人狼物語 三日月国


104 【R18G】異能遣い達の体育祭前!【身内】

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【秘】 朝日元親 → 俺 シオン・グレイヴズ

「ちょっと。だから触られるのは嫌なんだって」

そんな些細な嫌がらせ、鬱陶しいと思っても嫌いなることはない。
僕の嫌いも憎しみも、既に1人で席は埋まっている。
シオンが負けたとしたところで、勝ったのは僕じゃない。
【絶対王者】とは、よく言ったもんだよ。本当に。


シオンの手を振り払いながら、また1歩距離をとる。

「充分つついてるだろ。物理的に。
 あんたくらいだよ、そんな物怖じしないの」

変な奴だな、分かってたけど。
肩を竦めた僕の口許が、ほんの僅かに緩んでいた。
まあでも、嫌いじゃない≠諱B
(-72) 2021/11/07(Sun) 16:38:19

【秘】 俺 シオン・グレイヴズ → 朝日元親

「あーあ。……なに楽しそうにしてんだコイツ。物怖じされるの嫌いか?一生びびり散らしてやろうか?」
また距離をとられる。今度は必要以上には詰めなかった。

「ああそうだ、忘れるところだった、これこれ。スマホは(授業サボって)修理に出してきたから、代用のやつだけど」
連絡先やSNSなどのアカウントの書かれたメモを差し出す。
(-73) 2021/11/07(Sun) 16:50:03
村の更新日が延長されました。

村の更新日が延長されました。

【独】 美とは? 若井匠海

一方その頃、教室。人が徐々に戻って来て噂の根源も突き止められた生徒達は、眼前に迫る体育祭に目を向ける余裕ができたらしい。

つまり…今教室内で何が起こっているかというと。
今までサボっていた備品のあれこれやら作り終わってない何かを急いで作り始めたという事…


そんな中で。
「やっぱり人生で1番やってみたい事第1位、Nステの階段降りるやつ」
暢気はまだ言っていた。追求はフラフラ躱す。相も変わらずお調子者としてそこに居る。

「バンド組む?俺ベースとボーカルがいいんだケド…」
適当抜かしている。どちらもやったことが無い

「オリジナルからやると絶対コケるだろうからまずはコピバンからしようぜ!?…おすすめはねぇ…。
おすすめ…?

検索がてらスマホぽちぽち。サブスクリプションサービスのお気に入り欄は…ハードなロックとヒップホップ!が多数を占めていた!
ヤバい。これ進めるの俺のキャラ的にどうなんだ。ただでさえチョット追求される身分なのに。これ以上弄られたら…キレる!理不尽に!

「…後で考えまっす!ウッス!楽譜的なのとか持ってくるっす!ギター?音楽室とかにない?ある?」
後回しで、乗り切った!!!
(-74) 2021/11/07(Sun) 17:36:07

【秘】 未完の英雄 御旗栄悠 → 風雪 世良健人


後処理は頼れる先輩方に投げたものの、
練習も薬騒ぎの主犯もこなして、となると、
流石に疲れは隠せなくて、微睡ながらベッドに横たわっていて。短距離走者の虫にスタミナがあるはずもないのだ。

「……ん」

だけどその姿を見つけると、緩やかに身体を起こす。
呑気に、腕を挙げて伸びをして。
灯りのスイッチを一瞬だけ見て、また逸らした。

「お疲れ様です。
 ……結局何にもならなかったですね」

自分を振り返って、あえてその言葉を選ぶ。
僅かに胡乱気な黒い瞳は、黒い髪は、夜が更けるにつれて、溶け込んでいくように。

「この騒ぎも少しすれば、また日常に戻っていく。
 ひととき出し抜いても、すぐ忘れられていく。
 些細な自己満足しか残らないものです」
(-75) 2021/11/07(Sun) 18:15:21

【秘】 未完の英雄 御旗栄悠 → 風雪 世良健人


「ただ……満足はしました。
 
 今は異能のことが嫌いでも。
 今は自分のことが誇れなくても。
 誰かが好きでいてくれる自分の人生は大切で。

 なら、光が当たらないうちに、
 子供のようにやりたい放題、癇癪を起こして」

「それでもまだ、人は好きでいてくれるなら。
 きっと、必要以上に卑下することもないんでしょう」

底辺から眩い光に手を伸ばすのは、疲れる。
なら少しでも、近くの温かな灯りがあることに安心して、走る脚を緩めるのも、悪くないと思った。

回り道でも、牛歩でも、いつか辿り着くのなら、
ちょっとラクをしてみても構わないんだろう。

そうでしょう?なんて、聞いてみたりして。
(-76) 2021/11/07(Sun) 18:21:41

【神】 綴り手 柏倉陸玖

>>G8 生徒会室

「ええ、まあ。生徒会一同、随分忙殺されておりましたとも。
 風紀委員の方も同じようなもののようで。とはいえ
 多くは教員の方が対応にあたっていたでしょうけどね。」

