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【秘】 気分屋 ルヴァ → 徒然 シトゥラ首元を這う指は止まり木の枝を探すセキレイのようで、 そこに冬枯れの枝のように細い指が重ねられた。 普段は袖に隠れた指先には、遠目には分からないほど 小さな、小さな、小さな傷が無数に存在する。 声変わりも緩やかな喉に、白い指が這う。 「……怖いな。とても、怖いよ。 与えられるのも、失うのも、壊れるのも、壊すのも。 何もかも、怖いな……」 言葉とは裏腹に、指先に触れられたまま 静かに上体を起こした。静かに、耳元に口を寄せる。 静かに、しなだれかかるように体を預ける。 「次は、菓子以外で誘ってくれ。 ……おれさまは良くても、俺が嫉妬するからな」 言いながら、嗤い、指先だけで相手を押して静かに立った。 両手で、顔を覆う。 (-136) 2021/05/27(Thu) 3:23:46 |
【秘】 気分屋 ルヴァ → 徒然 シトゥラすぐに顔を上げて。 ぱっと笑顔を咲かせる。 「シトゥラ! お菓子、ありがとう! おいしかった! おれさま今日はお腹いっぱいだよ! 満足! これで、森に行くのも捗るぞ! 何か見つけたら絶対報告するからな!」 言いながら袖を振り回してくるくる回る。 ピタッと止まると、 「じゃあ――」 (-137) 2021/05/27(Thu) 3:24:32 |
【秘】 気分屋 ルヴァ → 徒然 シトゥラ「――また明日」 この施設で、 『今日の明日』が必ずくる三人のうちの二人にしか通じない。 最高の皮肉を置いて。 "恋われた"裏切者は "乞われた"セキレイに手を振り、去っていった。 (-138) 2021/05/27(Thu) 3:25:50 |
【秘】 気分屋 ルヴァ → 御曹司 ブラキウム「おれさまも、ここからは、 そんなに簡単に出られないんだろうなって、 そう思ってる。だから……。 だからブラキウムや今いるみんなとできるだけお話がしたい。 こうやって森の近くで探検したりするのだって、 きっとブラキウムが言う通り御曹司で外にいたら、 出来ないことだったと思うから。 だから、ここで会えたことは、ごめんだけれど、 おれさまにとってはちょっとだけ嬉しいんだ。 ブラキウムがここから、どこに行ったって、 おれさまがここから、どこに行ったって、 この記憶だけはずっと持っておけるから」 ふひひと笑う。 (-253) 2021/05/27(Thu) 20:58:44 |
【秘】 気分屋 ルヴァ → 御曹司 ブラキウム誰でもない、ぐちゃぐちゃの仮面を被ったような顔が、 恐らく笑顔である表情を作って嬉しそうにする。 「……やった、約束だ。 おれさま、出来るだけ約束をいっぱいすることにしてるんだ。 そうすれば、その約束を忘れない限り、 自分の中にずっとそいつが居続けるから。 だからおれさまは、約束が好きなんだ」 誰のものかわからない、 簡単に剥がれ、付け替えられる『偽りの仮面』が 言いながら少しだけ笑い声を出した。 「よし、今日は木登りとかにも付き合ってもらおっかな! 絶対楽しくなるから、覚悟しといて!」 本当の表情が分からなくても、動きでよくわかるような 楽しくて仕方がない様子で森の中に促した。 ----- (-255) 2021/05/27(Thu) 20:59:34 |
ルヴァは、スピカがめちゃくちゃかっこいい棒を持っている事に気付いた。 (a143) 2021/05/27(Thu) 21:17:24 |
【人】 気分屋 ルヴァ「……なんだあれ。 持つところと、刀身の間に、太いところがあるから。 めちゃくちゃ剣みたいで……。 あれはもしかして、伝説の剣では……? エクスピカリバー……!」 イクリールにもあれすごくない? という目線を送った。 (195) 2021/05/27(Thu) 21:21:05 |
【置】 気分屋 ルヴァ【探し物】 何か持ち手のところがきゅっとしてて、 そこの部分の長さの何倍かがすらっと伸びていて 出来れば持ち手のところに横にちょっとでっぱってる 剣みたいな枝。 あと、傷ついたおれさまに優しくして ぬるま湯のように甘やかしてくれる人 募集 (L24) 2021/05/27(Thu) 21:55:05 公開: 2021/05/27(Thu) 22:00:00 |
【秘】 気分屋 ルヴァ → 御曹司 ブラキウム果たされない約束が、呪い。 その言葉に、少しだけ首を傾げたが、 「……? おれさまの、こと?」 進もうとして、振り返った表情は見えない。 どうにも、いつもよりブラキウムの様子が、やっぱりおかしい。 「……おれさまの、こと、かー。 そうだなー、おれさまは、ルヴァだな。 見た通りのルヴァがおれさまで、 ブラキウムが知らないおれさまも、ルヴァだ」 少しだけ抽象的なことを言い、続ける。 その場に少しだけ座るように促した。 (-262) 2021/05/27(Thu) 22:05:29 |
