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【人】 残氷 の エアハート「……フランドル」 厨房を借りていた男が、戻ってきた様子を見つめて。 暫し動きを止めた後、また厨房で動きを再開する。 新しいカップを取り出した音が響いた気がする。 「随分と声が小さいようなので。 温めてますし蜂蜜も入れてるから沁みない筈です」 「よろしければ、」と。 蜂蜜入りのホットレモネードをマグカップに入れて、 シチューのスプーンの位置から推測したノアベルトと、 戻って来たばかりのフランドルにそれを手渡す。 ちゃんとスプーンは付けてある。 言わないと「つけなさそう」と思わわれる気がするので。 (11) 2021/12/15(Wed) 23:54:50 |
エアハートは、不器用なんですけどスプーン受け取れますかね? (1)(1)2d6+2 成功値10 (a4) 2021/12/16(Thu) 0:25:52 |
【人】 残氷 の エアハート「あっつッ」 思い切りスプーンが顔にぶち当たった上に、ホットだ。 つまり普通に熱い。熱伝導を恨みながら頬を手で擦る。 若干赤くなったがさすがに触れただけ故軽い火傷で済んだ。 「おや、随分御機嫌斜めですねノアベルト。 みんなの前でまき散らす程に柑橘類はお嫌いで?」 別段、気にした様子は見られない。 まあ少し残念くらいは考えていそうだがその程度。 明確に意図的に拒絶して捨てられようと表情は変わらない。 「掃除も私の担当でもありませんのでお気になさらず」 (12) 2021/12/16(Thu) 0:32:44 |
【人】 残氷 の エアハート>>+14 フランドル 「え、なんですかそのど う見てもお前の方に否が 、みたいな言い方は……普通のレモネードですよこれ」 味見もしてますからね、別の器で!と抗議しているが、 そも飲む気になってる方に抗議してもあまり意味はない。 「────」 話したいこと、とやらに間をあけて。 何か浮かぶ事があったのか、「ええ」と素直に頷いた。 「でも今すぐじゃなくていいんですか? いざとなれば片付けますけど」 何を片付けるかはまあ視界に入るものが全てだろうが。 とにかくも、レモネードを呑む程度の暇な時間はある。 (13) 2021/12/16(Thu) 0:39:56 |
【人】 残氷 の エアハート>>+15 ノアベルト 「……と言う事は、成程。 ノアベルトは私の事がそれはもう大嫌いなんですね。 しかも酒場内で随一レベルって程に。光栄ですね」 合点がいったと言うように、手を打つ。 突然何をと誰かから視線が来れば、続けて解説を始める。 「私も半年間ただ何もせずここに居た訳ではありません。 貴方が飲食物を、しかも他人に貰ったものをですよ? 事故で零したとして、謝罪しない人間とは思えない。 食品で好き嫌いがないならもう、 エアハートが大嫌い! しかないですよね。全く。先にそう言ってくれれば、 こっそり代わりに別の人に出して貰いましたのに」 勿体ないですよ、蜂蜜入れたのに。 と、そっちの方面に怒って。怒って(?)いる。しかも、 嫌われてるのに落ち込む所か本気で喜んでるように見える。 (14) 2021/12/16(Thu) 0:50:10 |
エアハートは、え、まだあの夢続いてるんですか?怖いですね…… (a8) 2021/12/16(Thu) 0:58:55 |
【人】 残氷 の エアハート>>+18 フランドル 「言い切られる程に私そんなに信用ないです?」 容赦なく何故か左右から責められている。 ただホットレモネードを渡しただけなのに。 一体どうしてこうなってしまったんでしょうか。 大体日頃の行いと言えばそうだが、今の男に自覚はない。 「清算と言われても、むしろレモネードが…… しかも向こうが話を切りたがってます。 難しい男心ですね。一介の冒険者にはさっぱり」 助け舟をくれないのを見ると諦めて戻って行った。 ちょっとだけ寂しそうな気配はあった。 (17) 2021/12/16(Thu) 1:17:53 |
