 (a44) 2022/03/07(Mon) 20:59:23 |
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