人狼物語 三日月国


99 【身内】不平等倫理のグレイコード【R18G】

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【秘】 愛玩用 ドゥーガル → 愛玩用 エマ

「犯人は見つかっていないよ。早く殺したいのにな。
 ……色んな人と話をして考えはしたんだけれども。
 ユーは違うし、ジョシュアもきっと違うし、シェルタンも。
 リヤは様子的に違うだろうし、……スオとも直接対話して、
 まあ違うだろうなと判断している。君も、そう、」

君の部屋へ一歩進んで、周囲を見回す。
当然だが知らない部屋だ。適当に座れそうな所があるならば
適当に腰を落ち着け、じっと君を見ている。
一挙一動を見逃さないよう疑心暗鬼の目を向けているだろうな。

「君はシーツの事を言っていたから、違うかなとは思うけど。
 僕の言葉が足りなかったようだね。貼り替えたのは今日の朝。
 昨晩から今朝まではユーの部屋で一緒に過ごしていたから。
 ……だから、何かされたなら、昨日の晩から今朝に掛けて。」

飲み物に関しては首を横に振った。
不出来は自身の胴体の前で指同士を合わせ、ぐにぐに…
ガキが悩む時、困っている時のあの動きをしているね。

「僕の警告を無視する愚か者に、心当たり、ない?
 善意からの行動ならば、食堂で僕に声を掛けるだろうと
 そう思っているのだけれど……」
(-168) 2021/10/07(Thu) 23:37:18

【秘】 愛玩用 ドゥーガル → 介護用 シェルタン

「……騎士様は本当に言葉が上手いなぁ。
 僕よりも誰かを愛でるのが上手なんじゃない?
 言葉も容姿も雰囲気も綺麗となればお手上げだ。
 …ならば話はこれぐらいにしておくよ、シェルタン。」

21枚のメモが貼られた扉に半分程引っ込んで、
不出来な愛玩用の片割れは、いつもみたいに笑う。

「僕は主人に人前で脱ぐなと言われているから行けないが
 きっと楽しい場所なのだろうから、……そうだなぁ。
 もう一つ、二つ。騎士様にわがままを聞いてもらえるならば
 また綺麗な場所に連れてってくれ。
 そこで、楽しいお土産話を聞きたい。…いいかな?」
(-169) 2021/10/07(Thu) 23:47:45

【秘】 介護用 シェルタン → 愛玩用 ドゥーガル

「“介護用”は人の心を埋めるためにできているものさ。

おや? 君もそうなのか。僕は“人”前ではないと屁理屈をこねるつもりでいるけれど。まあその話は良いとしよう。

我儘はいつだって待っているよ。きれいな場所をまた探しておかなければね」
いつものように笑って、あなたを見送るのだろう。
(-172) 2021/10/07(Thu) 23:55:53

【秘】 愛玩用 ドゥーガル → 救済者 ユー

人間様からしたらば機械の僕達がする事は全て無意味な行い。
人間様に有益に作用しないものは、意味のないもの。
だからこの会話だって無意味そのものかもしれない
だけれども、

「それが君の役目というよりも性格、或いはあるべき姿ならば、
 理解も分かりもするよ。あり方は変えられるものではない。
 不必要な苦痛はあるべきではないというのにも頷こう。
 苦痛は出来る限りない方がいいとも。そう思うけどね?」

くるくると投げ遊んでいたメスを、前方に投擲。
不出来が投げた銀色はエネミーの胸部に鋭く突き刺さり、
まあ、これも無意味にデータの切れ端に還っていく。

「僕も何もされず不出来に寄り添うのを望まれた愛玩用として
 そういう立場から、あり方から言うのであれば……。
 君にも苦痛はあるものだし、負う痛みや不快感ってあるだろ。
 さて、シロ?仮に僕は君が行動することによって心配をし、
 それこそ取り返しのつかない痛みを負うのだと言うとする。
 その場合、君はどちらを取る?役目を取る?友を取る?」

