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【人】 桧垣 やよい[ 夏祭りのお誘いを受けたら スマホを出して予定を確認。 ] うん、一緒に行こっか。夏祭り。 誰とも行く予定はなかった から。[ いつも一緒にいるのが当たり前だった。 私 がどんな気持ちかは二の次、今は目の前の彼が喜んでくれれば、 それで良いと思った。 ] (28) 2023/02/13(Mon) 15:30:37 |
【人】 桧垣 やよい[ 夏祭り、楽しみだね。 私 は、きっと愛智くんに逢うたびに、そう言うんだろう。 夏祭り、楽しみだね。 わたし は、きっと朔也くんに逢うたびに、そう言うんだろう。 誰も嘘なんてついていない 誰も間違ったことなんてしていない 偶然、奇跡的に、 上手く嚙み合わさっていただけの話 ] (32) 2023/02/13(Mon) 16:43:22 |
【人】 桧垣 やよい── お祭りの前の日 ── [ 今日は朔也くんの家に行く日。 朔也くんのお父さんが、話したがっているから 定期的に朔也くんの家に通っているの。 朔也くんの家にきっと直接行ったと思う ピンポン、とチャイムを鳴らせば、 朔也くんは出てきてくれただろうか。 いつもと変わらない桧垣やよいの姿。 ほんの少し顔色が悪かったかもしれない。 ] ちょっとだけ、頭が痛いんだ。 [ そんな風に言った。 これは本当に嘘なんてついてなくて、 今日は頭痛がすごく、するんだ。 ]** (33) 2023/02/13(Mon) 16:44:41 |
【人】 朔也君のパパ 結城 理▶▶▶結城 朔也の家 [ 仕事場と兼任の家。 チャイムが鳴ったのは、>>33 受付のある職場の扉ではなく、 私生活の入り口である玄関の方。 仕事に忙殺されている時以外であれば、 僕とて腰を上げ、来訪者出迎えるくらいはする。 ドアを開ければ、果たしてそこに立っていたのは 可愛い一人息子の同級生であり。 ] (34) 2023/02/13(Mon) 17:08:38 |
【人】 朔也君のパパ 結城 理[ やあ。と人好きのする笑みで出迎えて。 朔也君に用事があるのなら。 彼を呼ぶなり、居場所を案内したり。 その程度はあせくさ働いて。 それとも、僕と話をしに来てくれたのかな。 ならば僕は女子高生と会話するという 高校生男子の父親としては、 得難い機会を獲得することができる。 どちらにせよ、その幕話の出来事。 わざわざ足を運んでくれたお嬢さん。 彼女に向かって名前を尋ねただろう。 でないと、呼ぶことができないからね。 ] (35) 2023/02/13(Mon) 17:10:09 |
【人】 朔也君のパパ 結城 理ああ、そうだったね。 どうもありがとう。 [ 名を聞けば、納得したように頷いて。 なかなか覚えられなくてごめんね───と 続けて、謝罪の言葉を添えただろう。 ]** (36) 2023/02/13(Mon) 17:10:35 |
【人】 朔也君のパパ 結城 理うん。やよいちゃん。 今日はわざわざありがとう。 [ いい年になって語尾にニャン付けができる男だ。 女子高生をちゃん付けで呼ぶ程度は造作もない。 やよいちゃんの視線の動きを正確に読み取って。 そうだね。 朔也君と話があるようなら、彼にこの場を任せよう。 もしもそのまま話が続くようならば。 麦茶……は、どこにしまってるのかな。 まあいいよね。水で。 テーブルに並べた二つのコップ。 どちらかが空になるくらいの時間は、 おじさんの話に付き合ってもらおうかな。 ] (39) 2023/02/13(Mon) 17:40:17 |
【人】 朔也君のパパ 結城 理[ 朔也君のこと、学校のこと、お友達のこと。 好きな人のこと …… ──── そうだね、 そこから先は君次第。 ]** (40) 2023/02/13(Mon) 17:41:17 |
【人】 朔也君のパパ 結城 理[ 朔也君のこと、学校のこと、友だちのこと。 …… 好きな人のこと。 いつものように、興味深そうに耳を傾けて。 今日は何でここに呼ばれたんですか? わざわざは口に出さずとも。 硝子のコップ越しに映る目ですら、 疑問に対し雄弁に語りかけるだろう。 それは、きみにだって、 ……… 読み取れたんじゃないかなって。>>42 ] (43) 2023/02/13(Mon) 18:55:54 |
【人】 桧垣 やよい[ 目は口程に物を言う。 …もちろん読心術はないけれど、 ほんの少しでも、ヒントが貰えたなら きっとそれですべてを察したんだと思う 二人の会話は、二人にしか聞こえない。 ] (45) 2023/02/13(Mon) 19:13:24 |
【人】 桧垣 やよい[ やがて目の前の人が立ち去って、 朔也くんが現れたとき。 疲れ果てた顔をした桧垣やよいは、 それでも朔也くんの前だから、って 笑顔を作ってみせたけど。 それはあなたにはどう映っていたのだろうか。 明日のお祭りを楽しみにしている、 わたしと、同じ顔、してたかな。 ]** (46) 2023/02/13(Mon) 19:14:58 |
【人】 結城 朔也―― 数日前・結城家 ―― 父さん [ コンコン、と父さんの部屋をノックする。 手には、コーヒーカップの乗ったトレー。 返事はなかったけど、 偶に机で寝ていたりすることもあるから、 そのまま部屋に入った。 ] ……あれ? いない、のか [ しかしそこに父さんの姿はなかった。 なんだ、寝てる訳じゃなかったんだ、って思いながら、 トレーを定位置に置いて、 ] (47) 2023/02/13(Mon) 20:35:25 |
【人】 結城 朔也わ、 と、…… [ 軽くだけれど、父さんの事務机にぶつかってしまって、 紙束が雪崩れていく音がした。 もしかしたらそれはわりとよくあることで、 だからこそ、愛智くんの時も、 ノートをすぐ拾おうとしたのかもしれない。 これは全部父さんの仕事のものだ。 だから――見るつもりはなかった。 見ては、いけなかったんだ。 ] (48) 2023/02/13(Mon) 20:35:45 |
【人】 結城 朔也[ 一瞬見えた、疲れ果てたような顔。 顔色も少し悪いように見えるけど、 そう、君は、最近少し、体調が悪そうだった。>>33 それを見る度、心配になる。 ……ここ数日の間に顔を合わせていたなら、 僕の心配は大きく顔に表れていたかもしれない。 ] やよ、い …… [ 笑顔を向けてくれる君は、 心配させまいとしているのだろうか。 その心が愛しいけれど、 堪らなく、痛々しい。 ――僕の目に映る笑顔は、いつものようでありながら、 やはりどこか、無理しているように映る。 ……それを見た僕の様子も、 きっと、いつも通りじゃない。 ] (53) 2023/02/13(Mon) 20:39:18 |
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