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【人】 ぶろーくんはーと 真白 千由里[明け方の街、駅のはずれにあるベンチ。 過ぎゆく誰かに見向きされることはなく 喉がちりつく煙の味で青臭い名残を誤魔化した。 無意識にトーク画面を開いた指先は 意味のないスクロールを繰り返す。 ぽつりぽつりと白い吹き出し、 いくつか並んだ緑の吹き出し。 辿り着いた最新は『迷惑だから』と短い文章。 数年あまり続いたメッセージ交換の、 あっけなさすぎる終わり方だった。 それでも未練たらしく緑の吹き出しは連なる。 最後の最後は四角い「応答なし」の発信履歴だけ。 何度開いたところで会話履歴を辿ったところで 新しい通知が届かないことは数ヶ月前に分かってた。] (8) 2021/07/01(Thu) 14:37:25 |
【人】 ぶろーくんはーと 真白 千由里[きっと今頃、あの人は清清してる頃。 奥さんと二人で楽しくやってる頃。 彼女のお腹に芽生えた命を可愛がって、 こっちのことなんか1ミリも頭の中にない。 そういう人なんだよ、彼は。 そんなところは出来れば知りたくなかったけど。] (9) 2021/07/01(Thu) 14:38:10 |
【人】 ぶろーくんはーと 真白 千由里[短い煙草を腰掛けたまま地面に押し付ける。 彼と出会った頃には覚えてしまった味、 「車が臭くなる」と嫌がられて一度は離れた匂い。 喫煙はしない、お酒はほどほど。 いかにも教師っぽい真面目な顔をした彼が 本当はただの狡い大人だってことは 自分だけが知る「特別」な秘密だと思ってた。 朝は早くて仕事熱心。 授業は全然楽しくないけど、個別指導は意外と上手。 そんなに目も悪くないくせに伊達眼鏡なんか掛けちゃって 女子の中じゃ「魔法使い」なんて揶揄われてた。] (10) 2021/07/01(Thu) 14:39:53 |
【人】 ぶろーくんはーと 真白 千由里[そんな人だからきっと誰も知らなかったよ、 彼が——先生がしてたこと。絶対内緒の放課後のこと。 始まりのきっかけはなんだったっけ、 生徒指導なら散々目を付けられてた気がするけど 生意気に揶揄ってみせたのを彼はただ鬱陶しげに なんてことのない顔で受け流して。 でも、そう。気づいた頃には。 『ちゆのこと、いつかお嫁さんにしてね』 子どもじみたプロポーズをぶつけて、笑われたっけ。 でも、それくらいの関係だった。そう思ってた。] (11) 2021/07/01(Thu) 14:43:39 |
【人】 ぶろーくんはーと 真白 千由里[たぶん、ちゆのことバカにしてたよね。 しょせん子どもって……まあ頭は悪いんだけどね? 気付いてたんだよ、左手の薬指に痕があることは。 分かってたの、車の中にわざと落としていったピアスが いつもちゃんと返されてくる理由だって。 それでも奥さんがいるって教えられたとき それでも、彼が 欲しい って思ったの。ちゆには彼しかいなかったんだもん、 彼との子どもを殺しちゃっても 大好きで何をしても何をされてもあなたが、あなただけが 大好き、だったのにさ————] (12) 2021/07/01(Thu) 14:47:39 |
【人】 ぶろーくんはーと 真白 千由里[ただ一人、愛してくれる人がいなくなった。 どうしようもなくて寂しくて、 満たされたくて代わりを探した。 何人目だかわからない。 今のところ、欲しい愛には出会えてない。 セックスが気持ちよくたって 別れ際に残る味は気持ち悪くて大嫌い。 だから今度は、今度こそはって なんとなく行き着いたウェブページ。 ……気付いたら、指が勝手に動いてた。*] (13) 2021/07/01(Thu) 14:48:42 |
【人】 ぶろーくんはーと 真白 千由里[冷たい人は嫌、 可愛いねって甘やかしてくれる人がいい。 ——あの人が何度も言ってくれたみたいに。 歳の近い人も嫌、 大人っぽくて格好いい人がいい。 そう、先生くらい歳上の。 愛してくれなきゃ嫌だけど、 甘いだけじゃ物足りない。 悪いことをしてるんだって、 ]ほろ苦い蜜の味を求めてしまう。 (72) 2021/07/01(Thu) 23:22:52 |
