人狼物語 三日月国


188 【身内P村】箱庭世界とリバースデイ【R18RP村】

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視点:


【人】 XI『正義』 マドカ

―― 売店 ――

[へいき?>>2:387

 尋ねられた言葉の意味が、分からなかった。]


     ……何が?


[怪訝な色を、返してしまう。

 
その光景は、ちらりと目にはしていた。
 けれど、驚くほど心が動かなかった。

 ……嘘。
 正直に言うなら……安堵した。

 これでようやく、『平等』だ、と。


 その内心は、事ここに至っては隠す気もない。
 尋ねられれば答えただろう。

 君には……いずれ
今度こそ
本心・・を語らねばと、思っている。]
(18) 2022/12/18(Sun) 0:32:43

【人】 XI『正義』 マドカ

[僕が君に渡した紙切れに書かれていたのは、末吉。

 なんとも微妙な結果に、僕の顔も微妙な感じになる。]


     そうだな……

     じゃあ、『箱庭』の行く末、とか?


[ありがたい一言とやらを、
 くれてみろとばかりに、その双眸を見返す。

 僕の返した言葉から、
 君はもしかしたら、僕が『箱庭』派であることを
 察するかもしれない。]
(19) 2022/12/18(Sun) 0:36:43

【人】 XI『正義』 マドカ

[間を埋めるように、甘くて柔らかい
 カフェオレに口をつける。]


     ……そんな話、したくて
     呼んだわけじゃないんでしょ。


[ぽつり、と漏らしたのはどのタイミングだったか。
 君はどんな顔をしていたか、僕はそれを見逃さぬよう、
 じっと君を見つめていた。

 不機嫌そうに見えるかもしれない。
 実際、不機嫌だったのかもしれない。
 僕には、僕の感情が久しくわからない。]


     どういう意味?
     ……最後かもしれない、なんてさ。


[それでも、それだけは聞かなければいけないと、
 何故だかそう思った。**]
(20) 2022/12/18(Sun) 0:37:14
XI『正義』 マドカは、メモを貼った。
(a8) 2022/12/18(Sun) 0:39:51

【人】 XI『正義』 マドカ

―― 売店 ――

[君のありがたい一言を聞いて僕は、
 すぅ、と目を細めた。]


     ありがたく、ないね、


[そう呟けば、君は末吉末吉、なんて、
 へらへら笑う。>>48

 僕の表情はますます胡乱気に。

 何だ結局、君が言いたいことを言うだけじゃないか。
 まぁ、末吉という結果
今は悪くても好転していく
を見てから
 内容を言った自分も自分だ。
 そもそも占いというのは、
 そういうものなのかもしれない。
 そう思ったら、なんだか少し、笑えて来た。]


     僕の望むもの……か。
     なんだと思う?


[問い返してはみるものの、
 僕自身、何を望んでいるのか分からなかった。]
(176) 2022/12/18(Sun) 23:06:46

【人】 XI『正義』 マドカ

[僕の問いへ、君が答える。>>50

 うっすらと、予想していた答えだった。]


     ……そう。


[君はきっと、
 『この世界と心中したい』わけじゃないんだろう。

 きっと君は、
 『箱庭になんか行きたくない』んだろう。

 そう思いはするものの、確信は持てない。
 確認しようとも、思えなかった。

 つらつらと、そんなことを考える内、
 君が投げてきた問いに、ひとつ、瞬いた。>>51
(177) 2022/12/18(Sun) 23:07:00

【人】 XI『正義』 マドカ

[僕は、へらりとした笑みを見せた。]


    例えばさ。
    誰かがひとつ傷を負うなら、
    他の皆も同じだけの傷を負うべき・・だ。

    誰かがひとつ幸せになるならば、
    同じだけの不幸を負うべき・・だ。

    どうあっても平等でないなら、
    そもそも同じ土俵にないんだ。

    
『人間』は、『証持ち』と同等にはなり得ない。

    
だって、『人間』は『証持ち』を自ら弾き出した!


 
(179) 2022/12/18(Sun) 23:07:52

【人】 XI『正義』 マドカ

[無意識に、袖をまくり上げるようにして
 指先が自身の手首から肘へと素肌をなぞり、
 腕を引っかく。
 爪の先が、皮膚の表面を削り取る。
 露になった腕の皮膚には、
 かさぶたになった無数の傷跡、
痕、
あと
(180) 2022/12/18(Sun) 23:08:50

【人】 XI『正義』 マドカ

 

    『証持ち』を迫害しなかった『人間』が死んで、
    迫害した『人間』はのうのうと生きていて?