【人】 残氷 の エアハート>>+19 ノアベルト 「見えないけれど顔、謝ってない言い方じゃないですか。 あなた、謝罪だって思ってなくてもそれっぽく。 言えはできるのに言ってない。謝ってないと同じですよ」 幼い店員ですら内心舌打ちしていてもそれっぽく謝罪に 聞こえるような謝り方はできる。それすら、と言う意味。 「私、嫌いなのかって聞いただけで、 私の事を好きかなんて一言も言ってませんけども」 何でその単語が出てきたのだろう。 いや、薄々ギミックがわからなくはないが、しかし? なんて思っていたらもっと気になる台詞が来た。 「好きなのは?」「好きなのは?」 「旦那?」 二回連続で聞いた。 続けて述べられた言葉に首を傾げる。 「そもそも真っ先に人の作ったのをぶちまけて 勝手に目立ちだしたの、ノアベルトじゃないですか。 そんなこと言うなら次は普通にちゃんと飲んでくださいよ」 (18) 2021/12/16(Thu) 1:23:19 |
【秘】 残氷 の エアハート → 残影の フランドル〈焔喰らい〉の情報提供、の文面に思わず目を細めた。 ペトルーシャに初めて声を掛けたのも、 彼女のその布衣の能力が気になったから。 ……エアハートは、生命力を魔力に変えたり、 原動力にするマジックアイテムをとにかく探していた。 その事は周囲も知っているから聞き込みでも知れただろう。 何の為にそれを求めるのか、それは知る人はいなかったが。 貴方ならもう薄々と察しがつくかも知れない。 ……何らかの方法で、それらを使い、 あなたから貴族の血を失わせる為だと。 或いは、全面戦争でも行う予定だったのかもしれない。 エアハートは生命力に長ける。それだけ集まれば、不意打ちで貴族の数人程度、暗殺はできたかもしれないから。 (-81) 2021/12/16(Thu) 14:40:32 |
【秘】 残氷 の エアハート → 残影の フランドル「勿論ですよ。 そもそも預かる様な事態になってほしくもなかったし。 今私がこれを奪い続けていて何になるんですか」 言いながら、預けたままの状態の剣と杖を、 部屋に来る前に持ち出してきたのだろう。返却する。 「……また随分とやられたみたいですね。 なんか声というか喉がやられてません? まあどういう事されたかは……想像つかなくも無いので。 レモネードなんて気休めでしょうが、今日は休んで」 特別な緊張感はない。否、最低限は持っている。 スプーンが飛んできたら今度こそは受け止められるが、 その程度だ。人格が分たれてようと信頼は変わらない。 (-82) 2021/12/16(Thu) 14:46:06 |
【秘】 残氷 の エアハート → 残影の フランドル「ぐあ゛ッ!? ッ──!?」 信頼と油断は別物だ。 とは言え、「隣の男が突然殴って来る」と想定してないと 幾ら警戒しようが避けれやしないし喰らうものは喰らう。 無意識にこの流れで、剣や杖を使われるならともかく、 拳で殴り掛かって来るとは思っていなかったのもある。 恐らく前者だったらまだ動いていたか、と言うと微妙だ。 だってあの時あなたを殴ったのも“尋問”の為で、 決して恨みや憂さ晴らしではなかった。理由がある。 それを今、全く思いついて無かったから想定外だった。 想定外、の時点で。結果もわかり切った事だろう。 口の端を変に切ったのか、口内に血の味が広がる。 鉄臭さを吐き捨てたいが、宿の中となればそうもいかない。 「──、は、……こんなので、 明、す 、とは」 思わなかった。まで言い切れずに距離を詰める貴方に目を瞠る。最もその動作で余計に幻術が効きやすくなるなんて。そんな皮肉も考えるまでもなく、 “そう”在るし、“そう”なる だろう。 (-92) 2021/12/16(Thu) 19:02:12 |
