人狼物語 三日月国


29 【2IDソロル+ペア混合】交換日記【完全RP村】

情報 プロローグ 1日目 2日目 3日目 エピローグ 終了 / 最新

視点:


[犠牲者リスト]
該当者なし

本日の生存者:エーリク、ルーク、シュゼット、神置 穂村、メルキオール、楊 宇静、ミア、アーサー、七嵐 春生、花続木 弥、アロイス、渡辺 春嗣、雨宮 千夏、渡辺 入矢、五十鈴 雨音、相星 雪也、カミラ、少女以上18名

2020/05/24(Sun) 7:05:51

2020/05/24(Sun) 7:06:15

兄 エーリクは、メモを貼った。
(a0) 2020/05/24(Sun) 7:09:01

イタズラ娘 カミラは、メモを貼った。
(a1) 2020/05/24(Sun) 7:10:01

何時かの影 少女は、メモを貼った。
(a2) 2020/05/24(Sun) 7:19:36

神置 穂村は、メモを貼った。
(a3) 2020/05/24(Sun) 8:45:56

【人】 女子高生 渡辺 入矢

 
    
── 2年6組の教室 ──


[割と定番な料理名に安心したのか頑張ると
 意気込む親友がかわいい。>>2:296
 なんてニヤニヤしてると、
 髪、触られた……!>>2:298



    っ……どっちかって言うと
    金髪が珍しいんでしょ
    クォーターってやつだからね

    細くて切れやすい気がするから
    私はチカの腰のある髪の方がいいと思う



[褒められて嬉しい癖に、つい隠しちゃう。
 可愛げがないなぁ、私。
 叔父も私も劣性遺伝ながら
 よくこの色が出たものだと思うのは事実。
 私の場合は日本人の血が
 四分の一かも知れないんだけどね。

 弁当が食べ終わったら
 昼休みが終わる10秒前まで居座って
 名残を惜しみながら自分の教室に戻った。*]
 
(0) 2020/05/24(Sun) 9:24:07

【人】 女子高生 渡辺 入矢

 
    
── 自宅 ──


[一度帰宅して
 モノクロのワンピースに着替えてから
 頃合いを見て駅までチカを迎えに行った。

 慣れた家に帰るまでの道のりも
 チカが隣に居ると新鮮なものに感じられて
 楽しくなってきちゃうから不思議。

 お泊りの可否によらずお腹は減るから>>2:298
 途中のスーパーで足りない食材を買った。
 ルーを複数混ぜるとコクが出るってTVの受け売りだけど
 とろけルーカレー中辛×ナーモンド甘口で
 結構甘くしちゃうのがウチ流。
 チカも辛口、苦手らしい。>>2:298
 それには私と家族もそうなんだよーって共感したり。

 カレーは二人で仲良く作った。
 チカは家では余り料理しないみたい。>>83
 私も電気圧力鍋がなければ何にも出来ないから
 大差はないよね。

 野菜洗ったりピーラーで皮剥いたり
 お米研いだりの作業をお願いして
 包丁使う作業は、念のため私がやっといた。]
 
(1) 2020/05/24(Sun) 9:24:18

【人】 女子高生 渡辺 入矢

 
[材料を全部鍋に放り込んでスイッチオン。
 ご飯も同じ時間に炊けるようにセット。

 あとは出来上がるのを待つだけ
 と、き・た・ら……?]



    お疲れ、良い仕事したわね!
    あに森やろーぉ!

    さぁ 座った座った!



[私たちの共通の趣味、ゲームの時間だ。

 リビングのローテーブルを
 L字に囲むソファの一辺に腰掛けて
 チカには隣に座るよう促して]
 
(2) 2020/05/24(Sun) 9:24:53

【人】 女子高生 渡辺 入矢

 


    ね。チカの島、遊びに行っていいのかな?



[うずうずしながら、ゲームを起動した。
 お馴染みの長閑な音楽が流れ出す。**]
 
(3) 2020/05/24(Sun) 9:25:18

【人】 ミア




        [ 向こう側に、立っている。 ]


 
(4) 2020/05/24(Sun) 11:04:57

【人】 ミア



 [ 足元の犬は、尻尾を緩く揺らした後、
  寝床へと戻っていったようで。

  静かな夜に、淡い灯と、僅かな息づかいと。
  ─── 多分、自分で無い 誰かが此処に居たら、
      夢のようだと感じるのだろう。

  ……生憎 "痛く"ないから、現実だと、
  此処に立つ奴は、そう思うほかに 無いけれど。 ]

 
(5) 2020/05/24(Sun) 11:05:27

【人】 ミア



   ─── …… ちょっと ええと、
          色々あって、遅くなりました……?

 [ いつも、にしては、
  舌が回らないし、声もまだ通り切れていない。
  ……そりゃあ数日喋っていないのだし。 ]

 
(6) 2020/05/24(Sun) 11:06:28

【人】 ミア



    ほんと 色々、言われちゃって、
    それは 、─── 別に良かったんだけど。
    そしたらさあ、夢にまで出てくるの、酷いよね。

 [ 空気を、誤魔化すよに。
  返事になっているのかいないのか、声を落とし、

  窓枠に添えていたゆびさきが、
  行き場を迷うのも隠さず、ただ、其処を伝う。 ]

 
(7) 2020/05/24(Sun) 11:07:08

【人】 ミア



    体 重いから
    暫く頼まれごとできない、かも ─── ……

 
(8) 2020/05/24(Sun) 11:08:01

【人】 ミア



   [ そうして見上げた 薔薇色に、
     また、続けようとした声も止まった。 ]

 
(9) 2020/05/24(Sun) 11:08:33

【人】 ミア



  [ 少し、置いて、 ]


    …………、
      ちょっと 痩せた?寝てる?


 [ さてはお酒たくさん飲んだでしょ!

  軽口とともに、
  草を踏むのは爪先だけにして、
  僅かに伸ばした背丈と、身を、"向こう"へ。 ]

 
(10) 2020/05/24(Sun) 11:09:29

【人】 ミア




   ( きっとわらえている、きっと。
      ……眉は、すこぅし下がっていたけれど! )


 
(11) 2020/05/24(Sun) 11:12:56
ミアは、メモを貼った。
(a4) 2020/05/24(Sun) 11:17:10

【人】 ☆中学生☆ 相星 雪也

 [ 自分が見つけるよりも先に
  雨音に気に入ったものがあったらしく

  はい、と手の中にのる
  可愛らしいデフォルメのマンボウは

  ひとつ手の中に転がって、収まった ]



   『  おそろいやね 』




 [  ならべて、カメラ撮って。
  画像をスマホに転送する

  
残念。
  プレゼント渡すのは先こされた。


  渡せばええのに、
  なんとか見つけた
  パンジーとペンギンのキーホルダーは
  ポケットの奥にしまいこむことにしてしまう
 ]
(12) 2020/05/24(Sun) 11:43:28

【人】 ☆中学生☆ 相星 雪也



 [ ここで渡してしまったら

    次に遊びにいく理由が 無くなるやん ]


(13) 2020/05/24(Sun) 11:46:05

【人】 ☆中学生☆ 相星 雪也



 [ 近くて遠い幼馴染の距離は
     触ったらあかんガラスみたいに ]
(14) 2020/05/24(Sun) 11:54:19

【人】 ☆中学生☆ 相星 雪也



 [ 帰りの道は当然同じ方向
   最後のさいごまで。 そりゃそうだ

   鞄には揺れるマンボウ。 ]



   『 またあした 』


 [ 明日は日曜日。
   学校なくても 窓あければ 

   また明日は成立する ]
(15) 2020/05/24(Sun) 11:54:58

【人】 ☆中学生☆ 相星 雪也



 [ のに ]


   
(16) 2020/05/24(Sun) 11:55:54

【人】 ☆中学生☆ 相星 雪也



 


   『 あ 』



 
(17) 2020/05/24(Sun) 11:56:31

【人】 ☆中学生☆ 相星 雪也


 [ 気付いたら雨音の手を掴んでた。

  びっくりさせたかもしれんし
  ……それすら、
  なんとも、思ってへんかもしれない




  でも、 いまいわな、って
  思った ]
(18) 2020/05/24(Sun) 11:57:16

【人】 ☆中学生☆ 相星 雪也



  『 雨音は』


 
 
(19) 2020/05/24(Sun) 11:58:06

【人】 ☆中学生☆ 相星 雪也




  『 雨音は……』


 
(20) 2020/05/24(Sun) 12:00:34

【人】 ☆中学生☆ 相星 雪也




.


 
 
(21) 2020/05/24(Sun) 12:01:26

【人】 ☆中学生☆ 相星 雪也



 
 俺のことどう思ってるん 
(22) 2020/05/24(Sun) 12:01:59

【人】 ☆中学生☆ 相星 雪也



  『 好 』

 
(23) 2020/05/24(Sun) 12:02:28

【人】 ☆中学生☆ 相星 雪也



. 
(24) 2020/05/24(Sun) 12:03:09

【人】 ☆中学生☆ 相星 雪也


  『 きなん ……


      マンボウ 』




 [ 違うやろ、って思いながら
   そんなどうでもいいことで 引き止めて

   あと残り少ないこの日々を消費する ]
(25) 2020/05/24(Sun) 12:04:47

【人】 ☆中学生☆ 相星 雪也




 [ もし、
   こうかんにっき 


   君のを先に見れとったら
   もうちょっと結果は 


   違うんかったんかな


   それは誰にもわからない。
   そう、誰にも *]

(26) 2020/05/24(Sun) 12:12:56
女子高生 渡辺 入矢は、メモを貼った。
(a5) 2020/05/24(Sun) 12:46:01

【人】 女子高生 雨宮 千夏

  
 
── 2日目:帰りのHR ──



[ノートの束を持った先生の姿が
 教室に現れると
 アタシの心臓はごとごと走り始める。
 どこかに飛び出して行っちゃいそうな勢いだ。

 出席番号順にきちんと並び直された>>2:75
 自学帳を6冊
 先生の御手から受け取り
 一番上を取って、後ろへと回す。


 早く読みたくて
 確かめたくて仕方ないのに
 なんだか気恥ずかしくもあって…


   
(開きたいのに、開けなぁぁぁーー…い)



 ノートを手にして悶えている間に
 全員に配り終えられ
 HRは淡々と進められていく。]
 
(27) 2020/05/24(Sun) 13:17:18

【人】 女子高生 雨宮 千夏

 
[右斜めの角度。
 厳粛な雰囲気の中に混じる
 優しげな眼差しを ちらちらと盗み見て
 その声に耳を欹てながら、
 指先で撫ぜるのは
 さっきまで先生の腕の中に居た子の表紙。


   なでなでなでなで……

       すりすりすりすり……


 愛おしさのままに
 触れてしまいながら
 帰りの挨拶まで過ごしてしまった。]
 
(28) 2020/05/24(Sun) 13:17:36

【人】 女子高生 雨宮 千夏

 
[先生の後ろ姿を
 また月曜日によろしくお願いする、ます!
 って、熱い視線で見送ってから

 スクールバッグの陰で
 こっそり、ひっそり
 薄く開いてノートを覗き見る。



   
(あぁあああ、……尊いぃぃぃっ!!!!)




 内容を読む前。
 先生の綺麗な文字が並んでいるのが
 見えるだけで崇めてしまう。]
 
(29) 2020/05/24(Sun) 13:18:10

【人】 女子高生 雨宮 千夏

 
[アタシは硬筆を習ったことがない。>>2:75

 母が購読してる婦人向け雑誌の12月号だったかに
 「年賀状は美しい手書きで!」みたいな
 特集が組まれてて
 トレーシングペーパーを買ってきて
 なぞり書きで練習しただけ。すごい安上がりだった。

 これが功を奏したのか
 おかげで3学期はノート点が加算されたらしくて
 テストの点は相変わらず低迷してたのに
 ちょっと成績が上向いてた。


   
渡辺先生、様、さま、サマ、

             
Summerだーーっ!!



 最後、自分の名前に掛けたのが、あざといって?
 どんな形でも
 先生と関わりたいんだよぉぉぉぉ。

 乙女ゴコロってのは、そんなモノじゃないですかぃ?
 ‥って言いながら
 自分でも照れが来ちゃうんだけどね。]
 
(30) 2020/05/24(Sun) 13:25:53

【人】 女子高生 雨宮 千夏

 
[一度 閉じて。


 すーーーーーーーー
       はーーーーーーーー‥‥


 深呼吸してから
 もう一回、薄く開いた。]
 
(31) 2020/05/24(Sun) 13:27:29

【人】 女子高生 雨宮 千夏

 
[世界で一番 美しいと思う文字を、目で追う。



   
(んああああ、 
スキ
ぃぃぃぃ……!!)




 先生は、歳がこんなに違っても
 見下したりしない。
 ちゃんと人として対等に扱ってくれてる感じが
 ひしひしと伝わってくる。


 それに、それに、
 最後の四文字のお茶目さってば

 ズルい! ズルい! ズルい!

 乗ってくれるの 好きすぎるぅぅぅ…

 ぐはぁ‥って吐血して
 今、ここで、死んじゃうよぉぉぉぉぉぉぉ…!


 うれしい宝物を抱えて
 しばらくの間、放心してしまった。]**
 
(32) 2020/05/24(Sun) 13:30:14

【人】 ☆中学生☆ 相星 雪也


 [ 海遊館に行った何日後か

  図書館の片隅に隠されたノートの前
  増えてなかったとしても

  なんとなく、それに触れたくて
  当番じゃない日に訪れた日のこと ]


   ( 雨音? )


 [ 運良くなのか、悪くなのか
  雨音が図書室に訪れているのをみたのは
  これが初めての事だった。

  声をかける雰囲気でもなければ
  学校内なのもあって

  ただ、見送るだけになったけれど
  本読むようなやつやっけ。

  線はまだつながらない ]
(33) 2020/05/24(Sun) 15:01:04

【人】 ☆中学生☆ 相星 雪也

 [ 去ってく雨音に背を向けて
  図書室へと向かい
  
  当番にあいさつもそこそこに
  日記に手を伸ばしたら



   ――増えてる。


  内心喜んだのは
  俺しかしらない はず ]
(34) 2020/05/24(Sun) 15:05:30

【人】 ☆中学生☆ 相星 雪也



 [ その位置に安寧を求めて
    動かれへん情けない自分
  

  いつも想像のきみの鼓動にばっかり
  耳をすませてる ]

(35) 2020/05/24(Sun) 15:13:11

【人】 ☆中学生☆ 相星 雪也



 [ 同学年ならこれをなまえと思うかも知れない
   ―雨音、あめのおと
    文字列だけなら別の物を想像、出来るだろうか?
   脈絡無いから さて、どうだったか。

 

  でも
  形にしてしまいたかった。

  消しようのないボールペンの筆跡。
  ぐちゃぐちゃって上から塗り潰すこともできたけど

  


  ―――そのまま、ノートを閉じた。  ]
 
(36) 2020/05/24(Sun) 15:24:15

【人】 ☆中学生☆ 相星 雪也


 [ 僕が俺に擬装は剥がれて
  例え「 J 」と、違う人物が見えかくれしようと

  これが相星雪也だと
  直ぐに気づくような材料はないはず。
  中学生は安直にそんな事を考えた。



 そう、良く知る人物でもない限りは
   見破ることなんてないはずなんだ


  相手が五十鈴雨音であるだなんて
  考えることもなく

  ノートが開かれるまでは
  あの言葉は

  世界で俺しか知らない、気持ちのはずだから **]
  


  
(37) 2020/05/24(Sun) 15:33:33

【人】 数学教師 渡辺 春嗣

 
    
── 放課後 ──


[部活動は、見ていない。
 学年会議に参加して
 来週配る課題プリントの印刷をして……、と
 普段通りこなし特に問題も起きることもなく
 想定外に仕事が早く終えた。

 今日は姪が友人を招く日だったかと思い出す。]



    (ケーキでも買って帰るか)



[小遣いが貯まるなりゲームを買ってしまうから
 懐に余裕は無かったはずだ。
 買っても被るということはないだろう。たぶん。]
 
(38) 2020/05/24(Sun) 15:55:28

【人】 数学教師 渡辺 春嗣

 
[そうして車を走らせて
 姪の気に入りの洋菓子店でケーキを三つ購入した。

 姪の好みはわかるが、友人のはわからない。
 チョコレート、いちごショート、抹茶と
 三種ひとつずつにして選んで貰い、
 余ったものは自分が処理を、と考えたからだ。]



    ……。



[然し、手提げを持ちあげて不安が過る。

 友人がケーキ自体、
 好きではなかったらどうしようか。

 せっかく出来た大切な友人の気を叔父さんが損ねて
 台無しにしてはいけない……と思う。]
 
(39) 2020/05/24(Sun) 15:55:51

【人】 数学教師 渡辺 春嗣

 


    ……すみません
    これと……あとこれも、お願いします



[数撃てば当たる……と信じて
 ショコラやシュークリームを追加し
 最終的には店員さんのお勧めの
 フルーツゼリー迄纏めて購入した。
 両手に紙袋を下げて店を出る41歳の姿があった。*]
 
(40) 2020/05/24(Sun) 15:58:17

【人】 部隊長 シュゼット

>>307耳を触る手の温度はいつも通り低かったけれど
温かな耳の温度に混ざってか、
それとも、彼女の想いに影響されているのか。
段々と暖かくなっていくようにも思えた。
彼女の優しい手の動きは心地よく
硬く瞑っていた瞼の強ばりがだんだんと溶けていく。

彼女は、どんな顔をして撫でているのだろう。
そう思った僕は、薄っすらと目を開ける。
(……最初から、そんなつもりなかったんじゃないか。)

こんな顔をしているルークは、見たことが無くて。
驚きと一緒に、何か、満たされるような気持ちになる。]

  ………僕も、少しいい、かな。

[そう言って僕も自分の耳から左手を離し
ルークの頭にある、狐耳のような白い耳。
痛くしないよう、潰さないよう、撫でてみる。

僕の耳を撫でる彼女は今何を考えているんだろうか。
それが知りたくて、同じことをしてみたんだけど
撫でるのに合わせてたまに震える耳を撫でるうちに、
僕にはこれが、ここに居る、というのを確認するような
そんな行為のように思えてきた。

今、隣に居ることができていること。
それは、今への不安が大きくなってきている
僕にとっては、とても大きなことで。
ルークも同じように今を大事に思ってくれているなら
それはとても、素敵なことだと思った。]
(41) 2020/05/24(Sun) 16:52:29

【人】 部隊長 シュゼット

>>310ルークが「これでいい」と言うなら僕も手を離し。
差し出されたパンを受け取る。

パン以外は貰う気は無かったのだけど、
ルークの他に、ペンギンからも飲めと圧力をかけられて
仕方なく、スープも半分受け取った。
僕が逆の立場なら、同じことをするだろうから。
お腹はあまり減っていないけれど、
これ以上、断る気は僕には無かった。

お茶は、僕のためのものと言われたら飲まざるを得ない。
結局。パンを少し貰えればと思ってたのが、
僕の方にも、全てが半分ずつ並んでいた。]
(42) 2020/05/24(Sun) 16:52:39

【人】 部隊長 シュゼット

[―――食事が終わって、食器を重ねた後。
食堂にトレーを返してこようかな、と思っていた時だ。

>>310ルークが取り出した赤い袋に目を見張り。
僕を見上げる瞳と目が合えば、心臓が大きく跳ねた。
タブレットとルークの顔を交互に見て、言葉を無くす。
ここにある理由は一目瞭然だった。

あぁ、と。納得する。
今日ルークは全部見て知った上で、僕と話していたのか。
それならば、日記を読んで気づくことは多かっただろうに
彼女はそれでも僕に、苺のお礼を用意してくれていて。

思い返せば返すほど、
僕は嫌われてしまうんじゃないかって
思っていたのが、嘘のように消えていく。
ルークは意地悪だけど、優しかった。
いつも通り?……いや、いつも以上に、だ。

お礼を渡してくれたときもそうだし、
さっき、耳を触って来た時も。
僕に、夕飯を半分分けてくれた時も。]
(43) 2020/05/24(Sun) 16:53:20

【人】 部隊長 シュゼット

  ……なんだ、バレてたんだ。
  隠してたつもりだったのに、かっこわるいな。
  
[隠しきれてたつもりだったのは僕だけだったらしい。
居た堪れなさに、穴があったら潜りたい気分だった。

タブレットを差し出されれば、
書いていたのは本当にルークだったという実感が
徐々に湧いてきて、返事を書いてる姿を想像する。]

  ルークが見つかったっていう見張りが、
  今日ルークを傷つけた奴じゃなくて、
  本当に、良かった。

[言葉に偽りはなく、安心で頬が緩むのを感じる。
見張り以外、夜に来る者の少ないあの見張り台で
今日みたいなことが起きていたら
見張りの時間以外あそこに行かない僕には
見つけることは難しかっただろうから。]
(44) 2020/05/24(Sun) 16:53:59

【人】 部隊長 シュゼット

[本人の前で読むのは恥ずかしい気もしたが
それは読み始めるまでのことだ。

一つ一つの言葉を噛みしめるように
返事を読む時間、僕は一言も喋らなかった。
胸の奥から、熱いものがじわりと込み上げる。

全部僕が書いたものだと、ルークは本当に知っていた。
この返事は、"日記を書いている誰か"への物ではない。
全てが、この僕に向けて、書かれたものだ。

 『あなたがいなくなることが、怖い。
  怖くてたまらない。 』

僕が消えるのが怖いと思ってるのは、僕だけのはずだった。
僕は、自分の感じている恐怖について、
それをそのまま言葉にして書き記したりはしていなかった。

自分が書いた内容を自分で見ないようにと
無意識に多くなってしまった、不自然な改行。
相手を不安にさせたくないと思っているのに
「あまり時間がない」とか「書き残しておく」とか
そういう言い回しを使ってしまっていたこと。

そういう細かい部分で、伝わってしまったのだろうか。
してしまった失態は、なかったことにはできない。
いなくなるのが怖いと思ってくれるのは嬉しいけれど
そう思わせてしまったことは、辛かった。]
(45) 2020/05/24(Sun) 16:55:14

【人】 部隊長 シュゼット

[怖いと思わせてしまってごめんと、言うべきだ。
そして、今後、僕はどうなるかわからないのだから
僕に関わるのはもうやめて欲しいと、言わないと。]

