人狼物語 三日月国


29 【2IDソロル+ペア混合】交換日記【完全RP村】

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【人】 部隊長 シュゼット

>>16ルークが兵士に襲われるよりも数日前のこと。
今日はまた、見張りの当番の日。
でも、見張り台について交代を申し出ると、
僕の前に見張りをしていた兵士には、
大丈夫かと酷く心配されてしまった。
僕は、平静を装っていたつもりだったけれど。
きっと、顔色も悪く辛そうに見えたのだろう。

「薬のせいで不快な頭痛が起きるようになった」
僕は、軍医達にそう訴えたのだけれど、
皆、僕の言葉を聞いて喜ぶばかりで
僕の体の心配など、一人もしてくれなかった。

頭のあちこちを弄られているような頭痛。
その頭痛は見張りの前の仮眠から起きた後、
ずっとおさまらずに―――今も、続いている。]

  ……、大丈夫、このぐらい。
  大した痛みじゃ、ない………

[まずは周囲に危険が無いか、ちゃんと見ないと。
頭を押さえながら、基地外壁の外の方を見る。
僕は、自分に言い聞かせる。
僕の目も耳も、考える力も、問題はない。
だから、大丈夫。……大丈夫だ。]
(160) 2020/05/23(Sat) 3:25:02

【人】 部隊長 シュゼット

>>63先日の、総司令の笑みが脳裏を過る。]

  ぼく、は……
  別にこのままでもいい、って
  思ってる、のに…………

[頭の奥から、僕の知らない何かが引きずり出される。
その予感は、日に日に強くなってきていて、
そうなった後の僕を考えると恐ろしかった。

―――タブレットを開き、日記の返事を読む。
返事をくれる誰かの言葉の一つ一つが、
僕に染み込んで、気を抜くと何かに持っていかれそうな
僕の存在をここに繋ぎとめてくれる。]
(161) 2020/05/23(Sat) 3:25:36

【人】 部隊長 シュゼット

  人が住めなくなった土地、か。
  そんなひどい場所……どこに、……

[この世界には―――ない。
そう思った瞬間、また、頭が痛んだ。
僕は今はなるべくそのことを考えないようにして
書かれた内容のその先を読み進めた。

相手自身の話があるのに気づいた時は嬉しくなったけど
内容に目を通した時は心臓がどきりと跳ね上がって。
頭を押さえる指先が、頭部を引っ掻いた。

"情緒面と感覚に異常がある" と。
その言葉を読んだ時、一つの顔が浮かんだ。
どう見ても僕に怒ったり、心配したりしてるのに、
>>1:397自分では自分の感情を理解していないような
他の軍医とは全く違う、彼。]

  まさか……いや、そんなわけ。
  ……でも、ルークも…。

[思い当たる節は多かった。
僕は、そんなこと思ったことはないけど
"よく人を不快にさせる"軍医といえば、
どう考えても、ルークのことだった。]
(162) 2020/05/23(Sat) 3:26:04

【人】 部隊長 シュゼット

[……あぁ。でも、本当にそうだとしたら。
猶更、彼には、これを書いているのが誰か。
この夢の登場人物が僕自身だと知られちゃいけない。

僕の予想が合ってしまっているなら。
遺失技術の研究者だった父を"亡くして"いる
(研究者の死亡という話で、基地から大量の犠牲者が出た
 最初の襲撃が原因だと僕は勝手に当たりをつけていた)

ルークにとって、僕は―――]
(163) 2020/05/23(Sat) 3:28:54

【人】 部隊長 シュゼット

[きっと、僕の思いすぎで、別の人だろう。
そうは思っても、どうしても気になってしまう。

僕はここまで、ちゃんと正体を隠せているだろうか。
僕は前に何を書いただろう、と思い出す。
確か僕は>>1:380あの時、四角い形をしたものを
"通信機"と書くのを避けたのだった。
戦闘班が戦闘時に使っている通信機は
かなり小型で見た目も全然違う。
他の形をしたものが通信機であるとすぐわかる者は、
この基地には少ないと思ったから。

