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【人】 ぶろーくんはーと 真白 千由里[ごめんね、ちゆはやっぱり子どもが好きじゃないみたい。 彼が笑うのを聞けばつられて笑って、 「タイガさんの子どもだもんね」なんて零して。 知ってるよ。 目のかたちも鼻筋も、 笑い方もよく似てるって。 それであなたに似てないところは 奥さんの面影を残しているんでしょう? 彼がちゆの方を向けば、笑ってみせる。 あの日より静かな笑みを浮かべてみせる。] 覚えてくれてたんだね、嬉しい。 連絡先も交換してなかったから、 もう忘れちゃって会えないと思ってた…… [ちゆはこっそり知ってたんだけどね。 さっさと掛けちゃえば良かったな、電話。] (65) 2021/07/16(Fri) 15:26:19 |
【人】 ぶろーくんはーと 真白 千由里[そうして彼が一つ、また一つ語り出す。 後悔だとか嘆きだとか、それと少しの愛だとか。 繋いだ手はちゆより冷たくて震えてた。 それでも熱は溶け合って、同じ温度に染まる。 あの夜みたいに寂しさを分け合って――だけど、 彼が知らない本心を伝えるつもりはなかった。 「愛」の形なんて知らない。 リカちゃんがどんなに大切かなんて知りたくない。 あの子がどんなに可愛くて 無邪気でかけがえのない存在だとしても ちゆにとってはタイガさんと誰かの子どもで いらない存在でしかないの。 ひどい?ひどいよね、分かってるよ。 でも、だって、だってさ、] (66) 2021/07/16(Fri) 15:26:39 |
【人】 大学生 廣岡 珠莉[至近距離でゆらゆら見つめながら、 また交わしたキスははじめての味。 柔らかな微笑みを向けてくれるから、 それが嬉しくて首をすこし傾けて、 もう一度重ねて、ちゅ、と音を立てた。 からん、と口の中で鳴った飴玉は甘くて、 だけど少し喉に絡む。 じわ、と口内をうるおす唾液を飲み込んで、 その問いかけににっこり笑って頷く。 忘れてしまいそうになる、この関係が 今日、このとき限りであることを。 男性にこんなふうに甘やかされることは、 今までなくて。はじめての心地は、なんだか 中毒性すらあるように感じた。] (67) 2021/07/16(Fri) 19:47:39 |
【人】 大学生 廣岡 珠莉[彼が、ルームサービスをコールしているその間 一人、ベッドの上でその姿を見つめる。 ずっとくっついていたから、なんだか 一人でいることが、違和感で。すこし、寂しくて。 はやく帰ってこないかなって思いながら 体を包む薄い布の中で、ころころしていた。 何が食べたい?と聞かれても、すぐには 思い浮かばなくて、とりあえず、スムージーが 飲みたいとお願いしただろう。 あとは、彼が注文したサンドイッチに、 わたしも、と同調して。 やっとこちらに向いた視線に至極嬉しそうに 微笑みかけて、頷く。 すると、その腕が背中と膝裏に周り、 ふわりと持ち上げられるから、 首に腕を回して、引き寄せて頬にキスをひとつ。] んー……お父様に小さい頃、 運んでもらったことはあるけれど…… こんなふうにしてもらうのは、はじめて。 [と答えてもう一つ、今度は唇に、キスを。 彼が歩むたびに少し揺れる体。 そのリズムが心地よくて、自然と口元は綻んだ。] (68) 2021/07/16(Fri) 19:48:05 |
【人】 大学生 廣岡 珠莉[たどり着いた浴室は、自宅にあるものと 似た作りになっていて、ふむ、と頷く。 ガラス張りの壁の向こうは、夜景がよく見えた。 けれど、彼の感想はどうやら違ったようで。 困っている様子の彼を見ながら、 楽しそうに笑っただろう。 ぱらぱら降ってくる温かな霧雨。 少し上を向いて、汗をかいていた額を流す。] ふふ、そうかも。 なんか……体に良さそう……? [くすくす笑いながらそんな返事をして、 心地よさに目を細めた。 清潔感のある花の香りが鼻腔をくすぐる。 彼の問いかけに、「んー」と間延びした 思考時間のあと ] とくには、ないです [と答えると、その指が耳裏をなぞる。 急な刺激にゾクゾク、としたものが 駆け巡ってびくん、と体が震える。] (69) 2021/07/16(Fri) 19:48:22 |