【秘】 気分屋 ルヴァ → 御曹司 ブラキウム「それ以外のことを言うなら。 ……秘密なんだけど、誰にも言わないでね。 おれさまは、ずっと助けてほしいんだ。 正義の味方だってブラキウムに言ったり、 みんなの団長であるって自信満々にしてるけど、 いつか、おれさまをこの世界から救ってくれる そんな誰かが出てこないかなって、ずっと思ってる。 おれさま、多分捨てられたからさ、 そのときからずっと、泣いてる自分が胸の中にいて 傘もささずにずっと、そいつが濡れてるの見てて、 なんか変な感じなんだけど可哀そうだなって思ってた。 だから、そいつを救ってやりたいんだ、おれさまは」 どこか、遠くを見るような目で呟く。 鬱蒼とした森が、目の前にある。 (-263) 2021/05/27(Thu) 22:06:29 |
【秘】 気分屋 ルヴァ → 御曹司 ブラキウム「自分で自分を救ってやるなんて、変な話だけどさ。 でないと俺は、ずっと救われないから」 一瞬だけ、彼がしそうもない顔をしたが、 それはブラキウムにとっては見えないことだったかもしれない。 すぐにルヴァの顔に戻り、横を向いて尋ねる。 「……噂、怖くない? ブラキウム。 誰かに連れていかれてしまうっていう、あの噂。 その、それでサルガスとかと ちょっと喧嘩っぽくなってたの知ってるけど。 聞いておきたくて。 おれさまは、ちょっとだけ、怖いよ」 袖で顔を隠しながら、尋ねる。 (-264) 2021/05/27(Thu) 22:06:50 |
ルヴァは、うひー!という顔で跪くカストルたちに両手を取られた。 (a160) 2021/05/27(Thu) 22:26:28 |
【秘】 気分屋 ルヴァ → 双子の カストル/* 初日は見えてませんでしたが、 今は見えていますね。団員(仮)なので。 良ければこのまま森で お二人について掘り下げにいこうかなと思うのですが 続けていいですか? (-277) 2021/05/27(Thu) 22:46:43 |
【置】 気分屋 ルヴァ【日記】 最近、みんなおれさまに優しい。 団長、団長って言ってくれたり、 ルヴァ団に興味持ってくれたり、 探検に付き合ってくれたり。 本当にありがとう、みんな こんなおれさまに付き合ってくれて。 それと、ごめんヘイズ。 キミがいなくなったのを、 本当は何にも優先して探す自分でいたかったけど。 おれさまがもっと強かったら、 きっとヘイズを失わせないように、 探しにいける自分でいれたかもしれないのに。 ごめん。 ごめん。 ほんとうに、ごめん。 (L32) 2021/05/27(Thu) 23:01:45 公開: 2021/05/27(Thu) 23:05:00 |
【秘】 気分屋 ルヴァ → 御曹司 ブラキウム「そうかな? おれさまはブラキウム見てると安心するよ。 おれさまと違って、ちゃんと考えて答えを出せる気がして、 だからこうやって着いてきてくれるときは凄く勇気が出るんだ。 いつもありがとうね、ブラキウム」 にひ、と笑った。 「そっか。良かった。 怖いのが一人じゃなくて。 そうだよね、自分が自分じゃなくなるのは、怖いって、 おれさまも、すごくも思う。 怖くて怖くて仕方がなくて、寝れない夜もあるんだ。 胸の中で泣いてる子供も、おれさま自身も怯えて、 朝が来るのをずっと顔を隠して待ってたりするよ」 (-286) 2021/05/27(Thu) 23:29:11 |
【秘】 気分屋 ルヴァ → 御曹司 ブラキウム「そうだね。 おれさまも、誰が居なくなっても悲しいと思う。 誰が、本人じゃなくなっても辛いと思う。 噂が本当で、戻ってこれなくなったり、 大きく変わったりするのがもし本当なら、 それはとても怖いことだなって、そう思う。 サルガスも、ブラキウムも、シェルタンも、他の皆も。 誰も居なくなってほしくなんかない。 ブラキウム……。 ブラキウムは、居なくならないよね? 連れていかれたり、しないよね……?」 静かな森の前で、泣きそうな声で尋ねる。 (-287) 2021/05/27(Thu) 23:29:44 |