……だが。
前の夢を思い出しているときに、気づいてしまった。

このあいだルークと回収した、
機獣が残した大型の通信機の見た目は知っているが
何故僕は、こないだのものよりは遥かに小さく、
普段使っている通信機と見た目も違う、
掌大の箱型をしたものを。
ぼんやりとした夢の記憶を思い出した時に、
"通信機"だと……すぐわかったのだろうか?]
(164) 2020/05/23(Sat) 3:31:53

【人】 部隊長 シュゼット

[―――あれは確かに、"通信機"だ。
僕は使い方だって、良く知っている。]

[頭の中を這い回る頭痛が、僕の声で僕へと告げる。
もう止めてほしくて、僕は帽子を取って、
震える両手で、耳の付け根を握りこんだ。]

  なんで、僕が……知っているんだ。
  だってあんな機械、どうみても。
  遺失技術の塊で……基地にだって……
  あの形の物は見たことがない、のに…!!
  まるで、別の世界で作られた物の、ことなんて、

[……書かないといけない。
遺せるうちに。遺しておかないと。
僕は、夢を、思い出した傍から打ち込んでいく。
急ぐあまり、前よりももっと。
ぼろが出てしまっていることには、気づかない。]
(165) 2020/05/23(Sat) 3:34:09

【妖】 部隊長 シュゼット

[ノートには新しく、七ページ目が追加されていた。
今回は、視覚で見えるものが少なかったらしく、
前にあった、色硝子や、真っ白い大地など、
この世界にない物についての記述は無いようだった。]
($5) 2020/05/23(Sat) 3:34:48

【妖】 部隊長 シュゼット

○月●日
  まだ、確証はないのだが。
  僕にはもうあまり時間がないのかもしれない。
  できるかぎり、そうならないよう尽力するが
  最悪が起きてしまってからでは遅い。
  だから書けるうちになるべく、
  ここに、書き残しておきたいと思う。
  
  これは先ほど、ここに来る前の仮眠で見た夢だ。
  気づけば僕は、暗い暗い、吸い込まれそうな闇を
  見下ろすようにして立っていた。
  僕は横や後ろを見ようとしなかったから
  視界を埋め尽くす闇以外の場所は、
  どうなっているのか、わからなかった。
  
  後ろから声が聞こえた。
  僕に対する感情など何もないような、
  基地内のペンギンたちをただの端末と見てる人が
  彼らに対して命じるような、冷たい声だった。
  
  『事前に立てた予測と何も変わりは無かった。
  お前の調査結果の通り、外には望みは無い。
  あのような環境で生き延びられるのは
  精々、お前らのような存在だけだろう。
  ―――計画を実行に移す。行け。』

  僕は、後ろを振り返ることなく頷く。
  僕の横からその闇の中へと向かって、
  何か巨大なものが落ちてゆく気配がした。
($6) 2020/05/23(Sat) 3:36:33

【人】 世界の中心 アーサー



 ( 礼儀を知るものは、
     悪戯だろうと石を投げる事なんて無い。 )

 
(166) 2020/05/23(Sat) 3:37:34

【妖】 部隊長 シュゼット

  僕は大地を軽く蹴って、後に続く。
  感じるのは、ただ下へと落ちてゆく浮遊感。
  その時の僕自身の感情はわからないけれど
  地面を蹴った時のためらいの無さから
  僕には、命令が正しいかどうか考えるだけの
  意思というものが、無いように思えた。
  
  ―――でも。意思が無いとの予想は、
  暗闇に落ちたところで裏切られた。
  
  命令を聞くだけの機械のようだと
  夢を見ている僕が感じた、夢の中の僕が。
  人が住めなくなった土地……そう。
  前回の夢で見た、白い地面から突き出た腕。
  その手が握っていたものを、拾っていたのだろう。
  『数人の人が笑って映っている写真』が
  落ちる最中に荷物の中から零れて
  吹き飛んで行ってしまったのに気づいて。
  慌てた様子で手を伸ばしたけれど。
  頼りの綱の、上から刺す光などすぐ見えなくなり、
  ただの暗闇を義手が掴んだところで、
  今回の夢は終わりを迎えたのだった。
($7) 2020/05/23(Sat) 3:38:25

