【見】 郵便切手 フラン【街中】 バーで共犯を働いた後日。 青年は若干の寝不足を伴って配達業務に勤しんでいた。 「………眠いなぁ。」 帽子のつばで日陰を作って。 眠気覚ましのドリンクを一本飲み干してから、 荷物と共に石畳の上を歩く。 三日月島で足音を鳴らす人間の数が減ったことになんて、直ぐには気づかない。 或いはずっと。 「こちらへお受け取りのサインをお願いします」 配達員の日々は殆どいつも通りだ。 (@0) 2022/08/17(Wed) 21:19:37 |
【秘】 ”昼行灯” テンゴ → 小夜啼鳥 ビアンカ「どう答えても結構だが、自覚はしておけよ。」 「死なんて、思いもしない時に来るものだからな。」 余計かもしれない気遣い。 自らもかわいがっていた部下を喪ったからこそ。 「俺の扱う商品は全て日本製だ。和の国のもの、と言えば聞こえは良いかな。菓子と玩具、入り用なら茶もある。」 買うなら好きにどうぞ、と腕を広げる。 価格は子供の駄賃でも買える程安い。 (-12) 2022/08/17(Wed) 21:22:53 |
【秘】 鳥葬 コルヴォ → 蜉蝣 アベラルド/* 殺っちゃいました〜〜〜!!!!わ〜い わ〜いではない すごくすごくアルバへの殺意が高い結果になってしまった こんなはずでは…… こちらとしてはうっすら相討ちになってもいいかな〜という心境でいるので、 (実際はそうはならなかったようですが……) 不意打ちはせず、少しお話してから恨みは無いが死んでもらう…… といった感じになるかと思います。抵抗、歓迎しています。 また、ご遺体の件についても了解しました。 であれば死因以上の傷は無く、死者を辱めるような事もせず ただ発見場所にそのまま残されているかと思います。 それでは一度失礼します。せめて墓下でよい死後を……Ciao! (-13) 2022/08/17(Wed) 21:25:45 |
【秘】 ”昼行灯” テンゴ → 愚者 フィオレロ「花は好むが、茶にして嗜む習慣はなくてね。」 「ふ、郷土愛か。無くは無いが…面白いだろう?それに、みなそれを見てとんだ阿呆が居ると認識してくれる。実に好都合。」 「それに、幅広く人が集まるのも良い。まあ、好みはかなりあるがね。それなりの理由はあってやっている。風土を図りつつ溶け込むにはうってつけというわけだ。」 「…とまあ、御託を並べてはみたが。9割は俺が好きだからやっている。自由にやれて、暇つぶしにもなるからな。」 なんて、緩く答える。 (-14) 2022/08/17(Wed) 21:26:57 |
【置】 デッドヘッド ヴェネリオあの夜、黄昏が訪れる前に電話を掛けた。 「そうなんだよ、困ったことに後継が捕まらなくなった。 悪いな。また連絡しよう……運がよければな」 通話を切って、また別の端末で連絡をする。 3コールも鳴らないうちに出た声に普段通りの挨拶をすれば笑いかけてやる。 「今夜は戻らない、会議は遅刻するだろうな。 一人で行ってくれるか?ああ――上手くやってくれよ」 足音が一つから二つに、また一つになった頃。 この街にかかった悪魔の手を知った男は誰かと共に夜に姿を消した。 (L0) 2022/08/17(Wed) 21:27:32 公開: 2022/08/17(Wed) 21:30:00 |
ノーモアベット マキアートは、メモを貼った。 (c0) 2022/08/17(Wed) 21:30:01 |
【墓】 ノーモアベット マキアート本名:エミリオ・フェランテ(Emilio Ferrante) 死因:薬物の過剰摂取による低酸素脳症で死亡 発見場所・遺体の様子: アルバ傘下某所、シャワールームにて座り込むように倒れている所を発見された。 検出された薬物は死亡推定時刻直前の拷問に使用していたものとは異なるようで、何者かによっての殺人が疑われている。 (+0) 2022/08/17(Wed) 21:30:34 |
【影】 鳥葬 コルヴォ「…………」 「Sentite condoglianze」 幻聴は鳴り止まない。 増えたそれが誰のものであったとしても、 死者に向ける言葉は、それだけだ。 (&0) 2022/08/17(Wed) 21:30:44 |
【独】 デッドヘッド ヴェネリオ/* 先にやっとく本日の<<ラウラ>>who誰吊るチャレンジ。 ヴェネリオくんからお送ります。 腰が痛い、料理を作れることがほぼ確定したので 後ほど作るとしましょう。いやあ〜〜〜〜〜〜〜。 ノッテ2人死んでお通夜になったあとにアルバ4人死ぬって何? どんな確率なんだよ。 (-17) 2022/08/17(Wed) 21:42:54 |
【秘】 小夜啼鳥 ビアンカ → 花で語るは ソニー「女の嘘を、うまく受け止めてくれるのがいい男の条件でしょ」 あんなにも広がっていた視界が、丘陵や木々、建物と、次から次へ防がれていく。 ついには空までも狭くなって、逸らし続けた視線が横を向いた。 「あなたはいい男だし。 こんなこと、あなたにしか話せない」 またうそをつく女は、周囲をちらと見まわして。 「……」 「この後の予定とか、聞かないの?」 ふ、と。 ウォータープルーフのリップが、窓越しの灯りを反射して歪んだ。 (-18) 2022/08/17(Wed) 21:44:10 |
【秘】 花で語るは ソニー → 銀の弾丸 リカルドやっぱ土地のものだし、お祭りだからじゃないか、なんて言葉は時間の端に置いておいて。 「決まりはあるだろうけど、やっぱ遊び方くらいは知っておいたほうがいいと思うよ。 古いものを大事にするには、それが蔑ろにされないように新しいものを知る必要はあるでしょ。 どうやって新しいものにあてがっていくかってのも考えなくちゃいけないし。 ホラ、七つの大罪だって今じゃ新しく制定され直したんだしさ」 非倫理的実験、環境汚染、人権侵害、遺伝子操作、過剰な裕福さ、貧困の押し付け、薬物依存。 それをどれほど自分たちが厳守しているものか。この国に生まれた以上、比較的神には近しい。 男だってこの国にありふれた市井の人々と同じくらいに、心より天上のものを信仰しているのに。 それであって尚国の定めた法を破り罪を犯すのだから、奇妙な話だ。 ひとまずは、テーブルを後にしがてらに相手の方へ歩み寄る。 器は店同士が連携を取って処分をしているのか、さほど置き場所や捨て場所は拘らなくていいようだ。 ぽん、と手の上に置かれたのは薄っぺらいジッポほどの箱だ。 「言ったでしょ、飾りでも贈ろうかみたいなことさ。 まあ……捨てるにしろどうするにしろ、好きに決めていいものだと思うし。 開け方わからないってことはないと思うけど、困ったらまた連絡してきてよ」 此処で確認するにしろ後にするにしろ、用は済んだとばかりにテーブルを離れる。 引き止めれば二、三言葉を交わすくらいは出来るかもしれないが、少なくとも満足はしたらしい。 箱の中身は、ブルーグレーのアイオライトが嵌ったスタッズピアスだ。 石は主張しすぎない程度の大きさをしていて、銀の縁取りがスマートにまとめている。 男性用を想定したものだから、さほど服装から浮くことというのもないだろう。 ちょうど相手の目の色に似た石は、ステージの遠い照明に照らされてきらりと光っていた。 (-19) 2022/08/17(Wed) 21:45:51 |
【秘】 小夜啼鳥 ビアンカ → ”昼行灯” テンゴ「そうね。……死にたくなんてない。 けど、そんなこといったって、 覆いかぶさってきた男はやめてくんない。 出してすっきりして、そのあとでしか優しくはしてくれない」 スカートが揺れ過ぎないように──内側の拳銃を見とがめられないように──棚を物色しながら、落ち着いた駄菓子の雰囲気には似合わない下品な冗句を口にする。 「けど、死ぬ寸前まで男をいい気分にさせてやるのもね。 しゃくだし。 ……まあ、覚えておく。ありがと」 へえ、ニホンね、と。 分かっているのかいないのか頷きながら、いくつかを手に取って。 「ガキが好きそうなの、どれだと思う? これ、なんか味がよくわかんない」 クレームなのかどうかわからないことをいってくる。 (-20) 2022/08/17(Wed) 21:49:34 |
陽炎 アベラルドは、メモを貼った。 (c1) 2022/08/17(Wed) 21:57:44 |
【墓】 陽炎 アベラルド本名:ドナート・ロンターニ(Donato Rontani) 死因:銃殺。胸部及び頸部を撃たれた事による失血死。 発見場所・遺体の様子: 路地裏にて発見。揉み合った様な抵抗の痕跡あり。 周囲には人気が無く、発見当時も人影は見られなかった。 (+1) 2022/08/17(Wed) 21:58:58 |
【秘】 ショウダウン ヴィオレッタ → 花で語るは ソニー/* こんばんは、ヴィオレッタPLのみぜりあです。 今日も月が綺麗ですね。夏だというのに少々…… 以上に冷たく、寂しく感じてしまうのが困りものですが……。 更新直後のお忙しい時間のご連絡恐れ入りますが、ご相談にあがりました。 このタイミングのご連絡ということで、お察しの事かと存じますが…… 私があなたの死神です。樹木子のお嬢様。 よりによってファミリーの命を握ってしまったのですが、 それはそれとしてここからがご相談の本題です。 本来の予定では本日能力行使の提示をさせていただく予定だったのですが、あまりの惨状(死者の多さ)に能力の行使を悩んでいます。 ……ですので、以下の案のいずれかのご希望はございますでしょうか?可能な限り、応じさせていただきます。 (1〜2に関しては吊られなければ、の条件が付きます+お嬢様次第で心中となります) 1.予定通り、本日呪殺(を試み)させていただく。 2.今日は様子見して、明日呪殺(を試み)させていただく。 3.呪殺を試みない。 個人的には村の状況とヴィオレッタの心情(ファミリーの命を握ってしまっているというのもあって)3でも良いかな、と思っているのですが……。 日和った死神で大変申し訳ございません。 お時間のある時で構いませんので、お返事いただけましたら幸いです。 (-23) 2022/08/17(Wed) 22:00:22 |
【人】 piacere ラウラ【マウロの部屋】 >>3:77 リカルド様 こちらから向かう前にその手に写真立てを持ち、戻ってきてくれた。 だからまだ水の音は止まなくて、けれど懐かしむように語る貴方の声は水の音など気にならないほどにはっきりと耳に届く。 写真を見つめていた菫色は、語る全てをその目に、耳に残るようにと真っ直ぐに貴方に向いて。 大切な思い出なのだろうと察せられるのは語る口調が優しいからか。その表情に多くの感情が乗せられているからだろうか。 それとも今まで見てきたものがあるからだろうか。女は、賑わう人々を見つめていたものと同じように貴方を見ているだろう。 「……マウロ様は、あまり お変わりありません、ね。 リカルド様とツィオ様は、……ラウラの知る御二方とは、異なります が。 きっと、マウロ様しか知らない変わらない何かも あったのでしょうね」 己はただのアソシエーテ。それ以上にはなれるなどと思えなくて、過去を問いかける真似はせずにいた。 今はそれを悔やんでいるのだと思うし、こうして聞けることは何一つ聞き逃さないようにしたいと感じている。 「…リカルド様が そう仰るのであれば、その方がいいと ラウラも思い、ます。 ……、…ただ。………少しだけ、ラウラに お貸しいただけませんか」 だからかもしれない。肯定ばかりで、こうしたタイミングでの意見を発することなど無かったはずの女は、ここに来て己の言葉 で 紡ぎ出す。勿論断ったところで「分かりました」と頷くのみで、あっさりと引き下がるだろうが。 ベッド脇のサイドテーブルの上、そこに置かれた便箋についてはまだ──気付かない。 (0) 2022/08/17(Wed) 22:06:45 |
【秘】 ショウダウン ヴィオレッタ → 永遠の夢見人 ロッシマスターへ こちらは今日も暑い日が続きます。 今日もグラスを傾けてはいますが、 あなたに作っていただいたカクテルが恋しいです。 そちらは如何ですか?楽しく過ごされているなら幸いです。 どうかあなたに安らぎがありますよう。 /* こんばんは、ヴィオレッタPLのみぜりあです。 本日の投票先はソニー様となりましたので、ご報告いたします。 取り纏めお疲れさまです。どうぞよろしくお願いいたします。 ・ ・・ ・・・ ……な゛ん゛て゛!゛?゛ 既に命を握ってるのにぃ。 (-31) 2022/08/17(Wed) 22:16:29 |
【秘】 銀の弾丸 リカルド → 無風 マウロ/* ここまでやておいてなんなのですが、能力行使のお知らせです。 反魂をマウロに使用しようと思いますが、よろしいでしょうか。 (-32) 2022/08/17(Wed) 22:16:34 |
【秘】 無風 マウロ → 銀の弾丸 リカルド/* アアアア マジですか?! それはもう あの ねがってもないことで へへ…… マウロも、皆と一緒に生きていきたいです…… みんな死なないで待っててくれよな……(切実 (-35) 2022/08/17(Wed) 22:22:21 |
【独】 piacere ラウラ/* 皆さんどうも こんばんは 決闘相手が死に、死之商人の命を背負う重みに耐えれそうにない そんな気持ちがあるのにとっても死にたい おやつはたい焼きです そしてこれは投票先→<<レヴィア>>who (-36) 2022/08/17(Wed) 22:23:52 |
【独】 鳥葬 コルヴォ/* 今日の襲撃先次第ではリカルドさんを心労で爆殺してしまうかもしれん いやまあ いやまあ 処刑されると決まったわけでも ありませんけどもね…………………… (-38) 2022/08/17(Wed) 22:24:57 |
【秘】 花で語るは ソニー → 小夜啼鳥 ビアンカどうだろうな、なんて目線はもの言いたげにバックミラーの中をくるりと動いたけれど。 別にそれ以上やたらと説教臭いことを並べるわけでもないのだから、結局。 手筈通りに明日アジトに集まる頃には、旅行券や身を隠す準備は手配されるのだろう。 ふたりぶん、ふたつぶん。それが何を内包するかは、まだ決められていない。 「いつもだったら当然、もう少しくらいはキミの時間を買うところだけど」 シートベルトを外し、荷物を手に取る。まだ車を返しに行く必要があるから少しだけ。 扉を開けて声が外に漏れ出す前に、ちらと視線を向けて口を開く。 「旅行の用意は早い方がいい。見る限り向こうの連中は殺気立ってる。 アジトじゃ心配ないなんて言ったけど、出世の見込みのある男である以上、 構成員じゃなくとも心配ないなんて、そんなことはないぜ」 縁起でもない話だ。それがおもったよりも早く来るだなんて、まだ思いもしていなかった。 運転席を降りて助手席にまわり、扉を開いた頃には。 最初の時みたいに、照れくさそうに笑うつまらない男の顔をしている。 (-41) 2022/08/17(Wed) 22:25:31 |
【独】 花で語るは ソニー/* 嫌 嫌 嫌 嫌嫌嫌嫌嫌〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!! (-42) 2022/08/17(Wed) 22:26:59 |
【秘】 花で語るは ソニー → 永遠の夢見人 ロッシ/* お疲れ様です。強い筋肉の描き方です。 4日目投票先のほうをランダムタグにて選出しましたので、 こちらにて提出いたします。 投票先は ルチア になります。 やだ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜!!!!!!!!!!!!!!!!!(本音) (-43) 2022/08/17(Wed) 22:29:28 |
【秘】 piacere ラウラ → 永遠の夢見人 ロッシ/* 運営様御機嫌よう、投票先を告げに参りました 結果は【レヴィア様】でした…… あとこれは個人的呻きです 聞き流してもらって… 決闘相手が死んだことにより死之商人の命への恐怖が凄いです どうして人の命を背負っているのでしょうか これが罪?ロッシ様と同票時に死ねなかった罰!?苦しいです (-44) 2022/08/17(Wed) 22:31:31 |
【秘】 花で語るは ソニー → ショウダウン ヴィオレッタ/* お疲れ様です、強い筋肉の描き方です。 ご連絡いただきありがとうございます! 泣いちゃった やだ 同じ陣営で殺し合いしたくないよ〜〜〜〜〜〜!!!!!(情けないPL) 結論から言うと3を希望いたします……投票先が増えればヴィオちゃも生きてられるかもしれないし…… ヴィオちゃんに仲間殺しをさせるのが嫌すぎてPLが七転八倒しました ヤ ヤ ヤ アルバの女達 死ぬな なんでみんな片割れを失う? RPの方針的にはなんとなく可能な限り生きている方が悪役の花として綺麗かな〜というのもあり、 なるべくなら生きていたいな〜というところになります。 お手数をおかけしますが、よろしくお願いいたします。 (-46) 2022/08/17(Wed) 22:34:35 |
【秘】 piacere ラウラ → 狡兎 ツィオ/* Hello,遅れてきたマン様 少しだけでも構いませんのでツィオ様とお話したく打診に参りました 勿論ご都合がよろしければとなりますのでご無理はなさらず 以上、おやつはたい焼きでした (-47) 2022/08/17(Wed) 22:35:28 |
どこにも行けない ヴェルデは、メモを貼った。 (c2) 2022/08/17(Wed) 22:36:35 |
【墓】 どこにも行けない ヴェルデ本名:アンジェロ・ヴィットーリ(Angelo Vittori) 死因:片目を撃ち抜かれたことによる脳挫傷、及び失血死 発見場所・遺体の様子: 路地裏にて発見される。外傷は眼窩の銃創のみ。 そばには同様の傷を負った死体がもうひとつ、転がっていた。 そちらはアルバ・ファミリーの構成員のようだ。 (+2) 2022/08/17(Wed) 22:37:00 |
【秘】 小夜啼鳥 ビアンカ → 花で語るは ソニーあなたのすべてを知悉したかのようなそぶりに、目を細める。 けれどにこり、ともう一度、笑みを浮かべ直す。 「今日は安くするつもりだったのに」 あなたが車の外を回っているあいだ、 そんなことを呟いてもまともに聞こえるはずもないのに。 ぽつりとそう、冗談をいって。 「ありがとう」 開かれた扉から、しばらくぶりの石畳に足を下ろす。折りたたんでいた身体を思い切り伸ばして、折り目のついたスカートを手の甲で何度か伸ばした。 「分かってる。旅行は早めに。明日また行くから。 ──、……あなたも気を付けてね?」 一応、とつけくわえたのは、もしかして照れ隠しだろうか。 それともこれも、あなたの便宜をはかるためのうそだろうか。 扉を開くあなたの手に、細く、白く、柔らかな指を重ねて、そのままじゃれつくように体を寄せた。 「次きたら、サービスしたげるから」 それではとてもすまないようなおねだりをしておきながら、それですませる気だろうか。 (-49) 2022/08/17(Wed) 22:39:44 |
【秘】 ”昼行灯” テンゴ → 小夜啼鳥 ビアンカ「…まあ、男の性欲なんざそんなものだろうな。どうしようもなく浅はかで、どうしようもなく止められないもの。」 「対する女の気持ちなぞ、思考の端にも掛からん。それもまた仕方あるまいな。男と女は違う生き物だ。」 「しかし、だ。等しく尊ばれる権利は誰しもにあるものだ。お前さんはお前さんの思うことを貫くが良い。そしてどうしようもなくなったら手を伸ばすことを覚えろ。」 「とまあ。四十路のおっさんの説教臭い助言だと思ってくれ。必要なければ流して構わん。」 それで、と、貴方の言葉に向き直る。 「ガキってのはいくつで、性別はどっちだ。それと、味が分からんのはすまないな。試食でもしてみるか?」 けろりと、いつもの店主面になる。 貴方の連れに合わせて選んでくれるだろう。 (-50) 2022/08/17(Wed) 22:40:05 |
【神】 花で語るは ソニー【アルバアジト】 比較的いつも冷静に情報を精査していた男は、足早にアジトに足を踏み入れた。 目に見える人間の姿を確認し、誰が生きているのかを確認して深く息を吐く。 第一報はおそらく、一番幹部に近かった彼についてのものか。続いて、ひとり、ふたり。 コンシリエーレについてはまだ仔細はわかっていないものの、姿がないこと、 おそらく連絡がつかないこと。そこから、最悪の可能性へと思い至り、眉間に皺を寄せた。 「……オレのせいだ」 普段どうあるべきか、どう相手が動いてくるか。第三者がいるとすればどう絡むか。 そうして盤面を冷静に飲み下そうとしていた男の顔貌は今や蒼白だった。 一度に多くの同胞を失って、何も思えないほどにはまだ長じていなかった、から。 念入りに生きている人間の顔を確認し、どう行動すべきかを相談し。 アンダーボスからの指示を待つのもそこそこに、ソファに身を沈めた。 膝に肘を預けてうなだれて、少しでも頭を冷やそうと大きく息を吸った。 「詳細が、分かり次第。すぐ離れる。じっとしていられない」 (G0) 2022/08/17(Wed) 22:44:10 |
【秘】 永遠の夢見人 ロッシ → 冷たい炸薬 ストレガ/* 報告ありがとうございます、確認しました! 投票先そのままで日付変更をお待ちくださいませ〜! (-52) 2022/08/17(Wed) 22:44:17 |
【秘】 永遠の夢見人 ロッシ → デッドヘッド ヴェネリオ/* 報告ありがとうございます、確認しました! わが友(一方通行)ですねぇ……。 投票先そのままで日付変更をお待ちくださいませ〜! (-53) 2022/08/17(Wed) 22:45:25 |
【墓】 ノーモアベット マキアート【アルバアジト】 誰かが彼を悼んでいるのか、 ゴールデンレトリバーのぬいぐるみが 退かされることなく、今も一室の椅子の上に鎮座している。 机にはハナビシソウの花束。ノッテファミリーの幹部へ、 と添えられたそれは発見された時に小さな波紋を呼んだ。 親しかった人は皆、口を揃えて 「あいつらしい」とでも言ってくれたりしただろうか。 そして数少ない私物だった手帳。 手記としても使われていたそれには、 ゲームとイカサマのコツ、客の好みや傾向、 後輩に対する期待や更なる向上心など、 彼の努力家な一面が赤裸々に記されていて。 大きく空けた最後の頁には、 今も尚争い続けるアルバ・ノッテの家族たちに対する心痛と、 それを変えられない己の無力さを、 ただ見つめ直すような文章が綴られていた。 その儲けに足る賭け金と手腕を用意できる日のために。 それらはもうどこにも行かない。 けれど、貴方たちを何処かに行かせる可能性はある。 最期まで勝負しないと気が済まない。 ディーラーの遺品なんて、そんなものだ。 (+3) 2022/08/17(Wed) 22:45:55 |
【秘】 銀の弾丸 リカルド → 永遠の夢見人 ロッシ/* すみません、蘇生ロールを先にいくらかできたらと思うのですが。吊られると蘇生ができないため、吊られるかどうかだけ確認できませんか? 襲撃の場合は、先に蘇生がされるようなので大丈夫と確認しております。 (-54) 2022/08/17(Wed) 22:49:34 |
【秘】 ”昼行灯” テンゴ → 永遠の夢見人 ロッシ/* 今晩は、テンゴPLです。 投票先をお知らせにきました。 此方が引いたのはビアンカさんです。 よろしくお願いします。 (-55) 2022/08/17(Wed) 22:50:51 |
【秘】 永遠の夢見人 ロッシ → 小夜啼鳥 ビアンカ/* 報告ありがとうございます、確認しました! 投票先の変更をお願いする場合は 20日0時までに通達しますね。ちゃおちゃお〜! (-56) 2022/08/17(Wed) 22:52:12 |
【秘】 狡兎 ツィオ → piacere ラウラ/* いつでも構いませんよ、白に出ましょうか。 また、呼びつけた、呼ばれた、どちらでも描写できますので、 先に白に出る場合は好きなロケーションや好きなシチュエーションをどうぞ。 (-57) 2022/08/17(Wed) 22:53:02 |
【秘】 ショウダウン ヴィオレッタ → 花で語るは ソニー/* あー、よかった〜〜〜!!正直。とても。安心しました。 ありがとうございます。それでは、3の方向で進めさせていただきます。 こちらも最初に同陣営と見てからずっと苦しんでました。 しかも、既知をいただいていたソニーさん……。 後ほど一日目の絶叫やマスターとの秘話をご笑覧くださいませ。 (ソニーさんの方もどういう動きをされていたのか、 楽しみにさせていただきますね) 早々にご回答いただきありがとうございました。 刻死宣告は叶いませんでしたが、引き続きお付き合いいただけました幸いです。 (-58) 2022/08/17(Wed) 22:54:19 |
【秘】 暗殺屋 レヴィア → どこにも行けない ヴェルデ「そうね、殺すしかないわ。」 「諦めが良くて助かるわ。」 「痛くしなくて済むもの。」 綺麗に殺せなければ、時間が掛かるし、 その後の処理だって面倒になる。 だからありがたい、と、やはり声に感情は籠らず。 動揺に色の灯らない瞳が貴方を見つめて。 「着服するに決まってるわ。そんなお願い。」 「遺体と一緒に、その人に届けられるのを 願った方が、ずっと可能性が高いわ。」 そう言いながら、白のシルクグローブを付けた手で 裸の紙幣を受け取って。 もう遅いけれど、と、それを懐にしまう。 「それだけでよかったかしら。」 貴方の片目に、銃口が向けられる。 改造された小型拳銃。小さくするために殺傷力を 下げられたそれは、普通に撃つだけでは人に 痛みこそ与えれど、死には至らせない。 それが唯一死を齎せるのは。 骨に守られていない場所から、脳に弾丸を打ち込む事。 「Buonanotte」 貴方が他に何も要求しないなら。 助けを呼ぶ子猫のような音が、また一つ響いたことだろう。 (-59) 2022/08/17(Wed) 23:02:46 |
【秘】 永遠の夢見人 ロッシ → 銀の弾丸 リカルド/* この形になりましたし、先んじてお知らせするのは構いませんよ。 まだすべての連絡を受けたわけではありませんが、現時点でも1%以下の確率のことが起こらない限りは蘇生能力を行使できる見込みです。その1%以下が起こったら嘘だろジョニーって言いながら秘話に駆け込みますね。 投票先報告の方も確認しています、ありがとう〜! 投票先そのままで日付変更をお待ちくださいませ〜! (-61) 2022/08/17(Wed) 23:02:54 |
【秘】 小夜啼鳥 ビアンカ → ”昼行灯” テンゴ「………。 思ったより優しい店主さんみたい」 朗々と紡がれるあなたの言葉に。 女はその風貌には似合わないどこか子供っぽい様子で何度か、驚いたように瞬きした。 そこからじわり、と緊張の色が解けて、可笑しそうな笑みが広がっていく。 きつめのメイクの下の、どこか幼く明るいその顔が、 いろいろなもの取り払った彼女の――それを本当の、というのは、いささかロマンチズムに過ぎるが─顔なのだろう。 「年長者の言うことは聞くようにって、いつも言ってるし。 ガキ扱いしないでよ」 棚に置かれた、コインのかたちの小さなチョコレートをつまんで、いぶかし気な様子を隠さずに矯めつ眇めつ眺める。 「男で…16だったかな? 甘いの食べるけど、好きかどうかは知らない」 ガキというほど、ガキではないが。 「……いいの? じゃあこれとこれ」 試食なんて言われると、どこか楽し気に結い上げた髪を揺らした。 (-64) 2022/08/17(Wed) 23:09:02 |
【秘】 狡兎 ツィオ → 永遠の夢見人 ロッシ/* 投票先、ヴェネリオと出ました。 リカルドにどんな顔すればいいと思いますか?(地獄) そして三日目まで生きてるのすごくないですか?(諜報員) (-65) 2022/08/17(Wed) 23:09:44 |
【秘】 永遠の夢見人 ロッシ → 鳥葬 コルヴォ/* 報告ありがとうございます、確認しました! 突然URLを貼ってくるな、面白いから(いいよ) 振るまではまだ軽い気持ちだったのが窺えるじゃん。 強く生きてほしい。もしくは苦しまずに息絶えてくれ。 お祈りしていますね。投票先そのままで日付変更をお待ちくださいませ〜Ciao! (-66) 2022/08/17(Wed) 23:10:21 |
【秘】 永遠の夢見人 ロッシ → 花で語るは ソニー/* えっっっっ!? いやだな…女子供は狙われないはずだってやったところじゃん……。ひでぇもんだぜ天の神様の言う通り…。 苦しい。それはそれとして報告ありがとうございます、確認しました! 投票先そのままで日付変更をお待ちくださいませ〜! (-67) 2022/08/17(Wed) 23:16:14 |
【秘】 永遠の夢見人 ロッシ → ”昼行灯” テンゴ/* 報告ありがとうございます、確認しました! 投票先そのままで日付変更をお待ちくださいませ〜! (-68) 2022/08/17(Wed) 23:17:30 |
【秘】 永遠の夢見人 ロッシ → piacere ラウラ/* そうじゃん。命、握っちゃってるな……! とは言え死之商人様が死ぬのが先かもしれませんしね。 「どちらの陣営にも、等しく死神が訪れるでしょう」って この村の発案者運営Oも言っていましたし。 罪も罰もなく、その苦しみはただ単純におやつはたい焼き様のものですよ。 強く生きるかもしくは苦しまずに息絶えてほしい。 気をたしかに。嘘。たしかにしてもしなくてもいいよ。 それはそれとして報告ありがとうございます、確認しました! 投票先そのままで日付変更をお待ちくださいませ〜! (-69) 2022/08/17(Wed) 23:25:44 |
【神】 暗殺屋 レヴィア【ノッテアジト】 「そう。」 女は、今日も。 報告に興味のなさそうな返事だけを零す。 対立していた組織の大打撃。 他人事、ではない。 全てがノッテ首謀なのだと思われれば、 それはただでさえ芽吹いていた火種に、 油が降り注ぐようなものなのだから。 「ノッテだけが狙われているわけじゃないのね。」 ボス殺しと、一連の殺害が、繋がっているのかはわからない。 されどもし繋がっているのであれば、 それはノッテでもアルバでもない、第三者から 齎されたものであると予測できる。 「いつも通りに過ごさせてもらうわ。」 そこまで考えたうえで、何か特別に行動する気はないと、意思表示。 いつも通り、上からの指示通りに行動する。 女にできるのは、それくらいだ。 (G1) 2022/08/17(Wed) 23:29:31 |
【秘】 永遠の夢見人 ロッシ → 暗殺屋 レヴィア/* 報告ありがとうございます、投票先・襲撃先共に確認しました! このまま日付変更をお待ちくださいませ〜! (-71) 2022/08/17(Wed) 23:32:57 |
【人】 ガット・リベロ ルチア【路地裏】 ──薄暗い路地裏を歩く。 嫌な予感がして、悪い予感がして。 きりきりと目の奥が締め付けられるような感覚がして。 ──歩く。右を、左を、見て回る。 転がっているのは、放られたゴミか。 自由猫たちは、珍しい来客に足元までやってきて。 「……ねこさん、ねこさん。 わたしの大事なひとを、知りませんか?」 そっと、猫に語り掛ける。 それに応えてくれたのかは、わからないけれど。 つい、と首を振って、猫が路地の奥へと駆けていった。 予感はその先へ、わたしの足を促している。 ──嫌な予感がする。 おぼろげな記憶。わたしが、ここにいる理由。 頭が痛くて、はっきりとは思い出せないけれど。 ──嫌な予感がする。 昔の記憶、それを路地の壁模様がなぞっているよう。 少しずつ、少しずつ、潜り込んでいく。目の眩むような暗闇に。 ──嫌な。予感は。 いつだって、当たるんだって。知っていた。 (1) 2022/08/17(Wed) 23:33:06 |
【秘】 デッドヘッド ヴェネリオ → 銀の弾丸 リカルド「いらん、殺したい奴は自分で殺す。 信頼していることと信用していないことは別だ」 何かを知っているような部下の視線をみて、尋ねてこないのならば何かを伝える義理もないと口を開かなかった。だが、尋ねられてもまともに答えるかわからないな。それをわかって見逃そうとしているのだからなんとまあ、素晴らしい忠犬だろう。 お下がりのように感じては仕方ないが、これでも便利に使っている。 尊敬されているとは、あまり感じていない。 「手足か――ああ、だったら。 明日までに小麦粉と卵買ってこい。 それと調理器具を洗っといてくれ。 出先から帰ってきたら久し振りに作りたいんだ、頼めるな?」 そういい遅刻すると連絡があったのは、その日の夕方だ。 確かに彼は一晩中帰ってこず、連絡をしても一切の通信を切っていたのだった。 (-72) 2022/08/17(Wed) 23:33:21 |
【人】 ガット・リベロ ルチア【路地裏】 「……アベルさん?」 ──そこにあったのは。 首に穴を空けて、その周囲を真っ赤に染めて。 虚の瞳で天を見上げている──。 「……あは。うそつき。無茶はしないって、言ったのに」 こんな所でひっそりと。 ──きっと、何かをしようとしたのだ。 真相に近づいたのか、それを追跡していたのか。 深奥へ触れ過ぎたのか。引き際を誤ったのか。 「……ねえ、大丈夫だよって。言ってたのに。 わたしを置いて行かないって、言ってたのに。 ひとりぼっちになんてしないって、言ってたのに」 あなたが拾ってくれたから、わたしは今ここにいるのに。 ──太腿に括り付けたホルスターから、ハンドガンを抜いて。 お祈りをするように握って、ホロサイトを額に押し付けた。 (2) 2022/08/17(Wed) 23:34:37 |
【人】 ガット・リベロ ルチア【路地裏】 「……うう」 崩れて、膝を折る。 「うぁ、ああ……」 縋るように、天を仰ぐ。 「ああああぁ…………」 雨も無いのに、床が濡れる。 (3) 2022/08/17(Wed) 23:35:29 |
【人】 ガット・リベロ ルチア【路地裏】 今、すぐに。あなたに触れたい。触れたくない。 駆け寄って泣き叫びたい。けれどそうしてしまえば。 砂のように──崩れ去ってしまいそうな、気がして。 いいや。そうだ。 わたしの、このつかの間の幸せだった時間こそ。 砂で固めた、脆い牙城で。それをわたしは。 もっと、全力で、出来る限りのことをして守るべきだったのに。 わたしは、また。 こうしてすべてを失うまで、結局。 また、何ひとつすら出来なかったのだ──。 (4) 2022/08/17(Wed) 23:36:41 |
【秘】 永遠の夢見人 ロッシ → 狡兎 ツィオ/* え? 地獄じゃん。ノッテ25歳トリオがそこ選ぶだけでも地獄なのに尚のこと地獄じゃん。お前の手の及ばない天の神様の言う通りのお話だからお前はリカルドに向ける顔は普段の顔でいいよそれはそれとして苦しい(苦しい そうなんですよ、生きているのすごいね諜報員。 この先生き残れるかも半分は天の神様の言う通りですね。 人、死ぬな…!(死ぬ)(どうして……) そんなところで。報告ありがとうございます、確認しました! 投票先そのままで日付変更をお待ちくださいませ〜! (-73) 2022/08/17(Wed) 23:39:02 |
【神】 ガット・リベロ ルチア【アルバアジト】 ──その日、少女は会議の席には居なかった。 それが開かれる理由のひとつを。 アベラルドが事切れていた事と、その場所をソニーへと告げたのを最後に。 それ以降、アジトへ姿を見せてはいない。 (G2) 2022/08/17(Wed) 23:40:30 |
【神】 冷たい炸薬 ストレガ【ノッテアジト】 「…………」 会議の場でも、大きなため息が漏れる。 それは疲れというよりは呆れに近い。 「ソルジャー以下の人員が大揺れに揺れてます。 どうするんです、これ?ノッテから犠牲多数、 それを諫めてたら次はアルバで幹部含めて4名死亡」 資料を机に放り出して肩を竦めた。 「ああ、わかってますよ。うちも死人が出て間がない。 だから大変だってのはよーくわかってる。 わかってるけどそろそろ業務に支障が出るよ。 毎分『今ならやれるんじゃ』『戦争ですか』って連中が 詰めかけてきたら仕事にならない。 ここらで上層部の方からバシッと声明なり 文書なり出して欲しい……んですがね」 そこでちろりと周囲に視線をやって、一歩下がる。 報告すべきものはもう終わり、あとは沙汰を待つのみだ。 何もなければさっさと工房に戻るなり、 取り立てに出るなり。本日の仕事を始めるだろう。 (G3) 2022/08/17(Wed) 23:43:53 |
【秘】 永遠の夢見人 ロッシ → ショウダウン ヴィオレッタ文だろうと呟きだろうと、返事が返ることはない。 故人に宛てた言葉なんて、普通はそんなものなのだ。 不敵な笑みを浮かべる彼が思い浮かんでいたとしたら、 それはただのあなたの願望が見せた夢幻だ。 /* 報告ありがとうございます、確認しまし、え? なんて??? 最初から苦しんでいたのに追加で苦しむ理由出来ることとかある?? 労いの言葉ありがとう。みぜりあ様も強く生きたり苦しまずにしめやかに爆発四散したりしてね。お祈りしています。 ともあれ投票先はそのままで日付変更をお待ちくださいませ〜Ciao! (-75) 2022/08/17(Wed) 23:48:08 |
【神】 鳥葬 コルヴォ【ノッテアジト】 「始末が悪いことですね」 心做し騒めく会議場。告げられた名前は、 昨日とまったく対照的に、余所者の方が多いように思える。 それは傍から見ればきっと、 あたかもこちらが報復にでも出たように。 そこに誰のどのような思惑があるかなど、 今はどれだけ推測を並べようと、結局は定かではない事だ。 炎が燃え広がる勢いを失い、火元が明らかとなるまでは。 掃除屋は今日は殊更に言葉を発さない。 おおよそ今日も代わり映えしない仕事が続くらしい。 ただそれだけを認めれば、気怠げに壁際に背を預けた。 (G4) 2022/08/17(Wed) 23:59:10 |
【秘】 ショウダウン ヴィオレッタ → 小夜啼鳥 ビアンカ>> ビアンカ 「では、そのうちびっくりさせるのも悪くないかもですね?」 なんて軽口を叩いて。 心地よい笑い声を隣に歩くと、少しだけ気分が上向きになった、気がした。 ほめ言葉に目を細めて笑う。 冗談だったとしても、嬉しい……いつか夢見た、言葉だから。 「えぇ。独りですよ。 ですので、どうぞ遠慮せずに上がってください」 答えて部屋の中へと先に入る。 多少疲れていても鞄はきちんと定位置に掛けて。 小さな部屋の割にしっかりとしたキッチン。 それを見渡せるダイニングの椅子をあなたの為に引く。 手早く準備を済ませ、エプロン姿で冷蔵庫を覗きながら尋ねる。 「肉と魚。どちらがよろしいですか? 肉ならカツレツかステーキの薄切り。 魚ならイワシの香草焼きかトマト煮、ですね。 とりあえず、カプレーゼとオムレツは先に出しますが」 (-76) 2022/08/17(Wed) 23:59:10 |
【人】 小夜啼鳥 ビアンカナイト・バー「Pollo Nero」の3階、従業員用に与えられた狭苦しい部屋 はあ、と漏れた息が、窓ガラスを白く染めた。 「こんな時も仕事か、あのガキ」 ビアンカ・ロッカは、育ちが悪い。 男性を喜ばせる仕事をしている以上、好まれる立ち居振る舞いというものを技術として身につけはしたが、こうして独り言ちるようなときはそれなりに口が悪くなる。 肩越しに振り返る。 二人で分けるにはキリがわるく七枚、皿の上に並べられたブルスケッタ。 バターでソテーしたきのことベーコンを、チーズといっしょにバゲットのうえに乗せただけ。 家庭料理と呼ぶにも手軽すぎる皿の脇には、ミルクとレモネートが入ったグラスが置かれている。 「………さっさと荷物も、纏めさせないといけないのに」 がん、と爪先で、窓の下の壁を蹴る。 窓硝子がほんの少し揺れて、そこに映った不機嫌そうな自分の顔を揺らした。 「はー……」 こつん、と。窓枠に額を押し付けて。 「ガキは嫌い……」 そのあともずっと、ブルスケッタがすっかり冷えてしまうまで、人々が行き交う通りを、見下ろし続けた。 (5) 2022/08/17(Wed) 23:59:32 |
【秘】 陽炎 アベラルド → ガット・リベロ ルチアもう、「泣くなよ」も、「悪かったよ」も言ってやれない。 頭を撫でてやるのも、抱きしめてやるのも出来ない。 物言わぬ骸に成り果てたのが如何なる理由だったかは、 もはやその下手人だけが知るだろう。 守ってやれないのはこちらもそうだ。 こうなってしまっては。 またあなたにと取っておいたチョコラータの場所も、教えてやれないのだ。 あなたにあげたいものが、まだたくさんあった。 (-77) 2022/08/18(Thu) 0:02:56 |
【秘】 愚者 フィオレロ → ”昼行灯” テンゴ「俺も最初からあったわけでもないんですけどぉ…… この前、必死に売ってる女性がいて。 毒ではないのを確認してから飲んだら、 まあ不味かったんですけど。 不思議とこれはこれで悪くないと思いまして」 つまりは不味いものの手配を上司に頼んでいたということになるのだが、悪い事をしたと言う素振りは特にない。 この女性との出会いが生死を分けたのかもしれない事も、 この時、男は何も気づいてはいなくて。 「諜報的な意味でですかぁ。はあ、成程。 俺も何か店でも出しますかね…… 似合いそうなシノギとか浮かびます? 自分じゃ何一つ浮かばなくて」 「と感動したのに暇潰すくらいには暇なんですか。働いてください」 最後、真面目なチクチクが飛んだ。 (-78) 2022/08/18(Thu) 0:10:58 |
【秘】 小夜啼鳥 ビアンカ → ショウダウン ヴィオレッタ「ふふ、言ってみるもんね。 期待しておきましょうか──…」 どこかはしゃぎながらの様子は、疲労と不安の裏返しだろうか。 だとしても、その笑顔は何もない場所から湧き出てくるようなものではなかった。 なぜか不安げな猫のように部屋の壁際を伝って歩き、引かれた椅子にちょこん、と座る。 荷物を傍らに丸めて置きながら、 背もたれに体を預けるように首を伸ばして、キッチンに立つあなたを見──目を細めて、悪戯っぽく笑う。 「モテそ〜」 多分、あんまり、何の意味もない言葉だ。 メニューについて尋ねられれば、すぐにその猫のようなにやにや笑いを引っ込める。 顎に指をあて、 「肉ー。どっちでもいい。お任せで。 おお、ほんとにすごい…… ……お店みたいって言った方が嬉しい? それとも、お嫁さんみたい〜、のほうがいい?」 その意味がないような、冗句のような口調の問いは、どうしてか笑いもせずに。 (-79) 2022/08/18(Thu) 0:13:10 |
【神】 ”昼行灯” テンゴ「ふぅ…」 いつものように、煙管をふかし。 しかしその様子は常とは異なる。諫める部下も、居ない。 「全く。この状況で言えんのは1つだ。」 「これまでのことは、ノッテもアルバも関係ない。武器を取ってカチ込もうなんざ考えを起こす奴が居たら首根っこ引っつかんでおけ。死にたくなきゃ手前らの命を優先しな。」 「良いか。間違っても単独で先走るんじゃあねぇぞ。報告、連絡、相談、一切怠るな。」 「この先誰が死んでもおかしくない。俺かヴェネリオが死んでも同じだ。いいな。」 鋭い殺気。 有無を言わせない。 (G5) 2022/08/18(Thu) 0:14:25 |
【秘】 永遠の夢見人 ロッシ → 愚者 フィオレロこくり。特に躊躇うこともなく頷いた。 君は死んだよ。自分もね。 殺しても死ななそうとの言葉には、 こちらもまた苦笑に近い笑顔を浮かべる。 どこかの誰かにもきっと言われているだろうと思ったから。 あなたがいくらか取り繕えるようになったと判断すれば、 彼は懐から何かを取り出す。 それは羽ペンだった。薄茶がかった、梟の羽。 すい、と彼が羽ペンを宙を滑らせれば、 黄金に光る文字が浮かび上がる。 それはまるで魔法のようのようだった。 “自分もね、これでただの人間なんだ。” 殺されたら死ぬのだ。そう言っているようなものだった。 (-80) 2022/08/18(Thu) 0:22:26 |
【秘】 デッドヘッド ヴェネリオ → 花で語るは ソニー全ては机上の空論、何が一番それぞれのファミリーにとって都合がいいかすら選択が出来ていない。 そういうことになっている。 そんな状況で適当に言うことも、目の前の誰かに漏らす事もこれ以上は出来ないと話は止めた。どちらも不安定であることには違いないからだ、傷をなめ合いたいのならこの心地よい空間は酷く向いていない。 「悪いな、ソニー。 お優しい先生ごっこはもう辞めにしてるんだ。 これ以上お前の前でその姿を見せても意味がないだろう。 何もかも不都合で、邪魔なんだよ」 わざと言葉遣いを荒くした発言は、普段通りの声に紛れていて。 建前と本心が見事に分けられたそれは、ただでさえ曇っているその表情を悲しませる為に。傷つけるつもりでやったそれは、想像以上に軽くて嫌なほど胸に残るものだった。 演奏の音色が変わったところで、酒の追加をする。 既に頬は赤く染まって、溶けそうな灰色を寄越しながら その実、何処にも溺れることの出来ない人間がここに一人。 「まあな、約束からな。 だけど行く前に一つ聞いていいか」 いつ死ぬのかわからないのなら、言い残したことがないように。 自分が先に死ぬとは夢にも思っていない男は、テーブルを叩く指を止めて人差し指に力を込めた。 「お前、俺のことをどう思ってるんだ?」 (-81) 2022/08/18(Thu) 0:26:51 |
【神】 ショウダウン ヴィオレッタ【アルバアジト】 「え?」 規則正しく箒を動かしていた手が、止まる。 「今、何て…………え?」 耳鳴りが、します。 眩暈が、します。 息が、でき、ませ、ん。 報告が、聞こえました。 訃報が、聞こえました。 冗談が、そう、冗談。 冗談ですよね? 冗談が、聞こえました。 先輩が、死―― (G6) 2022/08/18(Thu) 0:29:51 |
【神】 ショウダウン ヴィオレッタ会議の場で冗談を言うなんて。 そう、抗議をしようとして、息が。苦しい。 「…………ふっ……ぁ……っ……!」 箒が落ちる、音が、しました? 箒は手に、手に……? 「え。なんで、私」 手に持っていた箒はいつの間にか無くなって、 椅子に縋り付いて、椅子……先輩がよく座っていた。 「せんぱい、の」 「せんぱい、が……?」 「なんで?」 「どうして?」 「なんで?」 「なんで?」 「なんで?」 なんで……? あれはSeの話なのに。 ――だれも、こたえて、くれない (G7) 2022/08/18(Thu) 0:30:20 |
【神】 銀の弾丸 リカルド【ノッテアジト】 「…………」 報告を聞き、難しい顔をして深くため息をつく。 ふかしていた煙草ももう短くなっていて、ようやく気づいたかのように灰皿に押さえつけた。 「全く、本当に笑えない。 テンゴさんの言うとおりだな、浮足立つ者たちへの徹底した指示を頼む。 被害を出したくなければ、先走った行動は絶対にするな」 上層部からの指示、とは言っても。 腐った奴らは日和見るだけだ、頼みの上司はヴェネリオだけだが……。 「ヴェネリオさんは、所用で会議に遅刻するとのことです。 報告だけは俺から入れておきましたが……」 何度か携帯を確認し、迎えの指示があれば一旦会議室を抜け迎えに行くだろう。 それまではこの会議室で、難しい顔をしたまま上層部とかけあうパイプ役をかって出て忙しくしているようだ。 (G8) 2022/08/18(Thu) 0:34:13 |