【人】 ぶろーくんはーと 真白 千由里[彼がいなくなって、ぽっかり空いた穴の分だけ 何かで埋めてしまわなきゃ寂しくてどうにかなりそうだった。 ひと晩のそれがたとえ紛い物であったとしても。 メールなんて使うこともめっきり減ったけれど 書かれたアドレスに文字を打ち込んでみれば 少し経ってスマホの通知が鳴っていた。] (73) 2021/07/01(Thu) 23:23:10 |
【人】 ぶろーくんはーと 真白 千由里 — ホテル・ザ・ラピス — [初夏の季節に似合わない長い袖のパーカーは 指の先までしっかりと覆い隠している。 昼間の陽射しはなくなったけれど、蒸し暑いのは確か。 その代わりにパーカーの下はノースリーブで 太腿の覗くショートパンツは電車でちらちら視線を集めた。 ラブホテルよりずっと豪華な内装をくるりと見回す。 こんな場所じゃあ子どもっぽくて浮きそうで、 誰から身を隠すわけでもないけれど なんとなくフードを被って足を踏み入れてしまった。 『今日はあいてる?』 目当ての人を探す直前、さっき届いたLINEを開く。 ヒロキって誰だっけ——ああ、あの人か。 どんな人だったか忘れた。まぁいいや。 『ごめんなさい💦 今日は友達とごはん行く予定で… またいつか誘ってください💕』 そんな「いつか」はどうせ訪れないけど。 昼間に充電し忘れた黄色いバッテリーのスマホを閉じて。] (74) 2021/07/01(Thu) 23:23:42 |
【人】 ぶろーくんはーと 真白 千由里[ロビーの人たちにぼーっと視線を移した。 そんな条件ぴったりの人がいるのかなって、 正直いって半信半疑だったけど。 何気なく眺めたソファにラフな格好の男性がいた。>>57 目があったのはたぶん、無意識に見つめてしまったせい。] えと、 [変な子だって思われたかな。慌てて軽くお辞儀を返す。 なんだろう。嬉しいようで、ちょっと寂しいような感じ。 彼ももしかして——なんて思い至って、] ま、待ち合わせ……ですか? [まるで関係ない人だったら、 やっぱり変な子って思われたかも。 でも不審者ってほどじゃないでしょ、たぶん。 そうやって自分に言い聞かせながら。*] (75) 2021/07/01(Thu) 23:24:15 |
【人】 ぶろーくんはーと 真白 千由里[目が合ったその人の言葉にぱちり、瞬き。 >>99 えっと……って思い出すような素振りをみせて かしこまっていた表情をふにゃっと緩めた。] なんだ、よかったぁ。 えへへ、ごめんなさいジロジロ見ちゃって。 [途端に軽々しい喋り方をして、 彼の隣に開かれたスペースにも軽々しく腰を下ろす。 目的が同じだったら、きっと心配の必要もなくて すらりと伸びた指が組まれるのを眺める。 それから遠慮のかけらもなくその人の顔を見つめる。] たぶんね?どんな人かわかんないけど いい人だったらいいなぁ。 [落ち着いた大人の男性。 だけどきっと、それだけじゃないって思うのは ここに来ているから、なんて理由ではなくて 「羨ましい」なんて口にしてみせる軽さのせいでもなくて。 感じたのはもっと直感的な何か、 危険な香り……とかたまに聞くやつ。] (104) 2021/07/02(Fri) 14:59:30 |
【人】 ぶろーくんはーと 真白 千由里ふふ、お揃いですねぇ。 お兄さんみたいな「いい人」、だったら うれしいんですけど。 [隣に並んで、それでも目を見て話そうと思ったら 自然と彼の方へ距離を詰めていたかもしれない。 パーソナルスペースなんて忘れてしまった悪い癖、 願いと聞かれて一瞬だけ観葉植物へ視線を泳がせ >>101] (105) 2021/07/02(Fri) 14:59:56 |
