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【秘】 日差しにまどろむ ダニエラ → 無敵の リヴィオ「へへー、やったあ。」 「ありがとおございまあす」 へらと破顔しクリアファイルを回収する。 書類に目を通す間あなたは気付かなかったかもしれないが、その首が傾ぐ毎に女の笑顔は深まっていた。 暇潰しに作った書類の出来があまりによくて見せたくなっただけらしい。 傾いだ分きっとまたズレた前髪を整えたいだろうと手鏡を取り出す。 黒猫の形をしたヘアピンと共に差し出した。 多分これは楽しいものを見せてもらったお礼か何かで、その意図まではあなたに伝わらなくても構わないと女は考えている。 「リヴィオさん、犬も猫ではどっちのが好きですかあ?」 差し出すのは猫だが。参考までに。 (-420) 2023/09/09(Sat) 15:16:47 |
【人】 無敵の リヴィオ>>85 エルヴィーノ 答えは明確にせずに代わりに片目を閉じて薄く笑う。 きっとわざとだとしても男は特に指摘はしない。 寧ろせっかくだからと今と同じように身につけるのだから。 「流石、エル。丁度そろそろ行こうかと悩んでいたところさ。 君がそう感じるならやはり今が頃合いかな」 それじゃあ早速と取り出した端末を操作し、いつもの美容院を予約。 こうして悩む時、いつも丁度いいタイミングで頃合いを教えてくれるから、 相変わらずよく気が付くね、流石だともう一度背を叩く。 「…そういえば君、食事はちゃんととったかい?」 こうして聞く時、男もまだ食事をとらずにいる時で。 見回りついでに良ければ、直ぐに入れる店でも探さないかと誘いをかけるのだった。 #街中 (89) 2023/09/09(Sat) 15:45:25 |
【秘】 無敵の リヴィオ → 日差しにまどろむ ダニエラ回収されていくクリアファイルにあれは何だったんだと思う気持ちはまだ消えないが、 それでも満足そうな君がいるから、まあいいかと表情を緩めた。 実際、本当に出来が良くて素晴らしいものだったからね。 「…おや、貸してくれるのかい。 助かるよ、今は手元になくてね」 珍しく手鏡を所持していないらしい男は、 君からのその2つを受け取り、その場で前髪を整える。 仕上げにと付けたピン留めは可愛い黒猫の形ではあるが、 何故か似合っているのだから不思議だ。 「犬か猫か……そうだね。最近は猫が好きかな。 友人とも時折猫の話をするんだ、金平糖って名前でね」 可愛いんだよと言いながらヘアピンを指先で撫で、 君はどうだい?と問い返した。 犬も好きかと問われるならYESと返すが、 どちらの方が好きかと問われればこの答えになるようだ。 (-427) 2023/09/09(Sat) 16:03:46 |
【秘】 日差しにまどろむ ダニエラ → 無敵の リヴィオ「そおですかあ、」 「なら、猫にしてよかったですう」 前髪で光る黒猫に、また満足げに微笑む。 渡しておいてこういうのもなんだが、本当に不思議と似合っている。 そうでなければきっと、日々の贈り物も続かない。 「あたしはあ、どおだろお」 「猫…ううん、犬も、可愛いですしい」 頭の中で横並びにして首を捻っている。 尖らせた口元に添えられた左手では、今日も小指にマリーゴールドのエナメルが艶やいだ。 「実は、あんまり実物を触ったことがないんですよねえ」 「見回りに出れば、猫も犬もよく見かけはしますけどお」 遠巻きに見れば、可愛いのはどちらも同じだと云う。 こんなときばかり妙に真面目ぶってそう答えて、それでも悩む様子で口を尖らせる。 (-431) 2023/09/09(Sat) 17:45:49 |
【秘】 無敵の リヴィオ → 日差しにまどろむ ダニエラ「いつも素敵な贈り物をありがとう」 満足気な君の笑顔は男の表情を更に和らげる。 似合うと分かっているからこそ付けているのはもちろん、 その笑顔を見るためにどんなものでも身に付けるのはもう1つの理由。 問い返しに悩む様子を見せるなら、同じように首を捻り、 艶やぐエナメルと君の表情を眺め。 「ふむ……答えが出ないというのも1つの答えだね。 絶対に順番を付けなければならないという訳じゃないんだ。 俺はその答えも悪くないと思うよ」 と曖昧な答えでもそれは1つの答えだと頷き笑う。 順位も優劣も付けられるならば付ける程度で構わない。 答えが出ないならそれが答えで、それも君らしさだ。 「…ただ、もしも今後に機会があるなら触れてみるといい。 それぞれの良さが見つけられるんじゃないかな」 捻る首を元に戻してから片目を閉じ、 借りた手鏡を君へと返却するために差し出した。 (-439) 2023/09/09(Sat) 19:46:09 |
【人】 無敵の リヴィオ>>94 エルヴィーノ 後輩を鏡代わりというのもおかしな話だが、 言葉を語らない鏡よりもよく気付き、教えてくれる。 少し変わったその関係がそれなりに好ましかった。 背を叩いた手を顎に当て、君の返答に首を傾ける。 「あぁ、予想通りだね。…それじゃあパスタでもどうだい? ピザもいいが、この様子だと沢山並んでいそうだ」 周囲ではピザの食欲を煽る香りが漂ってはいるものの、 男も並んでまで買おうという気はないらしい。 代わりにピザの人気で人の波の少ないパスタ屋にでも向かおう。 少ないとは言っても多少並ぶ可能性はあるけどね。 「他に食べたいものがあれば遠慮なく言ってくれ」 それじゃあ早速向かおうと男は止めていた足を動かした。 #街中 (99) 2023/09/09(Sat) 20:38:10 |
