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77 【ペアRP】花嫁サクリファイス 弐【R18/R18G】
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![](./img/stargazer/015.png) | /* ラサルハグは人間じゃないので知りたい≠言葉っていう微妙なズレ。
このまま洞窟だとソフィアが辛いだろうと人の振りして下山することすら考える嫁バカっぷり。 (-2) 2021/06/25(Fri) 11:50:23 |
![](./img/stargazer/015.png) | /*アァー('ω')三( ε:)三( (-6) 2021/06/25(Fri) 20:35:56 |
![](./img/stargazer/015.png) | 今重要であるのは独白と対話であると ソフィアはそれを見抜いている。 >>=0 ラサルハグの伸ばす手を受け入れるソフィアが ラサルハグ自身すら気づかぬ胸の内を紐解くと >>=3 ラサルハグはどこか納得したように 彼女の言葉をなぞる。 嫌な心地など微塵もないということは つまりはそういうことなのだ。 (=5) 2021/06/26(Sat) 10:18:47 |
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「そうか...私は、お前が好きなのか。」
(-13) 2021/06/26(Sat) 10:19:28 |
![](./img/stargazer/015.png) | ソフィアの当てはめる言葉は恐らく正しい >>=4 否定されることは無いという安心感は ラサルハグにとっては至極心地よいもので。 重なる手から伝わる微熱はラサルハグを 答えのその先へと誘い、引きずり込む。 >>=3 (=6) 2021/06/26(Sat) 10:20:13 |
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神も恋慕を持つが故に その感情を受け入れてしまえば 理解するのは難しくはない。
重ねられていた手は彼女の手をするりと抜けて 彼女の首筋を指先でなぞる。
ラサルハグは元来言葉を持たぬ怪物 言葉数は少なく、感情が赴くままに 彼女の口元に己の顔を近づけて。
(=7) 2021/06/26(Sat) 10:20:48 |
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「お前の全てを、貰い受ける。」
(-14) 2021/06/26(Sat) 10:21:31 |
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その言葉とともに ソフィアの唇に触れて、重ねる。
重ね合わせた唇からは 何を感じられるだろうか。*
(-16) 2021/06/26(Sat) 10:25:03 |
![](./img/stargazer/015.png) | /*お返事書くの楽しいぐへへへしてたらそのままソファーで爆睡してたとかそんなことある??????
そして水分神ちゃんと龍之介くんの簡易メモが可愛すぎて笑ってる。何だこの子ら、可愛いな。 (-15) 2021/06/26(Sat) 10:26:33 |
![](./img/stargazer/015_b.png) | 皮肉にもラサルハグは神でも人でもない。 どちらにもなれぬ不安定な存在。 しかし神の真似事の産物に変わりなく その本質は人間のソレに近いのだ。 故にラサルハグは人間の感情を知りたがり その様式美をなぞろうとする。 (=12) 2021/06/26(Sat) 13:24:00 |
![](./img/stargazer/015_b.png) | ラサルハグのその感情に嘘はない。 >>=8 しかし人を遠ざけ続ける獣には 相手を慮る心粋もありはしないのだ。 それは酷く独りよがりな蛮行。 決して相いれぬ存在同士の交わり ラサルハグはただ目を背けていた。 (=13) 2021/06/26(Sat) 13:24:30 |
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しかしながら彼女は甘くない。
ソフィアは叡智(Sophia)に満ちている。 ラサルハグが敢えて目を瞑っていた事象を 水面に映る裏葉柳はまるで鏡のごとく。
寸分狂わず見逃しはしないのだろう。
進行をせき止める指先の感触に ラサルハグは不敵な笑みを浮かべる。
(=14) 2021/06/26(Sat) 13:25:20 |
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「それは、生贄としての覚悟か。」
(-23) 2021/06/26(Sat) 13:25:56 |
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『花嫁』と『生贄』は同じ意味を成す。
つまりその覚悟は、この場では持つ義理もないもの。
『花嫁』のヴェールを取ったつもりでいて 結局『花嫁』に縋っていたのは己であると。
彼女はその事にも気づいているというのだろうか。
(=15) 2021/06/26(Sat) 13:26:44 |
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「私を前にして臆せずそれを申すか。 お前は本当に面白い娘だ。」
