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![]() | 【独】 清掃員 カミクズ/* 一般人からしたら覚悟ガンギマリ人間すぎるよな……と思うけど 兄弟持ってかれた上に二度目ならまあ…ならねえか!? 個人差があります。 (-218) 2022/02/25(Fri) 7:24:01 |
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![]() | 【秘】 清掃員 カミクズ → 不運 フカワ「何を不貞腐れているんですか」 実際あなたが不貞腐れているのかなんて知らない。 「何が不満なんですか?」 実際あなたが不満に思っているのかなんて知らない。 あなたの事をまともに知らない上葛からしてみれば、 あなたの反応はそのように見えた。それだけだ。 「僕の事を知りたいと言ったのはきみなのに」 「自分の事もろくに教えやしないまま」 「望んだ答えを得られなければ、はいさようなら」 「きみは僕に何を期待していたんですか」 貼り付いたような笑顔のまま、淡々と言い放つ。 見えはせずとも、まっくらな瞳もまた、笑っていない。 「そんなに早く死んで欲しくなりましたか?」 (-222) 2022/02/25(Fri) 8:20:46 |
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![]() | 【秘】 清掃員 カミクズ → 不運 フカワあなたが何か行動を起こす事は予測していて、でも。 「────ッ、」 その動きが想定外だった。 ワンテンポ遅れた対応は意味を成さない。 きつく抱かれ、事故で負った怪我が、じくりと痛んだ。 特殊清掃員は、当然肉体労働だ。 だから体格はそれ相応、でも荒事慣れしているわけでもない。 関節という急所を狙われ、体勢を崩されて その上背を突き飛ばされれば咄嗟に受け身を取るのが関の山。 「……は、さいあく」 背を踏まれ、床に縫い留められる。 暗闇の中、脱げた帽子がどこかに転がるのを感じて。 一つ咳き込んだ後に悪態を吐いた。 「死んで欲しくない…?ひどいわがままですね… ああ、勿論そう思う事は自由ですが… ここでそんな事をしたって、大した意味はありませんよ…」 何も、誰かに生きていて欲しいと そう思って行動する事を否定するわけじゃない。 逆もまた然り、上葛はそれを否定する事はできない。 今ここで、そんな事、という言葉が指すのは、実力行使。 (-226) 2022/02/25(Fri) 9:16:09 |
カミクズは、深く息を吐いて、苦痛を押し殺す。 (a45) 2022/02/25(Fri) 9:21:37 |
![]() | 【独】 清掃員 カミクズ/* ifルートの自分の姿とぶつかっています。 いや本当にもし一人だけロックオンしたらね、 その一人の為に全員滅ぼす人間になろう思ってん…… そんなことあるか? (-228) 2022/02/25(Fri) 9:42:36 |
![]() | 【秘】 清掃員 カミクズ → 不運 フカワ唐突に齎された光、目も眩むほどの白。 その後に眼前に振り下ろされた刃を見て、 それほどにか、と思った。 自分だって、死ぬ理由も無く、もしも誰か一人の為ならば。 たとえ望まれずとも手を汚し続ける覚悟はあった。 自分勝手だろうと、実力行使も厭わないと。 けれどそれが自分自身に向けられる理由がわからない。 本当はわかっている。自分は諦めて掛かっているだけだ。 「……そこまでされる理由がわかりません」 知りたい。死んでほしくない。つまらない。 理由らしきものはあっても、その始源がわからない。 「合議でもそうだったでしょう。 誰しも、僕だって理由もなしに納得はできない。それに」 「僕は曖昧な死の影に怯え続けるのは嫌なんですよ」 敢えて自死を選ぶのは、死を確実なものにする為。 余計な期待をさせられる前に。 生も死も確定していない今の間に。 「万が一の時は。 きみが責任を持って殺してくれるんですか?邦幸さん」 (-230) 2022/02/25(Fri) 10:07:40 |