         あの子を虐めた奴らはその後、
         何の咎も受けていない。

     『証持ち』になら石を投げても良い?
     ならば彼らも『証持ち』から石を投げられるべきだ。
     それが『平等』ってもんだろう、
 


   違うそれなら目指すべきは誰もが平等に傷つかない世界だ
   誰も傷つかなければ、皆が平等に幸福に

           そんなものが存在するはずがないだろう
           そもそも神でもないのに人を裁けるはずがない


         平等?平等なんて、そんなもの、

            人が生きている限り、決して成し得るはずg……


 
(181) 2022/12/18(Sun) 23:09:24

【人】 XI『正義』 マドカ

[ぱちり。
 ひとつ、瞬く。

 指先が、す、と袖を戻す。
 傷が布の下に隠れてしまう。
 ……見えなければ、無いものと同じ。

 いつの間にか落としていた視線が上がり、
 君の眼差しと出会う。

 僕は、ゆると首をかしげる。]


     えぇと、何だっけ。
     平等についてだっけ。
     文字通りだよ。


[ごくごく自然な面持ちで、淡々と述べる。
 貼り付けた笑みは、いつもの通り。]


     平等って言うのは、偏りがないことだ。
     どちらか一方に傾かないこと。
     そんなに難しいことかなぁ?


[これはもしかしたら、
 僕が君に向けた初めての笑顔・・だったのかもしれない。*]
(182) 2022/12/18(Sun) 23:09:46
XI『正義』 マドカは、メモを貼った。
(a40) 2022/12/18(Sun) 23:12:25

【人】 XI『正義』 マドカ

―― 深夜、ブランコのある裏庭で ――

[きっと、僕の出す結論は、
 初めから概ね決まっていた。

 外へと出向いたのは、ただ……
 洋館の中の空気が、
 少しばかり重たく感じたからだ。

 ……まさか、先客がいるとは思わなかったけど。

 僕が君の姿を見て驚いていると、
 君は子供にするみたいに、
 内緒話の仕草をして見せた。>>2:322

 僕はひとつ頷いて、それから君の隣へと
 静かに歩み寄る。]


     ……終わると思う?世界。


[君が、明日世界が終わるなら……
 なんて言うから、
 僕はぽつり、そんな問いを投げた。**]
(229) 2022/12/18(Sun) 23:54:59
XI『正義』 マドカは、メモを貼った。
(a50) 2022/12/18(Sun) 23:59:25

XI『正義』 マドカは、メモを貼った。
(a51) 2022/12/19(Mon) 0:01:04

【人】 XI『正義』 マドカ

── 回想:7年前 ──

行き合った
目の前で盛大に吐いた
青年に示された通り、
 扉の向こうには洗面台があり、
 そこで口を濯いで、顔を洗って。

 見上げたところに鏡があった。

 見慣れた顔であるはずなのに、
 真っ白な顔には見覚えがない。

 妙な錯覚を覚えて、つい、鏡面を指先でなぞる。]


     “ お前は誰だ? ”


[問うたのは、僕か、鏡像か。

 頭の中が、グラグラする。

 と、入ってきた扉が音を立てて開いた。]
(375) 2022/12/19(Mon) 19:56:31

【人】 XI『正義』 マドカ

 

     ………え……っと…?


[洋館に来たばかりの僕には、
 その相手が誰なのかまだよくわからなかった。

 勢いに負けて、手に押し付けられたそれを、 反射的に握りしめる。>>245

 それが、初対面。
 彼は何かの折に、
 僕を構って・・・くれるようになった。

 折り紙は、僕の方が上手だった。
 君が島風の衣装を着て見せた時は、
 少し首を傾げてしまったけれど、
 君が来た衣装は割合大きな島の文化だったから、
 僕にもそうと知れた。