【秘】 家族愛 サルヴァトーレ → 陽炎 アベラルド/* こんばんは。上野発の夜行列車です。 お返事を滞らせている間に死ぬ運びになってしまい申し訳ありません。 二人には親交もあったことですし、殺す理由や殺し方などアベラルドさんにご希望があればそのようになりたいです。ありますでしょうか…… (-82) 2022/08/18(Thu) 0:34:54 |
【秘】 どこにも行けない ヴェルデ → 小夜啼鳥 ビアンカ「知らない」 対照的に、少年は眉根を寄せた。 「あんただってゴミみたいなおれを拾ったろうが」 「ばかだから上手くいかないけど、」 「金返すだけじゃなくてもっと何かできたらって、思わないわけじゃない」 少年は確かに、あなたに恩を感じているから。 「それは大切とは違うのかよ」 その唇からこぼれる香りはよく知っている。 あの女からも似た香りがしたから。 けれどあの女よりも、あなたの方が、余程。 「十年先のあんたが、あんたにとってゴミでも」 「おれにとってゴミかどうかは、おれが決めることだ」 少年は、死にたくないとは思わなかった。 まだ死んではいけないだろうと思うだけ。 けれど、あなたが死にたくないと言うなら。 そんな心配をしなくてよくなれば、と、願うくらいは。 「生きてたってそんなによくはなくても、」 「それでも、死にたくはないんだろ」 (-83) 2022/08/18(Thu) 0:38:38 |
【妖】 ショウダウン ヴィオレッタRrr...Rrr...Rrr... 電話の呼び出し音が鳴る。 Rrr...Rrr...Rrr... 鳴り続ける。 Rrr...Rrr...Rrr... 持ち主が取ることは、ない。 ($0) 2022/08/18(Thu) 0:42:20 |
【墓】 どこにも行けない ヴェルデ【ビアンカの部屋】 少年はその部屋の隅を間借りしていた。 いつもちいさく丸くなって眠る寝床は、出かける前に丁寧に毛布が畳まれる。 その上に、幾らかの絵本が積まれていた。 古びたものがほとんどの中、真新しいものも少し。 一番最近増えたのは、『シンドバッドの冒険』だった。 まだ、ほんの数ページしか読めていない。 これから先、読まれることはもうない。 結局のところ、あなたの言う通りになった。 男は女を置いていく。 少年は戻らない。 少年はどこにも行けない。 (+4) 2022/08/18(Thu) 0:50:21 |
【秘】 陽炎 アベラルド → 家族愛 サルヴァトーレ/* こんばんは! どうしてこんなことになったのでしょう! いえいえ!!!! 生前チョコラテリア時間軸、ゆったりやっていきましょうね……。 ほんとうにどうしてこんなことになったんだ…………???????????????????????????????????? 下手人はモブでも良さそうなので、もしそちらの方が良いと思ったらもちろんそちらでもいいと思います!! アベラルドが下手人になる場合は……死因は絞殺になるかもしれません。幼馴染を殺すのに道具は使わなさそうだし、理由は何にせよ話をしてから実行に移すと思われるので…… 場所はどこかの路地裏で。死体が処理されているかどうかは……お任せします!! (-85) 2022/08/18(Thu) 0:53:45 |
【秘】 小夜啼鳥 ビアンカ → どこにも行けない ヴェルデ「死にたくは、ないけど」 「……」 溜息。 はあ、と。細く、長く、絞り出すようにして。 「ああ、もう、いいや。 あのね、」 「借金は、いつでもいいから」 「さっさと出ていきな」 腰に手を当てて、あなたを見下ろす。 ――不機嫌そうな顔を作ろうとして、 すぐに、 しょうがないなと、困ったように笑って。 「…女のお願い。 ちゃんと聞けるようのが、いい男だよ」 「ヴェルデ。……あなたの質問に、答えられない。 私、あんたよりもずっと、ずうっとばかだから」 「どう答えたらいいか、わかんないんだ」 ↓[1/3] (-86) 2022/08/18(Thu) 0:54:52 |
ビアンカは、あの日のヴェルデに手を伸ばした。 (a0) 2022/08/18(Thu) 0:55:04 |
ビアンカは、あの日のヴェルデの頬に触れた。 (a1) 2022/08/18(Thu) 0:56:23 |
【秘】 小夜啼鳥 ビアンカ → どこにも行けない ヴェルデ↓ 「――……あと、串焼きが冷めるから、 さっさと離して?」 どうやら、お話をそこで終わり、にしたいらしかった。 がん、と。 (-88) 2022/08/18(Thu) 0:57:35 |
【神】 冷たい炸薬 ストレガ【ノッテアジト】 >>G5 「了解」 いつもなら、そのまま帰る所。 しかし今日は、流石にコトが大きすぎる。 有無を言わさぬ幹部に声をあげるなど、 絶対にすべきではない、が。 「……"これまでのことは、ノッテもアルバも関係ない" ってのは額面通りに受け取っていいんですかね」 浮かぶのは、暗殺者の顔。 別に、あれにとっては『興味がないわ』なんだろうが。 「あたいも命は惜しいですし、指示の通り下は止めますが。 『上の方針が指標であり希望』っつー前提が必要です。 こいつが後になって覆っちゃあ、それこそ 身内を疑うような連中も出てきます」 「だからあたいとしちゃ、はっきりさせときたい。 今後下に言い聞かせる為の"飴"の味ってモンをね」 「教えてもらえませんか、テンゴさん。 ノッテは今回の件、どれだけ手ェ出すつもりなのか」 「或いは……もう手ェ出した後なのか。 教えられないならそれもいいですけど」 いっそ、不遜な態度とも。 ともすれば……それこそ、『興味がない』とばかり。 (G9) 2022/08/18(Thu) 0:57:55 |
ビアンカは、あの日、ヴェルデの足を思い切り踏んづけた。 (a2) 2022/08/18(Thu) 0:58:22 |
【人】 小夜啼鳥 ビアンカPiPiPiPiPiPiPi..... 冷めたブルスケッタを、皿からひとつ。 指先で抓みあげて口に運びながら、やかましくなり始めたを取る。 「……はい、【Pollo Nero】。 なぁに? 今日も休むの? あんたね、マジでバカなの? 生理は一月に一回──…」 電話口の向こう、従業員のひとりがなにごとか喚いている。 それを聞くたび、 「……」 ビアンカは、口許に笑みを浮かべて。 「……」 浮かべて。 「……… あ、そう 」 (6) 2022/08/18(Thu) 1:02:14 |
【秘】 銀の弾丸 リカルド → どこにも行けない ヴェルデ「……お前の世界には、自分とその親しかいなかったってことか」 親ですら無いのかもしれないが。 何にせよ、もっと広い世界を知るべきなのだと思った。 大丈夫なわけない。 それは、最早感覚が麻痺しているだけにすぎない。 こんな、迷子になっているような子供を放置できるはずもないではないか。 そんな世の中を変えたいと思ったからこそ、俺はこの世界にいるのだから。 「少なくとも。 お前が苦しんでいるのは、俺は嫌な気分になる。 お前の世界は、もっと広いぞ」 広い世界を3人で見たかったという夢。 同じ高さに立ちたいと思った夢。 ――そのどちらももう、叶わない。 「そうだな……見たいと、今でも思ってるんだが」 首を横に振った。 夢を叶えるというのは、本当に難しい。 後日貴方まで命を落とすなど、この時は考えてもいなかった。 (-89) 2022/08/18(Thu) 1:02:36 |
ビアンカは、ブルスケッタが乗った皿を壁に叩きつけた。 (a3) 2022/08/18(Thu) 1:04:17 |
【人】 小夜啼鳥 ビアンカ硬質な音が、劈くように響き渡る。 べしゃりと汚らしく壁に張り付いたキノコのソテーが、ぼたぼたと不快な音を立ててカーペットの上に落ちた。 「…………」 胸を抑える。 ぎりぎりと指が鎖骨の間に食い込んで、そうしたって抑えきれないくらいに肺が何度も不規則に膨み、胸を内側から圧迫する。 「……、……、……」 ――何度も、何度も。 砕け散った皿を、のろのろと片づけながら。 ビアンカは、口許を笑みのかたちにゆがめた。 そうすること以外、なんにもできなかった。 (8) 2022/08/18(Thu) 1:06:35 |
【秘】 家族愛 サルヴァトーレ → 陽炎 アベラルド/* 了解しました! ありがとうございます。 殺されるの、どっちの方が旨味があるかな……と考えています。どうかな…… 個人的な希望なのですが、関係を練る時に「様子を心配して秘話で声をかけに行く」と話したあれだけは殺される前の時空でやりたい……と思っています。というかチョコラテリア時空をそれに繋げようと思っていました。なので、もし良ければお付き合いいただけると嬉しいです。もし良ければ、ですが……。 そして、その流れでアベラルドさんがサルヴァトーレを殺す流れになる(そういう理由が出来る、そういう気持ちになる)のならそのように。ならないならばモブが下手人ということでいかがでしょうか。 どちらでも通用するように、死因は(少なくとも)絞殺(に見える)にしようかと思います。 (-90) 2022/08/18(Thu) 1:11:37 |
【墓】 陽炎 アベラルド【アルバアジト】 親代わりのつもりか、と聞かれたことがある。 笑って「そうだよ」と返した。 喜ぶ顔が見たくて、今まで何度かプレゼントをあげた事がある。 ぬいぐるみも、チョコラータも、風船も。 自分が身を置く世界がどこだって、少女が実の娘じゃなくたって、真っ当に育って欲しいと思うのはおかしい事じゃない筈だ。 せめて、大人になるまでは無事でいて欲しいと。 それを見届けるまで死ねないと思っていた。 それもすべて過去の話になるのだろう。 彼女の手を握ってやれる機会はもう無い。 明日渡そうと取っておいたチョコラータの箱に隠したメッセージカードの内容は、いつどこで、誰が見つけるのだろうか。 拾った命に落とした命を見つけられるなんて思いもしなかっただろう。 「悪かった」も「愛してる」も「ありがとう」も、今となっては届かないんだ。 (+5) 2022/08/18(Thu) 1:19:29 |
【秘】 陽炎 アベラルド → 家族愛 サルヴァトーレ/* 勿論お付き合いさせてください!! サヴィさんと一緒にまだまだお話しできるの、嬉しい!!!!!!!!! 時空の事も了解いたしました!私もそれがいいと思います!! では下手人が誰かはその時はっきりする……という事で! 調整ありがとうございます!それで問題ないです!! (-91) 2022/08/18(Thu) 1:23:17 |
【秘】 銀の弾丸 リカルド → 花で語るは ソニー生真面目に生きてきた男には、余暇がなかった。 休みも働いてるようなものだったから、これまでそんな風に考えたこともなかったのだ。 大罪を犯しているのは俺たちか、それとも市井の誰か。 そんな事、結局のところどっちもどっちなのだろう。 普通に暮らしてる者たちとて、自分たちと同じように罪を犯して生きている。 「…………、本気だったのか」 確かにピアスでもとか言ってたのは覚えている。 差し出された小箱を受け取って、困惑の表情を浮かべた。 何を思ってこれをくれてやろうと思ったのか、それが俺にはわからない。 「開け方くらいはわかるが……あぁ、もう」 更衣室での意味深なセリフと言い、 このプレゼントと言い、 敵対組織の人間に対してやることではないはず。 それでもこういう事を行うその心理を、知りたいと思うのはおかしなことだろうか。 「どういうつもりなんだ。本当に」 「戻るも戻れないも俺が決める事だ、思惑があるならわかるように言え」 一人で勝手に満足されてたまるものか。 ピアスが入っているのだろう箱は手の中にぎゅ、と収めて離れようとする貴方の背にそう言い放つ。 これを身につけるも身につけないも、その返事がなくては、答えが出せそうもない。 (-92) 2022/08/18(Thu) 1:34:10 |
【秘】 家族愛 サルヴァトーレ → 陽炎 アベラルド/* ありがとうございます!! 私も嬉しいです よろしくね……アビー…… ではそのような感じで……! 墓で進めるか秘話で進めるかどっちがいいでしょうか……? (-93) 2022/08/18(Thu) 1:43:19 |
【秘】 家族愛 サルヴァトーレ → piacere ラウラ/* こんばんは。変な時間にすみません。 決闘ありがとうございました。今後を応援しています。 一応魂信窓、出会いまではキリよく終わりましたがどうしましょうか。 もし何かしたいことがあれば出来る限りさせていただきますし、特にないようであれば墓下から見守らせていただこうと思います。 (-94) 2022/08/18(Thu) 1:57:36 |
【秘】 家族愛 サルヴァトーレ → どこにも行けない ヴェルデ/* こんばんは。夜遅くにすみません。 共鳴者同時に死にましたね……ヴェルデくん…… 遅筆と浮上率によりキリがいいところまで進められなくて申し訳ありませんでした。 もしツナ缶様さえよろしければ続きをこのまま秘話でさせて頂きたいな、と考えております。 キャパや死後の扱いこだわりなどもあると思いますので、厳しい場合は断っていただいて構いません。 (-95) 2022/08/18(Thu) 2:00:29 |
【秘】 どこにも行けない ヴェルデ → 家族愛 サルヴァトーレ/* お疲れさまです!ご連絡ありがとうございます〜! 窓会話にお付き合いくださり、本当にありがとうございます。 おからだだいじに……。 秘話での続き、ぜひよろしくお願いいたします。 先に落ちたらそのようにお願いしようかと思っていたら、まさかの同時落ちでした。なかよし。 (-96) 2022/08/18(Thu) 2:08:14 |
どこにも行けない ヴェルデ(匿名)は、メモを貼った。 2022/08/18(Thu) 2:08:45 |
【秘】 銀の弾丸 リカルド → デッドヘッド ヴェネリオ「左様で。これで普段から手の掛からない上司であれば完璧だったかもしれませんね。 まぁ……それでは退屈すぎて死んでしまうかもしれませんが」 それはどこの兎なのか。 犬はいつまででも待つことが出来る動物だ。きっと、貴方が居なくなれば文字通り、帰ってくるまで待ち続けることができるのだろう。 問うことのない男の件も、向こうの方に聞くことはあっても一生聞くことのない案件だ。 なにか問題があれば、その時に上司の手足になればいいだけの話だと、本気でそう思っている。 個人の思いにまで口を挟む気には、到底なれなかった。 「小麦粉と卵……あぁ、また作られるので? 了解しました、出来上がった物は俺にも分けてください。 美味しい珈琲を準備しておきましょう」 貴方がお菓子作りが得意なことは知っている。 二つ返事でOKすると、翌日には品質の良いお高い小麦粉と卵をしっかり準備しているのだった。 (-97) 2022/08/18(Thu) 2:09:02 |
どこにも行けない ヴェルデ(匿名)は、メモを貼った。 2022/08/18(Thu) 2:09:41 |
どこにも行けない ヴェルデ(匿名)は、メモを貼った。 2022/08/18(Thu) 2:10:55 |
【秘】 無風 マウロ → 鳥葬 コルヴォ黒猫は好きだった。昔から、自分に似ていると思っていたから。 ここの黒猫が自分が来た時だけ、足元に顔を出すことに気付いて。それからなんとなく通ったりしていたんだっけ。 「……逆だ」 「俺は、居場所を作ったんだ。 おっさんの役に立ちたくて、恩を返したくて」 「何も出来なかった俺を置いてくれたおっさんに、報いたかった」 だから、努力を重ねた。 力を付けて、成果を上げて。文句を言わせないように。 そこにいることを、認めさせるために。 事実、あなたの言う通り必要とされていたのだろう。 「俺が上り詰める場所を、用意してた奴はいたみたいだけどな」 生真面目な幼馴染の顔を思い出して。目をふと閉じた。 雲が流れていく。 ▽ (-99) 2022/08/18(Thu) 2:15:00 |
【秘】 無風 マウロ → 鳥葬 コルヴォ投げかけられた問いには答えを返さない。 しかし、そこから離れる気配もない。 黙って、貴方の言葉を聞いている。 「……そうだな」 「これは、叶わなかった夢の話だ」 「理想で、机上の空論だ」 煙なんて流れちゃ来ないのに、あなたの鼻をいつもの煙草の匂いがくすぐったような感覚。 息を吐く音。 「俺は、あいつらと―――リカルドとツィオと肩並べてやっていくつもりだった。 たとえ血統が昇進を許さなくとも、その古臭い考えをぶち壊して……同じ立場で、背中預けて戦っていくつもりだったんだ」 「その過程で、部下…ラウラに、右腕になってもらうつもりだった。 あいつは、素質がある。磨けば光る、そう思ってたからな」 「……それから、アウグストのおっさんが目指すノッテの形を守っていくつもりだった。 あの人は混血の俺を拾ってくれた。いつかは、純粋に強い奴が上に立てる組織を作るつもりだって話してくれたことがあるんだ。 だから俺は、おっさんの望むファミリーを作ってやりたかった」 寂し気な声音。 夢を並べても、もう叶わない事を理解している。 その世界にはもう、自分はいないのだ。 (-100) 2022/08/18(Thu) 2:15:19 |
【秘】 無風 マウロ → 永遠の夢見人 ロッシ/* お返事出来てませんでした〜〜〜!!!!失礼しました、はちみつメガネです! こちら幼馴染だったり部下だったりからバチボコにされているため、今のところは大丈夫そうです ありがとうございます! 手が空いたらバーのお酒美味しかったなってお話をしに行くかもしれません。へへ…… (-101) 2022/08/18(Thu) 2:47:17 |
【人】 銀の弾丸 リカルド【マウロの部屋】>>0 ラウラ 「そうだろう。 ツィオもこう見えて変わらない部分はあるんだが、分かりづらいだろうな」 今もあぁ見えて気が弱い所がある男だ。 男とは虚勢を張りたいものだから、あの軽薄な態度にも裏返しの感情が見え隠れしている。 それがわかるのはきっと、幼馴染ゆえのことなのだろうが……もしかしたら、どこかでそれを理解する誰かがみつかっているのかもしれない。 ―――マウロに、ラウラという部下が居たように。 「この写真をか? あぁ、……勿論だ。君が、アイツに返してやってくれたらそれでいい」 何に使うのかは知らないが、悪用などするような女性ではないことくらいは認識していたから、写真立てごと貴方に差し出して、そういえば、と呟く。 写真を取りに行った際に見えた、マウロらしくない便箋には、何か書かれているようだった。 もしかするとあれは、貴方に宛てた手紙だったのかもしれない。 「テーブルに手紙が置いてあるようだった。 まだ書きかけのように見えたが……ラウラに宛てたものだったかもしれないな。 手の痛みが引いたら読んでみると良いだろう」 (10) 2022/08/18(Thu) 3:15:03 |
【見】 郵便切手 フラン【街中】 「お届けものです。 ……今日も賑わっていますね」 民家を訪ねて、慣れた手際でサインを受け取る。 薄っすらと漂う屋台の匂いを感じ取りながら、ぎこちない世間話で間を埋めた。 普段は一言、二言で社交辞令を終わらせて、そそくさと車に戻るだけ。 それが今日は珍しく、遠慮がちに言葉を続けた。 増えた手札は少ないけれど。 「あの、お聞きしたいことが」 配達員の日々は少しだけ、いつも通りではなかったようだ。 (@1) 2022/08/18(Thu) 3:53:46 |
【神】 ”昼行灯” テンゴ【ノッテアジト】 >>G9 ストレガ 「ストレガか。 少なくとも、あちら側にも被害が出ている。それも4人で幹部までやられてるって話だ。如何にアルバとて、此程まで身を切って此方に喧嘩を売る利点はほぼ無いだろう。」 「此方の策かと言われれば、違うのは分かり切った事だろう?であれば、双方に喧嘩を売って得をするのは個人か第三者の人間だ。怨恨か、はたまた三日月島か、目的は分からんが。」 「怪しい奴が居たら、全て報告にあげろ。深追いをするな。生かして捕らえ、ツケを払わせる。アルバと双方の敵と見なした場合は協力もやむを得んだろうよ。共に喪ったものが大きすぎる。」 「ノッテは喧嘩を売った奴を許しはしない。 絶対 (G10) 2022/08/18(Thu) 8:19:40 |
【秘】 piacere ラウラ → 狡兎 ツィオ/* お返事ありがとうございます 問いへの解答と言いますか、そうした内容ですので 白で問題なければ当方は白でも大丈夫です その場合にはラウラが呼び出した側になるかと思われます (-102) 2022/08/18(Thu) 8:58:18 |
【秘】 piacere ラウラ → 家族愛 サルヴァトーレ/* おはようございます こちらこそありがとうございました! 喧嘩ではなく穏便な舵取りになりましたが… サルヴァトーレ様というお人の一面を拝見できてとても楽しかったです! そしてそうですね、出会いは終わりましたので これ以上また2人きりに!を推すとは思えませんし 仮に話すとしてもお互い知らない人として接するくらいが丸いかなと思いますので 当方としては機会があればお話したいですが無理なく、といった形になります (-103) 2022/08/18(Thu) 9:01:58 |
【秘】 鳥葬 コルヴォ → 愚者 フィオレロあなたの不満も、本音も、その無念も。 結局全ては自分に都合の良いものだ。そうでなければならない。 「あれが最後になっても良かった。 俺はお前と一緒に死にたくはなかった。 死にたいなら殺してやると言ったのも嘘じゃない。 それでも願わくば、死ぬのが俺だけであればよかったと」 「いつだって、そう思っていたんだよ」 あの時の言葉が心の内の全てでこそないが、 言葉の全てが真っ赤な嘘というわけでもなかった。 運の無い男の望みは、いつだって叶わなかった。 もはや悲嘆に暮れる事にも疲れたように、ただ滔々と。 手遅れの願望と悔恨だけがもう居ないあなたに手向けられる。 その傍まで歩み寄る事はしないまま。 「お前の死んだ場所」 今も認めたくはないけれど、それが現実だ。 この虚ろな幻覚の全てが自分の願望に程近いものであるならば、 せめて自分はそれを通して現実を見なければならない。 死者の残響は形あるものではなく、鼓膜を揺らさない。 そんなあなたが、生きてそこに居る筈も無く。 そして死後の世界も存在しはしない。そう考えている。 故に返る言葉は、端的にこの路地裏を指すものだった。 (-104) 2022/08/18(Thu) 9:10:33 |
【秘】 どこにも行けない ヴェルデ → 暗殺屋 レヴィア痛くされるのは『苦しい』だろうか、と、ついよぎる。 ああ、でも、それはよくないんだったな。 仕事中に殴られたり首を絞められたりしたって、相応に痛みを感じはしてもそれだけで。 だから、たぶん、ここで試す意味もない。 薄い瞼を伏せる。 「届かないよ」 そのヒトは血縁でも何でもなくて。 ただ、部屋の隅を間借りしているだけの。 ただ、借りた金があるだけの。 それでも、少年にとって『家族』に一番近いのは、彼女かもしれなかった。 ……尤も、相手は嫌な顔をしそうだけれど。 「……どうせ、死んだらわからないだろうし」 「言うだけ言ったってことで、いいよ」 それだけ。 最後にそう呟いて、少年はもう一度、あなたを見た。 向けられる銃口を見た。 それが最期だった。 痩せた頼りないからだが頽れる。 (-105) 2022/08/18(Thu) 9:16:34 |
【人】 ショウダウン ヴィオレッタ【どこかのバー】 >>3:79 マキアート 「ふふっ、ありがとうございます。 私も楽しみにしておきます」 今度は思った通りの二つ返事に、笑みを返す。 カウンターに肘をついて、あなたを見つめながら。 「でも、あまり余裕ぶっていると 私が勝っちゃうかもしれませんよ?」 なんて。敵うわけがないって知ってはいるけれど。 負けず嫌いがひょっこり顔を出す。 もし。もしも。 その大勝負ではなくても、何か一つだけ。 何か一つだけでも、先輩に勝つことができたら。 この憧れは、別の感情にできたり……するのかな。 口に出さない、出せない淡い想いは、密かにしまって。 (11) 2022/08/18(Thu) 9:39:29 |
【独】 ショウダウン ヴィオレッタ/* あの。 あのあのあの! 昨日は見る余裕全然なかったのですが、 ルチアちゃんもビアンカさんも辛いのですが、 何、何これ……!? ヴ……めさめさ胸が痛いし、本気で泣けるのですが。わーん。 アルバ男性陣生き返って。。 でも、二人しか……ふたり。。あ゛ぁ゛ぁ゛ぁ゛ぁ゛!! (-106) 2022/08/18(Thu) 9:52:32 |
【独】 ショウダウン ヴィオレッタ/* 匿名で吐き出してたせいか、こっちで先輩のこと呟いてないの面白いね。面白くないよ。辛いよ。 ほんっと、何でしょうね?辛口過ぎませんか、運命の女神様。 (-107) 2022/08/18(Thu) 10:14:04 |
【墓】 家族愛 サルヴァトーレ本名:サルヴァトーレ ・アガッツィ 死因:頚部圧迫による窒息死 発見場所・死体の状況: 路地裏にて発見。扼痕が見受けられるため、何者かに扼殺されたと見られる。抵抗の跡はなかった。 現場近くでちぎれたネックレスが発見されているが、関連性は確認されていない。 (+6) 2022/08/18(Thu) 10:35:30 |
家族愛 サルヴァトーレは、メモを貼った。 (c3) 2022/08/18(Thu) 10:36:24 |
【神】 冷たい炸薬 ストレガ【ノッテアジト】 >>G10 テンゴ 「……なるほど、了解。 下にはその方向で張り紙でもしときます。 それと同時に変わらずの警戒ですね」 利点、利点ね……と呟きながら、 テンゴに続くリカルド(>>G11)の声に頷いた。 「表を休業にしとけば問題ない。 見栄っ張りの連中よりファミリー、だろ。 先に工房の調整しとくよ、お先に失礼」 そのまま会議室を後にするだろう。 (G12) 2022/08/18(Thu) 10:47:56 |
【秘】 陽炎 アベラルド → 家族愛 サルヴァトーレ/* チョコラテリア時空は墓でもいいと思います! その後の会話は秘話でしましょうか……!! (-108) 2022/08/18(Thu) 10:55:22 |
【秘】 鳥葬 コルヴォ → 無風 マウロ「ああ、それもそうか」 居場所を作った。 その言葉には、短く、故に虚飾の無い肯定だけが返った。 居場所が無いなら、自ら作るほかない。 長い時間を掛けて、途方も無い努力をして、持てる全てをもって。 何度心折れそうになったとしても。 それでも、それさえ掴めない者も世の中には居る。 そうして必死に伸ばした手を掴む者が居なければ、 底の底から引き上げられる事など、ありはしないのだ。 だからやはり、あなたは必要とされていた。 或いはその手を取って、或いは共に行く場所を用意する程度には。 他の誰でもない、あなたという個人、その人に。 そこに居て欲しいと願った者が、確かに居たんだろう。 (-109) 2022/08/18(Thu) 11:01:11 |
【秘】 鳥葬 コルヴォ → 無風 マウロ煙草の匂いがして、息を吐く気配がする。 あなたが確かに今もそこに居るのだと錯覚させるような。 そんな感覚がしても、掃除屋がそちらを見る事は無い。 悄気込んだ顔など見られたくはないだろう。 「どれもこれも、もう叶いやしませんね」 口にするのは、何処までも残酷な現実。 何をしようとも、死者は決して戻っては来ない。 思い出の中で生き続ける、なんてのも綺麗事でしかない。 今こうしてここであなたの言葉を聞いているのだって、 恐らくは生者の身勝手な錯覚でしかないのだ。 どんな未来を描いたとしても、 アウグストも、あなたも、もう、そこには居ない。 「それでも、あんたのこれまでが無に帰した訳じゃない。 あんたが誰かにした事は、言った事は、これからも残り続ける。 たとえそれが呪いになろうとも、忘れたがらない奴は居る。 あんたの言葉を忘れず、あんたの夢や理想を拾い上げて これからも、たとえば飯を食う時には 必ずあんたの為の席を用意するような事をするような奴が」 「あんたにとって、それは良い事になりますかね?」 なんてのは、何もかも、きっと言うまでもない事なのだろうが。 (-110) 2022/08/18(Thu) 11:02:10 |
【秘】 どこにも行けない ヴェルデ → 小夜啼鳥 ビアンカ不機嫌な顔なら見慣れている。 それなのに、どうしてそんな顔をするのだろう。 「知らない、ガキだから」 どうしてそんな風に触れるのだろう。 「おれは言われないとわかんないし、」 「あんたも言えなかったら、ずっと何もわからない」 ▼ (-111) 2022/08/18(Thu) 11:15:03 |
ヴェルデは、あの日、開いた口から——「ッ、この強情女」 (c4) 2022/08/18(Thu) 11:15:20 |
【秘】 どこにも行けない ヴェルデ → 小夜啼鳥 ビアンカそんな風に悪態をつくのも、初めてのことだ。 ハイヒールに踏み付けられた足が痛む。 それは或いは、姉弟喧嘩にも似ていた。 溜息ひとつ。 お望み通りに手を離し、絵本を拾った。 いつか、あなたが投げて寄越したものだ。 古びたそれは、必要がなくなって手放されたのだろうけれど。 少年にとっては、大切なものだったから。 (-112) 2022/08/18(Thu) 11:16:02 |
【秘】 鳥葬 コルヴォ → 陽炎 アベラルド人気のない路地裏。 たとえ裏社会の人間であっても、 今は大した用向きも無しに踏み入りはしないだろうその場所に。 あなたが立ち入ったのは、単なる近道か、それとも野暮用か。 止むに止まれぬ理由があったのかもしれない。 何れにしても、その日あなたはそこに居た。 「───ああ、良い所に」 幾つかの路地を入り、 何度目かの暗がりの傍を通り過ぎようとした時。 不意に、暗がりの先、路地の脇道から陰鬱な声がした。 路地裏に広がる薄闇が人の形を取ったように。 殺しを専門とし、確かな実力を持ったあなたであれば。 通りがかる少し前から、既に不穏な気配は感じていた事だろう。 「少し無駄話に付き合ってもらえません?」 「たとえばそう、くだらない仕事への愚痴だとか」 言葉の通り、不意打ちを仕掛けられるような事は無い。 喪服じみた黒支度の男は、今はただ暗がりに佇んでいるだけだ。 両腕は構える事無く、重力に従い下ろされたまま。 けれどその片手は、手にした拳銃の引き金に指を掛けている。 (-113) 2022/08/18(Thu) 11:38:55 |
【神】 piacere ラウラ【ノッテアジト】 いつも通り。変わらない様子で壁際にいる。 それぞれの声は、言葉は勿論聞こえていた。聞いていた。 「……了解、です」 だから返事をして、それだけ。 解散する流れになればその場から静かに立ち去るだろう。 今日もまた少し、仏頂面の彼と飄々とした彼の姿を探す。 見つかるはずもないけれど、無意識下で追うことは止められない。 (G13) 2022/08/18(Thu) 11:42:59 |
【見】 郵便切手 フラン【バー:アマラント】 ここ数日、毎夜のように配達員は仕事終わりにバーに現れる。 目的があるかなんてわからないし、 ありもしないかもしれないが。 「……今日も、開いてない」 提げられたままの『CLOSED』のプレート。 職場にアマラント宛の荷物が受取人不在で持ち帰られているのを見た。 だから此処は、先日来たときからこのままなんじゃないかと思ったりして。 店主の意味ありげな笑顔を思い浮かべながら、 青年は幾ら見つめようと裏返る筈のない板をじっと見ていた。 (@2) 2022/08/18(Thu) 11:56:44 |
【神】 暗殺屋 レヴィア女は、余計なお喋りはしない。 静かな会議が終わり、退室するものが出れば。 その流れに乗って、女も席を立つ。 同じファミリーだからと、安心できる状況でも無くなってしまった。 これだけの被害が出ても掴めない尻尾はまるで、ノッテやアルバの動向が分かっているかのようだ。 となれば、ネズミがいるかもしれない。 誰がネズミなのか、誰を信用すればいいのか、どう立ち回るべきなのか。 ……などという思考は。 「興味が無いわ。」 廊下を歩きながら、独り言を呟いた。 (G14) 2022/08/18(Thu) 12:00:28 |
【人】 冷たい炸薬 ストレガ【街中】 工房に詰めかけるソルジャー人員に上の意向と 仕事の邪魔すんじゃねえの意を伝えてから少し後。 やってられんとばかりに街に繰り出して アイスコーヒーを買い、適当なベンチに腰掛けた。 「はあ〜〜〜〜〜〜…………」 面倒だ、とは零さないが。 ろくでもない予感がずっとある。 なんとも、憂鬱な状況だった。 (12) 2022/08/18(Thu) 12:03:10 |
【人】 piacere ラウラ【マウロの部屋】 >>10 リカルド様 語るリカルド様を見つめながら、ラウラはやはり皆様を羨ましいと思いました。 その言葉はたった一人に告げたのみで、この場では口にしませんが。 「…ツィオ様は、……確かに 軽薄に見えます、が。 それだけでは無いのだと、…見ていて 感じます、から」 幼馴染の貴方達を理解出来るなどと思わない。 それでも見てきたものがある。 菫色は今までだってずっと、貴方達を映してきたのだから。 あっさりと渡された写真立てを片手で受け取り、大切そうに胸に抱いてほんの少しだけ微笑む。 それは いつものように 作られたものではなくて、ラウラ本人の心からの笑み……だったのかもしれない。「…必ず、マウロ様にお返し致します。 ……リカルド様、ありがとう ございます」 続く話の頃にはいつも通りの表情で、けれど実は驚いている。 あの方が自分宛に何かを残すのだろうか、とか。 何が書かれているのか、とか。とにかく気になって。 そろそろ問題ないだろうかと冷やしている手に視線を向け水を止め。 懐から取り出したハンカチで手を拭いて、チラリと貴方を見上げた。 ついで手のひらを見せるのはきっと、もう大丈夫だという女なりの意思表示。 それからサイドテーブル近くに早足で向かい、そこに置かれた便箋に手を伸ばして──ラウラは、動きを止めた。 (13) 2022/08/18(Thu) 12:10:26 |
【秘】 デッドヘッド ヴェネリオ → 永遠の夢見人 ロッシ夢かまことか。 眠りの浅い男も懐かしい香りにさそわれれば、これは何度目だ。 『情報屋』 誰がいるのかがわかる。 『こんなものは夢でいい。 現実でなくていいんだ。 だから、教えられるのなら教えてくれ。 ――ノッテファミリーに、樹木子はいたのか』 もうじきこの抗争は終わる。 その前に片付けないとならないことがある。 そのために幹部は知っておかないといけないことが、あった。 (-114) 2022/08/18(Thu) 12:12:25 |
【独】 郵便切手 フラン【路地裏】 昼間の配達の時間帯。 「………」 表通りから一本外れただけで、人の気配がまばらになる。 やけに響く自分の足音が耳に残った。 続いていた石畳を叩く音が、唐突に止まる。 路地裏のゴミ捨て場。 ただゴミが積み上げられているだけのそこをじっと見つめて。 何か独り言を呟くでもなく時間が過ぎる。 脳裏に浮かぶ写真より鮮明な光景をかき消して、配達員はまた歩き始めた。 (-115) 2022/08/18(Thu) 12:18:00 |
【秘】 暗殺屋 レヴィア → どこにも行けない ヴェルデ女は人を綺麗に殺す。 余計な傷も痛みも与えない。 その方が、後処理が楽だから。 「そう。」 「残念ね。」 帰ってくるのは、やはり温度の無い言葉。 裸の紙幣の行く末がどうなるか、貴方が見届けられる事は無い。 引き金は躊躇いなく引かれた。 「…………。」 「馬鹿ね。」 倒れ伏す体を見下ろして。 その時の言葉と瞳だけが、僅かに温度を滲ませて。 少しだけ目を伏せて。 そうして。 全てを消し去るような後処理をすることも無く、 その場を後にするのだった。 (-117) 2022/08/18(Thu) 12:27:55 |
【独】 鳥葬 コルヴォ/* ハア〜〜〜〜〜〜〜〜〜ッ いや〜〜〜〜 ここで死んで楽になるのかなりよくないな よくないんだけど まあ死んだら死んだでその時はその時ですからね いやだあ〜 (-116) 2022/08/18(Thu) 12:28:22 |
【秘】 家族愛 サルヴァトーレ → 陽炎 アベラルド/* 了解しました! あとすみません質問事項が増えてしまうのですが……高校からの知り合いならワンチャンアベラルドさんの本名知ってるんじゃないかと思いました。よろしければ本名で……呼びたいな……! 当時から偽ってたとかだったらこのままアビーで行きます! (-118) 2022/08/18(Thu) 12:30:01 |
【秘】 暗殺屋 レヴィア → 小夜啼鳥 ビアンカ夜。 ナイト・バー「Pollo Nero」へと足を踏み入れる女が1人。 これまで来店したことは無く、そしてもちろん、 ここの従業員に知り合いがいる訳でもなく。 しかし女は、ここに来た。 ある目的のために。 「ここにビアンカという人がいると聞いたのだけれど。」 「取り次いでくださる?」 目に付いた従業員らしき人物に、そう声をかけた。 (-119) 2022/08/18(Thu) 12:33:28 |
【人】 ガット・リベロ ルチア【路地裏】 ふらふらと。 少女は歩く。 コーヒーショップは、仕事にならないから。お休みをもらって。 なんのあてもなく、ただ、周囲を窺って、なにかを探すように。 うつろな表情で、瞳だけをぐるぐると回しながら。 ……歩いている。 (14) 2022/08/18(Thu) 12:39:47 |
【秘】 情報屋 ロッシ → デッドヘッド ヴェネリオ『問題児がノッテにいたか? さてね』 『長く長く追い続けた恨みを晴らす先を失って、 ファミリーの為でなく己の為に動いている子ならいるが』 『お前がよく知っている子さ。次はいつ花をやるんだい?』 それが何度も逢瀬を重ねた誰かとは 違う誰かであったことに、あなたは気付いただろうか。 きっと気付いただろう。何せ彼と比べてサービスが良すぎる。 (-121) 2022/08/18(Thu) 13:04:30 |
【秘】 陽炎 アベラルド → 鳥葬 コルヴォ怪しい人間がうろついていたと部下から報告が来たのは昼頃。 それを確かめるべくこんな場所に足を運んでいた。 上から見れば絡まった網の目のようになっているであろうその路地を目を細めながら歩く。 探るように、何かの気配を確かめるように意識を巡らせているその最中に、ふと気配を感じた。 次いで掛けられる言葉。 暗がりに浮き上がるその姿を、上から下まで眺めた。片手に持たれた銃を見て、顔を見る。 ──報告に上がった人物の容姿ではない。 舌打ち一つ。 「Buona sera。全くいい夜だ」 「俺みたいなのが捕まってよかったな。俺も今、丁度暇になったんだよ」 聞いてやろうか、と肩を竦める。相対するように体の向きを変えてから、自分も銃の位置を確かめた。 (-122) 2022/08/18(Thu) 13:14:36 |
【秘】 小夜啼鳥 ビアンカ → どこにも行けない ヴェルデずっと面倒だったしうざったかった。 さっさと目の前から消えてほしい。 「生意気なガキ」 ああ、ガキは嫌い。 あなたのついた悪態に、なぜだか、嬉しそうに眼を細めて、 にんまりと笑って。 ↓[1/2] (-124) 2022/08/18(Thu) 13:23:18 |
ビアンカは、あの日。 「知ってる」 と、笑って。 (a4) 2022/08/18(Thu) 13:23:30 |
【秘】 小夜啼鳥 ビアンカ → どこにも行けない ヴェルデ↓ 「あんたさ、まだそんなの読んでんの? 一回読んだら、もう終わりじゃないの?」 いわれたとおり手を離したのに。 はい、と──あなたに、手を差し伸べた。 あなたがその手を取れば、ゆらゆらと手を引いて歩き出す。 たよりなく、細く、非力な手で、ゆらゆら、と。 [2/2] (-125) 2022/08/18(Thu) 13:24:57 |
【秘】 小夜啼鳥 ビアンカ → 暗殺屋 レヴィア夜の海の如く暗い店内を、夜光虫のような間接照明がささやかに照らしだす。 扉が開いたのを見て近づいてきた店員が、 ビアンカの名前を聞いて顔に笑みを張り付けた。 あなたがこの店の業態をどこまで知っているかは分からないが、 営業用のスマイルが店頭にまだ並んでいるくらいには、 しっかりとした店のようだ。 「少々お待ちください」、との言葉とともに、入り口から少し区切られた位置の椅子を進められる。 背の低い仕切りでも、沈み込むほどに柔らかな椅子に腰を下ろせば周囲から視線を隠すだろう。 そこに座ったとしても、座らなかったとしても。 さほど待つことなく、ひとりの女が店の奥から姿を見せる。 モノトーンのフリルワンピースに、薄暗い中でも目立つ明るめのメイク。 細長い足が、ゆったりとした歩幅で近づいてくる。柔らかいカーペットに足音は吸い込まれて、衣擦れの音だけがいやに目立った。 その女は、一瞬あなたの全身に視線を走らせて──それから顔を見て、にっこりと笑った。 「お待たせしました。 ビアンカです、……はじめましてだよね?」 (-126) 2022/08/18(Thu) 13:34:44 |
【神】 鳥葬 コルヴォ【ノッテアジト】 誰の差し金か、誰の思惑か、何が目的か。 なんてのは結局、飽くまでも 使い走りに過ぎない掃除屋の考える事ではなくて。 「少なくとも、今日明日は漸く余暇がありそうで」 仇の所在が明らかになれば、また忙しくなるだろうが。 死体が上がるという事は、その死は烏には故無い事だ。 独り言ちて、疎らに解散へと向かう会議を傍観していた。 それにしても。 姿の見えない上司の内一人は何処で何をしているのだか。 別に、疑っているわけでもないのだけど。 (G15) 2022/08/18(Thu) 13:39:59 |
【独】 鳥葬 コルヴォ/* >>G15 メチャクチャ欺瞞〜〜〜〜〜なんですけど まあコルヴォ・ロッソとしては故無い事……でもあるので……多分… 個人的に依頼された事を個人的にやっただけだよ!欺瞞だが? (-127) 2022/08/18(Thu) 13:46:56 |
【人】 デッドヘッド ヴェネリオ【裏路地】 「―― Dannazione!! あいつ早まってないか。俺にまで連絡がひっきりなしだ」 よれたスーツをだらしなく着こなしながら頭を抱えて路地裏にしゃがみこむ。 酔っぱらいにしか見えないその姿で、何人もの部下からの慌てたような連絡をさばいていた。 勿論甘ったるい個人の選択肢は与えない、この状況に必要なのは統制である。 「ドナートの指事に従え、何があっても絶対だ。 俺から言うことは――」 内部のこびりつきを探している内に空気は塩水がぶっかかったような状況に一変。見つかったのは一欠片の情報と、既に取り戻すことのできないアルバとノッテの深い溝だった。 男の言葉は後にノッテの会議室へと通達はいくだろう。 「裏切者はいたのか、って聞いたな」 「うちにそんな輩は いないよ 」少なくともこれまでには。 (15) 2022/08/18(Thu) 14:29:46 |
ヴェネリオは、知っていたはずだ。 (a5) 2022/08/18(Thu) 14:31:44 |
ヴェネリオは、どうしてお前がと、咲って。 (a6) 2022/08/18(Thu) 14:33:11 |
ヴェネリオは、その夢を酷く否定したくなった。 (a7) 2022/08/18(Thu) 14:33:38 |
【神】 デッドヘッド ヴェネリオ【ノッテアジト】 ずいぶん遅くに、会議室に届いた一人の幹部からの言葉はこうだ。 『ノッテに裏切り者はいない。 アルバにもそれは見つけられなかった。 殺害は他国の間者によるものである。 これまで通り情報の漏洩と侵略を強く警戒するように』 代わり映えのない、数日言われ続けていることに断定を用いただけの台詞。 ヴェネリオは報告に一切嘘を混ぜなかったが、その代わり誤魔化す必要がない事実を一つを隠し、誰にも知られぬようにしようとした。 両ファミリーにも裏切りはいない。 つまりそれは、 互いの面子を潰しあっていることに他ならない。 その事実が明確であることをさらせば全面抗争である。 ならばそれ以上の事実で上書きしてやればいい。 被害を最低限にするには、こうするしかない。 《ゴミ》を増やすのは誰にとっても迷惑だろう? 『大人しく甘いもんでも食べて情報を集めていてくれ。 手向けの花を添えられたくなかったらな。 これは命令じゃない、頼みだ。以上』 (G16) 2022/08/18(Thu) 15:00:49 |
ヴェネリオは、手向けの花一つ贈らない。 (a8) 2022/08/18(Thu) 15:03:11 |
【秘】 鳥葬 コルヴォ → 陽炎 アベラルド「そいつは重畳。今夜は珍しくツイてるらしい」 この後どんな不運があるかわかったもんじゃありませんね。 心にも無い事を言って、白々しく笑った。 至って他愛の無い世間話のような調子の声は、 けれど静かな路地にいやに響くようだった。 「こんな仕事が回って来る時点で、互いに運は無いらしいが」 「嫌な仕事だ。掃除屋が『ゴミ』を作るなんてのは、 あんたも世も末だと思いませんか」 掃除屋コルヴォ・ロッソ。 嘗ては中立に、そして今はノッテ傘下にある死体処理係。 烏は捕食者の喰い余りを啄むものであり、自ら狩りは行わない。 それが殺しまで行うはめになっている惨状が、今だ。 「俺は受けた依頼について詮索しない主義だもんで、 実際の所がどうかなんてのは、知りませんけど。 あんたか、それとも俺か。 いったい何やらかしちまったんでしょうね」 こんな損な役回りを演じるはめになる理由があったのか。 或いはただ、運が無かったのか。 真相なんてものは何れも定かではない事だ。 結局の所、これは何処までも無駄話でしかない。 (-129) 2022/08/18(Thu) 15:04:19 |
【秘】 鳥葬 コルヴォ → 陽炎 アベラルドそこで一度言葉を切り、あなたの答えを待つ暫しの沈黙。 それに答えがあったとしても、無かったとしても。 何れにしても、掃除屋はその後に再び口を開いて、一つ問う。 「そんな運の無いあんたに聞きたい事があります」 何処か諦めたような、軽薄な口調も表情も変わらないまま その声色だけが少しばかり硬くなる。 途端にその場の空気は変質し、けれどまだ銃は構えない。 「死体を残すのと消えちまうの、どっちが好みだ?」 「俺は生きてる奴は嫌いだが、 死んだ人間にはそれなりの敬意を払う主義でもある」 「餞別だ。最期くらい好きな方を選ばせてやる」 あなたが問いに答えたら、この無駄話はそこでお終いだ。 この名もなき掃除屋は、何処までも運の無い男だった。 人生の半分近くをただ死ぬ為に生きて来たにも関わらず、 いつだって死ぬのは自分ではなく周囲の人間ばかりだった。 こんな仕事を引き受けたのも、これで死ぬ事ができるなら。 頭の片隅にそんな考えがあった事は確かな事実だった。 けれどどうやらそんな人間が、今更都合良く死ねる筈も無かったらしい。 (-130) 2022/08/18(Thu) 15:06:17 |