そう、結局の所は。
一般生徒も、生徒会も、そして風紀委員も関わった事だけれど。
こうして一度全体を俯瞰して見れば。
そもそもの話、学園全体が関与していたようなもの。

であれば学園側が事態を把握していない道理など無くて。

「はは、仰る通りですね。
 現実を割り切って、折り合いを付ける事は大事ですけれど。
 最初から全てを諦めて掛かってしまうというのは、、
 …まあ、そうですね。
 少なくとも、見落としてしまうものは多いようで」

たとえそれそのものが実を結ぶ事が無くとも。
期待して、先ずは行動してみる事を選んだ事で。
何か気付けたものがあるのなら、きっとそれで良いのだろう。

あなたも、他の同学年も、後輩達も、それから自分も。
この数日間で、少なからず気付きはあったはずだ。
この一件が、その為の足掛かりになるなら良いと。
柏倉は、初めからそのように考えて関与していたのだから。
だからきっと、まったくそれで良いのだろうと思う。

穏やかな日暮れに、ただ筆先が紙を引っ掻く音が響いている。
(G9) 2021/11/07(Sun) 19:07:01

【人】 綴り手 柏倉陸玖

>>27 牛丸

「はは、とはいえ下手に断ると
 却って面倒な事になる場合もありますから。
 今回はこうして、決して自分一人の判断で解決しようとはせず
 然るべき場所へ届け出て頂いた分で無罪放免、という事で。」

事の次第を一通り聞き終えた後。
生徒会副会長は、いつも通りの調子でボトルを受け取った。
出処などは追及しても無意味とよくよく知っている。
であるからして、深くは詮索しなかっただろう。

実際の所は、風紀委員も生徒会も。
掛かる負荷はそう変わらないのだけど。
とはいえ業務量としてはこちらがややマシか。

まあ、それはそれ、これはこれ。

「書きたければ書いて頂いても構いませんよ、反省文。
 
原稿用紙要ります?


スッ……
と原稿用紙が出てきた。
書いて気が楽になるならまあ、当然書いた方がよいため。
(28) 2021/11/07(Sun) 19:25:25

【秘】 風雪 世良健人 → 未完の英雄 御旗栄悠

>>-75 >>-76

「おす。悪い、起こしたっぽいな」

返す声は小さい。微睡みを醒ましてしまわないように、そうっと部屋に響いた。
目線を追って指がスイッチをなでたけれど、結局つけないまま部屋の中に足を踏み入れた。
勉強はもっと小さな明かりで出来るし、荷物をおいてからもう少しやることもなくもないし。

手荷物を自分の机に起きながら、ぽつぽつと独白めいた言葉を聴いていた。
自分に薬を与えた彼はその顛末も薄々察しがついていて、
そして自分には見えていない全体の動きというのがあるのだろう。
渦中で、中心で、多くを動かしながら多くを見てきたのだ。

(-77) 2021/11/07(Sun) 19:46:08

【秘】 風雪 世良健人 → 未完の英雄 御旗栄悠

寝かしつけでもするみたいに枕元へ寄っていって座り込む。
めちゃくちゃ質がいいわけでもないマットレスに肘をつくと、ぐんと沈み込んだ。
そうだろう、と聞かれるのならば、きっとそうなんだろう。

「なんにもならなかったの、かもな。どんな形になれば、証明になるかはわからないけど。
 俺も、ちょっと期待してみたほど、期待に答えてくれるものはなかったよ。
 それでもさ、薬もらってみてよかったと思った。
 もう、あやふやなものに期待しなくていいんだって。
 漠然とした希望にもしや、たられば、なんて賭けなくていいって、わかって、よかった」

虫類の嗅覚であれば感じ取れるくらいの、人には及びもつかない域の薄い匂い。
ほんのりと手の内側に残った血の匂いは石鹸で手洗いしたくらいでは消えなかった。
傷もなければ痛みもない、ただ怪我をしたという事実しか残らないほどの異能の進化は、
それでもきっと、なんにもならなかったものの一つなんだろう。