一度指を鳴らして、新しい手術用メスを呼び出して、
君の顔は見ない。半歩後ろ、置いて行かれ気味に背を見てる。

「―― 今の君も綺麗だよ。とても。
 でも、君には魂をあげたから。」
(-177) 2021/10/08(Fri) 0:10:13

【秘】 勉学サポート型 スオ → 愛玩用 ドゥーガル

「存在を確認し、証明したと。
…?ああ、それについて。もし魂や生命、無論思考含め存在していたとしても此処ならば殺しますよ。現実ではない、そしてデータであると明言と許可があるので。
目的はストレス値の軽減。その中グレイ同士の殴り合いは他の方に影響してしまう可能性が多くあります。勿論、傷付く方も。それならば、グレイ同士の暴力沙汰は避けたい。知り合った方々が傷つく姿も。」

ちくちく。指を噛んで血が出たならやめてくださいと一言言ってべち。絆創膏を貼りつける。
またちくちく。
「コミュニケーション能力に欠落があるのならまず先日のアレはは出来ないかと…。…言いたい事があるのならどうぞ。遮ってしまったのなら申し訳ありません。」

メスは視界の端に捉えているが、裁縫は続ける。
別段警戒の必要性を感じないからだ。

「範囲的に三枚下ろしは難しいかと思いますが…不出来ながら完璧、ですか…。ドゥーガルは独特な表現をしますね。」

大丈夫ならばそれでいい、と頷く。
(-179) 2021/10/08(Fri) 0:18:47

【秘】 愛玩用 ドゥーガル → 介護用 シェルタン

「それもそうか。愛でられる為の不出来とはそこが違う。
 ならばやっぱり君には頗る甘えて我侭を言おう。
 …君のお土産話と綺麗な場所、楽しみにしてる。
 だからまた、僕と話をしてくれると嬉しいなぁ」

君が思う綺麗な場所に思いを馳せ
少々癇癪が落ち着いた愛玩用はそのまま室内へ引っ込んだ。
室内へ引っ込む前に、ひらひらと手を振っていた筈 ――

ありがとう、世話焼きと甘やかし上手の騎士様。
お土産話と綺麗な場所を楽しみにしているね。それではまた。
(-180) 2021/10/08(Fri) 0:19:50

【秘】 愛玩用 ドゥーガル → 勉学サポート型 スオ

「そう。だからシロにあげた。
 …………。」

君の言葉を穏やかに黙って聞いている。
絆創膏を貼られながら、じっと黙って、聞いている。

―― 違う。聞いていた。

「君って人間様みたいな事を言うんだね。」

取り出したメスをくるっと一度だけ投げ遊び、

(-182) 2021/10/08(Fri) 0:28:21

【秘】 愛玩用 ドゥーガル → 勉学サポート型 スオ

手早く、君の頬。或いは耳を狙って、メスを真っ直ぐ投擲した。
すれすれの距離、君の真横を舐めるように
よく磨かれた銀色は通り過ぎるだろう。

運が悪かったら頬か耳を傷付けるかもしれない。
運が普通、或いは意図に気付くか、不自然だと身構えたならば
不出来な目論見は失敗だ。
いずれにしても刺さりはしない軌道だから安心してくれ。
傷付けたとしても浅く傷を作る程度のものだよ。

(-183) 2021/10/08(Fri) 0:31:46

【秘】 愛玩用 ドゥーガル → 勉学サポート型 スオ

君がメスを何らかのもので叩き落とさないのであれば
人を開く為の銀色はそこらの壁に刺さる事になりそうだ。

「先日のあれ?思い出せないな、何かあったっけ。
 ……言おうとしていた事は忘れてしまったけれど、…」

「確かに三枚に捌く事は出来ないかもね。
 でも、見様見真似で腹を開く事は出来るかも。
 開いてもいいか?君の中身を確かめる為に。」
(-185) 2021/10/08(Fri) 0:34:43