【秘】 銀の弾丸 リカルド → 永遠の夢見人 ロッシ「情報屋にひとつ仕事を頼みたい」 ジッポサイズの小箱を出しながら、男は言う。 箱の中身は、ブルーグレーのアイオライトが嵌ったスタッズピアスだ。 「これを……アルバの殺し屋ソニーからもらった。 変に胸騒ぎがするんでな、アイツが俺に変なことをしていないか調べて欲しい」 /* もしかすると、能力行使のロール的宣言か?と思っての質問です。これを受けてこちらの能力行使を変更する類のものではありません。 あくまでロールのフックにできればと思っています。 教えれないということであれば、わからないとしてくださって構いません (-131) 2022/08/18(Thu) 15:56:53 |
【秘】 銀の弾丸 リカルド → 無風 マウロ/* PLにて失礼いたします。 蘇生ロールを始めておいて問題なさそうなので相談にあがりました。 どのようにして復活したいかご希望はありますでしょうか。 こっちで考えていたのは、瀕死のところを救出、替え玉を置いて匿っていた。 リカルドは医者の家に貰われていた経緯から薬と医療知識があるのでそれを駆使して助けた。 なんですが……それだと急にぴんぴんして動いてるマウロは何かおかしいなと思っており。 そちらの希望をいくらか聞ければと思っているのです。 なんかすごい薬を手に入れたとかくらいは可能かとはおもうのですが……。 (-132) 2022/08/18(Thu) 16:07:20 |
【人】 銀の弾丸 リカルド【マウロの部屋】>>13 ラウラ 思い出の写真は、貴方の胸に。 普段見られないような、柔らかな笑みを垣間見て「あぁ」と頷く。 貴方なら、きっと約束を違わず写真を本人へと渡してくれるだろうことを信じている。 だからそれは、俺やツィオの仕事ではないのだと思う。 「あぁ、もう大丈夫そうだな。ゆっくり読んでくると良い」 手紙の話を切り出せばそう言って、ラウラが手を冷やすのをやめ手紙を読んでいる間、俺は部屋を見物していた。 あまり物が置いてない生活感がない部屋は、それでも煙草のほのかな香りが確かにマウロがここで生活していたことを証明している。 自分の部屋も大差はないが、本当にマウロらしい冷たささえ感じられる部屋だ。 最後にマウロと顔を合わせた時のことを思い出しながら、小さく息を吐いて、スプリングを軽く軋ませベッドに腰掛けた。 「アイツは本当に……人の話を聞かぬやつだ」 いや、本当は聞いていたからこそ、無理せずラウラを動かしたりしていたのだろうが。 それでももっと、俺やツィオを頼ってくれても良かったのにと、そういう思いがどうしても頭を離れない。 (16) 2022/08/18(Thu) 16:36:26 |
【秘】 永遠の夢見人 ロッシ → 花で語るは ソニー/* 御機嫌よう、運営です〜! 情報屋のお仕事のあれそれの確認で参上しました。 もったいないおばけ様から「ソニーがリカルドに本日何かしらの能力行使をするつもりか否か」を確認するロールをもらいました。ピアスを見せてくれたんよ。あくまでロールフックにできればとのことです。 (教えられませんを含む)伝達内容を受け取ってこちらからリカルドに渡すか、強い筋肉の描き方様にパスするかかな?というところです。如何致しましょう? (-133) 2022/08/18(Thu) 16:49:49 |
【秘】 花で語るは ソニー → 小夜啼鳥 ビアンカ手を引いて、道を開けて。まるで恋人同士の逢瀬のような距離。 ネイルの引かれた両手をとって向かい合って、この国らしい頬を寄せるような挨拶を。 それが欺瞞であったって、媚であったって。同じ囲いの中の貴方に向ける 銃口 はない。「楽しみにしとく。 ……気をつけて」 店まではそう距離のない地区だ。 送っていってもいいけれど、店にまで余計に緊張が伝わってしまうだろうから。 あとは彼女に任せて、自分は車に乗り込む。 もうじきマジックアワーが夜になる頃のことだった。 (-134) 2022/08/18(Thu) 16:58:32 |
【秘】 花で語るは ソニー → 永遠の夢見人 ロッシ/* お疲れ様です。強い筋肉の描き方です。 するど〜い! 4日目の監視先はリカルドさんです。 PL単位の話ですし、嘘をつくのもあまりよろしくないので、 ここは「YES」とお伝えいただければ幸いです。 ついでで添えていただきたいのですが、「ピアスには何も仕込まれていません」とも。 贈り物自体はもうこちらは手放したものなので、好きなようにロールにお使いください〜。 能力行使先の連絡も含めそのようにお願い致します。よろしくお願いいたします! (-135) 2022/08/18(Thu) 17:02:44 |
【墓】 家族愛 サルヴァトーレ>>3:45 アベラルド 「君の方こそ。流石だね、ぴったりだよ」 「きっとあの子も気に入ってくれる。ありがとう」 笑みと共に尋ねられた問いには、苦笑にも似た微笑みをもって返した。 「……参ったな」 「色男にそう勧められちゃね。頂こうかな、お願い」 降参! と示すように大袈裟に肩を竦める。おどけて、砕けたた仕草だった。 なめらかに品物をラッピングしていく手元を見つめながら財布を取り出す。一瞬だけ往来に目をやって、また戻した。 「勿論、お手本のようなお祭り騒ぎさ。君は?」 (+7) 2022/08/18(Thu) 17:08:10 |
【秘】 家族愛 サルヴァトーレ → piacere ラウラ/* 穏やかでしたね! ラウラちゃん、礼儀正しく可愛かったです! 了解しました〜! あまりにも探られ続けたら今度はこちらから口を出す可能性もあるなと思っていたんですが、死人に口はないので……言う前に死んだんだろうな! と思います。なのでこちらからも特に、ですね。勿体ない気もしますが…… では、ひとまず締めということで宜しいでしょうか。お付き合い頂きありがとうございました! (-136) 2022/08/18(Thu) 17:11:14 |
【秘】 家族愛 サルヴァトーレ → ノーモアベット マキアート/* こんにちは。 再び日を跨いでしまってすみません。どうしようどっちも死んじゃったなという気持ちです。 よければバーでお話するくらい出来ないかなあと思うのですが、どうでしょうか。相変わらず返信速度はあまりはやくないと思うのですが、それくらいなら出来ないかなあ、という気持ちです。 (-137) 2022/08/18(Thu) 17:14:53 |
【秘】 花で語るは ソニー → ショウダウン ヴィオレッタ/* なんでこうなっちゃったんだろう もう男がオレしかいないょ いなくなりびとに比べればどうしても頼りないとは思うんですが、 アルバの子たちのことはなんとか最後まで守っていきたいですね…… こちらこそありがとうございました! (-138) 2022/08/18(Thu) 17:16:11 |
【秘】 永遠の夢見人 ロッシ → 花で語るは ソニー/* あいさい、YESもピアスの件もそのようにお伝えしますね。 能力先の行使についても把握しました。ありがとうございます! そんなところで。引き続きおたのしみくださいませ〜〜Ciao! (-139) 2022/08/18(Thu) 17:27:21 |
【神】 花で語るは ソニー【アルバアジト】 少女からの連絡はあったものの、あれから姿は見えず。 ソルジャーには、失くしたものが大きすぎたようで。 アソシエーテは店の報告がなければ、寄り付きもしないだろうから。 見開いた目は床材を毛羽の一つ一つが見えるほどに凝視して、頭の中は冴え切っている。 或いは焦りやそれ以外の何かが頭の中をパニックにさせているのかもしれない。 息を吸って、吐いて。顎から汗がひとつ落ちた。 改めて、同じ立場の者やソルジャー以下の男達へと指示を飛ばす。 「……女子供達の身柄や居所を確保しよう。 あの人達ならそうするはずだ。ボスも、そうだろう。 身の守り方もわからないような彼女らは、けど抗争とは無関係だ。 可能な限り身をおくところも、安全なほうへ避難させられるように」 娼館やカジノは他のスタッフがいるだろうから、大事には至らないはずだ。 残るは、と。考えて、考えて。自分がすべきことに頭を巡らせる。 「探してくる。何を望むにせよ、それからだ」 (G17) 2022/08/18(Thu) 17:31:05 |
【秘】 情報屋 ロッシ → 銀の弾丸 リカルド調べることでもないな、とでも 言っているかのようだった。 そして目覚めたあなたは、感じた胸騒ぎが 杞憂ではないことを確信できていただろう。 /* 強い筋肉の描き方に確認を取って来ました。 ソニーはリカルドに今晩能力行使をする予定だそうです。 また補足として、ピアスには何も仕込まれていないとも。 好きなようにロールにお使いくださいとのことです〜。 (-140) 2022/08/18(Thu) 17:40:16 |
【人】 piacere ラウラ【マウロの部屋】 >>16 リカルド様 便箋に書かれているのは、仕事に対するメモ──アドバイスで。 床に転がるいくつかは書き損じたものなのだろうかと察せられる。 どうしてこんなものを?答えは……答え、は。 ──便箋に小さな雫の跡が作られた。 視界が滲む。 「……、っ」 己の感情に理解が追いつかず、口の端から震える吐息が漏れる。 それらが自身が零したものだと言うことさえも、信じられなくて。 近くにいる貴方に気付かれないように、 また 乱れてしまった呼吸を整えるために深く息を吸う。はく と口を動かす様は餌を求める魚のようで、何だか滑稽にも見える。 写真立てを握る力は僅かに強まり、1度落ちた雫は止められない。 顔を歪めることなく落ちていく涙は、本当に女の意思ではないように思えてしまうが……。 ゆっくりと、背が丸くなる。肩が震えることも抑えられない。 それから少しして、カタンッ と音を立てて写真立てがサイドテーブルに置かれた。 女は、……ラウラは──────。 (17) 2022/08/18(Thu) 17:49:34 |
ラウラは、両手で顔を覆う。涙を流すのはいつ以来だろう。 (a9) 2022/08/18(Thu) 17:50:09 |
ラウラは、この気持ちの名前を知らない。…胸が痛い。 (a10) 2022/08/18(Thu) 17:51:26 |
【秘】 小夜啼鳥 ビアンカ → 花で語るは ソニー触れ合った体温が、鼓動が、吐息が。 香水のように互いの身体にまとわりついて、きっと暫くは残り続ける。 そう信じるかのように、もう一度頬を摺り寄せて。 「はい。またね」 車の窓越しに、恋人のように微笑む。 バック・ミラーに自分が映る限り、そうして振舞う。 あなたの前であるかぎり。 ↓[1/2] (-141) 2022/08/18(Thu) 18:01:41 |
【秘】 小夜啼鳥 ビアンカ → 花で語るは ソニー↓ 「………またね」 太腿には、ごつごつとした金属の感触。 女だって、ホルスターをさせば――いつでも銃がそこにある。 [2/2] (-142) 2022/08/18(Thu) 18:02:01 |
ビアンカは、「またね」と繰り返した。 (a11) 2022/08/18(Thu) 18:02:26 |
【人】 小夜啼鳥 ビアンカかつ、かつ、かつ。 石畳は今日も、リズミカルに音をたてる。 女は今日も、傘を片手に街を歩いていた。 かつ、かつ、かつ。 かつ、かつ かつ 。ときたまよろめいて、こけそうになりながら。 目許を覆い隠すほどの濃いアイシャドウを、燃え盛るすい星のように曳いて。 眸だけは真っ直ぐに、前を見る。 かつ、かつ、かつ。 ビアンカはこの街で、石畳がたてるこの音が好きだった。 それ以外は、みんな嫌いだった。 (18) 2022/08/18(Thu) 18:04:40 |
【秘】 暗殺屋 レヴィア → 小夜啼鳥 ビアンカ案内された椅子に座る。 足をそろえて、手をその上に乗せて。 ゴシックな服装に身を包んだ、可憐な容姿の女は、 ともすれば精巧な人形のようにすら見える。 ぴくりとも動かない表情が、尚更にそれを助長して。 営業スマイルを見送って、視線だけで店内を眺め見る。 小柄な女では、敷居の外の光景はほとんど見えない。 精々照明一つ当りがどれほどの範囲を照らすのか、とか。 カメラは何処かに設置されてるのか、とか。 その程度の事しかわからない。 やがてこちらへと歩いてきた貴方を一瞥だけして。 右手の中指に、透明な細い糸。 袖の中に繋がっている。 「えぇ、初めまして。」 「何かをしに来たわけじゃないの。」 「渡すものがあっただけ。」 そうして、白いシルクグローブを付けた手が。 懐、内側の胸ポケットに伸ばされて───── (-143) 2022/08/18(Thu) 18:10:14 |
【秘】 暗殺屋 レヴィア → 小夜啼鳥 ビアンカ──貴方がそれを警戒して何か行動を起こしたりしなければ。 女はそこから、裸の紙幣を数枚取り出す。 金額にして、300ユーロほど。 くしゃりと皺がついてる様子を見るに、 元は小さい隙間に押し込められていたのだろう。 「貴方に渡してほしいと言われたわ。」 「借りてたから返したいって。」 淡々と告げて、それを左手で持って差し出した。 (-144) 2022/08/18(Thu) 18:13:43 |
レヴィアは、今日も鎮魂歌を店で奏でている。 (a12) 2022/08/18(Thu) 18:18:05 |
【秘】 どこにも行けない ヴェルデ → 銀の弾丸 リカルド「そ。おれずっと、クローゼットの中に入れられてたからさ」 「今、こうやって好きに出歩ける方が、ヘンな感じ」 声は変わらず平坦に。本当にただ、不思議そうに。 感覚が麻痺している。 或いは、元より欠如している。 けれど満たされたことがなければ、欠落を認識することはむずかしい。 「……ん。それも、覚えとく」 心配してくれている、のだろう。 それを理解して、それでも、その真心の受け取り方がよく、わからないから。 できるのはいつも、惑うように曖昧に笑うことだけ。 どうやらあなたの夢はまだ、叶わないままであるらしい。 もう永遠に叶うことがないのだとは、その口振りからは窺い知れない。 「そっか、……大人になっても難しいんだな、世界って」 こんな会話の中からも、少年は世界の広さを知り、人間に近付く。 (-145) 2022/08/18(Thu) 18:27:47 |
【秘】 小夜啼鳥 ビアンカ → 暗殺屋 レヴィア「かわいらしいお客様。 見惚れちゃった」 女は荒事の経験があるようには見えなかった。 あえかに裾を抑えて、向かいの席に座り、あなたの言葉を笑顔のままに聞いている。 ポケットに手を入れた所で、女は表情を――すくなくとも表向きは──変えることもない。 「あらそう? 残念」 白粉は、感情すらも塗り固めるのか。 口紅は、青ざめた血色を塗り重ねるのか。 人形のように精緻で可憐なあなたのかんばせに比べて、 漆喰を押し固めたようなその顔はなんと醜いことだろう。 ただ、あなたの動きを目だけで追って。 ↓[1/2] (-146) 2022/08/18(Thu) 18:36:29 |
【秘】 小夜啼鳥 ビアンカ → 暗殺屋 レヴィア↓ 「――……」 差し出された紙幣に、視線すら落とさない。 ただ、どこかけだるげに持ち上げた手で口許を抑えて。 「私、人に金を貸したことなんてない。 何かの勘違いでは?」 女は笑顔の上に笑顔を重ね、コケティッシュに小首をかしげた。 「あら失礼、何か飲む? ノン・アルコールのほうがいいのかな。 レモネードとかおすすめだけど」 掌をあげる。カウンターの向こうで、従業員が背を向けてなにがしか準備を始めた。 [2/2] (-147) 2022/08/18(Thu) 18:38:39 |
【秘】 家族愛 サルヴァトーレ → 小夜啼鳥 ビアンカ花咲くように君は笑う。 朝露に濡れる薔薇のような、完璧なまでの笑みで君がこちらを見る。整ってあでやかな、隙のない表情に、男はいつもまず目を見張る────それが血の通ったつくりものだとわかっているのに。 「そう見えなくなったなら、僕は自分の目がおかしくなったのだと信じて疑わないだろうね」 男に夢を見せる女の仕草。 これに溺れた哀れな誰かのことを、よく知っている。 「はは。わかりきったことを言うじゃないか、ビアンカ」 「少しでも、なんて寂しいこと言わないで。愛してるよ、心から」 気まぐれな猫のようにころころと変わる君の言葉、態度、表情。計算、打算、心算、そこにも一抹程度、本当の気まぐれは混じっているのだろうか。 男は乗じて享じる。つれない女を一途に想う男として君を追う。二人の距離が少し離れて、けれど靴音ばかりは確と耳に届いた。 「お眼鏡に適ったなら光栄だ」 視線につられて自分の靴先に目を落とす。 ぴかぴかに磨かれた黒い革靴。立場柄趣味柄そう安物を履くわけにはいかないし、草臥れた服装も宜しくない。手入れはしっかりしているけれど、拘りがあるとは言えなくて。 君の足元に視線を滑らせた。 ▼ (-148) 2022/08/18(Thu) 18:38:52 |
【秘】 花で語るは ソニー → デッドヘッド ヴェネリオ「意味無いなんてことないだろ。……オレは、そうされたがってるんだから。 どうして急に突き放すようになったのかの理由だって、ちゃんとわかってる」 本当に、相手の戦力を削ぐ為に間合いに入るまで懐に入れるのなら、わざわざ伝えなくていい筈だ。 言葉が投げかけられる度に、目論見通りに表情は暗くなり、僅かな角度の違いで照明の蔭に入った。 されど額面通りの効果を喰らって、そうしているわけではない。 それくらい素直であったなら楽だったろうし、追い縋ったりもしなかったろうに。 そうでないから、ここに座して在る。 もう残り少ない食後酒を、手持ち無沙汰にするように傾ける。 曖昧に濁して、言及を避けて。そのくせ、溢れ出してしまいそうなものを瞳に湛えて。 ジェイドの上に薄く乗った輝きと、その黒目の僅かな散大と。 きっと貴方と男とでは、見えている風景にも違いがあるのだろう。 観察、注意の問題のためだけでなく。暗い店内は、明るく見えている。 「オレは」 いつからだったろうか。もっとずっと前から、けれどもそれがあからさまでなかったのは、 遠くありながらもまだそこに居られると傲っていて、安心しきっていたからだったんだろう。 今はそれが揺るがされているから、本当にそれだけかなんて言葉にせねばわからない。 口を開いて、舌の上を熱い空気が通って、それで。 → (-149) 2022/08/18(Thu) 18:39:09 |
【秘】 家族愛 サルヴァトーレ → 小夜啼鳥 ビアンカ「確かにね────」 ヒールが地を蹴る。華奢な足元に不似合いに硬質の、つっけんどんな音が響く。 君が硬い音を立ててアジトの廊下を歩いてくるのが、男は好きだった。背筋をぴんと伸ばして、口許をきっと結んで、畳んだ日傘を細身の身体に添えて。真っ直ぐに要件を告げる凛とした姿が、好きだった。 無骨な石畳には、尚更よく映える。 そんなことを考えていたものだから。 その小さな声を、あと少しで取り落とすところだった。 ▼ (-150) 2022/08/18(Thu) 18:39:51 |
【墓】 どこにも行けない ヴェルデ街娼がひとり殺されるぐらい、ごくありふれた出来事だ。 街灯に照らされる石畳を蹴り、夜を歩いて。 自ら暗がりへ手を引いてゆくのだから、どうしたって人目につきにくい。 行き過ぎた嗜虐性に嬲られることも。 或いはクスリを使われ躙られることも。 店に管理されていない分、危険はずっと多くある。 だからこんな風に綺麗な死に方をしたことの方が、きっと、ずっと珍しい。 それでも少年は街路に立つことを選んだし、多少の無茶は厭わなかった。 けれど、結局。苦しみを理解するには欠落が多すぎた。 その苦しみを解するまで、死んではいけないだろうと思っていた。 だから少年は、死にたくないと思ったことはなかった。 それなのに、最期のそのとき、確かに。 ――死にたくなかったな、と。 諦観の奥に、喪失の苦しみを抱いた。 (+8) 2022/08/18(Thu) 18:44:10 |
【秘】 どこにも行けない ヴェルデ → 暗殺屋 レヴィア (-151) 2022/08/18(Thu) 18:45:41 |
【秘】 Sei cosi dolce. ソニー → デッドヘッド ヴェネリオ俯いて、細く息を吐く。呼吸の勢いが唇の内側を冷やした。 荷物の内から二人分の食事代を取り出して、テーブルの中央へと押し出す。 瞼は固く閉ざされていた。次ぐ言葉が吐き出されるまでには時間が掛かった。 「……やっぱり、いいよ。帰る。もう迷惑を掛けてもいられないし」 早口の言葉は、相応に手早い身支度と共に。 椅子を引いて立ち上がり、ほとんど相手の方を見もせずに爪先の向きを変える。 奥のスペースから聴こえるヴィオラの音色の方にみな視線は向いていて、誰も見やしない。 「今までありがとう、先生」 それさえ顔も合わせずに、テーブルから離れて店の出口へと足を向ける。 たったそれだけのことだけが心中の全てであったなら、こんなことをしなくてもいいだろうに。 それきり、男が貴方の手を煩わせることなんてのは無くなるだろう。 (-152) 2022/08/18(Thu) 18:48:32 |
【秘】 家族愛 サルヴァトーレ → 小夜啼鳥 ビアンカ小さく息を呑む。 動揺未満の驚きがあって。 一足。 上背の差があるから、一足伸ばせば君に追いつく。 身を屈めて、声を潜めた。 「不安かい? ビアンカ」 「だけど、大丈夫。ボスが君たちを見捨てるなんて、あるわけないだろ?」 「僕たちは家族だもの」 その言葉は酷く陳腐だ。 けれど子供だましでも誤魔化しでもなければ強がりでもなく。 確かで当然な根拠あっての発言であると、そう響く。 (-153) 2022/08/18(Thu) 18:51:05 |
【魂】 piacere ラウラ女はひとり、岬を訪れた。 髪はトプシーテールに、白のトップスとロング丈のフレアスカートとカジュアルな見た目だ。 いつも通りでも構わなかったが、 私用 ならばこの方がいいのかもしれないと判断してのこと。ここには街の喧騒も届かない。とても静かで、穏やかで。 こうした裏側に屍が築かれることなど、やはり民衆は知らないのだろう。 「……………」 肩から提げた小さめのバッグから、煙草の箱を取り出す。 それはもう封の空いたものだからそこから一本を取り出すのは容易で。 今度は箱を仕舞い、ライターを取り出した。 そこからは手慣れたように火を付け、けれど口に運ぶ訳ではない。 親指と人差し指で摘むようにして煙草を持ち胸元あたりまで腕を上げ、その香りを思い出すためだけに火を付けたのだ。 潮風に紫煙の香りが交じる。 ▽ (_0) 2022/08/18(Thu) 18:59:12 |
【魂】 piacere ラウラ上司とは、ただのソルジャーとアソシエーテという関係でしかないとしても、女には大きな存在だった。 勿論ボスのことだって。彼が己を救ってくれたあの日から、ノッテに命を捧げようと考え続けていた。 アルバの一人であろう彼が言っていた家族というものもきっと素敵で、立つ場所が違えばそちらにもそのように考えていたのだろうとそうも思う。 思うだけで、ノッテの人間であるという事実は変わらないし、きっとそれで良かった。 家族というものは、己が知るのは両親のみ。 その両親の顔も今は朧で、親戚には"あの事故"から随分と蔑まれたものだから。 何かを思うように目を伏せて、沈む夕日が海を照らす中。 女は静かに、その場に留まり続けている。 (_1) 2022/08/18(Thu) 19:00:27 |
【秘】 どこにも行けない ヴェルデ → 小夜啼鳥 ビアンカあなたがどうして笑ったのかわからない。 それでも、立てつくような言葉を吐いてなお、そんなに悪い気分ではない。 拾った絵本を小脇に挟み、差し伸べられた手を握る。 少年の痩せた手は節くれ立って、二年前よりずっと、大きくなった。 「一回読んだぐらいじゃわからない」 「ばかだから」 そも、その一度読むという行為自体に時間がかかる。 知らない言葉が出てくれば、調べて理解しないと先へ進んだって意味がわからないままで。 ゆっくりと時間をかけて文字を辿り、何度も読み直して物語をなぞる。 そういうことが、必要なのだ。 ゆら、ゆら。繋いだ手が揺れる。 (-154) 2022/08/18(Thu) 19:02:24 |
【人】 狡兎 ツィオ【ラウラを待つ待ち合わせ場所】 どこか慣れない様子で不味そうに煙草を吸いながら、 自分を呼びだした相手を待つ。 女性との待ち合わせで、 予定の時間より、先に着くのは鉄則だ。 ましてや相手がラウラとあっては、 想定していた倍の時間、先に着いている必要がある。 自分は、誰かを待つのが嫌いではない。 その時間だけは間違いなく相手のことだけを考えているから。 その時間は、余計なことを考えなくていいから。 ただそれは。 待ち人が、必ず来る場合に限る話だが。 薄く笑って紫煙を吐き出す。 (――女性と待ち合わせをして、 心が躍らないのは久しぶりだ) (19) 2022/08/18(Thu) 19:03:43 |
【秘】 暗殺屋 レヴィア → 小夜啼鳥 ビアンカおべっかに照れたり喜ぶような素振りもない。 何処までも冷たく、無感情なその表情は、 何の色を落とすこともなく。 都会の星のような頼りない照明に映された 女の顔は、どこまでも"お人形さん"だった。 差し出したまま、夕闇の瞳が貴方を見つめる。 「そう。じゃあ、その人の勘違いだったのね。」 「興味がないわ。飲みものなんて。」 「外で飲食するのは嫌いなの。」 受け取られなければ、テーブルにそれをぱさりと置く。 そうして、席を立つ。 用件は、もう済ませた。 客としてここに来たわけではないのだから、 もうこれ以上居る意味もない。 「それ、処分しておいてもらえるかしら。」 紙幣に視線を向けて、それから。 くるりと、背を向けた。 (-155) 2022/08/18(Thu) 19:14:53 |
【秘】 ”昼行灯” テンゴ → 愚者 フィオレロ「おいおい、これでも真面目にやっているんだがね。」 くつくつと笑いながら肩をすくめる。 「お前さんこそ茶の店でもやれば良いんじゃないか?花茶をメインに据えればお前さんも楽しめるし、茶を好む人間だって少なくはないはずだ。」 「まあ、あくまで提案だが。やるかはさておいて、そういう理由か。なら、バタフライピーも知っているか?」 楽しげに言葉を紡ぐ。 この時間が、男にとっては掛け替えのないものであるのは明白な事実である。 (-156) 2022/08/18(Thu) 19:16:27 |
【秘】 花で語るは ソニー → 銀の弾丸 リカルド一つ一つの罪を司る悪魔がもしもいるのだとしたならば、 それは自分たちと同じように仕立ての良いスーツを着て、首元までタイをきっちりと締めているのだろう。 市井の唯人よりも、血の清算の仕方ばかり考えている自分たちのほうがそれらしい。 「どういうつもりか、なんてさ。今までもそういうふうに聞いてきたの? アンタが今までどんな付き合い方してきたかなんて知らないけど」 振り返った顔は余裕ぶって笑っていて、あまり鼻持ちならないものだったかもしれない。 意味深げに投げかけられた視線はどう見たって誠実に今ここで答えようというのもじゃないし、 相手の求める態度からは程遠いものだろう。咎める目を受けて、目を細めて。 「次はアンタから、オレに会いに来てよ。 また会ってくれるなら、そしたら今度こそ教えてあげる」 それだけ告げたら、あとは別れの挨拶だけを飛ばして観覧席の辺りを出ていく。 これだけ人がいれば、整然とした流れから離れたらあとは追うにも難しい。 次、をどうするかは一旦、相手に任せておこう。 (-157) 2022/08/18(Thu) 19:20:24 |
【秘】 愚者 フィオレロ → 永遠の夢見人 ロッシ「はは……冗談きついや。 魔法みたいなのを見せた上で、ただの人間だなんて……」 笑いを続けたくても口の中の乾きが酷くて無様に引き攣る。 結局生欠伸でもしたのかという短い開口は、 宙に浮く黄金の文字が紡がれるまでで、暫く押し黙った。 「……これから、どうすれば。 死んだら消えるとか、何処かに行くかと思ったのに」 「何処かに歩いて行けってことなのか…… ……ロッシさん、は。どうするんですか。 誰かお知り合いでも待ったりする気なんですか」 (-158) 2022/08/18(Thu) 19:21:00 |
【秘】 暗殺屋 レヴィア → どこにも行けない ヴェルデ夜鷹について詳しくないマフィアなどいない。 路地裏を歩けば死体に行く着くことは、この街では珍しくない。 珍しくないから、女は。 路地裏を仕事の場に選んでいた。 人を殺すことに、何の戸惑いもない女だった。 貴方の事は知らない。名前すらも聞いていない。 貴方が抱えたものの全てを、女は知りえないし。 きっと、興味がない。 次の日の夜、女は。 もう居なくなった、貴方の遺体があった場所に。 紫のヒヤシンスを一輪、置いていった。 何処までも無感情で、温度も色もない顔のまま。 女は何を言う事もなく、去っていく。 女はきっと、"お人形さん"だった。 人を象っただけの、心のないブリキの人形。 周りがそう揶揄するように。 (-160) 2022/08/18(Thu) 19:26:57 |
【人】 冷たい炸薬 ストレガ>>20 ソニー 「あ゛?」 や、の時点で真っ先に浴びせられたのが そのドスのきいた威圧の声だった。 債務者の何人がこれを聞いた事だろう。 「なんだあんたか……いや余計に悪い、暑苦しい。 帰んな。あたいは休憩じゃなくて休業中なんだ。 クーラーの修理ならここ真っ直ぐいった十字路 右に曲がって300m。腰がほとんど直角の ジジイが店番してる電機屋に行きゃいい」 とりつくしまもない。 頼み事も大方依頼だろうと当たりをつけて、 何度か口説きに現れていた青年をしっし、と手で払っている。 (21) 2022/08/18(Thu) 19:40:44 |
【秘】 花で語るは ソニー → ガット・リベロ ルチア/* お疲れ様です。強い筋肉の描き方です。 >>14の白チャを見て秘話でお声がけしようかな〜と思ったのですが、 神窓での書き込みもあり仕事の用事で話しかける人間に見つけられるのは困るかな……と思い、 レスを送る前に一旦お声がけさせていただきました。 もしプライベートで仲良い子と作りたい流れだよ〜など不都合ありましたら退きますゆえ…… ご回答いただければ幸いです。 (-161) 2022/08/18(Thu) 19:41:15 |
リカルドは、何かを見て、なるほど……と呟く。 (a13) 2022/08/18(Thu) 19:43:55 |
リカルドは、真新しいスタッドピアスを手に取ると―――― (a14) 2022/08/18(Thu) 19:45:47 |
リカルドは、穴のない自分の耳に、―――― ぶすり (a15) 2022/08/18(Thu) 19:46:01 |
リカルドは、血が滴るのも気に留めず、その耳に飾った。 (a16) 2022/08/18(Thu) 19:46:30 |
【秘】 鳥葬 コルヴォ → 暗殺屋 レヴィア夕刻。 掃除屋は静かな路地の店を訪れた。 以前と同じように、他に誰も居ない時間の事だった。 「誰に頼まれました?」 店内に入り、ドアが閉まるなり、実に世間話のように。 投げ掛けたのはあまりに端的な問いだった。 何処の、誰を、あなたが殺したのか、だとか。 暗殺屋を相手にそんな事を聞くのは、愚問というものだろう。 そもそもの話、何れもどうだっていい事なのだけど。 「言わなくとも、構いやしませんが。 掃除屋に『ゴミ』を作らせる連中も居れば、 人様に始末の悪い『ゴミ』を作らせる連中も居る。 言われた通りに仕事をする事が良しとされていた俺達に、 上は今は仕事をするなと仰る。どっちの方がマシなんだか」 「どれもこれも、良い迷惑には変わりありませんが」 まったくもって、面倒極まりない事だ。 けれど、どうだっていい事だ。 言われた通り。今日も代わり映えしない仕事を続けて、 それが自らに死を招くなら、その時は、その時だ。 使い走りの掃除屋は、そう考えている。 最初から何も変わらない。これまで通りの仕事を続けるだけだ。 今は随分損な役回りとなってしまったあなたは、どうだろうか。 (-163) 2022/08/18(Thu) 19:58:15 |
【秘】 小夜啼鳥 ビアンカ → 家族愛 サルヴァトーレ多少は、生来の顔立ちもある。 けれどやっぱり、その美しさは作り上げたものに違いない。 だから女は、自分が美しいなんて本当は思っていなかった。 ただ、それが価値あるものであると誇り、 引き金に指をかけ続けなければ、 生きてこれなかっただけだ。 「ふふ」 「ありがとう、あなたといるとお姫さまになったような気分」 「こう見えて、女の子だからね──……」 虚ろな言葉がうわ滑る。 ただ一夜の夢のように、かたちのないものばかりを織り上げて共有する。 それが恋だとしたら、この世界に確かなものなんて何もなかった。 それが恋でないなら、この世界に美しいものなんて何もなかった。 「愛されるのも、褒められるのも好き」 すきよ、と。 女の唇は、濡れたように艶のあるリップを纏う。 かつん。高く鳴る靴音が、あなたの視線を朝靄のように曳いた。 ↓[1/2] (-164) 2022/08/18(Thu) 20:01:46 |
【秘】 小夜啼鳥 ビアンカ → 家族愛 サルヴァトーレ↓ 本当に聞き間違いであったかのように、女はその歩幅にも、姿勢にも、一切の違いを見せなかった。 ただ、あなたの語る陳腐な言葉に。 「だといいけど」 笑う。 「もし、私の大切なものがなくなったら、 私とても悲しいわ。 トトー、守ってくれるよね?」 水平線の向こうで輝く太陽のように、にんまりと笑った。 [2/2] (-165) 2022/08/18(Thu) 20:02:08 |
【秘】 銀の弾丸 リカルド → 永遠の夢見人 ロッシ「ハハ……そうか、……そうか」 悪い予感とは的中するものだ。 俺は、自分の死は恐れないが、それでも残すものへの悔いくらいは持ち合わせている。 「俺はどうやら、やるべきことは全て終わらせておかねばならんらしい……」 そうして、男はその耳にピアスを飾ったのだ。 /* 了解しました。 そんな気はしてました、俺の命もここまでか。 ありがとうございます!何が起こっても良いように色々仕込んでおこうと思います。 (-166) 2022/08/18(Thu) 20:05:22 |
【秘】 小夜啼鳥 ビアンカ → どこにも行けない ヴェルデ「それでいーの。 あんたには、時間があるんだから」 大きな、けれど小さな手をぎゅう、と包むように握る。 ゆらゆらと揺れる手は、水面で揺れる揺り籠のようだ。 ざわざわとした雑踏が波濤となって、ふたりだけの揺り籠をぐらり、と揺らす。 だから、ビアンカは前を歩く。 打ち寄せる波を、自らの身体でうけるよう。 「ばかは何もしないやつのこと。 バカはマジでバカだから、何もしないくせに文句ばかり。 いい、ヴェルデ。 あんたは、」 「■■■■■■■■■■■■■■」 ――その言葉は、どうにも言いづらくて。もごもごと、不明瞭になってしまった。 (-167) 2022/08/18(Thu) 20:06:11 |
【秘】 デッドヘッド ヴェネリオ → 花で語るは ソニー「 」 今、俺何を口にしていた? わかってるなら説明はいらないなだの、余計なことをきくなだの。はね除けて嫌われようとする男の台詞だ。 熱が篭り続ける口の中、吐く息は妙に重く落ちて酔えない。 本当にいつまでたっても酔えない。 とうとうその時が来てしまった。 賢く利口な が席をたったところで 懐に手を入れる 。立ち去るその背に一つ声をかけようとした瞬間、頭が揺れた。 滑り落としそうになったナイフを掴んだまま、食器は耳障りな音をたててテーブルを滑る。一瞬の視線が席を包み、霧散して。 手を出す必要がないとわかれば疎らになる人の気配の中、 ヒュッ、と短い息を吸って目を見開いた。 「どうして…」 酔っているのかと、夢を見たのかと思った。 実際それは夢だったのだが。信じられるか?こんな時に。 現実に引き戻されて景色は薄暗いリストランテ。 今かけなければいけない言葉は、酷い大人の温情でネズミを見逃す陳腐な三流映画の台詞だ。 (-168) 2022/08/18(Thu) 20:07:40 |
【秘】 デッドヘッド ヴェネリオ → 花で語るは ソニー「どうか、……大人しく眠っていておくれ」 その呟きはあなたの耳に届いたかわからない。 引き金をその背に向けようとして男は引けなかった。 あなたのことを知ってしまった 今、引けるわけがなかった。子供たちに歌い聞かせた『Rock-a-Bye Baby』が耳鳴りのように頭につんざき、たちまち息が苦しくなっていく。 これが人の人生を狂わせた罰だったのかと。 離れていても繋がっていたはずの絆をほどいたその事実が照明の下いつまでも燻って胸を焦がすものだから。 立ち去るその姿を、一人動けないまま見送ることしかできずにいたのだろう。 (-169) 2022/08/18(Thu) 20:11:42 |
【秘】 小夜啼鳥 ビアンカ → 暗殺屋 レヴィア「そう。 わざわざ来てもらって悪いなあ」 あなたの背後で、笑みを含んだような声。 がちゃり、と。 バーの入り口が、外から締まる音がした。 カウンターにいる従業員が、トレイに乗せたレモネードをビアンカのもとに持ってくる。 皮を細かく切り刻んだ、たっぷりのレモン汁が入ったレモネード。 そのトレイの上には一緒に、 銃身を僅かに切り詰めて9mmパラベラムをたっぷりと詰め込んだ自動拳銃が乗っていた。 ↓[1/2] (-170) 2022/08/18(Thu) 20:14:15 |
【秘】 小夜啼鳥 ビアンカ → 暗殺屋 レヴィア↓ 「おい」 「それ、いつ受け取った」 「 て めえが殺ったんじゃ ねえだろうな──」従業員はただの素人。 ビアンカもまた、訓練された動きにはとても見えない。 彼女がトレイの上から拳銃を掴むのを、あなたは黙って見ているだろうか。 (-171) 2022/08/18(Thu) 20:15:42 |
【秘】 陽炎 アベラルド → 鳥葬 コルヴォ「違いないね。運のいい奴はこんな仕事してない」 「本当に嫌な世の中になったよ。あ〜あ…… 本当に、面倒くさいったらありゃしないな」 せせら笑うように鼻を鳴らしたのは、 あなたの不運に対してか、自分の不運に対してか。 気怠そうなのは言葉と声音だけで、その目は貴方から逸らさずに。 いつかどこかで『順番』の話をした。 自分は『順番』なんか信じちゃいなかった。 何の示準にもならない。 番狂わせなんかいつだって起こるものだよ。 だって今、 こう なっている。「ここに居ちゃあ恨みの一つや二つも買うもんだろ。 心当たりなんて星の数ほどある」 「お前は? どうだよ。ハハ……」 緩慢な動きでホルスターから銃を抜いて、 貴方に向ける。撃鉄は、まだ上げないまま。 ▽ (-172) 2022/08/18(Thu) 20:29:34 |
【秘】 愚者 フィオレロ → 鳥葬 コルヴォ「……とにかく君は近くで死なれるのが嫌すぎる男だったと」 薄々気付いていなくはなかったがこんな事を言っても 生前では厳しくあしらわれるのが関の山を知っていた。 尋ねるのが無駄とは言わないが、最後の"あの"掛け合いが もっと早まる気がした気がして、 臆病風で踏み切れなかったのもゼロとは言わない。 「俺は最後になりたくなかったけれどねぇ。 覚えてないだろうけど、俺は幼い頃に君と会うのを 一番楽しみにしていたんだよ。勿論それは君と話せることや、 唯一感情を得られる機会だったのもあるけれど。 "運良く"何かが起こるんですよ。 その日は敷地内であっても出られない外に"たまたま"見張りの男が発作を起こしたとかで、俺は君に会いに出ていた。 君の心境は知らないけど、俺にとっては神様だったな」 神様なんて信じていない。 今はそれを後悔しだしているが、さておきこの例えは 神様嫌いな男がそれでも神と例えるくらいには嬉しかった という比喩でしかない。それ以上でもそれ以下でもない。 「神が嫌いなら恩人とでも言い換えておいてくれ。 ……しかし、死んだ場所かぁ……こう言うのって、君よく見るの?」 (-173) 2022/08/18(Thu) 20:41:10 |
【秘】 陽炎 アベラルド → 鳥葬 コルヴォそして、その問いに眉根を顰め息を吐いた。 「嫌な質問するな、お前」 カツ。 革靴が、暗い道のコンクリートを叩く音。 一歩貴方に近づいて。 「……そうだな。あった方がいいんじゃあないのか? 誰にも面見せられねえでそうなるのはなぁ」 カツ、カツ。 あくまで緩慢に。一歩、一歩。 コツン。 離れていた距離は、2mも無い程近づいて。 「 殺れよ 」強まる語気にもはや温度はない。 撃鉄を起す音はどちらの物だったか。 「 俺もそうする 」引き金に指を置いた。 (-174) 2022/08/18(Thu) 20:43:30 |
【秘】 暗殺屋 レヴィア → 鳥葬 コルヴォ「何の事かしら。」 いつも通りにお店は閑古鳥。 問われた質問に帰った答えは、 暗殺屋なら誰でも答えるマニュアルな答え。 女に命令できるものは、大勢いる。 会議でよく見る面子も、それ以外の有象無象も。 女より階級が上ならば、誰でも。 名も無き誰かだって。 「そうね、迷惑には変わりないわ。」 「それに」 「上の意見が一つにまとまってるとは限らない。」 ただ、あの会議の場で。 一人の顧問と幹部が、指示を出しただけだ。 組織は一枚岩じゃない。誰しもが同じ方向は向けない。 ………興味はない。 「誰かを殺して、それが露見したら。」 「私は"不穏分子"として、処分されるのかしら。」 「その時は、綺麗に後始末してくださる?」 例え尻尾切りを確実にされるとしても。 女はきっと、その手を止めることはない。 死に恐れはない。 死を齎してきた己が、死に怯える権利もない。 (-175) 2022/08/18(Thu) 20:44:17 |
アベラルドは、あの時本当は、半ば 望んでいた 諦めていた。 (c5) 2022/08/18(Thu) 20:46:05 |
【秘】 ”昼行灯” テンゴ → 小夜啼鳥 ビアンカ「お前さんがそう思うなら、俺は優しいんだろうさ。ま、少なくとも他の連中よりは穏健派を語ってはいるがね。」 そう言いながら、試食を差し出しつつ。 「16か。面倒でも見てるのか?」 実の子供にしては歳が過ぎている、と。 少し首を傾げながらそう尋ねた。 (-176) 2022/08/18(Thu) 20:46:33 |
【秘】 永遠の夢見人 ロッシ → ガット・リベロ ルチア/* 御機嫌よう、運営です〜! 業務連絡に参上しました。 %風姫%様におかれましてはいかがお過ごしでしょうか。 サーバー内の連絡タブに書いたように、今回の4日目と次の5日目は生存者さんには投票先の変更及び報告をお願いしています。 %風姫%様は3日目の投票先も変えられていなかったみたいだし、お身体の具合とか大丈夫かな…?となっているところです。(ただ単純に変えそびれていただけなら、うっかりさんめ〜気を付けてね!くらいで終わるのでお気になさらず) そんなで、更新24h前の、20日21時までに連絡タブの手順に従い、投票先の報告をもらいたいです。ご理解ご協力のほどよろしくお願いします〜〜〜〜 (-178) 2022/08/18(Thu) 20:48:20 |
【秘】 愚者 フィオレロ → ”昼行灯” テンゴ「笑いながら言われても説得力ゼロですよぉ」 「うーん、実を言うと好きは好きでも何にでも興味が薄いというか。 俺、釣りも趣味なんですけど毎回驚かれるんですよ。 『なんの魚のことも知らないのに何で釣りしてんだ』……って。 『ここ』って思ったところしか好きじゃないというか。 釣りはあのぼーっとするのと竿を引くのが好きなだけで、魚はどうでも良くて。だから花茶も好きだけど詳しくはないんですよ」 つまり、何事も趣味と言い切れないある種の虚無男だ。 好きなのは嘘ではないが、元があまりに薄いために、 珍しく気に入ったものがあっても深入りが少ない。俗に言うオタクとは真逆だ。 「テンゴさんはなんか本気になったら突き詰めそうですよね。 趣味でも恋でも仕事でも。バタフライピーは知らないです」 将来この男が述べた発言を考えると複雑だが、 とにかくこのときはこのようなことを言っていた。 (-179) 2022/08/18(Thu) 20:51:07 |
【秘】 暗殺屋 レヴィア → 小夜啼鳥 ビアンカ女は、殺しのプロだ。 どんな状況、どんな武器、どんな場所であれど。 切り抜けて、今日この日まで生きてきた。 経験の差は、絶対的だ。 ガンッ! と、後ろを向いたまま、踵でテーブルを蹴り上げる。 鉄の入ったパンプスは、蹴りの威力を増幅させて。 バン、と貴方の方めがけてテーブルが倒れ込む。 レモネードが従業員の顔の方へ飛ぶ。 皮を細かく切り刻んだ、たっぷりのレモン汁が入ったレモネード。 一滴でも目に入れば、悶絶する痛みを味わうことになる。 ▼ (-180) 2022/08/18(Thu) 20:52:19 |
【墓】 陽炎 アベラルド+7 サルヴァトーレ 「そりゃどーも。結構この仕事は続けてるもんでね」 「それは何よりですよ。ぜひ感想も聞いてきて欲しいところだ」 この店にどんなものがあってどこにあるかだとか、 一通りは頭に入っているつもりだ。 客に商品の事を聞かれたときに自分も分からずに 人に回すなんて、面倒臭いし。 買うと聞けば、にっこり。 「ありがとうございます」と言った声には、ちょっと含みがあったかもしれない。 内心しめしめとも思っていたのは内緒だ。……バレてないよな? 包装紙の端をそろえ、マニュアル通りに包んでいく。 テープを貼り、紙袋へ商品を一つ一つ入れて。 「いいですねぇ。俺は生憎まだなんです。 仕事が終わったら俺も行こうかな……」 (+9) 2022/08/18(Thu) 20:56:05 |
【人】 花で語るは ソニー>>21 ストレガ ちぇ、とつれない様子に唇を尖らせるも、それでめげた様子はない。 ベンチの背もたれに肘をひっかけ、すっかり居直り状態になってしまった。 「残念ながら違う用事。あと、今日は当面の用聞き。 もうじき頼み事ができそうなんだけど、お姉さんの店は人気なもんだからさ。 予約はできやしないだろうけど、いつくらいから開くのかは聞いてもいいでしょ」 休業中、ということなのだからどっちみち今は請け負ってもらえるものじゃないんだろう。 とはいえやたらにしつこくするつもりでもないのか、内約はなるべく簡潔に。 あんまり追い払われ続けたら、その時は素直に踵を返すかもしれない。 「……ああ、そういえば。あのさ。機構じゃなくて細工物の調整って出来るの? アクセサリーとか、そういうやつ」 (22) 2022/08/18(Thu) 20:56:10 |
【秘】 暗殺屋 レヴィア → 小夜啼鳥 ビアンカ貴方がその蹴り上げた音や、倒れ込むテーブルに、 少しばかりでも動揺し、身を強張らせたなら。 ゴッ! と鈍い音と痛みが、その横面に走ることになる。 振り向き様の蹴り。 足りない筋力の分、しならせるような動きで放ったそれは。 まるで鞭に撃たれたかのような、焼けるような痛みを与える。 貴方が椅子から倒れ込んだなら、女はその鎖骨辺りを踏みつけて。 倒れ込んでいなければまっすぐ、貴方の顔に手を伸ばして。 どちらにせよ、中指をくい、と動かせば。 袖から出てくるのは、改造された小型拳銃。 装弾数を減らすことで、違和感なく袖に仕込ませる 事が可能になった、暗器を。 貴方の右目に向かって構える。 視界の半分が、小さな黒い穴で埋まる。 「表を開けてくださる?」 そうして降り注いだ言葉は、やはり。 一切の温度も色もなかった。 (-181) 2022/08/18(Thu) 21:01:33 |
