人狼物語 三日月国


145 【R18G】星仰ぎのギムナジウム2【身内】

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視点:


トットは、ここにはいない。人より食べ物が乗ったトレイも、慌ただしくて軽い足音も、今朝はここにない。
(c2) 2022/05/06(Fri) 21:20:49

はなわずらいの トットは、メモを貼った。
(c7) 2022/05/06(Fri) 23:40:11

【独】 はなわずらいの トット

/*
行け〜〜〜〜〜〜ッ!!!!悔い無くやれ〜〜〜〜〜〜〜ッ!!!!!!
5メガネは応援しています!!!!!!
(-35) 2022/05/06(Fri) 23:48:11
トットは、昼過ぎ。急に現れては、なんでもなかったようにいつも通り。
(c18) 2022/05/08(Sun) 9:05:34

トットは、頭の花飾りは無くなって、代わりに右眼に花が咲いていた。
(c19) 2022/05/08(Sun) 9:06:48

トットは、夢でも見てるかのように、ずっとふわふわと幸せそうに笑っている。
(c20) 2022/05/08(Sun) 9:09:22

【秘】 はなわずらいの トット → 司書 エルナト

「あれえ」


声を掛けられると、ゆっくりそちらを向いた。
緩慢な動作は水にでも浮いているかのようだ。

「エルナトだあ」
「あ〜 あ〜? そだ こないだごめんねえ」
「おはな……あるよお まだ」


そう言って、手に持っていた紙袋を見せた。

「……? あ」
「えへ おれねえ だいじょうぶ! いまふわふわなの んふふ」
「ずっとおはなさいたあとみたい んふ」
(-151) 2022/05/08(Sun) 13:05:45

【秘】 はなわずらいの トット → 司書 エルナト

「きのう? きのう……」
「あは んふふ そだねえ! えへー なにしてたかナイショ……」
「……これねえ なんかねー フクハンノー? だって」
「ないてもおはなさいちゃうからなかないでねっていわれた」


自分の右目を抑えてトットはそう言う。
しばらくしたらもどるって、と告げる声には、動揺も感傷も何も含まれていない。
頭に咲いていた花と同じ花。薄桃色がそこにある。

それから、貴方に紙袋を差し出して。

「あげる!」
「おれたち、エルナトにもらってほしーから」
「いる?」
(-154) 2022/05/08(Sun) 16:14:37

【墓】 はなわずらいの トット

「んふ ふふふ えへ またそだったねえ」
「がんばってえらいねえ ふふ」


園芸部の受け持つ畑に、ゆらゆらと揺れながら屈んで作物を見ている。
傍らに置かれたジョウロは空。
鼻歌を歌いながら、誰に向けるでもなく話していた。

「いーなー おれたちもかってにさきたいね」
「おれのナイフとられちゃったもんなー」


「どんなきもちなんだろーな」
「いたくもないしきもちよくもないのかな」


ふしぎだなあ、と浮かされたような声音で呟く。
自分の病気は嫌いじゃなかった。人の為になれると思って。
ホントに治ってしまったら、自分なんて何のために在るのかわからない。

おれ、なにされたんだろ。なおったのかな。
よくわかんないけど。
でも、なんだか
しあわせ
だからいっか。
ずっとこのままでもいーや。
(+17) 2022/05/08(Sun) 16:33:35

【秘】 はなわずらいの トット → 司書 エルナト

相変わらずトットはにこにこと笑顔を浮かべている。
にこにこと言うにも力が無く、顔が緩んでいるだけのようにも見える。
見えている左目の焦点も、傍から見れば定かじゃない。
次いで夢遊病でも患ったのではないかと思われても仕方がないくらいだ。

