人狼物語 三日月国


100 【身内RP】待宵館で月を待つ2【R18G】

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【見】 座長 トラヴィス

>>69 ゾズマ

警戒するような貴方を愛おしげに見つめたのも、束の間。

「────おっと?」

食べ物を運んでいた筈のフォークが空を舞い、寿司が宙へ投げ出されて
食事をしていた手が、此方へ向く。

その手は男の頬を叩いた
しかして、男の態度は変わらなかった。

「元気の良い子だね。結構、結構。
 随分と可愛らしい反応だ、一先ず、私が悪かったとも。
 だからそう怒らずに、ほら、
 『余らせてゴミにするのは勿体ない』んだろう?」

言葉を違えてくれるな、と視線を送る。
貴方は、この男が純粋に楽しんでいるようにも感じられるだろう。
(@26) 2021/10/16(Sat) 4:28:37

【見】 座長 トラヴィス

>>75 ユピテル

「そう?
 ならば私が、君の為に何度でも呼ぼう。
 嫌でないのならね。」

今この場所で、自分の前でならば、貴方は姫のような存在だ。
囚われの──なんて頭に付くようなものだが。

「嗚呼、けれど。名前も素敵だね、ユピテル。」

貴方の腰へと回った手が、
するりと背筋を撫でて離れた。

「はは、ここに居たい理由か。
 君と巡り会い、君と同じ時間を過ごす為………なんて答えではいけないだろうか。」

問い詰める様子ではない貴方へ甘えるように、正しい答えを逃がした。
聞いてくれるな、と意味を僅かに込めて目元を緩め、柔らかく貴方へ微笑む。
(@27) 2021/10/16(Sat) 8:28:10

【見】 座長 トラヴィス

>>76 ゾズマ

着席し、カトラリーを握る。
そうして強く突き立てられるフォークの刃。
貴方の一連の動作に、余裕を見せるように笑う。

「おお、怖いね。
 以後気を付けるようにするよ。
 これからは、君の許可を得てから君に触れるとしよう。
 早速だけれど、また頭を撫でるのは許されるかな?」

貴方とは対称的にまたふわりと笑って、手を貴方の頭上へ伸ばした。
あまり反省した様子はなく、楽しげに此方もお浸しを突き始める。


「その通りだよ。」

変な色してるくせに美味しいんだよなその寿司。
こればかりは深く頷いて同意した。
(@28) 2021/10/16(Sat) 8:29:46

【秘】 座長 トラヴィス → 探偵 キエ


部屋の主は、貴方の姿を認めれば
目元を緩めて迎え入れた。

「そうか。
 複雑に言付けつもりは無かったのだけれどね?」

広間を出てそこの道を曲がってすぐ。
比較的すぐに辿り着けるよう、簡潔に伝えたつもりだった。

貴方の行動を、言葉を気にしつつも、その通りに受け取る。
それに興味がない──否、貴方達の物語が、他人事だと認識している。
何かに巻き込もうと言うのならば、勿論その限りではないけれど。

「では、寝物語で。
 夜伽よりも、架空の話が好きなんだ。
 仮にも座長を名乗るからね───意外だろうか?
 姿は……君の好きにすると良いよ。
 自室だと思って、楽にしてくれて構わない。」

ベッドの上、貴方の隣へ腰を下ろす。
性別が変えられると聞けば、
興味深そうに貴方の頬へ手を伸ばし、添えた。
(-88) 2021/10/16(Sat) 12:58:05

【秘】 座長 トラヴィス → 探偵 キエ


「へえ」

貴方の隣へ腕を立てて、そのまま横───ではなく、真上へ覆い被さる。
綺麗な金色の前髪が垂れ下がり、瞳にしかと貴方だけを見下ろし映す。

「深い愛の話、か。
 君が語る話ならば、それはそれは面白いんだろう。
 けれど、嗚呼、あまり恋愛には興味が持てなくてね。
 君の身体を暴きながらでも構わないかな?」

