人狼物語 三日月国


188 【身内P村】箱庭世界とリバースデイ【R18RP村】

情報 プロローグ 1日目 2日目 3日目 4日目 エピローグ 終了 / 最新

視点:

全て表示


【人】 Y『恋人』 クリスタベル

 
[ 屈み込んで視線を合わせる。
 わからないと答えるなら、いつかわかるよ、と
 言葉を続けて ]


  もし変わったものが怖いなら、無理することはないよ。
  きみには好きなものや嫌いなものを選ぶ自由があるから。

  だから、きみが仲良くするのを選んでくれるなら、
  わたしたちは嬉しいかな。


[ お近付きの印、と
フォルスの売店で取り寄せてもらった

 ギザギザ星形のカラフルな砂糖菓子を差し出した。 * ]
 
(394) 2022/12/12(Mon) 23:29:03

【人】 Y『恋人』 クリスタベル

 
── 回想:洋館/あり得ざる懺悔 ──



[ 14年ものの箱入りとはいえ、
 これでも結構な人間を見、また見られてきた。
 とはいえ屋敷に出入りする人間で、雇用主の子息/息女
 に初対面で御無礼かましたる者はそういまい。
 
 だからデカデカと戸惑ってますなんて顔に書いて、
 無遠慮に探る視線をまともに受けたら、なんだか。 ]


  ふふ、

    ────ああいや、ごめんね。
  
  きみが意外と普通だったから驚いたんだ。
  証持ちだからってみんながみんな、
  変わってるわけじゃないんだなあって。
 
(395) 2022/12/12(Mon) 23:29:54

【人】 Y『恋人』 クリスタベル

 

[ 形ばかりの謝罪に悪びれる様子もなく続ける。
 一周回って新鮮だった。
 こういうお堅い職業、人に説く生業に就く人種なら
 神妙な理解者面で頷いてみせるものだと思っていた。 ]


 うん、じゃあ “とりあえず” よろしく。


[ とりあえず眼前のいきものへの判断を保留にした彼は
 どんな答えを出すのだろうか。
 真面目そうだから色々考え込むんだろうなあ、なんて
 他人事のように片付けたけれど。

 直接来るかあ。>>341、らしいといえばらしいかな。
 きみが聞きたそうなことは何ひとつ語る気はないけれど、
 わたしたちが話したいことなら話してもいいよ?
 だってきみは困惑こそすれ否定はしなかったからね。 * ]
 
(396) 2022/12/12(Mon) 23:30:33

【人】 Y『恋人』 クリスタベル

 


[ >>342

 いいえ、
  ────いいえ。神父様。
 
 何もかもが遅いのです。
 だってその問いは間違いだった彼女のもの。
 生きる理由が欲しかっただけの少女の嘆き。
 救われかったその子はもうどこにも居ないのです。
 
 ただひとつ言えることは。 
 >>343であるならば、彼女は許されないのでしょう。


 彼女は決して自分自身を許さないのだから。


 
 誰も知らないあり得ざる懺悔はこれでお終い。  * ]
 



 
(397) 2022/12/12(Mon) 23:31:32

【人】 Y『恋人』 クリスタベル

 
── 回想:洋館/はじめてのおかいもの ──



[ 彼。
 ──フォルスに抱く期待は、アリアへのそれと似ている。

 彼女が凪いだ水面であるならば、
 彼は何を投じても同じ波を立てるのだろうという、
 ある種の不変。
 然るべき相手であればまた別なのかもしれないけれど。

 
これはまだ預かり知らぬ話だが、
 魔術師と縁深い>>320らしい彼であるから、
 それを理由に嫌悪されるのだとしたら
 それはそれで仕方がないのだろうけれど。


 ……まあ、全ては彼の心ひとつであるからして。 ]
 
(398) 2022/12/12(Mon) 23:33:13

【人】 Y『恋人』 クリスタベル

 

  やあ、儲かってるかい?

  時間を忘れて楽しめるような素敵な出会いを
  探しているんだけれど、おすすめはあるかな?