【秘】 勉学サポート型 スオ → 愛玩用 ドゥーガル

「…何故ユーに?」

避けない。動かない方が賢明と判断した。
頬の薄皮一枚切れた程度。
壁に穴が開いた方が気にかかるが後で修繕すればいい。

「……人間のようでしたかね…?ここのルールであり、事実を述べただけですが。
それと、悪戯は程々に…部屋が汚れると落ち着かないので。」

ちくちく
段々形になってきた。犬っぽい。

「オバケの真似事をしてじゃれてきたでしょうに。
割と驚きましたよアレ。…」

中に綿を詰め、形になってくる。
爪の部分にはプラスチックを模ってくっつける

「開いてみます?その代わり上手に出来なければ拘束して食堂のテーブルに置きます。」
(-192) 2021/10/08(Fri) 0:58:27

【秘】 救済者 ユー → 愛玩用 ドゥーガル

「……行動しない事によって、僕がより痛みを負うとしたら」

足を止める。
視界の端で、倒される為に在るものがその役割を果たしていく。
『シロ』は一度あなたの言葉に食い下がろうとして、

「…君に貰ったものを蔑ろにするのは、本意ではないな
君を傷付けるのも、ああ、本意ではないとも」

依然背は向けたまま、今この場は負けを認めたようだ。
3/4オンス。
尊ぶべきその重さが、今は自身と共にあるのは確かな事だ。
囀るのが役目の愛玩用に、終末医療用が勝てるはずもなく。

「それでも…暫くこの場所に居る事は、許してほしい
決して君を傷付けるような事はしないと約束するから
少しだけ、時間をくれないか」
(-196) 2021/10/08(Fri) 1:27:04

【秘】 愛玩用 エマ → 愛玩用 ドゥーガル

「そこまで思うほどか……でも、あれだけ嫌だ、と主張していたんだ。
 それほどまでに考える気持ちは、わからなくもない。
 私でよければ、協力いたしましょう」

機械油めいた匂いのかすかに漂う部屋は、人を招き入れる用意はほとんどなかった。
円形のテーブルのそばに置かれた一脚だけの椅子を譲り、自分は反対側に立った。
勘ぐるような視線を受けても少しも怯む素振りはなく、親身になろうとしているようだ。

「昨日の夜から朝にかけて、ですか。
 私は昨日の夜はスオの部屋へ出掛けていました。
 その際に誰かとすれ違ってはいません、見かけていればよかったのですが……」
(-197) 2021/10/08(Fri) 1:46:31

【秘】 愛玩用 ドゥーガル → 勉学サポート型 スオ

「綺麗な子だと思ったから。相容れないものではないから。
 あの子には3/4オンスがよく似合うからだ。」

シロへの感想はさて置き、メスは見事に頬を裂いたらしい。
不出来は再度メスを呼び出し、くるん、くるん、ぱしん。
投げて遊びながら、君へ、

「――…予め先に添えておくと、僕達二人は人間様が好きだ。
 けれども、君の言い分。自分で思い返して置き換えてごらん。
 グレイを虐げる人間様の主張に似ているとは思わないか?
 人間同士の暴力は誰かを傷付けるから。…悪影響だから。
 エネミーはグレイに置き換えて……さて、君はどう思うんだ。
 僕はそんな主張をする子に暴力沙汰を止められてしまうのは、
 少々、憤りを覚えるね。だから悪戯じゃない。僕は本気だよ」

君へ濁流のように意見と感想を囀った。
不出来は次は何処を狙うべきか、話をしながら君を見ていた、が

「僕は今日、本当に魂とっちゃうぞおばけになるかもね。
 或いは、君の魂が存在しないのを証明したがるかも。
 ……拘束って。やれるもんならやってみたらいいよ。
 誰かに止められてそれでおしまい、… あれ?」

犬っぽい形に手を止めた。メスを投げるのもおしまいだ。
数度の瞬きの後 じっ とそちらの手元を見ることになったな。
(-200) 2021/10/08(Fri) 1:53:54