【人】 ぶろーくんはーと 真白 千由里愛を探しに、みたいな? わざとらしい猫撫で声を奏で、小首を傾げて 浮かべた笑みはうっすら唇に。 ――そうして、お兄さんは?と出掛かった言葉。 踏み込みすぎてしまう気がして引っ込めた。 だってほら、この人が「ちゆの」じゃなかったら悲しい。] (106) 2021/07/02(Fri) 15:03:39 |
【人】 ぶろーくんはーと 真白 千由里……あたし、真白千由里。 「ちゆ」って呼ばれてます♡ [そのくせ名前だけはちゃっかり伝えてしまった。 羨ましいって言葉の通り、彼の印象に残ればいい。 そう、今日じゃなくても忘れないくらい。*] (107) 2021/07/02(Fri) 15:05:51 |
【人】 ぶろーくんはーと 真白 千由里[聞かれて答えた「願い」というのは これでも結構まじめなつもりだったんだけど。 彼が小さく笑うのが見えて、ちょっと口を尖らせた。>>126] ……変、かなぁ。 [別に怒った訳じゃない。その証拠に甘ったるい声色のまま。 「可愛い」って本気かお世辞かわからない言葉は、 やっぱり子どもに見られているような気がして だけどそういう感じは擽ったくて嫌いじゃない。 可愛がられるのは好き。愛されるのはもっと好き。 彼は――みんなはそうじゃないのかな、 身体だけで十分なんて人もたくさんいることは知ってるけど 忘れられない夜が欲しい。 ]ちゆは、それだけじゃ足りない。 ほんとに? かっこいいお兄さんにそんなこと言われたら なんか意識しちゃうじゃないですかぁ [冗談っぽく揶揄うみたいに笑った。 でも重ねられた手の温もりからすり抜けることはしなかった。 瞳はずっと、彼の表情ばかり映してる。] (135) 2021/07/02(Fri) 21:36:26 |
【人】 ぶろーくんはーと 真白 千由里……そうなんだ。 じゃあ、やっぱりお揃いだ。 [寂しげな秘密の共有には、寂しげな顔をして>>127 彼の言葉を一つとして疑いはせずに同情を浮かべる。 気づけばまた二人の距離が縮まっていた。 頭の上に触れる温度を感じたら、 なんとなく目を伏せてしまったけれど 重ねられた手の下で指先がぴくりと動いた。] (136) 2021/07/02(Fri) 21:36:44 |
【人】 ぶろーくんはーと 真白 千由里[別に謝らなくたって、離れなくたっていいのに。>>128 困ったような笑みに首を振ってみせたら、] タイガさん。かっこいい名前! [彼の名前を繰り返して、にーっと同じ顔をした。>>129] ……それにしても、 会うまで相手がわかんないって変な感じですよねぇ。 ね、タイガさんはどんな人がいいって言ったんですか? [そうして向けたのは興味、あるいは詮索。 ちゆみたいな子……だったらいいのになぁ、なんて そわそわしちゃう気持ちは中学生だったいつかに似てる。*] (137) 2021/07/02(Fri) 21:38:18 |
【人】 ぶろーくんはーと 真白 千由里[気持ち悪いなんて、そんなことないのに。>>149 彼ぐらいの歳だと世間じゃあもう「おじさん」なのかな。 たぶん目の前の彼と同じくらいだったあの人を、 一度もそんな風に思ったことがなかったのは 学校にいた男性教諭がおじいさんだらけだったからか 純粋に、出会ったあの時が若かったからか。 ……そんなことはもうどうだっていいんだけど。 意識するのが嫌だったら、近くに座ったりなんかしない。 ちゆは全然――アリだよって食い下がろうとした。 でも多分、なんか躱されたような気がして 「まだ若いじゃないですか」なんて お世辞っぽくも聞こえる言葉に行き着いた。 自分じゃない柔軟剤の匂いが鼻をかすめる。 他人の温もりを感じられる距離感は心地いい。 恋人みたいな内緒話、ふと感じるいつもより早い心臓の音。 そんなものを積み上げた先で行き当たるのは 甘くてうっとりするような、ひとりでに抱く夢見心地。] (166) 2021/07/03(Sat) 1:19:08 |
