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【人】 規律 ユス 来てすぐに海を楽しんだ青年は数名と会話したり、適当に寝たり、適当に食事をしたり、マイペースに過ごしていた。環境の変化も何も気にするものではないと言わんばかりに。 暫くしてから散策する。 「……なんか建っているな」 叙々苑が建っている。 「……なんか出来ているな」 ブランコとかミステリーサークルとか色々出来ている。 「ふむ、見たことがない景色だ」 その存在自体を見たことがないわけではなく、虚無からブランコが生えていたり唐突に焼肉屋が生えていたりする奇妙な光景が。 何か思ったのかそうでないのか、無表情のまま周囲を観察していた。 (220) 2022/02/23(Wed) 15:48:31 |
【秘】 剣道 ツルギ → 規律 ユス「麻痺してるなあ。俺も、お前も。 場所はちょっと違うけど。」 苦しんだ時間の違いだろうか、と考えて。 詮無いことだと、やめた。 父 、母、先生 、医師 、親族。頭の中で、見知らぬ誰かの頭を羅列した。 「ああ〜…親戚はすごいよくわかる。特にこっちのこと育てる気はないのに、なんか親みたいなツラして言ってきてさ。 気持ち良いんだろうな、正論言うのがさ。でも、その内何も言って来なくなるよ。 自分の子供が大きくなって、教育とか進学とか考えるようになったり。 自分の親の介護とか考えなきゃいけなくなったり。 時間が経てば、他人に口出す暇も無くなるから。特にこっちが独り立ちすれば尚更。」 自身はそうであったというだけで、もしかすると君の親族は違うかもしれない。 しかし親族だって、結局は自らの家庭が忙しくなれば、こちらのことなどスッカリ忘れてしまうから。 「母親はまあ…一生言うだろうな。」 これも、経験談。 (-500) 2022/02/23(Wed) 15:58:18 |
【秘】 医者の息子 カイ → 規律 ユスそんなにわかりやすかっただろうかと、思わず目元を擦った。 「なんだよ……こんな状況でぐっすり寝れるわけないだろ。 そういう君は平然と寝ていそうだけどな」 君のことをよく知らないというのもあるが あきらかな偏見を吐き捨てる。 座る前に適当に食べ物を注文して運んでいった。 食堂に呼んだのも食事するついでだったのだろう。 (-504) 2022/02/23(Wed) 16:19:07 |
【秘】 規律 ユス → 剣道 ツルギ「麻痺していたほうが楽でいい。面倒がなくて済む。お前なら分かるだろう。話してなんとなく思っただけだが」 貴方が期待をやめられないのも、頭で見知らぬ命を並べているのも、気付かぬままに相槌を打つ。 「ああ成る程。親族が口出ししてくるのは自分の為だったか。育てるわけでもないのによく言ってきたものだから疑問に思っていたんだ。 結局、他人に投げる言葉など殆どが無責任なものだということか」 納得したように頷いた。 「やはりそうか。恐らく俺もこの先、一生言われるのだろうな。どこも似たようなものだな」 (-509) 2022/02/23(Wed) 16:38:02 |
【秘】 規律 ユス → 医者の息子 カイ「ああ。ぐっすり寝た。環境が変わっても問題ないらしい」 即答した。特に隠すようなことでもないので。 青年もまた食事を済ませていなかったので同じように注文した。ヨーグルトにサラダといった朝食でお馴染みのラインナップ。 「ただ食欲はあるみたいだな、何よりだ。VRの空間だから摂らなくていいと言えばそれまでだが、疲労が溜まり気分が沈んでいては頭も働かないだろうしな」 (-512) 2022/02/23(Wed) 16:42:01 |
【秘】 剣道 ツルギ → 規律 ユス父 、母、先生 、医師 、親族 。「……うん、その方がずっと楽だろ。たまにそれで人怒らせちゃうけど。」 そう口に出してから、果たして本当にあの後輩が抱いていたのは怒りだろうかと疑問に思う。 やはり、考えるのをやめた。人の感情程、正解の見えないものはない。 「そりゃそうだ。中には相手のことを思って言ってる人だって、いるのかもしれないけど…」 見たことがない。だから、仮定系。 濁ったソーダを吸い上げていく。内側に汚れと溶けかけた氷のある、空のグラスができた。 ごちそうさまでした、と小さく呟く。 「ああ、一生ね。 なんか事故でもあって、 親が死ねばそこで終わるけど 。」嘘だ。 これも、経験談。 (-514) 2022/02/23(Wed) 16:56:37 |