![]() | 【独】 清掃員 カミクズ/* あれ!?オレまた人に殺してくれって言うロールしてない!? いやでも今回は周りから言い出したしな……(責任転嫁) (-229) 2022/02/25(Fri) 10:09:00 |
![]() | 【秘】 清掃員 カミクズ → 不運 フカワ「そう。他に誰も居なかったんですか。 同じように楽しかった、言葉が届くと思えるような きみがこうまでしてもいいと思えるような人は。」 今この場では迂遠で気を遣った言い回しは不要とばかり。 淡々と鋭利な追及だけを投げ掛けた。 もし誰にでも同じような事をしているならよくやるものだと思う。 いっそ尊敬できるだろう。自分には到底できない事だから。 「ここでの結果を楽しむという発想がありませんでした。 この制度の事、本当に嫌いなので。 それに誰かを楽しませようという気概もありませんでしたから。 見ていてつまらないのは当然の事でしたね。 自分で自分を救うのだって当然の事だと思いますけど、まあ」 「この制度は嫌いなので、制度の外、投票や合議以外で。 前よりもっと過激で楽しい事でもしましょうか。 元よりある程度はモラトリアムを謳歌するつもりでしたから。 それでうっかり死んだらその時はその時でしょうし、…」 (-239) 2022/02/25(Fri) 11:16:45 |
![]() | 【秘】 清掃員 カミクズ → 不運 フカワ「………はあ、そうですか」 誰かの姿を借りて死ぬなんて、ひどいあてつけだと思う。 事実あてつけかもしれないし、他に理由があるかもしれないが。 少なくとも上葛はそのように思う。 「じゃあ一緒に死にましょう。どうせなら」 あっけらかんと提案一つ投げ掛けて。 バラバラに死ぬのも却って面倒だし、 傷の舐め合いくらいならできるかもしれない。 或いはまた別の余興か。 ところで、と切り出した。 「そろそろ起きていいですか?」 (-240) 2022/02/25(Fri) 11:18:40 |
![]() | 【秘】 清掃員 カミクズ → 不運 フカワ「そうですか、暇潰し」 した事が無い事をした事への感想も。 合議の場や人々へ向ける楽しみという言葉も。 きみの中では、多分そう変わらない事なのだろうな、と思った。 暇潰しで、気晴らしで、一過性の。 自分とはやや異なった価値観や善悪観を持っているのだ、と。 傷付けようだとか、悪意があってそうしているわけではないし まったく理解の及ばない異物のようなものでもない。 ただ少し、前提が自分とは異なっているだけだ、と認識した。 「人がいいって、本当にそう思いますか?」 「ここで死ぬ事が少しでも嫌がらせになればいいって。 この制度が作ったワインを少しずつ汚水にしてやろうって。 これでも僕は結構本気で思ってるんですよ。」 苦笑を零したのは、それが絵空事だとわかっているから。 その過程に誰かが何かを見たり、 誰かの命が助かる事は、副産物だ。 どうせいつ何処で死んでも同じなら、 最期に嫌いなものに後ろ足で砂掛けて死んでやる。 そんな捻くれた行動原理と、それから。 「ここで死ねば、まあ。 "後片付け"も国がやってくれますしね…なんて」 (-258) 2022/02/25(Fri) 15:09:01 |
![]() | 【置】 清掃員 カミクズ──飛び降り自殺。 通行人に当たる可能性があるし、肉片が地面にへばり付く。 ──飛び込み自殺。 頭からいけば確実、でも残骸の処理は一苦労。 ──入水自殺。 水死体は水に浮く。ありさまもひどいもの。 ──首吊り自殺。 その後始末が大変なのは有名な話。 ──薬物の過剰摂取による自殺。 多くの市販薬では現実的ではない。 ──有毒ガスや一酸化炭素中毒での自殺。 意図しない二次被害を起こす可能性が高い。 人に迷惑を掛けない自殺法なんて無い。 極論、山で野垂れ死んだって後始末は発生するのだから。 そんな結論には前々から辿り着いていた。 (L0) 2022/02/25(Fri) 15:09:32 公開: 2022/02/25(Fri) 15:30:00 |