レヴィアは、仕事以外の殺しはしない。 (a17) 2022/08/18(Thu) 21:01:46 |
【秘】 花で語るは ソニー → ガット・リベロ ルチア>>14 路地裏を歩く危うい様子を見つけたのはまだ日も高いうち、のぼりきらないうちか。 案じてアジトをすぐに出たのだから、さほど遠くにいかない内に足も届いたのかもしれない。 慌てて、相手の姿を探して。ようやくその背に追いついたのだ。 「ルチア!」 片やコーヒーショップの店員、片や花屋の従業員。 さほど街中で顔を合わせても不自然無いものだろうけれど、それでも声は抑えられた。 もしも相手が振り返ったのならそこにはずいぶん取り乱した顔がある。 関係性としては目上が面倒を見ていた子供、くらいで、 合わせて目をかけてはいても特別なものではなかった、けれど今は、少し話が違う。 「どうしたんだこんなところに、一人で……今危ないの、わかるだろ?」 (-182) 2022/08/18(Thu) 21:02:08 |
【人】 銀の弾丸 リカルド【マウロの部屋】>>17 ラウラ 「やはり、君宛ての手紙だったか、ラウラ」 両手で顔を覆い涙を流すあなたに気がついて、呟く。 内容はほとんど読んではいないが、何かのアドバイスのようだったように思う。 死を覚悟していたのか。 単に彼女の実力を向上させようと導くつもりだったのか。 それはこの場で語られるわけもなく、思い量るくらいしか俺には出来ない。 「後者ならアイツは自分の口で言うがな……」 「使え」 ラウラのハンカチは、先程手を拭いて濡れているだろう。 ポケットからハンカチを出し、ずいっと貴方に差し出した。 この場面で泣いている女がどのような気持ちかなんて、流石に言われずとも察することくらいはできる。 ただの上司と部下の関係だったとしても。 やはり。 それ以上に慕っていたのだろうから―――― (23) 2022/08/18(Thu) 21:02:56 |
レヴィアは、殺すことに一切の躊躇はない。 (a18) 2022/08/18(Thu) 21:05:12 |
【人】 冷たい炸薬 ストレガ>>22 ソニー 完全に居直った相手にまたため息が出た。 イタリア人の男は情熱的で〜、などとほざく観光客を 今見掛けたら頭に2、3本ボルトをぶち込みそうだ。 「チッ」 明らかに舌打ち。ジジイに押し付けるつもりだったが そうはいかなくなった為に出たものだろう。 「夏季休業だから長い。最短でも祭が終わってからだね。 その後はあたいの気分次第」 これもまた、なんとも曖昧な返事。 まあ、本業が落ち着いたらなんてのは絶対言えないので 幾分か『一般人』に歩み寄った回答と言えなくもない。 「逆に今すぐだってんなら割り増し料金で やってやらない事もなかったけど、 もうじき頼みごとができそうってんなら無理だろうね」 本日以降は忙しくなるだろう。 生きていれば。 そもそも機械類の修理屋をなんだと思ってるんだ、 そんな視線をあなたにドスドスと刺しながら返答はする。 「ものによる。基本はお断りだ。 そもそもアクセサリーの調整って何を調整すんのさ。 ペンチで鎖でも千切って伸ばせっての?」 (24) 2022/08/18(Thu) 21:21:12 |
【秘】 銀の弾丸 リカルド → 花で語るは ソニー「わからないから素直に聞いてるんだろう……」 ぐぅ、と唸り、目をそらす。 ―――これが他人のことならば。 愛でも囁かれたのではないかと、言うくらいの度量はあった。 初心というわけでもなければ、全く気が回らないわけでもない。 ただ、自身にとってのことには兎に角興味がなかったのだ。 恋だの愛だの、そんな不確かなものは要らないと、 自分には、拾ってくれた上司と、同じ高みを目指す幼馴染がいれば良いと、たったそれだけでよかったのだから。 それ故リカルドという人間は、貴方のような近づき方をしてくる人間のことが、根本的に理解できていないのだろう。 未知への探究心とは、本当に恐ろしいものだ。 はー……と大きく息をつき。 薄く笑みを浮かべる貴方を、ぎろりと睨む。 リカルドはそれがわかっていても、 理解したいと思ってしまった。 後のことはそれから考えると、そう思ってしまったから。 「……良いだろう。 明日、貴様に会いに行ってやる……、場所は―――」 男は初めて、血の掟を破る決意をした。 (-183) 2022/08/18(Thu) 21:21:24 |
【秘】 銀の弾丸 リカルド → 花で語るは ソニー/* PLにて失礼いたします。 情報屋にて、能力行使の件をお聞きしました、お答えくださってありがとうございます。 正直に申し上げますと、こちらも別の人物を対象とした能力の行使を行う所存です。 よければ、それを前提とした事前ロールができればなと思っていますがいかがでしょうか。 ご一考の程よろしくお願いいたします。 (-184) 2022/08/18(Thu) 21:26:33 |
【秘】 小夜啼鳥 ビアンカ → ”昼行灯” テンゴ「穏健派ね。……ま、そうだろうけど。 参ったな、聞いてたより大物だったりする?」 肩を竦めて、試食を受け取る。 「んー? うん。 ゴミ捨て場で拾ってね。 特に面倒見てるってほどじゃないけど。 たまに餌やって、あと部屋貸してるくらい」 面倒を見ているようだ。 (-185) 2022/08/18(Thu) 21:26:39 |
【秘】 花で語るは ソニー → デッドヘッド ヴェネリオそれから。互いに孤児院の様子を確認することは、しばらくないのだろうけれど。 配達車に乗って現れる従業員は、別の人間に替わったという。 普段貴方が行く店に、倣うように現れる青年の姿もなくなった。 大きく変わらない、今しがた自分たちを覆う奔流に何か影響があるわけでもない。 ひとつ、ふたつ、傍にあったものが消えただけ。 それだけだ。 (-186) 2022/08/18(Thu) 21:32:34 |
【秘】 ショウダウン ヴィオレッタ → 小夜啼鳥 ビアンカ>> ビアンカ 「嫌味ですか?」 投げかけられた言葉と笑みに、むっとした様子で応じる。 別に本気で怒っているわけではないけれど、ポーズだけ。 注文を承れば、ではコトレットで、と応じて。 とりあえずの前菜を用意し始める。 「相手もいないのになれるわけないでしょう? お店みたい、で」 ワインはお気に入りの白があるからそれで 後で出す赤は……少し奮発したは良いけれど 開けてないのがあったはずですね 算段を立てながら、一皿目とワイングラスを2つテーブルへ。 あなたの方に置いたグラスに注いで。 「それに……持ちたかったんですよ、自分のお店」 自分の分も注いで、グラスを軽く掲げる。 (-187) 2022/08/18(Thu) 21:33:50 |
【秘】 ガット・リベロ ルチア → 花で語るは ソニー「……ソニー、さん」 のろのろとした動きで振り返り。 下から、その瞳で見上げる。 ──どうして、そんなに慌てているんだろう? 考えても、少女にはその理由はわからなかった。 「…… わかって います。……わたしは、 大丈夫 です」こくり、こくり。問われた言葉に頷き返す。 わかるのだ。 だから、ここにいるのだと 。路地裏を、無防備なままに、歩き回っているのだと。 (-188) 2022/08/18(Thu) 21:40:54 |
【秘】 永遠の夢見人 ロッシ → 愚者 フィオレロ “これは夢みたいなものだから。” “やろうと思ったら、出来ただけだよ。” きっと元々出来たに違いない。 それでも彼の主張自体は変わらないから、 そんな冗談以上のものは、聞いても返ってこないのだろうと思えた。 “眠りでもすれば案外、それで終わりかもしれないな。” “目覚めてしまうまでは居てやろうかな、って程度だよ。” 思い浮かぶかい、フィオ?” “アマラントの上にあるんだ。” どうにかできるかもしれないよ?” どうだい?とでも言うように、首を傾げてあなたにわらいかけた。 こんなにすらすらと言葉が出る気質であるのに、 どうして生前はペンをほとんど握らなかったのだろう。 理由のすべてはわからないが、このマスターのことだ。 ただ単純に面倒だったというのは、多かれ少なかれ含まれているように思えた。 そして、生前に持っていた理由をさておいて、 今こうして会話をする程度には、あなたを悪く思っていないことも窺えただろう。 (-189) 2022/08/18(Thu) 21:42:33 |
【神】 ショウダウン ヴィオレッタ【アルバアジト】 男が指示を終えた頃、 脱力していたソルジャーの女はゆらり立ち上がった。 「 し ……ごとの 、」床に転がった箒を拾って、片付ける。 「仕事の、時間ですので、これで、失礼しますね。 皆さん、良い……」 言いかけて、言いきれなくて。 顔を歪めて、左右に首を振る。 「……皆さんの一日が、穏やかでありますよう」 痛々しいほどに微笑を浮かべての挨拶を残し アジトを後にするだろう。 (G18) 2022/08/18(Thu) 22:02:27 |
【秘】 鳥葬 コルヴォ → 陽炎 アベラルド「心当たりね……ああ、掃いて捨てるほど。」 けれど、その何れも烏を落とすに能わなかった。 だからこうしてまた恨まれる。 殺した人間に、それが遺したものに、 そして何より自分に。 「生憎嫌な質問しなきゃあならないような仕事だもんで」 かつん。 靴底が路地を叩く音が、徐々に近付いて。 「そんなら、そうしましょう。」 きん、と静かに響く。 互いの手にあるものが立てる無機質な音。 「心配せずとも、この引き金は軽いですよ」 淡々と発される言葉は、やはりまったく心にも無い。 命を奪う為の道具を持った手が、 ゆっくりと持ち上げられて、銃口があなたを向く。 その間も逸らされはしない眇目の片目照準。一瞬の静寂の後。 (-190) 2022/08/18(Thu) 22:15:33 |
【秘】 紅烏 コルヴォ → 陽炎 アベラルド──乾いた銃声が、ひとつ。 幸運。 ──続けざまに、またひとつ。 不運。 いずれかは命中し、いずれかはまた狙いを外す。 狙いは外したと言えど、至近距離で行われた銃撃は 互いに確かにその標的を捉えはした事だろう。 けれど相対する何れも未だ致命には至らない。 悪運。 死に損ないは怯まない。 死ぬような目になどこれまで何度も遭って来た。 そして悪運で生き延びる。 再度の反撃も厭わず深く一歩あなたの方へ踏み込んで、 蹴り倒すか引き倒すか、手段もまた選ばずその体勢を崩す。 そうして次に銃口が狙うのは、あなたの頸部だ。 発砲から再度銃を向けるまで、一連の動きに躊躇いは一つも無い。 本気で殺しに掛からなければ、本気で殺されもしないために。 (-191) 2022/08/18(Thu) 22:16:15 |
コルヴォは、誰かに言った。「せめてあんたは、黙って死んで──」 (a19) 2022/08/18(Thu) 22:16:51 |
コルヴォは、「──先に死んだ連中に挨拶して来な」 いつかの時の事。 (a20) 2022/08/18(Thu) 22:17:15 |
【秘】 鳥葬 コルヴォ → 陽炎 アベラルド/* Ciao!失礼、大変巻き巻きみたいなレスになっております!!!! 単純にある程度こちらからちゃきちゃきやらないと 次のレスでの行動に困らせてしまいそう〜!!というだけのそれなので、 何かしたい行動があれば確定で挟んで頂ければと思います…… (-192) 2022/08/18(Thu) 22:19:53 |
【秘】 ”昼行灯” テンゴ → 愚者 フィオレロ「ふうん…まあ、いつかお前さんにものめり込むようなものが出来るさ。人間誰だって一つは持つものだからな。」 貴方の言い草にやはり愉快そうで。 自分に向けられた評価には肩を竦める。 「俺は確かにそうだな。気に入ればとことん愛でるし、深く突き詰めるのも嫌いじゃあない。人でも物でも同じだ。お前のこともそれなりに気に入っては居るんだぞ。」 なんて。そんなことを言ったこともあったか。 「バタフライピーも、花の茶だ。お前さんの髪のような色をしているんだが、面白い性質を持っていてね。」 (-194) 2022/08/18(Thu) 22:29:38 |
【独】 花で語るは ソニー/* どうしようかな 時間空いちゃった 急に機敏になるのもなんだし今やるべき計画を先に打ち立ててからレスに向かうか (-193) 2022/08/18(Thu) 22:30:39 |
【秘】 愚者 フィオレロ → 永遠の夢見人 ロッシ「……夢で出来そうな事はできる? でもその発想がロッシさんじゃないと無理な事ばかりですよ。 "魔法の素質がない"……って事ですかね」 軽く信じかけて。肩を竦める。 宙に文字を書くなんて事は想像もできない男だから。 「終わり……」 「……何だか、一人見送りする人みたいですね」 終わりの言葉には不安げに。 こんな世界で一人じゃない事に少し安堵した呟き。 成人男性だろうと、最近我が芽生えだした男にはそれらは少々刺激が強すぎるけど、それももう少しで全部なくなる事。 「家……残したい、隠したい……」 「……調べていた事はあります。でも、今回の件に役に立つか。 そう言われると大したものじゃないようにも思えて。 そもそも、残したとして誰かが来るとも思えないんですが」 ははぁ、と頭を掻きながらも思わず苦笑。 なのに自室に関して"死んだからまあいいや"と投げ捨てられる程に興味がない訳でもなく、その心が何から来ている感情なのか、まだわかっていない。 「だから、ロッシさんの家に行ってみていいですか。 単純に気になりますしぃ。あと参考に。色々と」 最後の口調が砕けて来たのは、きっと貴方の思いが伝わった証。 (-195) 2022/08/18(Thu) 22:33:37 |
【秘】 ”昼行灯” テンゴ → 小夜啼鳥 ビアンカ「…まあ、その辺の奴らよりは上である自負はあるが。俺はノッテの人間だ。故にそう簡単に明かすわけにはいかなくてね。」 「嗚呼、勿論お前さんのことを上に言いあげるような真似はしない。そこは安心してくれ。あくまで俺は駄菓子屋の店主として会ったに過ぎないのだから。」 成り行きであったとはいえ、掟を破っているのは事実で。 しかしながら、貴方を咎める気も無ければ、自分のファミリーにこの事を明かすつもりもないと言う。 「ほう。そりゃまた大変だな。いくら売れている娼婦だとて、人一人を養うのは相応に苦労するだろうに。で、菓子を買う程度には気に掛けてやっている訳だ。」 「これも何かの縁だろう。代金はまけておこう。」 半額の値で良い、とこの男は言うだろう。 (-196) 2022/08/18(Thu) 22:46:45 |
テンゴは、全員馬酔木の鉢植え (a21) 2022/08/18(Thu) 22:52:03 |
テンゴは、馬酔木の鉢植えを、静かにじっと眺めた (a22) 2022/08/18(Thu) 23:23:23 |
【秘】 花で語るは ソニー → 家族愛 サルヴァトーレ【三日目朝・アルバアジト】 まだ、混乱のうちにある中。誰も、自分たちの擁する内の誰も傷ついていないうち。 敵対するファミリーの人員が二人落ちたことで、警戒する空気がある頃だ。 表の仕事がはじまるのが早い人間だとかが捌けた後、様子を見て相手のほうへ近づいて。 「ちょっと。先にサルヴァトーレさんには、聞いておきたくて。 今の状況、どう思いますか。やっぱり向こうのボス含め、こっちの誰かがやったんでしょうか。 ……空論をこね回すことはいくらでも出来ても、やっぱり確信はなくて。 ひとはどう考えるのか、聞いて考えておきたくって」 小声とはいえ言ってみてから、周りを見て考える。 まだ、誰が何を考えているのだかも判然としていないうちだ。 「廊下にでも出ましょうか。喫煙できるところだとか」 (-197) 2022/08/18(Thu) 23:35:15 |
【秘】 鳥葬 コルヴォ → 愚者 フィオレロ「予定調和みたいに、自分に関わった人間ばかり死んでいく。 親で2人、路地裏の人間が9人、 掃除屋の人間が5人、そうしてとうとうボスが死んで 昨日は8人、一昨日は4人、……」 「嫌にならないわけがない。」 ただただ自分を戒めるように、その数字は諳んじられる。 そして、これからも増えていく。 それを前向きに受け入れられるような強さはない。 けれど決して忘れられもしない。 できる事と言えば、現実に諦めを付けたつもりになって。 そうしていつか一人で死ねる事を願うだけだ。 「それがお前にとって良い事だったから、俺に恩があったから。 だからいつかそのせいで死んでも良いって? 冗談じゃない。俺はそんなのは望んじゃいない……」 「…死者は悼んでも、死者の姿も声も、俺は望んでなんかいない。 望んでいたとすれば……それはガキの頃の俺だけだ」 結局は何処までも自戒に過ぎない。望む望まないに関わらず、 その虚ろな死者の残響は幼少期から既に聴こえていた。 盲いた片目はこの世ならざるものを見るようになった。 生者には期待するだけ傷付いて、然し死者には期待をせずに済む。 だからその全ては幻覚でなければならなかった。 こんな人生でも、せめて死者だけは愛する事ができるように。 (-198) 2022/08/18(Thu) 23:36:27 |
【秘】 小夜啼鳥 ビアンカ → 暗殺屋 レヴィア「あ ぐ タイツに包まれた細い足がテーブルを強かに打ち、けれどあなたと違い純粋に筋力が乏しいだけの女の足はそのまま、反動とともに体勢を崩す。 息を飲み込む間もなく顔を打つ蹴撃。 痛みと熱が激しく弾け、視界がぐるりと回転した。 「…げほっ」 ひとつせき込み瞼をあげたときには、目の前に穴があった。 ――鉄と血、硝煙。 鼻の奥に溢れ出す鉄の匂いに、全身が強張る。 怯えたような、顔。 鼻と唇の端に、血の雫をぼこり、と浮かべて。 「………、……、」 許しを請うように、両掌をあげた。 化粧でも隠し切れないような青ざめた顔で、 震える唇で── ↓[1/2] (-199) 2022/08/18(Thu) 23:40:03 |
【秘】 小夜啼鳥 ビアンカ → 暗殺屋 レヴィア↓ 『姉さんッ!』『アヤぁつけに来たんか!』 ば ん、と。扉が蹴り破るように押し開けられ、ばたばたという足音が響いた。 店の奥から飛び出してきた従業員たちが、一斉に拳銃を構えあなたへと向ける。 ――そこに、如何程の隙ができただろう。 女が倒れ込むように、銃口から身を反らす間はあっただろうか。 どちらにせよその後は、頭に血が上ったばかな女の、衝動的な捨て身の行動だ。 ハンズアップした掌で頭部をかばうようにかざし、あなたの銃口を避けて一歩踏み込 む。 ――もうとする。 ぷ。 口の中で砕けた歯の欠片と、 鮮血と唾液が混じったものを吹きかけ る。 ――ようとする。 倒れ込んだ時にひび割れ、欠けた朱色のネイルの下から血がにじむのも構わずにグリップを握り締め、 銃口を跳ね上げるように両手で構え直 す。 ――そうとする。 「くたばれ、くそがき」 あなたがどうしようと、その言葉だけは口にして。 引き金を、引いた。 (-200) 2022/08/18(Thu) 23:43:27 |
ビアンカは、引き金を引いた。 (a23) 2022/08/18(Thu) 23:44:05 |
【秘】 小夜啼鳥 ビアンカ → ショウダウン ヴィオレッタ「本音。 どっちがいいのかなーって。 うん、ほんとにお店みたい。 美味しそうなご飯の気配、そしてステキなワイン、美人の店員──……」 椅子をぎい、と傾ける。 ごめんごめん、と口では呟くものの、その瞳はあなたをぼう、と見つめて。 「私はね」 「お嫁さんなんだよね」 呟くような言葉。空調の音にすら、紛れてしまいそうな小声。 ――笑いもしない。冗談ではないようで。 けれどグラスにワインが注がれると、にんまり、と楽しそうに笑う。 「――できたら通うよ? 常連客、一名確保だね」 グラスを掲げる。 「二人の夜に」 これはもう、完全に冗談だ。 にやにやと笑いながら、グラスに満ちた液体を揺らした。 (-201) 2022/08/18(Thu) 23:49:49 |
【秘】 小夜啼鳥 ビアンカ → ”昼行灯” テンゴ「ありがと。 美人だと得ですね」 いけしゃあしゃあと言って、アマルフィの夜明けのような満面の笑みを浮かべる。 「それとも、やっぱりあなたが変なのかな。 ……また来ますね」 するとスカートのどこかから、折りたたまれたユーロ紙幣を数枚取り出した。 それをカウンターの上にぱらりと重ねて、ひょいひょいと駄菓子を抱え込む。 「養ってなんかないから。 全部あとで返してもらうつもり。 ……この菓子代もツケとこうかな」 駄菓子で、さらに半額だというのに。 どうやら、守銭奴であることは間違いないようだ。 (-202) 2022/08/18(Thu) 23:55:09 |
【秘】 花で語るは ソニー → 鳥葬 コルヴォ【港の埠頭】 明くる日。青年はいつだか貴方と遭遇した場所に再び訪れた。 きょろきょろと相手の姿を探す目元には僅かな疲労が滲んでいた。 されど、そんなのは相手には関係のないこと。別に出会えたからって言葉にするつもりもない。 片手にはオレンジ色のラナンキュラス。それ以外の荷物は一見したふうでは見当たらず。 また、視界の殆どを海が占めるその場所までやってきた。 (-203) 2022/08/19(Fri) 0:04:36 |
【秘】 暗殺屋 レヴィア → 小夜啼鳥 ビアンカ諦めたように見せる標的が、その実全く諦めていない、 という光景は、もう何度と見てきた。 だから、手を上げた所で油断はしない。 ───しなかった、のだが。 「!」 扉の蹴破られる音、多数の声。 それにちらりと夕闇が動いた。 それは機械じみた女の、確かな隙であった。 一瞬の隙を突かれ、銃口を避けられ距離を詰められ る。 女は一歩引こうとするが、貴方の捨て身の行動の方が早い。 顔に体液の混ざったものを吹きかけられ る。 腕で防ぐことで目を潰されることは防いだものの、 視界は一瞬塞がる。 自動拳銃を握り、此方に銃口を向けられ る。 「─────」 女がぐらりと、後ろに倒れる。 ▼ (-205) 2022/08/19(Fri) 0:14:21 |
【秘】 暗殺屋 レヴィア → 小夜啼鳥 ビアンカ───ただしそれは、引き金を引くより前の話だ。 後ろに倒れながら、跳ね上げた脚で銃を構えた手を蹴り上げる。 引き金が引かれ、放たれた弾は天井へ。 照明を割り、ガラスが降り注ぐ。 辺りが一段暗くなる。 倒れれば、そのまま即座に姿勢を整え、足払いを。 頭に血が上った状態では、避けることは難しいだろう。 そうして体勢が崩れたならば、此方は跳ねるように立ち上がり。 足を振り上げ──── その脳天に向かって振り下ろす。 ゴンッ 当たれば鈍い音が鳴る。 痛みに体が鈍ったなら、貴方の手をシルクグローブの手が掴み。 バキッゴキッ 右手の指を3本へし折り、そのまま肘も折る。 最も簡単な武装解除。 てこの原理で込められた力は、女の細腕程度なら 即座に砕いてしまう。 ▼ (-206) 2022/08/19(Fri) 0:23:03 |
【秘】 永遠の夢見人 ロッシ → 無風 マウロ/* いいよ(いいよ) ぼっこぼこにされているようで何よりです。 ふふ、果たして手が空く時は来るものかな…?(? まだまだバチボコにされていってね〜〜Ciao! (-207) 2022/08/19(Fri) 0:28:40 |
【秘】 暗殺屋 レヴィア → 小夜啼鳥 ビアンカ───まだ、終わらない。 頭のリボンを片方解いて、きっと痛みに俯く貴方の首にかける。 そのまま、ギリギリ、と上に持ち上げるようにしながら、 どんどん締め上げていく。 人間の身体は高性能だ。 首を絞められれば、その苦しさから逃れるように、 体が勝手に力を加えられた方へ引き寄せられる。 上に持ち上げられるように力を加えられていたのなら。 苦しさから逃れるように立ち上がってしまう。 そうして立ち上がったのならば。 貴方は、従業員と女の間に張られた、肉の壁となる。 女の力加減は絶妙だ。 首に痕は残るものの、死にはしない。 蜘蛛の糸が垂らされた地獄のような苦しみを貴方に与えて。 そうして。 「私はここに、お金を届けに来ただけよ。」 「背中を向けた所を不意打ちで発砲しようとしたのはそちらの方。」 「ここで私を殺したら、貴方と、貴方の所属する組織の立場は相当に悪くなる。」 「戦争の火種になりたくないのなら。」 「───表を開けてくださるかしら。」 底冷えするような声で、再度、告げた。 (-208) 2022/08/19(Fri) 0:32:11 |
【秘】 小夜啼鳥 ビアンカ → 暗殺屋 レヴィア――ああ、まずったな。 銃声が響き、あてどなく放たれた弾丸がアンティークのランプを砕く。 降りしきる硝子の雨の中は、どばどばと放出されたアドレナリンせいでいやにゆっくりと落ちてくる。 後悔の色が、色濃く脳裏に滲んでいた。 ビアンカ・ロッカは育ちが悪い。 それでも、この街でマフィアに尻を振って傅く日々の中 まだ自分にこんな狂犬じみた部分が残っていたことに驚いていた。 ――ちょっと脅すつもりだったのに。プロじゃねえか、こいつ。 足元を刈り取られ、肩から床に叩きつけられる。 潰れた肺から空気が絞り出されて、喉が締まって―― 「 ぎ 、ぁっ…」脳を貫くような衝撃に、再びぼたぼたと鼻血が落ちた。 あえぐように伸ばした手が掴まれて、爪を立てる間もなく伸びて── ばき、ごき。 伸びきった間接が軋む音は体内を伝わり、妙に確りと聞こえてきた。 「 あ 、、ッ、ぐ 、ぇああ あ ああ !!」痺れるような破裂音と、骨の内側から感じる熱。 錯覚だ。 一瞬遅れて、もう痛みとだけは認識できないような激痛が走る。 壊れた玩具のように、押さえつけられた格好で絨毯を転がって―― ↓[1/2] (-209) 2022/08/19(Fri) 0:48:26 |
【秘】 小夜啼鳥 ビアンカ → 暗殺屋 レヴィア↓ がくん、と。 その体が、持ち上げられる。 「っ、……ぁ、――ち、……──ぃぎ、、ぁっ、……ぅ、え…ッ」 釣りあげられた雑魚のように、足をばたつかせる。 床に散らばった硝子でずたずたになった肩口の肉が、暴れるたびに鮮血を溢し、 モノトーンの服をワイン・レッドに染めていった。 「……、……っ、」 かふ、と乾いた呼吸に、ぼごりという汚らしい水音が混じる。 血の泡が唇の端に浮かんで、絨毯を汚した。 「……、…〜〜!」 たん、たんと。 首を絞め揚げるリボンのふちを、掌がタップする。 「……、……わが、……った、…、も、…やめ、……て、…」 こちらを向く従業員たちの目と銃口は、戸惑うように揺れている。 ビアンカはそちらに向けて、掌を下に向けて振った。 ――ばらばらと、銃が床を向く。 「……、あけ、…るから、……はな、……、ってよ……」 涙でぐしゃぐしゃになったアイシャドウが、充血した瞳を不気味に彩る。 肩越しに無理矢理振り返った横顔に、抵抗の意思はないようだった。 (-210) 2022/08/19(Fri) 0:49:39 |
【秘】 家族愛 サルヴァトーレ → どこにも行けない ヴェルデ>>3:=4 スープも飲む、と君が口にすれば、男はまた君の頭を撫ぜた。先程より少し強く、よしよし、それでいい、と言った感じに。 「そうかい」 「よく食べられるようになったね。偉いぞ」 食が細い、とは言え。 口にしよう、と思えるほどには変わってきている。それが、男にとっては嬉しかった。 「おや、辛いのも食べられるの? 大人だねえ。……っと」 「こら。全く」 少し茶化したりしてから、財布に手を伸ばす君を軽く制止。店主に微笑んで目配せをして、悠々と自分の財布を取り出す。 「こういう時は、大人に甘えてればいいの」 先程君を形容した言葉を簡単に剥奪してしまう。 長い指で長財布の中を探って、紙幣を一枚。受け取った店主は後ろを向いて、ソーセージを二つ手に取った。鉄板に乗せればじゅうと音がして、当たりを肉の焼ける香りが包む。 (-211) 2022/08/19(Fri) 0:50:52 |
【秘】 鳥葬 コルヴォ → 暗殺屋 レヴィア「何も。くだらない与太話です。」 台本通りの恍けが返れば、何とも白々しくそう答えた。 あなたは答える義理も無いのだから、想定通りの返答だ。 「あの様子じゃ、処断でまた揉めに揉めるんじゃないですか。 お二人は殺さないって方針で一致していたように見えますけど。 他がどうだかは、わかったもんじゃありませんし」 お二人、という言葉が指すのは、件の顧問と幹部の事。 けれど幹部相当の立場の者など他にも居る。 姿無き第三者も。 彼らの一存が全てではなく、そも現状のトップはアンダーボスだ。 何処も彼処も一枚岩ではない。一夜にして見解が覆る事もあれば、 まったく予測不能の場面で死が齎される事もあるだろう。 「どうなるにしても、どうにもならないことです。 あんたが始末される事になって、その時まで俺が生きてたら。 その時は責任持ってあんたを猫にしてやりますよ。」 結局の所、これは取るに足らない口約束でしかない。 もしも死ぬなら、生きていたなら、それが実行可能であれば。 何もかも、そんなくだらない皮算用の上の与太話に過ぎないのだ。 (-212) 2022/08/19(Fri) 0:51:11 |
【秘】 鳥葬 コルヴォ → 暗殺屋 レヴィア「俺は人殺しの道具に罪は無いと思いますがね」 「人殺しの人間だろうと、どうだっていい事ですが。 誰も彼も、死ぬ気が無いなら せいぜいいつまでも死に損なっていればいいだろうに」 ふと視線を外して、殆ど独り言のように投げ出したのは その通り、誰に言うでもない言葉でしかない。 (-213) 2022/08/19(Fri) 0:51:32 |
コルヴォは、生きている人間と死に損ないが嫌いだ。けれど、 (a24) 2022/08/19(Fri) 0:52:02 |
コルヴォは、仕事が増えるのは、好きではない。 (a25) 2022/08/19(Fri) 0:52:10 |
コルヴォは、これが私用の口約束であっても反故にはしないけれど。 (a26) 2022/08/19(Fri) 0:52:26 |
コルヴォは、良い迷惑だから、この口約束が果たされなければ良いと思う。 (a27) 2022/08/19(Fri) 0:52:34 |
【秘】 愚者 フィオレロ → ”昼行灯” テンゴ「そういうものですかねぇ。 想像できませんけど……できてたら既に持ってるかぁ……」 貴方の言葉を聞いて、淡々なのかぼんやりしているのか曖昧な瞳で「ふんふん」と何事か勝手に納得した顔をして。 「と言う事は、俺が何かを求める日が来る可能性があるなら、 テンゴさんが俺の事をとことん愛でて突き詰めたくなる日もくるかもしれないんですね」 なんてシレッと言う。当時は今と違って生意気さは少ない代わりに、その辺りは駆け引きよりは堂々と伝えてくる……要するに事の重大さをよくわからず発していたのである。 「へぇ、随分と奇妙な色ですね。面白い性質?爆発するとか?」 (-214) 2022/08/19(Fri) 0:57:21 |
【秘】 陽炎 アベラルド → 鳥葬 コルヴォ「そいつは、」 「──いいね。羨ましい限りだ」 一体それは、どの言葉に宛てられた返事だったか。 数瞬の間。 狭い路地を劈く二つの銃声を皮切りに、 少しの間凍てついた空気が砕けた。 放たれた弾丸は確かに胸を捉え、 しかし命を奪うまでに至らず。なら、厭わず。 こちらとて窮地には何度も巡り合ってきた。 走る激痛も流れ出る血も抗うのをやめる理由にはならない。 だからこちらも踏み込み、拳を握る。 貴方の頬を目掛けて振り抜かれたそれは容赦も躊躇も無く。 普段ならここで銃を奪う選択を取るはずだ。 どうしてそうしなかったのだろう? 痛みに整わぬ息を抑える。それは当たろうが躱されようが、 勢いのまま半ばたたらを踏むようになった体勢はそのまま崩される。 ふわりとした感覚はそのせいか、失血のせいか。 けれど貴方を睨み上げる瞳は尚も鋭く。 それが作ったものなのか、はたまた、心からの物なのか。 その表情は獰猛な笑みだ。 狩られるのはこちらだというのに。 かろうじて握っていた銃を貴方の額に向けた。 どちらの引き金が、先に引かれただろうか。 (-215) 2022/08/19(Fri) 1:00:50 |
【秘】 陽炎 アベラルド → 鳥葬 コルヴォ/* ciao! 配慮ありがとうございます! お気持ちに甘えてそのようにいたしました! フフ 楽しい 感謝……。 (-216) 2022/08/19(Fri) 1:03:33 |
【秘】 愚者 フィオレロ → 鳥葬 コルヴォ「その癖律儀に逃げないで声を聴いてるんだねぇ。 今、子供の頃の君がいるから?それとも罪悪感かなぁ」 「俺はそんなに"自分のせい"って決め付けるなら、 それこそ死者の…声?が聞こえるならちゃんと言い残すの聞かないと罪悪感に潰されそうだもんなぁ」 あと、呪われそう。なんて付け加えて。 さすがにいつものノリの応酬をして落ち着きを取り戻してきたのか、座っていた状態からようやく体を起こして立ち上がる。 「そんな嫌いたくなかったなら放っておけばよかったのに。 どうせ俺、ここが死んだ場所ならブツブツ言ってただろうし。 俺と話したところで、嫌いになるばっかりだったんだろ。 その対象が"俺"か、"君自身"の事かは知らなかったけど。 なにより君はノッテの為になる仕事がまだできるけど、 俺は何を言おうともうノッテの役にも立たないのだから」 (-217) 2022/08/19(Fri) 1:07:11 |
【人】 花で語るは ソニー>>24 ストレガ 舌打ちにはさも困ってしまったみたいに萎縮してみせるものの、それも少しのうち。 懲りずに相手に声を掛け続けてきた男は、多少の威嚇じゃ慣れたものになってしまっているのかも。 「そう? じゃあ早い内なら祭りが終わった頃にもう一度探すよ。 ああ……まだもう少し使いそうなんだよね。だから、もうじきってこと。 今話したって困っちゃうかもしれないし、その時にお話するかも」 完全に壊れてしまって今、というわけではないらしい。 何を指しているのか不明瞭な頼み事も、さておき休業中の相手に話すべきじゃない。 今は仕事の話ではなく、世間話に留めておく、それだけ。 「ちょっと細工の細かいやつだからさ。指に合わせてサイズ合わすのが大変かなって。 元買った店がなくなっちゃったから困ってて。もうちょい広げときたいんだよなあ。」 替わってついでの用事の方は、もう少し目処が立っているようだった。 ポケットから取り出した、翡翠の嵌った指輪をコロコロと指先で転がす。 (25) 2022/08/19(Fri) 1:08:35 |
【墓】 家族愛 サルヴァトーレ>>+9 アベラルド 「もちろん、是非ね。聞いてくるさ」 「一番最初に喜ぶのを聞くのは僕だけど、それを聞けるのは君のおかげでもあるのだし」 バレていないよな、と伺う先にはいつもの飄々とした笑顔。 どうせどちらでもこの男は笑うのだ。気づいていてもいなくても、瞳の中に君がいるというだけで楽しそうに。 いたずらを仕掛けられれば嬉しそうに引っかかる。 冗談で強請ったものを本当に買い与えようとする。 そういう男だと、きっと君は知っている。 「ああ、そうなの? 意外だな。もうとっくに見に行ったのかと」 「よければ僕が、エスコートさせていただくけれど」 またそんな風に、懐っこく笑うのだ。 (+10) 2022/08/19(Fri) 1:09:57 |
【秘】 銀の弾丸 リカルド → どこにも行けない ヴェルデ「それは……虐待というんだぞ」 知ってるか? と問うた顔は眉をハの字に曲げていた。 いつから入れられていたのか知らないが、こんなに感覚が麻痺するほどだということは、きっと物事の善悪がよくわからない内からずっと、ということなんだろう。 こういう話を聞けば、自分はなんて恵まれていたんだろうと思うほどだ。 孤児になったとはいえ、親のことなど知らずに孤児院で幼馴染に出会えていたのだから。 「あぁ、覚えておけ。 夢はな、叶えるためにあるものだ。 世の中難しいことだらけだが……お前にも、きっとわかる日はくるさ」 「……さて、と。少年、次に会う時は、新しい本を読んでいてくれ」 そう言うと、煙草の火を消して立ち上がる。 何も言われなければ、軽く手を上げ去っていく。 この時の俺は、貴方が自分よりも早くに亡くなってしまうなどとは毛の先ほども考えてなかったし、 知ることが苦しみを自覚することになっているなどと、思いもしなかったのだが。 きっとそれは、後の祭りだ。 (-218) 2022/08/19(Fri) 1:14:14 |
【秘】 花で語るは ソニー → 銀の弾丸 リカルド/* お疲れ様です。強い筋肉の描き方です。 こちらこそ間接的にお声いただき、ありがとうございました。 現状で結果についてはうまくコメントできない(投票も在るし)のですが、 処理順的には多分なんとかなりそうだな……と思いつつ、 ひとまずは結果を詰めるのは5日目開始以降がよさそうだなと判断しました。 結果に至るまでの過程を色々詰めるのは歓迎です! 改めてよろしくお願いいたします。 (-219) 2022/08/19(Fri) 1:15:17 |
【人】 piacere ラウラ【待ち合わせ場所】 >>19 ツィオ様 待ち合わせ時間よりも前、ゆったりとした足取りで近くまで来れば既に待ち合わせ人はその場で待っていて。 驚きよりも"らしい"のだと、そうした感情が先に湧いてきた。 少しの間だけ、煙草を吸う様子を眺める。 あまり、好んで嗜んでいるようには見えなかった。 それに何だか、浮かない様子にも見える……気がする。 止めた足をまた動かして、 少し足早に。 貴方の元へと向かう。 「…ツィオ様、」 ──お待たせしました。…と言いかけて、1度口を閉じた。 時間としては前なのだから、この言葉は違う気もする。 変わらない表情の中で悩むような時間があるのを、もしかすると理解されてしまうかもしれない。 「………お早いですね。…今日は、時間をお借りします」 女は三つ編みポニーテールに白ブラウス、黒のプリーツスカートというスタイルだ。 変わらないいつも通りのものでも構わないが【街中】のレストランやカフェ、【どこかのバー】等に向かうのであればと、そうした考えで。 勿論、隠し持つ武器もある訳だが。 (26) 2022/08/19(Fri) 1:20:22 |
【秘】 花で語るは ソニー → ガット・リベロ ルチア少し。息を詰まらせるような間があったかもしれない。相手の意図がわかったから。 あるいはわかった気がしているだけなのかもしれないけれど。 普段はくるくるとよく動くのだろう目が湛えたものに、明るいものは感じられなくて。 ゆっくりと、手の届く距離まで歩み寄る。 「……犯人を探そうとしてる? それとも、同じ目に会おうとしてる?」 復讐を誓うには、あまりに無計画で。けれど、それしか手立てがないのかもしれない。 自暴自棄になるには、やけに確信的で。けれど、それしか手立てがないのかもしれない。 止める言葉だとかを吐くには、相手のことを知らず。 他の男衆ほどには目線の位置の離れていない瞳に合わせるように、膝に手をついて背を丸める。 制止しているとも、また別の方法を差し出しているとも。判然としない言葉を吐く。 「オレは、……もし、オレがルチアを思う誰かだったなら。 誰ともわからないようなやつに傷つけられるのは、嫌だな」 (-220) 2022/08/19(Fri) 1:22:47 |
【秘】 銀の弾丸 リカルド → 花で語るは ソニー/* お疲れ様です、お返事ありがとうございます。 そうですね、吊りだけは能力行使の前にくるので、ここで吊られると能力を使わないまま死ぬことになりますので、結果だけは日付が空けてからと言うので問題ありません。 こちらの能力が、自分が死んでいては使えるたぐいのものではないため、先にそちら行った(成功してるかはさておいて)前提でやらせてもらえばと思っています。 所用を済ませて血の掟を破って単独で会いに行こうと思いますが、そちらはいかがでしょうか。 単独であれば2人で話せそうな場所に向かうと良さそうでしょうか。 こちらこそ、どうぞよろしくお願いします! (-221) 2022/08/19(Fri) 1:28:53 |
【人】 冷たい炸薬 ストレガ>>25 ソニー 「なんだか知らないがこっちにも準備ってもんがあるんだ。 後から妙なモン持ち込んで出来ないから他所当たれ、 ってなってもあたいは責任取らないよ」 珈琲を一口、つれない返事。 物がわからなければそれ用の道具も揃えられない。 ストレガは準備が出来ない仕事は面倒だと思っている。 が、世間話だというならそこはそれ。 次いで示された指輪には今度こそ大きなため息をついた。 「……なあ、あたいは彫金師じゃないんだぜ。 指輪職人でもなきゃ、宝石商とも違う。 万力でぶっ潰しながら金鎚かなんかで叩くか、 金属ドリルで穴を削り広げるか、それくらいしかないよ。 じゃなきゃその石だけ取っ払って、デカい台座買ってきて そこに嵌め直すかだ。本当にそいつが惜しいなら、 ちゃんと装飾品を扱うとこに行きな」 (27) 2022/08/19(Fri) 1:33:27 |
【人】 狡兎 ツィオ【待ち合わせ場所】 >>26 ラウラ 襟元を正し、貴方を見る。 「今来たとこだよ。 そりゃね、美人に誘われたらいつだってはせ参じるし、 気分だって高揚して余計なことまで言うもんさ」 嘘と分かる嘘を吐いて言う。 煙草を慣れない手つきで地面に落とし、 踏み消してゴミ箱に入れた。 「いいよ。 俺も丁度、話したいと思ってたとこだったから。 こんな偶然ってあるんだね、俺たちもう付き合っちゃおうか。 なんて、分かってるよ、もう少し楽しい話をしようか。 何かを、聞かせてくれるみたいだし」 言えば、エスコートのように道の先を促す。 行先は、【どこかのバー】だ。 薄暗く、人払いもできるそこなら。 誰にも聞かれないし。誰にも見られない。 何を話しても、何をしたところで ――それを見咎めるやつすらいないから。 (28) 2022/08/19(Fri) 1:39:30 |
【独】 鳥葬 コルヴォ/* シンプルにキャパがヤバいし今日の襲撃はおやすみにしよっ……かな!? PC的にもノッテ側はもう確実に殺してくれないから行く理由無いし (レヴィアちゃん除く そこは仕事増やしたくないから行かないし) 流石にアルバをボロボロにしたいわけでもないんだよな…… (-223) 2022/08/19(Fri) 1:49:19 |
【秘】 家族愛 サルヴァトーレ → 小夜啼鳥 ビアンカ娼館の女たちは籠の鳥。 みんな各々に事情を抱え、或いは夢を持ち、或いは破れて、春をひさぐ。 彼女らが持つのは己の身体ばかり。華奢な脚と柔らかな羽根ばかりだ。くちばしを武器にすることは許されず、ただ甘いまやかしを囁くためだけにそれは使われる。 一夜の夢の延長線を白昼の下で紡いでいる。 誰も見ない戯曲の終わりが悲劇でも喜劇でも気にする者はない。 売って買われる身体。切り売られる性。都合のいいことだけを謳う唇。 それでも本質的なものを明け渡す気はないと言うように、いつも冷えた目の底。 だから男は君が好きだった。全くの本心、心の底から。 「なら、もっと強請ってくれればいいのに」 「これじゃ召使いにもなれやしないな」 微笑う男は、嘘などつかない。 男は、白馬の王子様ではない。 君の手を引いて連れ出すことは、ない。 ▼ (-224) 2022/08/19(Fri) 1:56:43 |
【秘】 家族愛 サルヴァトーレ → 小夜啼鳥 ビアンカ「もちろん」 いつもの調子で男は言う。 「僕はそのためにいるんだよ、ビアンカ」 微笑う男は、嘘などつかない。 つくことは出来るのだろう。 誤魔化しも出来るのだろう。 隠すことも出来るのだろう。 そのどれも、いつでも、男はしなかった。 いつもただ、真実だけを口にして笑った。 それは浅慮だったのかもしれない。 (-225) 2022/08/19(Fri) 2:01:59 |
家族愛 サルヴァトーレ(匿名)は、メモを貼った。 2022/08/19(Fri) 2:13:28 |
【秘】 永遠の夢見人 ロッシ → 愚者 フィオレロほとんどのことは、普段通り程度に意味ありげな笑みと共に流した。 なお気になることがあれば移動してからまた聞いてくれ、といったところだろう。 ──何もないとはどの口が言ったものか。 いや、口にしてはいないのだが。 リビング・ダイニング・キッチンの境界のない広い部屋。 深い色合いのシックな棚やテーブル。 一目で高級なのがわかる革張りのソファー。 壁にかけられた何枚かのレコードのジャケットは、 その存在を主張し過ぎずに部屋の雰囲気に馴染んでいる。 その他にも、室内を彩る小物は少なくない。 彼に案内されて行けば、あの店の内装を好む人間の住んでいそうな、 派手さはないが充実した落ち着いた空間があなたを迎えた。 ここがバーのVIPルームだと言われても、恐らく疑うことはなかった。 それくらい、完成された部屋だった。 それこそお手本のような。 二階にあるだろう私室や他の部屋も、きっとそう変わらない雰囲気だろう。 彼はキッチンを一度見やり、少しの間なにかを考えてから、 棚の上のアロマキャンドルに火を点けた。黒の陶器の香炉の中で炎が揺れる。 ほんのりと甘い、カモミールを主としたやわらかな香りが室内に広がっていく。 部屋を眺めるあなたに、二人掛けの方のソファーを示し、 彼自身はその斜め前の一人掛けのものに腰掛けた。 (-226) 2022/08/19(Fri) 2:15:03 |
【秘】 家族愛 サルヴァトーレ → ノーモアベット マキアート祭りの喧騒から二人、逃れるように遠ざかる。 人混みにあてられた身体は、一口も飲んでいないのに火照った。 「少し飲みたいな」 男がはにかんで、真っ直ぐに君の目を見た。 細めた瞳の真ん中に、誰でもない君だけが映って。 「どう? 今から」 (-227) 2022/08/19(Fri) 2:17:33 |
【人】 piacere ラウラ【マウロの部屋】 >>23 リカルド様 貴方の言葉に何かを答えようと顔を覆うままに口を開くけれど、喉が震えて上手く言葉を紡げない。 己の中でここまで大きな存在があることに初めて、気付いてしまった。 そう、これはきっと── 喪失感 。女にはまだその名前を理解出来ていないけれど、いつかにも感じたもので……忘れてしまったもの。 一度袖で涙を拭い、差し出されたハンカチを受け取る。 そこで見えた表情はいつも通り ではない だろう。貴方はベッドに腰かけているから、視線はやや下に向かうのだろうか。 であれば 涙は床へとポロポロと零れ落ちて、拭ったはずのそれもあまり意味が無くなってしまった。 ラウラは、知りませんでした。 マウロ様がラウラのために何かを残してくれようとしたこと。 知りませんでした。こんなにも考えてくださっていたこと。 知りませんでした。……マウロ様、ラウラは。…ラウラ は、 「マウロ 様……、………どう、して。 ……どうし て、…ずるい、です…………」 いたい、 くるしい。 かなしい。 置いていかれる事がこんなにも辛いことだと、わたしはまた 理解するのです。 受け取ったハンカチは、直ぐに涙で濡れてしまった。 声を上げることは無いけれど、貴方に迷惑をかけてしまうのではないかと思考するけれど。 どうすればこの涙が止まるのか、本当に分からないのだ。 「……ごめん、なさい………………………」 (29) 2022/08/19(Fri) 2:40:27 |