  ……ルーク。
  わかってる、だろ。
  僕が今生かされているのは、記憶がないから。
  思い出した内容次第でどうなるか……
  だから、……、もう君も、僕からは、

[離れてほしいと、そう伝えようとした言葉は
喉の奥に引っかかったみたいで上手くでてこない。

泣きそうな顔で、何度も、それを言葉にしようとして
結局できなくて、唇を噛みしめる。]
(46) 2020/05/24(Sun) 16:55:47

【人】 部隊長 シュゼット

[―――ルークに、タブレットを取り上げられる。
彼女は、続きを書こうとするようだった。

 『離さないように、離れないように、
  その手を掴んでいたいと、そう思う。』

記述が途切れるその直前に書かれていたのは
僕が今言おうとしてたことの、真逆のことだった。
その続きに、何が、書き足されるのだろうか。

それでも、僕は言わないといけない。
何を書いて見せられたとしても、僕は、

今までだって、そうだった。
僕は、自分さえ傷ついて他を守れるならそれでよかった。
最前線で、仲間を庇って怪我を負うときも、
義手砲を使った後、体力を持ってかれて
反動で大怪我をして、暫く動けなくなるときも、
僕は自分を犠牲に、皆を守ってきていた。

僕のことを知りすぎた彼女が、
これからも僕の近くに居るのは危険すぎる。
ルークも含めて、この基地の……この、世界の人達は
危険から、できるだけ遠のいてほしい。]
(47) 2020/05/24(Sun) 16:57:31

【人】 部隊長 シュゼット

[でも、できればルークは
基地に居る他の人達が皆僕から離れたとしても
僕がここではない違う場所に行くことになったとしても
その時に、できるだけ近くに居て欲しいと思う。

……そこまで考えて、漸く気付く。
いつの間にか、ルークは僕にとって
この基地の他のどんな人よりも、
特別な人になっていたのかもしれないと。]
(48) 2020/05/24(Sun) 16:58:06

【人】 部隊長 シュゼット

[書き足されていく続きの全てを、隣で見ていた。

途中で、口を挟むこともできたはずなのに
僕は、そうはしなかった。
僕はもう、僕の気持ちを否定することはできなかった。

返事が書き終えられる頃に、
ぽつ、ぽつ、と。ディスプレイに水滴が落ちる。
画面に集中していた僕はそこでやっと顔をあげて。

日記の返事の中ではよく見えていたルークの感情が
ここまで、実際に現れるとは思ってなくて。
彼女の頬を流れていく涙にびっくりしてしまい、
僕も泣きそうになっていた涙が引っ込んでしまった。]
(49) 2020/05/24(Sun) 16:58:42

【人】 部隊長 シュゼット

[抱きしめられる腕の力は、思いの外強い。
>>313おずおずと、腕を背に回す。]

  参ったな。
  ……ほんとは、離れてって言おうと思ってたんだ。
  この後、僕は、どうなるかわからないから
  お礼を貰うのを……最後にしようと思ってた。
  
  でも、……それは、どうしても。
  ルークの顔を見たら、言葉にならなくて。

[背中に回した手は最初は優しくあやすように
ルークの背を撫でていたのだけれど。

今までの僕のことやルークのことを考えていたら、
込み上げる苦しさや、愛おしさが抑えきれずに
背中を引っ掻くように、強く抱きしめた。

最前線を戦う部隊長なのに、情けないだろうか。
一度は引っ込んだはずの涙が流れてきて、
しゃくりあげるようにして、告げる。]
(50) 2020/05/24(Sun) 17:01:42

【人】 部隊長 シュゼット

  最初から、軍医の中では君が一番だった。
  それは、今まで伝えてきたとおりだ。
  
  ルークは、僕を個人として見てくれた。
  大事な患者として、診てくれた。
  そんな君が失ったものを取り戻して来ているのを
  僕は、これからも傍で見守っていきたいと、そう思う。
  
  一緒に居られるなら、
  僕だって、それが一番いい。
  僕も、ルークの抱えるものを分けて欲しい。
  君が今日酷い目にあった理由も知りたい。
(51) 2020/05/24(Sun) 17:03:07

【人】 部隊長 シュゼット

  だというのに、僕には、
  ……あとどれだけ、時間があるか、わからないんだ。
  ほんとは、ルークの話、沢山聞きたいのに、‥…

  ごめん、僕のことばかりに、なってしまうけど、
  聞いて、欲しい。

[自分のことばかりになってしまうことをなんとか謝る。
 ――― もう少ししたら、僕の抱えている残りを、
   全てお話しする勇気が出るかもしれません。

自分から、日記の書き手を明かす勇気もなかった僕が
残りの全てを離すとしたら、今しかない。

ぽつり、ぽつりと。
僕は、僕が抱えていたものの全てを吐き出していく。
震える指は背中を掴んだまま。
声も、同じようにして震えて。]
(52) 2020/05/24(Sun) 17:08:16

【人】 部隊長 シュゼット

  もし全て思い出した時、僕は僕で居られるのか
  それが、酷く怖い。
  
  最近、僕の記憶の夢を見て、起きた後。
  ……そう、通信機を探した時のような、
  妙な、頭痛に襲われるようになった。
  最初はすぐ収まったのに、日に日に長くなって。
  全然、普通の頭痛よりは痛くもないのに
  "耐えないと"って、神経を張っていないと
  僕ごと、今を全て持っていかれそうな……
  
  ……食欲がないのも、半分嘘で半分が本当。
  食べるとどうしても、眠くなるから。
  次に深い眠りに落ちたらもう駄目かもしれない。
  そう思うと、寝るのが、怖くて。
  最近は、寝ても、寝た内に入らない時間しか、寝てない。
  
[僕は普段はここまで喋らないはずなのに。
貯めこんできた分が、一気に口から出て行った。
どれもこれもが、自分一人で抱えてきたこと。
他の軍医達や総司令など上官たちにも
一つも、話してこなかったことで。]
(53) 2020/05/24(Sun) 17:18:27

【人】 部隊長 シュゼット

[ぐし、と。涙を袖で拭って。
顔をあげて、ルークへ聞いた。]

  ……こないだの、
  確認したいこと、っていうのは。
  「頭痛としてはとても弱い物なのに、
  意識を飛ばしそうになるようなことはあるのか」
  って……そう、聞こうと思ってたんだ。

[こんなこと聞かれても、困るだけかもしれない。
話してしまった後悔はあったが、
少し楽になった気がするのも、事実だった。]
(54) 2020/05/24(Sun) 17:19:28

【人】 部隊長 シュゼット

[それから、幾らか話をした後。
落ち着いた頃に身体を離して。
ルークの手を、両手で包むように握りこむ。]

  でも、もし何かあっても……もしかしたらさ。
  ルークが、書いてくれたように。
  手を握ってくれていれば。

[なんの確証もないそれは、
ただの、僕の願いだった。

でも、僕ならきっと、それで大丈夫だろうと。
ずっと、記憶を全て取り戻した後については
不安しかなかったはずなのに。

彼女の返事を見た後は少し心が晴れたようで。
ルークへ向けた笑顔は、最近の疲れが見えつつも
気休めではない、本当にそうなると信じてるような
馬鹿、とルークに言われそうな、
穏やかな笑顔だった。]*
(55) 2020/05/24(Sun) 17:22:34
部隊長 シュゼットは、メモを貼った。
(a6) 2020/05/24(Sun) 17:25:52

【人】 軍医 ルーク

[ 耳を撫でる指から伝わるあたたかで柔らかな感触。
 自分もいつもよりもずっと、
 柔らかな表情をしていたことには気付かない。
 少しいいかなと指を伸ばされ、驚いてぱちりと瞬き一つ、
 こくりと小さく頷いた。

 頭の上の白い耳に、左手の指が触れる。
 ひとに触られるどころか、
 フードの外に出ることも慣れていない耳は、
 擽ったさにぴくりと動き、
 ひゃ、と思わず声が出て、
 背中の後ろで、尻尾がぶわりと膨らむ。]


  ……嫌じゃないけど、慣れてない。


[ 指が離れる前に引き留めるように、
 咄嗟に言い訳みたいな声が出たのはどうしてか。]
(56) 2020/05/24(Sun) 21:32:22

【人】 軍医 ルーク

[ このうさぎの方は
 耳に触れられることもあったみたいだけど――と、
 以前医務室に彼の部下たちが、
 見舞いに来ていた時のことを思い出す。>>0:280
 楽し気な歓談の声を、
 聞くともなしに遠くで聞いていたときのこと。
 いまにして遡れば、そのときの自分が何を感じていたのかも
 朧気に分かってくるようで、
 あー、と呻きそうになった。

 けれど、触れられているうちに、
 耳と尻尾は落ち着きを取り戻し、耳の震えも止まり、
 長い尾は、背の後ろで心地よさそうに揺れ始める。
 
 こうして触れていられる今は、
 足を踏み外せば、真っ黒な穴に吸い込まれて
 落ちてゆきそうな不安と背中合わせで、
 けれど、どうしようもないほどに、大切で。
 ――確かめるように、触れていた。]
(57) 2020/05/24(Sun) 21:33:40

【人】 軍医 ルーク

[ タブレットを取り出せば、彼は驚いたような顔をする。
 相手が自分だということには、
 気づかれていたのか、いないのか。
 少なくとも自分が日記の主の正体を『知っていた』ことは
 想定外だったようで、
 穴でもあったら潜りたいような顔をしている。
 ……うさぎってそういうところあるよね、と、
 きつねの習性を棚に上げて思ったりもして。]


  ひとつ、教えてやろうか。
  君は自分で思ってるより隠し事が下手。
  

[ それに、きっとそれだけではなくて。]
(58) 2020/05/24(Sun) 21:34:17

【人】 軍医 ルーク

  でも、他の誰かだったら、
  きっとわたしは気付かなかった。
  君の日記だったからだ。


[ もし誰か他の物が書き記した文章を
 目にする機会があったとしても、
 それが誰のものかなんて、分からなかったに違いない。
 見張りに見つかった話をすれば、
 この期に及んで此方のことばかり心配する彼に、
 もどかしいような、それでいて暖かな感覚がある。]
(59) 2020/05/24(Sun) 21:34:48

【人】 軍医 ルーク

[ 自分の書いたものを自分の前で読まれるというのは、
 気恥ずかしさ、というのを感じるものだろうか。
 頬のあたりが熱を持っていて、
 下ろした指が自然と握り込まれているのは、
 もしかしたら、そうなのかもしれないけれど。
 それでも、伝えたいという気持ちが勝った。

 ――“いなくなること”への怖れ。
 自分がそれに気づいたのは、
 表現の端々が気にかかったからではあるけれど。
 この日記の主が彼であることが分かったとき、
 強い確信に変わった。

 通信機を探しに行った時のこと。
 記憶を取り戻すことへの不安がにじむ口調、>>1:314
 通信機を見つけ出したときの、
 いつもとは明らかに違っていた様子。
 そういったものを、はっきりと覚えていたから。

 だから、やはり、
 この日記を書いていたのが彼だったから、
 自分は気付いたのだろう。]
(60) 2020/05/24(Sun) 21:36:10

【人】 軍医 ルーク

[ 離れたくないと、手をとっていたいと、そう願いながら、
 ざわりと騒がしくざわめく空洞は、
 彼のことを“心配”してのものであったけれど、
 それだけではない不安が、片隅にある。
 拒絶への怖れ、そう名付けられるものだろう。
 それでも、手を伸ばすのをやめることは考えられない。
 拒まれることの痛みなど、
 何もできずに手を離してしまうことに比べれば、
 比較にもならずに押さえつけられる。

 それでも、“もう君も、僕からは、”と、
 告げられかけた言葉の続きを察せば、紫の目が揺れる。
 泣きそうな顔で、何度も口にしようとする彼に、
 吐息が喉の奥で、引き攣れるような音を立てた。

 ――… きっと、その先を口にしようとしているのは、
 身を案じてくれて、いるからなのだろう。
 そのような顔をさせてしまっていることへの辛さ、
 拒絶への怖れ、
 そして、その言葉が最後まで聞こえなかったことへの
 ――“嬉しさ”
 そのようなものたちが、ぐちゃぐちゃになって、
 指で触れて名前を付けるのが、追いつかない。]
(61) 2020/05/24(Sun) 21:38:28

【人】 軍医 ルーク

[ タブレットに、最後まで文字を綴り終えて。
 離すまいと抱きしめながら、
 背に回される、手の感触を感じる。
 まるで泣く子供をあやすように優しく撫でていた手に、
 不意に力が篭り、強く抱きすくめられる。

 白い尻尾が、ふるりと跳ねる。
 涙が、止まらない。
 強く、強く、力を籠める。
 
 わたしは、強くはない。
 行かないでと、自分の心をぶつけながら、
 それでも、縋るだけの両手にはなりたくなかった。
 この心と体のすべてで、
 出来ることがあるなら何でもしたいと、
 願いと決意を込めて、腕に力を込めている。

 ――鼓動の音がする。]
(62) 2020/05/24(Sun) 21:39:09

【人】 軍医 ルーク

 
  離れて、と、
  言わないでいてくれて、嬉しかった。
  分かってるんだ、
  どうしてそう言おうとしていたかは。
  それでも、わたしは、
  そう言わないでいてくれて嬉しかった。


[ 一緒にいてくれるなら、それが一番いいと、
 言葉にしてくれたことが。
 いつの間にかこんなにも、彼が特別な存在になっていた。
 それでも思い返せば――そう。]


  いつからかな、
  ……うん、最初から。
  自分のことなんか気にしようとしない君を見てた。
  ひとの輪の中にいながら、
  皆が笑うのを見ていながら、
  どこか、自分のことを度外視してるみたいに見えて。
  きっと、怒っていて。
  心配、していたのだと思う。
  ……でも、いまは、それだけじゃない。
  

[ 検査のことも、治療のことも、誰が患者であったとしても
 同じことを主張していたはずだけれど。
 それでも、そのような思考とは別の所で、
 自分の中で何かが動き始めていた。]
(63) 2020/05/24(Sun) 21:41:02

【人】 軍医 ルーク


  わたしのことも、
  聞きたいと言ってくれて、ありがとう。
  でも、いまは、
  君の話を聞かせてほしい。

 
[ 誰にも話せずにいた話。
 それは翻って、その話の重さを物語る。
 誰かに話すには重すぎるなら、ひとりで抱えるのは尚更だ。
 日記の返事にも幾度も書いたように、
 自分の望みは、彼が抱えているものに、
 立ち向かわなければならないものに、
 “一緒に”立ち向かうことだから。]
(64) 2020/05/24(Sun) 21:42:07

【人】 軍医 ルーク

[ ――それでも、
 堰き止められていた水が溢れ出すように語られた言葉に、
 これ以上ないほどはっきりと突きつけられる現実に、
 恐怖に、目の前が暗くなる。

 “全て思い出した時、僕は僕で居られるのか”

 時間がないというその言葉は、
 本当に、その通りだったのだろう。
 次に眠れば、もう次はないかもしれない。
 そうして目を覚まそうとしていたとしても、
 人はいつまでも眠らずにはいられない。
 顔を上げて顔の様子を見れば、
 やはり、もう既に長いこと眠っていないことが分かる。

 けれど、いま一番不安なのは誰なのかを思うなら、
 泣き崩れてしまいそうになる全身を励まして、
 必死にその話に耳を傾ける。]

  
  ……黙っていたことがある。


[ 流れ落ちた涙をぬぐうこともなく、
 自分もまた、顔を上げる。
 この話をすることには、躊躇いもあった。
 突きつけてよいものか、分からなかったからだ。
 けれど、何も分からず不安定な場所にいるだけでは、
 次に踏み出すことも出来ない。]
(65) 2020/05/24(Sun) 21:43:27

【人】 軍医 ルーク

 
  通信機を探しに行ったときのこと。
  君は頭痛の後に、通信機を見つけてくれた。
  そのとき君は、
  通信機が機獣のどの部位に格納されているか、
  どちらに飛んだか、
  知っている口調で、話をしてた。

  この話は、誰にもしなかったから、
  まだ、基地には知ってる者はいないけれど。
  ……きっと、その頭痛はそういうことなのだと思う。

  その暫く後、検査に携わる者に
  総司令からの通達があった。
  頭痛は記憶の兆候だろうと。
 

[ それは、不安を現実にしてしまう、
 そういった情報でもあっただろう。
 けれど、それだけでは終わらせず、続きを口にする。]
(66) 2020/05/24(Sun) 21:45:08

【人】 軍医 ルーク


 過去の君の記憶が、今に追いつこうとしているとして。
 それが夢という形で、見えているとして。
 それは、君の身体に刻み込まれたものなのだろう。

 でも、だとしたら、
 『今の君の記憶だって、
  その体に、同じくらい、刻み込まれてるはず』
 わたしは、そう思う。

 記憶障害の症例は個人差があるから、
 はっきりしたことは言えないけれど。
 君がこの基地で過ごした時間は、感じたことは、
 いまの君を、形作るもののはず。

 ――… 不安に違いないのに、
 勝手に知ったようなことを言って、ごめん。
 でも、君がここで皆を守るのを、日々を過ごすのを、
 わたしは、見てた。

 それに、いまは……、
 わたしに向けてくれた、いくつもの言葉とか、
 心を、知ってる。
  
(67) 2020/05/24(Sun) 21:46:21

【人】 軍医 ルーク

[ どちらが本来の彼か。
 最初の記憶? 違う、それだけじゃない。
 きっと、『どちらも』だ。
 それは、希望的な観測かもしれない、
 願いであったかもしれない。
 けれど、只の気休めのつもりもない。
 記憶が囁くというのなら、いま目の前にいる彼の記憶だって、
 何が変わるというのだろう。]
 

  最初の記憶が戻ったからといって、
  今の記憶が泡のように消えてなくなってしまうなんて、
  絶対に、思うものか。


[ 両手が包まれる。
 あたたかな手、冷たく固い義手の手、
 最初はきっと、守るためのものではなかったはずなのに、
 皆を守り続けていた手。
 使うべきではないと思っていることは、
 今も変わらないけれど。

 暫くの間、そうしていた。]
(68) 2020/05/24(Sun) 21:47:44

【人】 軍医 ルーク

 
  それでももし、なにかがあって。
  君が寝坊してたら、たたき起こしてやろう。
  あまり寝過ごすようなら、
  起きたらそれはもう、
  苦い物でも飲ませてやろうかな?

  ――… 絶対に、そのときは、
  わたしがいる。
  この手は離さない。  


[ わたしも、と、指を動かす。
 そうして、手がほどけたなら、
 今度は自分がその両手を自身の手で包もう。
 冷たくて、人に触れたら悲鳴をあげられてしまうような、
 そんな手だ。
 それでも、いまはいくらかは、熱が灯っていて、
 あたためてくれた温もりがある。

 両の手に強く力を込める。
 向けてくれた穏やかな笑顔に、
 大丈夫――と、語り掛けるように、
 笑顔を、返した。]
(69) 2020/05/24(Sun) 21:49:38

【人】 軍医 ルーク

 
  ああ、そうだ。
  時間は全くかからないから、ひとつだけ。
  わたしのはなしを、伝えようかな。


[ 秘密にしているものではない。
 記録を見れば、誰だって気付く。
 その機会は滅多にないだろうから、
 まあ、知る者はあまりいない、ということになるだろうか。
 
 タブレットの画面を開き、指を滑らせた。]* 
(70) 2020/05/24(Sun) 21:51:34
軍医 ルークは、メモを貼った。
(a7) 2020/05/24(Sun) 22:01:04

【人】 世界の中心 アーサー



  ──そう、“わるいゆめ”を見たのだね。
  まったく往生際の悪い奴だ。

       今度は僕の夢に出てきておくれよ。

 
(71) 2020/05/24(Sun) 22:08:11

【人】 世界の中心 アーサー


[ 普段“わるいゆめ”しか見ないというのに、
  何か、 おまじないを信じるよな呟きだ。

  空気を、飲み込むように。
  薔薇色の瞳は落ちた声を追うこともなく、
  碧を覗くかのよに、向こうを見ている。

  すこぅし、窓を開けた。
  薄くから ひとひとりの隙間へ。 ]
 
(72) 2020/05/24(Sun) 22:10:21

【人】 世界の中心 アーサー



  良いさ、僕もすこし、抑えないと──
  暫くは君もお休み。

  行きたいところでもあるかい?

 
(73) 2020/05/24(Sun) 22:10:55

【人】 世界の中心 アーサー


[ アルコールのせいか、
  欠けた月のせいか、 夜風に冷たさを覚えている。
  ひとの体温ばかりが 温かい。]
 
(74) 2020/05/24(Sun) 22:12:15

【人】 世界の中心 アーサー



        (  嘆息混じりの囁きは、
           夜風に乗って溶け行くのみの、 )

 
(75) 2020/05/24(Sun) 22:14:15

【人】 世界の中心 アーサー



  水にするかい? ミルクもあるよ。


[ ──勿論、アルコールも。  
  咎めたものを否定もせず、赤の満ちたグラスを撫でる。
  御迎えの犬には、“おやつ”を分けて、
  彼らの持ち上がった尾が、闇に溶けるまで 見ていた。

  今度こそ“役割”どおり、
      エスコートの手が、伸びている。

              “こちら”から ]
 
(76) 2020/05/24(Sun) 22:15:39

【人】 イタズラ娘 カミラ

─推測と私達─



 『そもそもこの道を知っていると云う時点で
  只者では無さそうね。』



[兄様の推測、目撃者を出したくないは頷けた。>>2:130]


 『リヤル商会の馬車を
  敢えて攻撃しなかったのかもしれませんわよ?

  この場合、セレン嬢は人質として
  脅迫・身代金要求……兎にも角にも
  リヤル商会の一人娘を奪う何者という情報を
  商会の人間通じて持ち帰らせるためじゃないかしら?』



[その場で全滅させちゃえば、
商会側に情報一切渡らないもの。

商会側と何らかの交渉とかするのであれば
商会側に情報伝える伝令役をさせるため襲わなかった。
真相はいずれにせよ、あり得ることだとは思うの。]
(77) 2020/05/24(Sun) 23:10:22

【人】 イタズラ娘 カミラ

[
けど残念!