【秘】 医者の息子 カイ → 規律 ユス「君、神経が図太いのか。 それともなんだ、こういう状況に慣れてるのか」 手元のリアルな和風の定食をぼんやり見ながらため息を吐いた。 「ああ、そうか……食わなくても死にはしないのか……」 食欲があったというよりは、習慣だったと言うべきか。 だから今頃気づいたみたいに独り言ちた。 リアルだから、VRということを時々忘れそうになる。 (-520) 2022/02/23(Wed) 17:15:50 |
【秘】 規律 ユス → 剣道 ツルギ「ああ、それはある。でもおかしな話だ、そうしたのは周りだというのに。無責任で、身勝手に理想を浴びせ、自由に憤る」 貴方の後輩の感情は、答えはきっと、貴方の中では一生出ない。限りなく近い推測はできても、正答は本人の中にある筈だから。 「死ねばそこで終わりか。親代わりの人間が出てきてしまえば、続きそうな気もするが……。 …………」 同じようにジュースを飲み干す。汚れにまみれた氷を無意味につついて、それからご馳走さまとグラスを置いた。 「──ツルギ。 終わって、楽になれたか? 」 (-522) 2022/02/23(Wed) 17:18:10 |
【秘】 規律 ユス → 医者の息子 カイ「慣れてはいないな。VRを体験したのは初めてだから。神経が図太いのだろう」 貴方の言葉を肯定した。 「ただ必要なかったとしても、食べられるなら食べておいた方がいいと思うがな。鬱屈した気分を晴らしたり疲労を取ったりするのに、美味い食事は有効だろう」 マイペースに話をしつつ、いただきますと手を合わせた。やはり神経が図太いのかもしれない。 (-523) 2022/02/23(Wed) 17:24:34 |
【人】 規律 ユス 何もないスペース。ぼんやり立つ青年が両手に持っているのは手帳とボールペン。 「…………」 さらさらと何かを書き込んでいく。 『 食い倒れ人形、ダビデ像、兵馬俑』 (233) 2022/02/23(Wed) 17:44:27 |
ユスは、にょきにょき生えてきたそれらを黙って見つめた。 (a98) 2022/02/23(Wed) 17:46:33 |
ユスは、このボールペンは欧州の気分なんだろうかと適当に選ばれたものを見つめた。 (a99) 2022/02/23(Wed) 17:49:32 |
【秘】 剣道 ツルギ → 規律 ユス───終わって、楽になれたか? 「親代わりが出てくる年齢なの?同い年だと思ってたけど。」 君が虚偽のプロフィールを提示する理由に心当たりがないし、そんなことをしそうになかったから。 いいや、そんなことはどうでもいい。些細なことだ。 「…………………」 「ユスってカウンセラーか何か?すごいな。 いや、俺が喋りすぎたのかな。…ううん、どっちでもいいや。」 今までこれらを話した相手は、変なやつ、気持ち悪い、とただ拒絶を示したから。 青年は終始君を試していた。こっそり敷いた動線に気付くだろうか、と。 気付いたとして、どんな言葉を言うだろうと。 「───ユス。」 「頭いいな。」 愉しそうに、目だけが笑っている。 君がどれだけ続きを待ったとしても、否定はしない。つまりは、そういうことだ。 (-526) 2022/02/23(Wed) 17:51:19 |
ユスは、何の感慨もなく消去手続きを取った。16分後には崩れて消える。 (a100) 2022/02/23(Wed) 17:53:45 |
【人】 規律 ユス「何も感じないな」 ただ一言。それだけ呟いて手帳を閉じた。 98uの海。虚無のブランコ。落とし穴の上に立つ人。 ここで生まれた突拍子もない景色はいくつか見た。真似するようにめちゃくちゃなものを作ってみた。 同じような心情には、ならなかった。 (237) 2022/02/23(Wed) 17:58:26 |
【秘】 医者の息子 カイ → 規律 ユス「……VRというか。自分が死ぬか死なないかの瀬戸際だぞ! 図太いにもほどがあるだろ。それともまだ実感がないのか」 ふてくされたような顔をしながらも手を合わせて 「ああ食べるよ!」とキレ気味にもりもりと食べ始めた。 やけ食いのように。君の言った通り食欲はあるようだった。 (-527) 2022/02/23(Wed) 18:18:51 |