「異能ってやつがあってもなくても、それと関係ない道の上にいていいんだなって。
 俺はそう思えた。あってもなくても、お前の周りのやつは、きっとお前のことが好きだよ。
 人だなんていう曖昧な集合でなくて、そうだな、俺はお前の人生のことが好きだと思う」

柔らかな肯定は励ましになるだろうか。
良くも悪くも、努力をしたあとは人は打ちのめされているものだから。
言葉のひとつひとつを拾い上げるように、肯いている。

「結局のところ、異能は俺の一部だけど、俺は異能の一部ではないんだよな。
 当たり前だけれど、ああそうなんだなあって……決別しきれた。

 だから、俺は結構今回の騒動で助かったよ。
 ありがとうな、御旗。お前が、あやふやな気の迷いを殺してくれたんだよ」
(-78) 2021/11/07(Sun) 19:46:43

【神】 風雪 世良健人

>>G9 生徒会室

「俺が織り込み済みのうちに手にすることができたってだけで、
 きっとそこまでじゃないやつも多かったんだろうな……ってのも、仕方ないことだし。
 てんやわんやになってたのは事実なんだから、特別手当とかほしいよなあ〜」

同学年であるあなたの前だと、ほんのちょっとだけ年相応だ。
一歳二歳の違いに大きなものなんてないのに、漆喰壁の内側だと大きな違いになるのが不思議だ。
明日には夕焼けの色も洗い流されて、変わらない日が来るのだろう。
赤茶けた色の髪は、山際のふちで交わる影の色によく似ている。
互いに何があったのだとしても、明日からはふつうの学生に戻るのだ。

「見つめ直すことができたものくらいは、あったかな。
 あくまで俺は、だからみんなきっとそうだったとは言えやしないけどさ。
 柏倉はどう? なんか、いいもん見つかった?」

さりさりと原稿用紙の繊維をシャーペンの芯がなぞっていく。
自分達の、この学校で評価されているものの、アイデンティティに近いものの、
それらへの不確定で煮え立たせるような騒ぎがあったにも関わらず、
返す言葉は軽い調子で選ばれた。
けれどもあと数ヶ月を残した学園生活での"いいもの"が、軽いものとは思っていない。
(G10) 2021/11/07(Sun) 20:06:00

【秘】 朝日元親 → 俺 シオン・グレイヴズ

「されたい奴の方が珍しいんだって。
 ああ、ちゃんとあんたのこと言ってるから、安心してくれていいよ」

軽口じみた皮肉を返す。
楽しそう? そうかもね。

「ありがとう。じゃあ後で登録しとく。
 メッセージ届いてるかだけ確認しといて」

メモを受け取った僕は、失くさないようスマホケースに挟む。

「用事は終わりかな。
 悪いね、わざわざ探してもらって」
(-79) 2021/11/07(Sun) 20:19:01

【秘】 俺 シオン・グレイヴズ → 朝日元親

「ご理解いただけてありがたいですよって」
む、と拗ねたような顔をした。

「わざわざアパートまで様子見に来てもらうよりかは手間もなんもかけてねぇよ。忘れてない分の恩とマメさをそんまんま返しただけ。
んじゃ、そういうわけで」
話は終わりとばかりに踵を返す。
(-80) 2021/11/07(Sun) 20:50:45

【人】 牛丸紗優

>>27 柏倉

「ありがとうございます。
きょうぬま?って呼ばれたし、人違いをしてたみたいなので、その人にも注意をしておいた方がいいかもしれません」

誰なのかは分からないけれど。先輩なら知っているかもしれないので、名前は伝えておこう。

牛丸はあなたの話を聞いて、安心したように頷いた。
薬を飲ませようとする存在が結局どのような思惑を持っているのか分からなかったし、その場で強く拒否する理由も思いつかなかったから受け取っただけなのだが。
褒められているようなのでそのまま乗ることにした。

あーうーん……そう……

じゃあ、もらってもいいですか。
個人的な反省文を書いておきたくて。
提出できるような内容には、ならないかもしれませんが」
(29) 2021/11/07(Sun) 22:28:59