【秘】 残氷 の エアハート → 残影の フランドル確実に効いた手応えはあっただろう。 見る目が、色が変わった。 明瞭とした振りをしている普段の目つき。それと違って革命軍内でよく見る、感情の死んだ色に変わる。変わって、 「言われずとも」 不意に、貴方の胸倉を掴んで引き寄せる。 引き寄せてから、そのまま躊躇なく唇を重ねて。 切れた口内の 血 をお裾分けだと言わんばかりに、嫌がらせのように分け与える。この行為がどんな影響を及ぼすかなんて考えちゃあいない。 ただ、悔しかったから、ざまあみろ。それだけだ。 「お前の事を見ていた。いつも」 唇を離す頃には、少し感情の色がある目。 それでもまだぼんやりしているところはあるが、こんな事を行ってる時点で、自我は強いが、催眠にかかりやすい部類の男なのだろう。身内からすると一番困ったタイプだろうとは思う。 今革命軍のことに何か命令をされた訳ではない。 だから相反していない。 綻びとまではいかないが、命令の掛け方次第で、 強引な上書きで綻びか、解く鍵か、運悪く精神崩壊か。 何かしらの答えは得られるかもしれない。 (-94) 2021/12/16(Thu) 19:05:16 |
【秘】 残氷 の エアハート → 残影の フランドル/* やりましたわ!確定ロールですわ!ガッツポーズで大喜びですわ〜〜〜!!!!!!!! 私も確定ちゅーしたけど嫌だったら避けて下さいましね! (-96) 2021/12/16(Thu) 19:07:37 |
【秘】 残氷 の エアハート → 残影の フランドル「──んっ、……、?」 背には腕、こうも密着した状態では逃げられない。 最も逃げるつもりもないし、続いての命令も。 嫌がらせの為の口付けだったが、その反応を見るに、 まだ恋しそうに見えたので、もう一度唇を重ねようとする。 今は強く抱き止められているから、叶うかはわからないが。 嗚呼、先程までの『怒り』感情が薄れる。 ほんの僅かに、不意を突かれた怒りはあったのに。 貴方の表情で、血を分け与える事の『愉しさ』を思い出す。 エアハートは彼の詳細な血筋のことなんて知らない。 彼は隠していたから情報を得られないのはあった。 それでも、人が思う以上に『魅入られている』ことに気付くもとで。 理由はわからずとも、フランドルが自身の血に酔うのは、感覚で知っていた。 「あぁ。一緒に、傍……そうだ。今も、ここ、に?」 既に『成されている』事を再度、命令された。 そう認識している為か、困惑の色が浮かぶ。 今この瞬間はここにいるし、貴方は帰ってきた。 だからエアハートは、今も『傍にいる』と信じている。 (-111) 2021/12/16(Thu) 21:46:31 |
【秘】 残氷 の エアハート → 残影の フランドル「……んっ、……ふ、ふ」 本当に、雛に餌でもやる感覚にも思える。 それすらご機嫌とばかりに腕を回し、 口付けを深くしながら自ら血を分け与える。 ほら、やっぱり血に抗えてない。 俺が何とかしてやらないと。 貴方の渇望は、この男の心の内部に潜む 仄暗く澱んだ使命感と愛着をも呼び起こす。 でも今は傍にいてと乞われたからまだ。まだ、もう少し。 鎧に触れられるとすぐに何をしようとしてるのか、思考が繋がる。手伝う様に回していた手をこちらに戻せば、すぐに中のラフな服装になるだろう。 今でこそ脱ぐのに慣れきった鎧だが、騎士団に所属してた頃は二人でよく、構造に悪態をついていた。 ──あの時を、あの日の笑顔を 取り戻そうとしてるのは俺もなのに。 どうして彼は納得しないのか。 飛び出した時は理解していたそれも、 『革命軍』に犯された脳ではそれも理解できない。 ▽ (-137) 2021/12/16(Thu) 23:56:52 |
