人狼物語 三日月国


188 【身内P村】箱庭世界とリバースデイ【R18RP村】

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【人】 ]X『悪魔』 ゼロ


[言葉が理解できなかった。
 思考もただ本能だけがあり、
 単純で漠然としていた。
 周りが発する音を少しずつ聞き分けて、
 ようやくそれに意味がある事を知る。

 石壁にくっついて寝転んでいる時、
 ふと覗き込まれた。
 ひとり?こんなにちいさいのに。
 億劫さを感じ壁の方を向く。
 雑に伸びた髪が零れ落ち、 悲鳴が上がる。

 次の瞬間衝撃を感じる。
 攻撃されたのだと飛び起きて、
 意味の解らない音を激しくこちらに向けて発してくるそいつから逃げ出した。

 この時に言葉が解っていたならば、
 自分が『証持ち』だと気付けていたのだろう。
 思い返しても詮無い事だけど。

 これ以降、他人に背を向ける事を避け、
 少年期になって漸く言葉を覚え、隠すべきなのは首の後ろだと理解した。
 どうせ髪を切る機会なんてない。丁度良かった。]
 
(280) 2022/12/12(Mon) 12:21:45

【人】 ]X『悪魔』 ゼロ


[幼年期の間にスラムから出なかったのは、
 輝く道の向こうにある地獄を見ていたからだ。

 この後ろ暗い場所から一歩出たら、
 きれいな世界がある事を知っている。

 けれど出たら一瞬で多くの悪意を受け、
 まるで動物のようにつままれて暗い場所へと投げ捨てられる。

 地獄なんだと理解した。
 きらきら光る眩しい地獄。
 自分には相応しくない場所。]
 
(281) 2022/12/12(Mon) 12:22:05

【人】 ]X『悪魔』 ゼロ


[ああ、でも、でも……
    自分を見た時にきらきらした大勢が、
      一瞬で混乱に塗れ騒ぎ立てたあの様子……]



[もう行かない方が良いと思うと同時に、
 どうしようもなく息の詰まるような感情がある。]
(282) 2022/12/12(Mon) 12:22:24

【人】 ]X『悪魔』 ゼロ


[いつも二人でいる浮浪者が居た。
 二人だという事は羨ましいように感じた。
 できる事の幅が広がるから。

 そいつらを見ていたら、自分も相棒を探した方が生きるための効率が良いのかとも思っていたけれど。
 ある日片方が、もう片方の寝込みを襲うのを目撃した。

 なるほど、と思った。
 相棒を探した方が効率は確かに良さそうだけど、
 襲われる側にだけはならないようにしないといけない。
 感じた羨ましさは、きっと気のせいだった。


 そうしてどんどん他者から生きる術を学ぶ。
 信用という言葉は口だけだ。深く思考を探れ。
 読めない人間には関わるな。逃げ道は常に用意しろ。
 廃棄された有機物を待つよりも他者から盗んだ方が効率的だ。

 懐には常に保険を隠せ。自分を侮るやつ程御しやすい。
 こんな場所出身だからこそ、やれる仕事がある。]
 
(283) 2022/12/12(Mon) 12:22:42

【人】 ]X『悪魔』 ゼロ


[お金を稼ぐという発想は同じスラムの子供の真似だ。
 大人にやらされていたようだが、
 様子を見ていると確かに子供の方が関心を引ける事が解る。
 つまり今の自分でもできるのだ。

 すてられた中からマシな服を探し、
 こそこそと"きちんとした"人間の様子を見て学ぶ。

 上手く真似られたと思っていた。
 物乞いや靴磨き、大道芸、できそうな事はなんでもやった。

 だけど現実は無情だ。
 お金の事が解らないから貰う側としても買う側としても誤魔化され、騙され、騙されないようにと学んでも、考えても、所詮は子供の浅知恵。思慮深く冷静に在ろうとしても限界はある。

 そうして"輝く道の向こう"に住んでいる、綺麗な格好をして、肉付きがよく、言葉を流暢に喋る子供に。先ほどまで綺麗で立派なお店で買い物をしていたような子供に。有り金を全部奪われた時、ここで初めて、自分の中の何かが切れた気がした。]
 
