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【人】 商人 レオン今日、また事件に動きがあった。 カテリーナの件を終えてすべて終わったかと思われていたが、どうやらまだ終わってはなかったらしい。 眉間にシワを寄せながら、ユウィとジャコモの報告を聞いていた男は、一つ息をついた。 「二人の件は解った。 護送の依頼を受けてくれるということであれば、また会うこともあると思う」 彼を贔屓にしていたのは自分。 当然、あの腕を無くすのは惜しいと思っているわけで。 緊張感に欠けるAIに苦笑を一つ落として、会議はこれで終わらない事を告げる。 「……俺の方からもひとつ」 「今回の件で、俺とベルヴァだけが使える回線があったんだが……そこに、回線に割り込んできた者が一人いた」 ▼ (0) 2024/04/06(Sat) 23:54:03 |
【人】 商人 レオンあの回線と、医務室での出来事をどう報告しようか、少しばかり悩んだが。 上への報告と、この船内での意思疎通は違うものとなろう。 まずは正しい情報をお互いが持ち、いい方法を探したい。 「……その者は……通信士のカテリーナだ。 彼女はソーレの駒としてここに送られていた。 ……妹の、敵討ちがしたかったらしい」 キャプテンは裏切り者を殺すなと言っていた。 それは甘い判断だとは頭ではわかっている。 「まだ何も出来てはないとはいっても侵入した時点で許されないのは理解っている。 ……が、彼女はこちらの説得に応じてくれた。 寝返るとはいっても元々がアソシエーテ故に大きな情報は持っていないかもしれないが……情状酌量もある。 俺は、彼女をこちらに引き込む事を提案したいんだが……どうだ?」 甘いね、本当に。何度だって言われている。過保護とすら。 それでもキャプテンの意思を汲みながらも、俺自身が。 やっぱり、同じように身内には甘くいたいのだ。 (1) 2024/04/06(Sat) 23:56:56 |
【神】 商人 レオン「まぁ……それが最良であるならば、受け入れるほかないね」 出来れば、命を奪いたくはなかった。 せめて、自我を持てる身体を与えてやりたかった。 大きな障害にならなかったとはいっても、この数日停滞したことで商売における損害は出ているだろう。 バックアップがあるとはいえ、死傷者も出てしまった。 お咎めなしとはいかないのは当たり前の話だ。 だがそれでも……、家族にすることだけは許された。 そう思うほかない。 (G7) 2024/04/07(Sun) 20:31:12 |
【神】 商人 レオン「ヴィーニャの言うことはわかる」 「これは殆ど俺とキャプテンのエゴみたいなものだ。 賛同できない人間だって当然居ると思う」 情に厚いと言えば聞こえは良いが、悪く言えば甘いのだ。 それはマフィアとして致命的なものであるのも事実。 それを部下達に押し付けてしまっているのは申し訳なく思うし……、アウレアが起きたら怒られてしまうかもしれないな。 「ストレルカの提案に異論はない。 キャプテンの許可があれば、ヴィーニャに務めてもらっていいと思うけれど、どうです?」 (G10) 2024/04/07(Sun) 23:50:42 |
【神】 商人 レオン「まさか、そこまで甘い人間だと思われてるかい? 俺が、キャプテンが」 身内に甘く、今回の件を温情ある沙汰で済まそうとはしているが。 メイドマン、カポまで上がってきた人間が、なんの屍を踏まずに来たきれいな人間なわけがない。 牙を見せずにいるのは、今その必要がないと判断しているまでのこと。 「勿論、二人の……特にエーラが持つ情報はすべて抜かせてもらう。ソーレの内部のことを知っておくのは大事だからね」 「彼らを潰す日がくるなら、二人がなんと言おうと、誰が居ようと最後の一人まで叩き潰す」 「それが俺達ノッテの在り方だ」 それは、リーナとて理解っているはずだ。 (G13) 2024/04/08(Mon) 0:31:45 |
レオンは、あのさぁ……って顔してる。 (a1) 2024/04/08(Mon) 1:02:44 |
【神】 商人 レオン「そうだね、俺もキャプテンも甘い人間なのは否定しない」 「ただ……それを後悔するほど弱くもなければ、必要とあらば甘さを捨てる事ができる人間だと言うだけさ」 ただ、今はそうでないと思いたい。 「俺はキャプテンほど本音をすべてさらけ出せるタイプじゃないが、それでも言えるだけの本音は言ったつもりだ」 家族が大事だ。 例え、3男坊として商家の役に立つためにマフィアに売られたとしても。 その一抹の寂しさを、この船の人間を家族として埋めようとしているのだとしても、そこに後悔はない。 そして、それを口にすることはないだろう。 「ありがとう。 でもねヴィーニャ……責任は誰か一人のものじゃない。 気付けなかったのはみんな同じだ。 ただ、上に立つものがそれを纏めて請け負わなきゃいけない」 「守りたいんだよ、キミや、みんなを」 情けない限りの本音を垂れ流してはいるけれど、そこはわかってあげてほしい。 自分とて、必要な責任は取るつもりだ。 (G20) 2024/04/08(Mon) 1:57:48 |