【妖】 部隊長 シュゼット

  今までの全てで、夢を見ている僕には、
  夢の主人公である僕の感情はわからなかった。
  でも、この時初めて、感じるものがあった。
  初めて感じた理由はもしかしたら、
  本当に初めて、夢の僕は自分の感情を
  自分で思うほど強く自覚したからかもしれない。

  憧れ?寂しい?悲しい?苦しい?後悔?
  今まで感情というものが無かった分まで
  様々な感情が爆発するように渦巻いている中で、
  旅で見つけた大事な宝物を失ったらしい僕が
  その時一番、強く感じていたことは―――
  
  自分へ命ずる声に対する。大きな『疑問』だった。
($8) 2020/05/23(Sat) 3:39:10

【妖】 部隊長 シュゼット

[日記の後に、間を空けて。
いつものように返事が書かれている。
返事を書いている間、今しがた書いた『日記』を
自分の目に入れたくない理由でもあったのか
今までに比べて、改行の数がやたらと多かった。]
($9) 2020/05/23(Sat) 3:41:36

【妖】 部隊長 シュゼット

僕の日記を読んでくれている誰かへ。

 あなたのお返事を見て、
 僕は、自分の見る夢について色々考えました。
 "人が住めなくなった土地を調査して歩いている"
 ……確かに、そう考えると納得ができます。
 しかし、そんな場所、どこにあると言うのでしょうか。
 ―――そう考えると、やっぱり。
 最初にあなたが話してくれた、
 "『天』の向こうには別の世界がある"というお話が
 とても、しっくりと来てしまうのです。
 
 そう考えると次に疑問なのが
 何故僕がこんな夢を見るか、ということになります。
 一つだけ、夢の内容に心当たりがあるのですが
 まだ、僕はそれを人に言う勇気がありません。
 
 本当は、日記の冒頭に書いた通りで、
 いつどうなってしまうか、僕にもわからない。
 だから話すべきだとは思っているのに、
 どうしても、文字を打つ指が止まってしまいます。
 
 でも……迷惑をかけるかもと思いつつも、
 誰も居ない景色の中を一人で行かせるのは嫌だと、
 そんな風に言ってくれた、あなたになら。
 ここまで、『夢』なんていう朧げな僕の話を
 根気よく聞き、寄り添うように向き合ってくれて、
 内容について一緒に考えてくれた、あなたになら。
 もう少ししたら、僕の抱えている残りを、
 全てお話しする勇気が出るかもしれません。
($10) 2020/05/23(Sat) 3:42:25

【妖】 部隊長 シュゼット

 確かに、夢では寒暖を感じることがありませんが
 白い粒が消えていく様子は、
 氷菓子の一粒が溶けてゆく様子に似ていました。
 綿のような氷が空から降ってくるなんて
 それこそ、夢のような世界で。
 夢の中の僕が旅をしていた場所は、
 氷菓子が食べ放題でいいなあと思います。
 お皿を置いて待っているだけで、
 あの甘い氷菓子が食べれるだなんて。
 まだ人が住めた頃は、皆そうしてたのかもと考えると
 想像すると、少しだけ元気になるようです。
 
 事故は…僕が想像することもできないぐらい
 深い傷を、あなたに残したのでしょう。
 でも僕は今まで、あなたとのやりとりで、
 不快になったことは一度もありません。
 (今まで、夢の中の僕には感情が無いようでしたので
 僕の書いた夢の話を何か不快に感じたら、謝ります。)
 
 そしてもし、あなたの感情を取り戻す
 助けになれているなら、僕はとても嬉しく思います。
 "貰っているものがある"というのは僕の方で、
 何かお返しできればいいのに、と。
 最近は、ここに来るときじゃないときも
 そればかり考えてしまうぐらいだったので。
($11) 2020/05/23(Sat) 3:43:24