【神】 綴り手 柏倉陸玖

>>G10 生徒会室

「全ては杜撰な体制が悪いのですよ、という事で。
 特別手当、か。せめて暫く休みが欲しいなぁ、切実に」

夕陽が赤いのは、最も遠くまで届くのが赤い光だから。
どこか秋の暮れを想わせる赤を見て、そんな話を思い出す。

そうしてやや気を緩ませた様子のあなたに応じるように。
柏倉もまた、ほんの少しだけ副会長の顔をやめた。
そもそも自分達は、卒業を数ヶ月後に控えている身なのだ。
これが最後の大仕事であれば良いと思う。

「皆が皆、とは行かないけれど。
 そうであれば良いと思うだけなら、きっとバチは当たらない。
 …何というかまあ、こっちは想定外が一つだけ。
 それが"良いもの"かはわかったものではないな」

やや軌道に乗り始めた様子の執筆を背景に。
お前はどうだ、と問われれば、そう答えて苦笑いを零す。
本当に、世の中にはろくでもない似た者同士が居たもので。
そんな人間の隣が、何より居心地が良いのだから救えない。

「それでも、まあ。
 今までよりは、ずっと"期待して"生きていけそうだよ」

柏倉は、基本的に誰の何にも期待しない人間だ。
当然それは、この学校で、自身へ下される評価でさえ例外無く。
それでもまあ、"例外"の一つくらいはある。
それに漸く今気付いたのだと、これはたったそれだけの話。
(G11) 2021/11/07(Sun) 23:08:06

【秘】 市川 夢助 → 俺 シオン・グレイヴズ

まあまあ機嫌がいいので、くしゃくしゃにされている。
サラサラなので、すぐ下に落ちて元に戻るのだけれど。
手触りがいいので、ちょっと気持ちいいかも。

「楽しいですよ。いくつ持ってても、しばらくは消えないですし。
 長時間使ってると、流石にぶっ倒れることもありますけど…

 そういえばシオンセンパイの異能って調べられてないんですよね。
 どういうものなんです?
 
 今は、面白そうなら試してみたい気もあるんで」
(-81) 2021/11/07(Sun) 23:21:28

【秘】 朧げな遮光 守屋陽菜 → 風雪 世良健人

「そっか」

それだけ人の為になれる異能なのに、とは正直思う。
だけど人の数だけ悩みがあって、異能の数だけ悩みもある。
ただそれだけの話、なのだ。
この度の騒動で、ずっと見て居た事。

「世良がさ、言ってた社会の話
 たった一人、個人の異能で助けられる範囲は知れてるって
 あれ、……きっと異能だけじゃないんだよなぁ
 この学園でだって、問題があった時
 事前に動くやつ、直接対処するやつ、後処理に回るやつ
 みんなばらばらで、どれも必要なんだよ
 そんで、大人になったらその範囲は広がるんだ」

この社会で、独立して存在できる人間はいない。
不確かな少女はそう信じて居る。

「だから、助けは別に求めればいい
 自分の手が及ばない範囲なら、手を取り合うのもいいんだ
 ……これは、私もつい最近知ったことだけど
 世良には、一生物の近しい人がいるんだからさ
 ────……へへ、上のもんは大変だよねぇ?」
(-82) 2021/11/07(Sun) 23:23:06

【秘】 朝日元親 → 俺 シオン・グレイヴズ

「恩? ああハンカチか」

別に大したことじゃないのに。

「そもそも僕の暴走を止めたの、あんたの異能だし。
 恩を感じるなら、僕の方だろ」

だから見舞いに行っただけだとばかり、僕は肩を竦める。

立ち去るシオンを見送って、僕はまた窓の外を見る。
飽きた頃に椅子に座って、アプリで友達申請をすると適当な挨拶を送り付けたことだろう。
(-83) 2021/11/07(Sun) 23:35:17

【秘】 朧げな遮光 守屋陽菜 → 朝日元親

「……飽きるって」

棘を含んだような言葉に嘆息しつつ、ティッシュを受け取る。
心当たりがないから、多分そういうことじゃないんだろう。
先に手を拭いて……視線を感じて口周りを。

「あのなぁ、飽きるも何も知らないことばかり
 異能のことだってそう
 ……第一、可愛い後輩を蔑ろには出来んよ
 あと半年もないんだから、最後まで可愛がってやるさ」

可愛がってやれてるのかはわからないけど。
何しろ、ついこの前に助けられたばかり。
一番醜い無様を晒しただろう。
……おや?飽きられるとしたら、こちらなのでは?
少し不安になって、前髪の隙間を隠れて覗いた。
(-84) 2021/11/07(Sun) 23:45:30

