人狼物語 三日月国


100 【身内RP】待宵館で月を待つ2【R18G】

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【人】 巫女 ユピテル


「それはそれとして……
聞かれたの初めて!?私が!?


ちょっとみんな何やってるのよ〜!!お姉ちゃん、こんな怪しい取引しちゃダメとは言わないけど、ちゃんと前提くらい聞いてからしなさい!」


お姉ちゃんは該当者全員に聞こえるくらい大声で怒りました。
(61) 2021/10/23(Sat) 18:00:48

【赤】 死神 ゲイザー

あのキエが、心底から焦燥している。……効いている!

「ええっ!?」


だが思わずゲイザーはその足を止める。
それが嘘じゃないのはわかった。胎動している。
このおどろおどろしい、感情のひとつひとつが。

その中にはきっとリソースとなったトラヴィスや、
ほかゲイザーも知らぬ契約を交わした
ゲストたちの記憶が混ざっている。

「そ、それは困ります……。けど、そうは言われたって!
 ……どうすればいいんですか!」
(*23) 2021/10/23(Sat) 18:10:12
プルーは、与太時空で契約内容の確認ぐらいしなさいよバカァ!!とトラヴィスの首根っこを掴んでぶんぶんした。
(t13) 2021/10/23(Sat) 18:18:44

【人】 悪食 キエ

>>59 >>60 ユピテル

自分にだけ告げられた言葉を聞いてキエは暫し思案する。

「先ず1つ、僕ァ感情其の物ではなく人が夢を見て想像した気持ちだけ食べる。そうでもしないと枯れてしまうだろう? 僕らも其れは困るんだよ。
 そして資格に関して、此方は“今の君”には無いという返答に変わった」

食事を中断しユピテルの瞳を見上げたキエはその奥を見ようとして、
(62) 2021/10/23(Sat) 18:25:56

【人】 悪食 キエ

>>59 >>60 ユピテル

…………諦めた。

「嗚呼、別の方法を探すといい」

キエは使用人を呼び止めると無花果を持ってくるように告げる。林檎を皮ごと食べながら次の果実が来るのを待ち始めた。此れで交渉は終わりという事だろう。
尤も、ユピテル達は契約など交わさなくとも済む筈だ。
(63) 2021/10/23(Sat) 18:27:10

【見】 くるみ割り人形 トラヴィス


4日目、その日の夜。
出番を終えた客演の男は、広間の隅で竪琴を抱えていた。
使用人を呼び付けて、弦やら何やらも用意して。
言葉の通りにメンテナンスをしてやるつもりだ。

待宵館の夜は近い。
それをひとり、肌で感じながら。

抱え上げて、品定めするように琴を見やる。
……成る程、なかなか悪くない楽器だ。

紅茶でも、と使用人を探して辺りを見渡し、
ちょうど貴方と視線が合った。



「……やあ、プルー。
 使用人が見当たらなくてね、
 悪いのだけど、紅茶を頼めないか?」
(@19) 2021/10/23(Sat) 18:34:00

【赤】 悪食 キエ

胎の底から1匹の鰐が浮かび上がると其の背中はゲイザーの足場になった。

「はいはい、出してあげるから大人しくしてなさい。…で、何処に出るの君」

鰐が発する声はキエのものだ。此の鰐が“キエ”だと夢を見ているゲイザーならば判るだろう。
鰐はゲイザーを乗せてゆっくりと感情と記憶の沼を泳いでいく。
………そう、沼だ。ゲイザーは人格であるから直ぐに混ざらなかったというだけで、本来胎の中は泥濘のように混ざっている。此処から特定の何かを掬い上げる事など砂浜から一粒の砂を探し当てる事に等しい。
何処かから赤ん坊の泣き声が聞こえる。


「君達が勝手に持ち込んだ魔力とやらを使わせて貰うからね。君も出られるんなら文句無いだろ?」

キエの行動は酷くあっさりとしていた。此処から出る為の試練も無ければ課題も無いが其れが“キエ”だからだ。
(*24) 2021/10/23(Sat) 18:48:39

【見】 トレジャーハンター プルー

>>@19 トラヴィス

「ふふん。アタシに声を掛けるとはお目が高いじゃない。
いいわ。それ弄りながらちょっと待ってなさい!」

にっと笑った女はいつも通りだ。
賑やかに騒がしく調理場へ姿を消し、暫くしてポットとカップを持って戻ってきた。
手際よく紅茶をふたり分淹れて、貴方の正面に座る。

「楽器のメンテもできるの?」

角砂糖をふたつ投げ入れ、くるくると混ぜながら尋ねた。
(@20) 2021/10/23(Sat) 19:00:26

【人】 浮遊想 テラ

 