【教】 世界の中心 アーサー



    赤の散る未来を見ていた。
    所詮、石ではあるから大怪我ではなくても、
    華奢な手の甲を切るには充分だったのだろう。

    ほんのすこし、先の未来。
    薔薇色の瞳は起きている時も、
    赤が関わるなら白昼夢を見せる。

 
(/4) 2020/05/23(Sat) 3:45:17

【教】 世界の中心 アーサー



    世界一の薔薇が選んだのは、
    “騒ぎを起こす”未来であった。

 
(/5) 2020/05/23(Sat) 3:45:49

【人】 世界の中心 アーサー


[ 鏡の破片を払いつ、薔薇は笑んでいる。
  温度を感じさせないかんばせに、唯、焔の揺らぐよに。
  扉の外からは割れた音に気づいたのだろう、
  使用人の足音がしている。
  ブランケットの向こうにそれらの“環境”を聞いた。

  それでも紅い薔薇は重たくくちびるを開く。]
 
(167) 2020/05/23(Sat) 3:46:34

【人】 世界の中心 アーサー



  悪戯だよ。 

    ──嗚呼、ちょっとした、
      意趣返しだったんでは無いかな。

    二発撃ち込んでくる度胸はない様だよね。

 
(168) 2020/05/23(Sat) 3:47:03

【人】 世界の中心 アーサー


[ 自然な位置取りに、満足げでさえあった。
  別段、盾として“飼って”いるわけでは 無かったけれど、
  “思われる”のは嫌いじゃない。
  次ぐ言葉の早さからも、安堵さえ想い。]
 
(169) 2020/05/23(Sat) 3:47:32

【教】 世界の中心 アーサー



 正しい物語かなんてわからない、
 定まらない未来の中で、

    薔薇が 蝶を選ぶ理由だなんて、────

 
(/6) 2020/05/23(Sat) 3:48:10

【人】 世界の中心 アーサー



  石の飛び込んでくる未来が見えてね。
  カップが割れるのは嫌だから、鏡にしたのさ。
  良い音がするし。

  ──君にも怪我がなくて何よりだよ。

 
(170) 2020/05/23(Sat) 3:48:30

【人】 世界の中心 アーサー


[ ──元々、男は元いた場所からほとんど動いていない。
  窓の近くに座ったのは失態であれ…狙いは“悪戯”だ。
  “所有物”に傷でも付けてやろう、 と 言う。

  嗚呼、“きぞくさま”独特の価値観だ。


               
…嫌になる。
]
 
(171) 2020/05/23(Sat) 3:49:39

【人】 世界の中心 アーサー



  直接文句を言うから良いよ。
  …久しぶりに外に出ることになるかなあ…嫌だな…

 
(172) 2020/05/23(Sat) 3:50:03

【人】 世界の中心 アーサー


[ その頃には、薔薇色は多少の落ち着きを取り戻していて、
  逸る“銀色”を抑えていた。
  部屋を覗いた執事に破片の処理を頼みつ、
  去るものの足音を、確かに捉えている。


        馬の駆ける足音、車輪の音、
        ──急ぎなさい!と  叫ぶ、
        どこかで聞いた 声。**]
 
(173) 2020/05/23(Sat) 3:50:23

【人】 部隊長 シュゼット

[夢を思い出しながら日記を書いていた時は、
頭痛としての痛みは全然弱いのに、
たまに視界が歪んだり体がふらつきそうになったりして
意識を保つのが精いっぱいだった。

きっと、そういうことなのだろうと。
僕はもう、気づいてしまっていた。
これは"心当たりがある"程度の話じゃない。
確信をもって、そう言える。

―――夢は全部。僕の記憶だ。
 頭痛が収まらなくなって、僕が意識を飛ばした時。
 その後僕がどうなるかはわからない。

そして、僕が夢で過去を見ていることについては
話してないし知られていないが。
この妙な頭痛の果てにあるものは、
察しの良い総司令には勘づかれてしまっている。]
(174) 2020/05/23(Sat) 3:51:01