【秘】 日差しにまどろむ ダニエラ → 無敵の リヴィオ「ふふ。いえいえー」 「また次回を、お楽しみにい?」 肩を竦めて、おどけて笑う。 確か最初は、面白半分だったと思う。 それが今では日々の楽しみのひとつなのだから、物事は何がどう転ぶのか分からない。 あなたの笑顔を見上げながら、女の左手が徐々に口許を離れていく。 どうも真面目に聞いているらしい。ふやけたような職務態度とは大違いだ。 「そおですねえ。」 「そんなんでも、いいんですねえ…。」 そしてやがて、気が抜けたように頬を緩める。 「…ふふ。はい。わかりましたあ」 「じゃあーいつか、金平糖ちゃん、触らせてもらおうかなあ〜」 ウインクを受ければ、冗談めいてそんなことを宣った。 受け取った手鏡は、大切に両の手で片付けられた。 (-448) 2023/09/09(Sat) 21:13:39 |
【秘】 無敵の リヴィオ → 日差しにまどろむ ダニエラ「あぁ、楽しみにしているよ」 いつだって楽しみにしている。 今日は何が来るだろう。今日は来ないかな。 そんなことを考えていると君は知らないだろうし、 男もわざわざ口にすることはなかった。 「…もちろん、少なくとも俺はそんな君も肯定しよう。 何事も1つの答えが必要な物事ばかりではないさ」 必要な場面が出てくる物事ももちろんあるが、 今回の問いはその場面ではないと男は考えている。 「はは、そうだね。…その時は友人に頼まなくてはね。 あるいはそうだね、猫カフェや犬カフェという手段もひとつだ」 大切そうに両手で受け取る様子に男は微笑み、 改めて自分の髪で揺れる黒猫を指先で撫でるのだった。 (-457) 2023/09/09(Sat) 23:01:11 |
【秘】 日差しにまどろむ ダニエラ → 無敵の リヴィオあなただって、きっと知らない。 次はどんなものにしようかとか、どこのお店に行こうかとか。 見回りの視界の端に雑貨店が映る度、そんなことを考えてしまうこと。 だって、あなたと同じで、女も口にすることはないから。 「リヴィオさんが肯定してくれるなら、百人力ですねえ」 「ありがとおございまあす」 恭しくもないカジュアルな礼。 上司と部下であるはずが、居心地のいいその距離に収まっている。 「あー。猫カフェに、犬カフェ」 「なるほどお。それならお手を煩わせなくてよさそうですねえ」 「今度調べてみよおかなあ」 次の電話番の暇潰しはこれで決まりかもしれない。 こたつの時も見つからなかったわけだし、次も上手く紛れながらやろうと奮起した。 けれどそういうやる気を普通に仕事に向けることだけはどうもできないらしい。そんな女だった。 (-465) 2023/09/10(Sun) 0:47:06 |
【秘】 無敵の リヴィオ → 日差しにまどろむ ダニエラお互いに知らない思いの形があるとしても、 楽しんでいるという事実が二人を繋ぎ、今がある。 それだけでこのやり取りに意味は生まれるのだろう。 「はは、そうだろう?…どういたしまして」 胸に手を添え軽く頭を下げて礼を返す。 自信満々にそうだろうと答えると同時の丁寧な所作、 ちぐはぐに見えて案外様になるのがこの男だ。 「カフェなら色んな子達が見られるからね。 犬や猫の中でももっとお気に入りを見付けられるかもしれない」 まさか次の電話番の暇潰しとして活用されると知らない男は、 ただ純粋に笑いかけて、君の一番が見つかるといいねと告げる。 もちろん先の通り、全部好きだとしてもそれも1つの答えだが。 (-487) 2023/09/10(Sun) 9:56:04 |
【秘】 日差しにまどろむ ダニエラ → 無敵の リヴィオ自信に満ちた言葉と態度に繊細な所作。 前髪に光る黒猫のヘアピンまで揃っても、様になっているのだから不思議で仕方ない。 「はいー。……1番かあ」 見つかるといいなあ、とその本音は口に出なかった。 だって余りにも切実で、本気っぽすぎる。 想像すると可笑しく思えて薄く笑う。 そうして右手の腕時計に目をやった。 「あ。 」 「リヴィオさん、もーすぐ定時ですよお」 「今日もお勤め、お疲れ様でしたあ」 間延びした声。いつも変わらない挨拶。 「あたしは、報告書の方提出して帰りまあす。」 「また明日、お会いしましょおねえ」 シフトや業務の兼ね合いで、顔を合わせない日だって勿論ある。 それでも女は必ず言った。「また明日」と。 (-490) 2023/09/10(Sun) 10:32:54 |
【秘】 無敵の リヴィオ → 日差しにまどろむ ダニエラ一番を決めなければならない訳ではないように、 内に抱くもの全てを口にしなければならない訳ではない。 抱くものがあった、それを自分で理解出来るかどうかだ。 薄く笑う様子にこちらも思うことがあったのか、同じように笑う。 「あぁ、ダニエラ君こそお疲れ様。 提出した後は気を付けて帰るんだよ」 平和な街だとはいえ気を付けるに越したことはない。 胸に当てた手を緩やかに下ろし「また明日」を君に返そう。 自分にばかり興味のある男だが、 確かに君との日常を期待しているからこそ。 会わない日であったとしても、その次を期待して。 (-495) 2023/09/10(Sun) 11:22:11 |
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