【秘】 残氷 の エアハート → 残影の フランドル「────まだ、まだ、駄目だ。 お前以外の何にも囚われない為に、 お前のせいじゃない血を、排除したら、そうしたら、 本当にどこに居ても、俺達、"昔のまま"いられる。 ずっと傍にいられる。 それじゃあ、駄目、なのか、フランドル」 でも、目に力が宿る。 先程から着いたり消えたり自分達との心の機敏のよう。 貴方の命令を聞くはずの、肯定しかしないその声が、 はっきりと【否定】を口にした。 「……生きていく意味がないなんて言わないでくれ。 お前が生きる為に、今まで生きてきた俺は何だったんだって 事になる。俺は、お前を陰じゃなくて──」 傍に立つ、光にしたかったのに。 (-138) 2021/12/16(Thu) 23:58:34 |
残氷 の エアハートは、メモを貼った。 (a32) 2021/12/17(Fri) 0:19:19 |
【秘】 残氷 の エアハート → 灯屋 レイ/* どうもこんばんは、私がホドです。 了解です、と言いたいのですが実はある秘話の現行ツリーの流れを見るに、どうも洗脳が解除されそうな可能性がありまして、それを考えると他のお二人の方を優先して頂けたらなと言うのがあります。 ただ情報として探れるのに持っていない、と言うのは矛盾だと思うので念のためにメモに洗脳関係の情報を張っておきました。一言で言うと「革命軍に洗脳されている」です。もし何処かの会話で使えそうでしたら、くらいの些細なものですがよろしくければ。打診ありがとうございました! (-143) 2021/12/17(Fri) 1:05:28 |
【秘】 残氷 の エアハート → 残影の フランドル「ちぐはぐ?何処がだ? この街に来たのは“アレ”を探しに来た。 ただ政府とやらが管理していたから、 何かを掴むにはどうしても── ──。 ────? あれ、なんでだった? ──いや、いい。そもそも、 革命軍に協力するのは私として当然の事だ。 何でその前提を否定する?否定したら 私 がそもそも、…いや、 俺 なら否定、されない?……は?俺 って誰だ、……まあいい、でも、じゃあ何であのと、き──?」 傍から見ると明らかな「破綻」でも、それを「当然」とした強い洗脳だ。つまりそこに疑問を抱かせた場合“今”のエアハートの否定になる。 「 ──革命軍を優先する。 だって、」「 お前の為の行動だから。 お前の願いであっても、絶対優先にはならない」 なにより、最悪な事に、「本来フランドルに行おうとしていた事」と「革命軍に協力する」がイコールで結ばれている。 洗脳時にそれに手を貸すとでも言われたのか、単純に都合よく描き替えたのか。 いずれにせよ、そんな歪なイコールで結ばれていると言う事は、“そう記憶が混濁してもおかしくない状態”で掛けられた。 (-156) 2021/12/17(Fri) 2:18:57 |
【秘】 残氷 の エアハート → 残影の フランドルつまり、比較的健全で元気な時の今のフランドルによる魅了は、半年の間の根を張り巡らされた脳への侵食を、言葉ひとつではぎ取れるほどには、今はまだ強くはない。 最もそれは、逆を言えば「同じ事」を行えば、 上書きや綻びの可能性が出るだろうと言う事。 そして洗脳を掛けた者も、「それを行える人間がほぼいない」と、そう思ったからこそ、今のエアハートの地位と自由度があるのだろう。 「……は、っ……貴方もレモネードがお嫌いでしたかね。 馬鹿で、結構です、よ。 今までだって、私達はそうして生きて来た。 下級市民が騎士になるなんて、 馬鹿を通り越して蛮行だとも。まあ、なりましたけどね。 だから馬鹿と言われようがやめません。貴方相手でも」 ベッドに押し倒されて、顔の横についた手を見ている。 首筋に触れられる人肌の感覚から少しでも目を逸らす為に。 (-157) 2021/12/17(Fri) 2:20:42 |
エアハートは、「レモネードより中毒性がって何ですか!引き合いに出すとか許しませんよ!」と怒った。 (a39) 2021/12/17(Fri) 4:25:50 |
