［気にしすぎ、という言葉にうーん、って反応したわ。>>74

　別に悪い事じゃないですよって
　その場はそれで終わらせたの。

　青のガーベラは染めた花、と聞いてへぇとなったの。>>75
　作られたものでもそれは十分美しい。］


　はい。大丈夫です！


［戸惑われてもなんのその。
　にっこりと迷わず選んだのよ。］
　

　***

　見てたわ、見てたけど……


［それでも、今記憶の姿をはっきり思い出せば
　今のあなたに繋げてしまうのは仕方なかったの。］


　そ、か……よかった……


［無我夢中だったからつい近くなっていたわ。>>77
　目をそらされて距離に気付いてあっ、と半歩後退。
　うまく涙は止まってくれなくても
　帳君が今元気なのは私を安堵させるのに十分だったわ。］
　

　

　

　
［私の言葉はうまく届かない。
　お互いがお互い、悲しい顔をして、自分を許せないと。］


　……そんなっ！


［そんな事ない、って言いきれなかったのは>>79
　確かに私はその後の言葉に傷ついたから。

　

　***


　顔が一瞬つい熱くなったの。
　そんな空気じゃないからちょっとごまかして
　すぐ落ち着くよう頑張ったわ。

　
　だって、思ってくれてたのね。


［……どうしよう、嬉しいわ。>>81

　そう思えても空気は重いまま。　
　一緒に夢を語って、帳君の魔法が見たくて願った依頼。

　

　
［すごくない、と否定する言葉を紡ぐ表情はやっぱり暗い。

　だから私はなるべく普通にしようとするのよ。］
　

　あら、人に助けを求めるなんて当たり前じゃない。


　

［年齢を考えれば一人で全部やってるなんて
　それこそ天才の類になると思うわ。
　そこまで求めるのはハードル高すぎだと思うのよ。］
　

　

　　……未練なの？


［その言葉には首を傾げたわ。
　夢を叶えるために頑張った結果なら
　その言葉はふさわしいように思えないんだもの。］
　

　

　

　***

［とは一緒に空にいて
　今私たちも一緒にいて
　天文学程じゃなくても
　私たちも一緒のようで距離があるの。

　どうしてこう、うまくいかないのかしら。］


　そうね。懐かしいわね……
　ええと、確かそう。細かい場所は忘れちゃったけど。
　
　

　

　

　
［どうすか問われたから自分でやると答えたわ。>>86
　任せっきりにする性分じゃないもの。
　スコップを受け取ってスカートを気にしつつ座るの。］

　
　この辺りで大丈夫？


［そう尋ねつつ土を掘っていけば
　目当ての物はすぐ見つかったわ。］


　暗いから見えにくいわね……



　スマホを置いて光源にしたの。］
　

　

　……そっか、私こんな入れ物に入れていたのね。


［そのあたりの記憶はまだ戻ってないから不思議な気分。
　土に埋めるのと、冠が入るの
　その条件だったから大きめの普通の箱にしてたのね。］


　やっぱりここに私の記憶があるのよね。


［そう言いながらも、箱を開けてみたわ。
　中には何一つ当時から変質してない冠に劣化したぬいぐるみ
　それに石はそのままな感じかしら。
　あと……ビニールに包まれた少し古くなった紙の手紙も。
　宛先の名前を見て帳君の方を向くの。］
　

　

　……、ですって　はい


［小学生の自分が書いたたどたどしい文字が
　自分の事だけど可愛らしく感じるわね。

　土で汚れた手で袋から出すのはためらわれたから
　ビニール袋に入れたまま差し出すの。

　受け取って貰えそうにないなら
　ひとまず箱に戻すことにするわ。］　
　　

　

　─────……じゃあ、お願いできる？


［汚れた手で悪いなって思うけど
　手を貸して、って今度は私から手を伸ばす番。］
　

　

　

　　　　　　　　　　ぁ…………


［またも涙が出てくるの。


　私は君のでありたくて

　

　
［ごめん、とちょっと泣く時間を貰うの。
　暫く泣いている間に貴方が手紙を見るのなら
　それを止めることはしないわ。

　暫しの沈黙。

　記憶と、感情と、今の整理が追い付かない。
　ただ、思うままに言葉を、泣きながら紡ぐの。］
　

　


　繋がりを切りたくないと思ってくれていたの？



　……そうだったの


［私たちは一緒にいなくても縁を望んでいた。
　それは私にとって希望になったわ。］
　

　***




　そうね、流石に。
　あら、ありがとう


［君のスマホも私の手元を照らしてくれる。
　
　

　

　ここも余程思い入れが深かったのね。
　



［緑の髪の父を思い出す。
　子供相手に語る夢物語の一つかと思っていたけど

　今は目の前の事だわ。］