そんなシリアスな空気も長くは続かなかった!
]


  (へーん?ふーん?ほーん?
   おっほほほほー?)


[兄様もジョバンニも私にまで念話繋ぎっぱなしじゃない。
おかげさまで私にもバッチリ丸聞こえ、
ふふふ兄様たまには兄様もジョバンニに怒られなさいな。
言ってることは割と正論よ?

>>2:101>>2:102>>2:103
>>2:131>>2:132


※なお私も後に巻き添えで叱られた模様>>2:103
]
(78) 2020/05/24(Sun) 23:10:40

【人】 イタズラ娘 カミラ

 『馬車の左側ということは、
  兄様が右側にいるのね?』



[3つ数えたらという言葉に了解!と返して
馬車の左側にドラゴンを寄せてホバリング。>>2:134
位置に着いたことを知らせれば、兄様がカウントを始める。]
(79) 2020/05/24(Sun) 23:11:08

【人】 イタズラ娘 カミラ

『 3 』>>2:136
(80) 2020/05/24(Sun) 23:11:21

【人】 イタズラ娘 カミラ

『 2 』>>2:137
(81) 2020/05/24(Sun) 23:11:34

【人】 イタズラ娘 カミラ

『 1 』>>2:138
(82) 2020/05/24(Sun) 23:11:45

【人】 イタズラ娘 カミラ

  (よいしょっとおぉぉ!!)>>2:139



[0と同時に一部の隠蔽・気配遮断の術式を解除し
それと同時に馬車の扉の鍵を強制解錠すると
私達を背に乗せた小型ドラゴンが>>1:332
左のドアをバンッと器用に開けて中の人間と対峙した。]


  『!?』



[向こうもさすがにドラゴンは想定外みたいだったけど
すぐに気を取り直し、ボウガンを撃ってくる。
>>2:85>>2:86>>2:87


でも、残念だったわね。
ドラゴンは小型であっても、
皮膚の装甲がぶっちゃけ硬いから
ボウガンの矢なんて彼にとっちゃ棘ですらないわ。
現に矢は見事に弾かれてあちこちに散らばってるもの。]
(83) 2020/05/24(Sun) 23:12:31

【人】 イタズラ娘 カミラ

  『兄様!無事こっちは引きつけたわ!!』




[作戦が上手くいったおかげで
念話に喜色が混じったことと
突然のボウガンにジョバンニが狼狽えたことは
距離のせいもあって気づかれたかもしれない。



    ジョバンニ、防御術式張ってると分かってても
    間近に飛んでくる矢はやっぱり怖いみたい。




あのねジョバンニ。
矢も鉄砲もね、当たんなきゃ問題ないのよ。
当たったら素直に撤退して怪我を治した後に、
撃ってきた相手をボコボコにすればいいだけ。
物理精神問わずね。]
(84) 2020/05/24(Sun) 23:12:51

【人】 イタズラ娘 カミラ

  『後、他にやることあるかしら兄様!?』



[敵の気を引き付けるのは任せろ!とばかりに念話を通せば
ハッと御者を忘れたことに気が付く。
その途端、馬車がグラついたので慌ててそちらを見やれば
御者が後ろにのけぞって気絶していたのだった。


どうやらドラゴンを間近に見て気絶してしまったみたい。]
(85) 2020/05/24(Sun) 23:13:07

【人】 イタズラ娘 カミラ

  (危ない!!)



[馬を操る御者がいなくなってしまったことで
馬が暴れてしまいこのままじゃ馬車が横転しちゃう!!]


  『よいしょっとおおお!!』



[けれども、突如ドラゴンの背が揺れたかと思うと
目に飛び込んだのは御者席に飛び乗るジョバンニだった。
馬車の人物がジョバンニに気づき、ボウガンを向けたけど
『ピゲェエエエェ!!』と咆えてくれたおかげで
一瞬気がそちらに逸れてくれて助かったわ、ナイスよ。


御者席に飛び乗ると、あっという間に手綱を操り
暴れていた馬達が一瞬で大人しくなる。]
(86) 2020/05/24(Sun) 23:13:47

【人】 イタズラ娘 カミラ

  『わー!ジョバンニ、ナイスー!』



[ジョバンニがドヤ顔してるー!!
けどこれは本当GJだったわ!
今度ジョバンニのお給料増やして貰えるよう
父様と母様に交渉するからね!!]


  『さ、兄様。やるなら今のうちよ!!』**
(87) 2020/05/24(Sun) 23:14:23

【人】 ミア



 [ すこぅし重たい身体。
  "むこう"に行くには、確かに、
  真白の手に引かれる必要があって、

  バランスを崩しつ、それでも、降り立った時には、
  僅か 衣擦れの音を残すのみ。 ]

 
(88) 2020/05/24(Sun) 23:16:23

【人】 ミア



 [ 重なった手を、見下ろしている。
  
  ステップのひとつも知らないから、
  ただ、見下ろすだけの。 ]

 
(89) 2020/05/24(Sun) 23:16:53

【人】 ミア



   ……行きたいところ、とか、考えたこと無いよ。
   ふつうのひと って、どこ行くの?
   あと 体力もつの……?

 [ ふつうのひと、という定義すら難しいのに、
  言うならばそういう表現しか無くて。
  ……ふつうのひと、に、成りたい訳でもないけれど。

  暫く"綺麗"なゆびさきで遊んで、
  やっぱり 思いつかないなあ。

  結論だけ告げて、離す。 ]

 
(90) 2020/05/24(Sun) 23:17:14

【人】 ミア



   私 のことなら、
   寝る前に喋るんだから、出るんじゃ無い?

 [ 夜と、窓を背に、おまじないにも成らない呟き。
  空いた寝所にふんわり座って、
  何時も通り、水をひとつ、告げた。 ]

 
(91) 2020/05/24(Sun) 23:17:45

【人】 ミア





          ─── これ どうしたの?


 
(92) 2020/05/24(Sun) 23:18:51

【人】 ミア



        *

 [ グラスが空になる頃、また、夜も深く。
  月明かりだけじゃあ暗いからと、
  別の灯をぼんやり、見詰めていた。

  ─── ふんわり、している。
  寝転がっている真白の其処も、頭も。
  病み上がりにアルコールはどうなんだ、と思うも、
  多分、会話のどこかで、
  猫のよにひと舐め貰ったのは好奇心の所為だ。

    まずい。素直に言った。
    あんまり得意じゃなさそう、とは、
    ふんわりした頭が告げる本能だろう。 ]

 
(93) 2020/05/24(Sun) 23:19:22

【人】 ミア



 [ それだから、投げた問いかけだって、
  ふんわり 深夜の空気にとけていた。

  何、と言えば、彼の頁で。
  大きな枕の傍、眠気が来る前の手遊びに捲っている。
  何日か前の殴り書きから増えた、ひとつ、ふたつ。

         ……ふたつめ。 ]

 
(94) 2020/05/24(Sun) 23:20:29

【人】 ミア



 [ ─── へびみたいだ、と思った。
  林檎の皮を剥くよりずぅっと荒い。

  筆跡は自分に近かったけれど、
  内容は、一言程度しか繋げない奴にとっては、
  解読に時間のかかりそうなもので。 ]

 
(95) 2020/05/24(Sun) 23:21:34

【人】 ミア



 [ 寝転がっていたから、
  薔薇色が何処に居ようと、必然的に見上げていた。

  直接問うべきじゃあない、なんて。
  "そういうもの"に対する暗黙の何かを、知らず。 ]

 
(96) 2020/05/24(Sun) 23:22:03

【人】 楊 宇静



[空の話をしていたはずなのに、パンダの話をしだした穂村の意図を掴めずに眉をひそめてしまった。

けれど、彼が全く突拍子もない話を持ってくるようなタイプではないだろうことも予想が付いたからこそ、ほうじ茶ラテを啜りながら耳を傾けては、相槌を打つ。]


  ……えーと?うん、良いよ?


[話を聞いていれば、唐突に。話が纏まらないらしい穂村が、スマホを使うと言い出して。

この国の人なのにこの国の言葉が難しそうなのは何故?なんて新たな興味が沸いたものの。
そんな皮肉めいたジョークを挟む様子ではなかったので頷いた。

むいむいとスマホとにらめっこしながら何かを打ち込む穂村の姿を見ているのも、飽きるものではなかった。
飲み物のお供として、指の動きに合わせて揺れる髪の先を眺めてみたり、伏せがちになる瞼の形や、まつげの様子を観察してみたり。

していたら。
唐突に目があって>>270思わず目を丸くしてしまった。もしかしたら、小さく奇声を発してしまったかも知れないけれど、何だか面白くなって笑ってしまった。

気にしないで続けて。と、穂村の意識を元に戻させた後、また同じように穂村の姿を観察していれば、やがて。
スマホが震えた。]

 
(97) 2020/05/24(Sun) 23:31:43

【人】 楊 宇静



[穂村からの文章は、ところどころ難しくて。何度かググール翻訳を行ったり来たりしていれば、先に返すべき言葉があることに気付いて、まず、それを送った。]


  あとはちょっと待ってね
  わたしはラテまだ残ってるから

  まだ大丈夫よ、ありがとう


[おかわりに話が及べば>>271やんわりとそれを辞退して。]


  頑張るから、集中だよ


[と、また画面に意識を戻した。

穂村の難しいところに触れてしまったのかも知れない。
だから、言葉を目で見て確認する。という工程を挟まなければなかった。と、仮定すると。

口から返すのは違うような気がしたから。]

 
(98) 2020/05/24(Sun) 23:33:18

【人】 楊 宇静



[打ち込む様は真剣そのもの。
送信を終えた後には深く息を吐き出したなら、思ったより身体が強ばっていたことに気付いて苦笑いした。]


  文字にするは喋るより難しいよ
  いっぱい頭使ったようだ


[なんて、笑ったけれど。さて、彼に上手く伝えることは出来ただろうか。]

 
(99) 2020/05/24(Sun) 23:34:42
楊 宇静は、メモを貼った。
(a8) 2020/05/24(Sun) 23:37:23

世界の中心 アーサーは、メモを貼った。
(a9) 2020/05/25(Mon) 0:30:59

【人】 ★中学生★ 五十鈴 雨音

 
 
  [    或る日 突然 ─────
 
       私の世界は 霧に包まれた    ]

 
 
(100) 2020/05/25(Mon) 0:45:18

【人】 ★中学生★ 五十鈴 雨音

 
[ 海遊館では、シーラカンスは見つけられなかった。
  「 まあ全部の魚がいる訳じゃないよね 」なんて
  早々に諦めたけど、それ以前の話だったみたい >>2:304
 
  『 もっかいくればいいじゃない 』
  気軽な彼の言葉を聞いて
  いつものように笑いながら頷こうとしたけれど。 ]
 
 
     ( ねぇ、周りからは
       デ−トみたいに見えるかな )
 
 
[ 遠回しな探りの言葉さえ、音に出来ず
  ヒマワリ柄のマスク顔で ぎこちなく頷いた。 ]
 
(101) 2020/05/25(Mon) 0:45:21

【人】 ★中学生★ 五十鈴 雨音

 
[ 今つけているヒマワリ柄のマスクとは別に
  ポシェットの中には星柄のマスクがひとつ。
  今日は彼とお揃いのマスクにしたかったから。
 
     
     
──── 少しだけ、勇気を持ちたかったから
 ]
 
(102) 2020/05/25(Mon) 0:45:24

【人】 ★中学生★ 五十鈴 雨音

 
[ だけど、何も言えずじまいで海遊館を後にした。
 
  おそろいのキーホルダーをプレゼントしたけど
  マンボウの魚言葉とかはないから。
  ただ可愛かっただけなんよ。 ]
 
 
     ど …… どうしたん
 
 
[ 別れ際、いきなり手を掴まれてビックリした。>>18
  それ以上に ドキリとした。 のに。
 
         マンボウが好きか 聞かれた。>>25 ]
 
(103) 2020/05/25(Mon) 0:45:26

【人】 ★中学生★ 五十鈴 雨音

 
 
         ……… すきだよ
 
 
(104) 2020/05/25(Mon) 0:45:29

【人】 ★中学生★ 五十鈴 雨音

 
 
                ずっと 昔から
 
 
(105) 2020/05/25(Mon) 0:45:32

【人】 ★中学生★ 五十鈴 雨音

 
[ なに、そのくだらない質問 ──── とは思えず。
 
  彼はもっと
  別の事を言おうとしたんじゃないかなって。
  其れは いつも傍に居る幼馴染のカンってやつだけど。
 
  私はとりあえず
  " マンボウ "への返答をしてから
  「 じゃあね 」と自分の家に駆けこんだ。
 
          ──── 心臓が破裂しそうだよ
 ]
 
(106) 2020/05/25(Mon) 0:45:34

【人】 ★中学生★ 五十鈴 雨音

 
[ 私の世界が霧に包まれたのは その2週間後で。
  日記の返事も読めぬまま ────
 
 
  赤信号を無視した軽トラック。
  跳ね飛ばされ、アスファルトに頭から落ちた身体。
  運転手はスマホに夢中で
  私は買ったばかりの水着を袋から覗き込んで歩いてた。
 

          一命は取り留めたものの
          短い夏休みが訪れても
          病室のベッドで私は眠ったまま ]
 
(107) 2020/05/25(Mon) 0:45:37

【人】 ★中学生★ 五十鈴 雨音

 

    [  そして ─────  ]
 
 
(108) 2020/05/25(Mon) 0:45:40

【人】 ★中学生★ 五十鈴 雨音

 
 
           [ 夢から醒めた " 夢 "をみた ]
 
(109) 2020/05/25(Mon) 0:45:42

【人】 ★中学生★ 五十鈴 雨音

 
[ 
これは、病室のベッドで眠る私の夢。

  だけど─── 今はまだ、その自覚は無い。
 
  朝、自分の部屋で目覚め 学校へ行く準備
  家の中には誰もおらず 首を傾げながら登校する
 
  隣の家は彼の家 明かりはついていない
  通学路とは外れた脇道には 変な霧がかかってた
 
  学校に着いても誰とも会わない 今日は休日だった?
  帰ろうかなと振り返れば
  先程まで歩いていた通学路も 霧で覆われてた ]
 
(110) 2020/05/25(Mon) 0:45:45

【人】 ★中学生★ 五十鈴 雨音

 
[ 校内にも霧が立ち込めていて 階段も登れない
  唯一 霧のない通路を歩けば
  辿り着いた其処は 図書室だった
 
  さすがに私も 何かおかしいと思った
  悪い夢でも見てるのかな、って
 
  だけど意識は此処にある 醒めそうにも無い
  中に入り " いつもの本棚 "へ近づけば
  見覚えのある一冊のノートを見つけた
 
  ぱらり、ページをめくれば
  私の書いた文章の後に返事が書かれていた ]
 
(111) 2020/05/25(Mon) 0:45:48

【人】 ★中学生★ 五十鈴 雨音

 
 
   え、これって ………
 
 
[ 最後の一文で視線がぴたり、止まる。
  " 雨の音 " ─── そんな解釈もできるだろうけど
  この話の流れで いきなり雨の話も変だし。
 
       だったら、名前なのだろうか ──── ]
 
(112) 2020/05/25(Mon) 0:45:50

【人】 ★中学生★ 五十鈴 雨音

 
[ 書き終えて本棚に戻すと
  ノートが一瞬だけ ぽぅ、と白く光った
 
  
" 現実と夢を繋ぐ "
だなんて想像もしてないけど
 
  こんな変な世界からでも
  きっと言葉は届く ────  そんな気がした ]**
 
(113) 2020/05/25(Mon) 0:46:01

【人】 部隊長 シュゼット

>>63ルークは、僕よりも僕を見ていた。
僕がいままで基地でどんな風に過ごしていたか
彼女の言葉を聞いて思い知る。

軍上層部と軍医達から受ける扱いは、
この基地に僕がずっといていいのかと不安になった。
ただ、助けてくれた恩人であることは事実で、
皆が平和に暮らすこの基地を、この世界を、
守りたいと思い続けてきたことも、本当だった。

右も左もわからない僕に、
この世界での生活や、基地のことなどを
教えてくれたのは今の部下達で。
だから、彼らを守らないとと思ったのは当たり前のこと。
―――でも。そもそも。皆を守ろうと思った理由は、
 そんな理由じゃないような、そんな気もした。


……確かに、ずっと、そんな風に振舞ってきたけれど
そんなに前からルークが見ていたとは思ってなかった。]
(114) 2020/05/25(Mon) 2:34:16

【人】 部隊長 シュゼット


  僕も……最初からじゃ、ないけれど。
  苦い薬、出されるのをわかってても。
  医務室に厄介になるときは
  いつからかな。ルークの姿を探してた。
  僕のは、……そう、だな。
  ただ、単純に……姿が見たいとか、会いたいとか。
  今思えば、そうだったんだと思う。

[公に流れているルークの噂が、嘘っぱちだろうって。
そう、僕がおもえるようになったのもきっと。
『検査』の時や、戦闘の後の治療の時に、
彼女を、ずっと、医務室で見てきたからだ。]
(115) 2020/05/25(Mon) 2:34:28

【人】 部隊長 シュゼット

  ……黙っていたこと?

[僕は、ルークが話してくれることをじっと聞いていた。
距離は至近で顔を見合わせられるぐらい、近いままで。
垂れた耳は、ルークと僕の胸の間にあって。
お互い、一気に感情を吐き出したからか
重なって聞こえてくる心音は兎の耳に良く聞こえる。
その音を聞いていると、恐怖に震えていた僕の心が
段々と落ち着いていくように思えた。

>>66通信機を探した夜のことを思い出そうとすると、
また、頭を撫でるように、頭痛が走る。
眉を少し寄せて、頭を押さえると。
首を振って、「大丈夫」と言った。]

  やっぱり……そうか。
  あの時僕は、すぐ通信機が見つかったと思った。
  でも、実は通信機の前までの記憶が朧気で
  気がついたら、機械の箱を手に持っていた。

[頭を押さえていた手を下ろして、
目の前で掌を開き、閉じる。
予想はしていた。でも、違ったらいいとも思ってた。
でもそういうことなら全てが納得がいく。]
(116) 2020/05/25(Mon) 2:35:03

【人】 部隊長 シュゼット

  僕も、総司令には数日前に会った。
  その時、頭痛のことを話してしまって、
  それから、『検査』で使われる薬は
  より、キツいものになった。
  
  あの人は‥…底の見えない人だけど。
  まだ僕への判断は下してない、って。
  それは、はっきりと言っていたよ。
(117) 2020/05/25(Mon) 2:40:06

【人】 部隊長 シュゼット

[この先への不安は多い。
>>67でも、ルークのくれる言葉が、
沈みかけてた僕の心に、勇気をくれる。
>>68その言葉の力強さに、また、大粒の涙が零れて。
僕は、何度も、強く、頷いた。]

  ありがとう、ルーク。
  
  ……そうだね。
  そのときばかりは、苦い薬は効果があるかも。
  ルークの出すあの薬は、一度飲んだら忘れないし
  目が覚めるほど強烈だから。
  
  ……何か無理くり口に入れられるなら
  できれば、甘い苺シロップがいいけど。
  
[薬の味を思い出してしまい、首を竦める。
あれは、記憶を覚ますには十分だろう。
飲んだ瞬間にあまりの苦さにのたうち回るよりは
甘い苺味で爽やかに目覚めたいところだが。
そう思って、机の上にある苺シロップを見たけれど。

もし、そうも言ってられない状況になったら
そこの判断はルークに任せるしかない。
…ショック療法というなら、苦い薬の方がいいだろう。]
(118) 2020/05/25(Mon) 2:52:59

【人】 部隊長 シュゼット

[ルークに、両手を包まれる。
僕は片手が常に人肌より冷たいから。
手の温度なんて、大して気にもならなかった。
こうしてくれたこと、そのものが今はとても大事で。
離さないと言ってくれたことの嬉しさに、耳が揺れる。

手を離されて、もう一つ、と。
見せられたタブレットの画面に、瞬いた。]

  ……口に出して伝えてくれても、良かったのに。
  大きな秘密を、知ってしまった気分だ。

[タブレットに書かれた名前を見る目は、柔らかく緩む。
大事な、彼女を指す唯一の名前だ。
その名前を、記憶に刻み付けるように、
暫くの間、文字をじっと見つめ。]

  …………ありがとう、ルクレース。
  普段の呼び名は、変わらないと思うけど。
  君に貰った宝物、大事に、覚えておくよ。

[ルークの本当の名前を呼んだ僕は、
また、ほんの少しだけ。顔が赤くなっていたかもしれない。]
(119) 2020/05/25(Mon) 3:01:37

【人】 部隊長 シュゼット

[……時間もだいぶ経ってしまった。
そろそろ、と医務室を後にするとき。
一つ、僕の考えを話しておこうと、
部屋の出口で、振り返る。

色々と思い出してきた今。
どうしても気になってしまうことがあった。
それは、ある意味では希望になりうることで
また、希望とは真逆の可能性も秘めていることだった。]

  ―――そうだ。
  あの夢が全て僕の記憶だと考えるなら、
  一つだけおかしな点があるんだ。
  >>1:213最初の機獣を倒したのは、僕で、
  それは、揺るがない事実らしい。

  僕は、最初の機獣と一緒に、
  侵略のために、降りてきたはずなのにね。

  だから、これは、僕の希望だけど……
  昔の僕も今の僕も、大して違いはないのかも。
  僕は……そう、思っていたいんだ。

[もしかしたら、機獣もろとも全てを壊してやろうとか
そう思ってやったことなのかもしれない。
でも僕は、昔の僕を信じたかった。
機械のように与えられた命令をこなすうち、
地上の世界を旅し、人が住めるか調査していく中で、
きっと、何か、得たものがあったのだろうと。]
(120) 2020/05/25(Mon) 3:13:01

【人】 部隊長 シュゼット

  ルーク。君は、
  昔の記憶も、今の記憶も、
  僕に刻み込まれた物だと、そう言ってくれた。
  
  僕は、それで思ったんだ。
  記憶が無くても、今の僕は、
  昔の僕の思いを、受け継いでるんじゃないかって。

>>67ルークが僕に言ってくれた言葉は、
過去の僕の記憶に全て飲み込まれてしまうかもって、
絶望の淵に居た僕には無い、考えだった。

それを聞いてから、僕も考えが変わった。
抗うだけじゃなくて、立ち向かい、受け入れる。
>>2:230ルークが僕にしてくれたように。
先にあるものがなにであったとしても
僕も踏み出してみたいと、今は、強く思う。]
(121) 2020/05/25(Mon) 3:16:46

【人】 部隊長 シュゼット

  ―――信じてみるよ。僕は、僕を。
   大丈夫。もし何かあっても、
    僕には、ルークが居るんだ。

[臆病は、もうやめだ。
僕は、頭痛の先にある記憶の全てを、見てみたい。

まだ怖い気持ちはあるけれど。
恐怖に震えていた僕の瞳には、勇気が宿って
ルークを真っすぐに見て、頷いた。]
(122) 2020/05/25(Mon) 3:22:50

【人】 部隊長 シュゼット

[ルークとはまたいつ会えるかわからないから。
僕の、見張りのスケジュールだけを伝えて。
「何かあったらまたこれに書いて残しておく」
ということを話し、タブレットを持って医務室を去る。

もし、ルークとの連絡手段があればそれが一番だから。
連絡手段について、いい方法がないか、
彼女に聞くのも、忘れずに。]**
(123) 2020/05/25(Mon) 3:23:12
部隊長 シュゼットは、メモを貼った。
(a10) 2020/05/25(Mon) 3:25:12

【人】 兄 エーリク

[バンッとドアが開く音と同時、
車内の人物が反対側の扉に向かうのを確認し>>83
右の扉を強制解錠して
セレン嬢>>0:196を車外へと連れ出した。]


  『了解!』>>87



そこからは二人が引きつけてる間に扉の鍵を閉め、
>>83>>84>>85>>86>>87
気配遮断と隠蔽術式で物音を立てず移動し
リヤル商会の馬車へセレン嬢を引き渡す。]
(124) 2020/05/25(Mon) 6:19:44

【人】 兄 エーリク

  アルフォンスさん、
  セレン嬢は無事救出しました!
  意識は失っていますが、
  しばらくしたら無事覚めるはずです。


[念のため気付け薬も手渡し、後は任せて欲しいと告げて
転移術式で馬車ごとリヤル商会まで転送。
これでセレン嬢はじめ、リヤル商会の人達は大丈夫な筈。]
(125) 2020/05/25(Mon) 6:19:58

【人】 兄 エーリク

  『カミラ!こっちは無事に救出出来た。
   今そっちに向かう!!』



[セレン嬢がいなくなったことに気づき、
中にいた人間がドアから顔を出そうとした瞬間。
相手に飛びかかり、術式で深い眠りに落とし
念のため体へ麻痺の術式も施した。]


  終わった、か……?


