人狼物語 三日月国


203 三月うさぎの不思議なテーブル

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【人】 厨房担当 マシロ

 

[ ごめんね を言いたいんだ、と気付いた。
  勝手に傷付いて、勝手に傷付けた速崎に。

  それからもう一度 笑い合いながら
  きっと誰かの笑顔のために作れるようになるはずの、
  あまくて幸せなデザートを作りたい。


  少食の遠藤にも楽しんでもらえるよう考えて
  可愛いを愛する知恵にお墨付きを貰って
  密かに兄のように慕う瑞野にソースアートを教わって
  谷底から自力で這い上がった美澄へは歓迎代わりに。
  デザート類を得意とする黒原にも笑って欲しい。
  店長に、もう大丈夫です、と示したい。 ]

 
(37) 2023/03/15(Wed) 15:25:54

【人】 厨房担当 マシロ

 


   [  
風の訪いは、まず、貴方へ  ]


 
(39) 2023/03/15(Wed) 15:25:59

【人】 厨房担当 マシロ

 ― 一歩、 ―



[ ケーキ作りの為に彼の家へ帰って来た頃には、
  幾分か体の軋みも重さもマシになっていた。
  買い物の最中は腕に寄り掛かり、腰を庇う羽目になったが
  自力でキッチンを往復出来る程度には回復し
  「待っててください」と彼へ告げ。 ]


  …………よし。


[ 髪を高い位置で一つに結び、気合を入れると
  肌身離さず持ち歩いているクッキーの写真を撫で、
  邪魔にならない位置へ置き直す。

  オーブンは180度に余熱し、ケーキ型へ敷き紙を。
  常温に戻した卵を卵黄と卵白へ上手に分け、
  別のボウルへまずは卵黄だけを移し替える。 ]
 
(40) 2023/03/15(Wed) 15:26:11

【人】 厨房担当 マシロ

 

[ グラニュー糖を適量加え、白っぽくなるまで
  泡立て器でしっかり混ぜ終えれば
  また別のボウルへ卵白を入れ、同じようにグラニュー糖。
  ツノがしっかり立つまで泡立てる。

  卵黄を混ぜ終えたものを同じボウルへ投入し、
  二つが一つに戻るようによく混ぜ合わせて。
  薄力粉をふるい、気泡が潰れないよう底面からすくいあげ
  その作業を何度も繰り返す。素早さが大事。

  牛乳と一緒に溶かしたバター半分を加え
  手早く生地を回し、
  残り半分のバターも追加投入し、更に混ぜ。
  粉がないのを確認し終えれば、型の中へ流しこもう。

  とんとん、と型の中の生地を軽く均して空気を抜き
  爪楊枝で表面を軽くならし、オーブンへ。 ]

 
(41) 2023/03/15(Wed) 15:26:17

【人】 厨房担当 マシロ

 

[ 焼き終えたら粗熱を取り、いったん冷蔵庫の中へ。
  寝かせる時間が長ければしっとりするけれど
  今回は、この恋みたいに ふわふわした生地がいい。
  ある程度冷ましたら、三枚にカットして。

  続けて鍋へグラニュー糖、水、ブランデーを少量。
  中火で熱し、軽く沸騰するまで待てば
  火を止めてシロップになった液体を冷ます。
  熱が取れれば、カットした生地へしっかり塗り込もう。

  生クリーム、グラニュー糖、バニラエッセンスを混ぜ
  重くならない程度に混ぜ合わせる。
  シロップが染みたスポンジに、生クリームを塗り
  スライスしたイチゴを乗せ、また生クリーム。
  スポンジとイチゴを重ね終えるまで。 ]

 
(42) 2023/03/15(Wed) 15:26:21

【人】 厨房担当 マシロ

 

[ 入れるフルーツは、正直買い物中に頭を悩ませた。
  いつも美味しそうにご飯を食べてくれる彼の、
  一番好きなフルーツはなんだろう。
  聞こうとして、──ふ、と。