【秘】 残氷 の エアハート → 残影の フランドル「いッ」 ──1回目。「ぁ、がッ」 ──3回目。「っ、…………ぐ」 ──13、14?回目。「痛っ、……は、ぁ」 ──突然首筋に走る鋭い痛み。 「あ゛、や、ぃや」 ──じんと痛むそこに触れる温かさ。 「グ、…やめ、ッひ…!」 ──啜って“喰われる”感触。 確かに遊んだ事はあった。度々コイツが何故か怪我を、 しかも切り傷の方が多かったけれど、見る目が違って 見えたから。何も言わないから黙っていたのに。 ちょっと遊んでやろうと思っただけなのに。 ここまでなるなんて聞いてない! どうしてなるかも、一言も説明された事もなかったのに! こんなのになるなら尚更、あの血を何とかしておくべき、 啜られるだけじゃ飽き足らず、傷口に歯を立てられる。 明確に、皮膚を突き破られる感覚。 「も、嫌だッ!! い、」 ──だってこの後の性交は普通じゃない。 服の下に回る手になんて気が回ってない。 最悪だ最悪だやっぱりさっさと血を消し飛ばしとけばこんな事には間違ってるのは私じゃなかったのにどうしてこんな目に、 (-182) 2021/12/17(Fri) 5:47:36 |
【秘】 残氷 の エアハート → 残影の フランドル「……る……い」 「──うるさいッッ!!」 口付けを交わされ、身体は自分の時とは違い前戯も踏まえて触れられている。 自分が相手に行った時よりも遥かに丁寧で、だがそんなことは関係ないとばかりに、突如『良い子にしていろ』の命令があるにも関わらず、盛大に額に頭突きをかました。 正直、物凄く痛い。ふらつく視界の中、 それでも睨み付けて、自分の自由な指を突き付ける。 「急にネガティブ思考に走るからセックスの気分じゃまるでなくなったでしょうが! ちょっと「うわ怖っ」されたくらいでウジウジと……ヤるならしっかり襲うか、安心して優しく抱くかじゃないと勃つものは勃たないし、イクものもイけませんよ! この、ド下手くそ!!!」 ハアハアと一気に失礼な事を捲し立てたが故に声を荒げている。洗脳が効いてないのか?そんな事はない。でも貴方は『大人しくしろ』とは言わなかった。 つまり『このエアハートが思いつく良い子』を実践しているのだ。怖がらないでくれ、と言ったのも半端にブーストとなったのかもしれない。 ▽ (-201) 2021/12/17(Fri) 17:43:35 |
【秘】 残氷 の エアハート → 残影の フランドル「……"俺"より"私"の方が拘りもないのでアレですけどね。普通に考えて自分の血を吸われてウットリする相棒を初めて見て、大喜びする人はいると思います?いませんよね?普通は驚くでしょう?貴族の問題のせいで貴方、結論を性急に求めすぎなんですよ。 はー……何で私がこんな説明しないと何ですかね?もう貴方にその洗脳やら上書きやらで消されようとしてるのに。居場所がないのは私の方ですよ全く」 仮にも情事を始めようとしていた最中なのだが、半目のジト目になってペラペラと捲し立てる。それも、貴方が飲み込める人間だと理解しているからこの速度で述べている。 ハア、と溜息の後、男は肩口に爪を立てて自分で皮膚を破く。「ほら、」と、 新鮮な鮮血 が玉になり、徐々に流れ落ちて行くのを横目で見ている。「私は"良い子"なので教えてあげますよ。優しくしても効果が薄いです。まあ愛の力とかは知らないですが、その場合は"俺"の方と、貴方が今抱えてる血の衝動の不安を話すべきですね。すれ違いまくりですけど。でも、無理でしょ?」 「──じゃあ、酔いきっちゃえば良いんですよ」 「貴方が本能のまま貪った後、それ自体が離れる人間だと思うなら……もうそんな人間の洗脳だって解く必要、ないでしょう?貴方を助けないし信じてくれないし何もくれない上に立ち去る。そんな奴いらないじゃないですか」 なら私を私として残していてくれてもいいですよね?そうしましょう?煽り囃し立てるようにそう言って。そして、この人格は貴方への恐れが見て取れない。少なくとも行為に没頭は出来るだろうし、貴方を犯したくらいだ。何も恐れない。 血は幾らでも流れ続ける。何を選ぶのも、貴方の自由だ。 (-204) 2021/12/17(Fri) 17:51:45 |