それでもトットは問題なかった。
とっても幸せ
だから。
だからきっと気を遣われたとしても、どうしてなのかわからないだろう。

「んへへ よかったー! あんしん」
「おとどけしたかったので」

「……おれたち?」


トット以外の誰かは、勿論ここには貴方しかおらず。
それでもトットは
「いるよお」
と言う。

「ほら」「ね」


指を差すのは 紙袋。それから、右目。


「おれたち、みんないるよ」「いっぱいいるよ」
「きみにたべてくれてうれしかった」「みんなによろこんでもらってうれしかった」

「おれたちずっとおもってたの みんなのやくにたちたいって」
「みんなのやくにたってみんなのなかにもさくんだ」

「ね」
「おれ おいしかった?」
(-159) 2022/05/08(Sun) 16:48:32

【秘】 はなわずらいの トット → 司書 エルナト

「……えへ」「んふ ふふふ」

「は、あは、ははは! 
、ひ、っは、あは」
「ッ、あ……そ〜お? そおかなっ? あはっ、ははは」


美味しい、大好き、食べちゃいたい。なんて素敵な言葉だろう!
しあわせ、しあわせだ。しあわせ。しあわせ。


貴方のその言葉で、トットは自身の身体を抱く。
けれどその仕草は全く恐怖からではなく、……過ぎた幸福感から。

泣くなって言われていたのに、トットの身体に収まりきらなかった幸せが涙となって転げ落ちて。
そこからまた、花が咲いた。

「エルナト」
「エルナトっ、おれあげる」「もっとあげる」「もっと」

「でも、ぜんぶはあげられないし」「じぶんのうでってじぶんできったらだめなんだって」

「だからね、えっと」

「……あった! ハイ!」


貴方にもう一つ、潤む瞳を向けて差し出した。

(-179) 2022/05/08(Sun) 19:08:51

【秘】 はなわずらいの トット → 司書 エルナト


差し出したのは カッターナイフだ。



「ね」
「エルナトがさかせて」「エルナトがおれをさかせて」

「おれじゅーぶんしあわせだしさー もうさかなくていっかなっておもってたけど」
「でもほしいならあげたいじゃん?」

「あ。おれおもいだしちゃった」
「うしやぶたといっしょっていわれたことあんの! おれこんなんだし」
「ほんとにくいものになってる ふふ んふふ」
「でもおたがいきもちよくておいしいならいいよね?」


新品の、よく切れそうなカッターナイフ。
ナイフが取られてしまったから、こっそりしまってあったのを卸した。

この薄っぺらな刃一枚で、互いが満たされるかもしれない。


トットはそう思っている。

「おれのぜんぶはあげられないけど」

「エルナトのすきなときに、すきなよーに」

「おれのこと さかせていーよっていったら どーする?」
(-183) 2022/05/08(Sun) 19:18:52

【秘】 はなわずらいの トット → 司書 エルナト

近づいた顔に怯みもしない。反応が出来ない。
浮いた頭では反射なんて物は無いに等しい。

だから、急だった。ブチ、と音がして、身体がやっと強張った。

繰り返し問う貴方の声が遠くに聞こえて、
でもすぐに答えられなくて。


目の前が一瞬白んだ。


「…………っ、
!?
 〜〜〜〜ッ、う
、ッ 
あ、」


血飛沫は無い。代わりにものの一瞬でトットの身体から花が咲き誇る。
切り裂かれた通りに行儀良く鮮やかに咲いた花は、咲いた側から貴方の胃へと収まる。

食い千切られる。 咀嚼される。 嚥下される。

過ぎた衝撃に、快感に、幸福に上げた声は紛れもなく嬌声の類だ。
嬉しいと幸せに塗り潰された頭じゃ自分がどんな声を上げてるかももう分からない。
無我夢中で貴方に抱きつき返して、痙攣して使い物にならなくなった身体を預ける。

「あ、
あぁ
…………ッ! っ、! か、は」
「える、な」「ぁ とっ ん、



幸いか不幸か成長する前に食されていくものだから、疲弊は前より感じられなかった。"治療"の効果もあるのだろうか。咲かずに流れる血もあった。

「あ、あ」「ぅ"、ふぅ、〜〜〜〜…………!」
(-192) 2022/05/08(Sun) 20:06:09

【秘】 はなわずらいの トット → 司書 エルナト

「ぇへ」 「
あ、っ?
」「っ」
「っへ、あは! 
あっ
、あ」


もう貴方の声も聞こえていないし、なんの音も聞こえていない。
花が咲くのも、引き千切れるのも、ただ気持ちいい。
気持ちいい。 気持ちいい。 
気持ちいい。


ふやけた瞳から転がる涙から花が咲く。搾り出された血からまた花が咲く。

「ぁ"〜〜っ、ゔ、はぁ、あ!〜〜ッ!ッ!」
「あ、えぅなと、
も、
えぅ、な"」


怖くなってきた。何がなんだかわからなくなってきた。
どうしてこんなことになったんだっけ?目の前にいるのは誰だっけ?
おれはだれだっけ? はな、
はながさいて、 きもちよくて、 あれ、 あ

はなが、


「、」「ぁ」  「♡」「ぇ" へ」



不規則に身体が跳ねた。手足が人形みたいにピンと伸びて、脱力して。段々身体が弛緩して。

「えへ」  「ぁ」「おれ」


何の反応も返さなくなった。
貴方が満足したかどうかもわからないまま。

花ばかりが貴方に微笑んでいる。
(-210) 2022/05/08(Sun) 20:52:27