![]() | 【秘】 清掃員 カミクズ → 不運 フカワ「嫌いですよ、心底ね。 一思いに死のうとしてるのに止める人も居て大変です」 殆ど溜息のように息を吐きながら緩慢に起き上がって、 随所の痛みに笑顔のまま器用に顔を顰めた。 吐き捨てるように『嫌い』を言って、皮肉げに笑う。 それでも言葉の後半のニュアンスは、 嫌悪とも、怒りとも、或いは呆れともつかなくて。 「一緒に何かの下敷きにでもなれば死ねるんじゃないですか。 思ったんですよ。真上に何か重たいものを出せば そのまま下敷きになって上手に死ねるんじゃないかって。 最期の時間を最後の一瞬まで楽しむのもいいですけどね」 「ログアウトしなくたって、サーバーが閉じれば終わりです。 いつ来るかもわからない終わりに怯えるより、 自分の手で幕を下ろした方が楽じゃないですか。」 身体を起こして、その場に腰を下ろした。 腕を撫でる手を辿るように隣に居るあなたを見遣って。 「で、僕はいつまできみに捕まっていればいいんですか。」 「怒ってはいませんけど、乱暴だとは思ってます。 まさかずっとここに居ろなんて言わないでしょう。 それとも話し合いの時間だけ連れ出してくれるんですか? 僕が自分の知らない所で勝手に死なないように。」 (-259) 2022/02/25(Fri) 15:10:26 |
![]() | 【神】 清掃員 カミクズ「……そうですね、おおよそ意見は出し終えたみたいですし…」 敢えて口を噤む事を選んだ者を除いて。 それでいいのだろうか、とは思うけれど。 自分という立候補者が居たから、この程度で済んでいるとしたら。 この次の日の話し合いはどうなってしまうんだろう。 そんな懸念を、心の底に沈めた。 (G93) 2022/02/25(Fri) 15:48:41 |
![]() | 【秘】 清掃員 カミクズ → 美術 エノ「うぐ……ちょ、ちょっと待ってください、 そこはだめです… ……た、楽しい、ですか…?触るの…」 触れられる事そのものを拒みはしないけれど、 一般的に触れられたくない箇所は流石に制止が入った。 どこかは知らないけど。 きっと数日後には変わり果ててしまっている形。 清掃員は、気弱、というよりは、ただ。 自分に自信が無いだけだ。たったそれだけ。 それも人前でだけであって、一人の時はそうでもなくて。 殆ど誰も知る由なんて無いけれど。 「…風景、一人…そうですか… ……そうですね、一人は寂しいです。 でも、たとえ誰がどんなに近くに居たって 心の距離があったら意味がなくて…そういう事、ですよね」 あなたがどんな思いでいるのか、その全てはわからない。 あなたがそう思うに至るまでの経緯はわからない。 ただ、"理解"を求めるあなたの様子を見て、そう思っただけ。 きっと人並みに寂しがりな人なのだろうと思った。 「エノさんは…どうして絵を描こうと思ったんですか?」 自分がこの職に就いたのは、初めは逃避の為だった。 口実にちょうど良くて、誰もやりたがらない仕事。 要領の悪い自分でも必要とされる余地のある仕事。 探して、たまたま見付けたのがそれだった。 (-302) 2022/02/25(Fri) 21:08:53 |
![]() | 【秘】 清掃員 カミクズ → 不運 フカワ撫でようと頭に手を伸ばせば、触れる事は容易だった。 麻色の髪はさらさらとしていて指通りが良い。 人にそのように触れられるのは随分久し振りだな、と思う。 兄が居た頃は違ったけれど、もう遠い思い出だ。 「"二度目"だからこうまで思うのかもしれませんね」 「一度下手に生きて、失敗したから」 伸ばされた手を厭うようでもなく、目を伏せて笑う。 いつもと同じ、目だけが笑っていない笑みだった。 「見た目は、どうせ。死体なんて見苦しいものです。 もしかすると瓦礫が上手く隠してくれるかもしれません。 それに、誰かと一緒に死ぬなんて、それこそ。 生きて誰かと居ないとできない事じゃないですか。 それともそういうのには興味がありませんでしたか?」 他人が居ないとできない事。 生きている事と、死ぬ事に価値がある。 以前の発言を思い返して、軽く問いを投げ掛けた。 返答はあってもなくても、どんなものでもよかった。 ああきみはそのように思うのだと思うだけだから。 (-313) 2022/02/25(Fri) 22:00:54 |
