【秘】 愛玩用 ドゥーガル → 介護用 シェルタン「ああ、カンマの分か。それはとても助かるね。 ……きっと綺麗なものも可愛いものもどちらも気に入るよ。 今はこの場に居ないから後で必ずと言いたいところだけど…」 どうにも、自分の手の体温で緩やかに形を失くしてしまいそう。 ひんやりとした温度の兎の形を崩したくなくて、 不出来なりに気を遣った結果、上着の裾にちょんと乗せてさ 布越しに兎をちゃんと捕まえる事になったんだろう。 どうしたものかな。 悩んで、此方に視線を合わせているであろう君に一度、 視線を移して、首を傾いだ。 「それなら……カンマに内緒で一緒に食べようよ。 苺のジャムを乗せて、二人で兎を隠してしまおう。 丁度二つあるし、いい思い出になるだろうし… 何より、食べてしまえばきっとこっちのものだ。 騎士様が嫌がらないなら、不出来な姫はそうしたいなあ」 (-164) 2021/10/10(Sun) 18:18:39 |
【秘】 愛玩用 ドゥーガル → 復讐者 スオ抱き締めるのは拒まれなかったようなので、 そのまま、腕を回して。抱き返されなくとも好きにしている。 身勝手に背中を撫で擦り、君の表情を見ないようにすべく 不出来な肩に君の額を寄せさせて、只管宥めるだけ。 君に何か饒舌に囀ったところで、何も変わらない。 君が動かなくても状況がこうなっていたのと同じ。 不出来は必ず不出来であるというのと、同じだ。 だから、 「残念な事に愛玩用は他人を罵倒するようには出来てない。 それこそ昨日のように憤っていたら別かもしれなかったな。 でも、今はそんな事はないし …君は泣いているし。 そうしたら不出来なりに出来ることはひとつだけ。 君が泣き止むまで、満足するまで宥めるだけなんだよ。 ―― 出来なかったというのがあってはならないなんて! 何も出来ない僕の前で言うのは少々面白いものだね。」 「君は何も出来ないなんて事はないよ。 現に僕に縫い包みを縫ってくれた。絆創膏を貼ってくれた。 食事の支度の時に世話を焼き、お粥のことを教えてくれた。 ほら、後悔と謝罪以外も君は上出来にこなせるじゃないか。」 責めない、抵抗しない。それならそれで良い。 君をだらだらと無責任に宥め、愛玩用は目を閉じる。 別に眠い訳じゃないよ。泣き顔を見られるのは嫌だろうと そう思ってからの行動だ。君は謝る事なんて何一つないのにね。 (-171) 2021/10/10(Sun) 18:46:46 |
【秘】 愛玩用 ドゥーガル → 復讐者 スオ「勝手に出てきた涙とやらが止まるまで、ここに居たらいいよ。 不出来な愛玩用の僕に出来るのはその場限りの甘やかし。 今日の僕は役目を果たす気分だから、……ほら。 君が満足するまで、ああ、勿論嫌だったら離すけどさ、 僕の事は気にせずそうしていたらいいよ。スオ。…大丈夫。 よしよし。……偉いよ、頑張ってるし、君はとても優しい。」 上っ面だけの言葉にも聞こえるかもしれない。 軽薄な言葉の群れかもしれない。だが、少なくとも今は本心。 そんな調子で君に拒まれないならば延々と甘やかし、 時折涙を拭い、髪を撫で、縫い包みであやして、背を愛で、 どうにも泣いてばかりで元気のない君を 無責任に宥めて 暫く一緒に時間を過ごす事になったのだろう。 君が拒んで帰るのならば、はたまた。 甘やかす時間の区切りに離れて帰る様子があれば、手を振り、 また泣きたくなったら撫でてあげるね。スオ。 普段通りの微笑みと共に柔い一言を添えて、君を見送った。 またね、優しい子。スオ。無理に頑張り過ぎないようにね。 元気が出た頃にでも、また僕にぬいぐるみを作ってくれ。 だって、返したくないものは多ければ多いだけ良いのだから。 (-174) 2021/10/10(Sun) 18:51:07 |
【秘】 愛玩用 ドゥーガル → 介護用 シェルタン「おやおや。形に残るものを用意してくれるのなら…… 僕がこのゲームが終わった頃に、現実で君の所に行くよ? この世が電気信号の群れだとしても、現実ならば少しは… 此処よりは上等なものだ。まあ、君さえ良ければだけどね。」 なんて、これも騎士と姫ごっこの延長線かも。 受け取り方は君に託すが、この場で姫の役割を振られた男は、 友を待たなければならない。だから、兎を持ったまま動かない。 「不出来な姫は騎士様に夢中らしいよ。今は。 ……だが、友を待たなければならないのは変わらない。 だからこそ不出来なまま騎士様に甘えるつもりらしい。 ジャムと匙と器、持ってきてくれるかい?」 君が頷き持ってきてくれるのであれば、不出来は宣言通り ここで君をじっと待っているし、君が戻って来てから 兎の片割れをそっと差し出すつもりだ。 …少しだけ溶けたかもしれないけど、まあ、問題はないだろう。 (-178) 2021/10/10(Sun) 19:01:39 |
【秘】 愛玩用 ドゥーガル → 介護用 シェルタン「それは助かるな。したらば後で場所を教えよう。 現実の僕達にはグレイの友人が存在しないが、…きっと。 優しい子と友達になれたのを主人は喜んでくれるに違いない」 君と主人の関係がどういうものかは分からないが、 不出来な愛玩用はいずれ現実で君が訪れるのを待つ事にした。 この結果は騎士と姫ごっこをするには上出来かもしれない。 さて。戻ってきた君に礼を言ってから硝子の器を受け取り、 中身を覗き込んで ―― …驚いた。可愛いものが増えている。 受け取って暫く無言の間が挟まり じいっ と 器の中身を見つめている。 いいや、見詰めていた。 「騎士様は可愛いものに詳しいんだろうな。羨ましい。 真白な雪の兎だから赤色はよく栄えるもの。 兎の目とお揃いの色。綺麗な色。 ―― 溶ける前に食べてしまいたい気分だけど、そうだ、」 「騎士様。どうせなら互いの兎を食べさせ合わない? 子供にするみたいに あーん なんてしてさ。どう?」 君に視線を戻し、匙も受け取っているのならばそいつを揺らし へにゃっと緩い笑みを浮かべた。甘やかしたいなあ。 (-187) 2021/10/10(Sun) 19:59:17 |
【秘】 愛玩用 ドゥーガル → 介護用 シェルタン「ふふ、やっぱり騎士様は口が上手いな。 ならば事実がどうであろうとこれが初めてなんだろう。 少なくとも、騎士様としては。…はい、あー、」 友の部屋の前で兎を匙に乗せ、 もしも、小さいのならばそのまま。 そうでないならば半分に崩して、君の口許に寄せよう。 うっかり引っ込める!なんて悪戯はしないからご安心だ。 「……きちんと隠せそうかな。おいしい?」 君に兎を隠してしまう間に、肩だって寄せてしまおうね。 叶うならば軽く体重を預けて だらだらと甘えたがる。 人の部屋の前で何やってんだと言われたらそりゃそうだが。 今の君は騎士で、自分は君曰く姫なのだから。 多少の横暴は許されたっていい筈だ。 (-195) 2021/10/10(Sun) 20:47:34 |
ドゥーガルは、昼食の時間も、夕食の時間も、食堂に現れなかった。 (c42) 2021/10/10(Sun) 20:51:30 |
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