(-24) 2021/06/26(Sat) 13:27:58 |
![](./img/stargazer/015_b.png) | (-25) 2021/06/26(Sat) 13:30:01 |
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「私は、お前を『物』と考えたことは一度もない。
私はただお前に傍に居てくれる事を望むだけだ。
それを人間がなんと形容するか。 その答えを知るには時間を貰わねばならぬが。
お前が私の傍にいたいと思わねば。 私がお前に想う望みは永遠に叶わぬのだ。」
(-26) 2021/06/26(Sat) 13:36:00 |
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「お前はもはや『花嫁』ではない。 お前を縛る契りは何も無い。
それでもお前がいいと言うてくれるなら 私に少しだけ時間をくれまいか。」
(-27) 2021/06/26(Sat) 13:39:51 |
![](./img/stargazer/015.png) | 覗かれた水面の奥に映るは >>=11 徐々に人の心を得んとする怪物の投影。 それは、傲慢な怪物が変わりゆく変遷だ。* (=16) 2021/06/26(Sat) 13:43:23 |
![](./img/stargazer/015.png) | 知らぬは服従 >>=19 知る意志を持たぬは隷属 そうだ。 己がソフィアを見染めたきっかけはそこにある。 己が抱いた感情だというのに ラサルハグもまた時として忘れてしまう。 これでは人間のことも言えなくなるじゃないかと ラサルハグはバツが悪くなりもするだろう。 (=20) 2021/06/26(Sat) 18:43:44 |
![](./img/stargazer/015_b.png) | 先人達の遺恨を受け継がぬ彼女に ラサルハグが与える権利など何も無い。 先人達の平和の代償に奪うだけの権利を 再び与えたと形容するならば >>=17 あるべき所へ返したというのが正しかろう。 (=21) 2021/06/26(Sat) 18:44:14 |
![](./img/stargazer/015.png) | 彼女の目は物語る。 >>=18 『花嫁』と『大蛇』ではなくなる この瞬間を終焉ではなく源流とするならば おそらくはまだ舞台は未完成だと。 完成に至るための道行の答えは 彼女の紡ぐ言ノ葉の中に眠るのだ。 (=22) 2021/06/26(Sat) 18:44:46 |
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言葉を交わす意味など分からなかった。 人間ではないラサルハグにはその重みを 想像することはなし得ない。
長い時の中で、ラサルハグは初めてその重みを知り 同時に言葉にすることを求められる。
(=23) 2021/06/26(Sat) 18:45:42 |
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「よい。 お前が望むのならば...話そう。
ついてこい。」
(-30) 2021/06/26(Sat) 18:46:22 |
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ソフィアが歩み寄るその姿に応えるかのごとく ラサルハグは洞窟の最奥へ招き入れる。
それからラサルハグは純白の煙に包まれ。
(=24) 2021/06/26(Sat) 18:48:26 |
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そこで彼女の目に飛び込むは、 青年とは程遠い大きな蛇であっただろう。*
(=25) 2021/06/26(Sat) 18:49:52 |
![](./img/stargazer/015.png) | その礼装は森を進む為の物。>> >>=26 しかしながら礼装に変わりなく 多少の不自由さは付きまとうだろう。 ともなればラサルハグは躓きかけたソフィアを 手で支える。 人ならざる蛇はたとえ彼女の前を歩こうとも 後ろで彼女が転びそうになれば気づけてしまうのだ。 (=33) 2021/06/27(Sun) 13:10:03 |
![](./img/stargazer/015.png) | しかしそれも今だけのことだ。 蛇はソフィアの呼び掛けには応えない。 >>=28 人ならざる蛇が人の姿で在ることを辞めた時。 暗闇の中でただ双眼が光輝けば それはまるで平衡を求めるソフィアを助けるように 洞窟にはどこからともなく明かりが灯る。 それはきっと、彼女が縋るのと 時を同じくして起こることだろう。 >>29 (=34) 2021/06/27(Sun) 13:11:05 |
![](./img/stargazer/015_b.png) | この身体では、あの日のように 彼女の恐怖を削ぐことも出来ない。 >>0:256 蛇には手など生えてはいないのだから。 本能的に恐怖に身を竦ませるソフィアに 差し伸べる手などあるはずもない。 (=35) 2021/06/27(Sun) 13:11:47 |
![](./img/stargazer/015_b.png) |
ソフィアの前に在る蛇は 鳴る喉も噛む唇も見逃さず
しかしながらそれを止める術もない