[ お品書きを見渡せばはじめて見るようなものばかりで、
 というより財布を持つというのもはじめての経験。

 曰くおすすめを指し示されたら、それが何であっても
 人生初のお買い上げになっただろう。 * ]
 
(399) 2022/12/12(Mon) 23:33:27
Y『恋人』 クリスタベルは、メモを貼った。
(a62) 2022/12/12(Mon) 23:58:27

【人】 Y『恋人』 クリスタベル

 
── 回想:彼 ──



[ 彼については、
 そうなるべくしてなった、と。
 そう断じざるを得ないだろう。

 彼のような人物を一目見て、
 不愉快と思う人間の方が稀だというのは
 知識として承知しているけれど。

 まるで自分は喜と楽だけで構成されています、
 と言わんばかりの笑顔がいけ好かない。
 そういう人間が一番、腹の底では何を抱えているか
 わかったものではないのだ。

 そうして彼が洋館の職員同士の子なのだと聞き、
 当て水量の嫌悪感が恐怖を呼ぶのだから始末が悪い。 ]
 
(490) 2022/12/13(Tue) 4:00:12

【人】 Y『恋人』 クリスタベル

 



[   ────彼はわたしたち のどこまでを知っている? ]


 

 
(491) 2022/12/13(Tue) 4:00:46

【人】 Y『恋人』 クリスタベル

 

[ 錯乱の末狂った可哀想な女の子、
 だなどと胸裡で嘲りながら笑っているのだろうか?

 ……なんて最早妄想の粋であったけれど、
 現に疑心暗鬼の末に精神不安に陥っていた
 というのだから仕方ないと、これも諦めるしかない。

 いつかきっと、
 張り付いた笑顔で わたしたち にも普通を装って、
 そのくせ わたしたち を否定してくるに違いない、
 なんて。 ]
 
(492) 2022/12/13(Tue) 4:01:39

【人】 Y『恋人』 クリスタベル

 

[ これは 怯え、というものなのだろう。
 
 わたしたち に対し、父母がそうであったように。

 未知への恐怖、確実でないものへの不安。
 明日平穏が掻き消えるかもしれない不信。

 そういったものを わたしたち も抱えているのだろうか?
 
 であれば、深く知れば変わるのではないか? ]
 
(493) 2022/12/13(Tue) 4:01:59

【人】 Y『恋人』 クリスタベル

 



[   有り得ない   ]




 
(494) 2022/12/13(Tue) 4:03:01

【人】 Y『恋人』 クリスタベル

 

[ 言葉を交わせば一層歪み合い憎しみ合う。
 前世の因果とはきっとそういうものだ。

 だから近寄らないように、見ないように。
 触れないように、聞かないように。
 存在を認めなければ、いないのも同じ。
 わたしたち を欺瞞と否定されるくらいなら
 その欺瞞に満ちた振る舞いを否定してやる。


 ──わたしたちはそういうふうに作られている * ]

 
(495) 2022/12/13(Tue) 4:03:50

【人】 Y『恋人』 クリスタベル

 
── 回想:私邸/夜を待ちて ──



[ 夜の化身が夜に遠ざかる。>>353
 夢のように消えた背中をそれでも暫し見送りながら、
 まだ手に残る人の温もりをそっと握り締める。

 上手に諦めていた筈のものをくれたのが彼でよかった。

 綺麗>>352、なんて
 上澄みだけを薄っぺらく讃えるだけで、
 わたしたち にちっとも相応しくないと思っていたけれど。

 彼がそう言うなら、その目──わたしたち とお揃いの緑
 には、わたしたちのありのままがそのように映ったのだと
 信じられるのだ。
 
 

 絶対にまた来る と、
 言葉だけの短い約束事。
 守られることを微塵も疑っていないけれど、
 それでも、ああ。


 きっときみが考えるよりもずっと、
 待つしか出来ない「また」を楽しみにしているんだよ 
]
 
(496) 2022/12/13(Tue) 4:05:33

【人】 Y『恋人』 クリスタベル

 
  


[ わたしたち になるより前に出逢えていたなら、なんて
 都合のよいおうじさまを存在しない少女が見たかも知れません ]



 
(497) 2022/12/13(Tue) 4:06:01

【人】 Y『恋人』 クリスタベル

 
── 回想:私邸/夜を迎えて ──



[ 約束が守られるたび、互いを知っていく。
 時を惜しむように語らい、分かち合う。>>355
 同じ街の近くて遠い場所、たった独り生きていたことを
 知れば 大変だね、頑張ったねと労わるように撫でて。
 
