人狼物語 三日月国


187 『Ambivalence』

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一日目

村人:1名、囁き狂人:2名、黙狼:1名

【人】



  【ambivalence】
    ・・・両価性、両面価値感情
      同一対象に相反する感情を同時に持つこと。

      その最たる例は、愛情と憎しみである。



(0) 2022/12/11(Sun) 0:00:00

【人】 入江 修



    「そうもいかねぇのよ。
     可愛い可愛い生徒が困ってんだから。」


   それが俺の仕事なのだから仕方ない。
   白々しいって?否定はしない。
   浅見に悟られてしまった前科がある以上
   その信頼はなくても不思議じゃない。

   
(1) 2022/12/11(Sun) 0:33:29

【赤】 入江 修


***

   浅見の身体も、癖もだいぶ理解し始めて
   素直で初心な姿を穢していけばいくほど
   浅見がどうされるのか好きなのも分かってくる。

   貰えなかった愛情を嘘でも埋められる事が
   浅見にとってはイイことだということも。
   分かりさえすれば叶えてあげるのも簡単だ。


   だからある時には人が帰った夕方に
   わざわざ浅見を教室に呼びつけて。
   浅見の席で愛でてやったこともあった。

   椅子に座らせて、耳元で
   「授業中、思い出して。」
と囁き
   浅見の学校生活にさえ侵食しようとした行為は
   見られたら一貫の終わりというものだ。


   
(*0) 2022/12/11(Sun) 0:40:00

【赤】 入江 修



    だが俺は知っている。
    この日は先生側も間違いなく
    教室には来ないということも。
    生徒たちが来るには時間が遅いということも。


    そして全てを知った上で、浅見に言うのだ。


    「俺に女にしてもらってる所
     もしかしたら誰かに見られちゃうかもね。」
と。



(*1) 2022/12/11(Sun) 0:45:12

【赤】 入江 修




   これは閑話のような話だが。
   俺に教え込まれる度に覚えようと頑張る。
   その必死さは本当にいじらしいものだ。
   ぎこちなささえスパイスになるこの時に限れば
   覚えるための時間など大した問題じゃなくて。

   少しコツを掴んだだけで
   俺は浅見の頭を優しく撫でてやる。

   それが俺がいつも浅見に与えていた
   愛情に擬態させた依存という名の猛毒だ。


   だがそんな猛毒にあてられ続けて
   沼に沈んだ時にだけ現れる浅見の心は
   普通の子供が当たり前に受け取るものと
   同じものを求めていたと知った時だけは

   先生として、抱きしめてやったよ。
   本当に哀れでしかたなかったから、な。



(*2) 2022/12/11(Sun) 1:05:01

【赤】 入江 修



   最初に避妊具を外したのは
   俺が浅見をW律Wって呼んだ時だっけな。**



(*3) 2022/12/11(Sun) 1:10:02

【赤】 浅見 律

***

  
  人が帰ってしまうような時間、
  教室に呼ばれたときは
  その意図が分からなかったし、
  まさかいつも密室で誰にも見られないように
  している秘め事をすることになるなんて、
  想像もしていなかった。

  
私の席でされる、学校生活を穢すような行為。

  術中にはまってしまった私は
  日本史の授業中にされたことを思い出して
  よせばいいのにあなたの方を見てしまう、
  そんなことも、あった。


  この場を見られたら、二人ともただでは済まない。
  それでも拒めばいいのに拒めないのは
  愛情を注ぐように愛でられてしまうから。


  
(*4) 2022/12/11(Sun) 2:40:34

【赤】 浅見 律



  流石に生徒が来る時間じゃないにしても
  先生が来ないとは限らない。
  私は、そう思っていたから
  見られるんじゃないかって落ち着かなかった。


  「こんなこと、誰かに見られたら……、」


  あなたも私もただでは済まない、と言おうとして。
  一瞬考えてしまう。
  表向きは生徒に慕われるいい先生と、
  友達もいない、人望のない暗い生徒。

  どっちがより疑わしいかなんて明白で。

  
(*5) 2022/12/11(Sun) 2:40:59

【赤】 浅見 律



  
「……最低ですね、先生って。」



  思考の過程を話すことなく結論だけを言う。

  
(*6) 2022/12/11(Sun) 2:41:23

【赤】 入江 修


***

    自分の顕示欲のために
    浅見の学校生活にピンクのフィルターをかける。
    その理由は驚く程に自分勝手なもので。

    先生や生徒に見られれば
    いくら人望のある俺でも言い逃れはできない。
    だが社会的なものよりももっと内側のコミュニティ、
    この学校の中では浅見の方が立場が危うくなる。