今ここで唯一交わせるものは 彼女に教えられたW言葉Wだけであった。
(=36) 2021/06/27(Sun) 13:12:28 |
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「ソフィアよ 私が...怖いか?」
(-33) 2021/06/27(Sun) 13:13:03 |
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蛇の声はかつてソフィアを追い返そうとした あの時のような圧を込めた物とは違う。
蛇はただ彼女を慈しみ、 己を知ろうとするその勇姿に敬愛を向ける。
そんな声色であった。
(=37) 2021/06/27(Sun) 13:14:20 |
![](./img/stargazer/015.png) | (-34) 2021/06/27(Sun) 13:15:54 |
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そう伝えればラサルハグは瞳を閉じる。 瞼の裏に焼き付いた過去を、語る為に。
(=38) 2021/06/27(Sun) 13:17:04 |
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「ソフィア。 何故私がお前達の村に贄を命じたと思う。
それは、忘れさせぬ為だ。 お前達の歩む平穏の礎となり、 人知れず死ぬ者がこの世界にはごまんといる。
しかしそれを忘れず生きる者は少ない。
他者の為にその命を擲つ英雄達を その恩恵を受ける者達が尽く忘れていく。」
(-35) 2021/06/27(Sun) 13:20:42 |
![](./img/stargazer/015_r.png) | 「お前だけだ。 あの村ではお前だけが、 礎となった者達を忘れずにいた。 >>0:325 人間がお前のような者ばかりなら 私もこんなくだらん狂信を 村に求めることは無い。 お前のような人間ばかりならば 犠牲など初めから要らぬのだ。」 (-36) 2021/06/27(Sun) 13:23:24 |
![](./img/stargazer/015_r.png) | その目には明確に怒りが滲む。 ソフィアではない他の何者かに向けられた 身を焦がれるような 強い怒り が。* (=39) 2021/06/27(Sun) 13:25:57 |
![](./img/stargazer/015_r.png) | ソフィアが怖いと言おうが怒りは湧かない。 人ならざる蛇が怖いなどと、当然の事だ。 彼女もそれは今感じているところだろう。 >>=41 吸い込まれるような裏葉柳の瞳に 黒く淀む感情が映し出されれば ラサルハグもまた覚悟を決めねばならない。 (=45) 2021/06/27(Sun) 18:28:32 |
![](./img/stargazer/015_b.png) | 彼女が宝石のようだと言った目が 怒りに黒く澱んでしまったのはいつの事か。 真意を知らぬ物には見えぬ黒き焔は 透き通る宝石などとは程遠い。 >>=40 奇しくも。 ラサルハグの瞳を宝石と形容したのは 全てを知ろうと歩むソフィアと 何も知ろうとしない愚かな大衆だけであった。 (=46) 2021/06/27(Sun) 18:29:23 |
![](./img/stargazer/015_b.png) | 如何なる言葉も受け止めよう。 そう覚悟を決めたラサルハグに ソフィアがかけた言葉は蛇を柔らかに包む。 それはいままで抑えていた衝動をなだめ 心の臓物を母に撫でられるかのよう。 かつて我が主がやってみせたものとは違う。 彼女にしか出来ないやり方で。 (=47) 2021/06/27(Sun) 18:30:25 |
![](./img/stargazer/015_b.png) | (────そうだ。
私の怒りはただ......... 我が主に降り注ぐ理不尽に対するもの。
本当は...我が主を守れないことを 我が主が受け入れられなかったことを
私はただ──────) (=48) 2021/06/27(Sun) 18:31:28 |
![](./img/stargazer/015_b.png) |
(それを悲しみ。
そして己が許せない 凶行に走り、主を追い込んだ己が。)
(=49) 2021/06/27(Sun) 18:34:31 |
![](./img/stargazer/015_b.png) | (-43) 2021/06/27(Sun) 18:35:20 |
![](./img/stargazer/015.png) |
「お前は、強いな。」
(-44) 2021/06/27(Sun) 18:35:48 |
![](./img/stargazer/015.png) |
ラサルハグは三度思い知る。 彼女はやはり叡智に満ちていると。
瞳に灯る焔のその先にある悲哀を 彼女は見抜いてしまうのだから。
その足先がこちらに近づけば ラサルハグは目を開きソフィアを見据える。
(=50) 2021/06/27(Sun) 18:36:31 |
![](./img/stargazer/015_b.png) | 頬にソフィアの手が触れれば 凪の水面から水が零れ落ち 彼女の暖かな手を濡らしていた。* (=51) 2021/06/27(Sun) 18:37:53 |
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