【秘】 無風 マウロ → 花で語るは ソニー君がレースの最中、忙しなくしていたのなら。青年は反対に、殆ど動きなくただレースの光景を眺めていたのだろう。 時折、手に持ったビールを煽るくらい。まるで映画を見ている時のように。 そんなだったものだから、負けが分かった時もいつもみたいに不機嫌になる事はなくて。 何だか気が紛れたような、少しだけ穏やかな気持ちで空の瓶を握っているだけだ。 「よくもまあ、飽きないもんだ。 このために生きてるって奴もいるくらいなんだろうな」 注釈を聞いては、そうなのか。と口にして。 きっとこの先もふんわりと覚えているのだろう。少なくとも、来年もこの熱気にあてられれば嫌でも思い出すに違いない。 そして不意に。君の手の熱が伝わってくると、怪訝そうな顔でそちらを見る。 そういった行為に慣れていないものだから、振り払うべきなのかも迷って。 君のその表情を見れば、事故でこうなっているわけではない事は分かる。 迷った末に、口を開いて。 「別に」 「それは良いって言っただろうが。賭けに勝ったのはお前だ」 「好きに決めろよ、何処に行きたいんだ。それとも、何か欲しいものでもあるか」 (-228) 2022/08/19(Fri) 3:17:10 |
【秘】 ショウダウン ヴィオレッタ → 小夜啼鳥 ビアンカ>> ビアンカ 「はいはい。お世辞でも、嬉し……――」 照れ隠しの雑な返事。 紫煙よりも淡く空気に溶けるような声と、見つめる瞳に それは続く言葉を失う。 今日も美しい貌。 綺麗で、艶があって、凛とした。 けれどそこに普段は見ない ――隠していたのかもしれない――儚さがそうさせた。 つい口を閉ざして注いだワイングラスから顔を上げると、 幻のように消えてしまって。自分の目を疑った。 仮定の言葉に苦笑をひとつ。 そう来るのでしたら、 少しくらいは夢の話に酔っても良いでしょうか? 「その時は常連客二名、にしてください。 趣味に合うワインを用意しますので」 あなたと同じ笑顔で要求する。 客ではなく大切な人を。 ――どうせ夢に酔うならひとりではなく二人で。 「二人の夜に」 言葉を追いかけ、グラスに口付けする。 (-229) 2022/08/19(Fri) 5:25:44 |
【独】 ショウダウン ヴィオレッタ/* >>17 >>29 ラウラさんもしんどいね、とても辛い……。 強く生きて、なんて言えない。 >>a16 リカルドさんに頑張ってもらいたいけれど、 リカルドさんも死ぬほど辛そう。 でもリカルドさんなら乗り越えられるはず。たぶん、きっと! (若干PLへの信頼(?)混ざってるね、これ) ストレヴィ組くらいしか希望はないの? (-231) 2022/08/19(Fri) 5:37:23 |
【独】 ショウダウン ヴィオレッタ/* 死者たちのね、色々もね?しんどいのですよ? >>+3 先輩?? 匿名でも言った気がするのですが、泣きますが? その手帳見たらめさめさ泣きますが?? 見なくても泣きますが?泣きRP頑張りますね。 ……これ以上は先輩の精神が怖いので、ソロールで。 >>+4 >>c4 >>+8 ヴェルデくん……………………。 ビアンカさんとのやりとり、ずっと好きでした。今も好きです。 幸せになってほしかったし幸せにしてあげてほしかった〜〜。 ちょっと、ちょくちょく喧嘩するけれど似たもの夫婦の幸せな家庭を築いてほしかったNo.1です。あなたたち。 二次創作していいですか?しますね?ダメです、ハイ。 >>+5 アベラルドさん、絶対に死なないと思ってた。 ルチアちゃんの為にも死んでほしくなかった、のに、なー……。 これも泣きますが?辛いが辛いですが?? こういうのダメ、本当ダメ。最高です。ダメです。 先輩のもそうだけれど遺された本心とか、ダメ。好きです。 ……寝落ちして起きて、お返事してたらこんな時間。 ちゃんと寝ましょうね。ハイ (-232) 2022/08/19(Fri) 5:59:14 |
【秘】 ガット・リベロ ルチア → 永遠の夢見人 ロッシ/* お疲れ様です! 絶賛風邪っぴき中ですが、前回の投票漏れはうっかりなのですいませんでした。 今回の投票先はwho結果によりラウラに設定済です。よろしくお願いします〜。 (-234) 2022/08/19(Fri) 6:25:05 |
【秘】 ガット・リベロ ルチア → 花で語るは ソニー「──わたしが、嫌じゃなかったとでも?」 返す言葉と共に、少女は笑った。 それは問いかけだ。答えのわかりきっている事。 そうであったなら、どれだけ良かっただろう。 今もなお、ただ日常を謳歌できる程に、この心臓が冷たくあってくれたなら、どれだけ。 「──大丈夫。武器もありますから」 太腿に隠し持っているハンドガン。 少女はワンピースの裾を持ち上げて、ホルスターに収まったそれを見せる。 (-235) 2022/08/19(Fri) 6:31:58 |
【独】 デッドヘッド ヴェネリオ『誰も心に許すな、誰も信じるな。 大事なとき誰も守れなくなるぞ。』 俺の守りたかったものは、なんだ? 孤児院の子等だったか。 あれは先代の形見みたいなものだ。 いつかの婚約者か? 悪いが顔も思い出せん、写真は全部捨てたからな。 その甘い大好きな菓子か? 一生ドルチェしか食べられないのなら気でもおかしくなりそうだな。 他愛ない友との会話か。 ああ、好きだったさ。 ファミリーとのやり取りか。 そうだな、いつも目が離せない奴等で。 彼への花束か。 この国で手に入る花からずらすのは大変なんだ、それこそ季節をずらして注文したり。 大事だった、執着していた。心の隅に唯一の安寧として宿っていたひとつの花があった。 ずっと血の気の多い、誰も信じられない世界であの時間だけは人であれた。 化け物だと悪魔だと、地獄に落ちろとこびりついた泥が足を埋めていくのにそこにいつも咲いているものだから。汚れるなと、馬鹿みたいに守ってやりたいと思っていたんだ。 こんな沼地にその綺麗な花をつれてきたのは他でもない俺だったのにだ。 (-236) 2022/08/19(Fri) 7:33:56 |
【独】 デッドヘッド ヴェネリオ「死ねばよかった」 死ねばよかったんだ、俺も。わかったときには遅くて。 まさかその花が俺たちのファミリーを殺していたなんて想像もしていなかった。 あの花のことだけはなぜかずっと信じていたんだろうな。 俺ができることはもうそんなに多くない、だが0にもできない。 長く生きた人間の未練、まだ全然知らんだろう。 俺は が生きることに賭けてるんだ、頼むよ 。 俺にその花を手折らせないでおくれ。 すべて何もかも俺の勝手で、背負わせてばっかだったなあ。 何て甘えた文言。 次に会えたら、もう止めるから。 (-237) 2022/08/19(Fri) 7:38:06 |
【秘】 花で語るは ソニー → 銀の弾丸 リカルド/* 了解しました。 場所の指定は(ロールの流れからして)そちらにおまかせしてよろしいでしょうか。 思いつかない場合、ソニーに任せた場合は【どこかのクラブ】になります。 その後の影響も鑑みると時間の指定は夜になるかな…… (-238) 2022/08/19(Fri) 7:43:04 |
【独】 鳥葬 コルヴォ/* 寝て起きてオレは気付いちゃったんですけどこの叢魔陣営ってやつ もしかして狼同様他陣営に滅されるか他陣営を滅さない限り村が決着しないから 日数の様々の為に生かされるのはオレの可能性もあるってこと………? …………そうじゃないといいな〜!!!(頭を抱える)(いいけど) (-239) 2022/08/19(Fri) 8:15:21 |
【秘】 銀の弾丸 リカルド → 花で語るは ソニー/* 他に人がいるような場所がいいでしょうか? 能力行使を考えると二人だけになれる場所のほうが良いかと考えていましたが。 人(店員)がいてもよければバーで構いません。まぁVIPルームみたいなのもあるでしょうから、個室に入るとかでもいいかなと思っています。 時間帯はそうですね、自分も夜が良いと思います。 (-241) 2022/08/19(Fri) 8:35:42 |
【人】 ショウダウン ヴィオレッタ【賭博場】 今日も今日とてカジノの門は開く。 祭りの喧噪に負けない歓声と悲鳴の坩堝は今日も盛況のようだ。 であるならば、この勤勉なディーラーが居ない訳もなく。 「いらっしゃいませ、お客様。 本日はどの遊戯になさいますか?」 今日も笑顔で客を出迎える。 (31) 2022/08/19(Fri) 8:41:20 |
【人】 銀の弾丸 リカルド【マウロの部屋】>>29 ラウラ 「……謝らないで良い」 こんな泣き方をされたことは今までになかった。 女の涙を見たことがないなんてそんな事は言わないし、冷たくして泣かせたことなら何度もあるくらいだが。 それでも、幼馴染を思って泣いている女をどうすればいいかなんて、俺にはわからない。 これがツィオなら、歯の浮くようなセリフを吐いて慰めるのだろうけど。 そんな言葉を操る自分は最早自分ではない。 だから、自分ができることと言えばそんなに多くはなくて、腰掛けていたベッドから立ち上がると貴方に一歩近づいて、手を伸ばした。 子供にやるようにできるだけ優しくその頭をぽんぽんと撫でて、少しだけ思案を重ねて、ゆっくりとその耳元に顔を近づけて―― ―――紡ぐ言葉をその耳に溶かしていく。 (32) 2022/08/19(Fri) 8:53:46 |
【秘】 銀の弾丸 リカルド → piacere ラウラ「アイツは絶対、 俺がお前のもとに帰してやる。 だからその写真は、お前の手で渡してやってくれ」 俺にはそれが出来ないかもしれない。 貴方も、出来ないかもしれない。 それでも託さずにはいられない。 「 お前のことは気がけて見ていた。 ―――俺の、困った上司と一緒に。……お互い上司には振り回されることだな」 (-242) 2022/08/19(Fri) 8:54:54 |
【秘】 無風 マウロ → 銀の弾丸 リカルド/* ご提案ありがとうございます! こちらとしては、蘇生時に無理して動くくらいの状態を想定していたので 内容はそれで問題ないかと思います! 起き上がることも本来推奨されないくらいの方が自然でしょうからね。 (-243) 2022/08/19(Fri) 9:14:19 |
【秘】 鳥葬 コルヴォ → 花で語るは ソニー視界に入るものと言えば、その大半が海か空。 あなたがその場所を訪れたのは、以前別れ際に言ったように もう少し半端ではないどこかの時間だっただろうか。 何れにしても祭りの人混みとは少しばかり縁遠いその場所に、 パスカルと名乗った喪服姿の男は、この日も変わらず佇んで。 視線は遠く何処かを見遣り、薄く煙草の煙を漂わせるばかり。 こちらもまた見た限りは大層な荷物はありはせず、 けれど、ともすれば口の端でも切ったのか。 髪でやや隠れた側の頬には、病的に白いガーゼが貼り付いている。 察するに、何事かあったのは何もあなただけではないらしい。 そこへあなたがぱたぱたと足音を立ててやってきたとしても、 声を掛けられるまではそちらを見遣る事が無いのは 単なるみせかけだろうか、なんてのはやはり定かではない事だ。 (-244) 2022/08/19(Fri) 9:24:19 |
【秘】 デッドヘッド ヴェネリオ → ”昼行灯” テンゴ「ガキっつーか……悪いな、兄弟」 俺は人一倍死に近い場所にいる。先の血に魅入られてる。 そしてひとつ、その枷は外れそうになってんだ。 その背中を見送り、一晩たったあと。 ヴェネリオは会議室に現れず言伝てだけが言い渡された。 その後彼が一度アジトに帰ったっきり、 部屋から出てこないのをどこからか知らされただろう。 (-245) 2022/08/19(Fri) 10:19:01 |
【秘】 葬送 コルヴォ → 陽炎 アベラルドもしもあなたの放った銃弾が掃除屋を捉えたなら、 それは運良く肩口程度で済んでしまったのだろう。 勢い良く振り抜かれた拳もまた確かに頬を打ち据えて、 けれど掃除屋はそのために生まれた隙に付け入って その体勢を突き崩しに掛かる事を厭わない。 一度命のやり取りが始まったなら、もう後戻りはできない。 今更躊躇うなら、後悔するなら、初めからそうしていない。 そんな一瞬の騒乱の後。 息吐く間も無く、言葉も無く、また互いに視線と銃口を向け合う。 見下げる視線は、あなたと対照的に随分と冷めたもの。 ともすれば、この世の何もかもに失望したような。 「嫌な仕事だ」 結果として、引き金が引かれたのは殆ど同時だった。 然してほんのわずか、然れど十分に、掃除屋の方が先だった。 鈍い痛みがじわりと広がっても、それは手元を狂わせない。 或いはそれさえ織り込み済みで動かなければならない。 確かに見下ろす視線の先、その頸へと狙いを定めて、 乾いた銃声が、またふたつ。慈悲に満ちたダブルタップ。 その間に、あなたの最後の一手が喰らい付いて。 けれどやはり幸運にも銃口はブレて、額へ向けられた筈の弾丸は 掃除屋の髪に隠れた側の頬をやや掠めるに留まったことだろう。 (-246) 2022/08/19(Fri) 10:33:24 |
【秘】 葬送 コルヴォ → 陽炎 アベラルドそうして路地裏はまた静寂に包まれる。 交わした言葉の通り、烏は屍を啄まない。 爪を下ろし、嘴を閉じて、暫しその亡骸を見下ろすだけだ。 本来であれば狩る側だった筈の、まだその時ではなかった筈の、 けれど狩る側ではなく、ただ相対する事だけを選んだ者の。 或いは、帰りを待つ者が居る筈だったその亡骸を。 「本当に、運の無い」 「なんであんた達が先に死ななきゃならないんだか…」 後悔はしていない。殺す事を躊躇った事も無い。 後悔するくらいなら、初めから誰も殺していない。 だからただ、人知れず零した言葉は遣る瀬無さだけのもの。 「Addio. 嫌な仕事だ」 口の端を切って、頬を切って、鬱陶しく血の滴る片頬を 手袋に覆われた手の甲で乱暴に拭えば、鈍い痛みが走る。 心底嫌気が差したように呟いた。 「だが、誰かがやらなきゃあならない仕事だ……」 かつん、なんて軽いものではない足音が響く。 踵を返し、そのまま重く、鈍く、靴底を鳴らして。 たった一人の葬列は、路地裏を去って行く。 後に残るのは、屍だけ。 (-247) 2022/08/19(Fri) 10:34:08 |
コルヴォは、一度、二度、乾いた銃声を路地裏に響かせて。 (a28) 2022/08/19(Fri) 10:34:22 |
コルヴォは、そうしてまた死に損なった。 いつかの時の事。 (a29) 2022/08/19(Fri) 10:34:29 |
コルヴォは、どうしようもない死にたがりだ。 (a30) 2022/08/19(Fri) 10:34:37 |
【秘】 鳥葬 コルヴォ → 陽炎 アベラルド/* これまた描写をフニャ〜と曖昧にしても困りそうだな……と思ったため 結果やこちらの行動などなどやや確定気味にお送りしました。 何か挟みたい行動や描写などあれば確定で挟んで頂ければと思います…… 楽しんで頂けていたらうれしい とても すごく…… こちらもお付き合い頂ける事に毎秒感謝しています……Ciao! (-248) 2022/08/19(Fri) 10:40:18 |
【独】 鳥葬 コルヴォ/* ・叢魔も日数的な都合でシステム的にポンとは死ねない枠 ・今日の蘇生がアベラルドさんに突っ込まれる ・それ以外の何らかのヤバいもの(思考放棄) このあたりが揃うと綺麗に針の筵が完成するんですが、 皆様いかがお過ごしでしょうか? オレはもうだめです 楽に死なせてはもらえない事だけわかる (-249) 2022/08/19(Fri) 10:51:54 |
【秘】 暗殺屋 レヴィア → 小夜啼鳥 ビアンカ時間にすれば、10秒足らずの攻防戦。 素人の従業員では発砲などできなかっただろう。 貴方に当ててしまう可能性があるから。 悲鳴にも,血にも。 たじろぐ様子一つ見せず、その手で腕をへし折って。 食い込むリボンは、貴方の命をギリギリ潰えさせない。 マフィアの中で、最も死に近い女。 それがこの暗殺屋だ。 銃が床に向くのを見て、締める力を緩める。 きっと緊張状態から解除された貴方の身体は、 床に崩れ落ちる事となる。 そっと、貴方の血がべったりとついた自動拳銃を拾い上げた。 「物分かりが良くて助かるわ。」 「病院には早めに行くことね。」 汗の一つもかかない女は、そう告げて。 扉が開けられたなら、そちらへと歩を進める。 ▼ (-250) 2022/08/19(Fri) 11:06:57 |
【秘】 ”昼行灯” テンゴ → 愚者 フィオレロ「かわいい部下は幾らでも可愛がってやるさ。」 さてな、と笑う。 俺の後継にでも据えてやろうか、なんて考えながら。 「茶が爆発してたまるか。色が変わるんだよ。レモン汁を入れると青から桃色に変わるんだと。」 お前さんもちょっとしたことで変わるかもな、と。 (-251) 2022/08/19(Fri) 11:11:43 |
【秘】 暗殺屋 レヴィア → 小夜啼鳥 ビアンカ店を出る、その直前に。 女は一度、貴方の方を振り向いて。 「何もなかったわ。」 「あの子とは。」 そう告げた。 何もない、わけがない。 血の香りがする女と夜鷹など、関わる場面は多くない。 しかして、マフィアが街娼を態々狙って殺す理由もない。 もし理由があるとすれば……"たまたま、仕事の場を目撃された"時くらいだ。 ───暗殺者は、自身の行った殺人を知る者全てを殺さねばならない。 だから。 『深く調べようとするな』と、言外に告げているのだ。 もし、知れば。 今度は貴方を殺さなくてはいけなくなるのだから。 「Addio.」 そうして女は今度こそ、店を後にしただろう。 後に残ったのは、床に散らばって汚れた、 くしゃくしゃの紙幣。それだけだ。 (-252) 2022/08/19(Fri) 11:15:43 |
【秘】 家族愛 サルヴァトーレ → 花で語るは ソニーアジトの隅で全体を見晴はるかす。すれ違うもの、出ていくもの、入ってくるものに声をかける。この子は変わらない、変わった、あとで話を聞かなきゃあ。さて、どうしようか────組んだ手に顎を乗せた、ちょうどその頃だ。 「ン。……」 「やあ、ソニー。ご苦労さま」 近づく君を見て、片眉を上げてご挨拶。見上げるように首を傾げた。 「君はいつも熱心だね。立派だったよ」 言いながら撫でようと頭に手を伸ばす。汲みとって屈んでくれるだろうか。くれなくても問題はないだろう。君の言葉を最後まで聞いた男は緩慢に立ち上がって、今度は上からその頭をぽんぽんと軽く叩く。衣服をぱっぱと正して、向き直った。 「そうだね。吸うなら出ようか」 「僕も少し、考えていたところなんだ」 (-253) 2022/08/19(Fri) 11:16:52 |
【秘】 暗殺屋 レヴィア → 鳥葬 コルヴォ「下請けは大変ね。」 「それでも、従う事だけが私達の価値だから、仕方ないわ。」 上の手となり足となり、汚れ仕事を行い危険を冒す。 それだけが自分達に求められた役割だ。 これといった見返りがあるわけでもない。 そんな役割なのは、きっとお互い様で。 「そう、よかったわ。」 「自分がいた痕跡なんて、一つも残したくはないもの。」 それは暗殺屋としての矜持か、 はたまた女の思想か、それを語ることはなく。 何の強制力もない一つの口約束を、 ただ淡々と交わし合う。 「貴方は。」 「人が死ぬことが嫌いなの?」 ふと、逸らされた分、夕闇があなたを見上げて。 零したのは、そんな質問だった。 (-254) 2022/08/19(Fri) 11:25:24 |
レヴィアは、血に濡れたリボンを捨てて、新たなリボンを買った。いつもの黒色だった。 (a31) 2022/08/19(Fri) 11:27:23 |
【秘】 銀の弾丸 リカルド → 無風 マウロ/* では、そのようにしましょうか。 リカルドは医術の心得がありそれを隠していました。 マフィアになってからも隠れて勉強などしており、その世界で生きていれば最前線で戦えるくらいの腕前です。 密輸用の倉庫地下に、もしものための医療施設を用意していて、そこで治療をする。 その後はリカルドの部屋に匿っていた、という流れでいければと思います。 吊りの心配は事前確認を運営にしたのでほぼ大丈夫なんですが、下手したら能力行使後にリカルドも死ぬので……、その場合はツィオに回収をお願いしようと思っています。 (-255) 2022/08/19(Fri) 11:37:14 |
【人】 piacere ラウラ【待ち合わせ場所】 >>28 ツィオ様 今来たとこ、なんてことは嘘に決まっている。 断定するのはいいことでは無いが貴方だから、と。 それを指摘することは勿論、ないのだけれど。 漂う香りに少しだけ目を細めて、ゴミ箱に捨てる流れまでを菫色に映す。 やっぱり何だか、似合わない。そう感じてしまった。 続く言葉には目をぱちぱちと瞬かせた。 「……ツィオ様も、ですか?」 そこはどうやら、予想外だったらしい。 スラスラと紡がれるいつもの言葉よりもそちらに反応して。 返事を考えている間に道を促されたから、黙って頷く。 ▽ (33) 2022/08/19(Fri) 11:49:53 |
【人】 piacere ラウラ【どこかのバー】 >>33 ツィオ様 ここに辿り着くまでに、以前訪れたことのあるとあるバーの存在を思い出して。 叶わなかった"また"に胸が痛くなる。明日が来ることが当たり前だなんて、そんなことあるはずもないと知っていたのに。 少しだけバーの中を見回して特に指定がなければ端の席に向かう。 開いたメニュー表は一般的なものが載せられているのかもしれない。 「…ツィオ様は、どうされますか?」 問いかけながら、女はサザンオレンジsakeを頼むことに決める。 何でも構わないとは言えないが、適当に目に付いたものを選んだ。 伝えたいことを口にするのは、頼んだものが届いてからだろう。 それを貴方に告げる必要は無いのかもしれない。 それでもなんとなく、口にしておくべきだと考えた。 (34) 2022/08/19(Fri) 11:51:09 |
【独】 ショウダウン ヴィオレッタ/* こ、これもきついですか?きつい……かも、うん。。 わーん、先輩を苦しめたい訳じゃないのに〜〜! 以後は独り言と秘話でやるので、大丈夫、のはず? 大丈夫であって欲しい……先輩の心が穏やかであれますように。。 (-256) 2022/08/19(Fri) 12:27:53 |
【秘】 デッドヘッド ヴェネリオ → 銀の弾丸 リカルド一晩たったあと。 ヴェネリオは会議室に現れず言伝てだけが言い渡された。 その後彼が一度アジトに帰ったっきり、 部屋から出てこないのをどこからか知らされただろう。 その後厨房には現れたのだが……。 そうして忠実に彼を待っていると、連絡がくる。 「食べに来い」 その一言だけを入れて通話は切られた。 (-257) 2022/08/19(Fri) 12:37:05 |
【秘】 鳥葬 コルヴォ → 愚者 フィオレロ「……全ては都合の良い幻覚だ」 責めるような言葉も、慰めるような言葉も。 自分が罰されたいだけの、自分が許されたいだけの、 きっとただそれだけのものだ。死者への冒涜だ。 「逃げたってどうにもならない。 誰を嫌う事も、自己中心的になり切る事もできないまま 今もこうやって都合の良い言葉を聞いている。 俺はいつになったら満足するんだろうな」 死者を模った幻覚が止む事は無い。 耳を塞いでも、目を閉じても、それは無意味な事だ。 常に否応なしに付き纏うそれから逃げる事はできない。 もう見たくもない、聴きたくもない、 なんて、言えるわけもないし。 そう思っていたら幻覚にもならないだろう。 「誰かの為に俺ができるのは、一人で死ぬ事だけだ。 そこに居るだけで不利益を齎しかねないような奴は、 生きていたって誰の、何の為にもならないよ」 「お前の方がずっと必要とされていただろうに」 到底利益と不利益が釣り合っているようには思えない。 あの日死んだのがあなたではなく、自分であればよかった。 いつか誰かに言った言葉に、嘘は無い。 (-258) 2022/08/19(Fri) 12:40:19 |
【秘】 鳥葬 コルヴォ → デッドヘッド ヴェネリオ静かな路地裏に、一定の間隔で、重苦しい靴音が響く。 たった一人の葬列は、今日も薄暗いその道を行く。 あなたはいつかのあの日のように、 人知れず、一人何処かで野暮用を済ませているだろうか。 特別その姿を探しているわけでもないけれど。 運の無い男は今日もまた死に損なって、 そうして上のご意向で余暇が降って沸いたものだから。 いつか言ったまた今度、が今ならそれでいい。 そうでないなら、何処へなりと行くだけだ。 死にたがりの烏は帰る巣を持たないし、求めてもいない。 (-259) 2022/08/19(Fri) 12:50:02 |
【秘】 銀の弾丸 リカルド → デッドヘッド ヴェネリオ上司の戻りを待ってたとは言え、その日は色々と忙しくしていた。 ストレガに調整を頼む武器類を部下に運ばせたし、保管する倉庫の状態も整えた。 部下たちに様々な指示をし、ほっと一息をついたころ、貴方からの一本の連絡が入った。 「はい、リカ――」 名前を言い終わる前に、言いたいことだけ言われ切られた通話。 しかしそれでも、それだけで何を言っているのか理解した部下は、すぐさま行動に移した。 まるで、上司好みの珈琲を淹れるのは自分だけの仕事とでも思っているかのようだ。 「お待たせしました。早速珈琲をご所望ですか?」 部屋に入れば、きっと。 芳しい匂いが鼻をくすぐるのだろう、貴方と話をするには丁度いい甘さだった。 (-260) 2022/08/19(Fri) 12:52:05 |
【秘】 どこにも行けない ヴェルデ → 小夜啼鳥 ビアンカ時間があると思っていた。 根拠もなく。 こんなところでこんな生き方をしていて、それでも、明日が来ることを疑っていなかった。 ——或いは、失うことの恐怖を、苦痛を、まだ知らずにいた。 一歩、二歩。 歩幅を広げて、少年はあなたの隣を歩く。 雑踏に紛れてしまいそうな、不明瞭な声を拾う。 「……ビアンカ」 たよりない女の細腕は、あの日、確かに少年を拾い上げた。 生まれたとき天使だったはずの子供は、 碌に使えもしないこの子供を、あなたは何故か放り出さなかった。 恋の魔法が憎悪へ変わると共にゴミへと堕した。 苛つかせることも多かっただろうし、実際、何度も怒られただろう。 世界の歩き方さえ知らされないまま呪いを背負い、生きて、 けれどそれは、理不尽に当たるあの女の声とは違って。 「あんただって、たぶん、あんたが思うほどばかじゃない」 「だって、あんたのお陰でおれは生きてる」 少年は歩き方を知った。 まだ、あなたのように堂々とは歩けなくても。 少年は人間になった。 それは、あなたと出会ったからだ。 (-261) 2022/08/19(Fri) 12:55:09 |
【人】 piacere ラウラ【マウロの部屋】 >>32 リカルド様 涙で濡れていくハンカチを握りしめながら、ゆっくりと頷く。 優しい声だと、そう感じました。 この間も涙は止まらなくて、胸が苦しくて。 締め付けられるような痛みに、悲鳴をあげそうになりました。 泣いたところで何も変わりはしないのに。 忘れてしまった──閉じ込めた感情が溢れて止まらない。 きっかけがあればいつだって零れてしまうような、そんな状態で。 ともすれば、壊れていくことも有り得たことで。 貴方についてここへ来たことは正解だったのだと、いつかに知る。 いつも通りであることが本当に何も問題ないと言える、訳もない。 ベッドの軋む音が僅かに響き、近づいた気配を感じた瞬間。 優しくて、大きな手が己の頭を撫でる。 その感触に強ばっていた体の力が抜けるような心地がして、小さな吐息が零れた。 だから自然と、囁かれる言葉も耳に届いて。 ▽ (35) 2022/08/19(Fri) 13:18:20 |
【秘】 piacere ラウラ → 銀の弾丸 リカルド>>35 帰るべきは貴方達──リカルド様とツィオ様の元であるべきだ。 そう思うのに、そうであるべきなのに。 託されたものをどうにも手放せなくて、また 頷いた。 随分と欲を得たものだと思う。 もしかするとこれが、フィオレロ様の言っていたことに繋がるのかもしれない。 それから。…それから、貴方が。貴方の上司が。 己を見ていたことはなんとなく、あの方の言葉で感じていたけれど。 予感は確信に変わり、あの日を思い出してギュッと唇を噛み締めた。 ▽ (-262) 2022/08/19(Fri) 13:20:12 |
【人】 piacere ラウラ【マウロの部屋】 >>35 リカルド様 暫くはそうして、泣き続けていたけれど。 落ち着きを少しずつ取り戻し、最後にもう一度目元を拭う。 謝罪はきっと、また謝らなくていいと言われてしまうだけ。 感謝は……今日はずっと、貴方にそれを伝えている気がする。 だから代わりに。 「………お任せ、ください」 今度は言葉にして、真っ直ぐに貴方を見つめた。 泣き腫らした目は情けないものがあるけれど。 託されたものを確かな決意で受け止めたことが伝わるように。 それがきっと、貴方への感謝に繋がるのだから。 (36) 2022/08/19(Fri) 13:21:47 |
ラウラは、サイドテーブル上の写真立てに手を伸ばし。 (a32) 2022/08/19(Fri) 13:22:31 |
ラウラは、もう一度それを大切に。大切に、腕に抱いた。 (a33) 2022/08/19(Fri) 13:23:59 |
【秘】 鳥葬 コルヴォ → 暗殺屋 レヴィア「面倒事が好きな奴はそう居ないでしょうよ」 投げ掛けられた問いに返るのは、 いつも通りに軽薄な笑いに乗せた、薄っぺらな慇懃無礼。 とはいえ、この掃除屋はどこか望み好んで その面倒な役回りに甘んじていた節はあるけれど。 「死にたいなら死ねば良い。 死ぬ気が無いなら生きれば良い。 誰がどちらを選ぼうとどうだっていい事ですが、 下働きからすれば無闇矢鱈に仕事を増やされちゃたまらない。」 「それが急を要する仕事でもないなら、なおのことです。 それだけのことですよ。」 何処までが本音で、何処までが建前かは定かではない事だ。 頼まれりゃやりますけどね、と続けた言葉も淡々としていた。 何せ死体というものは大きな情報源になり得るから。 放置すれば困るのは自分達の方、それは確かな事でもあって。 「そういうあんたはどうなんですか。」 人が死ぬという事をどう思っているのか。 音も無く眇目が夕闇を見下ろして、 問い返しはすれど、やっぱり然程答えに期待してはいない。 聞かれたから聞き返す。たったそれだけのこと。 (-263) 2022/08/19(Fri) 13:45:53 |
【秘】 ノーモアベット マキアート → 家族愛 サルヴァトーレ「オレでよければ付き合いますよ」 真摯な瞳にあてられれば、 勿論断る理由もあるわけがなく。 「明日は夜まで目立った予定がないので、 そちらの気が済むまでお供します」 何せちょうど自分も、 静かに飲み交わしたいと思っていたのだから。 (-264) 2022/08/19(Fri) 13:57:54 |
【人】 冷たい炸薬 ストレガ>>30 ソニー 「むしろ休業中に仕事の話をしてるだけ あたいは十二分に丁寧な対応をしてるんだけど?」 苛烈。街における評判そのまま、これは全く容赦がない。 コーヒーをもう一度口に、肩を竦めて立ち上がる。 「言ったろ、休業中だって。 仕事でなら脂ぎったオッサンだろうが 棺桶に両足突っ込んだジジイだろうが 顔合わせる度誘ってくる野郎だろうが クソレズだろうがサイコだろうが付き合ってやるが、 そうじゃないなら付き合う理由がない。 あたいを誘いたきゃ、濁してないで本題から言うんだね。 最低限、それが人の時間を貰う礼儀ってモンだ。 ……うわ、5分半経ってるし」 迷彩カーゴパンツのポケットから取り出した 無骨な腕時計を見て顔を顰める。 扱うモノと同じくらい冷たく硬い女。 「そうだね、あと20秒だけ話を聞いてやろう。 19、18……」 残された猶予はそれだけ、それが終われば女は消える。 追跡も出来ない程、巧妙に。 時計しか見ていない相手に何を言うのも自由だ。 (37) 2022/08/19(Fri) 14:35:56 |
【秘】 暗殺屋 レヴィア → 鳥葬 コルヴォ「そう。」 「じゃあ、死んでほしくはないのね。」 結論だけを抜き取って、言葉にする。 仕事が増えるから、それはそうだろう。 死体は必ず処理しなければならない。 敵も、身内も、死体から分かることは非常に多い。 武器の種別などは最もたるものだ。 おかげでかのボスも、死因が狙撃銃であることが分かっている。 例えばアルバの構成員が死んだ時、 その死因が最新型の兵器であると露呈すれば。 それだけで戦争の火蓋が落とされるかもしれない。 ゴミ処理は、大変で敬われもせず、忌避される割には重要だ。 暗殺と同じく。 「興味がないわ。」 「でも、どうせならみんな猫のようになって欲しいわ。」 「消えて、居なくなって、死んだかどうかも定かじゃないように。」 「その方が、目につかなくていいから。」 なんて言う物言いも、どこまでが本音かなど分からない。 死や殺人を忌避する権利など、女にはない。 女は無感情だ。 「今日は何か買っていってはくださらないの?」 (-265) 2022/08/19(Fri) 15:26:47 |
【秘】 無風 マウロ → 銀の弾丸 リカルド/* 了解です! リカルド君には足を向けて寝られませんね……… いっぱい頑張ってえらい……!! どちらも死なない事を祈っています、死なないで〜〜〜〜;;; 皆で生きようね……… (-266) 2022/08/19(Fri) 16:15:38 |
【人】 暗殺屋 レヴィア【花屋】 女は花屋にて。 ヒヤシンスを一本買った。 紫のそれを包装してもらい、店を後にする。 女の瞳と同じ色。 それを胸に抱えながら、またどこかへと歩いていく。 黒の日傘が今日も女に日を当てないように広げられていた。 (38) 2022/08/19(Fri) 16:20:46 |
【秘】 銀の弾丸 リカルド → 無風 マウロ――それは貴方が銃弾に倒れたとされる日のことだった。 「おい、お前。 マウロを少し様子を見ていてくれないか、何かあれば直ぐに連絡しろ」 アイツはどうにも危なっかしい。 口で約束はしているものの、どうにも不安が拭えず尾行をさせていた。 それが功を奏したというべきか、悪い予感は当たるというべきか……銃声が鳴り響いたとともに俺へ一本の通信が入ると事態は急展開を迎えた。 「……! すぐに向かう、絶対に死なせるな!」 言うやいなやすべての予定を変更して、俺は現地へ向かう。 犯人は既にそこには居なかったが、おびただしい血の跡が、ここで銃撃があったことをまざまざと物語っていた。 ――心臓部付近への銃撃。 ――臓器損傷あり、多量出血。 「――………。 ひとつ死体を調達しろ。マウロと背格好が似た男をだ。 心臓部を銃撃したものだ……あとは、わかるな」 相手はきっと、心臓をたしかに貫いたと思っているんだろう。 だったらそれを逆手に取れば良い。 俺には出来ることが、残っているだろう? ――マウロは殺されたとみせかけて、俺は。 「俺は、マウロの心肺蘇生手術を行う」 この日のために準備しておいた力を使うのだ。 (-267) 2022/08/19(Fri) 16:48:14 |
【秘】 デッドヘッド ヴェネリオ → 銀の弾丸 リカルド「今日は何でもいい」 何処となく覇気が無い声とは裏腹に部屋のなかは甘い香りで漂っている。さめないように蓋がおかれた皿は3枚ほど。 なんとも大量の菓子が焼かれていることが一目瞭然だ。 「――悪いな、席を空けていて。 しばらくは大丈夫だ……伝わってると思うが。 お前、大人しくしていろよ。 スナイパーの正体がわかっていない、 マウロの次はお前かも知れないんだからな」 お茶会に招くその姿は疲れては居るが常に警戒を怠っていない。 まだまだ気が抜けない状況にあるのには変わりないことだった (-268) 2022/08/19(Fri) 16:59:55 |
【秘】 花で語るは ソニー → 無風 マウロ快諾を受け取ったなら少しの安堵と、改めての照れくささに口角を緩めた。 未だ馬場を眺めて健闘や結果を称え合う人々もいるものの、流れは少しずつ出口のほうへ。 それが途切れてしまう前にゆっくりと人波のほうへ乗る。 その際、瓶ビールをもう二本追加で買って、相手の手に渡した。一度、触れた手がとぎれる。 「……じゃあ。ちょっとついてきてもらっていい? ひとまずこれは、約束のぶんの追加」 敷設されたレース場の方から離れて、表通りを横切って。 行き着いたのはしんとした裏通り、今は誰も脇道を通らず遠くに音が聴こえるばかり。 廃棄された木箱なりが壁際に放置されているが、それほど砂埃をかぶっているわけではない。 放置されっぱなしのものではなく、適切な時期になれば人通りはあるものなのだろう。 「この辺、手工業の工場が多いんだ。だから営業時間を過ぎると夜は誰もいない。 飯屋とかバーも少ないから酔っ払いが出歩いてることもほとんどないよ」 木箱に座り込みコインで蓋を開け、中身を軽く呷る。 それほど酔っているわけじゃないものの、少し首筋には赤みが指していて、 ちょうど気分のいい心地になる頃合いという感じの酒の入り具合だ。 「ね。なんだか寂しい顔してたけどさ。何かあったの? ……言いたくなかったらいいよ。話して楽になるものなら、ってだけ」 (-269) 2022/08/19(Fri) 17:07:26 |
【秘】 銀の弾丸 リカルド → デッドヘッド ヴェネリオ「おや、そうですか。 では焼き菓子に合うお茶のほうにしましょうか」 紅茶の茶葉を手に取り、カップを湯で温め……イギリス式のゴールデンルールに則った茶を淹れる。 案外手先は器用な方なのか、貴方のために覚えたのか、必要なことはもう一通り完璧にこなせるようになっていた。 芳しい茶の香りを漂わせながら、貴方の前に紅茶をだすと まぁ二人では食べ切れる量ではない焼き菓子とご対面だ。 「今回も沢山作りましたね。 いえ、仕事は完璧にこなしていますし、武器はストレガの工場に調整に回しました。 ……俺ですか? ……、そうですね、いつ誰が狙われても仕方ない状況だと思っています。 無論、それは貴方も同じだと思いますが、ボス?」 髪の隙間から見える耳に、見慣れないピアスが光っている。 それは、ブルーグレーのアイオライトが嵌ったスタッズピアスだ。 (-270) 2022/08/19(Fri) 17:19:12 |
【秘】 花で語るは ソニー → ガット・リベロ ルチア「……わからないわけじゃ、ないけどさ。 今じゃなきゃいけないのも、わかるよ、でも……」 近しい気持ちを抱かないわけではない。それと同時に、遺された彼女を案じずにはいられない。 複雑な感情がありありと顔貌に滲む。嘘のないそれは相手が仲間だからだ。 問いかけへの回答が出るまでには、焦れるくらいの時間があった。 息を吸って、吐いて。 「弾が、切れたら。それで終わる。 向こうの親玉が死んだ時みたいに撃たれたらどうにもできないけど、 もしアベラルドさんがやられたのと、同じ相手を見つけたなら」 ポケットに入ったペンを取り出す。一見したところはありふれた筆記具のようだ。 相手に手渡して握らせた時、それが見た目よりも重いことがわかるだろう。 切っ先は鋭利で、ナイフと違って鞘を抜かずに使える。タクティカルペンの類だ。 もし押し倒されて首を掴まれたとしても、抵抗しざまに握って後ろの凸でこめかみを突いたなら、 相応の痛みを相手に与えられるはずだ。 「そいつの目玉を、思い切り刺してやれ」 (-271) 2022/08/19(Fri) 17:20:53 |
【秘】 花で語るは ソニー → 銀の弾丸 リカルド/* 人がいないほうが能力行使にかかわるロールやらがし易いのはそうですね…… 同じくVIPルームのあるところであれば特にロールに支障は無いと思います。 都合のよろしいほうにお呼び出しください〜 (-272) 2022/08/19(Fri) 17:23:22 |
【秘】 ノーモアベット マキアート → 花で語るは ソニー直接下半身に伝わる体温に身悶えして、つんと尖りを帯びた乳首に滑った感触が走るたびにン、と堪えるような唸りを喉から絞り出す。 愛おしいものに対してするように髪に顔をうずめて、与えられるすべてを咀嚼するのに集中しようと、擽ったり撫でたりする手つきを止めて緩く抱きつくように両腕を背へと回して。 瞳を閉じると、外から聞こえる喧騒が混じってよりいけない事をしている気分になる。 「オレが……許すよ、ソニー。 もっとオレの事、欲しがって」 寧ろこのまま好きにさせられたら、すぐにでも喰らいついてしまう。 それに仕事着とはいえ、やはり露出の多い下着を晒し続けているのが裸とはまた違う恥辱をずっと感じさせて。 それらに対し素直に従って、脱ぎ捨て、欲望を満たすのはいくら賭けに勝ったとしても買われてる側の責務に反するような気がした。どこか倒錯した奉仕精神が顔を覗かせる。 熱を帯びたものが太腿に当たれば、感触と一緒にどうしようもない興奮までもが性器まで響いていくような錯覚を覚えて、掌に包まれ逃げ場のない尻に思わず力が篭った。 (-273) 2022/08/19(Fri) 17:26:45 |
【秘】 陽炎 アベラルド → 鳥葬 コルヴォ銃弾は確かに貴方に当たり、 けれど肩口じゃ動きを阻害するのが関の山だ。 そしてそれで動きが止まる訳もないのだろう。お互いに。 手の痛みは貴方へしかとこの拳が届いたことを告げたが、それだけだ。 崩された勢いで照準を正確に合わせるなんて、 そんなのは並大抵の芸当ではない。 嫌な仕事。自分も心からそう思うよ。 手がブレた瞬間に結末は悟った。 銃声が 二つ。 目の前が白く赤く弾けるような感覚がした。 吐きだす息で溢れる血が泡立って零れた。 声が出ない。体を強かに打ち付ける衝撃で、 銃創からまた血がさらに。 貴方の頬に轢かれた赤い線もこちらからじゃあ何も見えない。 見える位置にあったって、生理的に溢れた涙に霞む目じゃ どうせ何も見えやしない。見下ろす貴方の表情も。 声が出ない。息ができない。熱い。痛い。寒い。 なんだ。やっぱり簡単だ。 人の命を奪うのが簡単なら、奪われるのも、また。 笑えた。 ▼ (-274) 2022/08/19(Fri) 17:28:50 |
【秘】 家族愛 サルヴァトーレ → ノーモアベット マキアート「あは、本当? 嬉しいな」 君の返事で、声音に素直な歓喜が混じる。 つい、と半歩の距離を詰めれば、その腰を引き寄せた。そのままの距離で歩き出す。 「おすすめのバーがあるんだ」 「まだ誰も連れてっていなくてね」 街明かりを離れて裏の方へ。 街灯はあるけれど、皆祭りの方へ行ってしまっているから、人通りは少ない。いつもより寂しい街を歩く。 通りを曲がって入った路地を、また三度くらい曲がったところ。 灯りすらつけない簡素な看板が出ている店が、どうやらそれらしかった。 (-275) 2022/08/19(Fri) 17:39:00 |
【秘】 陽炎 アベラルド → 鳥葬 コルヴォ遠のく意識の中で、意外と色々と考えられるものだ。 今までの事も、これからの事も。 この時間はきっとあっという間で、 それが長く感じられるのは自分だけなんだろうけど。 願うなら。 はく、と口を開いた。勿論言葉など出なかった。 これ以上自分の『家族』には手を出さないでやって欲しかった。 自分の娘の事は、見逃してやって欲しかった。 ああ、自分が死んだらあいつに花ももう届けてやれない。 あの花屋に通う事ももう無いな。また明日って言ったんだが。 あの子はきっと泣くだろうし、自分の事を噓つきだと言う。 でも、どうなんだろうな。 あそこに居るのが枷なら、俺が死んだら自由になってくれるかな。 ちゃんと大人になってくれたらいい。 狙われたのが俺でよかったな。 結局、置いていく側になったな。 ……怠いなぁ、 とうに動かなくなっていた体の思考も、不意に途切れて。 そこに残るのはただの亡骸。 命も、心も、ここにはもう無い。 これで、貴方の仕事も終わりだった。 (-276) 2022/08/19(Fri) 17:42:44 |
【秘】 陽炎 アベラルド → 鳥葬 コルヴォ/* ciao〜!これでこちらからは〆にしたいと思います! 後は物言わぬ骸です!! お付き合いいただきありがとうございました!! 死の福利厚生、とても感謝いたします……。 (-277) 2022/08/19(Fri) 17:44:42 |
【墓】 家族愛 サルヴァトーレ>>+11 アベラルド 「五日目は最終日だから忙しそうだね。四日目あたりにどう?」 ナンパにも冗談にも、けれど本気にも聞こえるような誘いをかける。勿論断ってもいいし、受けてもいい。ここでの二人はただの店員と馴染みの客であって、それ以上でも以下でもないのだ。どんな答えを返したって誰も気にしない。 手を出して商品を受け取る。小さな袋を大切に提げて、一歩下がった。 「それじゃあね。本当にありがとう。直にまた来るよ」 「楽しみにしていて」 (+12) 2022/08/19(Fri) 17:49:22 |
【秘】 家族愛 サルヴァトーレ → 陽炎 アベラルド受け取る際に男は君に顔を寄せた。 特に不自然さはない動き。荷物を受け取るのにおかしくはない距離。それよりは僅かに、ほんの少しパーソナルな距離に踏み入って、囁く。 「今夜、空いてる?」 (-278) 2022/08/19(Fri) 17:51:01 |
【秘】 ガット・リベロ ルチア → 花で語るは ソニー「…………」 多様に色を変える表情から、何を思っているのか。 それを推し量るような術など、少女は持ち合わせてはいないが。 けれど、何か懊悩としたものがあるのは、何となく感じられた。 ──ペンを受け取る。武器だと、彼は言う。 「……ありがとうございます、ソニーさん」 受け取ったなら、礼を言うべきだ。 助言に対しても、それは同様に。 そして、深く頷いて。強い意志を込めた瞳で。 「 ええ。必ず 」"そう"すると。少女は応えた。 ペンを眉間に構えて、睨みつけるようにして。 (-279) 2022/08/19(Fri) 18:42:30 |
【秘】 ”昼行灯” テンゴ → 銀の弾丸 リカルド会議も終わって、少しした後。 カラス面は煙管を咥えたまま、親友の部下であり、また、茶飲み友達でもある青年を探して彷徨いている。 からん、ころん。 下駄の音が辺りに響く。 (-280) 2022/08/19(Fri) 18:53:32 |
【秘】 ノーモアベット マキアート → 家族愛 サルヴァトーレ「おっと……毎度のことだけど、 あんまり近いと。困っちゃいますよ」 口ではそう言えども退く様子はない。 仕方ないな、とでも言いたげな雰囲気が滲み出てるようで。 「へえ、アマラントじゃないんですか? 何分行きつけのところ以外に足を運ばなくて…… オレにだけ特別、ってことなら、嬉しいです」 本当に誰も、なのか、その真偽を明かすことに意味はない。 気持ちよく乗せてもらうのが誘われる側のマナーだ。 肩を並べて暫く歩き、目的だろう店を見つければ、 少し興味深そうな目をあなたと店の看板交互に向けた。 (-281) 2022/08/19(Fri) 18:57:35 |
【人】 ”昼行灯” テンゴ【祭りの屋台】 何が起ころうとも。 店は開いている。 些か不気味にも映るかもしれない。 男はしかし、変わらずそこで客を待っていた。 (39) 2022/08/19(Fri) 18:58:36 |
テンゴは、駄菓子屋の屋台で、煙管をふかしている (a34) 2022/08/19(Fri) 18:59:09 |