    だから、浅見はこの事を隠し通すだろう。
    俺に刻まれた快感や愛情を思い出しても
    他のやつに悟られまいと誤魔化し切るだろう。


    それがこの時俺が浅見に抱いていた、期待だった。



(*7) 2022/12/12(Mon) 12:55:30

【赤】 入江 修



    「そうだな。俺は最低な男だ。」



(*8) 2022/12/12(Mon) 12:55:57

【赤】 入江 修



    「でもお前を今一番に
     救える男でもある。違う?」



(*9) 2022/12/12(Mon) 12:56:43

【赤】 入江 修



    もう夕方と言っても日が沈む。
    そんな頃合いになると

    俺は浅見を抱き上げ机の上に座らせて
    自分のものを浅見の秘部に押し当てる。

    言うほど乱れてもなく、
    比較的整えられている互いの服。
    制服を着たまま下着だけ脱がせた浅見と
    スーツをそのままにチャックだけ開けた俺。

    整えられてるが故に、そそられる。


    
    
(*10) 2022/12/12(Mon) 12:57:24

【赤】 入江 修



    「挿入れるよ。

            ───W律W。」



(*11) 2022/12/12(Mon) 12:57:55

【赤】 入江 修



    その日の教室で起きたW続きWは
    浅見にとってどんな想い出になったかな。**


(*12) 2022/12/12(Mon) 12:58:07

【赤】 浅見 律


***

  あなたの期待通り。>>*7
  私は誰にも貴方との関係を言う事はなかった。

  
  あなたとの呼び出しに向かうときは
  誰かに見られていないか、気を遣うし
  声をかみ殺そうとする理由の一つは
  万が一にでも誰かに聞かれないため。


  元々居場所も立場もあったものではないけど
  さらに悪化するようなことなんて
  可能なら起こしたくはない。


  だから悟られないように誤魔化しきってみせた。


  
(*13) 2022/12/12(Mon) 20:56:32

【赤】 浅見 律



   
「―――――……。」


 
(*14) 2022/12/12(Mon) 20:56:54

【赤】 浅見 律



  救われてると口にしたくなくて
  でも、今一番に私の事を救えるのは
  間違いなく、あなたしかいなくて。
  否定しようがなくて、黙るしかなかった。>>*9


  
(*15) 2022/12/12(Mon) 20:57:18

【赤】 浅見 律



  教え込まれたことを必死で覚えて
  少しコツを掴むだけで優しく撫でてもらえて。

  あなたが差し出していた
  愛情に見せかけた猛毒を飲み干す。>>*2


  そんなことを繰り返して
  偶に見せてしまった暗い心に、

  
あなたはどんな形であれ手を差し伸べてくれた。


  
(*16) 2022/12/12(Mon) 20:58:04

【赤】 浅見 律



  抱きしめられて、温もりを感じるその瞬間。
  ほんの少しの時間なのに。
  その少しの時間に、私は確かに救われていた。


  抱きしめられたとき、
  放してほしくないって強請るように
  必死で抱きついて、求めて。

  
どうしてか、泣きそうにすらなって。


  
(*17) 2022/12/12(Mon) 20:59:10

【赤】 浅見 律




       
苦しいのに、まだ欲しくなる。


  
(*18) 2022/12/12(Mon) 20:59:37

【赤】 浅見 律



  黙り込んでしまったことへの追及が
  たとえ来たとしても、私は何も答えず。

  あなたから目を逸らすように時計を見れば
  もう、日が沈むくらい遅い時間。
  どうせ、私が何時に帰ろうが
  親は心配なんてするはずもないから
  特に気にもならないけれど。


  抱き上げられても抵抗せず、
  でも、いつもとの違いに
  思わずあなたの方を見つめた。
  直接押し当てられたものは
  何も隔たるものもないまま、
  私の中へと入り込みそうだったから。>>*10
 
  熱が直接伝わってくる感覚に
  危機感より先に興奮を覚えてしまうあたり、
  私は本当に穢れきってた。


  
(*19) 2022/12/12(Mon) 21:00:49

【赤】 浅見 律



   
「……っ、どうして―――――。」


  
(*20) 2022/12/12(Mon) 21:01:19

【赤】 浅見 律



  続かなかった言葉は、
  どうして、避妊具を着けないのか、じゃない。
  どうして、名前を呼ぶの。>>*11

  
甘く、優しい声で。

  私の名前を呼ぶ人なんて、いなかったのに。
  どうして、今、この場所で呼ぶのか。

 
  
(*21) 2022/12/12(Mon) 21:02:09

【赤】 浅見 律



  どうして、欲しいものが、分かるの。
  どうして、私に分かる線引きをしていてくれないの。


  
(*22) 2022/12/12(Mon) 21:02:34

【赤】 浅見 律



  くしゃりと顔を歪めそうになって。
  見られたくなかった私は
  あなたに抱きつくようにして顔を隠す。

  密着すれば、より深く中にはいるんだから
  あなたにだって、メリットはあるでしょう?

  
(*23) 2022/12/12(Mon) 21:03:02

【赤】 浅見 律


  
  薄い膜一枚隔てない交わりは、
  いつもよりずっと深い快感をもたらした。
  たとえそのまま中に注がれても何も言わなかったし

  
何より、心を抉るように私に刺さって。


  あなたが私の心に巣食ってしまう。

         
をすくってしまう。


  
(*24) 2022/12/12(Mon) 21:04:16

【赤】 浅見 律

   

  その日起きたことは、>>*12
  私にとって、
W特別W
な思い出になった。**

  
(*25) 2022/12/12(Mon) 21:04:46