 だから、まぁ、少なからず好意はあったのだ。

 ────“それ”を知るまでは。]
(377) 2022/12/19(Mon) 19:58:00

【人】 XI『正義』 マドカ

[君の生い立ちを知った時、
 僕は洋館に来て初めて狂気を見せた。>>247

 僕はどうしても、『僕』
『正義』という魂
に刻まれた宿命から
 逃れることができない。

 
やっぱり僕の預かり知らないことだけど、
『正義』の証を持って生まれる子どもは、
 みんな“そう”だった。

そうやって『正義』の魂は、
円環マドカから抜け出すこともできずにずっと、
生まれ変わるたびに、もがいている。



 『べき』『べき』『べき』……

 人間らしい心を何一つ赦さずに。]
(378) 2022/12/19(Mon) 19:58:22

【人】 XI『正義』 マドカ

[その日から僕は、
 君と少しずつ距離を置き始めた。

 いつでも笑い続けている君の心の内など知らない。
 
感情を否定してきた僕に、
分かるはずもなかった。


 君が『不幸』を否定する度、
 僕の中の『正義』が揺らぐ。
 
 
だってそれを認めたら、僕は……

 『証持ち』を迫害することを許す世界を、
 僕から故郷を奪った世界を、
 ……『正義』として生まれた僕を。

 何もかも否定し、呪わなければならなくなる。
*]
(379) 2022/12/19(Mon) 19:58:45

【人】 XI『正義』 マドカ

── 売店:フォルス──

[君にそんなつもりはなかったかも知れない。

 けれど僕には、
 
『逃げんじゃねぇよ、クソ餓鬼』

 という副音声付きで聞こえた。>>267

 突然に眉間を殴られたような気分で、
 反射的に身構える。

 心臓が、冷たくて、痛い。
 
そこに刺し傷なんて、ありはしないのに。


 椅子を蹴って立っても良かった。
 むしろそうすべきだった。
 けれど僕の中の『  』が、僕の尻を
 椅子に縫いつけたままにする。

 喉がカラカラで、手にしたカップには、
 液体はほとんど残っていなかった。]
(380) 2022/12/19(Mon) 19:59:14

【人】 XI『正義』 マドカ

 

     
それがわかったら苦労していない。



[言葉を遮るようにしてこぼれ落ちたのは、
 思いの外低くて大きな声だった。

 僕にとっては幸いな
不幸な
ことに、
 結果として君は、最後の一言
『無理じゃないかな』
を言い損なった。
 
その一言を聞いていたら僕はうっかりすると、
世界の滅亡を見る前に
舌を噛み切ってしまったかも知れない。
……もしかしたらその方が幸せかも知れないが。


 ぴん、と空気が張り詰める。]
(381) 2022/12/19(Mon) 19:59:30

【人】 XI『正義』 マドカ

[世界が広くなればなるほど、
 人の数が増えれば増えるほど。

 秩序を保つのは難しくなる。

 たった22人が存在していただけの箱庭で、
 神の生み出した愛子たちですら、
 保つことができなかったそれを。

 一体どうしたら、
 この広い世界でたった一人の人の子が
 保つことできると言うのか。

 それは土台無理なことなのだと、
 まだ幼い少年の頃、誰かに諭されていれば。
 あるいはもしかしたら、
 『正義』
『平等』
の呪縛から
 逃れることもできたのかも知れない。

 ……今となっては、もう無理だ。
   この信念に従ってきた時間が、長すぎる。]
(382) 2022/12/19(Mon) 19:59:49

【人】 XI『正義』 マドカ

 

   たとえば…… その偏りは。
   僕が、僕なりの基準で判断して、
   僕にとっての平等を目指している。

   そうだよ、全部僕のための平等だ。

   僕が“ 生きる ”
この世界で息をする
のに必要な平等だ!


[言い切ると同時、
 自分の表情が歪むのが分かる。
 
涙は出なかった。


 自分の吐いた言葉が、既に痛くて仕方のない
 自身の心臓に突き刺さる。

 
『正義』の証は、命に優しくない。


 僕が平等と認められない世界では、
 息をすることすらままならない。

 不平等が視界に映る度、
 身体中をムカデが這うような不快感が襲うのだ。

 背中の火傷痕だけじゃない。
 僕の身体には至る所、自身の爪で付けた
 何かを引き剥がそうとした・・・・・・・・・・・・かのような痕がある。]
(383) 2022/12/19(Mon) 20:00:32

【人】 XI『正義』 マドカ

[君は侮蔑の表情でも浮かべるんだろうか。
 いつかみたいに、
 冷たい言葉で突き刺すんだろうか。

 僕だって、こんな吐露をするつもりはなかった
こんなに汚い内心を見せるつもりはなかった

 暴いたのは君だ、なんて、
 太々しく責任転嫁してやる。
 僕は君の視線を正面から受け止めようと、
 睨みつけた。

 『正義』の証は、事あるごとに、
 その所有者すらも裁きの対象とする。
 僕自身が、その理不尽な『平等』観に
 幾度殺されそうになっていることか……

 『平等』の行き着くところは究極、
 
『皆殺し』
なのだ。
 
 だから……だから多分、僕は、
 この世界の中で、
僕だけ
は、
 経典の『正義』が何を恐れたのか、
 わかってしまうし、
 分かってあげなくてはいけない……と思う。


 君は知らない。
 
知らなくて良い。


 
『僕』は『君』にだけは、赦されてはいけない。
**]
(384) 2022/12/19(Mon) 20:01:13
XI『正義』 マドカは、メモを貼った。
(a83) 2022/12/19(Mon) 20:04:18

【人】 XI『正義』 マドカ

── 選択の日の朝 ──

[答えなんて、初めから決まっていた。

 それはクロに尋ねられなくても、
 フォルスに暴かれなくても、
 アリアと話をしなくても。

 『正義』の証を持つ僕の答えは、
 決まっていた。* ]
(440) 2022/12/19(Mon) 23:25:28