【秘】 俺 シオン・グレイヴズ → 市川 夢助

「残念だな、そんな面白い異能じゃないぜ。
“3秒肌を触れ合わせて見つめ合ったら、自分の感情だか思想だかが共感できる”程度。感覚とかもいけるかな、多分」
あまり試したことはないらしい、曖昧なことを言いながら。

「で、異能のコピーってのはどうやったらできんの?俺がしなきゃいけないこととかある?手握る?」
市川の頭を普通に撫で始めている。さわり心地がいいらしい。
(-85) 2021/11/08(Mon) 0:09:32

【秘】 俺 シオン・グレイヴズ → 朝日元親

SNSの友達申請には、鬼のようにスタンプを送る。無視していい。
(-86) 2021/11/08(Mon) 0:10:29

【秘】 朝日元親 → 朧げな遮光 守屋陽菜

「そりゃ、異能は隠してましたし。
 それでも守屋先輩の事見つけられるの、部活で僕だけだったから、お節介はしましたけど」

匂いで先輩の居場所を探り当てたりはした。
でも僕はその理由は特に言わなかっただろう。
隠していたから、当然だ。
隠していたのに、探してしまった。

「……でも、そうですか。
 安心しました。
 卒業までは面倒見てくれるわけですね」

そう言っている僕の口調はまだ棘がある。
その理由は僕にだって分かっていない。
恩さえ感じても、当たる必要はないはずなのに。

あと半年で、こうして部室でダラダラとする日常も終わる。

「​──​──じゃあ、来年からは寂しくなりますね」

前髪の下の僕は、拗ねた子供の様な目をしている。
(-87) 2021/11/08(Mon) 0:18:11

【人】 綴り手 柏倉陸玖

>>29 牛丸

ああ……

 うん、まあ、そうか。鏡沼君ならそうなりますよね…」

伝えられた名前には何か察する所があった様子。
それこそ念の為、ではあったけれど。
一先ず懸念は取り越し苦労に終わってくれたらしい。

「ええ、どうぞ。
 個人的でも反省文は反省文ですし。
 どんな形であったとしても、声や文章にする事で
 今自分が漠然と思っている事に形を与えるのは良い事です。」

生徒会副会長はどうにも褒めて伸ばすタイプのようだ。
ともあれお求めとあらば原稿用紙を手渡した。

提出しても、提出しなくとも、何処へ提出するとしても。
何れにせよ、きっと書く事に意味があるだろう。
(30) 2021/11/08(Mon) 0:53:38

【秘】 市川 夢助 → 俺 シオン・グレイヴズ

「面白いことになるって言ったじゃないですか。
 まあ、良いんですけど。異能の効果と結果は別なのも分かりますし」

撫でられている。楽しいのだろうか?
されている方はよくわからないのだ。

「じゃあ、お互いに見つめ合えば効果を発揮するんですね。
 オレも相手の姿をしばらく見てれば、良いだけなので楽ですよ。

 ……感覚が共有される、ですか。
 ちょっと興味ありますね」

未知の体験になるのだろう、市川夢助にはこれでも人並みの好奇心があるのだ。
(-88) 2021/11/08(Mon) 1:08:31

【秘】 朧げな遮光 守屋陽菜 → 朝日元親

「うん、そのつもりさ
 いくら君が嫌だと言っても────」

覗く。見つける。見つけてしまう。
年相応の、いじらしい瞳を。
何に対して?それがわからぬ程、幼くはない。
それと、見ない振りを出来る程、老いてもない。

溜息。不快も不満もなく。
心地良い。視線にそんな感情を抱きながら。
ほんの少しだけ、大人になるのが早い私は口を開く。

「寂しく思ってくれるなら、頑張った甲斐があったもの
 ……ふふ、恵まれていたんだな私は
 惜しまれるくらいの人間には、なれたみたいだ
 出来ることなら、まだ続けたいと……そうは思うけど
 朝日も、そう思ってくれるかな?」

無頓着な誰かな気持ちを代弁するつもりで、声に出す。
誰かに何かを伝えることの大切さ、難しさは学んできた。
もし、これがそのままなのだとしたら……とても嬉しい。
私と君は、通じ合えて居ると。
そう言ってもいいのだろうから。
(-89) 2021/11/08(Mon) 1:10:43
鏡沼 創は、結局、今回は自力で何とかしてしまったらしい。
(a29) 2021/11/08(Mon) 1:21:07

鏡沼 創は、それでもいつか、人に頼る事になるだろう。
(a30) 2021/11/08(Mon) 1:21:37

【秘】 朝日元親 → 朧げな遮光 守屋陽菜

僕は考えより言葉が先に出ることがある。
口にして初めて、寂しいのだと知った。

「………。そうですね」

先輩の顔を見る。
気を抜くと行方不明になるし、頼んでもないのにお節介は焼くし。
部室のドアは壊すし、人知れず怪我なんかするし。
挙げ連ねたら、碌な事なくないか?