【秘】 残氷 の エアハート → 残影の フランドル「わかりませんね。否定されてもあの程度言いくるめるなり身体で懐柔なりすればいい。そんなに大切ならね? そもあれやってる最中に「嫌っ」って言ったら本気に取って心配されたノリですよ。だから下手くそって言ったんです」 この思考だ。だからのちに貴方が出した結論には大層満足そうな、少し腹立たしい笑顔を見せる事だろう。 「確かに半年間、この身体で生きていたのは"私"です。勿論、完全に別ではない同じエアハートですから、貴方の言う通りなのでしょう。 それでも、私に取っては役目の終わりは死と変わりません。私の生きた半年も、気付けばみんな"貴方と20数年生きたエアハートだった"に塗り代わる──そう言う感覚になるのでしょう。ああ、覚えているとかいいですから。気休めは結構です。最初からこうなる定めと理解してあり続けていました。 だから、先ほど貴方に消されると恨み言は吐きましたが、本当はそれでいいんですよ。それが、カエルの王子様がキスをされて人に戻るように、当たり前の本来のあるがままの結末です」 言い終えて、頬をすり寄せてくる貴方の頭を穏やかに撫でる。革命軍のために作られた、ベースは本来のまま「静」を付与し倫理観を一部破壊された人格。 けれど、感情がないわけではないのだから、こうして撫でる姿が何処か憧憬と、何かに焦がれる微笑みが生まれるのだって、おかしくはないのだ。 ▽ (-229) 2021/12/17(Fri) 23:57:32 |
【秘】 残氷 の エアハート → 残影の フランドル「っふぁ、…は、は。 そう、捕食者になっちゃ、んっ、 開き直っ、てっ、ぅあ」 撒き餌のように傷つけた肌に噛み付かれるだけで背筋に甘い痺れが走る。痛いはずなのに気持ちいい、きもちいいのは、役目も使命も少しだけ忘れられて、好きだった。だからこの男はするのも、されるのも、積極的であり続けた。 「ぁ、あ、あ、でもこれ、勝 て、に反応、ぅあ」 指を入れられた時にお返しに耳朶に甘噛みを返して、舌をざりざり耳の中を犯したりしていたが、元々触れ合っていた相手となるとこんなになのか、或いはこれがフランドルに向ける感情によるものか、わからない。 わからなくても、執拗な責め立てに、生理的な涙と同じ様にあらゆる場所は容易に喜びのように滴を溢れさせる。まだ指しか入れてないと言うのに、時折耐えられないとばかりに身じろぎをして、貴方の首筋に無理やりぐりぐりと快楽を少しでも分散させる様に顔を押し付けた。慣らす必要もない程ぐずぐずに溶けるのも、あっという間だった。 (-231) 2021/12/18(Sat) 0:01:54 |
【秘】 残氷 の エアハート → 残影の フランドル「……ふ、…"気取ってる"って、言いたくなる…のと同時に、 ……ああ、私の知ってる貴方だ。とも、思うんですよね」 貴方と20年も居たエアハートは、こんな"役者騙り"の香りに「自分達みたいなのが」とおかしそうに笑っただろう。けれど、今こうして匂いを嗅ぐ自分は、前に抱いた時もこの匂いをしっていたから、「フランドルだ」と思う。記憶はあっても、香りは実際に体験する方が"残る"から。 「自由ではあり、っ、ん…は、ぁ……」 "それに応えられるかは別だ"、と言う前に、後孔から下腹部にいとも簡単に迫り上がる圧迫感。けれど慣れ親しみ慣らされきった体は、その押し入る熱の熱さと苦しささえも歓喜とばかりに中は受け入れ、そして締まる。 ただ享受するだけでなく、無意識レベルで相手も悦ばせようと自然に貴方自身にねだるように、甘え甘やかすかの様に、何度もぎゅうと繰り返す。 「……ぇ……?消すんじゃ、ない、?……ははッ…既に、 元の苦楽を共にした、一人がいる、のに、我儘…… …あ、ずる──わ、わからな、いッ、」 わからない。今でも革命軍の為にと言う思考は当然の様に残っていて、でも、あなたの目を見る度に、絶対の生き甲斐だったものが、緩やかな意志になるように、今の体と同じ様に、何か解きほぐされている感覚を覚える。「だめ」かなんて、聞かないで欲しい。自分は選ぶ権利はない側なのだ。残りたくて残れるかも、全部、貴方の瞳と── ▽ (-287) 2021/12/18(Sat) 17:02:50 |