【人】 大学生 廣岡 珠莉くすぐ、ったい [閉じかけていた目蓋を開いて 見つめれば、目は合っただろうか。 合ったならば、じぃ、と見つめよう。 彼の手のひらが体を滑って 洗ってくれるから、その度に微かに震えながら その瞳の奥を、覗き込むように。 前面が洗えたのがわかれば体を捻り、 首に腕を回して軽くその胸板に擦る。 ぬる、とした石鹸で滑った素肌同士 胸の蕾がひっかかって、その刺激に また主張を始めるのが自分でもわかった。] ……はじめさ、ん [体を滑っていた指が敏感な箇所に触れるなら、 びくん、っとまた跳ねて、同時に、 見つめた瞳がとろりととろける。 舌を差し出すようにして近づけば、 それを吸ってキスしてくれないか、と。]* (70) 2021/07/16(Fri) 19:48:43 |
【人】 星条 一 → スタンリー[膝上の珠莉はこの浴室を見ても動じてはいなかった。 男の反応を見て笑う姿に少しばかり唇をへの字にして見せたが別段腹を立てていたわけでもない。 改めて感じるのは住む世界の違いというものだ。 如何ほどにこの場で親しくなったとしても外に出てしまえば大学の講師と教え子という関係に戻ってしまう。 見つめてくる視線はそれを見通すかのようで男は小さく笑みを浮かべて見せた。 覗き込まれると弱ってしまう。 齢を重ねれば自然と減ってくる真っすぐに見つめるという行為を自然と行えるのは羨ましくもあった] 詮無い事か。 [男は小さく愚痴ると指先で珠莉の身体を愛でていった。 細かな泡を身に纏わせ肌の上を指先でなぞりすべらせていた。 掌で、指先で。 触れる度に震える身体は男を求めてくれているようであり、 狂おしい程に愛おしさを覚えてしまう。 身体の前を洗い終わってもそれは乳房以外だけである。 首筋に回る腕に、背に回している手を引き寄せると華奢な身体を抱き寄せた] (71) 2021/07/16(Fri) 20:54:11 |
【人】 星条 一 → スタンリー 珠莉――愛してあげるのは。 まだ続いているからな。 ["まだ"終わっていないと言として。 男は蕩ける瞳を見つめながら差し出された舌に己の舌を絡めた。 唇が触れ合う前の舌だけのキスは留めるものがない唾液を滴らせていった。 濃厚に舌を絡め合うと漸くと唇を重ねあい、貪るようにその柔らかさを堪能していく。 男の手もまた漸くと乳房に触れる。 下乳のラインに手を這わせて弾ませるようにしながら汗をかきそうな場所を撫でていく。 そうして胸板に感じたひっかかりへと指をかけると二本の指で交互に爪弾いていった] そう――教えることは山程あるんだ。 教え終わるまでは、まだ、な。 ["まだ"と"まだ"。 時間の違いを掛け違えていきながら男は股間の盛り上がった熱を柔らかな尻肉に押し付けた] (72) 2021/07/16(Fri) 20:54:19 |
【赤】 星条 一 → スタンリー 珠莉も、俺にもっと教わりたいだろ? [男は優しく囁きかけると。 言葉とは裏腹に指で尖りを摘まみ、きゅう、と挟んだ*] (*20) 2021/07/16(Fri) 20:55:43 |
【人】 リカちゃんパパ 敷島 虎牙[話を聞いてくれるのが嬉しくて ついつい梨花のことばっかり話してしまって きっと俺が千由里の様子に気がつくのは ちらりと見た彼女の表情が 思っていたより静かなのに気付く頃。] 忘れたり、しないよ。 [なんだろ、女の子と会話してて 他の女の子の話しちゃった時みたいな ぞわっとした感覚。 でもちょっと、可愛いって思ってしまう。 張り合わなくていいんだよ。] (73) 2021/07/16(Fri) 21:01:48 |
【人】 リカちゃんパパ 敷島 虎牙[問いかけには、じっと黙って言葉を探す。] 俺にとってのちゆはね───── [もちろん「一夜限りの相手」ではない。 もちろん「ママ」でもない。 「お嫁さん」なんて、望んでいいの? いろんな言葉に当てはめようにも 上手く当てはまる言葉が浮かばなかった。] 今一番、幸せでいて欲しい人、かな。 [近しい言葉が、それだった。] (74) 2021/07/16(Fri) 21:04:03 |