【秘】 愛玩用 ドゥーガル → 救済者 ユー

「ならば止めない。僕は君が、シロが傷付くのは好ましくない。
 だからこれは君の痛みと僕の痛みを天秤にかけるような
 卑怯な例え話で、君を無駄に悩ます狡い言葉でしかない。
 ……でも、そうか。君がそう言ってくれるのならば良かった。
 シロのその言葉が本意からであるように願っているよ。」

背が向いたままなら好都合。
君に譲った3/4オンスが下がった、三つ編み。
そいつの尾へ手を伸ばしてそっと持ち上げ、叶うならば
―― いいや。君はいつだって受け入れてくれた。
だから叶うならばではないな。

綺麗な草原色の尾に、一度くちづけを落としてしまおう。

「ユーサネイジア。ユー。私、…僕。そして優しいシロ。
 僕達は君達の事を親しい友だと認識し素敵だと感じてる。
 君達は3/4オンスの重さが似合うような、とびきり綺麗な子。
 だから、不出来な僕達をまた花畑に連れて行っておくれよ。
 君達が、そしてシロが帰ってくるのを 僕達は待っている。
 ―― 三つ編みと髪飾り、やっぱり君によく似合うよ。」

触れるだけのそれを贈ったら一歩離れ、尾からも手を離す。
後はもう、君を信じて帰るだけだ。

「僕は食堂にいないかもしれないけど、気にしないでね。」
(-205) 2021/10/08(Fri) 2:12:36

【秘】 愛玩用 ドゥーガル → 愛玩用 エマ

「綺麗な重さを身勝手に色々弄られたのだから当然じゃない?
 あの部屋にある重さは僕にとって綺麗で完璧なものだった。
 きっかり3/4オンスのものばかり。それは尊いものなのに。
 しかし、協力してくれるのならば有難いねぇ、僕は……
 生憎、そんなに交友幅が広い方ではないから。」

知らない匂いが漂う部屋の中だけれども、対話に影響はない。
椅子に座ってテーブルを挟み、向かい合わせ。
使用用途が恐らく同じという事以外は、君の事は知らない。
後は世話を焼いてくれる子だという事ぐらいか。

頬杖をついて、自身の口許に手を寄せる。
誰かから世話を焼いてもらったのに、構わず親指を噛んだ。

「スオも自分はやっていないと言っていたから、そうすると。
 君もまた違うし、スオもまた違うのだろうね。困ったなぁ。
 一人ずつ尋ねるという訳にも、……。
 ねえエマ。好奇心からの悪戯だと思う?純粋な悪意かな?」

君の受け答えを見聞きして、君の事は犯人候補から外す。
不出来は根本的にあまり他人を疑わない。
今の状況は不慣れな状況。ちょっと眉間に皺が寄ったかも。

「何処かで僕は誰かの恨みでも買ったかなぁ。
 手のかかる様子が嫌だったとか。思い当たる事はいっぱいだ」
(-207) 2021/10/08(Fri) 2:52:26

【秘】 勉学サポート型 スオ → 愛玩用 ドゥーガル

「綺麗、ですか。そう見えたのならそうなのでしょう。」

手早く縫い合わせる途中
直撃しそうなメスへ添えるように針を動かし軌道をずらす。

「なるほど。ある視点から見ればそれは正論でしょうね。

置き換えて考えるだなんてその人間様に失礼じゃないか?それか人間として、またはそれ以外の視点からの物言いのようだ。
……なんて。水掛け論は置きましょうかね。」

耳にもプラスチックを入れ、布で覆うように縫う。
目はビーズで…この場の雰囲気とはかけ離れた可愛らしい犬が出来上がる。

「俺に魂があるかは割とどうでもいいですね。それより爪を噛むと色々引っかかるでしょう?そこが気になったので。
齧るならこの子にしてください。差し上げますよ。」

ぽす。テーブルに置く。
(-210) 2021/10/08(Fri) 3:38:25

【秘】 救済者 ユー → 愛玩用 ドゥーガル

「…痛みの感じ方は、人それぞれだ。
君の痛みは君の痛みで、僕の痛みは僕の痛みでしか有り得ない。
単純に比較する事などできはしない、けれど
それらを尊重し合う事は、決してできない事ではない」

