人狼物語 三日月国


104 【R18G】異能遣い達の体育祭前!【身内】

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視点:


【人】 綴り手 柏倉陸玖

>>49 >>50 >>51 普川

だから柏倉は、いつだって人と距離を取っていた。
一度人と触れ合う事に慣れてしまえば。
いつかその温度を失った時、苦しむのは自分の方なのだから。

だから柏倉は、自分の異能を半ば封印する事にしていた。
使うとしても、ただ傷を塞ぐ為だけに。
本来の性質が必要になる事など、無い方が良いと思っていた。

「ああいいよ、やるなら徹底的に見返してやろう。
 どんなに物騒な異能でも、卑怯なやり方でも
 結局は勝った奴が正義だって事を教えてやろうじゃあないか」

物騒な異能、卑怯なやり方。
自分が競技に出た後に、専ら受けていた"評価"。
それが実に不本意なものであったのは当然の事で。

それでも、どんなに努力を重ねても。
生まれ持ったものの差は、決して覆す事はできなくて。
結局最後までその評価から抜け出す事はできなかった。
だから柏倉は、それが自身の限界と認めざるを得なかった。

それも"二人"でなら、どうにか開き直れそうだ。
(54) 2021/11/10(Wed) 19:33:11

【人】 綴り手 柏倉陸玖

>>49 >>50 >>51 普川

こんな異能でも必要とする者は居て、
そして、それでも触れたがる酔狂な人間も居たものだ。
現実というものは、本当に自分の仮定を裏切るのが上手い。
そんな事を思って、呆れ混じりにまた笑う。

「俺達のして来た事は、何も"傷の舐め合い"だけじゃない。
 そう証明するなら、今以上の好機もそう無いだろうしさ」

別に、期待だとか命だとか、何かを捨てに来たわけでもない。
現実に打ち拉がれはすれど、大人しく折れてやるのも癪なのだ。
だから暫しの間、言葉を交わし、冷たい波を踏みしだいて。
それで気が済めば、何をするでもなく帰って行くのだろう。

今はもう、握り返された手を離してやるつもりも無い。
だから今は手袋越しでも、それでも確かに手を引いて。
(55) 2021/11/10(Wed) 19:33:47

【秘】 市川 夢助 → 俺 シオン・グレイヴズ

「それもそうかもしれないですね。
 まあ、オレにとっては新しい異能を試すチャンスでもありますから」

手に触れ、同じように見つめ返す。見つめ返して、5秒と経たないうちに目を逸らすのだが。

同じ異能を持っている者同士だ。君の感情が市川に伝わるのと同様に、市川の感情も君に伝わる事だろう。

市川夢助は、性転換の結果とはいえ女性に免疫がない。
普段から女性に接する機会も殆どないため、
普通に恥ずかしくなってしまった。


天才といえど、感情に嘘はつけないのだ。
(-145) 2021/11/10(Wed) 20:29:35

【置】 綴り手 柏倉陸玖

 
稲生学園は、今日も慌ただしい。

それでも日常は滞り無く続いて行く。
これまでも、そしてきっと、これからも。
おおよそ何事も無かったように、全て元通りに。

結局の所。

この数日間であった事が、
何になるだとか、何にもならないだとか。
そんな事をわかった気になってしまうのは、
きっとまだまだ時期尚早、気の早い話なのだろう。

今はまだ、何かを得られた実感は無くたって。

いつだって、結果や理由なんて、後から付いて来る。
今は道無き道でも、足を止めさえしなければ。
そうしてふと振り返ってみれば、確かな轍が残っているものだ。
(L1) 2021/11/10(Wed) 20:42:07
公開: 2021/11/10(Wed) 20:50:00

【置】 綴り手 柏倉陸玖

 
ああ実に妬ましい。

今は藻掻きながら、悩みながら、苦しみながらも。
それでもきっと、自分よりも遥か先を行けるあなた達の事が。
或いは、それを感じない、感じさせないあなた達が。
遠く後方から見詰める事しかできないその軌跡が。
羨ましくて、眩しくて、憎らしくて。

それでもただ嫌いなだけにはなり切れない。

先を行く人間には、それ故の苦悩がある。
それらに対し、確かな敬慕の情を抱えてすらいる。

だからこそこうした役回りを、
その場に留まり、皆の背を見送る立ち位置を。
誰に頼まれたわけでもないのに買って出たわけで。

その隣に並びたがる、何とも酔狂な人間が居た事は
それこそ思ってもみなかった、と言うほか無いのだけれど。
だって今までは、只管上か下ばかりを見ていた人生だったんだ。

だから今まで気付けなかった事には、
少しばかり目を瞑ってはもらえないだろうか、なんて。

そんなふうに考えてしまうのは、ずるいのだろうなあ。
(L2) 2021/11/10(Wed) 20:42:44
公開: 2021/11/10(Wed) 20:50:00

【独】 風雪 世良健人

小さな明かりを黒鉛の文字が照り返す。
同室の住人が自らの道を歩むように、
目指すもののために手を動かす。
いずれはたどり着くものを目指すため。
未来は、手の中にある。
(-146) 2021/11/10(Wed) 20:53:23
普川 尚久は、いつかの日、「ずるいに決まってんだろ」と呆れる。
(a49) 2021/11/10(Wed) 20:53:54

普川 尚久は、それでも、今まで前が後ろしか考えなかった奴の
(a50) 2021/11/10(Wed) 20:54:31

普川 尚久は、隣と言う初めての概念に収めたから、許してやる。
(a51) 2021/11/10(Wed) 20:55:37

普川 尚久は、遮るものは何もない相手の手を握りながら、そう苦笑した。
(a52) 2021/11/10(Wed) 20:57:33