「 
ああ、なんだ、今は──の声を聞いてくれるのかい?
 」
 
(64) 2021/10/23(Sat) 19:03:09

【人】 浮遊想 テラ


ナニカ は、抱き着かれてそのまま 
あなたを抱き返して浮いています。

「 
抱き着くならやっぱり女の子の方がいいよなぁ
 」


燃えるようだなんて、そんなものはただのあなたの錯覚で。
ナニカ が与えているのは寒さ冷たさ 
分子が振動する熱量を奪って、
音も眠るような絶対零度へ連れる概念。


それもまた、此処この夢で、今だから起きていること。


「 
目をつむりましたよ、できそう?
 」

ナニカ は、
目を閉じました

あなたは ナニカ に夢を見せられません。

「 
君の発言通りの結果に辿り着けそう?
 」

ナニカ は、あなたの思い通りになりません。
ナニカ は、
あなたに期待をしていません。

「 
ど う か な  
 」

あなたのその期待は、
空振りに終わることが決まっています。


ナニカ に対して、あなたは捕食者ではありませんでした 

この夢では、どうもそうらしいですね
 
(65) 2021/10/23(Sat) 19:04:11
シトゥラは、契約内容ねえ。へえ。そう。っていう気持ち。
(t14) 2021/10/23(Sat) 19:10:22

【見】 くるみ割り人形 トラヴィス

>>@20 プルー

少しだけ不安そうに見送ったが、それは取り越し苦労になった。

「うん、嗜む程度には。惚れなおしたかい?」

正面に腰を下ろす貴方を見る事はない。
真剣な視線は、琴だけに向けられている。

──ぱちん。
既に張られた弦を切り、小さな紙袋から新しいものを取り出す。

手に取った弦の先を小さく結んで、
胴側からピンに引っ掛け通す。

上部を指先でちまちま触って、引く。
それの繰り返しだ。

これが錆びていても、そうでなくても。
男はこれを42度繰り返すつもりだ。


「……あまりこの辺りの物には触れないようにね。
 混ざってしまうから。」

切る、通す、引く。

「丁度、話し相手が欲しかったんだ。
 どうだい、プルー。この数日は楽しかったかい?」
(@21) 2021/10/23(Sat) 19:28:49

【見】 技術指揮 シトゥラ

>>@20 >>@21 見学席達

足音が二人の席の傍で響いた。
持ってきたスコーンを
プルー、トラヴィスの順に
だす。

ジャムは、5つほどカラフルな色合いを準備した。
料理好きの男でも流石にここまでは作っていないだろう。きっと。


隣の席から椅子を持ってくれば、プルーの真隣に置き席に着く。
そのまま彼女の肩に頭をもたれかけ、いまにも眠りそうな姿勢。
そんなシトゥラは持ってきたカップに怠惰に紅茶を入れ、
表情がわからないままあなた達の修理の作業と会話を眺めている。
(@22) 2021/10/23(Sat) 19:44:45

【赤】 死神 ゲイザー

定義がキエを形作るとするならば、
この鰐もまた、キエの一部分なのだろうか。

ゲイザーは悍ましいアトラクションのような景色を進む。

「ま、魔力……? あたしっ、魔法使いじゃありませんし。
 よくわからないですけど……。
 わ、悪いことしないならいいですよっ!」

きっとあなたは、
”悪いことなんて滅相もない”なんて返してしまうのだろう、
そも善悪基準が人間とは違うのだから。

拍子抜けするほど簡単な脱出に、
”もっと早く声をあげればよかった”なんて思いながら。

(*25) 2021/10/23(Sat) 19:47:07
ゲイザーは、胎の中で夢を見ていた。頭の中にお友達がいた頃の夢。生きづらいけれど幸福で、安寧のあった日々。
(a54) 2021/10/23(Sat) 19:51:37

【赤】 死神 ゲイザー



「何処にって、勿論──リーパーの中に!」


 
(*26) 2021/10/23(Sat) 19:52:49

【人】 悪食 キエ

>>
???