【人】 ぶろーくんはーと 真白 千由里えー、誰がそんなこというんですかぁ? タイガさん絶対、すっごくモテそうなのに。 [相変わらずしまりのない声できゃらきゃら笑う。 別にかわいこぶってる訳じゃないけど、 可愛いねって甘やかされたいのはいつだってそう。 「好き」を見せびらかしたら恋も愛も 手に入れられるような気がしてる。 だから思わせぶりな指先に暢気に笑って 人なつっこい猫の真似事をする。] (167) 2021/07/03(Sat) 1:19:36 |
【人】 ぶろーくんはーと 真白 千由里[たとえばきゅんとするような甘いキスの後、 たとえば恥ずかしくてドキドキしちゃう夜のとばり。 そんな時に誰かの心を強請ること以外、 愛される方法ってよくわからない。 そうして繰り返した先に残ったものは ]穴だらけの心と傷だらけの腕だったけど 季節に似合わない長袖に隠して、見えないようにして。 (168) 2021/07/03(Sat) 1:20:49 |
【人】 ぶろーくんはーと 真白 千由里[確かに、クリスマス。 タイガさんの言った例え話に納得の顔で手を叩いた。 そうだとしたら、「何を頼んだの?」って聞くのは そんなにおかしい話じゃなかったはず。 だけど彼は言葉に詰まって、それから首を振るのを見て きょとりと目を丸くしていた。] ……そっかぁ [やがて語り聞かせてくれたなら、 膝のあたりに肘をついて前屈みに視線を向けた。 そんなの、ちゆならいくらでも応えてあげるのに。 ちゆだったら、いくらでも愛されてあげるのに。 「ちゆじゃダメ?」なんて突拍子もなく言いたくなるのを だめだめ、と、ぐっと堪えて飲み込みながら。 その表情を窺いながら相づちを返していたけれど 答えるのがちゆの番になったなら、んー、と少し考える。] (169) 2021/07/03(Sat) 1:24:16 |
【人】 ぶろーくんはーと 真白 千由里[誰かがちゆのものになってくれたら良いな、 そんな答えじゃ重すぎるかな。 視界に飛び込むためだったらなんだってする。 愛してくれるなら、なんだってする。 欲しいもの、一回くらい手に入れてみたいけど ――――ちゆが欲しいのは、] ……ふつうの。 普通の、しあわせな恋。 [それ“で”いいとは言えなかった。 それが簡単なことじゃないことは分かってる。 だからね、はにかんだ笑みを浮かべてみせて。 「きっと出来るよ」と言う彼は、どんな恋をしたのかな。 どんな恋人がいたのかな――それとも、今もいるのかな。 しばらく繋げていた話が、そのうち時間に遮られてしまう。 去り際の台詞にはとりあえず小さく頷いた。けど、] (170) 2021/07/03(Sat) 1:25:28 |
【人】 ぶろーくんはーと 真白 千由里[ひとりでに感じてしまった名残惜しさがばかみたいに、 同じエレベーターの同じ階、 同じ部屋へと廊下を渡っていた。 それでも別々の部屋へ向かう最中だとしたら 隣に並んで会話を弾ませるのもなんとなく、 なんだか気まずい気がして。 ぎこちない空気を引き連れ彼の少し後ろを歩く。 でも、進む足が突き当たりの部屋へ向かうのを見れば 確信めいた何かに、そんな躊躇いは吹き飛ばされていた。] ……もしかして、ここですか? [タイガさんがドアの前に立ったとき、隣から顔を覗かせる。 身長差の足されたぶん、さっきより上目がちに見つめる。*] (171) 2021/07/03(Sat) 1:26:59 |
ぶろーくんはーと 真白 千由里は、メモを貼った。 (a7) 2021/07/03(Sat) 1:34:27 |
【人】 ぶろーくんはーと 真白 千由里[会いたくなったら目的もなく会いに行って 声が聞きたくなったら電話をするの。 今頃なにしてるんだろうとか、 どうしてLINEが返ってこないのかなとか 誰かに知られたらどうなっちゃうのかな、とか そんな心配しなくていい、普通の恋。 「好き」を口にしたら困った顔をされるでも 涼しい顔で「ありがとう」を言われるでもなくて 当たり前に、同じ言葉を返してもらえるような恋。 そんな恋の味はどれだけ甘いんだろうね、 「愛してる」って心の底から言われることは どんなに幸せなんだろうね。] (215) 2021/07/03(Sat) 21:13:47 |