(284) 2022/12/12(Mon) 12:23:12

【人】 ]X『悪魔』 ゼロ



[なんでだ。 必要はないだろう。
 俺が生きるために集めたものを、
 生きるために使わないお前らが奪っていくのか。

 それもこんなに、簡単に。

 薄暗い場所に住んでいて、小汚い格好をして、骨と皮ばかりで、拙くしか喋れない、そんな自分から。]

 
(285) 2022/12/12(Mon) 12:23:33

【人】 ]X『悪魔』 ゼロ


[ようやく理解する。

 俺はどうしたって、
 向こう側にはいけない。

 行けないと気付き、
 行きたかったのだと解る。
 あの眩しい地獄へと。
 そうしてこちらを嘲る側になりたかったのだ。
 そのくそみたいなヤツらになりたかったのだ。
 どうしてだか自分もなれると思っていたのだ。
 俺は怪獣になりたかった。

 どうして。
 どうして、 どうして、 どうして、

 どうしてこうなんだ、
 すてられてなければむこうにいたのか?
 俺が悪いのか? 俺を産んだやつが悪いのか?
 こんな場所があるから悪いのか?
 じゃあ国が悪いのか。それとも、もっと、大きな。

 解らない、だけど、すべて。ぜんぶ。
 この世界とやらへの悪意が、絶望が、

 世の中を理解できる頭を持った時に
 その差をはっきりと見せつけられて、
 ふつふつと、 呪いのように、]
 
(286) 2022/12/12(Mon) 12:24:34

【人】 ]X『悪魔』 ゼロ


[悔しい、ただひたすらに悔しい。
 戦えずに負けるのだと突き付けられたようで。
 くやしい。

 今まで生きてきたのは本能だ。
 それすらも馬鹿らしくなってきた。

 どうして生きなくちゃいけない?
 この最低で最悪な掃溜めで、
 どうやって生きていけばいい。

 ── たった一人で。]
 
(287) 2022/12/12(Mon) 12:25:30

【人】 ]X『悪魔』 ゼロ


 ………、…。

[暫くしてむくりと起き上がる。
 ここにはすでに自分一人だった。

 それでも起き上がる自分が滑稽だ。
 致命傷を受けない自分の身体も、
 まるで生きたがっているみたいじゃないか。

 生きた先に何かがあるなんて夢はみない。
 だけどここで諦めるなんて、
 あんまりにも悔しいだろう。]
(288) 2022/12/12(Mon) 12:25:50

【人】 ]X『悪魔』 ゼロ


[呪いは原動力だ。
 差があるならば埋めればいい。
 努力がきっと足りなかった。

 騙されるな、情を疑え。
 自己犠牲なんてそれこそ死への近道だ。
 涙なんてただの弱みにしかならない。
 けれどこの場所には海のように広がっていた。

 怪獣にはなれない。
 それでもこの腐った海で海獣程度にはなれたらいい。*]
 
(289) 2022/12/12(Mon) 12:26:15

【独】 ]X『悪魔』 ゼロ

/*
←海獣 かわいいね(チップが)
(-66) 2022/12/12(Mon) 12:29:18

【人】 XII『吊された男』 ユグ

――四年前――

……?

[>>244"偉い"という言葉を、あまりにも長い間聞いていなくて。
 その意味をしばらく、忘れていた。

 けれど感じ取ったのは、心があたたかくなるような、そんな優しい気持ち。
 迎えが来たのだと、それに対する喜びと安堵なのだと、その日は思った。
 
今日までを生きたこと、相手もまた安堵しているとは知らず。
]
(290) 2022/12/12(Mon) 12:52:40

【人】 XII『吊された男』 ユグ

[>>246人の手が伸びてくるのを、ほんの僅かに警戒した。
 ユグ少年にとって、それは暴力と蔑みしか齎さないものだったからだ。

 けれどそれも、一瞬。
 手が触れるより前に、魂が彼に心開いていた。
 あたたかい、体温のある手に。
 獣の子がするように、すり、と甘え。
 この人が神様でなければ何であろう、と少年は感じていた。]
(291) 2022/12/12(Mon) 12:52:59