「先輩に振り回されるの、慣れてしまいましたし。
 それだけじゃなくて、毎日こうして話すのも。
 ……先輩、ちゃんと先輩だったんですね」

異能が嫌いで隅でじっとしていた僕にとって、放課後の時間はかけがえのないものだった。
どうやら僕は自分で思っていた以上に、本当にこの時間が嫌いじゃない好きだったらしい。

「​でもだからって、そんなこと言っちゃ駄目ですよ。
 あんまり甘やかして僕が図に乗ったらどうするんですか」

本当に、図に乗りそうだ。時既に遅いかもしれない。
先輩を見つけられるのは何も僕だけじゃない。
鏡沼にだって無茶してやろうとすれば出来るのだと証明はされた。それなのに。

……嬉しいんですよ。そう言ってもらえて。

 
どうしてくれるんですか、先輩


非難するように呟いた。
別に先輩の横にいるのは僕じゃなくていい。
飽きるまでで、構わないはずだったのに。
(-90) 2021/11/08(Mon) 2:30:40
朝日元親は、この嬉しい≠ヘ、無頓着な僕も気付いていなかった、僕の気持ちだ。
(a31) 2021/11/08(Mon) 2:31:31

【秘】 朧げな遮光 守屋陽菜 → 朝日元親

甘やかしているという自覚はない。
かといって厳しくしているとも違う。
           

二年の四月、君が私の放送室の扉を叩いてきた時。
前髪を目元まで下ろした姿が、自分と重なったから。
その時から、ずっと気にかけてしまっていた。
……今となっては、心配の必要がないとは知っているが。
ふふんと、得意げに鼻を鳴らす。

「本心だよ、これでも
 せっかくだ、甘えておけ甘えておけ
 やりたいことは積極的にするべきだ
 私に出来ること、だったらいくらでも協力しよう」

君には礼だってある。
努力は惜しまないさ。
わざわざ、私の為に言葉を繕ってくれる。しかも君が、だ。
嬉しくないはずがないだろう。

それで……どうして欲しい?


どうしてくれるのかと問われたから。
どうしたらいいのかと乞おう。
大人になるとは狡いものだなと、唇が微笑んだ。
目を細めて、君を窺う。
(-91) 2021/11/08(Mon) 3:45:30

【秘】 風紀委員 普川 尚久 → 朝日元親

 
「まあ、面倒に思いますねぇ」

ただし、それは相手に興味関心がない場合で。
話す気が微塵も起こらない相手に言われたらの話で。

もし、それが、“例外”の人間がいたら。
本当は聞いて欲しいと思う心理がないと否定できないのを、普川尚久は痛いほど知っている。


けれどそこまで説明するのもおかしな話だ。
面倒と思うのなら、彼女も自分から説明はしないだろう。
この手のものは死ぬ程聞いてくる相手がいるか、あるいは心を開いた人が興味を持ってくれると知った上で自分から話すか、大体はそのケースが多いのではないだろうか。

最も彼女がどうしてそうなったのか。
知らなければ彼女を支えられないとか、親しくなれないとか、後輩ではないとかそんな事も一切無だから。この話はこの一言でおしまい。

「はいはい、副作用ですよ。三半規管?気分が悪いと申告する人も多かったですし──」

そんな感じに律儀に答えてくれる彼のオーバードーズという非常に珍しい治験結果を聞き取りながら、保健室での会話はそれで終わったのだろう。
(-92) 2021/11/08(Mon) 4:23:13

【秘】 風紀委員 普川 尚久 → 朧げな遮光 守屋陽菜


『はあ。楽しめるものなんですかね』
『わかりませんね』
『瘦せ我慢じゃないのはわかりますけど』
『そう至る心理が』

ただ、これは問いかけではなく独り言に近い。
返事は別に求めていない。そんな感覚。

『言われた事を君も“人のこと言えない”』
『そう言い返しただけですよ』

心配してか否かも当然の様に書かないまま。
節介なのか嫌味なのか心配なのか。
(-93) 2021/11/08(Mon) 4:30:09