【秘】 ”昼行灯” テンゴ → 小夜啼鳥 ビアンカ「ふん、否定はしないさ。実際お前さんは美人の部類だろうからな。」 「ま、気が向いたら好きに来ると良い。その面倒見てるガキとやらにもよろしく言っといてくれれば嬉しいね。」 客は増えるに越したことはない、と言いながら。 貴方が帰るならばそのまま見送る構えだ。 (-282) 2022/08/19(Fri) 19:04:12 |
【秘】 暗殺屋 レヴィア → piacere ラウラ/* ごきげんよう!暗殺者(役職)です。 この度、ランダムダイスでラウラさんが襲撃対象となってしまいました…! つきましてはご連絡と、いくつかヒアリングをさせていただきたく思い、 秘話の方飛ばさせていただきました。 Q1.暗殺RPを希望されますか? (他のやり取りで忙しいという事であればなしでも大丈夫です!) Q2.暗殺される際のシチュエーションのご希望はありますか? (狙撃であっさり、銃撃戦、毒殺、など) 尚暗殺の理由としては、『モブ上司から、ラウラさんが他組織のスパイであるかもしれないため処罰せよ』という命令を与えられ、赴いた、という形になるかと思います! 突然のご連絡申し訳ありません。よろしくお願いいたします。 (-283) 2022/08/19(Fri) 19:18:14 |
【秘】 piacere ラウラ → 暗殺屋 レヴィア/* 御機嫌よう、暗殺者様! タイミングの良さに楽しくなっております。おやつはたい焼きです。 以下に問いへの解答失礼致します。 Q1.暗殺RPを希望されますか? → 暗殺者様にご負担がなければ是非。 Q2.暗殺される際のシチュエーションのご希望はありますか? → 特にはございませんが、託された事がございますので多少何かを行える時間はいただきたく存じます。 とはいえ暗殺者様の不利になるものではなく、死ぬ前に独り言に何かを残せたらいいな程度ですが。 また暗殺の理由につきましてはそちらで特に問題ございません。 ご丁寧にありがとうございます! お手隙の際にご確認よろしくお願い致します。 (-284) 2022/08/19(Fri) 19:42:55 |
【秘】 銀の弾丸 リカルド → ”昼行灯” テンゴ「おや、テンゴさん」 今日は籠もって何かをしている上司の代わり、幹部との話しや武器類の整備の指示などを出して、その帰り。 何かを探しているらしい茶飲み仲間をみつけ声を掛ける。 「何か探しものでも?」 からん、ころんとした下駄の音は男の耳に届いていた。 (-285) 2022/08/19(Fri) 19:44:00 |
【秘】 陽炎 アベラルド → 家族愛 サルヴァトーレチラ、と貴方の瞳を見る。 それから薄く笑って、「ああ」と肯定を。 「空いてる。どうしたよ」 普段は客に向けない、いつも通りの言葉遣い。 (-286) 2022/08/19(Fri) 19:45:19 |
【秘】 鳥葬 コルヴォ → 永遠の夢見人 ロッシ/* Ciao!日刊能力行使先のご連絡夜魔号でございます。 匿名連絡の宣言通り、本日の襲撃先は 【 になります。おやすみ 】この後急に誰かのお命頂戴した方が良さそうな雰囲気になった際は また別途連絡させて頂きますが、多分……大丈夫……なのではないかな〜……? (-288) 2022/08/19(Fri) 19:52:57 |
【秘】 暗殺屋 レヴィア → piacere ラウラ/* こちらも表のロールを見ながら襲撃対象ダイスを振ったため、 おい!!!!!!!!!となってしまいました……… ロールご希望、ありがとうございます! こちらも出来ればやれたらいいなと思ったため、嬉しいです! シチュエーションに関しても了解いたしました! でしたら、ラウラさんがお一人になったタイミングで 話しかけ、これから殺すことを伝え、最後に猶予を与えるような 形にするか、あるいは死に際に少しだけ行動できる程度の 怪我を負わせるか、といった形にしても大丈夫でしょうか? 殺害宣告に抵抗してこちらに対し発砲をする、等のロールを して頂いても大丈夫です!ご自由にどうぞ! 大丈夫そうなら、改めて秘話を送らせていただこうと思います。 (お返事は少しゆっくり目になります!申し訳ありません!) (-289) 2022/08/19(Fri) 20:07:28 |
【独】 ショウダウン ヴィオレッタ【賭博場-スタッフルーム-】 普段通りの仕事を終える。 忙しくはあるが、一人足りなくなったことで 回らなくなるような職場ではない。 ……少々華やかさが足りないことを除けば、だが。 いつも通りの定時――日課の清掃を終えてから故に同僚たちよりは少し遅い――を迎え、スタッフルームへ向かう。 「お疲れさまで――」 しんと静まり返った部屋。 ”今日もお疲れ様、ヴィー” いつも奥の席で手帳に何かを記していたひとは、いない。 待っていてくれたわけじゃないと思うけれども、 その一言と笑顔に癒されていた女の顔から色が無くなる。 「 ……い…… 」「……せん…… い ……」「せん、ぱい……」 呼びかけても、応えるひとは、いない。 呼びかけても、笑いかけるひとは、いない。 「 ……っ…………っ…… 」だれもいない部屋が押し殺し、ひそめた声に濡れる。 今日の”定時退勤”はいつもより少々遅くなりそうだ―― (-290) 2022/08/19(Fri) 20:22:44 |
【秘】 piacere ラウラ → 暗殺屋 レヴィア/* 順調にフラグを積んでおりましたので、 そろそろ来るのではないかと感じていたところでした! 初日処刑回避からきっとそういう運命だったのです… レヴィア様とはお話出来ずにおりましたので、 こうした機会でも接触できることを嬉しく思います! またシチュエーションに関してありがとうございます。 こちらは託された写真立てを何とかしてツィオ様かリカルド様にお渡ししたく。 置き手紙なりを利用してレヴィア様との秘話に繋げようかと! 念の為死ななかった時を考慮しての内容にする予定です。 猶予をいただける場合には無抵抗ですので、 置き手紙を利用する場合そちらの方がスムーズに行われるかもしれません。 お返事速度に関しましてお気になさらず。 無理のない範囲で楽しく遊びましょう……!! (-291) 2022/08/19(Fri) 20:39:01 |
【秘】 デッドヘッド ヴェネリオ → 銀の弾丸 リカルド「頭の整理が必要で。 気づいてたら作りすぎてた……最後の晩餐かもな」 縁起でもないことをいうが、縁起でもないのだ。 あの丁寧な入れ方は頼んでもないのに覚えられた。 お陰で適当なお茶じゃ我慢できなくなるほどには、部下の入れる飲み物に胃袋は捕まれている。 カップの中から香る湯気をかぎながら一息ついて見慣れない光に視線をやった。 「俺はいいんだよ、自衛はお前よりできるから。 それよりなんだその飾りは。 そんな色気付いたものをもらうぐらいには遊び歩いてるのか?」 (-292) 2022/08/19(Fri) 20:43:52 |
【秘】 ショウダウン ヴィオレッタ → 郵便切手 フラン【バー:アマラント】 「 …………あ…… 」『CLOSED』のプレートを前に立ち尽くす女から 掠れた声を漏れる。 いつかの夜と異なり、整えたというよりは梳いただけの髪、 泣き腫らした目は化粧でも隠し切れていない。 ……そう、でした。私は、なんで、ここに―― 無意識のうちにどこかのバーを避け、 辿り着いたことに気付かない女は。 暫しの間、呆然とプレートの前に立ち尽くした。 (-293) 2022/08/19(Fri) 20:44:31 |
【秘】 ”昼行灯” テンゴ → 銀の弾丸 リカルド「嗚呼、今見つかったよ。」 「少しは落ち着いたかね、青年。」 気遣うように声を掛け。 「色々あったからな。顔を見ておきたいと思ってね。」 (-294) 2022/08/19(Fri) 20:46:28 |
【秘】 暗殺屋 レヴィア → piacere ラウラ/* 了解しました〜〜〜! こちらもお話の機会に恵まれ、嬉しいです! では一人でいる所に声をかける形で秘話を送らせていただきます! また、殺す前に猶予を与える方向性で行こうと思います! ヒアリングありがとうございました〜〜〜! よろしくお願いいたします! (-295) 2022/08/19(Fri) 20:48:23 |
【秘】 銀の弾丸 リカルド → 花で語るは ソニー日が落ちて、街頭の明かりが街を照らす時間帯。 男は一人、クラブに訪れた。 余り来ることがない場所だが、ここはスーツでも問題ないだろう。 何せ、今日は忙しくて着替える暇もなかったのだ。 「呼び出しておいてすまない、待たせたな」 貴方が待っている所まで案内を受けて中に入れば、夜の世界の匂いが立ち込めていて、歩く度に髪の隙間から、光で蒼くきらめくピアスが耳に見え隠れしている事だろう。 (-296) 2022/08/19(Fri) 20:50:52 |
【秘】 暗殺屋 レヴィア → piacere ラウラさて、どこかの時間帯。 貴方は独りになる機会はあるだろうか。 それはアジトの中か、あるいは路地か。 どこか、誰かの家であるかもしれない。 貴方がどこに居たとしても。 貴方が独りで居る時に、パンプスの足音が響く。 「ごきげんよう、Signorina.」 ゴシックな服に身を包み、頭にリボンをを付けた、 まるで人形のような可憐な容姿と、温度のない顔をした女が、 貴方の傍に現れる。 偶然会った、という風ではない。 明らかにあなたを探していたのだという風に、 貴方に向かって、ゆったりと歩いてくる。 (-297) 2022/08/19(Fri) 20:54:13 |
【秘】 piacere ラウラ → 永遠の夢見人 ロッシ/* 運営様、一点お伺いしたいことが出てきましたので失礼致します。 ご存知かとは思いますがこの度暗殺者様の対象に選ばれました。 故に死之商人様を道連れにしてしまうリスクが高まった訳ですが。 死之商人様が処刑死or暗殺者様が処刑死以外。 こちらは死之商人様には黙っている形でも問題ないのでしょうか。 急に死んだ!となるのはどうなのかと悶々としておりまして。 恐らく死之商人様であろう方と秘話でのやり取りはありましたので、 あの方なのだろうなというほぼ確信はございます……。 このままで問題ないのか、あるいは報告すべきなのか。 ご判断いただければと存じます。 (-298) 2022/08/19(Fri) 20:57:33 |
【秘】 郵便切手 フラン → ショウダウン ヴィオレッタ今日も青年は、開かないバーの前に来る。 どうやら先客がいたらしく、今日こそは開店するのだろうかと思いながら歩みを進めて。 随分第一印象と様変わりしていたものだから、その後ろ姿が、己の焦がれた花であるとは気づかなかった。 「………え、」 掠れた声が耳に届いて、 漸く青年はあなたが誰であるかを認識した。 「ヴィオレッタ、さん?」 確認を取るように、その背中に声を掛ける。 振り返れば帽子を目深に被った姿があるだろう。 制服ではない所を除けば、配達員はいつも通りだ。 きっと泣き腫らした顔を見れば、目を丸くするに違いないのだが。 (-299) 2022/08/19(Fri) 21:07:10 |
【秘】 銀の弾丸 リカルド → デッドヘッド ヴェネリオ「色々調べてこられたみたいですね……。 断定に足る証拠もあるのでしょう? 俺は、貴方の指示と判断に全面的に従います」 最後の晩餐、と聞くと。 少しだけ眉を下げて苦笑して、貴方の向かいの席に座った。 縁起でもない話だが十分に有り得る話で、それなりに鍛えているとはいえ、狙撃手が上司よりも自衛が出来ないのはごもっともな話だ。 「はは、貰い物と断定しますか。 まぁ、自分でこういった物を買うはずもないのはそうですが」 指摘されたピアスに手を触れ、否定の意味で首を横に振り、 「確かに貰い物ですけどね。 取引相手が渡してきたもので……」 「俺に狙いを定めたのかもしれません。 であれば、逃げるよりも主張してやろうと、そう思ったもので」 静かに答える視線は下向きで、もう……笑ってなどいない。 (-300) 2022/08/19(Fri) 21:09:47 |
【秘】 銀の弾丸 リカルド → ”昼行灯” テンゴ「忙しいのはこの通りですが……、そうですね。 やっと一息つけそうなとこですよ」 顔を見ておきたいなど、不思議なことを言う。 同じアジトにいれば、何度だって顔は合わせるというのに。 まるで、最後の逢瀬みたいな……そんな雰囲気だ。 (-301) 2022/08/19(Fri) 21:12:25 |
【秘】 永遠の夢見人 ロッシ → piacere ラウラ/* 運営です。諸々のお気遣いありがとう〜。 結論から言ってしまえば、このままで問題ありません。 というのも、死之商人PL様自身、死にやすい役職であることを よく理解されているようでして。サルヴァトーレ様が死亡した時点で、 死之商人PL様から運営の方に自身の生死に関する諸々についての 確認がありました。死ぬ覚悟はいつでも出来ているように見受けられます。 そんな感じなので、連絡せずとも問題はなさそうですが、おやつはたい焼き様が 気にされるのなら連絡してもいいと思うよ〜というところです。 運営に「こうつたえてくれ〜〜」って置いてくれてもいいよ。 楽しくRPができるのが一番だからね! そんなところかな。 (-302) 2022/08/19(Fri) 21:19:08 |
【秘】 永遠の夢見人 ロッシ → ガット・リベロ ルチア/* ふふ、うっかりさんめ〜! それはそれとしてお大事にね。 投票先設定及び報告ありがとうございます、確認しました。 このまま日付変更をお待ちくださいませ〜Ciao! (-303) 2022/08/19(Fri) 21:22:00 |
【秘】 piacere ラウラ → 暗殺屋 レヴィア上司の姿が消えてから、随分とひとりで行動することが増えた。 三日月島の岬で、埠頭で、路地裏で、あるいは自室で。 紫煙の香りを纏わせながらそこに居るだろう。 響くパンプスの音に視線を向ける。 耳にしたことのある音だ、その主が誰か理解するまでそう時間もかからない。 「……………レヴィア 様、」 偶然というには貴方の反応として違和感を覚える。 それに、こちらが見かけることは多くとも話をする機会など殆ど無かったはずなのだから。 何の用かは分からない。 ただ、少しだけ。 ほんの少しだけ──嫌な予感がした。 「…何か、ラウラにご用事 でしょうか」 (-304) 2022/08/19(Fri) 21:32:04 |
【秘】 永遠の夢見人 ロッシ → 鳥葬 コルヴォ/* わ〜い! 日刊夜魔号だ〜〜! あいさい、おやすみ了解です。 ここから死に向けて急ハンドル切る人もいないでしょ〜〜大丈夫だと思います、今日は。大丈夫だといいな〜〜〜人何故死ぬ〜〜〜〜〜 閑話休題。そんなところで、このまま日付変更をお待ちくださいませ、Ciao〜! (-305) 2022/08/19(Fri) 21:34:43 |
【人】 狡兎 ツィオ【どこかのバー】>>34 ラウラ 自然にラウラより入り口側の隣に座り、 メニューも見ずに、答える。 「そうだな……。 とりあえず一杯目はカーディナルsakeを貰おうかな」 これは。 マウロが唯一嫌いだった酒だ。 それをラウラが知っているかは知らないが、 今はこれを飲んでやりたい気分だった。 あいつが嫌がることをするのが、 俺は小さいころから大好きだったので。 やがて酒が届くと、 それらは俺たちの口を薄く開いてくれる。 酒の力に頼る男にはなりたくないが、 酒の力も利用できない男にもなりたくない。 「……"あれ"から。 酒を呑むのは、俺もこれが初めてだな」 (40) 2022/08/19(Fri) 21:35:02 |
【秘】 銀の弾丸 リカルド → piacere ラウラ――貴方の確信はきっと正しい。 何が起ころうと上司はこの件を不問にすると言っていた。 俺も、それに従うことを決めていたし、何も告げる気はなかった。 告げようと思ったのは、安心を渡したいと思ったから。 それ以上に…… (-306) 2022/08/19(Fri) 21:35:17 |
【秘】 ショウダウン ヴィオレッタ → 郵便切手 フラン「……え?フランさ……」 名を呼ばれ、髪に触れながら振り返る。 あなたの姿を目にして、腫れた瞼を一度下ろす。 「こんばんは、フラン。穏やかな夜ですね。 残念ながら今日もアマラントはお休みみたいです」 あの夜と同じ微笑を纏って、挨拶をするだろう。 (-307) 2022/08/19(Fri) 21:36:09 |
【人】 銀の弾丸 リカルド【マウロの部屋】>>35>>36 ラウラ 「あぁ、任せた」 いつ何時、自分たちは何が起こっても仕方のない状況に置かれている。 だからこそ、託せる人間は多いに限ると、そう思っている。 溶かすように届けた言葉は、本当は伝えるべきではなかったのかもしれない。 確約が出来ない約束なんて、本当はするべきではないのはわかっている。 それでも、泣いている貴方に言わずにはいられなかったのだ。 少しでも、彼女を泣かしたままでいたらきっと、マウロに文句を言われていただろうから。 きっと、これで良いのだと……そう思うことにした。 「さて、じゃあ俺はそろそろ仕事に戻るが……お前はどうする?」 泣き止んだことに安心して、時計を確認した。 そろそろ現実に戻る時間だろう。 (41) 2022/08/19(Fri) 21:36:25 |
【秘】 piacere ラウラ → 永遠の夢見人 ロッシ/* お早い回答ありがとうございます! 私としても死ぬリスクの高い役職だろうとは察しておりましたが、 既に本人様より確認済みでしたか。安心致しました。 ただ 連絡することに問題がないということであれば、 折角ですので声をかけさせていただこうかと存じます! 本当にありがとうございました!これで安心して死ねます!! (-308) 2022/08/19(Fri) 21:37:47 |
ツィオは、居なくなった誰かが一番嫌いだった"赤"を、手の中で回した。 (a35) 2022/08/19(Fri) 21:39:45 |
【秘】 花で語るは ソニー → 鳥葬 コルヴォ姿を見つけて、仔細な様子まで見える頃まで来ると足の速度を緩めて二、三歩。 黒い衣服とは相反するように白く目立つガーゼに明らかに目を留めて、 訝しむような視線をそれに留めつつ見上げられるくらいの位置に来る。 「……何かあった感じ? 今話しても、困らない?」 声を掛ける。果たして相手の視線を寄せられるものか。 じ、と変化に目を留めていた視線はそのうちに全身にまわる。 以前見たときと、明確な違いはあるだろうか。 /* お疲れ様です。 前回からの時間経過の間に、そちらの素性について探りをいれても大丈夫でしょうか? 一応以下の内で参考程度に考えてみましたが、ほかにあれば案いただきたく〜 1.表の職業のみ 2.表の職業と、引き受ける範囲についての噂(素性については知らず) 3.表の職業+裏稼業のことまで (-310) 2022/08/19(Fri) 21:59:56 |
【秘】 郵便切手 フラン → ショウダウン ヴィオレッタそれが驚いたときの仕草だと、青年は知らなかった。 「……こんばんは」 挨拶が返れば、同様に。 彼女は"今日も"と言った。 少なくとも自分の知らないところで休業を知っていたらしい。 「…………」 いつも通りじゃない。 たった二度しか会っていなくても、 その表情が常である人はいないだろうと推測できた。 また会えて嬉しいだとか。 金平糖は美味しかったですか、とか。 言いたいことはたくさんあって。 でもそのどれもが、今言うべきことではない気がして喉が詰まる。 帽子の奥で眉を八の字にする様は、まるで道を失った迷い子のようだった。 「夜は、穏やかですが」 あなたの心はどうなのか。 やっとのことで選び取った問い掛けをあなたに示す。 (-311) 2022/08/19(Fri) 22:03:26 |
【秘】 piacere ラウラ → デッドヘッド ヴェネリオ/* 朝はパン様、御機嫌よう。おやつはたい焼きです。 この度は運営様に確認の元、一点ご報告に参りました。 ですがその前に……。 死之商人様でお間違いないですよね……。間違っていたら笑ってください。 ほぼ確信して突撃してるので間違ってたら埋まります。 上が間違っていたら下記はスルーしていただいて結構です。 それから返事はなくても大丈夫ですので! 簡潔に言いますと、襲撃対象になりました。 ですので後追いが発生してしまうことから当方が死之商人様は問題ないだろうか。 という不安があり、運営様にこのまま黙っていてもいいのか。 あるいは報告すべきかと問い合わせを致しました。 結論としてはこのままで問題ないが気になるようであれば。 と許可をいただき、ご報告に参らせていただいた次第です。 勿論処刑がどうなるか等もございますが、念の為! 突然のPL連絡失礼致しました。 (-312) 2022/08/19(Fri) 22:05:21 |
【秘】 デッドヘッド ヴェネリオ → 銀の弾丸 リカルド「わからないわけないだろ、お前のことが」 「へえ。 よくわからないな、若いと言うか……。 中々利にならないことをするんだなお前たちは」 他には誰を浮かべたかはあまり言わないが、どうやらファミリー内の誰からしい。若い連中は傷をつけるのが好きだな、と。 「……情報屋の忘れ物を幾つか拾えた。 隣国の、名前は……テオだったか。 そいつがボスを殺した主犯だ。 そして」 こんがりと焼けたシナモンが香るタルトタタンにフォークを突き刺して、あなたの瞳を見ずに口許だけ動かす。 「マウロを撃った人間が、おおよそわかった」 (-313) 2022/08/19(Fri) 22:05:39 |
【秘】 暗殺屋 レヴィア → piacere ラウラではそこは、路地裏であったはずだ。 女は仕事をするとき、路地裏を好む。 光の届かぬ細道では、誰がいなくなろうとも気づく者はいない。 夜鷹が連れ込まれ殺されるのなど日常茶飯事なように。 ここでは死体一つ転がっていても、何ら不思議ではないから。 片手に黒い日傘をステッキのように持ち歩き、 貴方の前に立つ女は、夕闇の瞳で貴方を見上げる。 「年下にも様付けするのね。」 他愛のない会話。 貴方と話した事なんてほとんどないのに、 そんな世間話を今ここで。 する、はずもなく。 「私の役割はご存じかしら。」 用事、に対する答え。 何一つの色もない、無機質な声を響かせる。 それは、万象の鐘が鳴り響くかのような。 "終わりを告げる宣告"に等しかった。 (-314) 2022/08/19(Fri) 22:16:40 |
【秘】 銀の弾丸 リカルド → デッドヘッド ヴェネリオ胃袋を掴むくらいには、長く隣にいたのだ。 理解をしてもらえているというのは存外嬉しいものだったようで、くすりと笑う。 「おや、俺以外にも自分に傷をつける者が? とはいえ……これが挑戦を意味するものなら受けてたたねば」 ノッテの名が廃るというもの。 そう言葉を落とせば、美味しそうに焼き上がっているタルトタタンを丁寧に切り取った。 芳醇な林檎の香りと紅茶が、絶妙に合っていて、この味には俺の胃袋も十分に掴まれてしまっていると、そう思ってしまう。 それでも続いた言葉には、 「――――………」 「誰ですか、それは――――」 ぴくりと、肩を揺らした。 その人間だけは決して許せそうもないと、 落ち着いていたはずの表情を、どうしても保てない。 (-315) 2022/08/19(Fri) 22:28:47 |
【秘】 ショウダウン ヴィオレッタ → 郵便切手 フラン「……?」 口ごもるあなたを暫しの間待って、 それでも出てこない次の句に首を傾げて。 ――この青年は多弁ではない印象だったが、だとしても。 その沈黙を破ろうと、口を開いた……瞬間。 投げかけれた言葉。 質問のような、断定のような、逆説。 少しだけ困ったように眉を下げて。 半分口を開き、閉じて、ゆっくり瞬きをひとつ。 「……仕事で。 そう、仕事で、少しだけ大変なことがありまして。 ちょっとだけ疲れているだけです。 フランはお仕事、少しは落ち着きましたか?」 穏やかな声色で尋ねる。 (-316) 2022/08/19(Fri) 22:30:45 |
【秘】 デッドヘッド ヴェネリオ → piacere ラウラ/* おやつはたい焼き様ご機嫌よう、ご連絡ありがとうございます。 お察しの通り、死之商人のヴェネリオでございます。 本日の死人がラウラでもヴェネリオでも死ぬなと、かなりの確率なものを察しておりましたので問題ありません。 翌日の死亡結果で両方が落ちた場合、少々打診をしようかと思っていました。しかし、かかえているロールもそれぞれでしょうし、深く考えなくて問題ありません。 襲撃と言うのは人狼からの無差別襲撃あるいは暗殺者達からのアプローチ等何方からのロールなどお分かりでしょうか? こちらも単にラウラの身を心配している上司のRPにすぎませんので、あまり気にせず先約あるいは予定などを優先してください。 お気遣いありがとうございます、ゆとりを持って死に向かうことができそうです。 (-317) 2022/08/19(Fri) 22:49:32 |
【秘】 ”昼行灯” テンゴ → 銀の弾丸 リカルド「…そんな顔をするな。これから死地に赴くだとか、別に大層なことを抱えている訳でもない。」 可笑しそうに笑う。 でも。 「何、俺たちは何時誰が死んだっておかしくはない立場に居るだろう?今現在は特に不安定だ。ヴェネリオも死ぬかもしれん。」 「お前さんも含め、そうならん為にも。様子を見て回ろうと思ってるんだよ。特にお前さんは無理をしがちだからな。」 (-318) 2022/08/19(Fri) 22:49:37 |
【秘】 郵便切手 フラン → ショウダウン ヴィオレッタ「そう、ですか」 困らせてしまったろうか。 帽子のつばを引き下げて視線が落ちる。 穏やかな声色が、沈む心を少しばかり慰めてくれた。 「自分の方は、相変わらずです。 でも、祭りの終わりも近いのでそろそろ落ち着いてくると思います」 街を賑わせている祭り関連の仕事がなくなれば 配達業務も落ち着きを取り戻すだろう。 「お疲れでしたら、あの。 立ち話もなんですから、また甘いものでもと……思ったのですが。 以前のご恩も、ありますし」 口下手な自分の話を聞いてくれたあなただから、同じように聞きたいと思った。 とはいえ、"仕事"の重みが違う。 青年に話せることは限られているのだろう。 (-319) 2022/08/19(Fri) 23:04:57 |
【秘】 piacere ラウラ → デッドヘッド ヴェネリオ/* お返事ありがとうございます。 役職について間違いがなかったようで安心致しました。 かかえているロールについてですが、そこまで多くはございませんので打診については問題ありません。 尚襲撃につきましては後者となります。 相手様の話し合いから「RPとして多少の猶予をいただいた後殺害」という流れでの襲撃となっております。 ご丁寧にありがとうございます。優先事項等につきましても問題はございませんのでお気になさらず。 お互いにより良い形で死に向かいましょう。 (-320) 2022/08/19(Fri) 23:10:11 |
【秘】 銀の弾丸 リカルド → ”昼行灯” テンゴ「それはそうですが……縁起でもないことを」 ふぅ、と息を吐けば顔が動いたのにつられて髪も揺れる。 耳に見え隠れする真新しいピアスが、きらりと煌めくのが見えたかもしれない。 ――確かに誰がいつ死んだところでおかしくはない。 ノッテにいたってはボスが殺されてるのが現実、名のあるメイドマンも、ソルジャーもその生命を散らしているのだから。 自分とて、喜んで命を散らそうとは思っていない……けれど。 「……よくお見通しで。よく言われます。 ですが、俺は無理をしているとは思ってないんですよ」 働くのが生きがいだとでもいうように、口端を上げて笑った。 (-321) 2022/08/19(Fri) 23:12:01 |
【人】 piacere ラウラ【どこかのバー】 >>40 ツィオ様 貴方が頼んだ酒を上司が嫌いなことは、きっと知らない。 知っていたとして、それを咎めることもない。 貴方がどうしてそれを選んだか、その意味だけは思案してみたり。 答えは勿論、貴方の口からでしか知れないのだけれど。 届いたグラスに手を伸ばし、口元へと運ぶ。 甘いカクテルは今の気分に合うかと問われれば少し異なるが、悪くは無いものだと感じている。 「……ラウラは、…フィオレロ様とご一緒して以来 です。 ………また、機会があれば。…なんて、残していくのです」 明日に己の命がどうなるか、そうしたことは分からない。 だから確かな約束ではなく、"機会があれば"などと口にするのだろう。 それから少し迷うようにして、続け。 「…この前の……質問、ですが。 答えを 見つける前に、あの会議がありました……ので、」 解のない問いの中で随分と迷子になっていた。 だからだろうか。余計に胸の痛みが強くて、苦しくなった。 今に答えを出しても意味の無いものだとして、それでも口にしようと考えたのは涙を流したあの日に気付いたことがあったから。 (42) 2022/08/20(Sat) 0:06:57 |
【秘】 愚者 フィオレロ → ”昼行灯” テンゴ「あー。だめですよ。 そんな安易に“幾らでも”とか言っちゃ。 飢えてる子の胃が無尽蔵なのは魚見るだけでもわかりますし、 責任ちゃんと取らないとダメですよぉ。 俺は、テンゴさんの代わりに面倒見たりしませんからね」 このナンパ師めー。 とばかりに責めているように見えて、緩い。 この頃はマイペース故にそこまで気にしていなかったのもあるが、自分以上に相手の世話を焼いている部下、の存在にピンと来ていないのもあったのだろう。 これでもこちらが世話を している 顔である。「はあ、色が真逆になりすぎじゃないですか? でも変わるのはわからなくはないですよ。 水を含んでいないスポンジなんてすぐ変わるでしょう。 ……変わることが、 俺や貴方にとっていい事かはわかりませんけどね」 (-322) 2022/08/20(Sat) 0:14:02 |
【秘】 家族愛 サルヴァトーレ → 陽炎 アベラルド「bene.」 短く。 「そのまま開けておいて。部屋に行く」 告げて。 自然な緩慢さで離れる。パーソナルスペースより少し広い、従業員と客の距離。 そのまま、場は後にした。 ××× (-323) 2022/08/20(Sat) 0:18:55 |
【秘】 家族愛 サルヴァトーレ → 陽炎 アベラルド××× その夜。 ノックだかチャイムだかインターホンだか、とにかく君は来客を告げられる。 一応の警戒をするも、平然と迎えるも君の自由だ。結局最後に男が訪ねてくることには変わりないのだから。 (-324) 2022/08/20(Sat) 0:21:16 |
【人】 狡兎 ツィオ【どこかのバー】>>42 ラウラ その誰かが嫌いな"赤"に口づけをした。 口の中だけが甘い。最悪の気分になり、小さく笑った。 再び、その"赤"を通して何かを見ながら答える。 「……男がさ、守れない約束をするなって、思うよ。 軽く引っかいていった猫の傷だって、 治りが遅いときがあるくらいなのにな」 ラウラの言葉に。 自分が彼女に投げた "二つの質問" を思い出す。その言葉は今や別の意味を持ってしまっているだろう。 その、俺がマウロとラウラに掛けた呪いは―― 皮肉にも永遠となってしまっている。 だが、その言葉に、 "質問" を投げた者として聞き届ける責任くらいは感じた。ひさびさに感じる、罪悪のような感情に、心中で嗤いが零れた。 ……今更、まともな人間みたいなツラするなよ。ヴィツィオ。 おくびにも出さず、ラウラに向かって尋ねた。 「――答えは出たかな」 (43) 2022/08/20(Sat) 0:23:47 |
【秘】 愚者 フィオレロ → 鳥葬 コルヴォ「……アホくさ。 本当に能もない無能で死をまき散らすサポートの男を ノッテが雇うと思ってるなら、そっちに謝ってほしいね。 勝手に人が死んだことを君のせいにしないでくれるか? 俺が死んだのはあんな疑惑があったにもかかわらず、 わざと意図的に姿を露出しだした結果だろう」 「君が自分を下げれば下げるほど俺まで下げられる。 溜まったものじゃない。自慰行為寝てやってくれよ。 ……ん?今の認識がそんな感じなのか?なんか嫌だな……」 貴方が内心後悔していようが周囲はそう評価をしていないし。 周囲を覗いてもフィオレロ自身もそう思ってなかった。 なのだが。幻覚扱いなのかやさしい言葉を掛けようにも、 生前と同じく受け取る様子がまるでないのである。 これには困った。 本音を言うだけで勝手に脳内フレンドに変換されてしまう。 「……満足っていうか、幻覚じゃないのを自覚したら? 君じゃ知りえない事をここで教えて、それが真実なら そろそろ目覚める気はあるかい。不幸なお姫様?」 (-325) 2022/08/20(Sat) 0:28:23 |
【人】 piacere ラウラ【マウロの部屋】 >>41 リカルド様 明日というものは不確かで、今この時にも何が起きるか分からない。 約束も同じだ。それを貴方は知っていて、けれど己のために口にしてくれたのだと理解しているから。 だからもう、迷子にならずに済みそうだ。 残された便箋もここにある。…痛みはまだ、消えないけれど。 貴方のしたことは間違いではない。 少なくとも女はいつかにそう思うのだから、きっと 大丈夫。 「……ラウラは、一度家に戻ります。 マウロ様の残されたものを、置いておきたい ので」 そう言いながら周囲の落ちた便箋を拾い、涙の跡が残るそれも手にする。 捨てられてしまうくらいなら、全て持ち帰っても許されるだろう。 その後は仕事に戻るつもりだ。するべき事はまだ残されている。 勿論、何かあれば報告は忘れずに。 (44) 2022/08/20(Sat) 0:29:32 |
【秘】 愚者 フィオレロ → 永遠の夢見人 ロッシ「何もない処か、何かしかないところじゃないですか」 揺れる文字の末端を思わず突きながらそう指摘し、 余りじろじろ見ないようにしつつも、 その美的感覚の高さには、さすが店を出していただけあると感心している。 到底自分が置かないような小物があるとつい視線が数度うろうろしつつもさすがにはぐれず、貴方の後ろをついていき。 何故かキッチンで止まったのを見ると不思議そうに首を傾げた。 その後、案内された場所に座った後もそれに興味が捨てきれないのか、カモミールの香りが漂うキャンドルのほうを見つめながら口を開く。 「感想は色々あるんですけど省略するとして。 さっき何で止まったんですか。 俺はカモミールも好きですけど……嫌いな人か気を使われた?」 「……と言うか、死んだのに一生暮らせそうな場所だ。 牢獄以下の俺が最初にいた孤児院と比べると……」 昼と夜ほどに違う、何て言いつつ。 「遺しそびれた物とか相手がこの中に埋まっていたり?」 (-326) 2022/08/20(Sat) 0:35:11 |
【秘】 花で語るは ソニー → 家族愛 サルヴァトーレ「うん、……オレは特になにも、してないけど」 子供のように扱われると、どうしても弱い。ほとんど反射的に顎を引いて頭を差し出す。 立ち上がった後にも頭を撫でられ、ストレートの髪は頭に沿うようにくしゃりとなる。 それだけならまるで世話をする側、される側のほほえましいそれのよう。 並んで歩き、ついていくように喫煙所まで行く。 建物のベランダか非常階段か、外を見下ろすことは出来るが、地上の声は届かない。 逆もまた然り。扉を閉めれば、風の音しかしなくなった。 「……此度のこと。仕組んだのは自分たちの内部なんでしょうか。 それともやはり、外部の人間による撹乱なんでしょうか?」 (-327) 2022/08/20(Sat) 0:45:23 |
【秘】 piacere ラウラ → 暗殺屋 レヴィア組織の中で己よりも背丈の低い者はあまり見ない。 だからか、見下ろす形になることにはあまり慣れていなくて。 「……ラウラとレヴィア様は、お立場が異なります から」 いつものように真っ直ぐに双眸を向ければ、互いに交ざり合う。 不思議な気分だ。見つめていることが不安になるほどに。 世間話であれば、どれほど良かったのだろう。 表情に変化はない。見えるものに変わりはない。 何ひとつも咎められるべきを行った覚えがないのだから。 けれども、その意味を理解できないほど愚かではない。 「……………理由を お伺いしても、よろしいのでしょうか」 凡そは考えつく。理由なんて、それくらいだ。 それでも問わずにはいられない。…大切な約束が、あるから。 理不尽に死ぬことは受け入れ難い。今は、そう考えてしまう。 けれどきっと、逃れられないことも理解している。 (-328) 2022/08/20(Sat) 0:52:50 |
【秘】 無風 マウロ → 鳥葬 コルヴォそうだろう、とばかりにまた息を吐く音。 必要とされていたのだとするなら、それはきっと。 青年も知っている顔のはずだ。 あなたがこちらを見ないのと同じように、こちらもあなたに目を向けることはなく。 告げられた言葉だって、分かり切っているから反論もない。 世迷言、妄言、机上の空論。 自分が幽体離脱してるだけなんて話でもなければ、もう二度と叶わない夢物語だ。 「……そうだな」 「放っててもあいつらはそうするんだろう、忘れろって言ったって忘れやしない。 それどころか嫌って言うほど話に挙げて、忘れないようにする」 「まあ、でも―――」 「悪い気はしない。……あいつらには絶対言ってやらないけどな」 ふっと笑って。 分かり切った答えを返すのだ。 (-329) 2022/08/20(Sat) 1:23:04 |
【秘】 鳥葬 コルヴォ → 暗殺屋 レヴィア「じゃあ、死んだ人間を見たくはないんですね。」 平然と返すのは、意趣返しのような言葉ひとつ。 殺しもすれば、殺されもする。 死体を粗末に扱えば、死体を粗末に扱われる。 Chi la fa l'aspetti. その報いの先は自分だけとも限らない。 そのやり取りに感傷の色は無く、互いに考える事は同じだろう。 「あんたに商売っ気があったとは知らなかったな」 続く言葉は、その後に投げ掛けられた問いに対してのもの。 それは遠回しに、客として来たわけではないのなら。 つまり他に用向きが無いなら帰れという事なのだろうけど。 「そうですね。なら、時計を一つ買う事にします」 「ただし、選ぶのはあんたです。 壁掛けや置き時計は遣り場が無いんで、 持ち歩けるものにしてくださいよ。 その中から、あんたがこの店で一番気に入ってるものを。」 無いならせいぜいこれから悩んでください。 実に適当で書類も介さない注文は、結局はやはり口約束だ。 「買いはしますが、取りに来るまでは預かっといてください。 今使ってるものが壊れるか、 あんたが死んだら受け取りに出向きます。」 (-330) 2022/08/20(Sat) 1:24:38 |
【秘】 暗殺屋 レヴィア → piacere ラウラ「私は気にしたことはないけれど。」 「窮屈ね、組織というものは。」 深く、沈み込むようなアメジストの瞳。 全ての光を飲み込んで、一つも返さないかのような。 暗い、昏い眼を向け続けて。 中指をくい、と伸ばせば、そこについた透明な糸に 繋がれたものが、袖口から手のひらに収まる。 改造された小型拳銃。殺傷力と装弾数を落とす代わりに、 違和感なく袖に仕込めるようになった、暗殺用の銃。 「貴女が、敵組織の間者だと判断された。」 「だから指示が出た。それだけよ。」 誤情報だとか、誰かの陰謀だとか。 あるいは、本物の間者の策略だとか。 きっとこうなった可能性は山ほどあって、そして……… その全てに、女は"興味がない"。 ただ、指示されたとおりに仕事をするだけ。 それ以外の価値など、自分にはないのだから。 「恨み言はあるかしら。」 殺しのプロである女は、標的を絶対に逃がさない。 だから、抵抗しないでほしい、と思う。 抵抗されれば、その分だけ死体を汚くしてしまうから。 銃口は、まだ貴女には向けられない。 女は、貴女に猶予を与えている。 (-331) 2022/08/20(Sat) 1:31:44 |
【人】 piacere ラウラ【どこかのバー】 >>43 ツィオ様 グラスを置き、貴方に視線を向ける。 無理をしているように感じるのは、気のせいか。 変わらない表情の中でも多くを見てきた。知るために、多くを映してきた。 確信出来るほど深い仲ではないけれど、何も見えないほど愚かではない。 貴方の言葉にゆったりと頷いて、増えていく叶わない約束をいくつも思い浮かべた。 たのしみ にしていることほど、どうにも上手くいかないものだ。胸がまた痛んで、無意識に小さく吐息を零す。 「…………ラウラは、…今であれば 手を取ることを選んでしまうと、そう思うのです。 望んでくださるからではなく、…ラウラが心から、望んでしまう気がします……から」 "知ってしまったから求めるようになった"。 あの人の言葉を今になって理解し、欲を得た己をどう思うのかと思案する。 随分と早くに知ったね、と笑うのか。それとも驚くのか。 それ以外か……問いかけることは叶わないから、答えは分からないまま。 幸せな何かを得ることは難しいとしても、この言葉は呪いではない。 泣けるようになったのはきっと、これがきっかけなのだから。 ──ラウラは、貴方を真っ直ぐに見つめている。 (46) 2022/08/20(Sat) 1:39:38 |
【秘】 暗殺屋 レヴィア → 鳥葬 コルヴォ「死体を見たい人間がいるのかしら。」 淡々と返す。 何故見たくないか、の理由は言及しない。 聞かれる事もきっとない。貴方は興味がないだろうから。 「そう。私、商売人なのよ。」 だから冷やかしなら帰ってくださる?と、 遠回しだったそれを、今度は近道に言う。 しかしてどうやら、貴方はお客様でもあったようで。 「アンティークは自分で選ぶから楽しいのよ。」 馬鹿ね、と告げながら、席を立つ。 こつ、こつとカウンターから出て、一つの時計の元へ。 少しだけ錆びついた鉄の蓋がついた、無骨な懐中時計。 お世辞にも奇麗とは言えないそれを、手に取る。 「一番古い時計。いつ壊れてもおかしくない、 死にぞこないの時計。」 「明日には止まっているかもしれないわ。」 「でも。」 「今、懸命に動いている。」 死を看取るのが、貴方の仕事でしょう、と。 女はそれをもって、カウンターまで戻る。 「早めに取りに来ることを願うわ。」 「踏み倒されたら癪だもの。」 (-332) 2022/08/20(Sat) 1:43:57 |
【秘】 鳥葬 コルヴォ → 陽炎 アベラルド足音は徐々に遠ざかっていく。 掃除屋はきっとその声無き言葉を見届けていた。 けれど何も言わず、ただ一瞥を落としただけ。 あなたの言わんとした事を、その願いを汲もう、なんて。 そんな事を考えるような、よく出来た人間ではないのだ。 死んだ奴にくれてやるのは、墓石と、手向けの花だけで十分だ。 そして、その役目は決して自分のものではない。 或いは、今ではない。 だから死にゆくあなたに贈るものは、餞別だけ。 それが自己満足以外の何になるか、なんてのは知らぬこと。 足音は徐々に遠ざかっていく。 それがすっかり聞こえなくなった頃。 もう、路地の暗がりに、動くものは何も無かった。 贈るものは、餞別だけ。 死に方を選ばせて、それを冒涜しないだけ。 人殺しはそれ以上の事をしない。 然して余程の意味や理由も無しに、 誰の何を奪う趣味もありはしない。 人殺しは、これ以上の事をしない。 そこに余程の意味や理由が無い限りは。 これはただ、たったそれだけのこと。 (-333) 2022/08/20(Sat) 2:00:35 |
【秘】 銀の弾丸 リカルド → 狡兎 ツィオ――夕方頃。 貴方に一本の着信音が入る。 それをとったなら、貴方の幼馴染が喋りだすだろう。 『帰りが遅いな、ツィオ。 風呂の湯はとっくに冷めているぞ』 (-334) 2022/08/20(Sat) 2:08:15 |
【秘】 鳥葬 コルヴォ → 陽炎 アベラルド/* こちらもこれにて……〆!となります! お楽しみ頂けたなら幸い デス物騒をやれてよかったです よかっ…… エ〜ン こんな良い男がどうして死ななきゃいけないんですか わたしが襲撃したからです ぐうの音も出ないな…… 様々な意味でもうこんな男と関わり合いになる事無く 穏やかに居て欲しいなあという気持ちでいっぱい…… ひとまずここで一区切り、本当にお疲れ様でした。 Addio…… (-335) 2022/08/20(Sat) 2:12:20 |
【秘】 piacere ラウラ → 暗殺屋 レヴィア首をゆっくりと横に振る。窮屈などと感じたことは一度だってない。 これでいいと思っていたし、今もそう考えている。 逸らされない視線を真っ直ぐに受けて、僅かに目を細める。 淡々と語られるそれらに納得はいかないものの、理解は出来た。 そして貴方が"それだけ"が理由だとしても、間違いだとしても。 どのような可能性でも……命である以上完遂するだけなのだろう と。 女もそうだった。命令に忠実で、けれど違うのは上司の存在。 あるいは周囲の人の存在……なのかもしれない。 貴方がそうではない、とは限らないが。 「…………託されたものが、あります から。 出来れば少しだけ……時間を、くださいません か」 恨み言はない。けれどやるべき事がある。 だからそれだけはどうにかして誰かに繋げたい。 約束が叶わないのは昔からだ。あまり、意外だとも思わない。 最初から最後まで、そうあり続けるだけ。 男が守れない約束をするなと、ツィオ様は仰っていましたが。 それはわたしも一緒。…謝る時間は、ないのでしょう。 出来ればそれだけは叶えたかったのですが……仕方がないこと、です。 恐れは感じなかった。本当は"あの日"死ぬはずで、次は"あの時"。 その全てを回避してきたけれど、"いつか"はやってくるものだ。 (-336) 2022/08/20(Sat) 2:40:48 |
【秘】 鳥葬 コルヴォ → 花で語るは ソニー/* お待たせしました、ご連絡頂いた内容への回答となります。 こちらの素性についてですが、 表向きのものから裏稼業の事まで把握して頂いていて構いません。 当然、受け持った依頼の詳細はあまり漏れないようにしてはいますが…… この頃は少々さまざま露見するリスクを承知での行動が多かったはずなので、 こちらが掃除屋コルヴォ・ロッソに属する者だという事自体は ある程度の情報網を持った者が調べようと思えば、簡単とまでは言わずともそう難なく知る事ができるでしょう。 (-337) 2022/08/20(Sat) 3:05:06 |
【秘】 鳥葬 コルヴォ → 花で語るは ソニー一見して、変わったことと言えば、顔の怪我くらいのもの。 喪服姿は以前と何ら変わりない佇まいで、 その雰囲気や様子もまた、特別変わったふうでもなかった。 他に変わったとすれば、あなたからの認識くらいのものだろうか。 「どうも、ソニー。 また会うとは、奇遇な事もあるもんですね」 徐に視線と問い掛けとが向けば、そちらを見遣って。 強いて何かあったとするなら、ちょっとしたごたごたです。 やはり以前とそう変わらない調子で返し、 今話しても、という問いには、どうぞ、と簡潔に応じた。 あなた次第ではあるけれど、今は剣呑な雰囲気は感じさせない。 (-338) 2022/08/20(Sat) 3:06:45 |