>>64 >>65

キエの柔らかい肩が、腕が、胸が、腹が、腿が、冷えていく。錯覚はまだ止まない。

「……此れでも口説いてるんだけど?可愛い子猫ちゃんが誘ってると言うのに冷たいねェ。
 君さえ決めてくれればきっとできるのに…残念だ、とても」

真っ白な指先で頬
があるかもしれない
場所を撫でると抱き締める力を強めた。実際にできるかどうかなど知らないしそうであれば良いと願っているだけだ。
熱で潤む瞳を歪ませ口から冷たい吐息を漏らす。キエは寒くても死ぬ事が無いからこそ何の危機感も持たず其の儘笑っている。

「嗚呼、夢を見ないMr.ホワイトWhy to。僕は君が夢を見ないからこそ此の想いを思い出した。ずるいなァ、口惜しいなァ…目の前に在るのに食べられないなんて。
 
きっと人は此れを夢物語のようだと言うのかな


キエは此の想いもいつか飽きて忘れてしまう。夢を見ない
???
の事は覚えていても、感情の起伏が少ないからきっと此の歓喜を忘れてしまう。
???
が期待していないからこそ此の想いは直ぐ冷える。
音の眠るような静けさの中、目を閉じて目蓋越しに何かを見たと思う。

「もう少しこうしていても? 多分僕、君から離れたら冷たいのを失くしちゃう気がするから」

自分の理を持つキエは誰かに支配された事など無かったから其の時間を強請る。
そんな時間を過ごすのか、それとも直ぐに身体を離してしまうのかは
???
次第だ。
(66) 2021/10/23(Sat) 19:55:11

【見】 トレジャーハンター プルー

>>@21 >>@22 袖裏のお茶会

「こーゆーの、昔から触ってて慣れてんのよ。驚いた?
心配しなくても邪魔はしないわ」

アタシはいつでも惚れ直してるわよと返して、竪琴の上を忙しく動き回る指先を眺めていた。

「ここ数日?久しぶりに賑やかで、慌ただしかったわ。
……使用人手伝いに駆り出されるとは思ってなかったけど、あれはあれで楽しかったからヨシって事で!」

プルーにとっては、ここ数日もいつも通りの範囲内だ。
……周囲は、そうではなかったようだけれど。

「トラヴィスは、楽しかった?」

差し出されたスコーンにありがと、シトゥラと返し……珍しく此方にもたれかかってきた頭をぽんぽんと優しく撫でて。

女はそう尋ねた。
(@23) 2021/10/23(Sat) 20:09:03

【赤】 悪食 キエ

「…ん、見えた」

目的地リーパーを意識に捉えると迷う事なく速度を上げた。
キエは人を導かないし救いもしないし愛していない。されど人を大切にせざるを得ない曖昧模糊な存在だ。
人によってキエは善にも悪にも成ってしまうし、キエ自身も自ら其の在り方を選んだ。其れはキエの嫌う面倒が多く在る筈なのに選んだ道だ。
赤ん坊の泣き声が遠くなっていく。


「相も変わらずおかしな事を言うねェ君は」
(*27) 2021/10/23(Sat) 20:10:25

【赤】 悪食 キエ

 
 
「―――悪い事なんて滅相も無い。」

 
(*28) 2021/10/23(Sat) 20:11:17
キエは、ゲイザーと共に目的地へ至った。
(a55) 2021/10/23(Sat) 20:12:14

キエは、直ぐに其処へゲイザーを落とすとさっさと帰ってしまう。
(a56) 2021/10/23(Sat) 20:12:47

キエは、ゲイザーが持ち込んだ魔力で2人を会わせた。
(a57) 2021/10/23(Sat) 20:14:32

キエは、ゲイザーが持ち込んだ魔力で崩れた自分を少し直した。
(a58) 2021/10/23(Sat) 20:14:56

キエは、残った魔力を身体の外に流した。こんな異物が在っては“キエ”ではなくなるから。
(a59) 2021/10/23(Sat) 20:16:20

【人】 死神 ゲイザー


「ぶえっ!」


リーパーは、その時思い切り転んだ。
(67) 2021/10/23(Sat) 20:17:59
ゲイザーは、虎視眈々と息をひそめている。その時が来るまで。
(a60) 2021/10/23(Sat) 20:18:41

【見】 くるみ割り人形 トラヴィス

>>@22 >>@23 舞台袖

「へえ、驚いたよ。
 プルーと言えば私の部屋を荒らす天才だからね───と、」

寄ってくる緑色。いつも通りの光景。
ささやかな反抗を感じつつ、
スコーンへありがとうと礼を述べる。

「私が彼の機嫌を損ねてしまったんだ。」

彼女へそう苦笑混じりに説明した。
琴から少しだけ手を離して、自らの衣服の首元を緩める。

……その喉元には切り傷があった。
これが、機嫌を損ねた結果。


「……そう、そう。
 楽しかったのなら何よりだ。
 やっぱり、たまには宴も悪くないね。」

貴方が楽しかったと笑えるなら、
それは男にとっても喜ばしいことだ。


続く問いに、男は─────
(@24) 2021/10/23(Sat) 20:26:41
トラヴィスは、咳払いをひとつ。
(t15) 2021/10/23(Sat) 20:26:52