貴方の衣服へ手を掛ける。
もしも拒まれるならば、強く力を込めて抵抗が難しくなるよう組み敷くだろう。

「生憎、絵本をせがむ子供のように大人しく待てそうにない。
 君へ対する、私の中の価値が上がるんだ。
 返事は肯定しか認めないけどね。」

さて、男は最初からどちらも強請るつもりだったのか。
真実は、貴方にだって暴けないだろう。
(-141) 2021/10/16(Sat) 18:45:26

【見】 座長 トラヴィス

>>104 ゾズマ

「撫でたいから、だけど?」

からからと笑う。
場面を切り取ってしまえば、まるで意地を張る子供と大人のようにも見えるだろう。

「女子供、犬猫、花、人形。
 可愛らしいラインナップだ。
 君の可愛い顔にはとても似合いの言葉だけれど。」

伸びるフォークの刃先。
たじろぐ事はなく、それに顔を、余裕を含んだ瞳を近寄せてみせた。
カトラリーの銀色に遮られながら、眼は貴方を捉えている。

きっとその腕は下がるのだろうと
貴方を甘く見ている証左だ。

「雑草───ね、
 人の手を借りずに育つそれは、私は嫌いではないよ。
 君は気の強い子だね。どうしようか?
 これ以上言葉を交わせば、加虐欲が煽られてしまいそうだ。」
(@29) 2021/10/16(Sat) 20:24:03

【秘】 座長 トラヴィス → 探偵 キエ


「はは、隠していないよ。
 君に見せるどの私も、等しく私さ。
 あまり深追いし過ぎると若死にするよ、
 君の好きなお話の登場人物みたいに、さ。…………」

貴方が紡ぐのは、愛し合う男女が死に別れて、挙句にわがままで百年も待たせる話。
なんと男は馬鹿正直に姿も声もないそれを百年も待つらしい。
                待てる訳が、無いだろ。


……退屈でしかなかった。

「───、」

微笑んで語る貴方の笑顔が、それを美談だと言外に示す。
美しい、深い愛だと。
     じゃあ、待てなかったら、それは醜いものだと?




甘える様に頸に触れる貴方の手を叩き落として、
お返しに、貴方の首へ手を伸ばし、爪を立てる。
戯れの一種とも取れる程度の力加減。
けれども柔肌を纏う今の貴方にとっては、充分危険な行為だとも。

男の手は離れない。意識がここに無いと言っても過不足ない。……貴方が咳き込むなり、苦痛を訴えるなどしなければ。
(-157) 2021/10/16(Sat) 21:32:11

【見】 座長 トラヴィス

>>116 ユピテル

貴方から離れた手が、居心地悪そうに頬を掻く。
真っ直ぐな視線が自分に向く事など、忘れてしまいそうな程昔のことだったから。

「………、…………………」

懐旧。
僅かばかり眉を潜めて、はく、はく、唇を開いて、閉じる。
言葉を飲み込んでから、また開く。

「───何も希望は無いよ?
 そのまま名前を呼んで欲しいな。」

ひとつ瞬きをすれば、
先程までと変わらない穏やかな笑顔に戻った。

「思い続ける………か。」

そうして、瞳を伏せる。
長めの沈黙。言葉を探して、困った様にくしゃりと苦笑い。
思ってもいない心ない肯定を返せば良いだけなのに、それが出来なかった。

「………君が私から、離れないなら、ね。」
(@30) 2021/10/16(Sat) 22:02:08

【見】 座長 トラヴィス

>>126 ゾズマ

「おや、お気に召されなかったか。
 では次までに、君に似合う言葉を探しておくよ。
 きっと私が吠え面をかくまでは
 君は側に居てくれるんだろう?
 時間はたっぷりとありそうじゃないか、ねぇ。」

優雅に貴方へ手を振る。
お粗末様でした、と形だけ述べて。

「可憐、愛々しい、……そんなところかな?
 またおいで、
 今度はフォークで食べられるものを用意しておくよ。」

素手でも良い。
テーブルマナーを重視しないものであるならば。

そうして口にした単語のそのどれもが
可愛らしいと表すものばかり。

やっぱり余裕を見せながら、貴方の背を見送るのだった。
(@31) 2021/10/16(Sat) 22:10:37
トラヴィスは、貴方の言葉の続きが聞きたくない。
(t16) 2021/10/16(Sat) 22:26:31