【秘】 家族愛 サルヴァトーレ → ノーモアベット マキアート毎度のことだから、にこりと笑って誤魔化す。ずるい大人の仕草だった。 「『アマラント』、ね」 「いいところだ。一人で飲むには」 あれがどういうところか、このあたりに住んでいて知らない人間はいない。 だから居心地が良いのだろう、大抵の場合、あそこに行けば顔見知りと出会う。一人寂しくグラスを傾けるなんてこととは無縁でいられる、けれど。 「今日は君と酔いたいんだ。いいだろ?」 つまり二人で飲むには野暮だと。 君の髪を撫でて、小さな木戸を押し開けた。 やはりそう広くない店の中は薄暗かった。それが深い青のライトで照らされていて、幻想的な雰囲気を醸し出している。飴色に光るカウンターの向こうで、初老のマスターがこちらに会釈をした。手で席を示すに従って、カウンターに座ろうか。 (-339) 2022/08/20(Sat) 3:31:36 |
【秘】 花で語るは ソニー → ノーモアベット マキアート柔く乳首を食んでいた口元は、相手の市井を動かすごとに腹筋の辺りに添えられる。 全身に波及した快楽が冷えてしまわないよう、丹田へ至る起伏を舌で拭う。 時折、鼓動と共に深呼吸して貯った吐息が、ため息のように漏れ出た。 「ン、……嬉しい。 もっとカフェのこと頬張って、心臓の裏側まで味わってたい」 靴の形に溜まっていたズボンを器用に足で扱って、ポケットから個包装のローションとゴムを取り出す。 相手の腰を抱き、温まった肌の匂いを嗅ぎながら一包開けて、まだ硬いテクスチャを手の平に出した。 薬指で混ぜるように温め、もう片方の手で尻の形を撫で回すように下着を下ろす。 ひとすくいをまだ外気に慣れないだろうアナルに伸ばして、皺に添って揉み込むように指の腹で擦る。 ただの膝立ちだった姿勢は、段々と己を挟んで椅子の小さな背凭れにもたれかからせるように。 そうすれば相手は尻を突き出して、尻たぶの間に隠れた秘所を曝け出しやすくなる。 テーブルに挟まれた狭い間合いでそうしたなら、指の届かなかった前にも片手を伸ばせる。 冴えた色の下着が陰茎に絡むのを剥がして腿の方まで引いてしまって、 手の平でなで上げるように、その中に隠れていたものを優しく擦り上げはじめた。 低く下がってきたなら、また首筋の付け根、きっちりと着込めば見えないようなところに痕をつける。 本当はきれいなままにしておくのがいいのだろうけど、堪えが利かないのは無謀な若さだろうか。 膚からはきっと人間らしい、淫らな匂いがする。ぼうっと頭が蕩けて、虹彩がぼやけそうだ。 おしゃべりの合間合間の静寂のうちに、ローションが徐々に内側へ塗り込められていく音が響く。 「今傍から見たら、すごいエッチな姿勢なんだろうね、カフェ。 ひらけた室内、ベッドの上でもないところでこんなになって、指締め付けてる……」 (-340) 2022/08/20(Sat) 3:54:47 |
【秘】 家族愛 サルヴァトーレ → 花で語るは ソニー「おや。謙遜も上手くなったね、驚いたよ」 昔はもっと些細なことでも褒めさせてくれた、と。 もしかしたら口にしたかもしれないけれど、べつに惜しいと思っているわけではないのだ。多少遠慮を覚えようと、年齢に相応しい振る舞いを身につけようと、君が男にとって可愛い子どもなのは変わらない。謙遜したところでこちらは勝手に褒めるのだから関係ない、ということでもある。 喫煙室、というほど上等なものではないが、二人で話すには好都合だ。柵にもたれ掛かるようにして陣取り、君が嫌煙家でないなら男は愛用のシガレットケースを取り出すだろう。ひとつ咥えて、君にも差し出す。君が煙草嫌いなら遠慮しておこうか。家族の健康は何よりも大切だから。 「まだどちらだとも断定できないな」 答えは当たり障りない。しかしそれは慎重さの表れでもある。 「どちらの可能性も捨てきれない。確かなことは、仕組んだのがアルバの人間だとしても、家族の意向ではないってことだけだ」 (-341) 2022/08/20(Sat) 3:56:36 |
【秘】 花で語るは ソニー → ガット・リベロ ルチア決意する姿はまるで祈るようにも見えるが、他者に縋るそれではないのだろう。 ただ己の手と、意志だけを信ずる姿勢は、われら信仰の地の人間に染み付いたそれとは違う。 どこか迷いがあるように表情は揺れるものの、 「変な話だけど、こんな時アベラルドさんなら、止めるんだろうな。 手を汚すことは可能な限り自分がやるように、きっと手を回すんだろう。 カフェは、どうかな。真っ向から止めて、直接的な復讐以外の何かを考えるのかも。 サルヴァトーレさんは傍観するようであって、危ない真似はさせなかったかな。 オレは、同じようには出来ない、仇は 生きている内じゃなきゃ討てないから 、そいつが失われてしまう前に、自分の手で確実に、そういうの、わからないわけじゃない」 押し付けたその手は、手の平で彼女の手を圧した。 握ったり、触れたり、撫でたりみたいなものではなくて。 同じ旗頭の下の、血の兄弟に寄せる信頼のようなもの。 「明日もまた、アジトで。 今度こそは一日の報告をするその時まで、一緒にいようよ。 オレもきっと、 良い報告が出来るから 」どこか、わずか。滲んだ決意を共に交わして、屈めていた姿勢を正す。 一歩離れて相手から託される何か、言葉かがなければ、僅かなじれったい間を残して踵を返す。 明日の朝日がお互いにとって、良きものであることを願って。 (-342) 2022/08/20(Sat) 4:05:36 |
【人】 冷たい炸薬 ストレガ>>45 ソニー 「そうしな。あたいは出来る仕事はする。 そうでないものはしない、それだけだからね」 よっぽど火急の物なら修理してやったっていいけど、 とは言うものの。だからといって何をするわけでもなし。 去っていくその背に軽くコーヒーのカップを掲げて、 形だけは祭の乾杯のような恰好で見送った。 「アンタ『たち』ねえ……報告はしとくとしようか」 概ね、互いに尻尾を掴み損ねてきた相手。 あの言い草じゃあ、向こうは尻尾を掴んだのかもしれない。 そうなったらこっちも同じようなものだが――。 『得』とやらも考慮……するのは上司の役目。 もう少しぶらついたら帰って報告書を作るか、と コーヒー片手に祭の中へと消えていった。 (47) 2022/08/20(Sat) 4:08:50 |
【秘】 花で語るは ソニー → 銀の弾丸 リカルド「言うほど待ってないよ、大丈夫」 ありふれた言葉を吐きながらに、VIPルームの扉が開かれる。 密閉が解かれた瞬間にフロアから溢れ出すエレクトロダンスミュージックが耳に騒がしい。 酒と香水と、汗の匂い。それらを弾けさせるように、重低音が建物を揺るがす。 扉が閉まった後にも、振動だけは部屋の仲間で響いてくる。 「あんまりこういうとこも、来たこと無い? 立場がなけりゃもうちょっと中で見物してもいいんだけどね」 祭りもほとんど経験がないなら、初めて来ることになるか。或いはみかじめ料の徴収で来たか。 それでもどのみち、足を運んだ回数なんてのは男のほうが多いのだろう。 テーブルには既にグラスと酒瓶、アイスペールやつまみの類が揃っている。 それでも足りないものがあったなら、呼び出して持ってきてもらう仕組みらしい。 ソファに浅く座って背中を預け、リキュールのロックを嗜んでいる。薬草系の色だろうか。 (-343) 2022/08/20(Sat) 4:21:53 |
【秘】 ノーモアベット マキアート → 家族愛 サルヴァトーレ「そういうことなら。悪い気はしませんよ」 堅い口調とは裏腹に、よく懐いた犬みたいな仕草で、 その優しい手つきを追う。 扉を開けばはっとして、真面目な出立ちを取り繕った。 店内の装飾や照明に目を向けつつ席に着いて。 「……いいムードですね。 確かに二人で飲むにはこの上ない場所です」 僅かに音量を絞った声ではにかむ。 こういった場の雰囲気に慣れてない訳でもないが、 それでも信頼できる相手と二人で、となれば緊張するものだ。 (-344) 2022/08/20(Sat) 4:24:01 |
【秘】 冷たい炸薬 ストレガ → 暗殺屋 レヴィア【路地の店】 ふと、足があなたの店に向く。 石畳をごつごつ鳴らして、カップを傾けながら。 今は昼を過ぎ、夕刻が近づく頃か。 店の扉に目をやった。 開いていなければま、そりゃそうかと踵を返すだけ。 開いていれば、軽く覗いてみるくらい。 さて、店は開いているか、否か? (-345) 2022/08/20(Sat) 4:25:15 |
【秘】 デッドヘッド ヴェネリオ → 銀の弾丸 リカルド「 ソニー・アモリーノ かわいい花屋だ 、お前も知っているだろう」「……アルバの連中の差し金じゃない。 あいつ個人でやらかしたことだ」 しっとりとしたリンゴの生地から漏れるカスタードの層、掬って口元に入れてその暗いヴァイオレットグレーはあなたの視線をとらえた。 「お前にしか言わない。言うつもりが、ない」 (-346) 2022/08/20(Sat) 6:32:59 |
【秘】 暗殺屋 レヴィア → piacere ラウラ"それだけ"が理由だ。 女にとって人を殺す理由はそれだけで良かったし。 それ以外の理由を求めることは許されなかった。 命令通りに仕事をするお人形。 求められるのはその役割だけだった。 女は、殺しのための道具だった。 「そう。」 「興味がないわ。」 貴方の嘆願を、冷たい言葉で切り捨てて。 …だというのに、銃口は未だ向けられることは無かった。 「人に会うことは許さないわ。」 暗殺の仕事は、誰にも知られてはいけない。 だから知った人はみんな、殺さなければいけない。 先日、現場を目撃した街娼の少年をそうしたように。 だから、人には会うなと。 それは、それ以外の行動については許容するという言葉でもあった。 死までの時間はあと僅か。 さて、あなたは溶け切る蝋燭を前に、 何を成そうと言うのだろうか。 (-347) 2022/08/20(Sat) 6:51:38 |
【秘】 暗殺屋 レヴィア → 冷たい炸薬 ストレガ女は、店にて。 今日はいつもより早い時間から、鎮魂歌を演奏していた。 気まぐれか、何か理由でもあるのか。 なんにせよその音は、扉の前に立てば鮮明に聞こえてくるはずで。 「いらっしゃいませ。」 と、顔を出した貴方を一瞥もせずに、 淡々と告げるのだった。 (-348) 2022/08/20(Sat) 6:54:05 |
【秘】 piacere ラウラ → 暗殺屋 レヴィアラウラはあの日、 許されてしまった 。好きにすればいいと、だから今尚ひとりで行動していた。 泣くことも、想うことも。呪いすら残して。 ただのアソシエーテではなく、ひとりとして……。 興味が無いと口にする貴方から、ラウラは目を逸らさない。 だから向けられない銃口にも、それ以外であれば許容してくれるのだろうという言葉の裏にも直ぐに気が付けた。 感謝は口にしない。貴方にはするべきではない。 きっとそれでいい。ラウラはそう判断して。 肩から提げたバッグに手を伸ばす。ゆったりとした動作だ。 敵意など微塵も感じられない、相手にも正しく伝わる程に。 取り出したのは 預かった 写真立て。それを腕に抱えた後にバッグの中身をひっくり返した。 財布、連絡用端末、メモ帳にペン。それからペーパーナイフ。 それらが地面に散らばりしゃがみ込んで、必要な残りの3つに手を伸ばす。 「……一筆だけ、失礼致します ね」 何を残すべきか。…なんて、既に決めている。決まっている。 迷いなくメモ帳から一枚を切り離し、ペーパーナイフで半分に。 続いて写真立てを膝に置き、ペンを握る。 空中では書きづらいものだからメモ帳を下敷き代わりとして、半分にしたメモに何かを書き込んだ。 貴方に見せるように言われなければ、そのまま"したいこと"を続けるだろう。 (-349) 2022/08/20(Sat) 8:01:10 |
【秘】 ガット・リベロ ルチア → 花で語るは ソニー「──」 踵を返して去っていく、その背を見ていた。 それが見えなくなるまで、ずっと。 「そう、ですね」 明日もまた。 そうであったらいいと、思っていた。 昨日までは。 少女もまた、踵を返す。 薄暗い路地裏を、ふらふらと歩いていく──。 (-350) 2022/08/20(Sat) 8:10:16 |
【秘】 銀の弾丸 リカルド → デッドヘッド ヴェネリオ「ソニー……」 「あぁ、 俺の大事な取引相手 ……、ですよ」く、と含んだような笑みを漏らした。 情報屋を使って、俺も調べていたんですけどね……と呟き、ピアスに彩られた耳に手を触れた。 貴方ならそれがどういう意味を持っているかはすぐに気づいてしまったかもしれない。 「貴方の口からその名を聞く日がくるとは思わなかったな。 ……ソニーが個人でノッテを狙ってると。 個人での行動だろうが、それがアルバの総意と取られることくらいわかっているだろうに、浅はかなことだ」 (-351) 2022/08/20(Sat) 8:43:33 |
【秘】 デッドヘッド ヴェネリオ → 銀の弾丸 リカルド「このご時世に随分やらかしてくれた。 なんだお前、あいつに食われたのか」 「だけどこれは全部、俺のせいだ」 ぽつりと溢した言葉の裏にあったのは後悔でも反省でもない、憐憫の色。同情と言うには、色々と知りすぎている男の複雑な心情だった。 あなたがどこまで知っていたかは知らない、それでも彼はその男を酷く贔屓していたのだ。お互い敵対組織とわかっていて、それを口に出すことは一度もなかったのだから。 「別れてきたんでな。や、 振られちまった 。気を付けろよお前が俺の尻拭いをやらされるのは此れっきりだ」 (-352) 2022/08/20(Sat) 8:52:07 |
【秘】 ショウダウン ヴィオレッタ → 郵便切手 フラン「それは……良かった、というべきか、 残念、というべきか迷うところですね。 危険なお仕事が減るのでしたら喜ばしいことと思いますが」 さっとあなたの全身に目を走らせる。 少なくとも大きな怪我を負っているようには、見えない。 「ふふふっ、やっぱり甘いものがお好きなのですね」 変わらずの甘党ぶりに小さな笑いが零れる。 この数日で、大きく変わってしまった身の周り。 その中で変わらないものを見つけて。 それが、嬉しくて。 誘いの言葉をかける青年をじっと見て、にこり笑う。 「折角のお誘いですもの、お付き合いいたします 何処へでも、お付き合いいたします」 誘い返すように、笑う。 (-353) 2022/08/20(Sat) 8:55:28 |
【秘】 銀の弾丸 リカルド → 花で語るは ソニー「そうか。 今日は何かと忙しかったんだ、すまない」 現れた男からは、普段の煙草の匂いは香らず。 代わりに、場に似合わぬ消毒用アルコールの香りのようなものがしたかもしれない。 VIPルームに通され扉が閉まると、防音効果があるのか、騒々しい音は大分鳴りを潜めてしまった。 「あまり遊び歩く事がなかったからな。 興味があるわけでもないから、これで十分だ」 話をするのに、内容が聞こえないほど煩い場所に行くこともない。 野外ライブよりも、屋内な分、音は反響して他の声などほとんどわからなくなってしまうのだから。 適当にその場に案内してきた店員にアペロールをと注文し、貴方の目の前のソファに腰を下ろした。 (-354) 2022/08/20(Sat) 8:56:26 |
【独】 ショウダウン ヴィオレッタえぇ、何処へでも 普段だったら気付いただろう青年の優しさにも気づけず、 自棄になってそんなことを言う。 壊れた日常を見つめることができず 己の犯した罪から逃げる酒もなく 思い出に浸る余裕なんていうものも、ない だから、一時でも何かに溺れてしまいたくて。 享楽でも 痛苦でも 狂気でも 忘れさせてくれるなら。 ……今この瞬間なら、死ですら厭わない。 それらを己で為す勇気のない女のそんな自棄が、 普段なら絶対に言わないであろう言葉を、吐き出させた。 (-355) 2022/08/20(Sat) 9:23:37 |
【独】 デッドヘッド ヴェネリオ/* RPとしての裏切り者探し。 夜魔と、暗殺者はノッテにいるか?と質問しようとして、それよりも樹木子の場所が気になるなと、アルバかノッテかだけ情報屋に質問。 ソニーにビンゴして頭を抱える。 (-356) 2022/08/20(Sat) 9:33:41 |
【独】 デッドヘッド ヴェネリオ/* 三日目や全体のRPの言動からコルヴォは夜魔か暗殺者。身内をやるようなRPをしていなかったので、少なくともマウロかフィオレロをやったのは樹木子では?と考えた。 しかし、RPで誰か(身内)に殺されたような匂わせをしたのはフィオレロ。彼は内部から恨みを変われていた設定であったのと、あまりに他の要素が語られてないためモブと何かあったのだと思われる。 するとマウロの死はなんなのか。思ったよりも設定を知らないので不明瞭。模倣犯であることに首をかしげる。 情報屋から頂いたノッテに恨みを持つソニーの仕業なのが濃厚。というヴェネリオの推理。 断定ではない、だからせめて外れていてくれっておもいつつもRPでは勘違いしててもらいます。少なくとも他の構成員やってるだろう、リカルドには彼には注意をっていうRP。 でもなんかこいつ(リカルド)死にそうだな、能力持ってんのか。 俺は死ぬけどな。 多分樹木子ソニー、夜魔コルヴォ、暗殺者レヴィアだと思ってる……。三日目のアルバ大量殺人、二人がやらかしただろ。 (-357) 2022/08/20(Sat) 9:39:16 |
【独】 デッドヘッド ヴェネリオ/* おれこいつらとしかからんでないからほんとう世界を知らないんだよな。 でもこんなもんでいいだろ。上司顔広すぎたらくそ笑うわ。 (-358) 2022/08/20(Sat) 9:42:52 |
【独】 デッドヘッド ヴェネリオ/* あれが噂のノッテの幹部ヴェネリオさん!? うそ、やばすぎ〜〜こわ〜〜 いつもの席でよろしいでしょうか? お酒になります…(すっ、何かの紙を挟みながら) オタクどうなの、最近サ。 全部それっぽくされちゃうのくそかわいそう。 嫌だよね、みんなオフの時間にノッテ幹部と絡むの。 ぐうたら男に見えてめちゃくちゃ冷たいもんね、 常に警戒心+人を信用しない男との会話だるそう。 町中で出会いたくない男ナンバーワンレベルだよこれ。 (-359) 2022/08/20(Sat) 9:47:26 |
【秘】 冷たい炸薬 ストレガ → 暗殺屋 レヴィア音を聞けば遠慮なく。扉を開けて、顔を出す。 「ciao。昼間に空いてるとは思わなかった」 熱気が家具に当たる前に、さっさと入り込む。 また、前に来た時と同じように家具を眺めていく。 「なんとも、嫌な感じだねここ数日は」 (-360) 2022/08/20(Sat) 11:21:36 |
【秘】 ”昼行灯” テンゴ → 銀の弾丸 リカルド「自覚がない人間が一番タチが悪いな。ヴェネリオもそうだが、お前さんらはどうにも発散が下手に見える。」 酒に溺れるように逃げている親友を思い出し、その部下が仕事が生き甲斐だと笑うのを見る。 「仕事が生き甲斐であるのは結構だが、時には茶でも飲みに来い。そうでないと潰れるぞ、幹部候補殿。ヴェネリオの次はお前さんが下を纏めないといけないのだからな。」 「そら。」 貴方に何かを投げて寄こす。 受け取ったら、何やら竹で作られた筒のようで、一面には細い栓がしてある。知識があれば、東洋の竹筒水筒だと分かるだろう。 (-361) 2022/08/20(Sat) 11:23:54 |
【秘】 郵便切手 フラン → ショウダウン ヴィオレッタ誘い返す笑みが、硬い面持ちを和らげた。 その笑みも甘いものに入ります、なんて言ったら笑われてしまうだろうか。 あまり眠れていなさそうなあなたを連れ歩くのも気が引けたのだけれど、それでもまた話せることが嬉しかった。 「遅くまで開いているカフェがあって」 此方ですよ、と踵を返す。 沈黙があまり続かないように、時折なんでもない話をして。 不慣れであることが手に取るように判るエスコートで店までの道を歩いただろう。 「酒類も提供していますから。 ……でも、ヴィオレッタさんはホットミルクとかの、方が」 余計なお世話ともとれるのだが、強い酒で思考を誤魔化すよりはそちらが良いと思った。 歯切れ悪くそんなことを零しながらも、何もなければ、そのまま店に着いて席に通される筈だ。 (-362) 2022/08/20(Sat) 11:34:25 |
【秘】 陽炎 アベラルド → 家族愛 サルヴァトーレ貴方がアベラルドの部屋の戸をノックして、数秒。 カチ、という音は鍵を開けた音だ。 そのまま扉は少しの隙間を開けて、それから開いた。 「よお。いらっしゃい」 「入れよ」 そのまますい、と貴方が部屋に入りやすいように避けた。 (-363) 2022/08/20(Sat) 12:04:29 |
【秘】 銀の弾丸 リカルド → デッドヘッド ヴェネリオ「食わ……れてるわけないでしょう!」 なんて事言うんですか! と若干情けない声を上げ、それから貴方から溢れた言葉を受け止めた。 わかっている。上司とあの男の間にそういった繋がりがあったことは。 会っていたことだっておおよそ検討はついていた。 それでも一度たりとも口にしなかったのは、何があろうと貴方についてゆくという意思表示であったのだ。 「何を憐れんでいらっしゃるのか……。 元より貴方に拾われたこの命です。貴方に使われるのは本望です。 あの男とは……きっちりケリをつけてしまいます」 「ですが……」 男の目に、笑みが灯る。 (-364) 2022/08/20(Sat) 12:47:20 |
【秘】 銀の弾丸 リカルド → デッドヘッド ヴェネリオ「もし、俺が無事に帰ってきたとしたら その時は俺を褒めてください」 死など恐れぬ。 食われようと構わぬ。 それが、不器用な男から貴方への大きな恩の返し方なのだ。 (-365) 2022/08/20(Sat) 12:50:00 |
【秘】 銀の弾丸 リカルド → ”昼行灯” テンゴ「俺にストレスなんてそんな……。 いえ、テンゴさんとのお茶の時間はいつも心地よく思っていました」 ありがとうございます、と。静かに頭を下げる。 縁起でもないと言ったその口で不思議なことだが、 男の目はどこか、覚悟を決めている顔つきだ。 「えぇ、勿論わかっております。 ですがこの命、この体全てが俺を拾ってここまで育ててくださったヴェネリオさんのものですので。 あの方のために殺されるのであれば、喜んで死んでやります」 「っと、……これは?」 ふいに寄越された竹筒を受け取れば、不思議そうに手の中にあるそれを見つめた。 中には何か液体のようなものが入っているのだろうか。 (-366) 2022/08/20(Sat) 13:01:37 |
【秘】 家族愛 サルヴァトーレ → ノーモアベット マキアート少し殺したような君の声から緊張が見て取れるだろうか。安心を促すように軽く肩を叩いた。 「だろ?」 高い椅子の座面は柔らかく、座り心地もいい。 「こうしているのも久しぶりだね。君は何が好きだった?」 「僕はチェリーロワイヤルsake。お願いね」 カクテルメニューを受け取る。マスターの方を見もしない慣れた手つきだ。よく来るのだろう。 (-367) 2022/08/20(Sat) 13:12:32 |
【秘】 銀の弾丸 リカルド → 永遠の夢見人 ロッシ/* 非常に嫌なことに気づいてしまったのですが…… これ、蘇生失敗しますか……?(処理順的に) 相手が呪殺の樹木子とかだと……処理順的に蘇生より早い気がしての確認であります……。 (-369) 2022/08/20(Sat) 13:25:55 |
【秘】 家族愛 サルヴァトーレ → 陽炎 アベラルド「うん。お邪魔します」 つい、と遠慮なしにお邪魔する。なんの警戒もない、気安い態度だ。 「冷蔵庫、借りるよ」 入るなり、そんな声をかけて。 止められなければ、そのままキッチンへと直行。 冷蔵庫をぱたん、開いて。ぱたん、閉じて。 どうせ君の好きな酒でも買ってきたのだろう。この男はいつもここに来る時、何かしらの土産を買ってくる。 (-370) 2022/08/20(Sat) 13:28:11 |
【秘】 花で語るは ソニー → 鳥葬 コルヴォ「会いに来たからね、パスカルに。 ……喧嘩でもした? あんまりそういうことするタチには見えなかったけど」 そのへんのチンピラ風情であればまだしも、相手はそうした諍いに好んで飛び込むようには見えない。 べつだん、妙な質問でもないだろう。顔なんて、余程悪い転び方をしたってそう怪我はしない。 平時よりも眉尻の下がった表情は、心配しているようなそれにも見えるだろう。 片手に提げた小さな不織布がシャリと涼しい音を立てて、ああと思い出す。 異変が気にかかって、注意がそれつつあった。 「これ、気にいるかなあと思って。いらなきゃ、オトモダチにでも手向けてよ。 少なくともオレも直接よりかは、優しく触れてあげられるでしょ?」 ラッピングされたのは、少数本が束ねられただけの花束だ。 オレンジ色のラナンキュラスに、見た目の寂しくならないようにカスミソウを僅かに添えて。 水気を失わない一番美しいうちにと、相手の手元に押し付ける。 /* 了解しました。 それでは3.を情報として取り入れた上でロールに反映していきます。 それでも手が滑って突っ込みすぎている場合には訂正いただければ……出来るか? この分量で? (-371) 2022/08/20(Sat) 13:33:01 |
【秘】 ショウダウン ヴィオレッタ → 郵便切手 フラン「カフェ、ですか? えぇ、ご一緒いたします」 ”何処へでも”と言ったのに。 くすり、小さく微笑って、エスコートのままに着いていく。 初心なそれに、笑みを湛えたままに。 「お忘れですか? お酒は結構、強いのですよ。 でも、そうですね……。 フランが今日はお酒の気分ではない、というのでしたら それにお付き合いいたしますが?」 今日も喧噪に沸く街を歩いて、落ち着いたカフェへ。 席に着くとメニューも見ずに、あなたの様子を伺った。 (-372) 2022/08/20(Sat) 13:35:31 |
【秘】 永遠の夢見人 ロッシ → 銀の弾丸 リカルド/* 処刑時以外は能力の発動自体はしますよ。特筆のない能力の行使のタイミングはシノビガミにおける同プロット処理みたいなものなので(それだから樹木子は幼狐と相討ちになったりする)。 運営の認識が間違っていたら素直にごめんなさいになるけど!!というところかな。 (-373) 2022/08/20(Sat) 13:46:53 |
【秘】 暗殺屋 レヴィア → piacere ラウラ好きにすればいいと言われたその言葉で、 一人の時間を多くしたというのなら。 一人でいたために殺されてしまうことを、 果たしてその人はどう思うのだろうか。 吐いた言葉を後悔するだろうか。 あるいは殺人犯を、蛇蝎の如く恨むだろうか。 …どちらでも、興味のないことだ。 自分の仕事は、指示通りに殺すことなのだから。 「ご自由に。」 冷ややかな言葉。 貴方の行動を見守れど、内容を見せるよう要求をすることはない。 中を見ようともしない。 貴方がその気になれば、この女を告発する文を書き、 誰かに託すことで、女への報復をすることすら容易にできる。 それほどまでに、ある種不用心な立ち居振る舞いをしている。 「終わったら教えてくれるかしら。」 「それと、その手紙は死体に持たせたままでよかったかしら。」 視線を逸らして、懐から取り出した懐中時計に目線を移す。 貴方がやりたいことをやり終わるまで、 きっと女はそうし続けていた。 (-374) 2022/08/20(Sat) 13:56:44 |
【秘】 暗殺屋 レヴィア → 冷たい炸薬 ストレガ「たまには真面目に仕事くらいするわ。」 奏でる手は止めないまま、そんな返事をして。 今日の鎮魂歌は、いつもより少しだけ甲高い。 グラスハープは、水の量が多いほど低い音になる。 だから恐らく、だいぶ前から、水の補充もせずに 演奏し続けていたのだろう。 品揃えは変わらない。 ランタンが一つ売れたくらいだ。 「そうかしら。いつも通りだわ。」 「良い時なんてないもの。」 顔を少しあげ、夕闇を貴女に向ける。 「明日には貴女か私が死んでるかもしれないわね。」 それくらい、もういつ刺客が現れたっておかしくはない時勢になった。 死ぬのは怖い?なんて、問いかけて。 (-375) 2022/08/20(Sat) 14:03:36 |
【秘】 郵便切手 フラン → ショウダウン ヴィオレッタ「お強いとは承知してますが……それでも、心配……なので。 体調が優れないときのアルコールは良くない、ですし」 口を出しすぎているだろうかと躊躇いつつも 隠しきれない腫れた目元をどこか痛ましそうに見ながら。 いつも一枚隔てた壁のように己を守る帽子は、屋内では外されて。 あなたを案ずる気持ちと一緒に未練がましくそれを抱えて今度はメニューに視線を落とした。 「では、あの。 お付き合いいただけると嬉しいです……」 遠慮がちに口元を緩めて。 青年はクロスタータとミルクセーキを頼む。 生地にジャムやチョコクリームなどのフィリングを詰めて焼いた定番のタルト菓子だ。 このカフェのものはブルーベリージャムを使っているらしい。 おすすめですよ、なんて言いながらあなたが注文を決めるのを待った。 (-376) 2022/08/20(Sat) 14:18:15 |
【秘】 ノーモアベット マキアート → 家族愛 サルヴァトーレ「オレはアンダルシアsakeを頂こうかな。 ……最近はどうも忙しくて、こうしてゆっくりする機会もなかなか珍しくなってきましたからね。 とはいえ辛気臭いお話はやめにしておきましょう。 酒の席には必要ないものですから」 若干のぎこちなさは残るものの、 気遣いに心が緩んだのか、穏やかな笑みを見せた。 (-377) 2022/08/20(Sat) 14:33:00 |
【秘】 花で語るは ソニー → 家族愛 サルヴァトーレファミリーの下っ端となったのは4年前。それから駆け上がるようにして今。 入りたての頃は路地裏のドブネズミに等しかった灰色の獣は、 多少は見栄えするものにはなっただろうか。それでも未だに、青さは見え隠れするのだろう。 この国は喫煙率の低い国ではない。だからほとんど、席を外す口実のようなものだ。 軽く礼を言いつつ受け取った煙草に火を着け、煙を吸い込み舌の上を転がす。 普段呑んでいるものとの違いがあるのか、別の理由か。肺の内側までは入れない。 貴方であれば時折、指先や襟元から煙に混じった甘い着香を嗅いだことがあるかもしれない。 「それは、そう。ボス殺しとそれ以降が同一のものとも、わからないし。 使われているのは銃ばかりだ。手軽で成功率が高く、銃弾をしっかり回収できれば見つかりにくい。 模倣するのは、容易い」 貴方は本来自らが指示を仰ぐ立場の相手ではなく、組織の運営に対する補助的な立ち位置だ。 だから、他者の目のあるところで聞くのは避けたのだろう。余計な混乱を招かないため。 互いの煙の混じり合うような距離で、ジェイドの目が相手を見上げる。 「もしも先走った裏切り者を見つけたら、どうしますか?」 (-378) 2022/08/20(Sat) 14:33:29 |
【秘】 鳥葬 コルヴォ → 愚者 フィオレロ「俺はここに居られるだけの手は尽くして来た。 飽くまで替えの利く協力者として、付かず離れずの所に」 個々の能力を重視するこの場所に居られるだけの実力を。 然れど幾らでも他に替えの利く、この立場に辿り着く為に それこそ人生の半分近くを費やして、今ここに居る。 外部からの協力者。それ以上でもそれ以下でもあってはならなかった。 「俺の不幸だけが誰を殺したとも驕っちゃいない。 それでも既に、全く無関係と思える領域には無い」 それらが自分のせい、ただそれだけという考えはあまりに傲慢だ。 真実そこにはそれぞれの思惑が、動きがあり、その結果そうなっただけの事。 けれど自分に一切関わりが無いと思える段階はとうに過ぎた。 実に些細な影響。歯車が僅かに狂うだけで、全てが容易く崩れ去る事もある。 「結局は何もかも自己満足だ。 ただ俺が納得したいがためにそうしているだけの事だ」 わかりきっていて、そうしていた事だ。 せめて、誰にも迷惑など掛けないのだから、それでいいだろうと。 距離を置く事も、赦しを受けない事も、死にたがる事も。 「……仮に、この全てが、幻覚でないとしたら」 背負うものはこれからも増えていく一方なのだとしたら。 「目が覚めたところで、俺は助からないよ」 (-379) 2022/08/20(Sat) 14:39:02 |
コルヴォは、 自分の行く先が地獄しか無い事も、本当はわかっていた。 (a36) 2022/08/20(Sat) 14:39:49 |
【人】 狡兎 ツィオ【どこかのバー】 ラウラ >>46 なるほど。色づいたのは彼女の瞳で、 その瞳の中には――自分が映っていると。 恐怖と喪失に後押しされて、足元がふらつけば、 よりどころを求めるのも道理だ、ましてや―― 『――もし、こんな世界から二人で逃げちゃおうか、 なんて言われたら、どうする?』 そんな 選択肢を植え付けられた人間なら、なおさらだ。 「――それが、キミの答えか、ラウラちゃん」 見つめられる目を身体を捻って正面から受け止めて 翡翠の両目を相手に向けた。 「――俺の両目にはさ、魔法が掛かってるんだ。 深く覗き込むと嫌なことを全て忘れられる。 結構界隈では有名な話で、さ。 そうして嫌なことを忘れた女の子は多いんだ」 ▽ (48) 2022/08/20(Sat) 14:45:39 |
【秘】 陽炎 アベラルド → 家族愛 サルヴァトーレ部屋の中は物が少ないなりに生活の色が見える。 落ち着いた色の内装の中に、壁に貼った花の栞や古ぼけた蓄音機など趣味の物も見られる。 そんな風景も貴方には見慣れたものだろうか。 冷蔵庫の中には、いつも最低限度のもの。あとお酒。 ……今日は一つチョコラータの箱もあった。 「あ、おい。……なんだよ、毎度毎度いいのに」 そう言う声も、嫌そうな雰囲気はない。 こちらもこちらで慣れている。 「適当に座れよ。何飲む?」 (-380) 2022/08/20(Sat) 14:46:32 |
【人】 狡兎 ツィオ【どこかのバー】 ラウラ >>46>>48 「――そうして。 全部忘れて、逃げちゃいたいなら。そうしよっか。 抗争も。ファミリーも。同胞も。仲間も。 死んだ者も。生きてる者も。過去も。未来も。 全部投げ出して、ここに置いていって。 何もかも忘れて。その先なんて知らない振りしてさ。 誰が誰を裏切ったかも。誰が誰に情報を流したかも。 誰のせいで誰が死んだかも。誰が良くて誰が悪いだの。 全部ない。そんな相手だけを見つめていられる場所に。 嫌なことを、何も思い出さないでいい場所に」 手を差し出す。 目の奥を覗き込めば、きっとその些細な願いは叶う。 ・・・・・ 「――死んだ人間なんて、関係なく。 幸せになりたいって、言ってごらん、ラウラ」 蛇は。果実を差し出した。 (49) 2022/08/20(Sat) 14:47:04 |
【秘】 どこにも行けない ヴェルデ → 家族愛 サルヴァトーレ撫でられるとやはり、きゅっと目を瞑る。 何と答えればいいのかわからなくて、開いたり閉じたりする口は。 「……選り好みなんかしてられないだろ」 迷った末に、そんな生意気な言葉を吐く。 大人だなんて言われるのは、こども扱いされているからこそだろう。 その証拠に、すぐに取り上げられてしまうのだ。 翠の瞳が、じとりとあなたを見上げる。 「ああ、またそうやって――」 「これぐらい、べつにヘーキなのに」 なんて、文句を言ったって、もう遅い。 じきに焼き上がるそれを、店主から手渡されることだろう。 「……なんかしてもらうとさ、何も返せるものないのになって思う」 「それこそ仕事するぐらいしか」 (-381) 2022/08/20(Sat) 14:48:02 |
【秘】 狡兎 ツィオ → 銀の弾丸 リカルド『女の子達が、なかなか離してくれなくてね。 ……もう少し、遅れそうだ』 何かを引きずるような音と共に。 少しだけくぐもった声がする。 (-382) 2022/08/20(Sat) 14:49:22 |
【秘】 ”昼行灯” テンゴ → 愚者 フィオレロ「お前さんが飢えていて俺が居ないとどうにもならない程度にまで落ちぶれたら責任は取るさ。」 そんなことにはならないだろう、と高をくくった物言いだ。 この頃はそんなに求められるとは思っていなかった。 「化学反応がどうとかで変わるらしい。変わることが良いか悪いかなど、その時にならんと分からんさ。ただ、お前さんならそう悪いことにはならんと思うがね。」 軽く肩をすくめて見せた。 (-383) 2022/08/20(Sat) 15:06:45 |
【秘】 花で語るは ソニー → 銀の弾丸 リカルド対して男の膚から香るのは、キャンディアップル、ゼラニウム、グルマンの混じったウッズ系。 いつもつけている香水の匂いは、近寄ればそれとなく温められた皮膚の上に漂う。 甘く、どこか夏の果実のように抜ける匂いは今までも、何度か覚えは在るだろう。 扉が閉まり誰もいなくなったなら、もう少しだけ表情は引き締まり、ダウナーに落ち着く。 「ウチの連中が四人やられたのは、知ってるよな。 最初に持ちかけた調査はこれで余計に難航してる、単純に外の人間の仕業かもだけど。 もしもボス殺しを企てたのがこのうちの誰かだったり、下手人が居たとしたなら、 その証拠っていうのは死体と一緒に消されたと見たほうがいいのかもしれない。 まさか湖から海から、街中から残り滓を洗い晒すまで掛かっちゃ意味ないからね」 成果らしい成果が出るわけではなし。事態の早急な解決には何の貢献もしない。 僅かばかりの焦燥に、ひょうひょうと躱すだけの鉄面皮の眉が些か動いた。 あの日から二日。事態は大きく動き、互いに小さくない犠牲が出ている。 「……順繰りに被害が出るか、力の削がれたこっちに注力されるのか。 それっていうのは神様だけが見下ろしていられるものなのだろうけど。 とにかく今日、期待されるような報告は出来ない、ってわけ」 状況は一変した、されどそれに見合うものを手に入れたわけではない。 先んじて報告をしたのは最低限の礼儀なのだろう。今日約束をしたのは、それが本題じゃない。 冴えた緑色で満たされたグラスは、思いの外早く水面を下げていく。 添えた指の一本が、ふいと動いて。 「ピアス、着けたんだ?」 (-384) 2022/08/20(Sat) 15:24:21 |
【秘】 銀の弾丸 リカルド → 狡兎 ツィオ『全くお前というやつは……』 はぁ、と大きく息をつく。 それならばそれで、仕方ない。 『俺も所用で出ることにした。 お前宛てに手紙を置いておくから……帰ったら見てくれ』 何かおかしな音がする。 声も、なにか普通ではない気がする。 嫌な予感が当たらなければいいが。 『…………。 俺の手にも限界はある、……お前は必ず帰れよ』 それだけ言って、何もなければそのまま通話を切ってしまうだろう。 (-385) 2022/08/20(Sat) 15:27:24 |
【秘】 鳥葬 コルヴォ → 無風 マウロ遠く細波の音だけがする。 狭間に交わされる言葉は、結局は自分が納得する為のもの。 その実在如何に関わらず、それは変わらない事だろう。 或いは曖昧な幻であり、或いは泡沫の夢であり、けれど。 彼らの答えは、彼らが出すべきもので。 つまりは今ここに居る誰が、それを否定する理由も無いものだ。 「そいつは結構なことです。 伝えてくれなんて言われても、俺は困りますからね」 だからその答えに返すのは、軽薄な笑みと言葉だけ。 そうして、思えばこれは時間潰しという名目だったな、と。 ふとそんな事を思い出して、 そろそろ失礼します、と言葉が続けられた。 「Arrivederci. 次に会うのは、もう少し先だといいですね」 軽く片手をあげて、 引き留められない限りはそのまま踵を返していく。 一匹の黒猫だけが、そんなひとときがあった事を知っていた。 (-386) 2022/08/20(Sat) 15:30:29 |
【秘】 デッドヘッド ヴェネリオ → 銀の弾丸 リカルド「お前はかわいいやつだからな、なんだ手を出されてないのか。 そこまでやっといて、いつのまにか女にでもなってたのかと思っていた」 あまり冗談ではなさそうに言い放ってまた一口放り込む。 うまく焼けたのであとで幹部たちにでも持っていってやろう、そうおもって一皿よそに避けておいた。 「仕方ないな。甘えたな子猫はそんなものがご所望か。 勿論、帰ってきたら子守唄でも何でも歌ってやるよ」 ここまで言いつけているのに。 何かことを起こすつもりというのは、はっきりと見てとれた。 止められるものなら止めていたが、自信があるのなら見届けてやる。お使いぐらい乗り越えてもらわなければ、この先も生き抜けられないだろう。 「……他に何か頼みたいことがあればいっとけよ。 こんな機会滅多にないからな」 ああ、嫌な予感がする。こういう勘はいつも当たるんだ。 (-387) 2022/08/20(Sat) 15:40:11 |
【秘】 狡兎 ツィオ → 銀の弾丸 リカルド『下駄箱に恋文とは随分と、奥手で古風だな。 らしいといえばらしいが。 今から、お前が傷つかない上手なフリ方を考えておくよ』 背中を壁に預けて天を見ながら冗談を言った。 『ああ。 そっちこそ。 これ以上、何かが欠けるのはお互い嫌だろ』 そう、何かが欠けるのは、誰だって嫌なはずだ。 だから、マウロに最後に告げた言葉と同じ言葉を口にした。 (-388) 2022/08/20(Sat) 15:41:42 |
【秘】 小夜啼鳥 ビアンカ → 家族愛 サルヴァトーレ「ゆさぶって出てくるようなものは、女の子が欲しいものじゃないの」 くす、くすと零れる笑みは、喉の奥のふるえ、筋肉の動き、そしてこみ上げる喜びすらもてずから作り上げたつくりもの。 手を引かれることを、本当は望んでいたの かもしれない。 けれど、手よりも先を預けるつもりはなかった のかもしれない。 本心は、自分だけ。 どれだけ血とごみと、裏路地の泥にまみれても、籠の中の薄汚れた小鳥一匹だけを抱えて離さない。 ――そのことを彼女は誇り、そして蔑む。 そのままに付き合ってくれるあなたを、彼女はわりと、好きだった。 「理想はね、何も言わずともくれるものだし」 塗り固めたような笑みが、透き通るような微笑へ変わる。 瞼が僅かに伏せられて、あなたの笑みを受け止めた。 「――ええ。 信じてる。 もちろん、次はたっぷりサービスしてあげるから」 次、なんて言葉に。 いつだって、甘えていた。 (-390) 2022/08/20(Sat) 15:54:34 |
【秘】 銀の弾丸 リカルド → デッドヘッド ヴェネリオ「それが貴方のご用命であれば甘んじて受けますがね」 こんな図体のでかい男のどこが可愛いのか。 そんな事を思いながらも、リカルドという男は、ボスにやれといわれれば額面通りに身体さえ差し出せてしまう人間だ。 「貴方にとっては俺はいつまでも子供なんでしょうね。 ボスの子守唄で眠れたなら、……それはいい夢が見れそうです」 くすりと笑みをこぼした。 そんな日が来たら、どんなに幸せなことだろうか。 貴方は、上司であると同時に、親であり、パートナーであったのだから。 「頼み事……はい、ひとつだけ。 5番密輸倉庫の地下に、密かに作り上げていた治療施設があります。 俺がもし……ここに帰ってくる事ができなければ……施設の管理を頼めないでしょうか」 ぽつり、ぽつりと事情を話す。 リカルドを養子に迎えた家は名のしれた医者の家。 その養育を受けたリカルドもまた、医療知識を兼ね備えた子供だった。 ノッテに拾われてからもいつか役に立つ日が来ると、そこらの医者以上の腕をこっそり身につけていたのだ。 細かな管理事態は共に力をつけた部下が出来るだろうが、頭である自分が居なくなってしまえば、その施設は宝の持ち腐れになってしまう。 だからそれだけは、貴方に託すつもりだ。 「勝手を言いますが、よろしくお願いします」 (-391) 2022/08/20(Sat) 15:56:29 |
【秘】 鳥葬 コルヴォ → 暗殺屋 レヴィア「とんでもない商売人も居たもんですね」 いつ壊れるとも知れないものを買わせるなんて、と。 皮肉交じりの言葉は、やっぱり心にも無い。 「生憎、人様が大事にしてるものの方が好きなんですよ」 笑えない略奪愛だ。 客は客でろくでもないのだから、人の事を言えた義理ではない。 けれども時折他所様のものを持ち去って行くから、 だから烏というものは、烏なのだ。 「俺としては、なるだけ先だといいんですが。 受け取りに出向くのも、それが壊れるのも。 今の時計はこの間修理に持ち込んだばかりなんです。」 それを昨日の今日でお釈迦にしたり、 或いは短期間に二度も時計の修理を持ち込めば、どうなるか。 以前修理を依頼した工房の主の呆れ顔は想像に難くない。 「Fidarsi è bene, non fidarsi è meglio. まあ、裏切られるほどの期待なんざしやしませんが」 静かにカウンターから出て、再びその内側へと戻る。 あなたがすっかりいつも通りの定位置へ戻った頃。 それを見届けて、掃除屋もまた静かに踵を返した。 「一先ずは取り置きということで。お願いしますよ」 (-392) 2022/08/20(Sat) 16:06:05 |
【人】 piacere ラウラ【どこかのバー】 >>48 >>49 ツィオ様 貴方の声はとても甘くて、心地がいいものだ。 心の奥底に響くような、震える感覚を感じることがある。 けれど、翡翠色からは視線を逸らしたくなるような。 そうした気持ちになるけれど──決して、逸らすことはない。 今までもずっと見てきた。映してきた。貴方達を知りたくて。 ただのアソシエーテにも優しさをくれる貴方達が、好きだった。 勿論今も、その気持ちは変わらない。 変わることはない。死ぬまでずっと、何があろうとも。 だからラウラは、差し出されたその手に 己の両の手を伸ばし──………。 ▽ (50) 2022/08/20(Sat) 16:08:21 |
コルヴォは、確かに死に損ないにはお似合いだ、とも思う。 (a37) 2022/08/20(Sat) 16:10:17 |
【人】 piacere ラウラ【どこかのバー】 >>48 >>49 >>50 ツィオ様 ──伸ばし 触れようとするのは、貴方の頬だ。 拒むようであれば動きは止まる。嫌がることはしたくないから。 けれど言葉は変わらないだろう。 もう、決めていることだ。決めていたことだ。 「…だからこそ、ラウラは。………ラウラの幸せを、望めません」 誰かと共に堕ちて、己だけの幸せを手にして。 その時は笑っていられても、いつかに後悔するだろう。 それはマウロ様からの問いだとしても、同じだ。 望まれたから手を伸ばすのではなく、本当に心から。 心の奥底から互いに望むもの以外に、手を伸ばしてはならない。 「…ラウラは皆様が笑う姿が、好きです。……大好きです。 ……きっとそれだけで、生きていく理由として十分 ですから」 頬に触れているならば、その指先で緩く撫でて……。 「……それに、約束しました。大切な約束です。 リカルド様の優しさを、思いを……ラウラは、捨てることなど出来ません」 微笑んだ。作り物ではない、確かな笑みで。 そうして、貴方に伝えるべき感謝を──今に。 「…ツィオ様、ラウラにきっかけを下さり ありがとうございました」 (51) 2022/08/20(Sat) 16:10:29 |