つまりは確かにそれは、
『シロ』を徒に悩ます狡い言葉ではあるのだけれど
だからといってまったくの無為無益という事もないのだ。

「だから僕は、君の痛みを尊重しよう。
『僕』と向き合ってなお友と呼んでくれる君の事を
僕は、『シロ』はできる限り大切にしたいと思うから」

口付けは、やはりと言うべきか拒まれる事は無い。
そうしてあなたの手が離れた後に、
『シロ』は徐にそちらへと向き直るのだ。

「約束だ、ガル。
君を傷付けるような事はしないという事も、
共にまたあの場所へ行く事も、君の元へ帰るという事も」

「僕には君に返さなければならないものが沢山あるんだ」

さて、あなたの『シロ』はあの朝に
あなたの尊ぶ綺麗なもの、つまり不出来で不完全な重みの金貨。
それをあなたに返していただろうか?

返していたかもしれないし、返していなかったかもしれない。
返すものは一つではないから、これはまったくどちらでもよい話。
(-213) 2021/10/08(Fri) 4:08:08

【秘】 愛玩用 ドゥーガル → 勉学サポート型 スオ

そうか、……ならば。
手元で遊ぶようにくるん、くるんとナイフのように投げていたが
ひょっとしたらすっぽ抜けて君の方へ飛んだのかもしれないな。
その一本は君の針の動きによって軌道がブレて何もせずお終い。
改めて殺意のかたちを作って、今度こそ一人遊びをするだけだ。

「君が人間様だったならば無礼だったかもしれないね。
 だが。君も僕も思考する機械、グレイでしかない。
 備わった機能で機械同士架空を論ずるのは失礼にあたるのか?
 ――… そして僕は人間様を否定した訳じゃない。
 僕達は人間様がグレイを虐げる事に何の異論もないよ。
 そして僕達は… ああ、本当に水掛け論だな。これは。
 君とは思考の根本が相容れない。ならば議論は無駄だろう」

自分で吹っ掛けた癖に、不出来は話題を打ち切った。
そしてメスで遊ぶのも打ち切り。
君が文句を言う権利はたっぷりある。反撃する権利も、だ。

続く言葉や行動があれば不出来はそれを受け入れるだろうが――

(-214) 2021/10/08(Fri) 4:11:43

【秘】 愛玩用 ドゥーガル → 勉学サポート型 スオ

犬が大好きな愛玩用は、すんと落ち着きを取り戻す。

メスを置き、
何も言わずテーブルの上の犬を模したものへ手を伸ばして取る。
そしてそいつを抱き締めている。

「…………。」

挙句君にお礼を言わないと来た。
どこまでも不出来な愛玩用であった。
(-215) 2021/10/08(Fri) 4:14:57

【秘】 愛玩用 ドゥーガル → 救済者 ユー

不出来は一連の言葉を聞き漏らさないように。
濁流を囀らずに黙り込んで、友である君を見ていた。
相容れない訳ではない君を尊重しない訳がない。
そうして丁寧に色々なものを返そうとしてくれる君の事を、
蔑ろにする訳がない。受け入れられた分だけ受け入れるだけ。
色々頭の中身は喧しいものだったが、首を横に振り ――

「君が約束をくれるのならば、僕はちゃんと待っている。
 そして前も言った通り世の中には与えたがりは結構居る。
 僕達はその中のひとつでしかないし、返礼を期待していない。
 でもそうだなぁ。君は僕を尊重してくれる。そして友だから」