 盗み目的の訪いだったと告げられても、
 そのおかげで出逢えたんだから別にいいよ、と他人事。
 
 素敵、なんてそれは嘘でも言われたことがなくて
 面映くてつい、
 「きみの毛並みもあまりに素敵だったから、泥棒猫
  だなんて疑う余地もなかったよ」と意趣返し。

 夜と呼んでもらえると嬉しい、と言われたなら
 初めての贈り物だったから、受け取って貰えて嬉しい
 と微笑んでみせただろう。 ] 
 
(498) 2022/12/13(Tue) 4:06:25

【人】 Y『恋人』 クリスタベル

 
 
[ 屋敷の外を知らないわたしたちの話は単調だったけれど
 わたしたち の代わりに憤ってくれたことは嬉しくて。
 でも 完璧だ、と淀みなく告げられた時は、流石に。

 わたしたち は それでなくてはいけないけれど、
 それは自分の中にある絶対評価の話で相対評価で それ と
 断言されると なんというか酷く、 ]


  ………嘘やお世辞じゃないってわかるから、照れる……



[ 呻めきを漏らすようにそっと独り言。 ]
 
(499) 2022/12/13(Tue) 4:07:08

【人】 Y『恋人』 クリスタベル

 

[ 訪いも時を重ねて、
 いつしか その日 がわかるようになって。

 ある日 わたしたちそれぞれへプレゼント、
 と差し出されたそれらに唯々目を丸くする。

 ────綺麗な花と、虫一匹。 ]


 っふ、ふふふ……

 ナハトったらおかしい、本当に猫みたいなプレゼント…!


[ きっと図鑑で見ただけのきらきら光沢のあるそれは、
 どんな高価なものよりずっと素晴らしい贈り物だ。
 
 
今でも大事に標本にして、私室の机に飾ってある。
 同じ日に栞にした花は、今日も小難しい本を彩るのだ。
 ]
 
(500) 2022/12/13(Tue) 4:07:42

【人】 Y『恋人』 クリスタベル

 
 
  ……これ、頑張って捕まえてきたんだ?
  きみは虫捕り上手だねえ。 えらい、えらい。


[ 獲物を主人に献上した猫を褒めるみたいに、
 可愛い贈り主を何度も撫でてやる。 ]


  ああ、嬉しいなあ。
  こんなに嬉しい贈り物ははじめてだ。
 
  …………ううん、でも 困ったな。
  この屋敷には何でもあるけれど、
  わたしたちの持ち物はこの身ひとつで、
  あげられるものはなにも──


[ 言いかけて、思案。

 そうだ、最初にきみが語って聞かせてくれた話。
 あれを聞いて、ずっと何かしたいって思っていたんだ ]
 
(501) 2022/12/13(Tue) 4:09:18

【人】 Y『恋人』 クリスタベル

 
 
  …………ねえ、こんなのはどうかな?

  わたしたち はね、きみに誕生日をあげたいんだ。

  わたしたち のナハトになったあの日をさ。

  ね。遅くなちゃったけど、
  最初の誕生日をお祝いしようよ。


[ なんて提案に、彼はどんな顔をしただろう。

 もしも頷いてくれたなら、
 わたしたちときみの内緒の誕生会を開こうか。

 焼き菓子と温くなった紅茶だけのささやかなそれを、
 きみは喜んでくれるだろうか。 ]
 
(502) 2022/12/13(Tue) 4:10:54

【人】 Y『恋人』 クリスタベル

 

[ 重ねる逢瀬。
 夜とならなんだって分かち合えた。
 学ぶことに興味を示せば、持てる限りの知識を。
 経典の話だって語って聞かせただろう。

 胸に刻まれた『恋人』の証のことだって。

 双子で恋人なんてと思うかも知れないけれど、
 曰く、男女の双子は来世を誓い心中した恋人との
 俗説は証の『恋人』に起因しているのだとか。

 だから何ら不思議ではないと締め括った。
 箱庭の『恋人』たちだって
 言葉や逢瀬や身体を重ねるそれではなく、
 ひとつであることこそ愛の体現だったのだから。 ]
 
(503) 2022/12/13(Tue) 4:11:39

【人】 Y『恋人』 クリスタベル

 

