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【神】 palla ヴィーニャ「……………本当に、」 「……本当に、皆これでいいの」 険しい顔をしているのは、ソルジャーがひとり ヴィーニャ・ラヴァーリャ。 猫にはどうしても、素直に頷けない理由があった。 「……ヴィは、皆のやり取りそれぞれを知らないしさぁ」 「ヴィはガードマンなのに、何も出来なかったから、 だから、余計になのかもしれないけどさぁ……」 「結果的に何もしてなかったから」 「説得を受け入れてくれたからで甘くなんてできないよぉ」 別に、恨みがあるとかそういう訳ではない。 それでも、猫は退魔師であったから 逃げた者は追わなければという思考を得るし、 裏切り者は排除しなければという思いを抱いてしまう。 例え何もしていなかった、今がそうであっても 結果論であって、子供の喧嘩とは違うから。 どうしても、今この場で飲み込むのは難しかった。 (G8) 2024/04/07(Sun) 22:54:32 |
【神】 palla ヴィーニャ「……………………………だけど、」 「これはきっとヴィだけの考えだから。 上からの"命令"なら、ヴィには何も言えないの」 つまりは、納得はしない。 しかし頷かせたいのであれば、"命令"をしろということ。 猫が使えるはノッテのトップ、つまりボスではあるけれども 今この場で猫よりも権力があるものの言葉は従おうと。 「……エーラちゃんも、カテリーナちゃんも。 ユウィちゃんも、ジャコモちゃんもヴィはすき、…だった」 「それでも"ノッテ"のためならヴィは、なんだって出来る」 あぁ、しかし結局今回の件では何も為せていないのだ。 バックアップがあるとしても、家族の一人は命を奪われ、 今回の件が起きるまでにソーレの者を止めることも出来なかった。 そんな人間が喚いたとて、ただの我儘だ。 「……言いたいのは、これだけだよぉ」 (G9) 2024/04/07(Sun) 23:04:46 |
【神】 palla ヴィーニャ「ストレルカちゃん………」 「それは……………、」 「……それに関しては、少し……考えさせてほし〜な」 あくまで命令として受け取るは彼女達の処遇のみ。 ノッテのためになると分かっていても 何も為せなかった自分が重要な役目を担うのはあまり。 そんな訳でこれは当人からの異論に近いもの。 何を言われても今、首を縦に振ることはないだろう。 「……別に、エゴを否定するわけじゃないの。 でも、ヴィはマフィアだしヴィはノッテの為に在りたい。 死ぬその時まで、恩を返したいってだけだよぉ」 だから、芽はつんでおきたいし、 花は二度と咲くことのないよう踏み潰し根は断ちたい。 「ノッテがいつまでも続くように」 「…ノッテが潰されてしまうことのないように」 (G12) 2024/04/08(Mon) 0:15:53 |
【神】 palla ヴィーニャ「…………えっとぉ……、」 「……レオンちゃんとキャプちゃんが結構甘いのはぁ 流石に、否定できないと思うんだぁ」 猫は事が起こり発覚したからこそ、 既に彼らを"身内"から切り離していたし。 勿論、それまでは誰も疑わずにいよう。 そう考えていた猫にだって多少の甘さはあるのだけれど。 「そのね……ヴィはどちらであれ、 二人みたいな判断出来なかったからさ〜ぁ」 別に、二人をきれいな人間だとも思っていないのだ。 ただ、冷淡すぎるともいえなかっただけ。 「…………その上で言うけど、別に、 カテリーナちゃんのことも好きにすればいいよぉ」 きっと、責任問題は何とかする人達なので。 その上でアウレアちゃんがどう思うかは……分からないが 自分の思いは伝えたので、これ以上は強く言わない。 ストレルカちゃんに視線を移し、暫くじっと眺める。 話が途切れるまでは眺めて、……俯いて。 「ヴィはガードマンとして何も出来なかった。 ソルジャーとしても何の役にも立たなかった、から」 「責任についてはねぇ、…同じなんだぁ」 (G16) 2024/04/08(Mon) 1:37:36 |