【人】 リカちゃんパパ 敷島 虎牙もしあの日、ちゆと一緒に駆け落ちして 家から逃げ出しちゃったとしても、 俺はまた結局ちゆからも逃げたと思う。 子どもができても殺させて、 そんでごちゃごちゃ言わなさそうな子を探す。 それがどんなに酷いことかも知らないで。 [握った手は、まだそこに居てくれたかな。 顔を上げたら、幻滅の顔があったりしないか。 また視線をスニーカーに落として 自分の心を吐き出していく。] (75) 2021/07/16(Fri) 21:04:27 |
【人】 三月ウサギ…… 少し考えたのは、俺の家族だった人のこと。 「そんなこと考えてなかったのよ、どうしよう?」 ほわんとした笑顔で搾取する。 そんな悪意は、俺が偽物だったからで。 君が晒されることがないといい。 心からの願いを浮かべて。 (76) 2021/07/16(Fri) 23:52:38 |
【人】 三月ウサギそのあと、俺は両親と出会い。 そのあと、俺は両親と別れた。 「 品のない子ね。 やはり育ちが卑しいとああなのかしら? 」 「 あれなら、あの偽物の方がまだ ─── 」 俺の前では穏やかに微笑んでいたけれど。 陰でそんな話をしているのを聞いてしまえば、 嫌でも気づく。 (79) 2021/07/16(Fri) 23:56:40 |
【人】 三月ウサギそうか、俺には家族なんていなかったんだ 気付いた瞬間、目の前が開けた。 迷いはなかった。 そのまま、あの大きくて息苦しい家を出た。 名前はどちらでもよかったけれど 下手に変えて詮索されるのも煩わしい。 なので、一番最初にもらった。 俺は俺の嫌いな、 俺の好きな女の子の 名前で生きていて。元々大学は奨学金で通っていた。 再びキャンパスに戻ることも可能だっただろう。 生活費もバイトして稼いでいた。 家族を養う必要がない分、余裕ができたくらい。 そうか、俺には家族なんていらなかったんだ 気付いてしまった、幸せで不幸なこと。 (80) 2021/07/16(Fri) 23:57:14 |
【人】 三月ウサギ………… 誰にも煩わされない幸せな日々。 誰にも煩わされない不幸せな日々。 世界は次第に、色を失い。 今が夜なのか朝なのかもわからない。 (81) 2021/07/16(Fri) 23:57:30 |
【人】 三月ウサギそんな日をどれだけ過ごしただろうか。 アスファルトの地面を渡る風が、 短く切り揃えた髪をさぁっと通り抜けた。 一瞬、反射的に目を閉じて、 パッと風の吹く方に目を遣ると、 どこかで見たリボンが、ひらりと宙を舞っていた。 (82) 2021/07/16(Fri) 23:58:06 |
【人】 三月ウサギ「 これ、─── 」 リボンを掴もうとしていた手に、 俺の手に収まったリボンを掴ませる。 それから相手の顔に、大きく目を見開いて。 思わず、その名を口にしようとして、噤む。 (84) 2021/07/16(Fri) 23:58:25 |
【人】 三月ウサギ三月ウサギとトト。 終わってしまった物語。 誰にもなれない、どこにもいけないひとりとひとり。 どこにもいない彼らは、ここにもいない。 …… だから、驚愕に彩られた瞳を、柔く細めた後。 上げた口角と共に「 君 」に向ける言葉は、きっと。 (85) 2021/07/16(Fri) 23:58:34 |
【人】 大学生 廣岡 珠莉[触れてくれない乳房に、もっと触れて欲しくて。 じれったくて、彼の身体で塗りこめるように 体を動かしては、首に腕を回した。 まだ、と続けられた言葉にふにゃ、と 頬を緩めてじっと見つめたまま。] はい [と一言返事をして、舌を差し出した。 ちろ、と先端が交わった後、 ぬるりと滑って絡まった。 だらしなく開いたままの唇から、 つつ、と唾液が垂れるのがわかった。] (86) 2021/07/17(Sat) 1:07:54 |