[見ればいつの間にかジョバンニが
気絶した馬車の御者を縛り上げている。
>>85>>86
他に馬車へ隠れている気配も無さそうだ。]
(126) 2020/05/25(Mon) 6:20:43

【人】 兄 エーリク

  ありがとう、二人とも。
  大丈夫?怪我は無い?


[あれば治療ぐらいはするよと述べて]


  リヤル商会の人達はセレン嬢と共に
  転移術式で商会まで送り届けといた。
  今頃商会内で手当てを受けてる頃合いだと思う。


[大きな怪我は無かったし、直に元気になればいいけど。]
(127) 2020/05/25(Mon) 6:21:01

【人】 兄 エーリク

  それにしてもこの馬車、一体誰が……。


[車内の人物が一人で計画したとは思いにくい。
裏で依頼者か手を引く人物がいる筈だ。]


  ────やっぱり、調べてみるべきか。
(128) 2020/05/25(Mon) 6:21:24

【人】 兄 エーリク

  カミラ、例の件は用意してる?


[駄目元で頼んでみたことがまさか解決したとは気付かず
自身の魔力で何とかするしかないかと思いながら
カミラに聞いてみる。>>1:329]


  もし相手の目的がセレン嬢にあるのなら。
  一度失敗したからと言って、二度目が無いとは限らない。

  それに馬車が向かってるのはスカーだ。>>2:88
  スカーといえばレオナ侯爵領の一部で、
  侯爵家の方からセレン嬢と三男ブギーとの縁談が
  持ち上がっていたらしい。
  セレン嬢・リヤル殿双方が断ったらしいけど。
(129) 2020/05/25(Mon) 6:21:39

【人】 兄 エーリク

  侯爵家そのものに悪い噂はないし、
  当主と後継は領民から慕われてるようだけど
  当の三男には良い噂が一つも無いんだよ。
  それがどうも引っ掛かるんだ。>>2:88


[強硬手段で欲しいものを手にいれた前科もあるらしく、
ますます自分の中で疑いが晴れない。
そもそも貴族の名前を呼び捨ててる時点で
不敬極まりないのだけれど。]


  大穴はブギー、もしくは侯爵家
  いずれかの犯行に仕立て上げたい、とか。


[侯爵家の領地はある程度栄えているので
虎視眈々と狙う存在がいてもおかしくはないが
何れにせよ、このままじゃ何も分からない。]
(130) 2020/05/25(Mon) 6:23:15

【人】 兄 エーリク

  ……うん、やっぱり僕がセレン嬢に変装して
  真相を探るのが一番良いかな。
  次に同じことが起きた時、自分が許せなくなる。


[再発の可能性に気付きつつも放置した結果、
彼女の心身が傷付いてしまうのが一番嫌だ。]


  幸いセレン嬢とは背丈も年齢も同じぐらいだ。
  変化の術式も最近覚えたし、
  最悪転移の術式で逃げ果せる。
  

[そう言って胸元のリボンを外せば
それを車内にいた人間そっくりに変え、
御者は近くの石を変えておいた。
後は自動操縦で何とかしようと踏んで。]
(131) 2020/05/25(Mon) 6:23:33

【人】 兄 エーリク

  カミラ、ジョバンニ。
  父上と母上に伝えてくれる?
  僕はこのままで潜入調査に向かってみるって。
  危なくなったらすぐに逃げるからって。


[勿論リヤル商会に良からぬ噂が立たないよう
策は整えるとも同時に告げて。]


  研究本で呼び出した挙句、
  色々無茶振りして悪いんだけど……
  二人にしか頼めないから、さ。**
(132) 2020/05/25(Mon) 6:23:47

【人】 赤の騎士 アロイス

[広場で相棒を磨くこと一時間。太陽の下に翳すと刃先から翻るように輝きを見せた。ケンピカの名も伊達ではない。
経年劣化といえばそれまでであるが、この色褪せた風合いと所々に残る傷跡には、長年冒険を共にしてきた相棒との思い出が詰まっているのだ。]

ん……もう行かねぇとな。
急ぐか。

[そう言って走り出すと背後で何かが落ちる音がする。
駆け寄るとそこには開かれた1冊の本。昨日メルキオールに貰ったあの赤い本だった。]

……なんだこれ?

[開かれた頁には見覚えのない書き込みがある。昨日寝惚けて書いたのか……とも思ったが、この筆跡はどう見ても自分のものではない。しかしこの口調……どこかで?]
(133) 2020/05/25(Mon) 8:14:06

【人】 赤の騎士 アロイス

[ギルド前に到着すると、丁度定刻を知らせる鐘が鳴った。ティータイムに興じるメルキオールの前に小さな白い箱を差し出す。]

これ、食おうぜ。
行きがけに買ってきた。

[店員の勧めで購入したモンブランとショートケーキ。不思議に思いながらも、気付けば本に導かれるようにケーキ屋に足を運んでいたのだ。
そうして紅茶を伴に正午のオヤツに耽りながら、道中起きた奇怪な出来事を話しただろうか。]*
(134) 2020/05/25(Mon) 8:18:37

【人】 女子高生 雨宮 千夏

 
 
── 自宅 ──


[帰るや否や、
 母親にお泊りの了承を取り付けた。

 一緒に遊びに行った時に
 撮った写真を見せたこともあったからか
 イリヤちゃん家だと伝えると
 「あの可憐な子?」って印象に残ってたらしく
 案外すんなり許可は降りた。

 ”夜に一回、電話を入れること”っていう
 条件は付いたけど。]



   え‥‥ いいの?! ありがとう。



[あと、晩ごはんにカレーを作るから
 お小遣いの前借りを申し出たら
 そのくらい出すわよって持たせてくれて、

 学校関連以外でも
 財布の紐がゆるくなる時はあるんだなって
 新しい発見だったりもした。]
 
(135) 2020/05/25(Mon) 9:38:18

【人】 女子高生 雨宮 千夏

  
 
── 親友宅へ ──


[駅まで迎えに来てくれた
 彼女を見つけて、とたたっと駆け寄る。]



   それ、かわいっ 似合ってるね



[私服まで、ものすっごく可愛いのだ。
 アタシの親友は! えっへん!
 色素の薄い肌と髪を
 モノトーンのワンピが際立たせてて>>1
 周囲の視線を集めまくりだ。

 それに比べてアタシは、
 身長がもっと伸びても平気なようにって
 親が買い与えてくれた
 サイズ大きめの白パーカーに、デニムパンツ。

 タッパもあるし、丸みもないから
 長い髪がなければ男子に見える…かもしれない。

 足首を見せると
 マシになるって妹に教えてもらったから
 ロールアップしてるとこだけは
 JKっぽい…かな? どうなんだろ?]
(136) 2020/05/25(Mon) 9:40:54

【人】 女子高生 雨宮 千夏

  
[それにしても、
 友達の家に行くなんて
 小学生の時に義理で呼ばれた
 お誕生会以来で、ドキドキしてしまう。]



   おじゃましまーす。



[緊張しながら
 綺麗に揃えて脱いだスニーカーは
 イリヤのと並ぶと
 彼氏の、と言ってもおかしくないような
 存在感を醸し出した。

 26cm。
 女性用コーナーでは見つけにくくて
 男モノのところで
 ユニセックスなデザインを選んで履いている。
 沢山あるコンプレックスの内のひとつだ。


 帰りは遅いって聞いていた通り
 家の中は、しんと静まり返っていて
 ふたりきりの雰囲気に、少し肩の力が抜けた。]
 
(137) 2020/05/25(Mon) 9:45:07

【人】 女子高生 雨宮 千夏

 
[ま・さ・かの、
 渡辺先生のお住まいだと知ったなら
 玄関先ですでに
 
卒倒
しちゃってるかもしれないけどね…!]
 
(138) 2020/05/25(Mon) 9:47:48

【人】 女子高生 雨宮 千夏

 
[我が親友は
 ほんと可愛いだけじゃなくて]



   ふわぁ‥‥ カッコいい、



[ピーラーでさえ覚束ないアタシの手付きと違って
 包丁を自分の手先のように
 スマートに操っている。>>1

 使い熟れてるのが分かる鮮やかさで
 剥き残しや芽を取って
 食材をカットすると
 ぽいぽいっと鍋へと放り込んでいく。
 どう考えても、7倍は速い。

 キッチンにいる間、ずっと感嘆しきりだった。]
 
(139) 2020/05/25(Mon) 9:50:37

【人】 女子高生 雨宮 千夏

 
[あとは、電気圧力鍋に任せればいいらしい。
 火加減を見なくていいとか
 焦げる心配もないとか
 なんて、なんて…便利なんだっ!

 味付けはイリヤのお家の
 いつもの味を堪能させてもらうことにした。

 うちも同じく、中辛×甘口だけど
 ナーモンド一色だから
 とろけルーと合体させると、どうなるのかワクワクする。]



    ん、アタシにしては、がんばった。

    食べるの、楽しみだなぁ…!



[いい仕事、だってー。>>2
 自分がしたのは果たして?って感じだけど
 イリヤに褒められると嬉しくなるね。]
 
(140) 2020/05/25(Mon) 9:53:00

【人】 女子高生 雨宮 千夏

 
[心の中を笑みでいっぱいにしながら
 色々詰め込んできた
 大きなリュックからゲーム機を取り出した。]
 


   いいよー! もっちろん!

   遊びにきてきてーーっ



[イリヤに応えて、>>3
 電源を入れた瞬間に
 今日のもうひとつの本題を思い出した。

 必死にならないと作れない料理に
 占められていた脳が
 ぶわわ、っと先生の
で染まっていく。]
 
(141) 2020/05/25(Mon) 9:55:54

【人】 女子高生 雨宮 千夏

 
[リュックの口から覗くケース。
 あの中には、先生からのお返事が入ってる。

 宝物なノートに
 万が一にでも何かあったら大変だから
 家に置いてくるなんてこと
 到底、出来なくて。
 折り曲がらないよう工夫を凝らして、連れてきた。


 そして、春休み期間
 夢中になりまくった【あに森】もまた
 先生への
想い
で溢れまくっている。

 まず、名前が「ナベ」だ。

 髪型、髪色、眼鏡から靴に至るまで
 思い出し得る限りの正確さで
 似せて作った。

 マイホームの中は、教室そっくり。
 教卓の向こう側に立たせては
 ひゃーーーーーーって悶えていたんだけど。

 昨日も、今日も
 その姿をリアルに見れてしまっている。]
 
(142) 2020/05/25(Mon) 10:00:56

【人】 女子高生 雨宮 千夏

 
[このあからさますぎる状態から
 変えてくることも
 もちろん出来たんだけど、敢えて。]



   げ、 ゲート開けたよ

   なんか‥‥、緊張するなぁ……っ



[隣に掛ける声が掠れてしまう。


 親友は、このキャラを見て
 どう思うんだろ。
 何か察してくれたり‥‥する、かな?


 お出迎えの為に立たせた姿は
 厳粛な眉間までフェイスペイントで再現していて、
 親友がせっかく
 持たせてくれているであろうお土産のリボンは>>1:222
 申し訳ないことに
 どうにもこうにも似合いそうになかった。]*
 
(143) 2020/05/25(Mon) 10:07:59
女子高生 雨宮 千夏は、メモを貼った。
(a11) 2020/05/25(Mon) 20:06:00

【人】 神置 穂村


[ユージンからの返事が来た
何度か確認し声をかけようとするも
何といえばいいのか分からない

上手い言葉が見つからない

端的にいえば、勘違いで済む
しかし、言葉だけではないものが
自分の中に微かに残っている気がする

しばらくの沈黙を経て
再び、画面へと視線を移してレスをする]
 
(144) 2020/05/25(Mon) 20:14:13

【人】 神置 穂村


[まるで、波が引いてしまった砂浜を
見てるような気持ちを何といえばいいのか

しかし、それを誰かに聞くことは出来ないし
出来てもするべきことではないのだろう

 ── ただ、続きを黙々と画面に打ち続ける]
 
(145) 2020/05/25(Mon) 20:16:16

【人】 神置 穂村


[ハッと顔を上げて思わず]


  この件に関してだけな

  悪いことした時には、謝る
  悪いことしたなって思った時に
  謝るのは…仕方ないと思うし
  それが出来ないヤツは嫌いだ


[と、慌てて付け足す]
 
(146) 2020/05/25(Mon) 20:24:00

【人】 神置 穂村


[他にも何かいった方がいいのか
それともいわない方がいいのだろうかと

寄せては返す波のように
言葉があれこれやって来てしまうけど
言葉に出来るものなどたかが知れている

ふぅっと、ひと息ついてから]
 
(147) 2020/05/25(Mon) 20:26:12

【人】 神置 穂村



[*ニヤッと笑ってユージンを見た*]

 
(148) 2020/05/25(Mon) 20:28:04

【人】 女子高生 渡辺 入矢

 
[改札の前で待ってるとチカがやってきたので
 こっちよ、って軽く手を振った。
 慌てなくていいのに
 親友が駆け寄ってくる姿は
 忠犬みたいで可愛い。>>136

 服がかわいい、似合うと褒められて、
 頬をぽりぽりと掻いた。]



    ありがと、嬉しい
    じゃ、スーパー行くよ



[照れ隠しに早口で素っ気なく受け流してしまう。
 男子に言われても全ッ然嬉しくないのに
 チカに言われた途端
 ゆるっゆるになりそうになる
 口許を引き締めることに私は必死なのだ。]
 
(149) 2020/05/25(Mon) 20:43:59

【人】 女子高生 渡辺 入矢

 
[白人の血が混じる所為か
 女性的な部分の成長が著しい。

 要は出るとこ出ていて
 体育の時などに異性からヘンな視線を向けられるが
 (向けられるたびに中指をおっ立てているが)
 そんなもん一文の得にもなりゃしない。

 人生リセマラできるならすらりとしたモデル体型で
 ボーイッシュな服装が似合う
 チカのような身体つきに生まれたかったものだ。>>136

 チカのこと、格好良くリードしたいしさ。
 ……彼氏みたいに。]
 
(150) 2020/05/25(Mon) 20:44:45

【人】 女子高生 渡辺 入矢

 
[どちらかと言えば逆に見えてしまうだろう私たち。
 スーパーの支払いは
 割り勘で三分の一持って貰った。>>135



    別に二人前も三人前もそんな変わんないから
    良かったのに……ありがとね

    一緒に待と



[チカってこういうところしっかりしてるよね。

 エコバッグはひとつ。
 お互い持つって主張しそうだから
 持ち手をチカとそれぞれ一つずつ握って
 間にぷらぷらさせながら帰った。]
 
(151) 2020/05/25(Mon) 20:44:53

【人】 女子高生 渡辺 入矢

 
[料理の時には、私の手際に感心してくれた。>>139
 ほんと、擽ったいからやめて欲しい。

 チカがそばにいるから
 普段の6.2倍くらい張り切ってるのは
 否めないけど。]



    大したことないから……
    はいあーんっ



[途中で耐えられなくなって
 隠し味用の板チョコを突っ込んで
 口を塞いだりした。物理的に。

 嬉しいけど、恥ずかしいのよ。]
 
(152) 2020/05/25(Mon) 20:44:58

【人】 女子高生 渡辺 入矢

 
[カレーを作り終えれば
 お待ちかねのゲームの時間だ。

 今更ダメと言われてもきかないけど
 許可を得られて俄然テンションが上がる。>>141



    よっしゃ、乗り込むぜ



[お互いがリアルでつけているのに似た
 エメラルドグリーンのリボンは
 ラッピングして手持ちにしっかり入れた。

 自分が男の子に生まれてたら
 こんな感じだったかなってイメージした
 金髪ショートのアバターを操作して
 ゲームの中の空港に到着させる。]
 
(153) 2020/05/25(Mon) 20:45:03

【人】 女子高生 渡辺 入矢

 
[ローカル通信で、近くのゲーム機を探す画面。
 くるくるとローディングを示す表示が消え
 チカの島の名前が表示された。]



    ……ナベのしゅんかしゅう島?
    あは、ダジャレじゃん



[四季が存在するゲームだからセンスある。
 と、込められた意味までには気づかずに>>1:342
 チカの島へ向かう飛行機に乗り込んだ。

 無駄に演出が凝ってて、
 飛行機がすこしずつ島に近づいてく。焦ったい。]
 
(154) 2020/05/25(Mon) 20:45:47

【人】 女子高生 渡辺 入矢

 


   (ナベって私の苗字から……?)