トラヴィスは、柔らかい喉を掴む手に、力を込めて、
(t17) 2021/10/16(Sat) 22:27:51

【秘】 座長 トラヴィス → 探偵 キエ


「うるさい、」

腕に力が籠る。

「うるさ、い」

爪先がめり込む。

「うる………さ、」

どうしたって貴方の話は止まらない。
きっと痛いのは貴方の筈なのに、ずうっと自分の胸の奥が痛む。

ぐるぐる、思考が渦巻いて、
閉じ込めていた感情が内側から揺さぶる。

うるさいうるさいうるさい、うるさい!
やめろやめろ、やめろ、騙されてなんかいない。
事情があったんだ、そんな訳ない、よっぽどの事が起こったに違いない、じゃあどうして自分の前から消えた?


どうして、

どうして………


貴方の首を締め上げる手が、そうしてついにシーツの海へ落ちて
ぱたりと金色が項垂れ、貴方の胸に顔を埋めた。

「……………やめてくれ」
(-166) 2021/10/16(Sat) 22:28:23
トラヴィスは、その手を下ろした。
(t18) 2021/10/16(Sat) 22:28:58

【秘】 座長 トラヴィス → 探偵 キエ


貴方の言葉に、何の反応も示さない。
笑い声に、暴力を振るわない。夜の帳は下りきった。

ただ、貴方の温もりを求めて擦り寄る。
頭部に指が当たれば、それを求めてより近くへ、より側へ。

そうして大きなベッドの上。
両の腕を広げる事もなく、貴方へ縋り付くようにぼんやりと瞳を閉じる。



──瞼が下がりきる頃、こくりと男の頭がひとつ揺れた。



 ふわり、

   微睡みの中で、
  毎晩一人になると思い出してしまう過去の事。

   貴方の胸の内でならば、
   それを無理やり掻き消さずとも良いような

   そんな不思議な心地がして、
   記憶の欠片をひとつひとつ、拾い上げるように
   それを紡いでいく。


(-187) 2021/10/17(Sun) 0:33:40

【秘】 座長 トラヴィス → 探偵 キエ


W君も舞台に上がらないかW

私をただの人から舞台人へと生まれ変わらせたのは、
そんな一言だった。



幼い頃から、舞台が好きだった。
暇さえあれば小遣いを貯めて、劇場へ足を運んだ。

小さな椅子に座って演劇鑑賞する……その全てが好きだった。
箱庭で生きる人々が、紡がれる物語が。
赤い段幕が降りきって、しんと静まり返ってから、
箱庭の過去や未来へ想いを馳せるのが。

中でも、歌い謳われ、踊り踊られ、
スポットライトを惜しみなく浴びて、舞台の中心で数多の人生を演じ、
歓声をその身に受ける一人の舞台人に───いつの間にか私は魅了されていた。




……私は、どんな瞳で彼を見上げていたのだろう。
ある時、舞台の上に居た君は、いとも容易く私の手を引いた。

君のその一言を聞いて、ひとつ頷くまでに、時間は掛からなかった。


(-188) 2021/10/17(Sun) 0:37:27

【秘】 座長 トラヴィス → 探偵 キエ


普通の幸せ、当たり前の感情、それらを躊躇いなく捨てて、私は舞台に生きた。
彼と共に、起床から寝床に入るまでの時間を稽古に費やした。


初めて役を──『物語の住人の人生』を与えられた日。

恵まれた体躯、どこまでも伸びる声、類稀なる容姿。そこに努力が加われば、必然とも言える結果。
台本は擦り切れて書物の形を保たなくなって、3度剃り直してもらった。
稽古に使っていた靴は何度も底が破れて、財布を痛めつけた。
そんな些細なことはどうでも良くて、彼と舞台に立てる事が嬉しかった。