【神】 商人 レオン「一言いっておくけれど、ここで話してることはそれで決定するものじゃないよ。 報告を上げて、それを元に処分を決定するのはボスや幹部の仕事だ。ただ……彼らはここの現状を知るわけじゃないから、こっちからの情状酌量願いを出すだけだ」 それを受け入れてくれるかはわからない。 その上で、キャプテンや自分が取るべき責任も決まるはず。 キャプテンも自分も、それに歯向かう気は一切ない。 そのはずだ。この人ならば。 「だからナルはそのままカポに報告を上げて良い。 嘘をついたり改竄するほうが悪い結果を生むはずだよ」 (G25) 2024/04/08(Mon) 13:20:17 |
【神】 商人 レオン「キャプテン」 「貴方はどうしようもない人ですけど、俺は貴方の部下です。 一応右腕のつもりなんですけど」 最初から、一緒に責任を取るくらいの覚悟をしてるんですよ、と。口角を上げて。 「上がどう判断するかはわかりませんけど、一緒に罰を受けろと言われたら受けますよ」 そういえば、個人的に褒美をもらえるみたいだけど何もらおうかなと思いつつも、それはまた別のお話で。 ひとつひとつ問題を精査し、頷く。 「他については異論ありません。 リーナについては……そうしてもらえると俺は嬉しいです。 一緒に交渉の席には立ちましょう」 「システムθについては、この場で修復できなければ、近くに寄港して修復する他ないかと。これに関しては専門じゃないので……本来ならアウレアとリーナの判断を仰ぎたいんですけどね」 アウレアに聞けない以上は今の状態を維持して、寄港。 アウレアの蘇生を優先し、θの修復、または新しいものと入れ替えなどを検討するべきだ。 (G29) 2024/04/08(Mon) 19:30:02 |
【神】 商人 レオン「アウレアのデータがあるなら大丈夫か……」 こいつ、上司の腕をあまり信用してないのでは? ……いや、そういうわけではないのだが、”キャプテン”であるマンジョウよりも、日頃システムに触れているのはアウレアの方だからという話ではある。 「大丈夫そうであればお願いします。 復旧は早いほうがいいですよ」 このあたりは危険だ。 安全な場所に寄港するためにも回復は急ぎたい。 (G32) 2024/04/08(Mon) 20:03:20 |
【人】 商人 レオン「あ”〜〜〜……疲れた」 システムθ復旧の間も、やらなければならない仕事は山ほどあった。 キャプテンが作業してる以上、報告書を書くのくらいは請け負っていたし、アウレアの蘇生の準備だったり、シュメール星系のどこかへの寄港の準備だったり、船員の統率だったりと目まぐるしいことこの上なかったに違いない。 復旧がなされると、次はキャプテンと共に報告と今後における交渉の席についた。 カポの降格は免れなかったが、キャプテンの地位の維持をとりつけれたことは大きいだろう。 ただ、カテリーナのAI化決定については、随分と落胆もしたようで……。 ウトゥとの取引まで終わらせたこの時、どっと疲れが押し寄せたに違いなく、目の下のクマがその状況をありありと映していた。 (4) 2024/04/09(Tue) 22:41:26 |
レオンは、現在メインルームで半分屍になっています。 (a10) 2024/04/09(Tue) 22:47:43 |
【秘】 捻くれもの ベルヴァ → 商人 レオン「まあ…システムθも落ち着いたみたいですし、沙汰も決まって来たとなれば、ですかね。」 キャプテンも居るし、1日くらいは大丈夫だろう、と。 この船医も思う訳で。 まさか怪我人も増える事はあるまい。 居たとしても自分が出張る必要のないものだろう。 「では、また後程に。」 そう言って別れて、夜の事。 貴方の部屋を約束通りに訪れる男がいた。 (-13) 2024/04/09(Tue) 23:49:47 |
【秘】 商人 レオン → 捻くれもの ベルヴァ「いらっしゃい、座って」 その日の夜も更けた時間帯。 約束通り訪れた部下を、昼間よりは少しだけマシになった笑みで出迎えて、あなたをいつも通り中へと促す。 ソファを勧めて、貴方の好きな甘めのホットミルクを差し出して、ようやく一日が終わったなと実感した。 「やっと落ち着ける。 しばらくは薬の世話にならないようにしたいとこだね」 (-18) 2024/04/10(Wed) 0:40:48 |