  "特別な人に食べて欲しいケーキ"が
  "好きなものを共有できるケーキ"にも、なれば
  それはとても、うれしいことだ、と思って。

  ケーキを作る間の私の顔色は、桜のように薄桃色。
  重ね終えた生地全体を純白のクリームで覆い、
  ふふ、と零れる笑みを抑えきれないくらいに。


  ────
しいなぁ、と思えた。
    もう過日のように、
しくない。 ]

 
(43) 2023/03/15(Wed) 15:26:29

【人】 厨房担当 マシロ

 

[ イチゴはいつかの神田スペシャルプレートと同じ。
  花形へ飾り切って、合間にハート型の飾り切りも挟みつつ
  見栄え良く生クリームを絞り上げる。

  ひときわ大きなイチゴが数粒あったので、
  薄切りにし、重なりが少しずつズレるように並べ、
  端からくるくると巻いて薔薇型にもしてみよう。


  "次は"うさぎクッキーを焼いて飾っても良いかも、なんて
  自然と未来のケーキの構想が頭へ浮かんだ。 ]

 
(44) 2023/03/15(Wed) 15:26:34

【人】 厨房担当 マシロ

 

[ 調理の途中、届かない位置に器具があれば
  背伸びするより「夜綿さん……」と眉を下げて呼びつけ
  取ってもらう手伝いはしてもらったりしただろうし。
  体や様子を気にして、キッチンへ来ることがあるのなら
  「味見します?」と余ったイチゴを差し出したり。

  そんな一幕もあったかもしれないが。
  ともあれ完成したショートケーキを手に、
  私はぴょこん、とキッチンから出て、貴方の元へ。 ]


  夜綿さんっ
  ……私の一番最初、もらってくれます、か?


[ 二人のテーブルへケーキを置く指先は、もう
  クッキーの時みたいに、震えてはいなかった。

  微笑んで彼を見つめる。 小首を傾ぐ。 ]
 
(45) 2023/03/15(Wed) 15:26:41

【人】 厨房担当 マシロ

 



   [  なんでもない、特別な日の贈り物家族としての第一歩。*  ]


 
(46) 2023/03/15(Wed) 15:26:57

【独】 厨房担当 マシロ

/*
料理作るロルって すごい 嵩むんですよ……量が……
そして中身はケーキを作ったことが無いので
なんか変なことしててもPCの料理スキル99として見てください

サンドイッチ栗栖くんごめんね!
でもお互いきっとお相手は抽出してくれてるからゆるして!!
(-216) 2023/03/15(Wed) 15:29:05

【独】 厨房担当 マシロ

/*
同じこと言ってて草>>-215

>>37は「けいちゃんと作る」が前提なので
うさぎ面子への一文にいないだけだよ…!と要らんかもしれない補足をしておきます 念のためね…!
(-217) 2023/03/15(Wed) 15:31:09

【独】 厨房担当 マシロ

/*
ぎゃん おにいちゃん!!!!!
(-230) 2023/03/15(Wed) 15:47:39

【人】 厨房担当 マシロ

 ― ささやかなパーティの下準備 ―



[ 桜の花が見頃を迎え、藤の花が咲く少し前のこと。
  鴨肉の日の翌日、──いや思い出すな今は仕事中だ。
  ともあれ自分がケーキ作りへのトラウマを乗り越え、
  首筋を隠す襟の長いシャツに制服を改めた。
  それよりは後の時期だった。
  スプリングラムよりも後だったかもしれない。>>6:5

  「パイ伝説の持ち主にパイ?」だの何だの頭を悩ませた
  速崎の誕生日パーティの開催は、
  寧ろ露骨すぎて逆に潔かったかもしれないが。>>47
 
いっそ自分が「ツラ貸してくんない?」を再来すれば
バレなかったかもしれないけれど、それはそれ。


  オーダーを通しながらパーティの準備もとなると
  中々忙しく、ヘルプに回り回られ、といった具合。
  だから瑞野が自然に隣へ並んだのも>>48
  言葉の通り、手伝いだと思った が ]

 
(53) 2023/03/15(Wed) 16:34:02

【人】 厨房担当 マシロ

 

  …………けいちゃんから何か、聞きました?