[なあんにも気付いてない私は
 移動の完了を待ちながら
 チカの操作キャラの名に浮かれて。]
 
(155) 2020/05/25(Mon) 20:45:57

【人】 女子高生 渡辺 入矢

 
[しゅんかしゅう島の空港に到着。

 そこに、チカのキャラ――、
 ナベが待っていてくれたのかな。]



    ……っ?
    何か……、どこかで見たような



[ナベってキャラクターの
 とんでもない再現度に>>142
 強烈なデジャヴを感じる。

 どこかで見たってレベルじゃない。

     毎朝毎晩見てる顔にそっくりだ。]
 
(156) 2020/05/25(Mon) 20:46:11

【人】 女子高生 渡辺 入矢

 
[気の所為であって欲しいと思う自分がいる。]



   (そういえば、こんなキャラ……)



[チカの推しにも似てる。>>1:259
 きっと、そっちに似せたのよね。]



    あはは、チカのキャラメイク渋いねー
    ナベさんの家、見して貰うね



[発声して思い知る。
 このWナベWは私の名前じゃない。]
 
(157) 2020/05/25(Mon) 20:46:23

【人】 女子高生 渡辺 入矢

 
[そしてナベの家の中を見れば、もっと思い知った。
 この内装、うちの学校にそっくり。

 家主が家の中に立てば
 より一層、我が校の教室にしか見えず

 アバターが誰を模したものだか
 嫌でも解ってしまう。

 ゲーム機を掴む指先が
 スウ、と冷えて感覚を失った。]
 
(158) 2020/05/25(Mon) 20:47:15

【人】 女子高生 渡辺 入矢

 


    ねぇ、これって――… ッ



[覚悟を決めて訊ねかけたとき、
 玄関から物音がして。
 私は咄嗟に、ゲーム機をスリープモードに落とした。*]
 
(159) 2020/05/25(Mon) 20:47:43

【人】 世界の中心 アーサー


[ エスコートと言ったって、淑女の其れさえ慣れない身。
  真白までの道筋を辿ったかと思えば、
  手持ち無沙汰に すとん と 重力に添う。]

 
  ──僕だって“ふつう”を知らないよ。
  夢デートならそれでも良いかな。
  体力だって、保つだろうし。


 
(160) 2020/05/25(Mon) 20:48:01

【人】 世界の中心 アーサー



     *

[ そうだ、この赤ワインは不味い。
  改めて口を付け、まじまじとグラスを眺めている。

  味が分かっているのか、の確かめか、
  どうせ味などわかっていないだろう、なのか、
  あの執事の仕掛けたことに違いなかった。

  普段なら香りで気付いていそうな其れでもあった。
  承知しない。]
 
(161) 2020/05/25(Mon) 20:50:26

【人】 世界の中心 アーサー


[ なにより、はじめてのひとくちがこれになってしまった、
  “経験”そのものがゆるせなかった。
  今度は最高に美味い奴を用意させてやる。

    ──味がわかるようになった、そのことより、
      別のことが気になっているのだから、
      噂も立とうもの。]
 
(162) 2020/05/25(Mon) 20:50:57

【人】 世界の中心 アーサー


[ 1人用のソファに沈み、
  オットマンに両脚を投げ出して。

  そりゃあ気が抜けている。
  この数日無かったような光景だ。
  不機嫌って事はなくても、
  ワイングラスばかりを幾分か険しく見つめ、

  木製のスツールに置いてしまった。椅子だというのに。]
 
(163) 2020/05/25(Mon) 20:51:24

【人】 世界の中心 アーサー


[ この男は、酒に強い。
  …無様を嫌う性質、というのも あれど、
  リドルの家系が、そうさせている。

  どれだけの深酒をしたところで、
  ゆめから逃げることはできない。
        ──そういうことだろう。

  ふわふわした声だって、
  ほんのすこしの赤色で起こったものだと、
  すぐには気付くこともなく。
  それでもごく、普通に 頁を手繰る指を認めている。]
 
(164) 2020/05/25(Mon) 20:51:54

【人】 世界の中心 アーサー



  …君の“落ちて”いた日の日記かな。

 
(165) 2020/05/25(Mon) 20:52:17

【人】 世界の中心 アーサー


[ へびのよにのたうつ文字に、再びの苦笑。
  本当に読ませるための字じゃあない。
  己のものであるからわかるような、そんなものだ。

  ──読み上げるような、ものでもなかった。
  誰かへの 怨嗟みたいなものだ。
             “だれか”への。]
 
(166) 2020/05/25(Mon) 20:52:44

【人】 世界の中心 アーサー



  僕は君を送り出すだけで、
     君を守る事は できないからね。

  ──危なくないだろう、って
  ある程度確信のある案件だけ頼んでるんだけど
  ほら、時々 読み違えるから。

 
(167) 2020/05/25(Mon) 20:53:05

【人】 世界の中心 アーサー


[ 酔わない、とは言え。
  多少ばかり舌の周りが良いのは否めない。
  未来視のうらがわを、ほんの少し語りつつ
  赤の代わりに、薔薇の香る透明色を、 なめた。]
 
(168) 2020/05/25(Mon) 20:53:49

【人】 軍医 ルーク

[ 言葉にするうちに、自分がどれだけ彼のことを見ていたのかを
 改めて理解してしまう。
 最初は当たり前のように、
 自分が此処にいない方が良いと思っているに違いないと、
 そんな風に考えていたけれど。>>1:236
 そう言われたことは、今思えば一度だってなかったのだ。
 いや、苦い薬から逃げようとはしていたけれど。
 義手を使って倒れて担ぎ込まれて、目が醒めた途端、
 窓から逃げようとしていたことなんかはあったけれど。

 それでも、“姿が見たい”と、
 そんな風に探してくれていたとは、
 ほんとうに、思っていなかったものだから。]


   ……、
   それは、物好きだと思う。


[ この期に及んでそんなひねくれたことを、
 言ってしまいもする。
 口ではそう言いながら、微かに綻んだ口元は、
 どう見ても“嬉しそう”に見えただろうし、
 背の後ろで白い尻尾がぱたり、と揺れたりも
 しているのだけれど。

 自身の目で見てくれていたから、
 噂に偏見を持つこともなく接してくれていたのだろう。]
(169) 2020/05/25(Mon) 21:00:28

【人】 軍医 ルーク

 
  君に個人的に関わろうとするなって、
  念を押されたこともあるんだ。>>0:305
  仕事に徹しろと。
  いまにして思えば、
  わたしには知らされていなかったけれど、
  上の方もある程度は、
  君に対しての予測や警戒があるのかもしれない。


[ “天”の向こうには何者かがいるということは、
 知る者は知っている事実だ。
 第二研究所には、彼女がいた――カイキリア。

 最初の襲撃の際に現れた、
 身元が分からず極めて戦闘能力が高い、だれか。
 可能性としては、当然考えることだろう。
 彼もまた、天の向こうから来たのではないか――と。
 そうであるならば、治療の体面すらかなぐり捨てつつある、
 実験めいた検査の理由もわかる。
 到底、納得できるものではないけれど。]
(170) 2020/05/25(Mon) 21:01:58

【人】 軍医 ルーク

 
  “葬儀屋”が関わったところで、
   迷惑だろうってね。
  そのシロップ、ずっと作ってはいたけれど、
  きっと渡せないだろうと思ってた。
  でも、結局、ダメだった。
  関わらないようにするなんて、出来なかった。
  

[ 通信機を探しに行くときに、
 研究班に声をかけるやり方だってあったはずなのだ。
 あの研究馬鹿たちなら、捜索に加わる者もいたかもしれない。
 そのことに、思い至らなかった理由。
 真っ先に思い出したのが彼だった理由。
 司令直々に念を押されながら、従うことが出来なかった。

 自身の感情を理解するよりも先に、
 きっと、心が歩き出していた。]
(171) 2020/05/25(Mon) 21:03:11

【人】 軍医 ルーク

[ 通信機を探しに行ったときのこと。
 それを口に出すのは、やはり恐怖もあった。
 今はもう、何が引き金になるか分からない状態だ。

 それでも、状況も分からず手探りで立ち向かうことと、
 自身の状態について何らかの知識を持って臨むこと――
 どちらがより安定していられるだろうかと考えた。
 何より、他ならない彼自身のことなのだから、と、
 そう思って伝えることにしたのだ。

 ――重なるような鼓動の音が、
 先ほどまでよりも落ち着いて聞こえたことも、
 その理由であったかもしれない。
 
 それでも、痛む素振りで頭に当てた手に、
 咄嗟に息を呑み、手を伸ばす。
 頭に触れた手の上から、そっと添えるように。]
(172) 2020/05/25(Mon) 21:04:41

【人】 軍医 ルーク

  そうか、総司令に――
  あの通達は、それでか。

  あのひとは、多分、目的のために
  自分が必要で最適と判断したことは、
  きっと、何でもする。
  情がないとか感情で動くとか、
  そういうことはなくて、
  私利私欲で動くということもなくて。
  目的はきっと、“前線の死守”。
  先の先を考えていることも
  あるかもしれないけれど、
  そうだね、わたしにも、本音は見えない。
  

[ 総司令と関わる頻度は彼と似たり寄ったりだろうけれど、
 ここに来る前から多少の面識はあった。
 学問所にいたころの父の後輩だったと聞く。
 判断は下していない、というのなら、
 きっとその通りなのだろう。
 いつかその『判断』が下されたとき、
 それが承服できない内容であったなら――
 もう、目を閉じて耳を塞ぐようなことはしない。]
(173) 2020/05/25(Mon) 21:06:22

【人】 軍医 ルーク

  じゃあ、起こすときは念のために、
  とびきり苦い薬も準備しておく?
  びっくりして飛び起きるくらいの。
  シロップかあ。
  それで目が覚めるなら、
  どれだけ君は甘党だということになるな。
  ――考えとく。


[ そのとき何が起こるかということも、
 どうすればよいかも分からない。
 それでも、“手を握ってくれていれば”と、
 そう伝えてくれた言葉が。>>55
 今もこの足元に深く広がる、底のない不安と恐怖に、
 立ち竦みそうになる足を励ましてくれる。

 ひとよりはひどく遅い足だけれど、何処にでも行く。
 この手で出来ることは、何だってする。]
(174) 2020/05/25(Mon) 21:07:01

【人】 軍医 ルーク

[ 名前をタブレットで告げたのは、
 言葉で話そうとして、少しだけ躊躇ったから。
 いざ口に出すのが、どうしてか――
 そうだ、これは気恥ずかしいというやつだ。
 “大きな秘密”、“宝物”なんて言われて、
 実際にその名を口に出してもらったなら、
 泣きすぎて赤くなっていた顔が、またすこし、
 かっと赤くなってしまう。
 咄嗟に俯いたから、
 向こうも微かに顔を赤くしていたとは気づかない。
 それでも、やっぱり顔を上げて、]


  うん……、
  わたしも、普段通り呼ばれる方が慣れてるな。
  ありがとう、シュゼット。


[ 名前一つ呼んだり呼ばれたりするのに、
 どうしてこんなに心臓がうるさい。
 すこしだけ緊張したように、
 けれども嬉しそうに笑い返した。]
(175) 2020/05/25(Mon) 21:08:07

【人】 軍医 ルーク

[ ――記憶のこと。
 彼が考えていた内容は、自分も心の何処かで
 あるいはと思っていたことだった。>>120

 一番新しい日記に記されていた内容。
 零れた写真へと手を伸ばす、その姿は、
 他ならない“彼”のものであるように、見えたのだ。
 旅の中、朽ち果てた亡骸が握りしめていた一枚の写真。
 それを“大事な宝物”として持ち続けていたのは。]


  最初の機獣を君が倒したというのは、
  確かに、事実だと思う。
  公的な記録がそうなっているというだけじゃない、
  わたしの参照した残骸の記録とも、
  矛盾なく一致するから。
  君は、機獣とともに降りてきたのに、
  下にいたひとたちを殺そうとすることはなかったと、
  わたしも、そう信じたい――…
  ううん、信じている。


[ “信じたい”
 それは、“下にいたひとたち”を――
 父を殺したのが彼だったと、思いたくないから?
 もし万が一そうだったとしたら、
 自分はきっと、ひどく葛藤もするし、苦しみを感じる。
 それは否定が出来ないことだ。
 けれど、信じていると言った理由はそうじゃない。]
(176) 2020/05/25(Mon) 21:10:13

【人】 軍医 ルーク

[ あの日記に綴られていた言葉たちが、
 いまも強く語りかけてくる。
 感情がなかった彼が、はじめて強く感情を感じた、
 その瞬間の記憶。
 その記述を読んだ時に、貫くように胸を打った何かを、
 言葉で言い表すことなんて、できやしない。
 だから――信じている。]


  そうだね、きっと――
  君は、君だ。
  

[ 自分を信じてみる、と彼は言う。
 怖れを知らない勇敢さではないだろう。
 それどころか、怖がりなところもあって、
 苦手な薬にぷるぷると怯えてしまうこともあるくらい。
 自分が自分ではなくなるかもしれない恐怖だって、
 想像してもしきれないものだろう。
 怖さを知っていて、感じていて、
 それでも立ち向かう。
 ―― それは、本当の意味で勇敢ということだと思う。
 その真っ直ぐな眼差しに、目を細めた。 

 だから、自分ももう、逃げない。
 この先へと、歩みを進めてゆく。]
(177) 2020/05/25(Mon) 21:13:17

【人】 軍医 ルーク

  連絡手段か。
  うん、わたしも一応自室はあるけれど、
  あまり戻らないしな。
  どうしようか。


[ 首を傾げていると、ぺんぎんがくいくい、と
 彼の服の裾を引っ張る。
 まかせて、と胸を張った。
 胸を張る――というか、
 どこまで胸でどこからおなかなのか微妙な丸さであるから、
 おなかをぺんっと突き出したような体勢ではあるけれど。]


  ああ、どうか。
  基地の中ならぺんぎんに頼むといいんだ。
  こいつら、何かこう、
  独自のネットワークがあるから。
  手近なぺんぎんに聞けば、
  どこにこのぺんぎんがいるか、
  そう待たないうちに分かるはず。


[ 本当は、次にいつ会えるか分からないのは、
 ひどく不安でもあった。
 次に眠ればどうなるか分からないと、
 そう聞いてしまえば猶更だ。
 けれど、此処が前線基地で、
 互いにしなければならないことがある以上、
 ずっとこうしていることは出来ない。]
(178) 2020/05/25(Mon) 21:15:00

【人】 軍医 ルーク

[ 何かあったならすぐに駆け付けると、
 そう心に決めて。
 医務室を去る後姿が、角を曲がって見えなくなるまで、
 扉を閉めずにそこに立っていた。]


 

[ 敵の総攻撃の情報が、
 前線基地の総員に伝えられたのは、翌朝の事。
 攻撃の日は、  ]
*
(179) 2020/05/25(Mon) 21:16:14
軍医 ルークは、メモを貼った。
(a12) 2020/05/25(Mon) 21:18:11

【人】 ミア



   [ 枕に埋もれている。
     頁の端を、追って、戻して。
  
          へびをなぞる。 ]

 
(180) 2020/05/25(Mon) 21:48:32

【人】 軍医 ルーク


  『ああ、探した探した!
   そこの兎君、えーと、ゼット!』


[ 皆がせわしなく動きまわる前線基地を、
 ぱたぱたと走る人影がある。
 一斉攻撃の情報が齎されて後、基地内の空気は一変した。
 当初は絶望に近いものでもあっただろう。
 一度の降下で一体の機獣を倒すにあたり、
 犠牲を出さずに済むこともあったけれど、
 これまでどれ程の死傷者、損害を重ねてきたことか。
 けれど、此処は最前線にして最後の砦であるという認識は、
 否応なしに、基地にいる者皆が感じていることでもある。
 
 廊下で第一攻撃部隊隊長に声をかけてきたのは、
 技術班長、ジルベール。
 賑やかに両手をぶんぶん振って、駆け寄って来る。]
(181) 2020/05/25(Mon) 21:48:46

【人】 ミア



   あの時 怒ってたの。

 [ 肯定されたい訳でも、否定されたい訳でも無くって。
  貧民街の落書きにちょっと近い気がした。
  スラングなんかじゃあなくたって、
  ……何だろうか。気分のようなものだろうか。

  難しいことは、わからない。
  薔薇の香が また、夢に招く。
  遠くからの声は、何時も以上に次々届く。 ]

 
(182) 2020/05/25(Mon) 21:49:12

【人】 ミア



   ─── そんなものだよ。

      あとさ、あんまり、……

 [ 読み違える なんて、
  そもそも先の読めないだけの奴はそう言う他無い。
  もっともらしい返事をした、と思えど、
  まったく 回ってるようで、回ってないような舌だった。

  インクの跡をなぞったゆびさきは、
  もう、本を閉じてしまったし、

  真白の寝床を借りる勢いで もうひとつ、
  枕を抱いている。ねむたい。 ]

 
(183) 2020/05/25(Mon) 21:50:32

【人】 ミア



   …… あんまり、そんなに、
       大事に扱わなくたっていいのに。

 [ たったひとつ
  そのあたりの女と、違うことはあるとはいえ。

  ─── 卑下、では、無かった。
      割り切り、でもなく。

  見えなかっただろう偶々の巡り合わせを、
  そこまで抱えるのも よく分かっていないから。

  ……抱えられるのも、よく分かっていないけれど、
  さあ 拾われた義理とでも言うのか。 ]

 
(184) 2020/05/25(Mon) 21:51:32

【人】 ミア



    ……、
    ねむいんだけど、私の夢には、出ないで。
    出たら 一生 ゆるさない。

 [ ぽん、と シーツをかるぅく叩いた。
  うらがわを、語ることも無いままに それきり。 ]

 
(185) 2020/05/25(Mon) 21:53:04

【人】 ミア



  [ "ひとくち"の所為か、疲れていた所為か、
   きっと 珍しくも、起こされるまで、まあるく、
   身を守るように眠っている。 ]

 
(186) 2020/05/25(Mon) 21:53:26

【人】 ☆中学生☆ 相星 雪也

 [ 非日常が日常を上書きする瞬間を

    
    当たり前がそうじゃなくなる瞬間を



   だれがそんなん 望んだいうねん
   

   ―――そんなもん 
(187) 2020/05/25(Mon) 21:58:08

【人】 ☆中学生☆ 相星 雪也




 [ 雨音がいない世界が
    こんな 突然 ]


(188) 2020/05/25(Mon) 21:58:43

【人】 軍医 ルーク

 『君に渡したいものがある、
  暇かい?
  あはは、愚問だったね、
  いまこの基地は、年中行事を袋詰めして振り回して
  ごちゃまぜにしたような有様だ、
  窓を開けたら年始の祭りの飾りが仮装して
  菓子を強請り始めたっておかしくない。
  けれど、いくら暇じゃなくたって、
  これは来てもらわなきゃいけない』


[ そう言った彼女は、彼をぐいぐいと
 武器倉庫に引っ張ってゆくだろう。
 天井が高い堅牢な倉庫には、
 整備された通常の装備に加え、
 新たに運び込まれているものがある。]


 『実戦への投入はまだ先の予定だったのだけれどね、
  “いま使わずにいつ使う!”っていうやつさ。
  技術班総出で、徹夜突貫で整備した。
  機獣から回収された装備を元に開発したものだ。
  各部隊長に支給して回っているところだったんだが、
  実際、今この基地の最大戦力は君と言っていい。
  最大の戦力に出来るだけ火力を集中するのは、
  理にかなったことだよ、うん』


[ 一画にある金属製の筒を、ずるずると引きずって来る。
 彼女の腕力でぎりぎり動かせるくらいの重みのようだ。]
(189) 2020/05/25(Mon) 21:58:54

【人】 軍医 ルーク

  『それに、こういうのを軽々持ち運べるのは、
  馬鹿力の連中のなかでも
  そう多くはないだろうからね。
  携帯式対機銃弾発射器といったところか、
  反動はかなりのものだが、君のそれと違って、
  物理的な反動だけだ。
  つまり一言で言うと、筋肉でなんとかなる!』


[ 義手の解析に携わったこともある彼女は、
 彼の義手の性質もある程度は心得ているようだった。>>2:65]

  『それからこっちは、対機獣の手榴弾。
   爆発の威力は前方にだけ収束するわけじゃなくて、
   周囲にも爆風が来るから、
   離れたところから投げるんだ。
   機体に吸着して爆発する。
   立ち回りによっては中々の効力を発揮するだろう。
   それから――』


[ 部隊長のみならず、
 部隊全体への一通りの追加装備について説明をした後、
 彼女は顔を上げる。]
(190) 2020/05/25(Mon) 21:59:38

【人】 ☆中学生☆ 相星 雪也



 [ 隣にすんでるからって いつでも一緒なわけでもなく
  雨音が買い物へ行ってることなんて
  把握してるわけでもない。

  近くのコンビニにいくには
  公園を通り抜けないといけないし

  そのためには横断歩道を渡らないといけない。

  それはきっと誰にとっても普通の日常で
  横断歩道を渡り切った俺にとっても

  渡るために向こう側にいた女の子にとっても
  なんでもない 一日の行動だったはず ]
(191) 2020/05/25(Mon) 21:59:46

【人】 軍医 ルーク

 
  『ルースに頼まれた。
   通信機を運んできてくれたときにね。
   君のその義手の代わりになる、
   身を守れる武器が何かないかと。
   わたしもその考え方には賛同する。
   最大戦力が行動不能になるような武器は、
   実に非効率的だから』


[ 自分たちの発明品を嬉々として解説する彼女の様子は、
 状況分かってるのかこのひと、と、
 装備の確認に訪れた他の部隊の兵士たちの
 胡乱な視線を受けていたけれど。
 気にせず、にやりと笑う。]
(192) 2020/05/25(Mon) 22:00:11

【人】 ☆中学生☆ 相星 雪也


 [ ―――轟音。 ]


   『 なんや?! 』


 [ 振りかえったそこには 電柱に突っ込んでる軽トラと ]




  『 事故……?! うそやろ 』



 [ 少し離れた場所に倒れた
    おなじ年頃らしき女の子と 
  俺の足元までふきとばされたらしき 鞄には


  見覚えのある マンボウがくっついてた ]
(193) 2020/05/25(Mon) 22:00:58

【人】 軍医 ルーク


 『我々は技術者で、非戦闘員で、後衛だ。
  でも、我々なりの戦闘というものがある。
  この世界の技術は、どこかで唐突に始まっている。
  遺失技術だって、どこからともなくもたらされたものだ。
  そのことについて話し出すと
  三日三晩かかるから割愛するとして――
  けれど、そこから積み上げた我々の技術と
  生きるための知識は、我々のもの。
  成果の多寡じゃない、
  わたしたちは、
  先人の成果の上に自分たちの石を詰むのさ。
 
  その石の一つに、この基地が調査拠点であった頃、
  命を落とした学者たちの成果もある。
  君は、何があったか覚えてないそうだけれど――
  機獣を退けたのは君なのだろう?
  そう聞いている。>>1:213
  だとしたら、そのおかげで、
  彼らの研究はごく一部なりとも此処に残っていたんだ。
  彼らに代わり、一度礼を言いたかった』


[ そうまくし立て、部隊長の兎の肩をばしんと叩き、
 また次の部隊へと、装備品の支給に走り出した。]*
(194) 2020/05/25(Mon) 22:01:13

【人】 ☆中学生☆ 相星 雪也




   『 ……え 』



 [ ちっとも動かない女の子。
  頭から血が流れて、目を閉じてるその子は



  見覚えのある服装と よく似た髪の長さ 


  そんなわけないやん。
  あいつなはず あるわけが ]
(195) 2020/05/25(Mon) 22:01:53

【人】 ☆中学生☆ 相星 雪也





   『 ……え 』



 「 女の子が轢かれた! 」


[ 自分以外に目撃者はいたらしく
  近寄る大人たち 叫ぶ人 その中に紛れて


  音がなくなったように
  俺と女の子の間に風が流れて


  ひろいあげた鞄の中には
  偶然なのか、それとも。

  星柄マスクが まだ入ってた ]
(196) 2020/05/25(Mon) 22:03:34

【人】 楊 宇静



[送った文を見て、穂村が何か言いたげにこちらへ視線を寄越す。

不誠実なことをしたつもりはないが、何かしてしまったのだろうか。と、不安になって。
じっ。と断罪の時を待つような気持ちでもって待ったけれど、彼の意識は再び、手元に向かったらしい。]


  ……?


[何だろう。と、胸がざわつくが、再びこちらのスマホが震えるまでは、そんなに時間の掛からなかったようで。

見下ろせばその中身が。]


  ……うーん、うーん?


[難し過ぎて、唸ってしまった。]

 
(197) 2020/05/25(Mon) 22:03:51

【人】 ☆中学生☆ 相星 雪也




  『 雨音!!! 』




 [ 処置をする大人の側で
  うるさいとか友達やったら見るないう
  静止の声が聞こえんくて

  救急車きて、離されるまで
  なんもできん無力なこどものまんま 


  俺と雨音の距離は またあいてく ]
(198) 2020/05/25(Mon) 22:04:14

【人】 楊 宇静



[助けを求めようと視線を上げれば、えもいわれぬ雰囲気の穂村がそこにあって。

話し掛けるのを躊躇えば、また続き。]


  だったらわたしが謝ることよ
  やっぱりホムラが謝るのは違うでしょ?