【見】 舞台人 トラヴィス




「楽しかったよ。
   久しぶりに、生きた心地がしたから。」


演じることが何よりも好きな男は、
屈託のない、素直な笑顔を見せた。
(@25) 2021/10/23(Sat) 20:27:24

【見】 くるみ割り人形 トラヴィス



「けれど、
 そんな時間ももうおしまい。
 演者達彼らには秘密で、月を待とう。

 二人と過ごす時間だって、
 同じくらいに大切で、楽しいと思っているよ。」



紅茶を一口。
それからスコーンへ手を伸ばして、どの色を纏わせるか思案。
貴方達へ、オススメはどれか、と視線を向けた。
(@26) 2021/10/23(Sat) 20:30:48

【人】 巫女 ユピテル

>>+23 >>+24 ミズガネ

「────」

「……
W『自分がこうしたい』と思ったことW
?」

言われた言葉が、何度も繰り返されます。
何度も、何度も。
ずっと言われたかった言葉。


 最愛の存在はいつも『いいよ』と言います。
 でもユピテルはそれは凄く嫌でした。
 最愛でない人は巫女の使命を果たすのを望みます。
 ユピテルは、いつしか『自分がこうしたい』を

 誰にも言えなくなりました。
 誰にも言わなくなりました。


 だって、黙って従順なフリをしていれば。最期のその日、したくない事を避けられる。
 使命を放棄し、全てを止められる。


気付けば大地の巫女の心は冷えて、氷の巫女になりました。

 
──でも、
それですら本当の『自分がしたいこと』ではありませんでした。


 ▼
(68) 2021/10/23(Sat) 20:33:41

【人】 巫女 ユピテル

>>+23 >>+24 ミズガネ

 違う道があるなら、見つけたかった。
 最愛の存在の望みを、平和に叶えたかった。
 最愛でない人を、無意味と切り捨てたかった。

 それを捨てきれず、毎日毎日迷い続けて。
 だから、こんな所まで迷ってしまったのか。

 もしかしたらこの時にはもう、
 ユピテルの『自分がこうしたい』事は、

 
死にたい
か、
逃げたい
に変わっていたのかもしれません。

ユピテルは一度も『自分がこうしたい』を、
ただしく他人に、誰かに応援された事がありませんでした。

 ▼
(69) 2021/10/23(Sat) 20:34:22

【人】 巫女 ユピテル

>>+23 >>+24 ミズガネ

「──ふふ」
W俺WW私Wはどんな選択をしても、Wお前WW貴方Wを応援しているから


「まるで、私の神様の様な事を言うのね。ミズガネ」 
Wお前がWW貴方がW道を選んで進むことを、自分のことのように嬉しく思えるのだから


「……ありがとう。もう、寒くないわ。
抱き締めてくれたのがわかるの。きっと何度でも触れられる。

館に来て、皆とお話して、貴方と触れ合って。
『自分がこうしたい』と思ったことを無意識に貫いてた。
それが今に繋がっているなら、迷わないわ」

改めて考えます。
今の、本当の『自分がこうしたい』と思ったことは──

  「       」

だから負い目なく日々を受け入れられるように、


「貴方が信じてくれるなら、私、どれほどでも頑張れるわ」
もう間違えない。こんな私に、熱と勇気をくれたから、」

  「WいってきますW」

人に、赦しは与えました。館では本心の赦しを沢山。
人に、赦しを貰えたのは、初めてでした。
(70) 2021/10/23(Sat) 20:36:09

【人】 巫女 ユピテル

>>62 >>63 キエ

「夢……そうかも。
多分私今、ずっと幸せな夢を見続けているようなもの
“元の私”にならあった。だと、納得するしかないわね〜」

自分にだけ告げられた言葉の響きが、
初日と意味を異なっている事に気付いて少しだけ笑います。
これはこれで、そう思わせる事がなんだかW楽しいWので。

「そうするわ。それじゃあ、また明日ね」

顔を上げて、何でもないいつも通りの緩い笑顔に戻ります。
ひらひら手を振って、
「教えてくれてありがとう」と去っていきました。
(71) 2021/10/23(Sat) 20:42:22

【人】 空想 ゾズマ

>>55 ゲイザー

あなたが食べるのをじっと見つめて。
真似をするように、フォークを操りパイを一口。
少しずつ丁寧に食べながら、話を聞く。

「……同じ?」

あっけにとられたように動きをとめて

「そっか、そうだったんだ。わたし以外に、はじめて会った……
 きみはもともとゲイザーの頭の中の存在で……
 
え、なんだか、すごいね……会えてうれしい……!