【人】 XII『吊された男』 ユグ

[>>247実際は、望む神ではないと言われてしまったのだけれど。
 こちらを『吊られた男』と呼び『死神』と名乗る彼が証持ちであることは自明で、であればそこに死の一文字があったとて、彼はユグ少年にとって神に連なるひとりに思えていた。
 魂の慕う感覚も、そのひとに"箱庭"に呼ばれたことも、少年の心を魅了していく。
 来てくれるかな>>248、の問いには。]

はい。もちろん。

[断るはずもなく、手を取った。
 配慮は無駄になってしまったかもしれないが、結果として互いの望む形に着地する。]
(292) 2022/12/12(Mon) 12:53:12

【人】 XII『吊された男』 ユグ

[>>250白いローブに包まれて、細い身体を支えられて。
 湯浴みに、歩行の補助にと、まるでまともな生活すらままならなかった孤児は、死神に迷惑をずいぶんかけた。
 ただしく栄養のある食事を生まれて初めて摂り、回復してからはここでの生き方を教わり、知識を授かり。

 夢のような生活だと思った。
 ここなら本当に、神様の望み通り、箱庭の子は幸福に過ごせるのだと思った。]
(293) 2022/12/12(Mon) 12:54:04

【人】 XII『吊された男』 ユグ

[悪魔の拳が死神によって止められた時>>251>>252
 それまで大人しく従順だった少年が『やめて』『だめ』『いけない』と強く反発したのには、いつかの諍いを思わせて、その場にいた人間には一抹の不安を抱かせたかもしれないけれど。
 死神が悪魔を穏やかに諌めたからか、悪魔自身の自制からかその場はそれきり、以降も今のところは殴り合いなどには至っていない。

 
――今のところは。
]
(294) 2022/12/12(Mon) 12:54:40

【人】 XII『吊された男』 ユグ

[少年が洋館に馴染み、望みのものは用意できると聞いてはじめに願ったものは、白いローブだった。
 小柄な自分に合う大きさの、きれいな白い上着。
 それから丁寧に、丁寧にあの日に着せられたローブを洗い。使用人にも手伝いを依頼して。
 真新しいものを身に纏いながら洗ったそれを返しに行ったのは、もしかすると死神にとっては意外なことだったかもしれない。

 返却は了承されたか、断られたか。
 どちらにせよ、ユグは今も白いローブを好んで身に着けている*]
(295) 2022/12/12(Mon) 12:54:54
XII『吊された男』 ユグは、メモを貼った。
(a52) 2022/12/12(Mon) 13:05:06

【人】 XVU『星』 エト


 世界はまだまだ知らない事に満ちています
 ですが、そこには希望があるとエトは思います

 星が輝きを失わない限り
 星の輝きが導いてくれる限り
 世界には希望が存在しているはずです

 だって、今日も星は輝いているのだもの
 
(296) 2022/12/12(Mon) 13:08:05

【人】 XVU『星』 エト


[もう7〜8年は昔の話
『世界』その人からの問い掛けがありました>>4
それを問われた意図は分からず
意図を確認する事もしませんでした。

そうしてエトの考えを伝えた『世界』は
その後、洋館から姿を消してしまいました。]
 
(297) 2022/12/12(Mon) 13:08:33

【人】 XVU『星』 エト


[星が彼の居処を伝えてくれる事も
今に至るまで、全くありません。

以前に星は『塔』の君の居処を伝えてくれました。
知らないはずのその人がそこに在ると分かり
胸がいっぱい…そんな心になったのを覚えています。
訳が分からなかったそれも
エトがどういった存在なのか分かってからは、そう思う関係が嘗ての『塔』の君とあったのだと
今ではそう受け入れ、想いとして馴染みました。
星の導きも、『塔』は探すべきとの意向だったのでしょう。

であれば、『世界』の居処の導きがないのはつまり
探すべきではないと、きっとそういう事なのです。

なのでエトは、その時が来るまで待つと決めたのでした。]
 