【秘】 規律 ユス → 剣道 ツルギ「詐称はしていない。俺は自立できるが、まだ小さい妹と弟がいる。二人の面倒を見る者が来れば、親の代わりとしてついでに俺に対して何かしら言うんじゃないかと思ってな」 可能性を答えてから、ただ貴方を見続けている。 弧を描く瞳。楽しげな様子。少し前に浮かべた苦笑いよりもずっとずっと良いと思ったもの。珍しい景色。 「さて、どうだろう。 頭を動かして、自分で考えるなんて機会を手放していたから。買い被りかもしれない」 拒絶はない。拒絶する理由も感情もなかった。 「終わって楽になれたなら、お前がここに来てまで色々迷い悩む必要もないんじゃないかと思っただけだ。 ……お前がそうなら、きっと俺もそうなる可能性があるのかもしれないな」 話し終えて、「ああ」と思い出したように付け加える。 「……でも、考えてみたが」 父 、母 先生 、医師 、親族 、「やっぱり」 妹 、弟 、自分を憂う誰か 、 (-528) 2022/02/23(Wed) 18:21:29 |
【秘】 規律 ユス → 剣道 ツルギ「人がいなくなったとしても、 俺は悲しくも寂しくもないだろうな」 「現状」 「苦しくもないが、楽とも思わない」 (-529) 2022/02/23(Wed) 18:23:53 |
【秘】 規律 ユス → 医者の息子 カイ「ツッコミが鋭いな。だが死ぬか死なないかの瀬戸際と言われてもな……死んでもいいから@に付けていたわけだし」 気持ちのいい食べっぷりをまじまじと見つめた。表情の変化はないが、感心している。「どんどん食べろ」とも促している。親かなにかだろうか。 (-530) 2022/02/23(Wed) 18:28:36 |
【秘】 医者の息子 カイ → 規律 ユス「君は僕の親か? 言われずとも食っとるわ。くそ……」 現実そっくりそのままとまではいわないけれど お腹は満たされるような気がする。 そしてふと、思い出したように箸を止めて、君を見た。 「そういえば、君はやりたいことがあるから@につけたんだったか……? そのやりたいことってなんだよ」 死んだらやりたいこともできないだろが、と思いつつも尋ねた。 (-532) 2022/02/23(Wed) 18:45:49 |
【秘】 剣道 ツルギ → 規律 ユス「……はー………」 椅子に深く座り込む。背もたれによりかかって深く息を吐いた。口元を押さえて、緩む唇を隠して。 「ダメだって言えよ。」 君から返ってくるのは肯定というより、同意で。 勿論、否定ではないけれど。 肯定も否定もされていないような、曖昧なこの結果を、自分に都合良く捉えそうになる。 「なあ、俺、行きたくなってきた。お前と、外に。」 生きたいんじゃなくて、行きたい。 文字だったらわかることが、言葉だからきっとわからない。 わからないでくれ。 押し付けたくなんかない。 同じになりたくなんかない。 ああ、俺は正真正銘あの女の子供なんだ。 「嫌だって、言ってくんなきゃ、」 (-534) 2022/02/23(Wed) 18:53:26 |
【秘】 規律 ユス → 医者の息子 カイ「言われなくても食べられるか。偉いな。食欲があるのはいいことだ」 褒めて伸ばそうと試み……ているかはどうか分からない。 サラダを食べ進めていたが、箸を一旦置いて答える。 「やりたいことか。命を返しにきた。 俺の命は、俺だけのものではないらしいから」 なんてこと風に、そうさらりと。 (-535) 2022/02/23(Wed) 18:54:44 |
ユスは、考える。作るべき……もの……?分からない。 (a105) 2022/02/23(Wed) 18:55:32 |
【秘】 医者の息子 カイ → 規律 ユス「……別に偉くはない。当然のことだろ」 誰でもできて当たり前のことを褒められても 意味などないと言わんばかりに。 「それはどういう意味だ。 臓器移植されたことでもあるのか?」 (-539) 2022/02/23(Wed) 19:07:52 |
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