【秘】 捻くれもの ベルヴァ → 商人 レオン「お邪魔します。」 外面も鳴りを潜めて。 貴方の前では、素を見せる。 ホットミルクを受け取って、ソファに座って一口。 「なりそうになっても、もう処方しないからな。 無理やりにでもベッドに寝かせてやるよ。」 笑いながら、言って。 「それで、渡したいもの、って?」 (-19) 2024/04/10(Wed) 0:56:12 |
【秘】 商人 レオン → 捻くれもの ベルヴァ>>-19 「そうは言っても無理を通さないといけない事もあるから」 今回は落ち着いたとは言え、仕事は増えたし乗員は減った。 拠点に戻り新しいメンバーを迎えるまでは、忙しい日々は続くだろう。 流石に薬を常用するほどではないだろうが、トラブルがあればまた処方してもらうこともあるはずだ。 勿論、状況を勘案して考えてはくれるだろうけれど。 「うん、渡したいものが2つあってね……1つ目はこれ」 昼間話していた事を問われれば、机から1枚の書類を出して貴方の前に。 どうやら、報告を上げ今後の話し合いをしていた際に交渉をしていたようで……。 「辞令。お前は明日からソルジャーだよ」 「……ソルジャーにはまだ必要はないから正式なものじゃないけど……やる?」 「俺と」 「 血の掟 」 (-22) 2024/04/10(Wed) 9:07:17 |
【秘】 捻くれもの ベルヴァ → 商人 レオン「分かってる。」 だけれど程々にして欲しいな、なんて。 医者の視点と心配する心二つで笑いながら。 「は?」 そうしていたら聞こえたのは己の昇進。 青天の霹靂、とはまさにこの事で。 「…俺、そんなに貢献した覚えはないんだけどな。 何というか、勿体ないというか。」 どうせ、自分が欲しいものがないから頼んだんだろう。 貴方との年月で、何となくそれが分かる気がして。 「いいぜ。あんたとなら、やるよ。」 貴方となら、どこまででも。 どこにも行かない、と約束をしたから。 (-24) 2024/04/10(Wed) 9:22:42 |
【秘】 商人 レオン → 捻くれもの ベルヴァ>>-24 「お前は、十分に仕事を全うしているよ」 「それに……今明らかに人員が足りてない。 ユウィが抜けた分の補填は今いる人間でやるしかないだろう」 アウレアは蘇生されるが、船を降りてしまった人間はそうはいかない。 ソルジャーになると今以上に責任を負う立場にはなるが、少しだけ、自分の肩の荷を任せることも可能になる。 「勿論、一人でやれという意味じゃない。 俺のものであることは変わらないよ、お前は」 YESの言葉に、くすりと笑みを浮かべ。 針を取り出すと、親指をぷすり。血が滲む。 貴方もどうぞと針を差し出し、溢れ出てきた血を見せつけた。 (-25) 2024/04/10(Wed) 9:42:33 |
【秘】 捻くれもの ベルヴァ → 商人 レオン「お褒め頂き光栄です、なんてな。 欠員の補充はまあ、確かに。」 差し出された針を受け取って、己の親指に突き立てる。 血が滲んだのを確認すれば、貴方のそれに、重ねて。 「ああ。レオンのところから動く気は無いな。 何があってもどこにも行ってやらない。」 血の掟と共に、改めて誓う。 貴方のものであり、貴方の傍から離れない。絶対に。 血が混ざりあって、約定が交わされる。 (-26) 2024/04/10(Wed) 9:53:12 |
【秘】 商人 レオン → 捻くれもの ベルヴァ>>-26 「ふは、この役目を他のやつに持っていかれなくてよかったよ」 混ざりあった血をぺろりと舐めて。 特別な誓いを貴方からもらえてよかったと、そう思う。 それからと。同じように机に置いていた小さな箱を取り出して、貴方の前へ。 「もう一つはこっち。 まぁ、おまけみたいな物だけど」 差し出した白い箱の中。 見ればそこには犬の形をしたあみぐるみが一つ。 プラチナブロンドの色をメインに、服もどこかで見たようなそれ。 言わずもがな、貴方を模したもので。 「あげる。……とはいっても、お前はあまり喜ばないかもしれないけどね」 最初はノッテに来た頃、寂しさから手慰みに作っていたものだった。 今ではただの趣味になって、可愛いものが好きでこっそり愛でるだけだったけれど。 随分前から貴方には隠していなかったし、ガラクタのような物だとしても祝いの品としては一番適当に思えたのだ。 (-33) 2024/04/10(Wed) 21:49:09 |