【秘】 気分屋 ルヴァ → 御曹司 ブラキウム「そっか。だったら嬉しいな。 おれさまと一緒にいるメリットもあるってことだし……」 こちらはこちらで袖で表情を隠した。 「そうだね。もしかしたら、 同じように苦しんでる子もいるかもね。 良かった。ブラキウムが居る限り、 おれさまもブラキウムを見続けるよ。 おれさまもブラキウムが居なくならないでほしい って気持ちは、これだけは本物だから……」 照れたように、困ったように微笑んで。 少しだけ生傷の多い手で、ブラキウムの手を握った。 「おれさまも、出来るだけ頑張るよ。 だからブラキウムも、頑張って」 一人では救われないかもしれないけど、二人なら――。 (-312) 2021/05/28(Fri) 2:16:06 |
【人】 気分屋 ルヴァ>>225 ポルクス と カストル 「ヒッッッ!!!??」 ――豹変、なんてもんじゃない。 それは、刷新ともいうべき、変化だ。 途中まで、ふんふんと頷き聞いていたが、 捻じりこむような音量すら疎らな声に、喉奥から悲鳴が出た。 それは、ルヴァにとっては恫喝以上の、 加害者への怨嗟を直接ぶつけられているような圧があった。 双子ではない。 双子ではない。 こんなもの双子ではない。 もっと病的で、病塊で、えげつない――半身の話だ。 聞くべきではなかった。尋ねるべきではなかった。 誰よりも、自分が踏み込んでいい領域ではなかった。 軽々しく問いの中で引き裂いていいものではなかった。 裂いてはいけなかった裂いてはいけなかった裂いてはいけなかった。裂いてはいけなかった裂いてはいけなかった裂いてはいけなかった。裂いては、いけなかったんだ。 「……ごめ、ん、な、さい」 囁くように、喉奥から。それだけ零した。 (227) 2021/05/28(Fri) 3:21:32 |
【人】 気分屋 ルヴァそのまま、何もなかったかのように 枝を探し始めるカストルたちを見て、 力が抜けてその場にへたり込むようにして。 「………………はぁ、はぁ……」 何かが、全部が、狂い始めている。 違う、最初から全部狂っていたのかもしれない。 自分も、相手も、世界も、この箱庭も。 荒い息を吐き、胸を押さえる。 助けて、シトゥラ。 助けて、シェルタン。 助けて、ブラキウム。 叫びたかったが、自分に叫ぶ資格がないことを自覚して、 ぐっ、と、飲み込むと、再び、縋るように枝を探し始めた。 ――枝は、結局、見つからなかった。 (228) 2021/05/28(Fri) 3:23:41 |
ルヴァは、イクリールを見た後、首を振って背中を向けた。 (a179) 2021/05/28(Fri) 3:29:30 |
【人】 気分屋 ルヴァ「………」 枝は見つからなかったので、 せめて木の実だけでも集めようと思い、 うろうろしている。 ただ、見上げるはずの首は下を向き、 表情は隠されている。 (233) 2021/05/28(Fri) 3:44:24 |
【人】 気分屋 ルヴァポルクスと、カストル。 イクリール。シェルタン。シトゥラ。 声の届く範囲に、ギムナジウムの皆がいる。 一人、俯いたまま、背中を向けたまま言葉を零す。 「虫には刺されてないから。 ……痛いのは、心かもしれない。 おれさまは、もしかしたらダメなおれさまかもしれない。 人を傷つけることしかできないし、 普通に生きてても、誰かを傷つけてしまう。 踏み込んじゃいけないところまで踏み込んだり。 もっと大事なものを台無しにするんだと思う」 いつもと違う表情。どこか疲れたような。 「……友達に、酷いことするとき。 こんな気持ちになるんだなって、思った。 知ってたはずなのに」 (238) 2021/05/28(Fri) 3:57:51 |
【独】 気分屋 ルヴァ自分には、シェルタンに助けて求める資格なんて。 ひとかけらもないのに。 ルヴァはどうしても、彼が近くにいたら助けて求めてしまう。 自分は、友達が酷いことをされるのを知っている。 何度も何度も何度も何度も、 心が擦り切れるくらい見てきた光景。 こんな気持ちになるんだなって知っていたのに。 すぐに駆け付けて来てくれたシェルタンに。 心が、ひび割れるほどに軋む。 (-323) 2021/05/28(Fri) 4:02:47 |
【秘】 気分屋 ルヴァ → 徒然 シトゥラ「安心しろ。これを晒すことが罰だ、セキレイ。 仲良くできない、優しくなれない、それこそが俺の罰だ。 死にゆく者(シェルタン)に、逃れられぬ死を待つ者を前に、 ……胸の中で泣くやつがいるんでな。こればっかりは己と不可分だ これはその慰みで、そして手向けの儀式だ。 ……大丈夫。 上手くやる。 上手くやる。 俺は、上手くやれている。 でなければいつでも殺せよ」 わずかに体を寄せて、熱を以って囁く。 セキレイを通して見た"大人"へも伝わるように。 (-364) 2021/05/28(Fri) 14:45:16 |
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