【人】 palla ヴィーニャカテリーナの言葉には、何も言わずに耳だけを傾ける。 例え何かを思うことがある者が居たとて、 救われた者がいるのなら、これもまた正しさなのだろう。 それはマフィアとしてというよりは、 人として……なのかもしれないが。 「……まぁ、責任合戦してもだしねぇ。 ちょっとだけ、頭冷やしてくるよ〜」 指示についてはまた後程。 飲み込むと決めたけれども、溜まった息を吐き出したくて。 あとは少し、見たいものがあったから。 「行ってきてもい〜い?」 決定については先程言った通り。 ソルジャーであるが故に強い決定権もない。 あとは情報を得られるなら全員蜂の巣もないだろう。 猫に関しては恩人の目が怖かったりもするのだが 決まったものについては何があっても首を縦に振る予定。 懐からお茶会の時に貰った飴を取り出して 気分転換のよに口の中へと放り投げた。 (3) 2024/04/08(Mon) 1:48:13 |
ヴィーニャは、キャプちゃんの許可を貰った後にどこかを目指して廊下を歩いていた。 (a12) 2024/04/09(Tue) 22:52:59 |
【独】 palla ヴィーニャ廊下を歩き向かうのは、行き損ねていたその場所。 足取りはと言えばそう軽くもなく、 歩くたびに少しずつ猫の背は丸まっていく。 ――着いた先は、数日前に賑わいを見せていた公園だ。 その中では桜の花びらが舞い、薄桃の絨毯を作り、 そして、いまだ変わらぬ形で猫たちが並び続けていた。 そう、変わらぬ形で。姿で。…家族の、ままで。 ハイウォッチに触れ、一枚の写真を表示する。 そこには今と同じような風景が映されていた。 それを見ながら、 ガリ、と口の中で随分小さくなった飴をかみ砕く。 「…………甘い、」 前に貰って食べたときはおいしく感じていたのに 何だか今は甘くて――甘すぎて、煩わしさを感じるよな。 そんな複雑さを感じてしまう。 (-14) 2024/04/09(Tue) 23:56:57 |
【独】 palla ヴィーニャ断熱ドーム内の猫の家族をじぃっと眺める。 あの時のよな温かさは今、ここにはない。 暫し眺めた後、自らが作った 不格好な猫だるまを断熱ドームから取り出し、 腕を高く持ち上げて遠くの天井に近づける。 「……楽しかった、ねぇ」 「…だからこそなんだろうなぁ」 組織を思えば告げた言葉に嘘はない。 それは恨みや許さない、そんな感情故ではなく 自らがマフィアであるからこそだったのだから。 ここにあるのはただ、寂しさだけ。 ひとことくらい、なんて……難しいのは分かっている。 (-15) 2024/04/09(Tue) 23:57:14 |
【独】 palla ヴィーニャ「一緒にお酒飲むのだってしてないしぃ、 手料理……は、お互い様だけどさ〜ぁ」 このワインはただのお詫びの品であり、 何か対価を返してもらうためのものでもない。 足元にあるちゃっかりジャコモの部屋から取ってきた それをこつんと蹴り飛ばし、 続いて、 手の中の猫だるまを薄桃の絨毯へと叩きつけた。 (-16) 2024/04/09(Tue) 23:58:05 |
【独】 palla ヴィーニャ「………はぁ、」 すっかり壊れてしまったひとつはもう、 元の形に戻ることはない。 今のこの船の状況のように。…猫の家族のように。 そのままぱたりと絨毯に倒れこんで、また溜息ひとつ。 ごそがさとポケットを漁り小さなケースを取り出して、 すっかり音をなくしたそれを軽く振り手から滑り落とした。 「……つかれた、なぁ」 震える指先も、重い体も、投げだしてしまいたい。 滲む汗を乱暴に袖で拭って、体を横に丸くなる。 (-17) 2024/04/09(Tue) 23:58:26 |
ヴィーニャは、会議が終わるまではそこにいた。 (a15) 2024/04/09(Tue) 23:59:32 |
ヴィーニャは、終わる前には――そこから移動して。 (a16) 2024/04/10(Wed) 0:00:05 |