![]() | 【秘】 清掃員 カミクズ → 不運 フカワ「好きなようにすればいいじゃないですか。 どうせ何やっても同じなら。」 上葛もまた、抵抗や報復の意思は見せなかった。 ここであなたを否定して、害する事には特に意義を感じないから。 どうされたい、の答えも曖昧なものだった。 「僕にもまだ二度目に選ばれた側としての責務があります。 だからきみがどうするかは自由ですけど、 どこかへ行く必要性が出た時は僕も自由にしますよ。 逃げられたくなかったら捕まえに来てください。何度でも」 「たまにじゃ嫌なんですよ。 ちゃんときみの事を知る時間も必要で、それに。 僕はこう見えて寂しがりやで悲観的なんです。 長い間一人で居たら、全部見届けるよりもきっと。 退屈と憂鬱で死ぬのが先でしょうね。」 淡々と言い分を述べて、少しの間の後に。 「ああ、わかった。 強いて言うなら、困った人だなと思ってます。きみのこと。 わがままで言葉足らずで、手のかかる子どもみたいだ」 ふと、納得がいったようにそう零した。 別に見た目に騙されているわけじゃない。 あなたが元の姿であっても、同じような事を思っただろう。 嫌悪するでもなく、怒るでもなく、呆れるでもなく。 声色はただ穏やかなものだった。 (-314) 2022/02/25(Fri) 22:01:46 |
![]() | 【独】 清掃員 カミクズ/* 人を抱き締めて一緒に身投げするタイプのド感情人間、いくぜ! この村ではバチボコに甘いド感情人間の方が 打点が出ると判断したオレの直感は…どう? (-320) 2022/02/25(Fri) 22:11:31 |
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![]() | 【秘】 清掃員 カミクズ → 美術 エノ「わ、…あんまりしたことない…ですか」 清掃員の人生は、平凡なものだった。 決定的な破綻を迎えてしまうその時までは。 だからきっと、この合議に集められた人々の抱える事情は。 自分には想像もつかない事なのだろうと思う。 でも、わからないなりに大切にする事はできるはずで。 「…周りが気を遣って遠慮してしまうから、距離を感じて。 互いに決して無関心ではないはずなのに、 傷付けまいとしたばかりに孤独にしてしまっていたら。 そうだとしたら、それは…うん、寂しい、ですね…」 思い遣った結果すれ違う事になってしまったとしたら、それは。 客観的に見ても双方寂しい事のように思う。 結局の所は、語られた言葉、断片的な事しか知り得ない 第三者の感想なわけだけど。 「…ねえ、エノさん。絵の描き方、教えてくれますか?」 少し考えた後に、一つ伺いを立てた。 当初はそれが、それである必要のないものであっても。 同じものに触れる事で、ほんの少しだけ。 隣に少し近付いて、同じ視点に近付けたらと思う。 上から下まで願望ばかりの、そんな思い。 (-340) 2022/02/26(Sat) 0:08:53 |
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![]() | 【赤】 清掃員 カミクズ通信中…… ██件の新着メッセージ 『エノさん』 『こちら側で選ぶ人、誰がいいとか、ありますか』 『自分は何とも言えません』 『強いて言うなら。 比較的選ばれる事を受け入れられている人から それが穏当なやり方だとは思いますが…』 (*6) 2022/02/26(Sat) 0:22:49 |
![]() | 【秘】 清掃員 カミクズ → 不運 フカワ「人生これから?あはは、まさか」 「きっと、本当は。 人は長生きなんてしない方がいいんですよ…」 ほら、現に人が長生きしたいと思うあまり 社会はこんなに歪な制度が罷り通ってしまってる。 独り言のように呟いて、憂鬱げな笑みはそのまま。 髪を撫でる手に懐くように、ほんの少しだけ頭を傾けた。 「………仲が、…えぇ…? ああ、まあ、人によってはそういうふうに、見えるのか…」 それも束の間、唐突な発言には流石に面食らったよう。 何せそんなに人前で関わりを持っていたわけではない、 はず、だし。 件の事故の事を知っている人間なら話は別だが。 何よりも、そもそもあなた自身が自分と仲が良いなんて 特別そんな意識を持っているとは思っていなかった。 単に第三者から言われた事を、 ただ素直に受け止めているだけなら、わからなくもないが。 思い返せば、言葉が届く程仲良くなったとか、何か。 そう言っていたのはそういう事か、と思った。 (-350) 2022/02/26(Sat) 1:48:21 |