【人】 ぶろーくんはーと 真白 千由里[二人きりのエレベーターでちょっと嬉しくなってた。 タイガさんと同じ階に降りて、 その足の向かう先を無意識に目で追いかけてた。 振り向いたあなたにぎゅっと抱きしめられたら たまらず胸がドキドキしたの。 その瞬間に思った……ううん、違うね。 隣に座った時からずっと思ってたよ ちゆも、今夜愛されるならあなたがいいって。] ふふ、ちゆも同じこと思ってた。 [腕の中でくすくす笑って答えたけれど 思いのほかあっさり解放されてしまった。 不思議がって顔をあげれば、どうしてか謝るものだから ぱちぱち、瞬きを繰り返したあと。] ……はっする。 [じーっと見上げて、覗き込んで 悪戯を思いついた子どもみたいに両目を細めた。] (216) 2021/07/03(Sat) 21:14:58 |
【人】 ぶろーくんはーと 真白 千由里[運命、って言葉が擽ったかったのは同じ。 でもね、そう思ったのはあなただけじゃなかったよ。 ふいに踵を浮かせる。両腕は彼の首根っこに絡んで 背伸びだけで届かない距離を引き寄せて縮める。] 愛します。 だから……ちゆのことも、 愛してくれますよね? [また内緒話をするみたいにひっそり囁いた。 かと思えば顔が近づいてそのまま、 躊躇いもなく唇を奪おうとした。 ちゆからは、触れるだけ。柔らかい感触を押しつけただけ。 彼はどんな顔をしたかな。離れたら、楽しげに見つめた。*] (217) 2021/07/03(Sat) 21:15:38 |
【人】 ぶろーくんはーと 真白 千由里[愛してる――今はまだ「好き」かな。 感情の芽生えるきっかけなんて考えたことはないけど、 気づいたら好きで、その先は愛があると思ってる。 彼の事は好き。だから、愛を口ずさむのも難しくない。] うふ、気が早すぎますかねぇ あたしたち出会ったばっかりなのに。 [知り合ったばかりでこんな風に恋なんて 単純バカだって思われる?それとも純粋で可愛い? 近づいたのはその反応を楽しむためだった。 彼は同じくらい楽しそうに笑うだけだった。 でも、そういう余裕な素振りっていかにも大人っぽくて ちゆみたいな子どもじゃ簡単には崩せない表情に どうしようもなく心を惹かれてしまう。] (248) 2021/07/04(Sun) 0:36:26 |
【人】 ぶろーくんはーと 真白 千由里[短いキスは、まだ「可愛い女の子」でいたかったから。 熱くて甘いのも好きだけど、ささやかな悪戯だった。 やっぱり大人は余裕だ。 ちゆだって別に緊張した訳じゃないけど、 思ってたより彼は平然としてる。] ……、ほんとはもっと! こんなもんじゃないですよ? [その問いかけになんだか負けたような気がして 取ってつけたように言い返す。 ほんとだよ?好きなのは、本当。 こんな風に心がふわふわするのって なんだかすごく久しぶりだし、恋してるって感じで、] ――…ッ んう…… [それをどうしたら伝わるか、なんて考えてたら 今度は彼の方から唇を塞がれた。] (249) 2021/07/04(Sun) 0:36:53 |
【人】 ぶろーくんはーと 真白 千由里[瞬きして、心臓がびくりと跳ねるのを感じて 油断しきっていたせいでたちまち蕩かされていく。 薄く唇を開いて、彼の舌が潜り込んだら ぁ……、と力の抜けた声をあげて。 抱きしめる腕に思わず力が籠もっていた。 そうしてちゆも首を傾け、彼の味を深く知ろうとして。 人目も憚らず溶け合う熱に溺れてしまえば 離す頃には少し酸素の足りない頭がくらりと惑う。] ……ちゆだって、 [濡れた唇でいっそう甘い意地っ張りをして 離れるのも腕をほどくのも名残惜しいから ぎゅっと彼の胸に顔を埋めてみた。 あぁ、このまんま触れていたいなんて思いながら。] (250) 2021/07/04(Sun) 0:37:29 |
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