[見て、言おうとしていたら、先に付け加えられてしまったけれど。それでもやはり。と、自分を曲げずに固辞した。]


  ……え?


[ら、追加でまた、文が画面に増えて。
困惑しながら穂村を見れば、悪戯っ子の笑みを浮かべていた。]

 
(199) 2020/05/25(Mon) 22:04:32

【人】 ☆中学生☆ 相星 雪也


 [ 予断を許さない状況が続く。
   家族でもなんでもないから、


   雨音には会えないまま。 
   期間にしたらどれくらいだったか
   わからないけれど


   ずっとずっと永い時にも思えた ]
(200) 2020/05/25(Mon) 22:04:41

【人】 楊 宇静







  うーん、じゃあカプチーノで


[暫くうんうんと唸りながらあれやこれやと考えたのだけれど。

そう長くない時間のあと、漸く折れたのだった。]

 
(201) 2020/05/25(Mon) 22:05:04

【人】 ☆中学生☆ 相星 雪也

 [ やっと面会を許されて
  痛々しい管に繋がれて

  変わり果てた雨音を見てるのに 
 


  思い出すのは



  
  すきだよ  





  なんて、都合よく切り取った音。


  頭の中で奏でたって



 ほんまの 雨音の声じゃあない ]
(202) 2020/05/25(Mon) 22:24:02

【人】 ☆中学生☆ 相星 雪也



 
なんで俺やなかったんやろ

   『 雨音ー いつまで寝てるんや 』


 
あんとき 居てるのが反対やったら

   『 はよ起きんと島雑草まみれでゴキブリでるで? 』




 [ ちゃうやん。

  伝うものは 嘘をつけない ]
(203) 2020/05/25(Mon) 22:24:50

【人】 軍医 ルーク

  ―― 
前線基地・外壁
 ――

[ 基地の周りをぐるりと取り囲み、
 高く高く張り巡らされた壁面の上に、
 一つの人影がある。

 針金のようなその人影は、
 爆風の一つも食らおうものなら吹き飛ばされそうに
 ひょろりと頼りなく、細い。
 ――けれど、何が起きたとしても目はそらさない、
 退くことはしないと、二つの脚でそこに立っている。
 爆風に吹き飛ばされないようにと、
 ぺんぎんをしっかり両腕で抱えて。

 サイレンが叫んでいる。
 この基地が始まって以来発せられることがなかった、
 最大の警戒レベルを告げて。
 
 高く遠く、『太陽』に照らされた天の岩肌に、
 穿たれた大穴がある。
 世界の蓋に闇が口を開け、
 数多の死が吐き出されようとしている。
 けれど、届かない場所へと手を伸べることは、
 もうしなかった。

 ――彼は、あの大穴の向こうの世界から来た。
 この地に降りてきたとき、
 彼は何を思い、何を見たのか。
 これまでに読んだ、日記の記述は、
 一語一句たりとも忘れられるものではない。]
(204) 2020/05/25(Mon) 22:24:53

【人】 軍医 ルーク

[ 赤茶けて荒れ果てた荒野に、
 前線基地の兵士たちが隊列を組んで散開してゆく。
 西側の外壁の砲台が、一斉に『天』を、
 そして荒野を差して動き始める。
 降下が予測された刻限まで、もう間がない。
 
 此方からは向こうがよく見えるけれど、
 向こうからは、此方のことは見えないだろうか。>>0:14
 前回の襲撃と同じように。
 そうだったとしても、そうでなかったとしても――…
 自分がここにいることは、
 きっと、知っていてくれるだろうと思う。

 他の医師や技術者たちとともに、
 建物の最深部に籠ることを選ばなかった。
 戦場は彼らの領分と心得ていたとしても、
 近くにいては足手纏いになってしまうことが分かっていても。
 それでも近くにいて、
 もし何かが起きたなら――
 ここにずっとこうしている、心算だってない。]
(205) 2020/05/25(Mon) 22:26:00

【人】 軍医 ルーク

  



[ それから、いくらかの時が過ぎる。
  耳鳴りがするような静寂に、大気が張りつめる。
 
 そして、
 ――風が、吹いた。]*
(206) 2020/05/25(Mon) 22:26:38
軍医 ルークは、メモを貼った。
(a13) 2020/05/25(Mon) 22:28:32

【人】 ☆中学生☆ 相星 雪也


  [ あの日わたせなかったキーホルダー。
   
パンジーと、ペンギン。



   そっと握らせた。
   握らせるしか、出来なかった。
   中学生は、こどもは
   なんの奇跡も起こせない


   無力な存在でしかなく

   

   何もできないまま
   病室を後にすることしか

   許され無かった   *]
(207) 2020/05/25(Mon) 22:29:37
軍医 ルークは、メモを貼った。
(a14) 2020/05/25(Mon) 22:29:41

軍医 ルークは、メモを貼った。
(a15) 2020/05/25(Mon) 22:33:20

【人】 世界の中心 アーサー



 [ 喩えば、 
    急に彼女が姿を消してしまって、
    いつものように夜にも帰ってこなかったとして。]

  
(208) 2020/05/25(Mon) 22:40:18

【人】 世界の中心 アーサー



 [ ──嗚呼、きっと、 誰よりも“大事”にしていると、
    そんな自負があったとしても。
    この男はこの屋敷から出る事はないし、
    探しに行く事だってないんだろう。

    自分のせい、で さえ、 有っても。]

 
(209) 2020/05/25(Mon) 22:41:18

【人】 世界の中心 アーサー



 [ 唯 ひとつだけ。自負ではない自信がある。

     ──そのときこそ 彼女のゆめを、
       ことわりなんてなく、占拠している。]

 
(210) 2020/05/25(Mon) 22:42:44

【人】 世界の中心 アーサー



 [ 帰ってこいなんて言わない。
  きっと 見つめるばかりの、居心地の悪いゆめだ。
  どこかの男の陰険さを表すみたいに。
  ……そんなときだって、笑っていたら良い。].

 
(211) 2020/05/25(Mon) 22:43:37

【人】 世界の中心 アーサー



  君を使い潰す理由こそ無いもの。
  作戦ミスは僕のミスだろ?

  …“君”は ひとりしか居ないのだしね。

 
(212) 2020/05/25(Mon) 22:44:05

【人】 世界の中心 アーサー


[ 冷たく聞こえていたら、それでいいと思う。
  それこそ、男の中では割り切り、と言えるのか。

  抱え込んだ理由なんて、未だ分かっちゃいないし、
  誰にも説明できやしない、“偶々”の 何かだ。
  ひとつの 鉄砲玉のよに、使い切る気にならないだけで。

  有象無象の だれか みたく、
  死んでいく未来を 見たくないだけの話、 で。]
 
(213) 2020/05/25(Mon) 22:44:49

【人】 世界の中心 アーサー




    *

[ 結局、寝たのだったか。
  まあるく、真白の真ん中に沈んだ彼女を
  動かす気にもならず、
  ソファに背中を沈めてしまったまま、
  その横顔を眺めていた。

  いつのまにか、カーテンの向こうは明るく、
  使用人の動き出した気配もある。
  すこしくらい意識が飛んでいたのでは無いか とは
  記憶のないうち、思うけれど。]
 
(214) 2020/05/25(Mon) 22:47:08

【人】 世界の中心 アーサー


[ 朝を知らせる執事のノックに、
  主人は小声で答え、朝食を部屋に運ばせている。

  揺り起こすのは、この男じゃあなく、
  温かなパンと、 苦手だというポタージュスープの、
  朝を伴う 食事の香り。 

   ──朝から食べないタイプの主人は、
     空いた胃に紅茶を流し込むばかり。]
 
(215) 2020/05/25(Mon) 22:49:46

【人】 ミア



  [ 足音ひとつだって、
   聞かなければならないけれど、
   このときばかりはずぅっと遅れていた。 ]

 
(216) 2020/05/25(Mon) 23:30:23

【人】 ミア


  
       ─── …… 、


 [ 薄い腹が空腹を告げるまで、
  それはもう、物音ひとつなく 真白に収まっていた。 ]

 
(217) 2020/05/25(Mon) 23:32:38

【人】 ミア



   …… 前 食べてたのは、
      具なんてあれば ご馳走だし、
      多分、ふつうと比べて、薄いし。

      だから こういうの、あんまり慣れない。

 
(218) 2020/05/25(Mon) 23:33:11

【人】 ミア



           *


 [ 寝起きのまま、正面。
  パンを咥えたまま そう語っている。
  あまり 語らない まえのこと。

  "勿体ないから食べるけど!"とは貧乏人故だ。
  元、が頭につく。

  とはいえ片手はスプーンで湖面をかき混ぜながら、
  ひとくちすくって、落として、の、繰り返し。
  お腹空かないの……?等と添えるも、
  主人はそういうタイプじゃ無い。知っていた。

  俯いていたら毛先が湖面につきそうで、
  慌てて顔を離す。 ]

 
(219) 2020/05/25(Mon) 23:33:48

【人】 ミア



      ─── …… のびちゃってる?

 [ 後でシャワー浴びたら切るかなあ、とか、
  銀色を、
  ……バターナイフを、視線だけで見下ろしつ。

    おひめさま とは違う使い方しか
     しらないような それに近いもの。

  スプーンを置いてしまえば、
  慣れたゆびさきは抜き取り、 ]

 
(220) 2020/05/25(Mon) 23:34:13

【人】 ミア



   ……"これ"にさあ、ドレス着たら、
   見た目だけならまだお姫様っぽい。

   なんだっけ おんなのこたちが好きそうな、
   潜入なんとかみたいなの、できるかも。

 [ 銀の柔い切っ先から逸らさないまま、
  でも 発音とかでばれちゃいそうだねえ とか、
  そもそもヒール高いの無理だった とか、
  会話ってどうすればいいんだっけ とか!

  部屋着で、素足の誰かは、
  成らなかったし成れなかった、視ない自分の過去を、
  ……たぶん うらがわにも成らないそれを、
  何処か まだ、夢心地のままに。 ]

 
(221) 2020/05/25(Mon) 23:34:57

【人】 神置 穂村


[どうにかカプチーノを奢ることに成功し>>201
自分はキャラメルマキアートを頼んだ]


 …っと、これで
 ようやくイーブンになったぞ


[金額的には違うような気もするが
そこは敢えて触れないことにしておく]
 
(222) 2020/05/25(Mon) 23:41:48

【人】 神置 穂村


[堆く積まれたクリームを崩さないように
ゆっくりとひと口、コーヒーを飲んだ]


 頭使うと甘い物欲しくなるよな
 ユージンって甘い物はダメ?


[痺れるような甘さに目を細め
問いかけるが、どんな答えが来たか]
 
(223) 2020/05/25(Mon) 23:43:13

【人】 神置 穂村



 …ユージンのいうところの可愛いな
 俺のことだから、やっぱり恥ずかしいけど
 なるほど…そういうのを可愛いっていうのか

 実は…俺もユージンがコイツ可愛い?
 と、思ったところがあったんだよな
 思ったのバレてそうだけど


[そして、そのまま頬杖をついて見つめると]
 
(224) 2020/05/25(Mon) 23:48:55

【人】 神置 穂村



 それ、訊きたい? それとも嫌?
 訊きたいなら…ちゃんと俺もいうぞ


[ノーというなら、話題を変えるが

イエスでならば、スマホを手にして
カードのようにひらひら弄び
だだし、これでな、と告げるだろう**]
 
(225) 2020/05/25(Mon) 23:51:16

【人】 ☆中学生☆ 相星 雪也


 [ 月日は流れてく。
  約束の日は遠ざかっていって
  短い夏がきても

  雨音の瞳は世界を映さない。 ]
(226) 2020/05/26(Tue) 0:03:11

【人】 ☆中学生☆ 相星 雪也



 [ 雨音の居ない非日常か
  だんだん日常に浸食しはじめた

  ある夏休みの日の図書当番の日。

  夏休みは利用する者も少ない。
  故に当番はひとりだけ。

  台風が近いのか激しく降る雨で
  濁った白い景色を恨めしく眺めながら


 [ 雨音の居ない非日常か
  だんだん日常に浸食しはじめた

  ある夏休みの日の図書当番の日。

  夏休みは利用する者も少ない。
  故に当番はひとりだけ。

  台風が近いのか激しく降る雨で
  濁った白い景色を恨めしく眺めながら
  補修していた本を片付けている最中 ]
(227) 2020/05/26(Tue) 0:04:00

【人】 ☆中学生☆ 相星 雪也




   『 あ 』.

 
(228) 2020/05/26(Tue) 0:05:03

【人】 ☆中学生☆ 相星 雪也



 [ 目にはいった一角のスペース


  交換日記のあった場所 ]


(229) 2020/05/26(Tue) 0:06:09

【人】 ☆中学生☆ 相星 雪也


  『 忘れてた 』


 [ 雨音の件ですっかり遠ざかっていた。
  どうなってるか手にとるも




  日記の最後は俺の文字で
  A子からの返信は増えてなかった。 ]



  『 なんや…… 』



 [ 飽きてしまったのか、
  妙な事を書いたせいか。

  今は書き足す気にもなれず
  ノートを元にもどし、立ち去ろうとした時 ]
(230) 2020/05/26(Tue) 0:06:48

【人】 ☆中学生☆ 相星 雪也




  ……?!



 [ ノートが淡く光を放つ。


  恐る恐る開くと、文字が増えていた ]
(231) 2020/05/26(Tue) 0:07:32

【人】 ☆中学生☆ 相星 雪也




 [ 増えた文字、
  内容、


  ―――確信したわけではないけれど
  これは、


  きっと、雨音だ。
  A子は雨音だった。


  なんて不思議、とか
  夢だとか幻だとか


  そんなもの どっかに放り投げて 


  静かな図書室を走り抜け
  ペンを探して ]
(232) 2020/05/26(Tue) 0:10:27

【人】 ☆中学生☆ 相星 雪也


.


 
 
(233) 2020/05/26(Tue) 0:12:28

【人】 ☆中学生☆ 相星 雪也





 [ もし 君が ]


(234) 2020/05/26(Tue) 0:15:35

【人】 ☆中学生☆ 相星 雪也



 [ 届くのがたとえ今すぐでなくともいい。


  ノートを元にもどし
  この交換日記の続きを


 
続きやなくて、そうじゃなくて
  求めてるんは 文字やなくて 本人やねん




  返るのを ずっと 待ち続けて** ]
(235) 2020/05/26(Tue) 0:23:12
ミアは、メモを貼った。
(a16) 2020/05/26(Tue) 0:27:34

☆中学生☆ 相星 雪也は、メモを貼った。
(a17) 2020/05/26(Tue) 0:36:30

☆中学生☆ 相星 雪也は、メモを貼った。
(a18) 2020/05/26(Tue) 0:43:55

【人】 部隊長 シュゼット

― 一斉攻撃の日 最前線 ―

[―――天を、見上げる。
高い高い、岩盤に。黒々と空いた大穴。
今まで何度、あそこからくる機械の敵を倒しただろうか。
毎回、死傷者がゼロということは無かった。
戦闘の結果、五体満足で無くなり戦線から退いた者もいる。
不運にも、命を落としてしまったものだって、いる。

この戦いはいつまで続くのだろう。
わからない。わからないけれど。
僕は、この世界で平和に暮らす人たちを守るため
これからも、ルークと共に在るために。
今日も幾ら機獣がこようが、生きて、ここを守ってやる。

……そして僕は、今日こそは、義手砲を使うわけにはいかない。
総司令が僕を完全に信用してくれたとは思えない。
今こそ戦力の一つとして数えてくれてはいるが
この戦いが始まる前に有益な情報を全て話してしまった今。
無事終わった後は、僕は不穏分子と見なされるかもしれない。
もしそうなったら、気絶しているわけにはいかなかった。

きっと大丈夫。渡された武器たちもある、と。
今日装備してきた、初めて実戦で使う武器たちを見た。]
(236) 2020/05/26(Tue) 1:03:19

【人】 部隊長 シュゼット

[武器を渡されたときは、ジルベールのあまりの早口に
僕はただ、相槌を返すぐらいしかできなかったけれど。
>>192ルーク(ジルベールが名前を間違えるのはもう慣れっこだったからツッコミはしなかった)が頼んでくれたことだと。
そう聞けば、つい、義手を見下ろしてしまった。
戦えない彼女なりに、僕の身を案じてくれてるのがわかって
絶対戦い抜いてやるぞと強く誓った。

義手を使えば僕は使い物にならなくなる。
今回は敵は一体ではないと聞くから、できれば、
これを使わずにいけるのが一番だろう。

(ありがとう。ルーク。
  大丈夫。僕も、最初からそのつもりだから。)

義手砲は、今回の戦いでは封印する。
僕はその覚悟で、今日この戦場に来ていた。

―――戦場に立つ僕は、いつもの大剣を両手で構え。
肩から掛けたベルトで、金属の筒を背負っていた。
いつでも、大剣を捨てて対機獣弾を撃てる。
手榴弾もいくつか持ってきていて。
僕自身の機動力が落ちないか、部下達に心配されたけど
事前に少し動いてみたところ、
「いつもと動きが同じです……!!」
「流石隊長!!」
と。何やら感動されてしまった。
僕も、そこまで動きが落ちている気はしなかったので
この装備でも上手く戦えるだろうという自信はある。]
(237) 2020/05/26(Tue) 1:07:47

【人】 部隊長 シュゼット

[部下達はもう皆配置についていて、
皆には、今日の陣形や作戦はもう伝えてある。
皆、>>190ジルベールから配給された武器を装備済だ。
いつもの武器だけじゃなく。手榴弾を持てるだけ腰に下げ、
身体を守る防具も、軽くて丈夫な最新式。]

  ……大丈夫。僕は、シュゼットだ。
  この先どうなろうと……今は、来る敵を倒す。
  この世界の大事な人たちを、傷つけさせは、しない。

[あれから、数日。
なるべく寝るようにしていたからか、
色々と思い出したこともあれば、
今では、日中に頭痛が引くことはなくなってしまった。
幸いにも、急に意識が無くなることはなく、
ルークの手を借りる事態にはなっていない。
まだ怖さもあるけれど。それでも。
>>176ルークも信じてくれた、僕を、僕は信じる。

未だに頭痛は収まっていないけれど。
四六時中の頭痛と引き換えに、
得た記憶は、確かに僕を強くした。]
(238) 2020/05/26(Tue) 1:11:30

【人】 部隊長 シュゼット

>>205砲台が動く音が、ぴたりと止まる。
配置に着いた兵達は息を殺し、時を待つ。
基地の一帯は一瞬。恐ろしい程の静寂に包まれ。

―――そして。
 >>206風が、穴の方から吹いてくる。]
(239) 2020/05/26(Tue) 1:19:01

【人】 部隊長 シュゼット

[落ちてくる影は、見上げるほど巨大で。
 
  複数の地響きは、大地を波打たせ。
 
   金属同士が擦れるような咆哮が、空気をも揺らす。]
(240) 2020/05/26(Tue) 1:19:27

【人】 部隊長 シュゼット

  目標は、複数!!
  皆、死角からの攻撃に注意しろ!
  敵の攻撃行動を確認した者は、すぐに伝達を!

[僕はそう叫ぶと、揺れる地面に負けぬよう、
脚に力を入れて、一気に蹴り上げ、加速する。
そして、一番近い機獣へと。
両手で握った大剣を、大きく振り上げた。]*
(241) 2020/05/26(Tue) 1:20:05

【人】 部隊長 シュゼット

[―――戦場に出る直前に基地の中で見つけた
世話しなく仕事をしているペンギンへ渡したタブレット。
『医務室のペンギンと仲がいい、
  ルークという軍医に渡してほしい』
と伝えてみたけど、ちゃんと理解してくれただろうか。

僕の言葉が間違いなく伝わっていたなら。
戦いが始まる、少し前に。
>>204ルークのところに一匹のペンギンが、
赤い袋に入ったタブレットを持って現れるだろう。]*
(242) 2020/05/26(Tue) 1:21:10

【人】 世界の中心 アーサー



  中々再現するのは難しいんだよね。 
  ブイヨンのスープは僕があんまり好きじゃないし。

  君が厨房に立ってみる?

 
(243) 2020/05/26(Tue) 1:43:17

【人】 世界の中心 アーサー


[ 具のない、どころか全てが具と言ったって良い、
  野菜をそのまますりつぶしたよな スープ。

  いつもいつも濃い と言われるので、
  薄めの、と注文をつけた過去は有っても
  …結局此処に居るものたちは知らないから、
  おんなじになんてなりそうも無く。

  ──嗚呼、そうだ。
  ふつうのひと、と言えばきっと使用人が近い。
  休みはどこに行くのか聞いてみよう。]
 
(244) 2020/05/26(Tue) 1:44:00

【人】 世界の中心 アーサー

 

  [ …リドルの家が特殊であることは、
         主人の頭から飛んでいる。
    此処の使用人はずぅっと待遇が良い筈だ。

    そもそも、他の“きぞくさま”のことさえ曖昧である。
   本来、厨房の使用人など屋敷では最底辺だが…。]

 
(245) 2020/05/26(Tue) 1:45:22

【人】 世界の中心 アーサー

  

  僕の髪切り鋏が必要かな?