少女はゾズマの仮面をかぶることも、前に殺されそうになったことも忘れ、なぜか目を輝かせ始めた。
けれど、すぐに"死んだ"という言葉を思いだしてしまったのか、謝りながらおとなしくなった。

「ゲイザーが死んだ……って……ど、どうして?
 きみが殺したの?棄てられたことに、怒ってるの?」
(72) 2021/10/23(Sat) 20:51:19

【見】 トレジャーハンター プルー

>>@24 袖裏

「ふふん。これでもアタシ、昔はいいとこのお嬢さんってやつだったのよ。使用人の真似事が好きな問題児だったけどね」

問題児だという自覚は、あった。
ここまでへそ曲げるのも珍しい、とスコーンに真っ赤なジャムを付けて口に運び……首の傷を見た。
唇の横に赤を付けたまま、顔を顰める。

「……なにそれ。誰にやられたのよ。
この前までそんなのなかったわよね?」

殺人鬼リーパーか、それとも。或いは?
……答えをはぐらかすのなら、女はそれ以上言及しない。
いつも通りはそうして保たれてきた。

「トラヴィスが楽しかったのなら、文句無いけどさ。
シトゥラに心配かけるのは程々にしなさいよね」
(@27) 2021/10/23(Sat) 20:54:56

【人】 浮遊想 テラ


「 
冷たいって思う 

  
やさしくしてはいるつもりなんだけどなぁ。

  
まぁつもりっていつでも“つもり”ですからね。


ナニカ は、異形だなんてこともなく、
案外普通に、人間の形をしています。
握手の手から窺えた通りに、
男性の特徴を持っていると思いました。
だから、あなたは ナニカの頬を撫でられました 
ナニカ も、触らせる気があったので。
ナニカ にその気がなければ、
相手から触れることは出来ません。

「 
ズルいねぇ──ってば。口惜しいかぁ。

  
ごめんね? オアズケみたいなことしちゃって


「     
罪滅ぼしでもないけれど、
      
  
そのもう少しは構いませんよ子猫ちゃん
 」

自身の存在をしっかりと確立させているあなたは、
その通り、離れてしまえばこの冷たさをなくしてしまうでしょう。


あなたは“孤高”で、
孤独
ではない。


「 
これは夢、夢、夢。
最初から、そこになんてなかったのさ
。 」


あなたの意識が 
寒さ
 に刈り取られてしまうその時まで、
この冷たい抱擁は、戯れは、続けられていたのでした。
(73) 2021/10/23(Sat) 20:56:08
トラヴィスは、シトゥラへ視線を向けた。
(t16) 2021/10/23(Sat) 20:58:03

【見】 技術指揮 シトゥラ

>>@23 >>@24 >>t15 >>@25 >>@26

深い青色のブルーベリー。
眩い紅のクランベリー。
甘さを控えめにしたバタークリーム。

「……楽しそうで何よりですね」

頭を撫でられる、この距離感が心地よい。
もう色んなものに慣れきってしまって変化なんて求めていなかったのに。
誰かへ優しさを振りまくことも刹那のものと知っていたのに。

新しい人たちは期待をさせるし、目の前の人間は変えられる。
本当に困ったことだ。

「俺も、楽しかったですが。
 流石に―――怠けているのはやめにしようとおもいます」
(@28) 2021/10/23(Sat) 20:59:49
テラは、浮いている。
(a61) 2021/10/23(Sat) 20:59:53

【見】 トレジャーハンター プルー

「……終わりって言うけど、あの『舞台』は悪くなかったわ。
ううん。最高サイコーだったって言うべき?

また気が向いたらやってよ。
アタシ、今度は最前列取っとくから」

口の横の赤を指で拭って、女は笑う。

「あら。もうアタシの願い、叶っちゃいそう?
約束忘れてないわよね。トラヴィスの目利き、期待してるから。
おつまみはシトゥラ、頼んだわ!」

勝手に話を進めた。
赤いのと黄色いのがオススメだと伝えて、まだ明るい外を眺める。

もう間もなく、宵が来る。
(@29) 2021/10/23(Sat) 21:00:01