【秘】 残氷 の エアハート → 残影の フランドル「ぅあ!?あ、あ……くっ……」 止まっていて考えに思いを馳せていたのに、その軽い揺すりと律動だけでどんな小さな快感でも拾い上げてこようとするこの体のせいで、視界が白の世界に飛びかかる。思わず相手にしがみつく手の力を強めた。 「…いま、ち、ちょっと敏感す、ぎ、から…… ……ま、あ、待ッ、あ、ああっ」 洗脳で感情を全てを入力された訳ではないと言うことは、"君にもう一度、惹かれて、本物のエアハートと少しだけ違うからこそ恋をした"。 そんな、キミも、誰も知らない──愛される資格を自分から捨てた刹那の人格は、自分から手を伸ばせず、誰も知らずに、いつか終われば良いと思っていた。求められるなんて思ってなかったし、自分でも変えられない。だから、 「……欲しいなら、…この身体を全部、貴方が満たして、 貴方のものにすればいい。……できるなら、ですけど」 最後の言葉は、煽る様に言いたかったのに、敏感な所を擦り上げられて声が裏返りかけた気がした。こんな時まで格好がつかないが、でも、そんなものだ。 元々、身体をモノにされて弱らされ切った所に洗脳をかけられ生まれた、そんな自分なんかを望む物好きがいるなら、"奪ってくれ"。それが、望まれることを欠片を考えてなかった男の、絞り出す様に呟いた答え。 (-288) 2021/12/18(Sat) 17:08:34 |
【秘】 残氷 の エアハート → 埃運び オーウェン「おや、耳が早い。私はつい最近知りました。」 ただ一つ、見えないだけで案外どこにでもいるのは、 下層市民だろうがハーフだろうが同じだなと内心ごちた。 「──それがですね、私、下級市民とは言いましたが、 他の下級市民の犠牲や安全には興味がないんですよ。 面白みもなく 貴方に反感も抱けない男で すみません」含みのある言い方。 近付く顔に視線だけをやって笑顔を投げる。 「ただ、オーウェンの思考は面白いと感じました。 まるで“冒険者”と言う存在が初めから生まれるようだ。 例えば私が今、騎士を経て冒険者をしているように、 最初から冒険者だった人間なんて一握りにも思えます。 となると、私みたいな成り上がりは捨てるとして。 最初から夢や誇りを抱いた冒険者だけを、 貴方は守りたかったでしょうか。己を捨ててまで」 でもそれは、冒険者と定義するよりは── 誇りを持った人間を、ただ支えたい、そんなものに聞こえて。 ある意味下級市民が抱くよりも純粋な願いに思えた。 「革命軍は下級市民の待遇改善も使命ですから、 表立って賛同はしませんが── 俺が目指していたものも人に言えば馬鹿にされる、 そんなものだったから、応援しますよ私は。 貴方が本当に心からそれを目指し続ける限りは」 (-329) 2021/12/18(Sat) 20:51:44 |
【秘】 残氷 の エアハート → 迷彩掃除屋 ノアベルト「どういった意味で拷問なのか、実はサッパリで。 詳しく聞かせて貰わないと次に活かせないんですけど …まあノアベルトは面倒見が良さそうだからいいでしょう」 そんな訳で楽しげに首輪は付けられ、 「逆に言えば、顔を見なければ寝られるのでは?」 そんな意味不明な供述をし、ベッドに入ろうとしたり、 その過程で殴られるなり怒られるなりなんなりして、 その後、レモネードを弾かれて「困りごとを用意するの貴方じゃないですか」と文句を言いたくなったり実はしていたのだが、割と自業自得であり、なんだかんだ「こちらは」楽しそうなままだっただろう。 (-332) 2021/12/18(Sat) 20:57:13 |
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