【赤】 大学生 廣岡 珠莉んぁ、 ふ、 ン、 [ちいさくくぐもった声を鼻先から漏らし、 そのままくちくちと微かな水音を立てれば だんだんと目元が潤み、とろけていく。 じゅ、と吸った舌先。そのまま飲み込んで、 焦れたように唇を重ねれば、 ちゅ、ちゅ、と音を立てて啄んで、深くして。] はぁ、 ふ、 [乳房に触れた手のひらが柔く揉み始める。 じいん、と溜まる熱が───] ひぅッ ぁ、っ [ぴんっと弾かれた先端に腰が丸まる。] (*21) 2021/07/17(Sat) 1:08:07 |
【赤】 大学生 廣岡 珠莉ぁ、ふッン、きもちぃ、 [きゅんきゅんと膣口が先程知ったばかりの 快楽を求めて疼く。 熱が触れて、降り注ぐ霧雨とは違う、 粘度のある液体が互いの間に伝って。] ぁ、はっ……はい、いっぱい、 もっとたくさん、おしえてください [と腰を一度持ち上げて、彼の腰を跨ぐように 座り直し、ゆっくりと落としていく。 喉を反らせて入口に数度キスさせれば、 そのまま体重を落とそうと。 見つめながら寄せて、触れるくちびる。] ───あと、つけて、っ [すこし上擦った声で、証をねだった。]* (*22) 2021/07/17(Sat) 1:08:25 |
【赤】 星条 一 → スタンリー 珠莉は本当に可愛いな。 [互いの間に滴る露に気づかぬわけがない。 破瓜したばかりだというのに覚えてしまった快楽に溺れゆく姿は男の望むものであった。 男は膝立ちとなった珠莉の尻へとそれぞれの手を触れる。 蜜口と鈴口のキスの合間に位置を調整すると視線を珠莉へと向けた] 痕が欲しいなんてな。 それはな。俺の方がつけたいものなんだぞ? [男は柔らかく笑みを浮かべる] (*23) 2021/07/17(Sat) 9:39:11 |
【赤】 星条 一 → スタンリー 先ずは、一つ。 [男は触れあう唇から首筋へと唇の位置をずらした。 唇で白く細い首筋に触れると強めに吸い付き紅の華を咲かせる。 男の唇の形をしたそれはさて、支配の証だったか。 男は浮かんだ痕に満足そうに笑みを浮かべる。 その次に痕を残すは胸元だった。 性的な色合いが強い場所は今日のように開けた服を着ていればそこまで愛されていると知れ渡ろう。 今のところの最後の一つは心臓の上に。 上目遣いに珠莉の瞳を見つめながら男は柔らかな谷間の間に痕を残し心を射止めんとする] (*24) 2021/07/17(Sat) 9:47:26 |
【赤】 星条 一 → スタンリー[三つの痕が正中線状に並ぶと男は頭を挙げた。 目の前に映るは珠莉の眼。 どこもかしこも柔らかで触れるだけで心地良い肉体の中。 今はその唇が一際艶やかに見えていた。 男は唇を重ね合うとゆると舌を絡めていく。 絡めながら腰を落とすように手で伝えた。 男の手もまた尻肉を掴み腰が落ちていくように導いて、 熱口が蜜孔に埋まり始めると何とも言えない心地に実に柔らかな熱い吐息を漏らしていた] 気持ち、いいぞ。 この奥にも、痕をつけておこうな。 [ある程度埋まり尻と腰が触れ合う程に密着すると男の手は尻から脚へと伸びた。 床のタイルを踏み踏ん張る脚を片足ずつ払い男の腰に捲きつくように、抱き着いた姿勢となるようにしてしまう。 男女の繋がりが互いの熱の中心となればそれはより深く繋がるもので、左右の脚の支えを喪失させると男は胸板を乳房に押し付けた。 下から上へと足と腰の力で小突きあげ始めると。 男は珠莉の身体を抱きしめ身体を擦り合わせていった] (*25) 2021/07/17(Sat) 9:56:21 |
【赤】 星条 一 → スタンリー ほら、珠莉も腰を動かして。 一番気持ちがいいところを俺に教えてくれ。 [パンと尻を、音が鳴るくらいに叩く。 痛みを感じぬ程度の力だ。 痛みよりも尻肉が揺さぶられることが分かる程度であったろうが、 何度か続けるとそこにも男の手がかかった証が現れよう] 痕は消えゆくものだからな。 一週間もすれば消えてしまうだろうな。 [そう呟く言葉は寂し気なもので、男は珠莉の唇を求めては今覚える快楽を甘受していく**] (*26) 2021/07/17(Sat) 10:01:05 |
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