舞台の中心──0番に彼。
その隣の1番に、私。
観客の視線が、感情が、全てが私達に浴びせられて、あれ程の高揚感を覚えたのは『トラヴィス』の人生では初めてだった。

煌めく君へ手を伸ばす事は、何よりも満たされて、幸福な日々だった。


またある時、どちらからともなく、私達はこう言った。

W私達の劇団を作ろうW




……これは、そう、過去の記憶。
今となっては、
悪夢
の第一章。

貴方の手の温度だけが、私を酷く優しく包み込む。
もう一度、それを求めて擦り寄った。
(-189) 2021/10/17(Sun) 0:38:42

【秘】 座長 トラヴィス → 酔吟 ミズガネ


1日目。
いつかの時間帯。

そこは部屋の前か、廊下か。はたまた庭か。
兎に角、どこかで貴方の姿を見つけた男が、「やあ」と気さくに声を掛ける。

「やあ、やあ。君。
 初めまして、久しぶり───とでも言おうか?
 この館で、君の姿を見た事はある筈なんだが、
 こうして会話の機会には恵まれ無かったよね。」

与太話でもどうだろうか、と
にこやかな笑みで貴方を見据えた。
(-195) 2021/10/17(Sun) 0:49:45

【見】 座長 トラヴィス

>>144 ユピテル


   「───!」

はっ、と瞳を見開く。
貴方の手の温度は、眼差しは
まるで傷の全てを癒されるようで────酷く痛んだ。


  
ぱし、

その手を、払い除けました。
仮面で表情を覆って、寂しげな瞳を隠しました。



「君には何も望まない。」
  失う苦しみを二度と感じたくないから。


だから私にも、望まないでくれと続けようとして
それは喉を通らなかった。

「…………、」

貴方へ、かわりの言葉を小さく吐いて
席を立ち、マントを翻し
男は広間を立ち去っていった。
(@32) 2021/10/17(Sun) 1:21:38

【秘】 座長 トラヴィス → 巫女 ユピテル



「人に見せるような部屋じゃない、
 けれども『自力で君が見つけた』のならば
 それは仕方のない、不可抗力だよね。」

「…………」

「また……明日」



好きにして、と言外に示した男は
貴方がパーソナルスペースに立ち入る事が、
そしていずれ失う事が、怖いだけだった。
(-211) 2021/10/17(Sun) 1:22:45