[ けれど、ああ。ただひとつだけ。

 彼が耳にした噂の真偽を問われれば、
 「噂は噂だよ」などと不誠実にかわしただろう。

 だってあれはちっとも完璧じゃなかった。
 ずっと間違えていた過去は彼に見せたくない。

 完璧だと信じてくれればくれるほど、
 わたしたち は存在を肯定されて、
 『恋人』として完璧でいられるのだから。

 
だからいつかもし、彼が離れていく日が来るなら、
 それはわたしたち が完璧ではなくなる時なのだろう。

 そんな風に思う位にはもう、きみに依存していた
 ]
  
(504) 2022/12/13(Tue) 4:14:24

【人】 Y『恋人』 クリスタベル

 

[  だから、夜の逢瀬が遂に暴かれて、>>359
 彼が『恋人』に縁深い証持ちだと知った時は
 驚きよりも納得したといった方が正しい。

 わたしたち に喜びを齎してくれるのは
 『悪魔』だったからで、
 わたしたち が依存するのも
 また『悪魔』だったからなのだろうと。

 彼の真心さえ疑うつもりはなかったけれど、
 結局彼もわたしたちもそういう風に作られたから
 そういう風に動くもの、なのだろうと。
 

 だから ──── だからどうだと言うのだろう。
 
 証がなくても繋がる縁がいい、なんて言わない。
 証で繋がるからこそ それ がいい。
 だから、わたしたち は ────……  ** ]
 
(505) 2022/12/13(Tue) 4:30:19
Y『恋人』 クリスタベルは、メモを貼った。
(a73) 2022/12/13(Tue) 4:43:46

Y『恋人』 クリスタベルは、メモを貼った。
(a74) 2022/12/13(Tue) 4:51:32

【人】 Y『恋人』 クリスタベル

 
[ わたしたち はこのままでも構わなかった。
 愛だけがない鳥籠でこのまま朽ちたとしても。


   或いは、成人すれば洋館の訪問は義務になる。

   父母は周囲には嫁に行ったなどと嘯いて、
   洋館に押しつけ家の対面を守るだろうか。
 
   それとも今回の小さな騒動で噂が立って、
   一刻も早い厄介払いをと考えるだろうか。



 わからない。どうだっていい。
 あの人たちのことは二番目に諦めた。
 考えるのは嫌いだ。諦めたものについてまで
 頭を痛めたくない。誰も何も好きにすればいい。

 ただ わたしたち でさえ在れればそれで構わなかった。 ]
 
(521) 2022/12/13(Tue) 12:17:46

【人】 Y『恋人』 クリスタベル

 
[ だから彼の誘い文句>>360も、
 特段魅力的には響かなかった。
 
 きみと歩く外、きみと見る花、きみと暮らす生活は
 それはそれで興味が湧いたけれど、
 ないならそれだって構わない。



 ────仮に、わたしたち が留まるとして。

 彼が時折顔を出してくれる約束してくれたとして。

 指折り数えた一週間よりも待つ時間は長くて、
 洋館の暮らしに満足していつしか足が遠のくことだって
 あるんじゃないか。

 新しい生活、衣食住が満たされ、友人も出来て、それは
 きっと素敵なことだろう。そしてそんな幸せなくらしの
 中でいつか わたしたち を忘れたとして。 


 (……それは それでもいい じゃないなあ) 
]
 
(522) 2022/12/13(Tue) 12:18:21

【人】 Y『恋人』 クリスタベル

  

  …………うん。じゃあ、そうしようかな。
      ナハトがいないとつまらないからね。


[ 少しの沈黙の後にいつもの口調で答えて、
 お誘いありがとう、なんていつもの仕草で頭を撫でた。* ]
 
(523) 2022/12/13(Tue) 12:22:09
Y『恋人』 クリスタベルは、メモを貼った。
(a79) 2022/12/13(Tue) 12:37:32

【人】 Y『恋人』 クリスタベル

 

── 回想:洋館での一幕・壱 ──



[ 洋館に来てすぐにゼロと名乗った彼>>549
 なんとなくナハトは秘密なのだと察したつもりで
 その後ゼロと呼びかけたならどんな顔をしたでしょうか?