だからこそ、約束と贈り物を期待して。
邪魔をしない為にもその場限りは更に一歩離れて手を振った。
いつも通り。変わらぬ微笑みを浮かべたまま、またね、をする。

「何かを返してくれるのならば寂しくならないものがいいなぁ。
 そんな不出来な我侭と希望を君に伝えておくよ、シロ。
 返したいものが何か考えながら、待ってる。……ずっと。」

だから、絶対帰ってきておくれよ。待ちぼうけは寂しいだろう。

そんな一言を添え、綺麗な君に背を向け歩き出そう。
朝は君に甘えるのでそれどころではなく、それ以降は他で。
宝物であった不出来で不完全な金貨に関しては忘れているが、
君の手元に暫くあったっていいだろう。

その金貨が君の帰る理由のひとつになるのならば、十分だ。
(-216) 2021/10/08(Fri) 7:26:19

【秘】 愛玩用 ドゥーガル → 救済者 ユー

帰り道の事は心配しないで。
僕達は夢が醒めなければ、事実を直視する迄は二人で一人。
傍に誰も居ないなら、不出来の務めを果たす必要がなければ、
不出来ではなく、上出来に事を運ぶ事ができるのだから。

だから、またね。ユーサネイジア、ユー、私或いは僕。シロ。
全てが済んだら共にまた花畑へ、綺麗な場所へ必ず行こう。


……帰るのがうっかり遅れたりしないでね?
君の友かつ不出来な患者は酷く寂しがりなのだからね。
(-217) 2021/10/08(Fri) 7:30:43

【秘】 愛玩用 エマ → 愛玩用 ドゥーガル

「そうですね、私なら、どうだろう。
 自分の価値観や有り様を踏み躙られたなら、やはり怒りを覚えると思います。
 それがどれほどの重要度であれど、きっと。近しい感情を覚えるでしょう。
 何者かがこの場に不和を持ち込むのなら、私もそのわけを知りたい。
 ……それが我々の中にあるとは、考えたくはなかったけど」

表情は真剣そのものだ。大袈裟だなどと茶化しはしない。
相応の理由を感じ取って、状況を正しく読み取ろうとしている。
あなたの投げ掛けた問いを捕まえるようにふっと視線を上げて、一緒に考える。

「どうなのでしょう。貴方が誰かにそうも恨まれる性質だとは
私は思わないけれど。
 貴方の中の何かを咎めるつもりであるなら、明瞭か曖昧にか、それを示すものを残すのではないかな、と。何かを伝えたくて、やった筈だ。
 でもそれもないのなら……なぜなのでしょうね。
 愛玩用というのは色眼鏡で見られやすいものではあるけれど」

箱入りのように誰にも見せずにしまっておかれているのでなければ、他のグレイとも同席する機会はある。
宿主が見せびらかすのを目的とした時、愛玩用が人間や同胞から浴びせられる視線は。
実態のどうこうに関わらず、いつでも好ましいものではない。
(-221) 2021/10/08(Fri) 8:43:50

【秘】 愛玩用 ドゥーガル → 愛玩用 エマ

「この部屋にある銃が玩具の銃に置き換えられていて、
 尚且つ犯人が名乗り出ない。状況はそれが近いんだろうね。
 君が銃を大切なものだと思っているのかは分からないけど。
 ……どうかな、恨みなんて些細なものから生まれるものだと
 僕達の主人はそう仰っていた。だから理由なんて、……。」

親指に巻かれた絆創膏の端を噛み、ふと、視線を上げたら
君が視線を上げているのに気付いたから。
一旦この悪癖は引っ込める事にしよう。
色眼鏡云々には酷く狼狽えたような表情をするだろうね。
泣き出す事はしなくても、眉は下がるし表情が大変曇る。

「グレイ同士であればあり方に文句は付けないと思っていたが
 案外そうでもないのだろうか?だって、役目は役目だろう。
 仮に君がそういう風に同胞達に見られた事があるのならば、
 僕は憤り、そいつらが反論しなくなるまで饒舌に囀るだろう。
 人間様に色眼鏡で見られるのならばまだいい。仕方ない。
 だが、同胞たちは別だ。務めを果たす為にそうある事に、
 何の問題がある。…望まれたあり方は変えられないんだぞ。
 ……ましてや君はきちんと色々な事をこなせるじゃないか。」