【秘】 座長 トラヴィス → 酔吟 ミズガネ


貴方よりも15cm高い視点から、貴方を見下ろす。

「おや、おや。
 気取ってなどいないさ。
 彼らが勝手に私をそう評価するだけだよ?」

朗らかに笑む。
この男は、広間から歩いてきた所だ。
男が見事な笑顔の裏で、機嫌が非常に悪いとは貴方に分かる筈もない。

──鼻腔に、アルコールの匂いがくすぐった。


「……ね、どうだい?
 私とも酒を飲み交わそうよ。
 折角なのだから、君の事が知りたいな。」

貴方が肯定ととれる態度を少しでも示したならば
男は貴方を自室へと連れて行くだろう。

向かいざまに使用人を呼び止め、あるだけのワインを用意するよう言付けながら。
(-215) 2021/10/17(Sun) 1:43:12

【秘】 座長 トラヴィス → 酔吟 ミズガネ


「そう、
 嫌ではないから、今後私が態度を改める事はないな。」

部屋の扉を開き──一歩下がって貴方を先に通せば──音を立てずに扉を閉めた。

室内は天蓋付きのキングサイズベッド、
それから広い机に、椅子。
机上には既に赤白のワインボトルがいくつも用意されており、
部屋も特に荒れた様子は無くなっている。

椅子を引いて貴方の着席を促して、
自分も向かい側へ腰掛けた。

「………さて、
 私のことが知りたいのかい?
 光栄だな、何から聞いてくれる?」

手慣れた動作でボトルのキャップを切り、
スクリューをコルクへ押し込む。
ぐっと斜めに力を込めて、後は力任せに引き抜けば、
ふわりと室内へ葡萄の香りが広がった。

グラスへ赤を柔らかく注いで、貴方へ差し出す。
貴方が手に取るならば、そっとガラスを重ねるだろう。
(-230) 2021/10/17(Sun) 2:34:55

【秘】 座長 トラヴィス → 酔吟 ミズガネ


「はは、無粋だなあ。
 その内容がそこまで気になる訳でもなかろうに。
 大方、私の弱みでも突きたいだけだろう?
 であれば、もっとストレートに尋ねたまえよ。」

すらりと伸びる足を組む。
机へ肘を置く。手の甲で頬を支える。
ワイングラスの縁を、人差し指の腹でなぞった。

「私としては、
 君の竪琴の弦。それの錆び具合が気になる所だな。
 チューニングの仕方を忘れた訳ではあるまい。」

そうしてつらつらと言葉を発しつつ、
貴方へ何度もワインを注ぐ。
グラスが透き通れば、何度も何度も赤で満たす。

酔い潰そうという魂胆すら、貴方に透けて見えるだろうか?
(-235) 2021/10/17(Sun) 3:01:42

【秘】 座長 トラヴィス → 酔吟 ミズガネ


「『何もかもが嫌になった。
 自堕落に過ごしていて、
 劇団に申し訳ない気持ちでいっぱいだ。
 そんな後悔を背負って、
 今日も私は泥水と共にワインを煽る』
 ─────とでも、言って欲しいか?」

仕方ない、と瞳を伏せ
グラスへ唇付け、傾ける。

「望むなら、君とそんな戯曲を踊っても良いさ。
 館の箱庭──舞台の主役は君と私。悪くないね。
 まずはステップの仕方から教えよう。」

冗談、と笑う。
この男、アルコールには33%ほど強い。

「楽しみだな。
 君が再開した暁には、
 42弦を必死に張り替える君が見えるのか。」
(-241) 2021/10/17(Sun) 3:42:21

【秘】 座長 トラヴィス → 酔吟 ミズガネ


「…………私に脚本の才能は、無かったからね。」

ぽつり、水面に落とされた雫のように呟いた。
それからぐっとグラスの赤を煽る。
96ぐらいのアルコールが回った。

(-243) 2021/10/17(Sun) 4:01:08

【秘】 座長 トラヴィス → 酔吟 ミズガネ


嗚呼、嗚呼。
思い出したくない過去を、思い出してしまった。

逃げるようにグラスの底から赤を奪えば、
喉を焼くような発酵葡萄の渋み。
眉間を惜しみなく寄せて、瞳を伏せる。
そもそもワインは、一気飲みするものではない。

「………こんな季節のことだった、あれは、
 いやに思い出してしまう、いけないな……。」

がたん。乱暴に立ち上がり、貴方へ詰め寄れば
胸ぐらを掴んで、近くのベッドへ引き摺るように投げる。

貴方が苛立ちに気を取られず、これに抵抗をするならば
更に乱暴に、ベッドではなく床に組み敷こうとするだろう。

理性が外れ、溺れる為の欲を求める男の力は、
鍛えた経験があるのかそれなりに強い。
酔っ払いが貴方に、八つ当たりをしようとしている。

「歌に自信があるのなら……私の下で存分に歌わせてやる。」
(-244) 2021/10/17(Sun) 4:18:35

【秘】 座長 トラヴィス → 酔吟 ミズガネ


「うん、君に無くて、それが?
 私に関係あるかな。」

床を跳ねる腕を重ねて掴む。地に押し付ける。体重を掛ければ、片手で苦労はない。
貴方の膝下へ腰を下ろせば、脚をバタつかせる事すら容易くはなくなるだろう。
どうやら、筋力の差も此方に味方しているらしい。

空いた手で貴方の衣服を剥ぐ。
ボタンがあれば、無理やり引っ張って脱がせた。
そうして自らのベルトを引き摺り外せば、貴方の手首の自由を奪う。
実に手際よく貴方を追い込んでいく様は、どこか手慣れていた。
きっとこれが初犯ではない。今はここに居ない者たちが、貴方と同じように男の毒牙に掛かった日があったらしい。

「男は皆ケダモノ──とは、よく言ったものだよね。
 ただ、
君は違ったらしいけど?