![]() | 【秘】 清掃員 カミクズ → 不運 フカワ「義務と責務と権利を背負わされたのは皆同じでしょう。 ねえ、犬だと思うなら、ちゃんと首輪を付けてくださいよ。 ペットの首輪は何も、 小屋に繋いでおく為だけのものじゃないでしょう。」 犬のようである事は否定しない。 自分だけがそうだとも思いはしないけれど。 だって、自分達は、結局。 どうせ最後に烹らる走狗に過ぎないのだ。 「死ぬのは一瞬、生かす事の責任はずっとです。 飼い主が居る事の証明、有事の際の迷子札。 首輪付けられるだけなら千切りやしませんよ。 まあ、邪魔に思ったら鎖は切るかもしれませんけど」 殊勝なばかりでもない猟犬は実にアイロニカルに笑う。 悪趣味だ何だも思わないわけじゃないけれど。 もう今更な話だろうとも思う。 何ならこの場、この世の中自体が悪趣味でナンセンスだ。 「困った人だとは思うけど、嫌いじゃありませんよ。 別に悪い事だとも思いません。 これから楽しめる事が多いのは得なのかもしれません。 その内子どもじみた喧嘩だってしてみましょうよ。 そうしたら、何かわかるかもしれません」 (-351) 2022/02/26(Sat) 1:49:02 |
![]() | 【独】 清掃員 カミクズ/* …………ヤ〜ッベ♪ 吊りは99.9%勝ちが決まってるけど襲撃先♪ 墓下=赤窓見れる=ワンチャン特殊清掃員バレする♪見ないで♪ まあ前日の赤窓見に行く人おらんやろ(慢心) (-356) 2022/02/26(Sat) 3:37:51 |
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![]() | 【赤】 清掃員 カミクズ自分が死に至る可能性を受け入れられていない人を わざわざ選んで殺す必要はない。清掃員はそう思っている。 きっと大半の人がそうだろうとも。 もちろん何か理由があればそれも致し方ないとは思うけれど。 『ヒメノさん、ですか』 話し合いには参加せず、自分の意見も主張する事なく。 迷いなく投票だけをして行った少女。 清掃員は彼女に"投票しない"事と、それから。 自分に投票するように、という事を予め伝えていた。 『そうですね。 残念ですが、意見もわからないのであれば そうなっても仕方のないことでしょう。』 でも、この権利は投票とは異なるものだ。 つまりそれを止める理由は何処にも無い。 何より、"選ばれる"事による死は最後の最後まで不確定だ。 であれば選ばれても、死なないよう足掻くだろうとも思っている。 それはある種の信頼として。 『今日選ぶのは、ヒメノさんにしましょうか』 (*10) 2022/02/26(Sat) 10:57:05 |
![]() | 【赤】 清掃員 カミクズ『それから お願いする事、決まりました』 『もしフカワさんを選ぶとしたら、後の方にしてあげてください』 『もちろん投票で選ばれてしまったり、 自ら立候補した場合は仕方ありません。』 『でも、そうでなければ』 『もう少しだけ、好きなようにさせてあげたくて』 (*11) 2022/02/26(Sat) 10:58:50 |
![]() | 【秘】 清掃員 カミクズ → 不運 フカワ「あはは」 無防備な首に触れられても、特に嫌がるふうでもなかった。 実力行使の後では随分弱気に感じる言葉に一つ笑って、 離れていく手をやわく掴んで、引いた。 「飼えもしないのに欲しがったんですか」 それに対してあなたが抵抗を示さないなら、 先程のお返しとばかり、それでも随分優しく抱き締めた。 そうでなくとも、もう少し近くに引き寄せて。 「ほんとうに、困った人ですね…」 どんな表情をしていたかは、見えないかもしれないけれど。 声色には、諦念も、皮肉も、憂鬱もなかった。 (-373) 2022/02/26(Sat) 11:52:05 |
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