[ >>3:465 速崎が瑞野に話していたことは、知らない。
  ただ、仕事中は至っていつも通りを務めても
  裏では少なくなった会話のことを思えば
  同僚達には心配をかけていると察するのも、容易だ。 ]


  けいちゃんとは、まだです
  ──……言いたいことは、纏まったんですけどね


[ 近頃の速崎は、何かと心が忙しなさそうで。
  時計うさぎのように空模様の変わる心を思えばこそ
  未だ、タイミングは掴めずにいた。

  けれど、誕生日祝いに、自分はデザートを選べた。
  機会を伺い続けてしまえば、
  カラメルもそろそろ焦げる頃合いだろう。 ]

 
(54) 2023/03/15(Wed) 16:34:53

【人】 厨房担当 マシロ

 

[ 炎は、赤よりも青の方が実は熱度が高い。
  その色の移り変わりは、まるで過日の慌ただしさのよう。
  "余計なお世話かも"と言いながら
  隣で"白"のプレートに、"オレンジ"ソースで
  ヘッドフォンをしたうさぎを描く瑞野の顔を
  フランベの手を止め、見上げた。 ]


  ──お兄ちゃんにはお見通し、ってやつですか〜?
  もう。優しいですね。
  …………心配かけててごめんなさい、お兄ちゃん。


[ 冗談めかすように笑い、投げられた視線と言葉。>>50
  気遣いの意を悟り、肩を竦めて苦く笑う。 ]

 
(55) 2023/03/15(Wed) 16:35:02

【人】 厨房担当 マシロ

 

  でも、けいちゃんと話すなら今日だなっていうのは
  私もね、思ってるんです
  ……背中。押しに来てくれたんですか?


[ 瑞野は、あの日何があったかを知っている。
  自分が零した「なんで」の言葉も。

  教えて貰ったソースアート。
  カウンターの向こうに、以前も見かけた親子の姿>>4:73
  まだまだ瑞野のように上手くは描けないが
  今後も引き続き、ご教授頂くつもりでいる。 ]


  私、けいちゃんにも、笑顔でいて欲しいです。


[ 縁は切らない。離れないと約束した。
  ──約束するよりも前に、切るつもりも、ないが。 ]

 
(56) 2023/03/15(Wed) 16:35:14

【人】 厨房担当 マシロ

 

[ 兄を慕う妹のような顔で笑いかける。
  大丈夫です、というように。

  フランベし終えたフライパンの中のオレンジ。
  無意識の緊張をゆるりと解き、
  いたずらっぽく眦を緩めた。 ]


  妹も心配ですよ。
  こんな風にやさしくしてもらっちゃったら
  お兄ちゃんを好きな人に、嫉妬されたりしないかなって。


[ なんて。* ]


 
(57) 2023/03/15(Wed) 16:35:46

【独】 厨房担当 マシロ

/*
パーティー軸〜!
お花見ならお酒が飲みたいが、真白、つよい…?

50
(-246) 2023/03/15(Wed) 16:37:24

【独】 厨房担当 マシロ

/*
ぜ、ぜつみょう
(-247) 2023/03/15(Wed) 16:37:44

【独】 厨房担当 マシロ

/*
すごく今更なんですけど
ログに溺れているというか毎日ログ伸びで過去のメニューを忘れてしまっているので、ショートケーキ、栗栖くんたちと被った…!と今気づきました 懺悔
す、スミレの花はないから…ごめんね…()
(-248) 2023/03/15(Wed) 16:49:03

【独】 厨房担当 マシロ

/*
>>-249
Like You
(-250) 2023/03/15(Wed) 16:52:39

【独】 厨房担当 マシロ

/*
葉月さんめ~ちゃ好きです。
BLは私も思ってたな
(-264) 2023/03/15(Wed) 18:01:30

【独】 厨房担当 マシロ

/*

俺の身体は玲羅のものなの!!!????
(-283) 2023/03/15(Wed) 18:38:06

【独】 厨房担当 マシロ

/*
心のオーディエンス立ち上がっちゃった…。
(-284) 2023/03/15(Wed) 18:38:26

【独】 厨房担当 マシロ

/*
>>76 生きて高野さん
(-290) 2023/03/15(Wed) 18:52:09

【人】 厨房担当 マシロ

 ― あにといもうとと、こい。 ―



  ……良かったです
  けいちゃんが、誰かに少しでも話せてたの。

  どんなことでも、自分だけで抱えるのは、しんどいから


[ 不意の沈黙も、向けられた話題への揺れも。
  "謝りたい"に帰着するまでの、感情の流れも。
  この聡い先輩兼お兄ちゃんには察されているのだろうし
  だからこそ気にかけてくれているな、とも。>>72

