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【人】 綴 千翠───…あ、ありがとう、 ございます… [最初、その所作に戸惑いつつもお礼を言うと 私は彼の手に自分のそれを乗せる。 けれど、心の中でエスコートなのだと何度言い聞かせ ても、慣れないことに緊張して。 恥ずかしさに顔が熱くなることは、止めることが 出来なかった。]** (203) 2022/08/01(Mon) 23:32:13 |
【人】 綴 千翠― イタリアンレストラン ― [鹿賀さんが連れて行ってくれたのは、路地裏 にある一軒家の隠れ家的なイタリアンレストラン。 ネットなどでは、非常にわかりにくい場所にあるため 「隠れ過ぎ」などと言われているが、そのメニューは どれも絶品。 2階の席からは海が見えると知る人ぞ知る評判のお店 だった。 鹿賀さんから名前を聞いた人の良さそうな柔和な女性は 上の予約席へと私達を案内してくれた。>>235] ───雰囲気の良いお店ですね… [手作りのメニューを受け取りつつ、私は鹿賀さんに 感想を告げる。 料理の種類はそれ程多くはなかったが、それはそれだけ 一品一品が丁寧に作られているからだと思った。] (248) 2022/08/02(Tue) 19:33:58 |
【人】 綴 千翠…こちらのお店のメニューはどれも美味し そうなので迷うのですが、普段は今の季節は 大体、冷製パスタを好んで注文します [冷製パスタにトマトは欠かせないことを考えると、 今の季節はトマト系が好みということになるのかも しれない。 だからと言って、クリーム系や和風が嫌いという訳で はなく、チーズもどちらかと言えば好きなほうなので 特別匂いを気にしたことはなかった。]** (249) 2022/08/02(Tue) 19:34:00 |
綴 千翠は、メモを貼った。 (a59) 2022/08/02(Tue) 19:52:39 |
【人】 綴 千翠いつか、カルボナーラも食べてみたいです [注文した冷製パスタを美味しそうという鹿賀さんに 彼が注文したものもそうだと私は微笑む。 そういう要望があるのか、後に料理が運ばれてくると それぞれ取り分けて、食べられるように小皿が 付いており、互いの料理を味見出来るように なっていた。] (258) 2022/08/02(Tue) 22:52:13 |
【人】 綴 千翠― イタリアンレストラン ― …入院、してたんです。近くの病院に [私は鹿賀さんに視線を戻すと、やるせない笑みを浮かべ 鞄からケースに入れた錠剤を取り出し、そっと、テーブル の上に置いて見せた。] 話しておかなければと思っていたんです。 …私の身体のこと、私の、病気の事 [鹿賀さんが私に好意を寄せてくれていると言うなら 尚更、話しておかなければいけないこと。 私の事を何も知らないままにひとめぼれをしたのなら 今、最初に。きちんと伝えておかなければ いけないこと。] (271) 2022/08/03(Wed) 1:34:52 |
【人】 綴 千翠3年前の冬、 私の身体に腫瘍が見つかりました─── [私は、ひとつひとつ、鹿賀さんに話していく。 摘出手術を受けたこと、身体にはその大きな痕があること。 治療は今も続いており、お薬を飲んで生活していること。] …このお薬は病気が再発しないよう抑える薬 10年服用して再発がなければ、その時点で完治と 判断するそうです 逆に言うと、10年の間はいつ再発しても おかしくないということ 私は…普通の身体じゃないんです (272) 2022/08/03(Wed) 1:36:26 |
(a67) 2022/08/03(Wed) 1:43:30 |
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