【秘】 捻くれもの ベルヴァ → 商人 レオン「案外嫉妬深いんだな。」 自分だけの、というくらいだから。 独占欲はそれなりにあるのだろうと思っていたけれど。 そう言われると悪い気はしなかった。 「…はは。秘密って言ってたの、これだったのか。」 おまけ、と渡された中身を見て、目を瞬かせる。 次には、口元に笑みを浮かべて、穏やかな表情になった。 「嬉しくない訳ないだろ。 こんな、手のかかるもん…良く作ったな。」 大事そうに抱える。 世界で一つだけの、宝物だ。 (-37) 2024/04/10(Wed) 22:26:26 |
【秘】 商人 レオン → 捻くれもの ベルヴァ>>-37 「嫉妬深いさ」 「……ずっとね、何も思わなかったわけじゃない」 貴方が他の人のところで抱かれているのは知っていたわけだし。 それについては仕方のないことと割り切ってはいても、それでもだ。 まぁ、自分とて必要とあらば身体を使っていたのだからおあいこだけれども。 「お前をソルジャーに上げようとは以前から考えていたから。 祝いの品くらい用意しておこうと思ってね」 喜んでくれたようでよかった。 ほっとひとつ胸をなでおろして、くしゃりとその頭を撫でた。 その表情はお互いに穏やかなもので。 「お前は部下で、可愛い犬だけど。ちゃんと人間で、俺のものだよ。だからこれからは、……我慢しないで」 思ったことを言って、甘えていい。 身体が寂しければ、いつだって。 「俺もお前のものだからね」 (-39) 2024/04/10(Wed) 23:14:20 |
【秘】 捻くれもの ベルヴァ → 商人 レオン「そりゃあ…悪かった。」 対する此方は何も知らなかった。 貴方は誰にでも優しい上司である、と思っていたから。 今はもう、違うのは勿論のことである。 「最高のプレゼントだよ。 そんな前から考えてたなんて、知らなかったけど。」 9年も一緒に居たのに、知らないことだらけで。 撫でられるのもなんだか、くすぐったい。 「本当に、あんたって人は…」 手を、貴方の方へ伸ばした。 顔を、引き寄せようとする動きで。 (-48) 2024/04/11(Thu) 1:10:07 |
【秘】 商人 レオン → 捻くれもの ベルヴァ>>-48 「ん……」 身内には誰にでも優しいのは確かに間違いではない。 身内ではなくとも、仕事に関係する人間にも優しくしてきた。 が、それは自分が最も求めた”家族”だと思おうとしたからこそである。 引き寄せられるまま顔を落として。 至近距離に白金の瞳が揺れている。 何を求められているのかは察しているつもりだから、静かに視界を閉じて唇を重ねた。 「うん、それでいい」 家族は家族でも、以前とはもう意味が少し違っていて。 欲しいと思っていたものを手に、柔らかく目を細めた。 求められる喜びをくれるのは、きっと、貴方だけだ。 (-53) 2024/04/11(Thu) 7:56:01 |
【秘】 捻くれもの ベルヴァ → 商人 レオン引き寄せたそのまま、唇を重ねて。 それは触れるばかりのものだけれど、顔が熱くなるのを感じた。 「……そんなあんたが、誰よりも一番、好きだ。」 零す小声は、貴方に聞こえてしまうかもしれない。 そうしてからすぐに、ホットミルクを飲む事に意識を傾けた。 「話が終わったなら、もう寝ろよ。」 疲れてるだろ、なんてそっけないのはいつもの様子に見えた。 (-55) 2024/04/11(Thu) 14:50:03 |
【秘】 商人 レオン → 捻くれもの ベルヴァ>>-55 「……知ってる」 「俺も、お前が誰よりも一番、好きだよ」 赤く染まった顔を見下ろしながら、呼応するように呟いて。 少し冷めてしまったかもしれないねと、ミルクを飲む様子を眺めては微笑う。 「折角明日は朝寝坊ができるのに、もったいないなぁ……」 ちゃんと明日は1日ゆっくりする時間を確保した。 ここまで忙しかったのだからとなんとかもぎ取ったに近いが、いい加減限界だったのだから当然だと思っている。 それもこれも、今夜をゆっくり過ごしたかったから……なのだけれど。 「添い寝で我慢できる?」 「俺はちょっと出来ないかも」 (-56) 2024/04/11(Thu) 20:16:14 |
【秘】 捻くれもの ベルヴァ → 商人 レオン「へっ?」 それはもう、間抜けな声が漏れた。 飲んでいたミルクで噎せそうになるくらいに、動揺する。 「あ……レオンがそうしたいなら、俺は… いいけど… 」疲れてるんじゃないのか、と言いながら。 そう言われると断る気は起きないし、嬉しくもあって。 顔はますます、熱くなった。 (-59) 2024/04/11(Thu) 22:09:48 |
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