くす、くす。
獣のように舌を舐めずり、獲物を見下す。

機嫌の悪さも相まって、酔いの回った頭では、己の欲を満たす事しか考えられない。
自分本意で、身勝手に、欲望の捌け口だとしか貴方を認識していない。

それでも自分の腕の中に居る限りは、
貴方へ下心を持って、この時だけは恋をする。
……そっと顔を近付けた。

「キスはダメかい、君。」
(-249) 2021/10/17(Sun) 5:03:37

【秘】 座長 トラヴィス → 探偵 キエ


言葉を吐けば、行動に移すまでに、時間は掛からなかった。

稽古の合間にアルバイトを詰め込んだ。
少しでも多く働いて、目標の為の資金とした。
互いに朝は起こし合い、夜は泥のように眠る日々だった。
大きな夢を抱いた私達にとって、何も苦痛にはならなかった。


数年の時を移して、夢は現実となった。
私と君の名前を少しずつ取り合って、それを劇団の名前とした。
座長は二人。演出家を兼ねた私と、脚本家を兼ねた君。
これらは何度も何度も、君と語り合って決めた。

君の紡ぐ物語をいちばん魅せる演出を考えられるのは私だし
私の演出を最大限に引き出せるのは、君の脚本だった。

すぐに役者も裏方も集まって、旗揚げ公演を表明した。
私と君が作る箱庭の、大きな一歩となる物語。
主演は君で、準主演は私。

人生の全てを、惜しみなく注ぎ込んだ。
この公演が必ず成功すると信じていた。
私達の未来は明るいものだと、疑っていなかった。

そうして迎えた、公演の初日。



……結論から言うと、君は現れなかった。
(-266) 2021/10/17(Sun) 12:27:47

【秘】 座長 トラヴィス → 酔吟 ミズガネ


「へえ、初めてなんだ。
 じゃあ、痛いだろうね。」

他人事。瞳を細めて貴方を見る。
せめて酒が抜けていれば、もう少しくらいは貴方を気遣えたのかもしれない。

「がんばって」

まるで狩られる兎の如く怯える姿に加虐欲が満たされていく。
心底嫌そうだ───可愛らしい。
もっともっと、その緑を見せて欲しい。
絶望に染まるそれに、酷く安心する。

首筋へ、喉へ唇を落として、震える声帯にまた笑う。

貴方のシャツを解き、ズボンを下着ごとずり下げて、快楽を拾いやすいとされている胸元、性器、それから後孔……いちいち貴方の反応を伺いながら指で、唇で触れていく。
貴方にとっては、その限りでは無いだろうが。

最低限、男を受け入れる為の準備を済ませて、後は貴方に心身共にほとんど苦痛───被虐される才能でも芽生えれば、少しは快感を与えるだろう。



独りよがりの性行為。
貴方を労ることは、ほとんど無かった。

……男が満足する頃には、貴方の意識は何処にあるだろう。
(-269) 2021/10/17(Sun) 13:12:54

【秘】 座長 トラヴィス → 酔吟 ミズガネ


「……君が悪いんだよ?」

貴方の体内へ無遠慮に欲を吐き出して、
荒く息を吐き、額の汗を拭う。囁いた。

「どれか一つでも君の言動が違っていれば、
 こうはならなかっただろうに。」

責任転嫁。
最初から貴方に乱暴するつもりで誘った癖に。

「いつかこんなひとときの事も詩曲にして、歌い歩いておくれよ。
 今みたいに、その美しい鳴き声を晒してさ。吟遊詩人さん?」

それから初物を散らされた小娘のように転がる貴方へ──強ち間違いではないが──また喉へ唇を落とした。
そこへの口付けは、支配欲の象徴。



「シャワーを浴びて行くと良い。
 君、酷い顔をしているよ?」

有無を言わさず抱き上げようとして、辞めた。
トラヴィスが占領するこの客室には、シャワールームがある。
代わりにそれをちらりと視線で促して、
貴方が立てないようなら優しく介助するつもりだろう。

貴方の傷と引き換えに、男の機嫌はかなり良くなった。
(-275) 2021/10/17(Sun) 14:24:29

【秘】 座長 トラヴィス → 探偵 キエ


誰よりも早起きして、劇場へ足を運んだ朝から
カーテンコールが終わっても、舞台の照明が全て消えても、
君の姿は一度もここには無かった。

心血注いだ物語は、───まあ、何とかはなった。
所々おかしい部分は隠し切れなかったが、
どうにか千秋楽まで駆け抜ける事は出来た。
初めてそこに立った0番のテープは、酷くくすんで見えた。