 それからは誰にも聞こえない時にだけ、
 大事に大事にその名を呼ぶのです。
 わたしたちだけのナハト、なんて内緒話をするように。


 屋敷を離れてすぐの生活には難儀しました。
 世話役の執事やメイドがいるとはいっても、
 一人の世話に何人もといったものではなく、
 自分で判断して行動しなければいけないことも多くて。

 でも何が当たり前でそうでないのか、生活全てをお膳立て
 され過ごした生粋の箱入りにはちょっとした試練でした。
 
 その点、生きる為に磨かれたであろうナハトの順応性には
 目を見張るものがありました。
 きっと彼に教わることも多かったでしょう。 ]
 
(642) 2022/12/13(Tue) 22:37:48

【人】 Y『恋人』 クリスタベル

 
 
[ 困ったことがあればいつでも手を差し伸べてくれたし、
 とはいえ年中一緒じゃなくて、心地よく過ごせる距離を
 手探りしてくれているようでもありました。>>547

 目に見える気配りだけではなく、きっと知らずに配慮して
 くれていたことも沢山あったのでしょう。

 ナハトの誘いを受けた時は、外なんて煩わしくて、
 自由なんてどうでもいいと思ったけれど、
 彼の親愛をより深く感じられる今は、くすぐったくなる
 くらいあたたかなものでした。
 
 だから、優しさを貰ってばかりじゃいけないからと、
 生活に慣れ彼の背中をちまちま追いかけることもなくなる
 頃、ふと日頃の御礼をしようと思い立ちます。
 
 ささやかに誕生日を祝った焼き菓子をとても美味しそうに
 食べてくれたから、きっとあれをわたしたちだけで作って
 あげたら喜んでくれるんじゃないかと思いました。
 紅茶も淹れたこともない身としては高いハードルでしたが
 それからナハトにも秘密の挑戦が始まるのでした。 ]
 
(643) 2022/12/13(Tue) 22:38:12

【人】 Y『恋人』 クリスタベル

 

[ 夜な夜な厨房で廃棄物を錬成していたのを、
 見兼ねた誰かが手助けしてくれたかもしれませんが、
 どうにかこうにか人に食べて貰える出来映えのものが
 完成します。
 
 時間は明け方。
 夜通し付き合わせた誰か(コックさんか、或いは証持ちの
 誰かだったかも知れません)に感謝を告げて部屋に見送る
 と、貝殻型で焼き上げたマドレーヌをお皿に乗せて
 迷惑にも部屋の前でそわそわと待ってみたりするのです。

 いっそそっと部屋の中に置いたら、甘い香りで目覚める
 というのも素敵かもしれない、なんて企みをしたり。 


 こんな風変わりで楽しい経験も、彼がくれたものでした。

 有り体に言えば、幸せな時間でした。 * ]
 
(644) 2022/12/13(Tue) 22:38:30

【人】 Y『恋人』 クリスタベル

 

── 回想:洋館での一幕・弐 ──


[ ある日、外出しようとするナハトに行き合います。
 一目があるのでつつ、と近寄り袖をくいと引いて、 ]


  また外にお出かけかい?
  そんなに楽しいのかな?


[ 毎日顔は合わせているし、週に一度の庭でのお花見も、
 外出時以外は食事だって一緒>>547で。

 でも最近足取り軽く出掛けることが多いようなだとか、
 構ってもらえなくて面白くない、だとかそんなことは
 思ってないけど、思ってないけど。ちょっとこんな風に
 足を止めてみたくなったのでした。 ]


  ────ねえ。今度、
   わたしたちも外に連れて行ってくれないかい?
   きみの行きつけの場所を案内して欲しいな。


[ なんて強請ってみたりして。 * ]
 
(645) 2022/12/13(Tue) 22:39:05

【人】 Y『恋人』 クリスタベル

 

── 回想:洋館での一幕・参 ──



[ 誰かにナハトのことを聞かれたら、 ]
 
  あの子はとてもいい子だよ。
  優しくて、可愛くて、わたしたちの大事な子なんだ。


[ 誰かにナハトの素行を咎められたら、 ]

  彼はそんなことを?
  きっとなにか理由があるんじゃないかなあ。
  意味なくそういったことをする子じゃないよ。


[ 誰かにナハトの悪行を示唆されたなら、 ]

  うん? おかしなことを言うなあ。
  わたしたちは見ていないもの。きみの言うことと彼なら
  彼を信じるに決まっているだろう?


[ 愛とは許しで、愛とは受容で、存在ありのままを肯定するものです。
 盲信と思いたければそれでもいい、と思いました。
 わたしたちくらいそうあってもいいじゃないか、とも。 * ]
 
(646) 2022/12/13(Tue) 22:39:55
Y『恋人』 クリスタベルは、メモを貼った。
(a98) 2022/12/13(Tue) 22:49:12