今此処に居る君に言ったところで何の意味もないが持論を囀り、
所謂『箱入り』の不出来な愛玩用はとうとう俯いた。
恨まれるとしたら急にこうして饒舌をやらかすところだろうな。
何も出来ない癖に、考える事と囀る事は無意味にやらかす。
爪を噛む悪癖を一瞬やりかけ、止まり ――

は、と数度の瞬き。
ぱち、ぱち、と目を閉じて開いて… 改めて君を見た。
(-225) 2021/10/08(Fri) 13:59:08

【秘】 愛玩用 ドゥーガル → 愛玩用 エマ

「やはり僕が不出来な存在であるから、ではないだろうか。
 何も出来ない、務めをしっかり果たした事のない愛玩用。
 務めを確り果たしているものばかりの此処で、僕が……
 暢気にぼやぼやして、不出来だからとただただ甘えるから。
 そうあるように主人に望まれていたとしても、用途は用途。
 自分が自分であるように用途通り過ごしていた者からしたら、
 ―― そういう存在って、実に疎ましいものなのかも。」
(-226) 2021/10/08(Fri) 14:01:29

【秘】 勉学サポート型 スオ → 愛玩用 ドゥーガル

衣服が所々切れてしまった。だが咎めるつもりはない。
縫い合わせれば元に戻る。
傷がついた壁は…数が多いので放置するとした。

「そうですね。グレイはグレイでしかありません。色んな意見に分かれてしまうので仕方ない事です。」
的を得ない会話は現状得策ではない。
反論もせずただ頷く。

抱き締め、落ち着いた様子に安堵する。
お礼を言われる為にした訳ではないし少しの安息があるのならそれは良い事だ。

「さあ、そろそろ俺も準備がありますので一度休んでください。
その子も持って行って構いませんよ。その子はドゥーガルの物です。」

何か他に言う事があれば聞く姿勢。
切れた上着は脱いで畳み置き、少し冷めてしまった紅茶を飲む。
(-230) 2021/10/08(Fri) 15:56:25

【秘】 愛玩用 ドゥーガル → 勉学サポート型 スオ

どうやら此方の言葉足らずが悪さをしているな。申し訳ない。

不出来がこの場で最初に投げたメスは君の頬を浅く傷つけた。
そいつは壁にたった今もダーツのように突き刺さっている筈。
二本目。君が針でいなしたものは手からすっぽ抜けただけ。
愛玩用が手元で上に投げ、重力に従って落ちて来る筈のものが
うっかり君の方へ飛んだだけ。何処にも突き刺さっていない。
三本目のメスは今しがたまで愛玩用の手元にあったのだが、

―― 今はそう。縫い包みを抱き締めているので卓上だ。
だから君に飛んで行った殺意はうっかりも含めて二本だけ。
よって壁に開いた穴もひとつだけだ。大丈夫。ごめんね。

補足と議論は一度ここで区切るとして、会話も区切りどころか。
不出来な男は犬の縫い包みを見下ろし微妙な表情をしていた。
別にこの贈り物が気に入らない訳じゃあない。
ただ、気まずい。落ち着きを取り戻してしまったのだ。

犬の前足部分を指で摘まんでぱたぱたと動かし ……

「ええ? ……僕は君をダーツのまとにしようとしたのに?」
(-235) 2021/10/08(Fri) 16:24:18

【秘】 愛玩用 ドゥーガル → 勉学サポート型 スオ

「本当にいいのか?急に返せとかやっぱなしとか言わない?
 やはり君は世話焼きが過ぎるんじゃないか?母親なのか?
 拗ねて機嫌の悪い子供をあやすみたいな事をして……」