君を探しながら、私は一人で座長と呼ばれ続けた。
君が残した脚本は役者から観客、全ての───否、私以外の人を夢中にさせた。

私は閉じた瞼の裏に、
中心で煌めく君を想像しては掻き消すように目を開いて、
君の居ない箱庭を見据え続けた。

もがくように、これまで以上に全てを演劇へ注いだ。
有名な賞を貰った。誰からも祝福された。

そうして演劇の何もかもが、苦痛になった。
知らなければ良かったとさえ思う、
飢えて渇き、注げば注ぐほど満たされない日々。


───また、ある時。
なるべくして、限界が訪れた。


(-277) 2021/10/17(Sun) 14:57:48

【秘】 座長 トラヴィス → 探偵 キエ


W数年前──とある劇団から座長が消えた。W


ぱったりと姿を消し、行方不明。
その真相は誰も知る術がない。
他人の悪夢を覗く、無神経な者でもなければ。

W劇団は暫く低迷の後、現在は軌道に乗り直してきたらしい。W


誰かが残した、大量の台本。演出プログラム。
暫くはそれらを頼りに踏ん張って立て直したそうだ。





───そうして、微睡みから醒めていく。

薄く瞼を開いて貴方を見た。
未だその意識は、
の狭間にある。


そばにいて

「     、」



貴方の胸の中で、言葉にならない声をぼやいた。
(-278) 2021/10/17(Sun) 15:01:56

【秘】 座長 トラヴィス → 酔吟 ミズガネ


「色狂いのケダモノだなんて酷いな。
 違うよ、狂いたくても狂えないだけさ。」

アルコールに浸った脳が、力加減を誤らせる。
まあいいかと独りごちて。
貴方を乱暴に引き上げて腰を抱き、シャワールームの方へ誘う。
そのエスコートは、優雅さの欠片もないものだ。


「愛しい君よ。
 汚したのが私なのだから、
 清めてやるのも私であるべきだろうか?」

磨りガラスの扉を開ける。
あまり広くはなく、簡素なシャワーや最低限の洗髪剤、液体石鹸。
………大きな男が二人で入るには、少しばかり狭そうだ。

「いや、うん、面倒くさいな。
 君、好きに過ごすと良いよ。」

掌をくるり。
貴方をそこへ放り込めば、自分はさっさと真白のベッドへ横になりに戻るだろう。

貴方が干渉するならば、勿論その限りではない。
(-282) 2021/10/17(Sun) 16:04:55

【秘】 座長 トラヴィス → 酔吟 ミズガネ


「人の想いは──天秤は、乗せた重さに応じて傾くんだ。
 私は君と同じものを乗せて、均等にしただけだよ。」

からからと笑って、貴方の声と水音を聴きながら瞳を閉じた。
貴方がシャワールームを出る頃には、
穏やかに寝息を立てているだろう。

散らかした貴方の服はそのまま床に散らばっているし、
何もかもが先程のまま放置されている。




今この時、貴方がこの部屋で何をしても
男は後手に回らざるを得ない。
仕返しを企てるも、部屋を立ち去るのも、
貴方の意のままに行えるだろう。
(-303) 2021/10/17(Sun) 17:47:52
 




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生存者 (4)

テラ
1回 残 たくさん

ぷわわ〜

ゾズマ
10回 残 たくさん

 

アマノ
6回 残 たくさん

 

ユピテル
33回 残 たくさん

ブイブイ〜

犠牲者 (4)

クロノ(2d)
0回 残 たくさん

 

ミズガネ(3d)
42回 残 たくさん

透明に触れたい

ポルクス(4d)
11回 残 たくさん

 

チャンドラ(4d)
16回 残 たくさん

賢者では、ないの

処刑者 (3)

キンウ(4d)
7回 残 たくさん

 

ゲイザー(5d)
4回 残 たくさん

 

キエ(6d)
13回 残 たくさん

僕は僕だよ

突然死者 (0)

舞台 (3)

トラヴィス
34回 残 たくさん

アクセルだけ踏む

シトゥラ
19回 残 たくさん

 

プルー
9回 残 たくさん

宝物はもうあるの

発言種別

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囁き系
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舞台
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