【人】 部隊長 シュゼット

[できれば、もう、薬は飲みたくない。
でもここに居る限り、そうはいかないだろう。
今後は特に、夢を見た後にくるような頭痛は
戦闘で痛みをやり過ごすとき以上に、
死ぬ気で我慢しないと駄目だ。

頭痛が起こった後、意識は絶対に飛ばしちゃいけない。
そうなったらきっと僕は、おかしくなってしまう。
そうなったら、今まで見たいに基地の皆を守ることも
部下の皆が楽しげにする様子を側で見ることも
こうして、返事を楽しみにタブレットを開くことも。
ルークにお礼を貰いながらまた話をすることも。
 ……全部、できなくなるかもしれない。

……今までは、僕の記憶が皆の役に立てばいいと。
そう思って、『検査』にも協力をしていた。
でもこれからは、それじゃだめだ。
僕が少しでも長く、僕であるために。
僕は自分の意思で、記憶の修復を拒まないと。

前よりも長く続きはしたものの。
見張りが終わるころには、頭痛が収まってくれて、
僕は額に浮かんだ汗を拭い、安堵の息をついたのだ。]*
(175) 2020/05/23(Sat) 3:55:44
部隊長 シュゼットは、メモを貼った。
(a21) 2020/05/23(Sat) 3:58:40

【独】 兄 エーリク

/*
今、自分の簡易メモ欄見たら
「墾田永年私財法」ってあってびっくりした()
(-28) 2020/05/23(Sat) 7:07:40

【人】 軍医 ルーク

   ―― 
回想:第二研究所
 ――

[ 天の穴の向こうから来た人間。
 それが意味するところは、一つだった。
 機獣はただの災厄ではない、
 送り込んでくる者たちがいるということだ。
 あれが生物ではなく機械の一種であることを考えれば、
 それは当然とも言えたのだけれど、
 この世界の“上”にもう一つの世界があって、
 そこに住まう者たちが自分たちを滅ぼそうとしていることは、
 頭の中の世界がひっくり返るような衝撃ではあった。

 ――天の向こうには、世界がある。
 父の話を思い出す。
 その父は、現れた機獣に襲われて死んだ。

 彼女は、仇と呼ばれる存在であったのかもしれない。
 けれど、日々身体を切り刻まれ、
 その小さな体に傷を増やしていく子供を
 そのような目だけで見ることは、
 どうしたって出来そうもなかった。]
(176) 2020/05/23(Sat) 10:30:49

【人】 軍医 ルーク

[ 捕虜から情報を引き出そうとするのは当然のこと、
 増して自分たちが滅ぼされようとしている瀬戸際だ。
 そう思おうとしても、どうしても見過ごすことが出来なくて、
 せめてやり方を変えることは出来ないのかと訴えた。
 諭すように、けれども苛立ちを隠さず、上司はこう言った。

 “人道主義も結構だが、付き合っていられる状況ではない。
  彼女から引き出される情報は、確実に我々の有利となる。
  君の自己満足に付き合って、
  手の内にあるそれをみすみす逃し、
  何百何千という人が死ぬことになってもいいという、
  それだけの覚悟で言っているのか?
  君は汚れ役は周りに任せて、
  感謝される役回りを与えられた。
  その上で綺麗事を重ねるのは、
  虫が良すぎるというものだ。
  おままごとも程々にしておきなさい”

 どれ程食い下がっても、出来ることが何もなかった。]
(177) 2020/05/23(Sat) 10:31:46

【人】 軍医 ルーク

[  
   なかったのだろうか? ほんとうに?
   もし本気で状況を変えようと、
   死に物狂いで戦ったなら、
   結末は変わっていたのではないだろうか。
   それをせずに、状況に流されるままに甘んじて。



 恨まれて当然だった。
 自分も、彼女を傷つける者たちと変わらないというのに、
 その子供は、恨む素振りを見せなかった。
 ――少なくとも、表立っては。

 時折こっそりと持ち込む菓子を、嬉しそうに頬張る。
 食べることが大好きで、
 美味しいものを食べると何より幸せそうにする、
 そんな子供だった。]
(178) 2020/05/23(Sat) 10:34:13