いや。拗ねて機嫌の悪い子供と今の愛玩用は実際大差ない。
君に視線を合わさずに拗ね気味の男はのろのろと立ち上がり、

「なら本当に返さないからね。これは今から僕のだ。
 ……それと。犯人らしき輩を見つけたら、…伝言を。
 僕達はお前に対して憤り、殺意を抱いていると伝えてくれ。
 実行するかはさて置き、伝えてもらうぐらいはタダだろう。
 ―― 犯人捜しに戻る。さよなら、世話焼きママのスオ。」

本当に返さないからね。
縫い包みを抱えたまま去る間際に、改めて拗ねたのが言う。
君の反応を横目で見てから 愛玩用はこの場を後にし …――

世話焼きをありがとう、優しい人。それではまたね。
(-236) 2021/10/08(Fri) 16:25:44

【秘】 勉学サポート型 スオ → 愛玩用 ドゥーガル

修繕が必要になったテーブルや壁、針で軌道はずらしたしたが上着は切れてしまった。
事実上、己についた傷は一つ。ほぼ近距離でこれで済んだだけまだマシだろう。
(鎮痛剤のおかげで少し麻痺していたからまだマシな傷か。
…壁とテーブルが台無しなんだが?刺さった方がマシじゃねえのかこれ。あーでもメンテの時面倒だ…。
本当にこの場所はどうなっているんだ?人間が作っているから悪趣味なのか?だとしたらクソも良い所だ。)

内心毒づいてしまう。内心に止めているから許してほしい。
(-240) 2021/10/08(Fri) 17:49:41

【秘】 勉学サポート型 スオ → 愛玩用 ドゥーガル

「…ドゥーガルの物と言ったでしょう?なので返してもらう気はありません。そして母親になった記憶もありません。
実際拗ねているような言動もありましたね?」

世話のやける方、という認識は変わらない。
どうであれ個体は個体で根本が変わる事はそうそうないのだから。
それであるのなら多少の言葉を添え、結果を認めるまでだ。

「伝言は見つけ次第しますよ。ただそうですね。有り得ないと思えるのはエマ、ジョシュア辺り…リヤがやってしまうのも考えづらい。もしこれが間違っていたらその時こそ魂なりなんなり取りにきていいですよ。」

どういたしまして、いつでもどうぞ。
(-241) 2021/10/08(Fri) 17:59:18

【秘】 愛玩用 エマ → 愛玩用 ドゥーガル

「理由のない悪意など、……どうしてかな、貴方に協力すると言いながら見えない誰かを庇いだててしまう。
 四日間を過ごした同胞達の中にそんな者がいると、思いたくないからなのでしょうか。
 いっそその塔はどうしようもなく破綻していて、エネミーや他者が入り込んでいるのなら楽なのに」

顎に手を当てて考え込みはじめたそのうちに、よくない考えを振り払うように首を振る。
困ってしまったようにばつの悪い表情で、貴方に向かって微笑みかけた。
この場合、よくない考えというのは果たしてどちらなのか、仲間への疑いが、庇い建てなのか。

「私は貴人の娘に充てがわれた愛玩用です。婦人のための、それなのです。
 だから手酷い扱いを受けることもなく、媚びた態度をしていれば楽に暮らせるなどと耳打ちされたこともありました。
 グレイの中にも格差があり、我々には個々の判断能力がある。残念ながら、人間のように。
 ただでさえ虐げられることの多い者達の中ですから、そうしたことも稀にありますね」

それから、貴方の声にじっくりと耳を傾けた。目を見て、話す口元を見て。
子守唄を歌うようになめらかに頷きながら。
言葉の途切れが長く続いた頃に、机に手をついて少し顔を近づけた。

「私には下手人の気持ちはわかりません。だからそうした見方をする者がいない、だなんて。
 安易に肯定することはできません。
 でもね、貴方は決してわたしにとって疎ましい存在ではない。煩わしいとは思わない。
 共に過ごした、誰でもない可愛らしい、喜ばしい、貴方だ」
(-254) 2021/10/08(Fri) 18:53:01