  それとも伸ばすかい。 おひめさま巻きしてあげよう。

 
(246) 2020/05/26(Tue) 1:45:44

【人】 世界の中心 アーサー


[ 喉の奥で笑っている。

  …似合わない、とかではなく!
  流石に先の丸いバターナイフを使おうものなら、
  切るよりも 引きちぎるの方が近い切れ味だろう。

  起きてからほとんど体勢も変わらず、
  ワイングラスのかわりにティーカップを持ち上げ、]
 
(247) 2020/05/26(Tue) 1:46:19

【人】 世界の中心 アーサー



  ( ──あのワインは不味い。
    すこぅしまえ、彼女の起きる前の記憶。
    主人は薔薇色に ほんのすこしの揶揄を乗せ、
    昨夜の文句を 漸く語った。

    ──その言葉をお待ちしておりました。

    執事は笑顔で そう 答えるだけ。 )
 
 
(248) 2020/05/26(Tue) 1:47:58

【人】 世界の中心 アーサー


[ カップの底がソーサーに触れる、かるく硬質な音。
  ドレス、 ヒール、 伸ばした髪、
  “おひめさま”のよに言葉を紡ぎ、
  “おひめさま”のよにわらう。

   ──“おんなのこ”は一度はゆめに見るという。
   たしか、そんなことを言っていた。
   ひとつの ドレスを仕立てたときに。]
 
(249) 2020/05/26(Tue) 1:48:36

【人】 世界の中心 アーサー



  潜入捜査かな?
  ──マナーだって叩き込まなきゃならないねえ。
 
  ほら、パンは齧らないで一口サイズに千切って、
  スープだってスプーンを皿に当てず、 
  そう、啜ってもいけない。 
  サラダもフォークとナイフで切り分けて食べる。

  …面倒だから、やらないけどね。

 
(250) 2020/05/26(Tue) 1:48:57

【人】 世界の中心 アーサー


[ …どうにも 夢を壊していく男だ。
  否、“ゆめ”の現実に近過ぎているのだろう。
  人前で気取る為としか思えないマナーも、
  心の奥を読ませないための話術も、
  幼い頃から身近にあったし、

    10歳になる頃には極めている必要があった。]
 
(251) 2020/05/26(Tue) 1:50:21

【人】 世界の中心 アーサー


[ ──ドレスなら、有るけどね。
  付け足すように 呟くように、
  “ふり”だけなら出来るだろうとでも言うのか、
  仕立てたドレスのことを 語る。

  奇跡のよな 青薔薇のドレス。

     ──だれかのための 唯一のもの。**]
 
(252) 2020/05/26(Tue) 1:52:06
部隊長 シュゼットは、メモを貼った。
(a19) 2020/05/26(Tue) 1:55:35

部隊長 シュゼットは、メモを貼った。
(a20) 2020/05/26(Tue) 3:02:27

【人】 数学教師 渡辺 春嗣

 
    
── 帰宅 ──


[ガチャリ……。

 少々苦労しながら家の鍵を開けて中に入れば
 玄関に見慣れぬ靴がある。>>137

 デザインだけで言うとどちらのものともつかないが
 23cmだったか、姪の小さめの靴と並ぶと
 男性物のように見える。]
 
(253) 2020/05/26(Tue) 8:27:44

【人】 数学教師 渡辺 春嗣

 


   (男の子……?)


[友達ではなく、ボーイフレンドだったのか。
 姪は男嫌いの節があるために
 抜け落ちていた可能性が頭を過った。]
 
(254) 2020/05/26(Tue) 8:28:38

【人】 数学教師 渡辺 春嗣

 


    いらっしゃい、と、ただいま



[玄関の内扉を開け姿を表し、
 リビングの人影二つに声を掛けた。
 両手は、仕事用鞄と
 可愛らしい子豚の描かれた洋菓子店の紙袋、
 コンビニ袋で塞がれている。
 飲み物を買うのにも優柔不断を発揮して
 炭酸ジュースと炭酸でない果実のジュースと
 お茶のペットボトルがコンビニ袋の内容物。]
 
(255) 2020/05/26(Tue) 8:29:14

【人】 数学教師 渡辺 春嗣

 
[可能性が過ったばかりだが
 男の子ではなかった。
 うちのクラスの生徒だ。

 ああ、だから昨日はもえぴったんで
 普段より手酷く痛めつけられたのかと納得する。]



    ああ、雨宮さんでしたか
    姪がお世話になっています



[軽く頭を下げた。
 二人は、ゲームをしていたようだ。
 邪魔をするのも悪いからそれだけ言って
 キッチンに買ってきたものを置いたなら
 手洗いうがいに洗面所へ消えようか。*]
 
(256) 2020/05/26(Tue) 8:32:47

【人】 ミア



    むり。

 [ 厨房に立つことも、おひめさまになることも!
  包丁の正しい使い方から学ぶ必要があるし、
  そもそも、おひめさま巻きのかたちすら分からない。

  夢見たことの無い"ゆめ"を想像するも、
  ひとつひとつを潰していく声に、
  パンを咥えたまま 分り易く げんなりしている。

  そういうことを言うから反感を買うのでは……?等と、
  何時か家に飛び込んできた "おひめさま"も 思い。 ]

 
(257) 2020/05/26(Tue) 13:01:41

【人】 ミア



 [ 思った 、次にはまた、
     は?とか そんな反応をしていて! ]


      ……なんであるの。


 [ そういう趣味がおありで……?とは、
  まったく使い慣れない丁寧な言葉。
  前のおんなでも居たの?まで言う始末。

  過去がそのまま視えたら、
  こころのうちでも読めたら、苦労、しないのに。
  どんな怪物の血を引いてしまったのやら。 ]

 
(258) 2020/05/26(Tue) 13:02:42

【人】 ミア



  [ バターナイフの柄に、伸びた茶髪の先を巻く。
   ……軋むし、毛先は跳ねていて、
   おひめさまとはなんだろうと、考えそうになる。 ]

 
(259) 2020/05/26(Tue) 13:03:27

【人】 ミア



   ─── それとも なに、
   誰とでも良いから舞踏会でも出たくなったの。

 [ 丁度来た執事から、水の入ったグラスを受け取り、
  何処から仕入れてきたのか、
  庭の知らない場所に咲いているのか、

  青い薔薇ひとつ、浮かべられたのを、見詰めている。 ]

 
(260) 2020/05/26(Tue) 13:05:55

【人】 ミア



  [ ─── はじめてみた。
   と 言う声に、一瞬驚かれるも、
      ( 何せ 会話なんてほとんどなかった! )

   多分、笑みを 返されたのだろう。 ]**

 
(261) 2020/05/26(Tue) 13:06:09

【人】 ★中学生★ 五十鈴 雨音

 
[ この霧がかかった世界は断片的で ───
  図書室にいたかと思えば 突然、自分の部屋にいたり

          まるでフィルムを切り取り
          乱雑に繋ぎ合わされた映画のように
 
  数時間なのか、数日なのか
  あるいはもっと経っているのか 時間も分からない

                 お腹もすかないし ]
 
(262) 2020/05/26(Tue) 18:38:39

【人】 ★中学生★ 五十鈴 雨音

 
 
     ( うん、だから 夢の世界だよね ? )
 
 
[ 私以外、誰もいない世界 ───

  これが現実だったら
  いきなり私だけを残して 人類は滅んだのかな ?
  もしくは異世界に飛ばされた、とか
 
  中2までの私なら その可能性に比重を置くけど
  もう中3だから " 夢 "の路線を追うよ ]
 
(263) 2020/05/26(Tue) 18:38:42

【人】 ★中学生★ 五十鈴 雨音

 
[ まばたきひとつで
  自分の部屋から図書室へと風景が変わった
 
  引き寄せられるように向かうのは 例の本棚
  ノートの位置なんて探さなくたって分かる
 

      " 未読があります "と言わんばかりに
      うっすらと淡い光を放っているから  ]
 
(264) 2020/05/26(Tue) 18:38:44

【人】 ★中学生★ 五十鈴 雨音

 
 
 
            ゆきや、……くん
 
 
[ ぽたり、開いたノートへ
  しずくが頬から零れ落ちたって 文字が滲む事も無い
 

      そうだったらいいなって 思ってた
          思ってた、けど ──── ]
 
(265) 2020/05/26(Tue) 18:38:47

【人】 ★中学生★ 五十鈴 雨音

 
[ 此処が、本当に夢の世界なんだったら
 
  この日記に書かれた彼の言葉も
  ぜんぶ、ぜんぶ ────
 

          私が都合のいい様に作り上げた
          空想なのかも、しれない    ]

 
(266) 2020/05/26(Tue) 18:38:50

【人】 ★中学生★ 五十鈴 雨音

 
[ 夢の中で自作自演しているだけかもしれない
 
  それでも私は
  包み込むようにノートを両手で抱きしめてから
  返事を書くために机へ向かう
 
 
  いつの間にか
  机の上には パンジーとペンギンのキーホルダー
 
 
       どこかで見かけたような ───── ? ]
 
(267) 2020/05/26(Tue) 18:38:57

【人】 ★中学生★ 五十鈴 雨音

 
 

           ( ……… 海遊館 ? )
 
(268) 2020/05/26(Tue) 18:39:00

【人】 ★中学生★ 五十鈴 雨音

 
[ そう、海遊館の土産コーナーで見かけた気がする
  彼に貰ったんだっけ ?
 
 
  ううん、ちがう ─────
  確か私がマンボウのキーホルダーを彼にあげて
  お返しは 次の遊びの時でいいよ、って
 
  " 次の遊び " ────
  そうだ 海に行こう、って
  
  だから私は、水着選びなんて恥ずかしいから
  彼に内緒で買い物に行って ───── ]
 
(269) 2020/05/26(Tue) 18:39:03

【人】 ★中学生★ 五十鈴 雨音

 
 
          ……… 思い、出した
 
             わたし、事故に
 
 
[ 迫りくるトラック ─────
  突如 真っ黒になった世界
 
      だけど最後に 薄れゆく意識の中で
      私の名前を呼ぶ声だけは >>198   ]
 
(270) 2020/05/26(Tue) 18:39:07

【人】 ★中学生★ 五十鈴 雨音

 
 
      " 『  雨音!! 』 "
 
 
[ 今もまた
  この霧がかかった世界のどこかで
  私を呼ぶ声がする
 
  まだ途中までしか書けていない日記を置いたまま
  駆けだした私は図書室を出て、声のする方へ ]
 
(271) 2020/05/26(Tue) 18:39:13

【人】 ★中学生★ 五十鈴 雨音

 
[ 校舎から出ると 嘘のように霧が晴れていった
 
  消えていく霧の中から
  うっすらと浮かび上がる 人の形をしたシルエット
  たとえ夢の中のお話だとしても
  誰か、だなんて 見間違う筈も無い

  ずっと傍に居たんだから
 
 
          私は 駆け寄りながら手を伸ばす ]
 
(272) 2020/05/26(Tue) 18:39:16

【人】 ★中学生★ 五十鈴 雨音

 
 
      ……… 雪也くんっ !!
 
 
[ また、まばたきひとつで風景が変わった。
  伸ばしたままの手の先は ─────
 
          病室の天井に向けられていた。 ]**
 
(273) 2020/05/26(Tue) 18:39:19
★中学生★ 五十鈴 雨音は、メモを貼った。
(a21) 2020/05/26(Tue) 19:01:57

【人】 軍医 ルーク

[ 少しばかり前のことだ。
 人の波に逆行して外壁へと向かおうとしていた自分に、
 ぺたぺたと駆け寄って来る足音がある。
 先に足を止めたのは、一緒に歩いていたぺんぎん。
 視線を向ければ、一羽のぺんぎんが此方に向かってくる。
 抱えているのは、あの赤い袋。
 それを見た瞬間、心臓が一歩、早足のように打つ。
 ぺんぎんはぺんぎんに袋を渡し、
 きゅいきゅいと鳴き交わしていた。]


  預かってきてくれたのか。


[ 軽く屈みこみ、ぱたぱた手を振る二羽の頭を軽く撫でた。
 袋を受け取り、落とさないよう大事に抱えて外壁を上る。
 それまでよりも、少しばかり早足で。
 何が記されているのか、直ぐにでも開きたくてたまらない。

 一歩の歩みごとに名前のつかない感情が噴き出して、
 次の一歩でその正体に名前を付ける。 
 一体の襲撃ですら食い止められる保証もなかった戦線に、
 数も知れない敵が押し寄せようとしている。
 それを、先頭に立って迎え撃つのは。]
(274) 2020/05/26(Tue) 20:59:15

【人】 軍医 ルーク

[ 石造りの階段を上がる脚は、思うようには動かない。
 漸く外壁の上へと昇り切れば、
 袋を開き、タブレットを取り出す。
 ノートには、また新しいページが付け加えられていた。
 
 今までのように、日付から始まる日記ではない。
 それは確かに、この自分に向けて綴られた言葉だ。
 食い入るように最後まで読んで、読み切って、
 じいっと此方を見上げていたぺんぎんに、振り返る。]

 
  ……莫迦なこと、たくさん書いてた、
  あの莫迦。


[ それは、いつかの防衛線で、義手が放った光を見た後に、
 自分が言った言葉と、似ている。 
 けれど、その声も、その表情も、
 何一つ比べ物にならないほどに違った色合いを帯びて。
 底にある感情は、やはりどこかしら繋がるものだった。]
(275) 2020/05/26(Tue) 21:00:31

【人】 軍医 ルーク


  総司令に直接?
  それは確かに、このタイミングで君に何かをする程、
  戦局が見えてない人じゃないけれど。


[ 声に滲み出るのは、どうしようもないもどかしさだ。
 彼が自身を身を危険に晒しているとき、
 自分は何も出来ずにいる。
 今も、だ。
 後方にいて、黙って待っていることしか出来ていない。
 眠れていることは安心したけれど、
 あの頭痛は今も彼を蝕んでいる。

 けれど、声に滲むのはそれだけではなくて。
 表面の硝子に、そっと掌で触れる。
 そこに綴られたいくつもの言葉たちに、
 いま、ここにはいないその人に、
 せめて、想いだけでも触れようとするかのように。]
(276) 2020/05/26(Tue) 21:01:37

【人】 軍医 ルーク


  しかも、そのやり方……
  ええ、反動とか…?
  いや、確かに理屈なら出来るとは思うけれど、
  ああ、いや待て、少し考える。
  他にも方法はあるはずだ。


[ そんな風にぶつぶつと独り言を言いながら、
 指は自然と、タブレットを滑り出した。]*
(277) 2020/05/26(Tue) 21:01:56

【人】 軍医 ルーク

[ 帰って来る彼を待って、言葉で伝えても良い内容だった。
 けれど、降下の時を待ちながら、今ここで書き記したのは、
 どうしても、直ぐにでも伝えたいと、指が動いたから。

 綴ったところで、届けられるのは
 この戦闘が終わった後のことだというのに。
 それでも、ただ黙って言葉を抱えていることが出来なくて。]*
(278) 2020/05/26(Tue) 21:13:57
軍医 ルークは、メモを貼った。
(a22) 2020/05/26(Tue) 21:19:57

【人】 女子高生 雨宮 千夏

 
 ── ちょっと前 ──




   …う、うんっ!
   こんな感じでいい? 重くない?



[買い物を終えて
 エコバッグの持ち手をひとつ握って
 並んで歩きながら>>151
 じーーーん…と感動してしまった。

 その後の、あーん>>152だって、そう。

 これって
 同棲してる恋人同士とかが
 する、憧れのシチュなのでは?!

 イリヤに想いを寄せる男子にとって
 きっと垂涎モノの役回りだ。

 相手がアタシなんかで悪いけど
 けど、でも‥‥‥
 まだこの役は渡したくないなって思う。

 親友の幸せを願ってない訳ではないけど
 今がすっごく楽しいから…!]*
(279) 2020/05/26(Tue) 21:23:02

【人】 世界の中心 アーサー


[ すこぅし毛先を揃えて、
      ──“おひめさま”の様に仕立てるには、
        未だ短いけれど、
  香油を髪になじませる。
  自然な癖を殺してしまってから、カーラーで巻き上げ、
  そのうちに白粉なんかを顔に首に叩いてしまおう。
  唇と頬に朱をさせば、“ほとんど”イマドキのおひめさま。
  嗚呼…香水も忘れない様にしないと。]
 
(280) 2020/05/26(Tue) 21:55:55

【人】 世界の中心 アーサー


[  世間一般のゆめ見るおひめさまは、
  “唯の貴族”なのか、 どこぞの王妃様なのか。
  次女だからといって御転婆を許されるよな、
  そんな方が王妃になるような、

            ……夢物語だ。

  泥沼の魚を澄んだ湖に離したところで、
  生きてはいけないのだから。]
 
(281) 2020/05/26(Tue) 21:57:48

【人】 世界の中心 アーサー



  完全に新品さ。
  未だ誰も着たことのない、
        …誰も着る予定もない。

  趣味っちゃ 趣味かもしれないね。

 
(282) 2020/05/26(Tue) 21:58:11

【人】 世界の中心 アーサー


[ ──どこで聞いていたのだか。
  執事の手渡す硝子には、ロイヤルブルーが浮いている。
  冴え冴えとしたぶ厚い青は僅かに水を弾き、
  紅薔薇よりも香や存在感の薄さを思う。

  奇跡 の 色。
   ──中庭の端にひっそりと、ひと株だけ咲く。

  屋敷の奥に仕舞われたままの、
  たっぷりと生地を纏うよな青いドレスを
  そのまま示すかのように。]
 
(283) 2020/05/26(Tue) 21:58:38

【人】 楊 宇静



  そんな好きじゃないけどね
  たまにだと食べるよ、美味しいとは思う


[今はその時ではない。と返したけれど、目を細める穂村の表情を見れば、甘いものも恋しくなったり。]


  ……うん?なに?
  ホムラはいっぱい難しいこと考えてるでしょ

  教えてくれるなら知りたいよ
  空とか可愛いとか

 
(284) 2020/05/26(Tue) 21:58:41

【人】 楊 宇静



  同じなのに同じじゃない言葉
  自分の中で別のことになるの

  わくわくもするけど
  ちょっと怖くもなるでしょ?


[と、頬杖を付いた顔が此方を見上げるのを小さく笑って見下ろしてから首を傾ける。]


  きっとさっきの穂村と同じじゃない?

 
(285) 2020/05/26(Tue) 21:59:21

【人】 世界の中心 アーサー



  …僕はダンスが下手なんだよ。
  だから絶対舞踏会になんかいってやらない。

 
(286) 2020/05/26(Tue) 21:59:25

【人】 世界の中心 アーサー


[ 執事の耳があるうちに、そんなことを言い捨てた。
  ええ、そう。 格好良くありたいので。

  マナーや話術は良いとして、
  ダンスばかりはどうにも才能がなかった。
  長い二本足をオットマンの上で組み、
  足先を見詰めている。]
 
(287) 2020/05/26(Tue) 21:59:50

【人】 世界の中心 アーサー



  [ 少しの、間。
    執事の姿が消えて、 扉の前から離れるくらいの、]

 
(288) 2020/05/26(Tue) 22:00:54

【人】 世界の中心 アーサー



  この青は、王宮の薔薇園にある青薔薇の姉妹でね。
  …良い色なんだよ。
  この色を残しておくためのものが欲しかった。

  冬にも見られるように。

 
(289) 2020/05/26(Tue) 22:01:13

【人】 世界の中心 アーサー


[ 誰かのサイズである事は、偶々 とも言えた。
  あの日偶々、落ちていたから。
  あの日偶々、“飼う”ことを決めたから。

  丁度よく身の丈の測りやすい“おんな”だったから。

  男にとっては彼女への贈り物である意識も有れど…
  “自己満足”であるのは、そういったもの。
  着なくたって、其処にあるだけで良い。]
 
(290) 2020/05/26(Tue) 22:01:43

【人】 世界の中心 アーサー



          [ 表裏である、とは思う。
            唯、残そうなどと思うのは、
            この日の偶然の産物ばかりだ。]
 
(291) 2020/05/26(Tue) 22:02:54

【人】 軍医 ルーク

   ―― 
外壁
 ――

[ 天の孔から落ちてきた機獣の先鋒は、数体。
 四足型、蜘蛛型、それから――
 自分の視力では、落ちてくるその姿を
 すべて捕えることは出来ない。
 手足を折り畳み、地上へと真っ逆さまに落ちてくる。
 隕石――という言葉は知らないけれど、
 もし知っていたなら、それに例えたことだろう。
 それらは轟音と共に地に落ちて、
 一斉に、金属が軋むような咆哮を上げた。

 防衛部隊の陣取る外壁の長距離砲台が、
 着地点に火を吹いた。
 轟音が地を揺らし、砲声が空を貫き、
 もうもうと舞い上がる土煙の中で、戦いが始まる。
 
 地上に居て近接戦を行っているであろう攻撃部隊の姿は、
 土煙と爆炎の向こうに紛れて、
 此処からでは既に視認できない。]
(292) 2020/05/26(Tue) 22:55:30

【人】 軍医 ルーク

[ 此処から見えていた一体――蜘蛛型の身体が沈み込み、
 脚が力を溜める。
 地を蹴りひと飛びに、まるで獲物を狙うように跳躍し、
 着地するや、回転を始めた頭部から、
 四方八方に弾が放たれる。

 胴体を狙った防衛部隊の砲撃は、
 その装甲に弾かれたようだった。
 振り上げた鉤爪が、
 その巨体からは想像もつかない速度で振り下ろされ、
 その切っ先が足元を穿とうとしたその瞬間、
 跳ね飛ばされるように、蜘蛛脚が千切れて宙を舞う。

 外壁からの長距離射撃か、
 あるいは近接で誰かが撃ったか、切り飛ばしたか、
 それすら分からない。

 千切れた脚は宙を舞い、荒れ地に今も残る建物の残骸を、
 まるで紙で出来た箱のように押しつぶした。]
(293) 2020/05/26(Tue) 22:56:55

【人】 軍医 ルーク

[ 戦場は此処から遠く、けれどもその距離は近い。
 機獣が全速力で駆け出したなら、
 瞬く間に射程圏内に入るだろう。

 その場所は此処から近く、けれどもひどく遠い。
 帰ってきてくれるとどれ程に信じていても、
 爆音が轟くたびに、閃光が閃くたびに、
 どうかその場所に彼がいないよう、無事であるようにと、
 ぺんぎんを抱く腕に力が籠る。

 潰してしまわないようにと腕を戒めながら、
 かたかたと震える指に、
 きゅう、と小さな声を上げて、ぺんぎんの羽が触れた。]


   大丈夫だ……


[ 自分自身にそう言い聞かせるように呟いた声もまた、
 ひどく震えていて。
 それでも目を逸らすことは、しない。
 最後まで、ちゃんと見守っている。見ている。]
(294) 2020/05/26(Tue) 22:57:46

【人】 軍医 ルーク

[ どれほどそうしていただろう、
 天の大穴から、再び落ちてくるものがある。
 ぞくりと、背筋が凍り付く。

 “総攻撃”
 それは、どれほどの規模の攻撃なのだろう?
 天の大穴の上には、どれほどの兵器が残されている?
 押し寄せる濁流のように、次々と投下される機獣は、
 その一体がどれ程のひとを殺すだけの力を持っているのか。

 ―― ぎらり、と、
 視界の片隅で、何かが光った。
 落ちてくる一体の軌道が変わる、

        
此方へと、落ちてくる。
]


  ――…っ!