  他のスタッフより、瑞野の口数は少ない。
  自分が笑顔で話し掛けてそれを聞いてもらうような
  そんな時間を過ごす方が、寧ろ多い気さえする。

  踏み込みすぎず、ただ、見守っていることは教えてくれる
  ──そんな彼が自ら線を越えて来た。
  その重みは妹も、しっかり受け止めているつもり。>>73 ]

 
(77) 2023/03/15(Wed) 19:33:24

【人】 厨房担当 マシロ

 

[ 余計なお世話なんて、とんでもない。>>74
  うさぎの穴で自分が得たものはあまりにも大きくて
  これから先もきっと膨らんでいくのだ。
  "世話を焼かれる"経験は、幾つ増えても嬉しいもの。 ]


  ふふ。
  "やりたいと思ったときが、始めどき。"ですっけ?

  私、押されたがりなので。
  相性良いですよ、お兄ちゃん。


[ 返された笑みの中、少しの悪戯めいた色を汲み取って
  くすくすとこちらも笑い返した。
  何せ仔獅子を突き落としたのは、此方もなので。

  緩められた双眸の色と言葉に、しっかりと頷いた。>>75
  オレンジのうさぎがプレートの上で笑っている。
  酸素が巡れば炎は青くなって、きっと、
  ──つめたい雪も解けるはず。 ]

 
(78) 2023/03/15(Wed) 19:33:47

【人】 厨房担当 マシロ

 

[ ────ちょっとだけ、悪戯のつもり、だった。
  瑞野が見たことのない色で高野へ微笑んでいたことと、
  高野が"好きな人へ告白する"と言った相手は
  必ずしも、結び付き合うとは限らない。

  けれど何故か妙に、私は確信づいていたものだから
  動揺してくれたら恋の実の色の行方を知れるのに、って
  甘い計算をしていたのだけれど。 ]


  …………えっ


[ 寧ろ 嫉妬するところが 見たい。
  その後で 思いっきり 甘やかす。以下二回リフレイン。

  おやおやおや、お兄ちゃん?
  炎は青い方が熱くって、貴方の被っている帽子の色は
  青よりも少し深い色。
  零れた言葉は、炎より帽子の色より、あつい。 ]

 
(79) 2023/03/15(Wed) 19:33:53

【人】 厨房担当 マシロ

 

[ 少しの間を置いて、まなじりを緩めた。
  ──……そっか。
  桜咲けと祈ったあの日の願いは、花開いたのか、と。 ]


  苦労しますね、お兄ちゃんの大事な人
  そんなのされたら離れられなくなっちゃいそう。


[ いや、寧ろ本望だったりしますかね。
  どうでしょう、お客様?

  コーヒー味のアイスボックスクッキーをプレートへ並べ
  フランベを終えたオレンジを見栄え良く敷き詰める。
  仕上げのバニラアイスは、速崎へサーブする時に。

  やや時間を置き、私はもう一度彼を見上げて ]

 
(80) 2023/03/15(Wed) 19:34:03

【人】 厨房担当 マシロ

 

  嫉妬した恋人を甘やかして独り占めするの、
  相手も離れられなくなっちゃいそうですけど
  こっちも相手以上に手離せなくなっちゃいますよ。

  ……まあ、それがむしろ幸せだから
  恋って楽しいですね、お兄ちゃん。


[ また今度ゆっくり聞かせて貰いますからね、と
  念を押すことは忘れない妹なのでした。* ]

 
(81) 2023/03/15(Wed) 19:34:09