(298) 2022/12/12(Mon) 13:10:54

【人】 XVU『星』 エト

 ー 洋館:自室前 ー

 
ん〜〜


[現在のエト
気の抜ける鳴き声を発して棒立ちしています。
寝ていそうな表情をしていますが寝ていません。
寝ている時もあるけど、今は寝ていません。

これは考え事をしているのです、癖です。

『愚者』の子への贈り物が決まりません。
決まらないというか
故郷にて探そうにも贈れるような代物はない気がするのです。
それ故のお悩みタイム、でした。]
 
(299) 2022/12/12(Mon) 13:11:44

【人】 XVU『星』 エト


[エトの持つ貝殻
これなら贈り物には沿うかもしれません。
ですが、これはあげられないのです。

ここへ送り出される際
星詠み様から渡されたものですから。]**
 
(300) 2022/12/12(Mon) 13:12:18
XVU『星』 エトは、メモを貼った。
(a53) 2022/12/12(Mon) 13:27:12

【人】 ]Y『 塔 』 プロセラ


きっと、
誰より早く
誰より正しく
終わりの兆候を理解していた。

過不足なく満たされたから、崩れただけだ。

なにかが間違いだったからでもなく
何処かが狂ってしまったからでもなく

完成したから、終わっただけ。
ただそれだけのことだった。
 
(301) 2022/12/12(Mon) 13:56:53

【人】 ]Y『 塔 』 プロセラ


つまり、これがあなたとわたしの完成。
これっぽっちも望まないかたち
それがわたしとあなたにとっての過不足の無い関係だった。

あとは崩れ落ちるだけ
ならば
せめて望むかたちで散りたいと願ったわたしを

あなたは、如何思っただろう ――――
 
(302) 2022/12/12(Mon) 13:58:35

【人】 ]Y『 塔 』 プロセラ


喜びでも
信頼でも
恐れでも
驚きでも
悲しみでも
嫌悪でも
怒りでも
期待でも

なんだってよかった

罪悪感でも
好奇心でも
絶望でも
憤慨でも
悲憤でも
皮肉でも
自尊心でも

運命でなくても

あなたにとってのいちばんになれるのなら

なんだって。
 
(303) 2022/12/12(Mon) 13:59:38

【人】 ]Y『 塔 』 プロセラ


不安も
感動も
感傷も
恥辱も
憎悪も
悲観も
優越も
不健全も

すべてあなただけから与えられたかった

楽観でも
服従でも
畏怖でも
失望でも
後悔でも
軽蔑でも

死さえも

あなたが与えてくれるならなんだって
望んで呑み干してみせるから

あなたが決してわたしをわすれられないように
とびっきりの微笑みを湛えて
 
(304) 2022/12/12(Mon) 14:00:23

【人】 ]Y『 塔 』 プロセラ


どうか
その魂に刻みつけて
あなたの平穏な終わりを幸福な終焉を
祈れなかった醜いわたしを
どうか、決して赦さないで

わたしだけを愛してと
最期まで素直に縋れなかった
臆病で身勝手なわたしを。

たったそれだけの為に何もかもを
滅茶苦茶にした愚かなわたしを

どうか どうか、
わすれないでいて

あなただけはおぼえていて
わたしがこの咎をわすれてしまっても
 
(305) 2022/12/12(Mon) 14:06:56

【人】 ]Y『 塔 』 プロセラ


なんて。

ねぇ神様
願ったって、祈ったって
どうせ叶えてはくれないのでしょう?

ほんとうはちゃんとわかっていた。

破綻でしかないわたしから解放されることは
あなたの愛し子にとって救済でしかないのでしょうから。

或いは
等しくあなたの愛し子であるわたしにとっても
これは救済なのでしょうか?

だとしたら、ほしくなかった救済なんてそんなもの
祈ったって、願ったって、何が在ろうと

ねぇ神様、
どうせ叶えてはくれないのでしょう
 
(306) 2022/12/12(Mon) 14:08:02

【人】 ]Y『 塔 』 プロセラ




『暗転』  


 
(307) 2022/12/12(Mon) 14:10:43

【人】 ]Y『 塔 』 プロセラ


[ この世に生れ落ちたせいで随分人が死んだのだと思う。
  少しくらい申し訳なく思った方が良いのかもしれないけれど
 
申し訳無い
けれど、未だに何も感じない。

  どうだっていい。 ]
 
(308) 2022/12/12(Mon) 14:12:13