[ これまでにはいなかった機体、
 これまでにはなかった状況だった。
 それが何かを頭が理解するよりも先に、
 総毛立つ尻尾が、耳が、その危険を全力で告げる。]
(295) 2020/05/26(Tue) 22:59:37

【人】 軍医 ルーク

[ 咄嗟にぺんぎんを庇い、物陰に飛び込み、伏せる。
 耳を劈く轟音が、先ほどまでよりも遥かに近くで炸裂し、
 爆風が巻き起こり、外壁を打つ。

 吹き飛ばされそうな衝撃を、うつぶせに伏せたまま、
 地面にしがみ付くようにして必死でやり過ごす。
 フードが風に飛ばされ、白い耳が露になる。
 その耳が捕らえたのは、二重三重に轟く砲撃音だ。

 外壁の方向が攻撃された、
 けれども、直撃はしていない。
 狙いを外したのか、防衛部隊が防いだのか、
 あるいはそれとは別の何かが起こったのか、
 何が起こったのかは分からない、けれど――…

 言うことを聞かない脚を励まし、よろりとたちあがれば、
 外壁の向こう見えたのは、
 今までに見たことがない形の機体が、三体。
 捻じれた首が回転し、昆虫のような複眼が、
 ぎろりと外壁を――その向こうの前線基地を睨み据える。
 遠くにあるはずのその目が、酷く間近に見えた気がした。
 射抜かれたように、脚が竦んで動かない。

 直感する。
 あいつらは、基地を狙っている。]
(296) 2020/05/26(Tue) 23:00:46

【人】 軍医 ルーク


  ――…、
  いいか、逃げるよ、
  この場所は駄目だ。


[ 先程の爆音のせいか、
 ぺんぎんに語り掛ける自分の声が遠くに聞こえる。
 以前の自分であったら、自身の命にすら頓着せずに、
 外壁に留まり続けていたかもしれないけれど――
 今は、違う。

 自分のいる場所に敵は近づけさせないと、
 彼はそう言ってくれた。
 何かあったら、名前を呼んでと。
 けれど、自分だって、足手纏いになるだけじゃいけない。

 外壁どころか基地のどこにいたとしても、
 安全な場所なんてきっとない。
 それでも少しでも逃げやすい場所で、自分の身を守らないと。
 戦いが終わったら、怪我人だって出ていることだろう。
 彼が守りたいと思った者たちだ、
 自分の責務でもある、皆を“死なせない”ようにするために。

 それに、なによりも。
 ちゃんと、最後まで見守って、
 帰って来るのを “ 待っている ”。

 足を励まし、ぺんぎんと共に外壁の階段へと。]
(297) 2020/05/26(Tue) 23:02:36

【人】 軍医 ルーク

 
 
 


[ 蟲型の機獣三体の“前方からの”突撃に紛れるように、
 静かに戦場を迂回して移動する“もう一体”の存在に、
 いまはまだ、気付かない。]*
(298) 2020/05/26(Tue) 23:03:13

【人】 ミア



 [ 勿体ないなあ、と思うのは、
  そう、"元"貧乏人の性かもしれない。

  其処にあるだけの服というのも、
  果たして認められるべきなのだろうか。
  おかねもちなきぞくさまの文化か知らないけれど、
  ……まあ この場合、それこそ趣味なのだろう。 ]

 
(299) 2020/05/26(Tue) 23:04:04

【人】 ミア



 [ 青を、湖面から摘み取った。
  花弁のいちまいが重なったすがたは、
  成程、遠くから見たよなドレスのスカートに似て。 ]

 
(300) 2020/05/26(Tue) 23:04:30

【人】 ミア



    ─── 薔薇は幸せ なのかなあ。
        残す、 残す の。

 [ でも、それはもう 大事にされているのだろう。
  王宮なんて世界でいっとう"高い"場所!

  なんだったか、花言葉、というものを、
  残念なことに知っていなくても。
  それぐらい、分かってしまうから。 ]

 
(301) 2020/05/26(Tue) 23:05:23

【人】 ミア



 [ 花弁は、千切っていないし、食んでもいない。
  多分、そういうものではないのだろう。

  片手に乗せたまま、ずぅっと見詰めては、
  ふうん とか、曖昧な相槌を乗せるだけ。 ]

 
(302) 2020/05/26(Tue) 23:05:44

【人】 ミア



 [ ……音を出さないことも、
  動きだけなら、察されないことも、
  そこそこ得意であったから、

  きっと 気がついたときには立ち上がっていたし。
  グラスを置いた、その手で、
  正面、何時かと反対に、

         細い腕を引っ張り上げている! ]

 
(303) 2020/05/26(Tue) 23:06:55

【人】 ミア




        [ 青薔薇が 宙を舞う。 ]


 
(304) 2020/05/26(Tue) 23:07:26

【人】 ミア



 [ 勢い余ってふたり床に転がったあたり、
  力を入れすぎたのだろうし、軽すぎた。
  ─── もっと食べれば良いのに、は、胸の内。

  絨毯に、茶が控えめに広がる。
  碧は、真上の薔薇色を、見詰めていた。

         わらって いた、と 思う。 ]

 
(305) 2020/05/26(Tue) 23:08:59

【人】 ミア



       ………… ふ、ふふ
       ほんとに バランス、悪いね。 

       ダンス、ちゃんと習ったら、
       私の方が上手くなれそう。


 [ 片手は転がった拍子に離していた。
  吃驚させたかっただけだから、別に、
  何をしようと言うわけでも、無い とは、いえ。 ]

 
(306) 2020/05/26(Tue) 23:09:59

【人】 ミア




    [ ……声を向けるには、多分、丁度良くて、 ]


 
(307) 2020/05/26(Tue) 23:10:59

【人】 ミア



     私 は 残りたく ないなあ……。


 [ 指先に任せて問うた跡も、
   思い返せば そう、千切りたくなる よな。 ]

 
(308) 2020/05/26(Tue) 23:14:43

【人】 ミア



  [ 確かに、水を、飲んだはずではあるけれど、
   ……暴くよな、細い声は、薔薇の香の所為だろう。 ]

 
(309) 2020/05/26(Tue) 23:14:58

【人】 神置 穂村


[甘い物への反応を見る限り
ユージンは自分程甘党ではなさそうだ]


 難しいこと…なのか?

 ユージンの方が、自分の国の言葉と
 全く違う日本語を使っているし
 俺より難しいこと出来てると思うけどな

 俺、多分…そっちの言葉だと
 挨拶するのがやっとの赤ん坊並だぞ


[考えている内容がそうであると
おそらく彼はいいたいのかと思いつつも
違うかも知れないので、笑いながら
自分にとっての難しいを取り出して話す]
 
(310) 2020/05/26(Tue) 23:36:53

【人】 神置 穂村



 …さっきの俺?


[いつのどの瞬間の話だろうか?

気になりつつも、先に話すといったことを
ユージンに伝える為に
テーブルにスマホを置き
頬杖をつくのをやめて姿勢を直して

指を画面に滑らせた]
 
(311) 2020/05/26(Tue) 23:39:29

【人】 神置 穂村



 …また、長くなるかも、ごめん


[と、いいながらも指を止めることはなく
さらに文字を打って、言葉の続きを積み上げていく]
 
(312) 2020/05/26(Tue) 23:43:23
軍医 ルークは、メモを貼った。
(a23) 2020/05/26(Tue) 23:47:59

【人】 神置 穂村



 …何、いいたいのか
 自分でもよく分からないけど

 あの時のユージンは、めっちゃくちゃ
 可愛いかったってこと…かな?

 
(313) 2020/05/26(Tue) 23:48:03

【人】 神置 穂村


[取り留めのない言葉が続きそうなので
ここで一旦止めることにした

自分でもよく分からないことである
多分、ユージンにも難解に思えそうだし
そういう意味でなら、確かに「難しい」

ホイップクリームがかなり溶けて
温くなったキャラメルマキアートを
ぐいっと飲んで、カップを置いた**]
 
(314) 2020/05/26(Tue) 23:49:14
部隊長 シュゼットは、メモを貼った。
(a24) 2020/05/27(Wed) 0:37:45

軍医 ルークは、メモを貼った。
(a25) 2020/05/27(Wed) 0:43:12

【人】 ☆中学生☆ 相星 雪也



 [ それから、その日は
     いくら待てども 待てども

        雨音の返事は返らなかった ]
(315) 2020/05/27(Wed) 3:09:27

【人】 ☆中学生☆ 相星 雪也



 [ ノートを持って帰って
    何回でも中身を確かめたい気持ちを押し殺し

  その日は 大雨の降りしきる空の下 駆け抜けた


    ――雨音のいる 病院へ  ]
(316) 2020/05/27(Wed) 3:09:52

【人】 ☆中学生☆ 相星 雪也




  [  ねぼすけは 目を覚さまさない。
   たしかに光を掴んだ気がしたのに


    ノートに字が増えたこと
   あれは 錯覚や言いたいんかいな 神様


   あのペンギンを握らせて
   握り返してくることを ただ待って


   ――時間だけが、過ぎてった ]
(317) 2020/05/27(Wed) 3:11:16

【人】 ☆中学生☆ 相星 雪也




 [ その夜 夢を見た ]

 
 
(318) 2020/05/27(Wed) 3:12:00

【人】 ☆中学生☆ 相星 雪也

 

[ 真っ白な霧が立ち込めたような場所
  でもこれは見たことある これは― ]



   『 学校や 』



 [ けれど、身体は動かない。

  この足はどこにも進めやしないし、
  この手は何にも触れることもなく。

  立ち込めた霧の一部とも言える
  そんな朧な存在らしい。 ]



(319) 2020/05/27(Wed) 3:13:04

【人】 ☆中学生☆ 相星 雪也




 [ ぼんやり景色を眺めていれば 
    奥から人影が歩いてくるのが、見えた ]


   『 あまね!!! 』


 [ 確かにその姿は雨音だった。
  本人には見えてへんみたいやったけど

  背中に大きい棘みたいなのが刺さってて
  痛そうで苦しくて
  はよ何とかしてやりたくて

  雨音の名前を呼んだ。
  何回も、何回も。 ]


(320) 2020/05/27(Wed) 3:15:34

【人】 ☆中学生☆ 相星 雪也



 [ けれど雨音には届かない。
  俺の声は空気を揺らすことが出来ないから。

  いくら手を伸ばそうと
  かたちのないものは結ぶことなく。

  近づこうとも
  霧散するばかり、

  雨音の目に入ることもない ]


(321) 2020/05/27(Wed) 3:16:28

【人】 ☆中学生☆ 相星 雪也






 [ それでも呼んで、叫んで、手を伸ばして


    

  その姿が再び霧に消えるまで



   ただひとりの名を 呼び続けた  ]

 

(322) 2020/05/27(Wed) 3:17:23

【人】 ☆中学生☆ 相星 雪也



 [ 夢から醒めた朝。
   再び図書室へと向かう。


   目的はあのノート。
   今日も雨音からの返事は 返ってこない ]

 
(323) 2020/05/27(Wed) 3:18:08

【人】 ☆中学生☆ 相星 雪也



  [ 毎日のように夢を見ては
      こちらに気づかない雨音に声をかけて

   ちょっとずつ ちょっとずつ近づいては
   背中の棘に触れられるように 手を伸ばして
    引っこ抜こうとしてを繰り返して

     目覚めたら日記に文字を増やす。


   たとえ 返事がかえらなくても―― ]
(324) 2020/05/27(Wed) 3:21:59

【人】 ☆中学生☆ 相星 雪也


  [ それを繰り返した何日か後。

       ―――半分棘が抜けた日


   雨音に変化が訪れた  ]
(325) 2020/05/27(Wed) 3:22:23

【人】 ☆中学生☆ 相星 雪也

 [ 雨音に、“交換日記”が届いた 

       途端に立ち込めた霧が薄くなって






       雨音が   
                ―― 泣いてる  ]
(326) 2020/05/27(Wed) 3:23:47

【人】 ☆中学生☆ 相星 雪也



  [ 今やったら 今なら
          届くかもしれないと 手を伸ばす ]



    『  雨音! ここや! 』



 [  あと一歩 足りない距離
     届かない声 でも あとなにか  ]
(327) 2020/05/27(Wed) 3:25:38

【人】 ☆中学生☆ 相星 雪也



  ( あ )

 
(328) 2020/05/27(Wed) 3:26:00

【人】 ☆中学生☆ 相星 雪也



 [ 気づけば体に質量がやってきて
   下から雨音を見上げる形になった

  はじめて この夢の中で 存在できたらしい ]



   『  ……  』


 [ 変わりに 声は出ない
   やっぱり体はうごかない 

   けれど雨音は 確実に 
   こちらを 認識して ペンギン?みたいな顔をしてる ]
(329) 2020/05/27(Wed) 3:28:12

【人】 ☆中学生☆ 相星 雪也


  [ それでも声をあげた 
        届くように 届くように

 
     何かを思い出したみたいな 雨音は

   ノートに向かって ペンを執る ]
(330) 2020/05/27(Wed) 3:32:47

【人】 ☆中学生☆ 相星 雪也




  [ 雨音の背中の棘が抜けてくと同時――



      俺の体は急激に“夢”から引き離されてく    ]


(331) 2020/05/27(Wed) 3:34:14

【人】 ☆中学生☆ 相星 雪也

 

 
『  雨音!!!  』




      
 [ でも今度は違う 
           雨音にちゃんと 声が届いてる ]



 
 『  こっちや!走れ! 』




     [  多分 これが 最後なのは
        なんとなく理解したから 必死で呼んで ]
(332) 2020/05/27(Wed) 3:37:39

【人】 ☆中学生☆ 相星 雪也




  [ 伸ばした手に  

           指が届きそうになった 瞬間    ]


(333) 2020/05/27(Wed) 3:38:40

【人】 ☆中学生☆ 相星 雪也



   『   あ   』




  


  [  図書室で目が醒めた。

         いつの間に寝てたとか わからないけど


         そこにはノートと、増えたページ
         いつもは綺麗な字が 何か急いだみたいに

         途中で途切れて ]
(334) 2020/05/27(Wed) 3:40:24

【人】 ☆中学生☆ 相星 雪也



  『 もうとっくに腐ってるわ 


           ……せやから、はよ起きて   』



 [  増えた文字を愛おしそうに触れる――

         でももう 返事は書いてやらんねん  ]
(335) 2020/05/27(Wed) 3:40:49

【人】 ☆中学生☆ 相星 雪也




   [ ちゃんと 俺の言葉 聞きに来てくれるよな

       そして 待ってる 聞かせてくれるのを ]

(336) 2020/05/27(Wed) 3:42:13

【人】 ☆中学生☆ 相星 雪也


   [ もう 夢は見なかった。

       俺の願望が見せた夢だったかもしれない
       そんな都合がよくて、作り上げた空想みたいで
       自作自演みたいな そんな夢やけど
        
       けど もうすぐ帰ってくるでな 雨音 ]
(337) 2020/05/27(Wed) 3:45:45

【人】 ☆中学生☆ 相星 雪也



   [  それがたとえ 何日も 何日もあとでも


               ほら    **]
(338) 2020/05/27(Wed) 3:47:17

【人】 イタズラ娘 カミラ

[私達が気を引いてる刹那、>>83
反対側にいた兄様が動く気配を
確かに感じ取っていた。>>124]


  (よっしゃ兄様、そっち任せましたわよ!)


[兄様の侵入に気付かれないよう、
私とジョバンニ・ドラゴンで陽動を続ければ
兄様の念話が不意に響いた。>>126]


      『了解!』
(339) 2020/05/27(Wed) 5:00:21

【人】 イタズラ娘 カミラ

[ジョバンニが気付けば馭者を縛り上げ
兄様が中の相手を気絶させる連携プレーをこなしたのを見て
ドラゴンをようやく落ち着かせたのだった。>>126]


  私は大丈夫よ、兄様。
 『坊ちゃま!俺も大丈夫です!』



[怪我はないかと言う言葉に二人とも首を振り>>127]


  さっすが兄様、仕事が早いわ。


[転移をと思っていたら既にやってたらしい。
いつの間に!?>>124>>125]
(340) 2020/05/27(Wed) 5:00:37

【人】 イタズラ娘 カミラ

  それよね、こうまで計画を立ててるのか
  突発的かは不明だけど企む誰かはいるのでしょう。


[馬車と中にいた人物を省みるに、単独犯とは考えにくい。
この馬車の人間たちをどうしようかと思った、その時だった。
>>128]


  ……兄様?
(341) 2020/05/27(Wed) 5:00:49

【人】 イタズラ娘 カミラ

[突然の言葉に、思わず2、3度瞬く。
研究本のことがあったというのに>>128>>129
兄様が自ら進んで口を開いたことへ
思わず不意を突かれてしまったのもあった。]


  へ?え、ええ。
  頼まれたものなら、確かに、用意してるわ……。
  まさか出来るとは思わなかったけど……。


[あの無茶振り苦労したのよ!?>>129
告げようとした口も兄様の言葉に飲み込まれてしまう。
まるで探偵さながらのような、その考えを聞き>>129>>130]
(342) 2020/05/27(Wed) 5:01:06

【人】 イタズラ娘 カミラ

  それは一理あるわね。


[3度目が無いとは確かに限らない。>>129]
 

  スカー、レオナ侯爵領、ブギー……
  ────────あっ。

  ブギーって、確か以前
  家に侵入した人間が口にしていた名前じゃない。
  そういえばあの男もスカーから来たって言ってたわね。


[その後侯爵家当主にその話をしたら
丁寧すぎるくらいの謝罪が来たから覚えてるわ。]


  そう。ブギーと、セレン嬢が…………。


[当人の評判を思い返すけどいいものが一つもない。
うん、二人が断る理由分かる気がするわ。>>129>>130]
(343) 2020/05/27(Wed) 5:01:40

【人】 イタズラ娘 カミラ

[大穴も無くは無い程度なので、理解は示しつつ>>130
断定は良く無いと思っていた矢先のことだった。]


  え?



[潜入調査という言葉に思わず反射で叫んでしまう。
>>130>>131]


  兄様が?セレン嬢に?変装して?調査?



[兄様待っていつの間にそんな
大胆なことしでかすようになったの。
いやまだしでかしてないわ未遂だった、
でも待って兄様あなた
そんな大胆なことする人じゃ無かったわよね?]
(344) 2020/05/27(Wed) 5:02:05

【人】 イタズラ娘 カミラ

  待って兄様、色々と待って。



[みるみると変化していくリボンと小石を横目に
兄様へ待ったをかけた。>>131>>132]


  百歩譲って潜入調査は止めないわ。
  でも兄様、兄様がセレン嬢になりすまして
  相手方にバレたらどうするの?

  男性と女性の仕草の違い、
  甘く見てると痛い目にあうわよ?

  それに自動操縦の馭者と暗殺者?も
  接する機会が多い人間相手に誤魔化しきれるかしら?
  普段の言動と違えば、訝しがられるのは当然よ?
(345) 2020/05/27(Wed) 5:02:28

【人】 イタズラ娘 カミラ

  だからね、やるなら私達3人でいきましょう?
  彼らの知識と記憶を垣間見てなりすましたほうが
  まだ幾らでもやりようがあるんじゃ無いかしら?


[あっさりと(無許可で)ジョバンニも数に加え
それぞれがセレン嬢・暗殺者?・馭者役で行こうと
兄様に提案を試みる。]


  それに、私達が何か真相を掴んだからって
  証拠が残らなければおしまいよ?


[そう言って取り出したのは1カラッとにも満たない
3粒の小さなエメラルド。]
(346) 2020/05/27(Wed) 5:02:46

【人】 イタズラ娘 カミラ

  映像記録媒体に宝石もしくは宝石質の原石、
  持っていくにしても兄様が考えてることをやるには
  それこそこぶし大サイズで持ち込まなきゃいけない。
  
  けどそんなもん持ち込んだら目立っちゃうでしょ?
  だから、原石そのものは館においてきたわ。
  同じ原石から切り出した宝石をカメラ代わりに、
  中継して館の原石へ映像媒体として残したほうが
  潜入には安全だわ。


[宝石から映像を録画し、記録するには小さいほうが良い。
けど宝石や原石大きさと記録できる時間は比例してしまう。

なので小さなエメラルドで映像の伝達と中継、
中継された記録の保存を館の原石へと分けたわけ。
同じ石から加工したからこそ成せた技。


けど原石を僅かに削って加工するの本当大変だったわよ!?
それこそ超特急で小さな宝石にしてって、
母様レベルの難しい作業なんだもの!!]
(347) 2020/05/27(Wed) 5:03:30

【人】 イタズラ娘 カミラ

  それに、父様と母様にも伝えてあるわ。
  2時間経ってだめならこっちに向かうって。


[思わずニヤリと笑ってしまう?なぜって?
兄様の反応がいやでも目に浮かぶもの。]


  ねえ、兄様。
  兄様一人で潜入して事態を解決……出来る?
  あの地獄絵図を一人で防げるかしら?


[兄様の答えは分かりきったようなものだけど、
敢えて私は意地悪く尋ねましょう。
何だかんだ言って、私は兄様の妹ですもの!]**
(348) 2020/05/27(Wed) 5:03:48

【人】 賢者 メルキオール

[紅茶を傾けて。

いつもの鐘が鳴る頃にアロイスが来たのを見ればかちゃり、とカップを置く。

ただ、まあ、目を見張るものが一つ]


 それはどうしたのかしら?


[いや、まさか。
アロイスのことだから気がつかないと思っていたんだけれども。
珍しい。そんな感情が生まれてもおかしくはないでしょう?]
(349) 2020/05/27(Wed) 6:52:54

【人】 賢者 メルキオール



 …………ふーん、そんなことがあったのね


[なんとも白々しい。
あの本へと書き込んだのは私だというのに、何事もなかったかのように聞き役へと徹すれば、頷きと相槌をいくつか返す]


 まあ、楽しそうなら何より、かしら?


[ケーキの最後の一切れを食べたならそう返して。


さて、今日も冒険を始めましょうか*]
(350) 2020/05/27(Wed) 6:53:11