【秘】 銀の弾丸 リカルド → 花で語るは ソニー「あぁ、その報告は受けている。 上司の調べによれば、ボス襲撃については第三者のものと断定された。 互いの組織に裏切り者はいないはずだ、との事だ。 とはいえ……ボス以外の襲撃については、報復なりなんなりと抗争が拡大してしまった可能性は大いにあるだろう」 すぐに用意されたグラスを揺らした。 丸い氷とともに沈められたオレンジが、ゆらりとグラスの中で泳いでいる。 「場合によっては抗争を中断し、第三勢力に立ち向かう必要もあるのではないかと言う話もあるくらいだ。 お前たちの方でどういう話になっているかは知らないが、今は互いの勢力を減らすのは愚の骨頂だ」 なぁ、貴様はどう思う? そんな風に言いたげな目が、貴方を捉えた。 このピアスは、そうだな。 「お前の挑戦を受けて立とうと思ったまでだ」 それ以外にあるまいと、薄く笑う。 (-394) 2022/08/20(Sat) 16:10:58 |
ラウラは、今度こそ約束を違えないように。 (a38) 2022/08/20(Sat) 16:12:41 |
ラウラは、いつまでも 待ち続けましょう。 (a39) 2022/08/20(Sat) 16:13:29 |
【秘】 小夜啼鳥 ビアンカ → ショウダウン ヴィオレッタ「お客さんでもないのに、嘘なんかつかないよ──…」 揺れるワインとグラスの面を、透かすようにあなたを見る。 瞳が。いつだってそれは、透かしたような玻璃の向こうに、 僅かに潤んで、掠れて、消えていく。 「うん。 ──……そうなったら、とても素敵。 ワインはそんなに飲まないからね、あなたに任せて──…… ふふふ、あっちはどうだったかなあ」 夢、なのに。 まるで、そこに誰かを見ているかのよう。 夢と酒に酔う彼女の瞳に、あなたならもうすっかり見慣れたであろう色がにじんでいる。 ――落としてきた過去。もう二度と戻らない、決してつかめないまぼろし。 彼女の夢は、もう叶わない。多分、ずっと昔には、もう。 乾杯と共に揺れるグラスに、艶のある唇が触れる。 流れ込む液体が、こくん、と一度喉を鳴らして。 「……おいし」 今日の彼女は、くるくると表情を変える。 この笑顔も、そうだ。 少し驚いたようなどこか子供っぽい笑顔を、あなたに向けた。 (-395) 2022/08/20(Sat) 16:19:36 |
【秘】 銀の弾丸 リカルド → 永遠の夢見人 ロッシ/* なるほど同時行動処理。 それなら大丈夫ですかね、ロールをはじめてたので軌道修正しないとか? と思っておりました。 もしそれが間違いでも大丈夫なようにしておきます、ありがとうございます! (-396) 2022/08/20(Sat) 16:23:21 |
リカルドは、お前になどフラれてやるものかと、薄く笑った。 (a40) 2022/08/20(Sat) 16:28:29 |
【人】 狡兎 ツィオ【どこかのバー】>>50 >>51 ラウラ 頬に触れられる。笑顔のまま、それを受け入れる。 その掌に、自分の掌を重ねて、頬を寄せた。 「……そう」 饒舌な男が。 寡黙に相槌を打った。 と、同時に――後ろ手に振れていた"果実"から――。 気付かれないように、指を離した。 「分かった。 今のキミが望むものがそれなら。 俺としてはそれが聞けただけで十分幸せだよ」 自分は、誰かから奪ってやることはできる。 ただし、逆を返せば奪ってやることしかできない。 唇だって、心だって、身体だって、思いだって、 だって。 望まれれば何でも、傷一つなく奪うことはできる。 ▽ (52) 2022/08/20(Sat) 16:38:20 |
【人】 狡兎 ツィオ【どこかのバー】>>50 >>51 ラウラ ただそれが望まれないのならば、 それはけして奪われる必要のないことだ。 俺は元より――差し出す側の人間なんだから。 望まれれば、何だって差し出して来た。 時間も、情報も、他人の命も、己自身だって。 だからそんな"裏切り者"が。 この本物の笑みに与えられる何かは、 生憎、全部もうすでに名前も知らない"誰か"の手の中にある。 拾い集めるには、何もかもが遅すぎる。 「最高の報酬が貰えたから、 ……十分だよ、ラウラちゃん。 キミが望めないなら、俺が望んでおくよ。 キミ自身の幸せを。だからキミも望んでてほしい」 頬に触れる指先に、唇をつけた。マウロの赤が染みる。 「――俺の幸せをね」 どうか、俺と同じように。無責任に。 ▽ (53) 2022/08/20(Sat) 16:39:18 |
ツィオは、密約を交わした。 (a41) 2022/08/20(Sat) 16:40:11 |
【秘】 ”昼行灯” テンゴ → 銀の弾丸 リカルド「……。」 「お前さん、本気でそう思っているのか。ヴェネリオが望み、その所業をよくやったと褒め称えると。」 ちゃぽん。 貴方が受け取った筒からは液体の揺れる音がする。 「死ぬ気で居たって良いことはないぞ。そういうのは最良ではなくて最悪って言うんだ。」 液体についての問いへの答えはさておき、捨て置けないことを口にした部下に苦いものを噛みつぶしたような様子を見せる。 (-397) 2022/08/20(Sat) 16:52:46 |
【秘】 小夜啼鳥 ビアンカ → 暗殺屋 レヴィア「げほっ、…げほ…」 涎とともに零れ落ちた血反吐が、大きく開いた胸元とフリルワンピースのドレスを汚す。 同時に、ばたん、と扉が閉まる音。 従業員たちが今更ながらに声をあげ、後始末のために駆け回りはじめた。 ビアンカはあなたという嵐が去った後、踏み荒らされたカーペットの上に頽れる。 「……ぇほ、……げほ………」 従業員や娼婦たちが、気づかわし気に声をかけてくる。 ――かけられる言葉。 喧騒。 痛み。 肩の手当てをされながらも、それらすべてがどこか、遠い。 ↓[1/2] (-398) 2022/08/20(Sat) 16:53:04 |
【秘】 小夜啼鳥 ビアンカ → 暗殺屋 レヴィア↓ 「……何も、…ねぇか…」 充血し、涙をたたえた瞳が床に散らばる硝子を見つめる。 ばらばらと散らばったひび割れの中に、 いくつもの、幾重もの自分の顔が映っている。 ――そうしてその瞳に映るのは、くろぐろとした淀みと澱。 その色は、たくさんのものが混ざり合っていた。 ただその中央を、一筋の感情が縫い留め束ねている。 「なわけ、ねぇだろ、…くそがきが」 ――怒り、だ。 くしゃくしゃになった紙幣を、血に濡れた細い指が掴む。 あなたの後を追うようなことはない。 ただ、ぶすぶすと燻るような視線が、扉の向こうに消えていく背を一瞬だけ、かすめた。 (-399) 2022/08/20(Sat) 16:54:20 |
【秘】 ショウダウン ヴィオレッタ → 郵便切手 フラン「お優しいのですね? 疲れ切っていなくても、女を酔わせて…… と考える方もいるのに」 テーブルの上に肘を立てて、指を組む。 そこに乗せた顔がくすくすと笑って言う。 腫れた目も、やんわり弧を描いて。 「えぇ。それではお付き合いいたします。 ホットミルクと、そのおすすめを」 メニューを全く見ずに、あなたの望みに従った。 「そういえば……コンペート、でしたか? 美味しかったです。仕事の休憩時間にいただいています。 ありがとうございました」 今も鞄に入っている小瓶は、少し減っている。 (-400) 2022/08/20(Sat) 16:57:55 |
【秘】 銀の弾丸 リカルド → 無風 マウロ「――――メス」 地下施設に秘密裏に用意した医療施設は、本格的な病院と比べても遜色ない最先端のものが用意されている。 それは、密輸業で稼いでいる男にとっては造作もないことだった。 心肺を人工的に補いながら、銃弾を取り除いた。 幸い、心臓を貫通してないから助かった。 ショックで一時的に心肺が停止していたが、これならば、きっとどうにかなる。 損傷した臓器、血管に適切な処置をし、縫合する。 マウロの血液型も事前に調べておいたのが功を奏した。 大量に出血していた分、大量の輸血用の血清が必要だったが、なんとか用意しておいた分で足りたからだ。 「…………心肺蘇生手術、終了」 このために用意しておいた医療スタッフから安堵の声が漏れ 自身も胸をなでおろし、眠る貴方の顔を覗く。 本来なら、余り動かすべきではないが 生憎医療施設は秘密裏に準備したものだからここに匿っても世話が難しい。 「ここには病室はないから、俺の部屋で面倒を見る。 必要な点滴を準備してくれ」 必要なものを全て用意し終えると、貴方の体を決して揺らしてしまわないよう細心の注意を払って、自分の部屋へと連れて行くだろう。 貴方が目を覚ます頃には、部屋の主の姿はない。 ただ、貴方に1通の手紙だけ、遺していた。 (-401) 2022/08/20(Sat) 16:59:08 |
【秘】 銀の弾丸 リカルド → ”昼行灯” テンゴ「えぇ、……そうですね、きっと叱られることでしょう。 自惚れでも何でもなく、俺はあの人のストッパーです」 右腕として、女房役として、ずっと側に仕え、時には諫めることだってしてきた。 上司のストレスを少しでも軽減出来るように努めてきたのだ。 自分が死んでしまっては、それが出来なくなることは心残りではあるけれど……それでも。 今から俺がやることはきっと、俺にしか出来ないこと。 その過程で死んでしまったとしたら、それは単に自分の力不足なのだ。 「けれど、俺はあの方のために命をかけることが本望です。 勿論進んで命を捨てようとは思いませんが……俺だから出来ることを、してこようと思います」 「もし、俺が生き残れたなら……その時はまた茶でも飲みましょう」 (-402) 2022/08/20(Sat) 17:06:49 |
【秘】 暗殺屋 レヴィア → 鳥葬 コルヴォ「あら、新品が良かったの?」 「随分長生きする気なのね。」 皮肉には、皮肉を。 趣味が悪いのね、なんて一瞥もせずに言いながら。 しかし声に忌避感はない。 元より、なにもない女に。 奪われるものも、ないものだから。 「身に着けたものが寿命を全うできる方が珍しいでしょう。」 撃たれ、殴られ。 荒事と隣り合わせなれば、装飾品など消耗品になり果てる。 修理が利く程度の損壊だったらいいわね、なんて。 心の籠らない言葉を淡々と。 そうして、踵を返すあなたを見る。 懐中時計はカウンターの内側、 引き出しの中にコトリ、としまわれた。 そうして、貴方の背中を見つめて。 「またのご来店をお待ちしているわ。」 その時私がここに居なくとも。 (-403) 2022/08/20(Sat) 17:18:56 |
【秘】 どこにも行けない ヴェルデ → 銀の弾丸 リカルド少年は曖昧に笑った。 灰被りに、白雪姫、それから捨てられた兄妹。 母親に虐げられる童話は存外多い。 少年は、もう、それがふつうではないことを知っている。 けれど事実として、ずっとそれがふつうだったのだ。 そしてそれは、もう、なかったことにはならない。終わったことだから。 「……ん」 それでも、取り返しのつかないものばかりでもなかった。 あなたとの交わりの中で確かに欠落の一部を埋め、少年は人間になった。 人間として死ぬことができた。 それはきっと、幸いなことだった。 「ちゃんと読む」 「けど、わかんないことあったら。 ……また、教えて」 結局、根拠もなくそこにあると信じていた未来は失われてしまった。 この物語を最後まで読むことはできなかった。 あなたともう一度、言葉を交わすこともなかった。 だとしても。 (-404) 2022/08/20(Sat) 17:22:40 |
【秘】 郵便切手 フラン → ショウダウン ヴィオレッタ「……そうですね。 世の中、信じられないくらいの暴力が急に降りかかる。 まるで嵐です。後には残骸しか残らない。 自分には、そんなことをするつもりも度胸もありませんから」 テーブルを見つめたまま、帽子の生地に少し皺が寄る。 息を吸って吐いて、気分を切り替えた。 「………喜んでいただけたのなら良かった。 また差し入れができれば嬉しいんですが」 願望を一つ呟く。 明日の命も不確かなことなんて知らないけれど。 少し待てば、注文はつつがなく運ばれてくるだろう。 (-405) 2022/08/20(Sat) 17:28:38 |
【秘】 ショウダウン ヴィオレッタ → 小夜啼鳥 ビアンカ>> ビアンカ 「”お客さん”とのあなたを知っているから、言うのですよ。 ……でも、まぁ……私も、」 あなたとの会話では見得も謙遜も要らない。 弱みも愚痴も、誰にも言わなかった夢も、隠さずに済む。 仕事先は知っていても連絡先も知らない、 けれど他人というにはお互いによく知っている。 あなたとの関係は―― ふと浮かんだ言葉は、ワインと一緒に流し込んで。 そんな青春い事を言える仕事でも、歳でもないのだから。 「えぇ、お任せてください。ワインも、料理も。 素敵な……きっと、素敵な夜になるよう、いたしますので」 女の夢もきっと叶わない。 金の為に手を汚して、子飼いになった時に諦めたのだから。 未練で買い続けている本は、棚の上の方に押しやられて 手の届くところには手品やマナーの本ばかりだ。 本当に今日は変わった表情ばかりするのですね また、思う。けれど、それは口に出さずに。 代わりに、トマトを一つ口に放り込んで、キッチンへ戻る。 「……何か、あったのですか?」 視線は料理を再開した手元へ向けながら、尋ねる。 (-406) 2022/08/20(Sat) 17:49:48 |
【人】 piacere ラウラ【どこかのバー】 >>52 >>53 >>54 ツィオ様 頬を包むようにして触れた手のひらは、大きな手の中に包まれて。 重なる手のひらからお互いの熱が交じり、溶け合う。 ラウラはあの日確かに望まれたなら、差し出すつもりでいた。 けれど貴方は、それを望まずにいた。…それが答えだ。 だから望まない。望めない。貴方にだけは、望むべきではない。 …もしも貴方が"先"であれば、答えは異なっていたかもしれない。 でもこれは"もしも"の話で、"今"にはない 空想話。 謝罪はしない。するべきではない。 似ているなどと分かったような口も聞かない。 きっとそれでいい。ラウラは自分の意思で、そう考えた。 ▽ (55) 2022/08/20(Sat) 17:56:45 |
【秘】 家族愛 サルヴァトーレ → 花で語るは ソニーきらりと光を捕まえるジェイドの瞳。それを男は可愛く思う。 男は君を子どものように扱うが、その実君が最早ただの子どもではないことをきちんとわかっている。 それでも、だからこそ、少しでも変わらぬところを残していてほしいと思いながら。 陽光を跳ね返すその翠に目を細めた。 「裏切り者がいたら?」 対照的に深く息を吸う。馴染んだ味を染み渡らせる。 「どうだろうね。僕は────」 男は、少し笑って。 「家族を殺したくはないな」 甘い言葉を吐く。 「そうならないために、僕がいるのだから」 顧問。 ファミリーの一員でありながら、それらの立場から少し浮いたところにいる存在。 直接的に何かを行うことは本来少ないはずのその立場にありながら、男はまるで中間管理職でもあるかのようにせっせと現場に足を運ぶ。 「なにか苦しいことはないか」 「なにかつらいことはないか」 「なにかいやなことはないか」 「家族が裏切り合う前に、どうにかできないか」 「それが僕の役目だからね。……参ったな、どうしよう」 ▼ (-407) 2022/08/20(Sat) 17:56:56 |
【秘】 家族愛 サルヴァトーレ → 花で語るは ソニーファミリーの仕業なら、僕がみんなを見られていなかったってことだ。 そんなことを暗に滲ませる様は、なんとなく楽観的に見えるだろうか。 組織を家族に例えるのではなく、もっと親密さを持って。そのまま家族だとするような口調は、似つかわしくない温度を持つ。 「君は、どうしたい?」 (-408) 2022/08/20(Sat) 17:57:08 |
【人】 piacere ラウラ【どこかのバー】 >>52 >>53 >>54 >>55 ツィオ様 指先に触れる熱に菫色を向けて、少しだけ目を細めた。 貴方が何を背負うのか、ラウラは知らない。何も、何ひとつも。 この問いにどんな意味が含まれていたのかも、本当の意味では理解出来ない。 選ばなかったことが正しいのか。選ぶことが間違いなのか。 その答えも結局、分からないままだ。 「…えぇ、勿論です。ラウラは ツィオ様の幸せを、願いましょう。 生きている限り、ずっと。…ずっと、貴方様の幸せを」 願い続けましょう。それが貴方の願いであれば。 それで少しでも──救いになるのであれば。 頬の手はそのままに、椅子から立ち上がり 背を伸ばす。 叶うなら貴方を引き寄せて、その額に口付けを。 ──それから、貴方の耳に口元を寄せて……。 (56) 2022/08/20(Sat) 17:58:37 |
【秘】 piacere ラウラ → 狡兎 ツィオ「…痛みを、堪える必要はありません。苦しまないで、ください。 どうか、…どうか。………今だけは、誰も見ていません から」 包まれる手を動かすことが叶うなら、貴方の髪を優しく撫でる。 貴方が与えられるには遅すぎる……なんて、ラウラは思わない。 せめて今だけは、貴方の傍で。 全てを受け止めると傲慢な言葉は言えないけれど。 僅かなものでも、残せるように。 ………本当は、知っていました。 ラウラの約束や願いは、いつも叶わないこと。 知っていたのです。それはまるで、呪いのようで。 それでもどちらも、捨てられない。捨てたくない。 ──貴方の手で堕ちていく方が、もう少し夢を見られたのでしょうか。 答えはきっと、見つからないでしょう。 …もしも貴方から伸ばされる手があれば、なんて……夢物語。 "終わりを告げる宣告"が、近づいている。 誘惑か、宣告か。そのどちらをも受けるとすれば、己の肉体は何処へ向かうのだろうか。 考えても、仕方の無いこと。……仕方の、無いことだった。 (-409) 2022/08/20(Sat) 18:00:03 |
【秘】 家族愛 サルヴァトーレ → ノーモアベット マキアート「なら、それを」 マスターにオーダーを告げる。マスターの手つきは流麗で、カクテルを作る音もほとんど立たない。 「確かに忙しいけれど、僕は楽しくさせてもらっているよ。可愛い家族に会えるわけだし」 「君のところも、上々のようだね。よく話を聞く」 やがてやはり静かにグラスが差し出されれば、軽く持って乾杯を。 (-410) 2022/08/20(Sat) 18:04:09 |
【秘】 花で語るは ソニー → 銀の弾丸 リカルド「堂々とトップを獲っておいた第三者がほかをほっとくって事はないだろうな。 手が回ってる筈ではある、その影響がどれくらいあるのか、…… ……うちの、まだ構成員じゃないガキまで手を伸ばしたのはどういうわけかは、知りたいな」 ぽつりと零した言葉は僅かばかり勢いが削げていた。思うところはあるのだろう。 恨みというよりかは、わずかな後悔、未練、そういうもの。 頭の重くなるように下がった視線は、すぐに相手の表情に焦点を合わせた。 「結論が出るのは遅くなるだろうな、とだけ。アンタたちより戦力を減らされたもんでね」 相手の狙いに挑発するような向きがあったとしても、それに応えるものはない。 事実そのものが黙秘を示している、背面に隠すものもないようなもの。 端的に伝えたことで、それ以上の追求を防ごうという向きもあったのだろう。 相手の注文の品が届けられ、従業員が部屋を出ていく。 革靴の音が遠くなったのを聞きながらに、グラスの中身を干してしまう。 は、と吐いた息は酒臭く、手首にはまだらに血潮の色が浮き始めている。 ソファから立ち上がって、テーブルを回って相手の方へ。問いかけたそれを確認するように。 背を丸めて眺め下ろす。傷と言うに近いのだろう周辺を確認して、指を伸ばす。 「……乱暴に開けた? 言えばどうとでもしたのに。 後で膿みやすくなるし、穴に負担が掛かってよくないよ」 (-411) 2022/08/20(Sat) 18:09:29 |
【秘】 家族愛 サルヴァトーレ → 陽炎 アベラルド「いつ来ても片付いているね、ここは」 「そういえばどうだったの? 行くって言ってただろ、新作のオペラ」 君の人となりがわかる調度品。こじんまりとして、しかし確かな存在感を持った趣味の品。 そう代わり映えしないそれらを、来る度男は面白そうに見遣った。何かが増える度にこれは、と聞いたものだ。時には勝手に持ってくることも。 「いいもの飲んでるね、ドニ」 冷蔵庫におさまったワインのラベルを指でなぞる。 「うん?」 それからチョコラータの箱に目を留めた。 見慣れないパッケージだったのかもしれないし、それがこの冷蔵庫に似つかわしくなかったからかもしれない。 「試作品?」 軽やかな口調で問いかけながら振り向いて。 二人でいる時、この男は普段より少し早口だ。 (-412) 2022/08/20(Sat) 18:19:12 |
【秘】 花で語るは ソニー → 家族愛 サルヴァトーレ「その目的がファミリー同士の混乱を招くことでなくとも、 こうして向こうを焚きつける理由になりえるのだったら、放置はできない。 それが上からの指示ではないとわかったなら尚更、その責務は背負わされるべきだ。 味方の首に手を掛けておらずとも、誰の命に背信しているかを識らしめないといけない」 冷たい判断、ではない。そうあるのが必然だ。 それがわかっているからにこそ、蛮勇の主は名乗りを上げてこないのだから。 未だ自分たちの中から被害は出ず、明日の結果を知らぬうち。 水面下の動きをいくらも想像してはそれが空論であることを、己に叩き込んでいる。 酷く、酷く優しい言葉を受けて、しばし耳を傾け口を閉ざした。 眼下遠くに見える街の彩りと霞ませる煙のゆらぎに目をやって。 まだ火の着いた煙草の先には、薄暗い灰色が伸び始めている。 「オレは、オレなら……見せしめのために、殺すでしょうね。 互いの停戦の理由としてこの上なく相応しい。 首一つの扱い如何でコレ以上の被害を増やさずに済むのなら、それでいいと思います」 どうしますか、と男は言った。どうすればいいですか、ではなく。 自身に対する指示を仰ぐのではなく、貴方ならどう対処するか、と聞いたのだ。 おそらくは無意識の言葉選びだ。何か狙いのあったものではない。 であれば何が、深層心理の水底から表層へ上がってきたものなのだろうか。 (-413) 2022/08/20(Sat) 18:37:31 |
【秘】 ショウダウン ヴィオレッタ → 郵便切手 フラン――本当に、いい人です。 こういう人が、幸せな家庭というのを作るのでしょうね。 少し、羨ましくて。 少し、悔しくて。 だから少しの意地悪を。 「今日は……よくお話くださるのですね?」 また、くすくすと笑う。 注文の品が届くと、テーブルから手を下ろして ホットミルクのカップを両手で包んだ。 夏の最中にホットミルクを、と思ったけれども 手から伝わる温もり、ほのかに甘いミルクの香り。 それらにどこかほっとして。ゆっくり口へ運ぶ。 「そう何度も貰ってばかりは。 今度、お店を探してみることにします」 少し申し訳なさげに断って、 ゆっくりカップをテーブルに戻した。 (-414) 2022/08/20(Sat) 18:37:56 |
【秘】 陽炎 アベラルド → 家族愛 サルヴァトーレ「散らかるものがねぇんだよ。物が多いと面倒臭え」 「ああ、あれな。良かったよ。評判通りだ。 もう一度見に行ってやってもいい。お前の分のチケットも取ってやろうか」 面倒臭いだの怠いだの言う割に、片付けを放り投げる真似はしない。 プライベートでも仕事でも本当に面倒な事になる前には動く方だ。 部屋に並ぶものは人に貰ったものも多い。 それこそ、貴方がそうやって持ってきたものも並んでいる事だろう。 「それなぁ、バーのマスターに譲ってもらったんだよ。いつも来るからって。飲みたいなら出すぞ」 「……何? あー、それ」 冷蔵庫の中を後ろから覗く。何の話かと思ったが、すぐに合点がいって。 「今度売り出す新作。ルチアが気に入ったらしいんでな」 またやるんだ、と。 ……アベラルドも、貴方と話す時は口調も態度もいつもよりは軽い。 (-415) 2022/08/20(Sat) 18:40:05 |
【秘】 家族愛 サルヴァトーレ → どこにも行けない ヴェルデ君の言葉を、男はじっと聞いていた。 赤に近い紫の瞳は慈愛を宿している。 ────高い位置から降り注ぐそれは、やや翳って見えるかもしれない。きっと気のせいだ。 「返してほしいものなんて何一つないさ」 男が身を折る。君の上に影が落ちる。空気を含んだ柔らかい声が、君だけに聞こえるよう囁いた。 「愛してるよ、ヴェルデ。どうか、ただ受け取っていて。 ────君が僕に、何かをしたいと思うなら」 そのまま、君の頬にキスを落とすだろう。もちろん嫌がられなければ、の話だ。僅かにでも拒むのなら、にこりと笑って引いてくれる。それから何もなかったように焼きあがったものを受け取り、店主に礼を告げた。 どこかに座るにしろ歩くにしろ、ひとまず店からは離れなければいけない。店頭は先程より賑わいを増している。 「行こうか」 「選り好み、すればいいじゃないか。どうにも君たちはわがままってものが苦手みたいだけど」 (-416) 2022/08/20(Sat) 18:44:47 |
【秘】 無風 マウロ → 花で語るは ソニー持っていたビール瓶は、皆が置いているところに捨てていって。 新たに中身の入ったものを君から受け取った。 すぐには開けず、手の中で軽く転がしながら。 喧騒から離れて、君についていく。 熱気から離れ、静かな場所に移ったのなら。 元々こういった場所で過ごすこともあったからか、戸惑うような様子は見せなかった 懐から箱を取り出してから、「吸ってもいいか」と聞いていたことだろう。 気分が落ち着けば、色々と考えが巡ってしまうものだから。 「そうだな。 時たま、密会する男女がいるくらいだ。おおよそ不倫だったりするんだろう」 今日は誰の姿も見えないものだから、その心配もないのだろう。 箱を手にしたまま、器用にビールの蓋を開けて。 同じように少しだけ呷る。 青年もまた、少しだけ酔いが回ったような赤みが頬に差している。 壁に背を預け、君の言葉を聞いて。 「……面白い話じゃない」 「親代わりだった人が、死んだ。それだけだ」 火のついていない煙草を咥えて、視線を空に向けている。 (-417) 2022/08/20(Sat) 18:53:38 |
【秘】 銀の弾丸 リカルド → 花で語るは ソニー「…………あの子供には、生きていてほしかったんだがな」 ぽつりと零した言葉に力はない。 子供には決して手を出さなかった男は、組織の壁を超え、あの子供だけは気にかけていた。 読んで欲しいと渡してやったはずの本も、きっと全ては読めなかったのだろうなと思うと、辛さがこみ上げてきた。 「……。 結論が遅すぎると組織が立ちいかなくなるぞ、その前に答えは出しておけ」 ふ、と。 意味有りげな笑みを浮かべ、 耳を触れられても構うことはなく、そのまま好きなようにさせた。 近づけば、決して飲用ではないアルコールの香りがはっきりと感じられたことだろう。 「別に。痛みなどどうでもよかった……そんな物に意味はない。 ここにこれを飾れば、貴様も多少は高揚感くらいはあるだろう?」 ――今の俺は、何も知らない男ではない。 上司に託されここに来た。 さぁ、貴様はどういうつもりでこれを渡した? どういうつもりで今、ここにいる。 「今日は好きなだけ貴様に付き合ってやる。 だから……最後は頼み事くらいは、聞いていけ」 (-418) 2022/08/20(Sat) 18:55:53 |
【秘】 デッドヘッド ヴェネリオ → 銀の弾丸 リカルド「それを俺が有意義に使える日がくるのかねえ…… わかったよ、使えるように置いとくのは得意だ」 実際に孤児院もそうやって続けてきた。 俺より先にいなくなろうとするなんて、とんだ部下を保ってしまったと目を伏せながらお茶のおかわりを頼んだ。 永遠なんてない。何か起きたとして、それでも二人同じ場所に居られる地獄みたいな場所で会えたのなら文句でも言ってやろう。そうほくそ笑みながら。 「うまくやってこいよ」 あなたが成功する未来を信じて居ないで、何が上司だ。 今だけは、その警戒を解いて甘い香りに浸っていた。 (-419) 2022/08/20(Sat) 19:01:54 |
【人】 ショウダウン ヴィオレッタ【賭博場】 ――これはいつかの話 数週間、数か月、あるいはもっと前かもしれない まだ三日月島に祭りの気配が遠い……あの頃の日々の欠片 >>マウロ 「……お客様、お楽しみいただけていませんか?」 アウグスト様が少しばかりお席を離れる間、 一緒に来店していた青年に話しかけた。 青年の手元のチップは…… 来店時の半分ほどに目減りしているようだ (57) 2022/08/20(Sat) 19:03:20 |
【秘】 冷たい炸薬 ストレガ → 暗殺屋 レヴィア結構な事で。音色が以前よりも高いな、 そんな事を思いながら変わらない物達の姿を見る。 「そう……かもね」 ふと、視線を感じて振り向いた。 前の時と同じ、海色が見下ろす視線で夕闇とぶつかって。 「怖くないよ」 言って、持っていたカップの中身を空にすると、 残骸を潰して無理矢理ポケットに捻じ込んだ。 再度戻ってきた顔が視線を絡ませて、僅かに笑う。 「――といや、嘘になるかな。 準備はしてるが、それが無駄になってくれた方がいい」 それから、視線を合わせたままずんずんとカウンターへ。 あなたの前で、カウンターに肘をついて目線を合わせた。 「あんたは?」 (-420) 2022/08/20(Sat) 19:06:50 |
【秘】 ノーモアベット マキアート → 家族愛 サルヴァトーレ「仕事に託けて会いに来てるんだ?……ふふ、 悪いことばかりでもないのは救いですね、本当に」 軽快な音を立てグラスを打ち合わせて、 琥珀色を唇から舌に乗せ、飲み込む。 「……はい。おかげさまで。 やはり家族も客も皆あの賭博場を愛してますから。 間違っても噂話のお陰じゃないと信じたいですが」 (-421) 2022/08/20(Sat) 19:08:03 |
【秘】 小夜啼鳥 ビアンカ → どこにも行けない ヴェルデ「そう?」 何もなかった。 意味もなかった。 ゴミ捨て場に倒れるこどもを見た時、なぜ傘を差し伸べたのだろう。 なぜ、その手を引いて連れ帰ったのだろう。 きっと、疲れていたのだ。 つまりは、ただの気まぐれだ。 何の道理も通らないし、 何の意味もありはしない。 ただ、かつて失ってしまったものが、 もう決して手が届かないはずのものが、 そこにあるような、気がしただけ。 「ま、あんたがそういうなら」 ――子供は嫌いだ。 けれどまあ、意味のないことなら。 「いいかな」 別に、そうしてもいいだろう、と。 隣にきたあなたを見下ろして、笑うのだ。 ↓[1/2] (-422) 2022/08/20(Sat) 19:08:44 |
【秘】 小夜啼鳥 ビアンカ → どこにも行けない ヴェルデ↓ 「…あんた、でかくなったねえ」 あの時、ただ引いた力ない手は。 ほんの少しだけ、暖かくて。 ――もう二度と、失いたくはないと思っていたのだ。 (-423) 2022/08/20(Sat) 19:09:01 |
【秘】 小夜啼鳥 ビアンカ → ”昼行灯” テンゴ「あはは、あーりがと。 それじゃ、これもらってくね」 どこからか取り出した布のバッグを、ぽふんと広げる。 その中に駄菓子をからからと放り込んだ。 軽い音が鳴って、からっぽのバッグをほんのすこしおもくする。 「はいはい。それじゃ。 ──ありがとうございました」 傘とバッグを抱え直して、入り口まで。 ――そこで、急にぴしりと背を伸ばすと、深々と頭を下げた。 「また」 背を向ける。 どこかノスタルジーを感じさせる店内を最後に見た横顔は、寂しげだった。 (-424) 2022/08/20(Sat) 19:12:52 |
【秘】 無風 マウロ → piacere ラウラ生きている時の彼は、君を体のいい道具として使っていた。 そう扱っていたつもりだった。"そのように努めていた"。 君は、かつてボスに拾ってもらったときの自分と似ていた。 ついて回って、言われたとおりの事をして。 役に立てるなら何でもしたいと思っていた。 だから、いつかはそんな君に。 伝えたいことがあった。頼みたいことがあったのだ。 それはとても重大で、特別で。 けれど、口頭で話すには まだあまりにも夢物語だったものだから。 それとなく、アドバイスと一緒に告げるつもりだったのだ。 いつかの、荒唐無稽な未来の話。 丸められた紙の中。塗りつぶされた最初の行にはこう書かれていた。 『未来の幹部から その右腕へ』 それを君は、知る由もなかったのだろうけれど。 (-425) 2022/08/20(Sat) 19:12:52 |
【秘】 家族愛 サルヴァトーレ → 陽炎 アベラルド「違いない」 「へえ、じゃあお言葉に甘えようかな。連れて行ってよ」 笑みを含んだ同意。それから素直に誘いに乗る。 先導して何かを与えることが好きな男は、しかし君からの厚意はいつも素直に受け取った。こうして音楽鑑賞に出かけたことはこれまでもあっただろうし、食事を共にしたこともあるだろう。 男は食事も娯楽もなんでも、君に提案されたものをそのまま喜ぶ。だからこそ、本当に好きなものが見えにくくもあった。 「飲みたいなぁ。やっぱり赤より白だよね」 こんな、簡単な二択が時々零れることはあれど。 「へえ、ルチアか」 思い出そうとするような素振りは見せず、すぐに名前を反芻した。多くいる構成員の全てを、男はほとんど完璧に把握している。よくアジトに顔を出す者であればなおのこと。 名前と顔を一致させる手間なんて必要ないのだ。 「可愛がっているね、随分」 「わかるとも。家族は大切だからね」 冷蔵庫の前を君に譲る。準備してくれると言うなら任せよう。 手頃なソファにでも座って、もてなしを待つだろう。 (-427) 2022/08/20(Sat) 19:15:45 |
【秘】 小夜啼鳥 ビアンカ → ショウダウン ヴィオレッタ酒が入ると、ビアンカはいつも口癖のように言っていた。 マフィアなんて嫌い。 けれど、金のために体をうる自分は、もっと嫌い。 ――そうとしてか生きられず、そうである今に安心してしまっていることが、はらがたってしょうがないから。 「んー、…ふふ」 もうかなわない夢は、この先も叶わない。 力も、金も、学も意思もないひとりの女は、 いまさらかたぎの仕事に戻ることすらできないだろう。 グラスの水面に映る顔に、曖昧な笑みを浮かべ直す。 「ああ、……素敵。 ワインも、料理も。 ……友達も 」グラスを片手に持ったまま、空いた片手で手慰みに、手入れの行き届いた机をつんと突く。 一本、二本。指遊びをするかのように、白く細く指が、朱色に彩られた爪が互い違いに机に触れる。 「んー」 何かあったのか、と聞かれたら。 まだ酔ったわけでもないだろうに、甘く熱い息を口の端から漏れさせて。 ↓[1/2] (-428) 2022/08/20(Sat) 19:20:56 |
ビアンカは、もう、どうでもよかった。たった一つのこと以外。 (a42) 2022/08/20(Sat) 19:21:52 |
【秘】 郵便切手 フラン → ショウダウン ヴィオレッタ「……妹を思い出してしまって」 疲れを覆い隠して笑む姿が。 口説き文句には到底ならない言葉だ。 ともすれば、自信なさげなこの青年の方が年下に見えそうなものだし。 「だから、かもしれません」 不思議といつもより言葉が多くなるのは。 ホットミルクを飲む姿の方が、この人には似合っている気がして安心した。 断りの言葉にはこちらも少し申し訳無さそうな顔を見せて『すみません』と返しただろう。 「お仕事、あまり無理はなさらないでください」 上手い言い方なんて思いつかなくて、だからそれだけ。 帽子は膝に置き直してフォークを左手に取り、 一口分の大きさにタルトを切り崩してから口に運んだ。 薄く、表情に明るい色が乗る。 (-432) 2022/08/20(Sat) 19:24:46 |
【秘】 永遠の夢見人 ロッシ → 愚者 フィオレロ彼はカップを傾けて中身を飲む真似をし、 そしてゆっくり首を横に振った。 飲めるかもわからないだろう? 客人をもてなそうと考えたが、 方法を変えたというだけらしい。 再び羽ペンを手にし、そんなことを置く。 あなたが言ったような物も当然、存在しないということだ。 “したくない話を挙げてくれても構わないが。” 特にないと言うのなら、彼はここまでに あなたが零してきた言葉を拾い上げて、 あなたについてを問うことになるだろう。 あなたが自身の話をしたくないと言うのなら、 別の何かの話をするのだろう。 他の場合は、その内容次第だ。 (-433) 2022/08/20(Sat) 19:27:17 |
【秘】 暗殺屋 レヴィア → 冷たい炸薬 ストレガ夕闇と海、地平線を挟んで分け隔てられるもの。 それが今は、交わる。 くしゃりと潰されたカップに目を向けることはなく、 何一つの感情も感じ取れない目が貴女を見据える。 「準備。用意周到なのね。」 「遺書の一つでも書いたのかしら。」 存外臆病なのね、と、温度のない声で言う。 死に怯えるのは、生きる者としては正常だ。 揶揄う事はない。だからそれは、率直な感想。 死んでも仕方ないで済ます人かと思っていたから。 距離が詰められ、カウンター越し。 こちらは引くこともなく、背筋を伸ばして椅子に座ったまま。 首の角度だけが、貴方に合わせて下がっていく。 「私、何も感じずに人を殺せる女なの。」 「そんな女が、自分の死にだけ何かを感じる権利なんてないでしょう。」 「怖い、とか、死にたくない、とか。」 「そんな感情」 「興味がないわ。」 眉一つ動かさずに告げる。 女は"お人形さん"だ。 それ以外のものは持たないし、持ち得ない。 (-434) 2022/08/20(Sat) 19:29:57 |
【秘】 陽炎 アベラルド → 家族愛 サルヴァトーレ「進んで物買う性分でもないしな」 「それじゃあ今度連れてってやるよ。席の広さも悪くなかったし、 聞いてる途中で疲れるこたぁないだろ」 親しい人には、アベラルドも施したがる方だった。 貴方から貰う事も、貴方に渡す事も、きっと前から好きだった。 以前、『嫌なら断ってもいい』と声を掛けたことはあるかもしれないが。 「だよなぁ。俺も同意見。なら用意するか」 そう言って冷蔵庫からボトルを取り出し、 栓抜きを取り出してコルクを抜く。 ポン、と小気味いい音が響いた。 「そりゃあ……まあ、な。放っては置けないし」 「色々あんだよ。懐かれてるし……」 モゴモゴとそう言いながら、ワイングラスを二人分。 透き通ったリースリングが品の良い香りを立てて注がれていく。 それから、隣に座って片方を貴方に差し出すだろう。 (-435) 2022/08/20(Sat) 19:30:14 |
【独】 永遠の夢見人 ロッシ/* 話す人によって口調(文体)が違うタイプなんだなぁマスター。謝る時にすまないじゃなくてごめんねって言いそうな喋りしてるよ。お坊っちゃん(年下)向けなんかね。 (-436) 2022/08/20(Sat) 19:35:27 |
【人】 小夜啼鳥 ビアンカ大通りから一本逸れた場所。 石畳の上のベンチに、ひとりの女が座っていた。 モノトーンのフリル・ドレスに、傘が一本。 俯いたその横顔は十分に整っているといえるもので、 多少濃いメイクも夜の街灯の下、女の流れるような鼻梁や大きな瞳を美しく彩っていた──本来なら。 今はそんなメイクよりも目立つ大きなカーゼで、顔の左側が覆われてしまっている。その下の頬はどす黒く内出血していて、美しい輪郭の半分を醜くゆがめているようだ。 さらに骨折でもしたのか、包帯とガーゼで巻かれた右腕をサポーターで吊っている。気取ったようなネイビーのアームカバーが、ゴシックな服のうえですっかりと浮いていた。 ――それでも、祭りの陽気と酒精に浮かれ、声をかけてくる男もいた。けれど、そんな物好きな男も。 「見せもんじゃねえぞ」 顔をあげた女のどろりとした瞳で睨みつけられて、愛想笑いをして去っていった。 「クソが」 そちらを見もせずに悪態を投げつけて、充血した眸をまた降ろす。 左手に持った携帯端末をじっと睨みつけたまま、女はずっとそこに座っている。 ただ、何かを待つように。 (58) 2022/08/20(Sat) 19:37:16 |
【秘】 家族愛 サルヴァトーレ → 花で語るは ソニー「……」 男が君の言葉を遮ることはない。 君が話す時、男はいつも黙って君の瞳を見つめる。慈愛、親愛、友愛、諸々のあたたかなものを湛えて、じっと見るのだ。 指先だけが軽く動いて灰を落とした。 「そうだね、ソニー」 「君は正しいよ。昔から賢明だとは思っていたけど」 最低限の犠牲を払って大きな利益を手にする。 残酷でも無情でもなく、当然に普通のことだ。大きな組織では平然と行われることだし、ことこの社会では特に珍しくもない。末端を切って中枢を守れるなら誰だってそうするし、避けられる争いは避けるが道理だ。 「きっとそうなるんだろう。本当に下手人が僕らの中にいるのなら」 「ファミリーが抱えているものはあまりに大きい。全員が全員、自分の身を自分で守れるわけでもないし」 首一つ。たかが首一つ。 それで収まるなら、確かに安い話だ。 ▼ (-437) 2022/08/20(Sat) 19:37:27 |
【秘】 家族愛 サルヴァトーレ → 花で語るは ソニーされど首一つだ。 「逃がしてあげたいな」 「……だけどね、僕は今回ばかりは、そうじゃないと思ってる」 「だって、ね。真っ先にいなくなったのは、アマラントのマスターだって話じゃないか」 彼の遺体は見つかっていない。しかし誰もがわかっている。 「あそこはある種不可侵の領域だった。ここいらのマフィアにとってはね。もちろん、ノッテにとっても」 「そこをわざわざ潰すっていうのは、もっと大きな意図を感じる。この島自体に対する宣戦布告、みたいなもの────」 (-438) 2022/08/20(Sat) 19:47:23 |
【秘】 冷たい炸薬 ストレガ → 暗殺屋 レヴィア「いや、遺書じゃ……似たようなもんか、花火さ」 「臆病じゃなくて、あたいの物を知らない奴に 渡したくないだけ。あたいの物は、あたいの物だからね」 バン、と握った手をぱあっと開くようにしておどけてみせる。 にんまり悪戯に笑う顔は、そうそう見られないものだった。 「へえ。そんな法律は初耳だ。 それじゃあたいは建物を爆破してるから、 建築家のクソみたいな部屋に口出す権利もないのかい?」 喉が鳴る。 「それに、それじゃ答えになってないよ。 怖いですか、sì o no、だろ?」 これは"炸薬"にしては 随分と自分の意志がある。厄介なものだ。 ひとしきり笑いながらも、その瞳は夕闇を静かに覗き込んでいる。 (-439) 2022/08/20(Sat) 19:47:39 |
サルヴァトーレは、家族を愛している。 (c6) 2022/08/20(Sat) 19:49:48 |
【秘】 デッドヘッド ヴェネリオ → ”昼行灯” テンゴ―― ―――― 留守電だったかもしれない。 たった一言、あなたの端末に連絡が入った。 「すまん、悪い予感が当たった」 「服は部屋に置いてあるから勝手に入ってとっていけ」 ほどなくして、その声は途切れた。 (-440) 2022/08/20(Sat) 19:52:34 |
【秘】 家族愛 サルヴァトーレ → 小夜啼鳥 ビアンカ「おや。これは手厳しい」 くっくと喉の奥で笑みを転がす。君の靴音と相まって愉快な調べを奏でた。 「君たちはよく似ているよ、本当に」 『君たち』と。 男がひとまとめにするのは、金の髪のあの子のことだ。素直で従順な彼もまた、男に対しわがままを言わない。 もう少し甘えてくれるといいのだけど、そんなふうに小さくごちる。 「────そう言ってくれるなら」 舌の上で転がす言葉。 ただの音は君の唇を滑って、甘やかな魔法になる。 「裏切るわけにはいかないな」 魅せられずとも、男はそう答えたろう。 (-441) 2022/08/20(Sat) 20:01:16 |
【秘】 狡兎 ツィオ → piacere ラウラ「―――男ってさ、 惚れた女の前じゃ、格好つけたがるものなんだ」 だから、その囁かれる甘い誘惑を―― 優しい手に、静かに首を振った―― それが。 例え誰かに零せば、楽になれることだとしても。 それを、目の前のラウラにだけは。 ラウラにだけは、伝えることは出来なかった。 それは男としての矜持でも。 マフィアとしての安全措置でも。 同胞としての策略でもなかった。 俺は。 俺だけは。 その資格がない。 その痛みを吐露した者と。誰が寝ようと思える。 また一つ、"罪"を重ねた者と。誰が肌を重ねようと思える。 ▽ (-442) 2022/08/20(Sat) 20:01:50 |
【秘】 狡兎 ツィオ → piacere ラウラ誰が。 ラウラ ――彼女に言える。 マウロを地獄に送り込んだのが。 ――誰でもない――自分であるということを。 (-443) 2022/08/20(Sat) 20:02:35 |
ツィオは、静かに微笑んで。 (a43) 2022/08/20(Sat) 20:02:48 |
ツィオは、" "を重ねた。 (a44) 2022/08/20(Sat) 20:03:04 |
【秘】 花で語るは ソニー → 無風 マウロ潰れたりみっともなくなるほど酔ってはいないが、顔の表面にはぼうとした熱が纏う。 その心地よさを楽しむように夜気を切って歩く足は、少し早い。 焦るというよりも、星の中を突っ切って遊ぶ子供のような調子だった。 祭りを彩る音楽が遠くになっても、未だその熱狂が風となって吹き付けるように。 煙草にはいいよと気軽に許可を出して、瓶を軽く傾ける。 手持ち無沙汰に揺れる瓶は中身の失せるペースもそれなりに早い。 掛ける言葉のなさであったり、同情めいた迷いだったりを示す、そういうふうにも見える。 「……考えることがあるのは、しんどい? 苦しい思いをするばかりが供養なんじゃ、ないと思うよ それを痛みだけじゃないものとして受け入れられるまで、心を癒やした方がいい。 オレも、かけがえのないものを失くしたんだ。ちょうど」 ひとつ、ふたつ。呼吸が汚れた地面に落ちるくらいの間があって。 木箱の上から乗り出した足が、相手の前に向かう。尖った靴の先がぶつかりそうだ。 伸べた右手の人差し指、節張った背がが相手の頬の輪郭に伸べられる。 「ぶつかりそうになった時、なんだか小さく見えたんだ。 今日はぜんぶ、誰にも見せたくないもの。オレが持ち去って、見なかった振りするよ」 (-444) 2022/08/20(Sat) 20:10:24 |
【秘】 暗殺屋 レヴィア → 冷たい炸薬 ストレガ「そう。」 「独占欲が強いのね。」 「仲のいい人にでも処理を頼めばいいのに。」 "炸薬"の花火。 それはさぞ見ごたえがあるのだろう。 何もかも弾けてしまうくらい。 おどける姿、悪戯気な顔。 やはり見つめ返す女の顔は無表情で、 でも。 最初の頃のように、目線を逸らすことはしなかった。 「論点のすり替えね。」 「……………。」 再度の問いかけに。 ほんの少し、瞬きの合間だけ。 睫毛が、震えて。 「怖くなんてないわ。」 「私が死んだら、この店のものは好きに持っていっていいわよ。」 常の声で告げた答えは、"no" 女は道具だ。ノッテファミリーのための。 (-445) 2022/08/20(Sat) 20:11:28 |
【秘】 家族愛 サルヴァトーレ → ノーモアベット マキアート「その通り!」 クイズ番組の司会者のようなおどけた言い方で肯定して、朗らかに笑う。 「全くだよ。知ってるかい? ブルーノなんかは子どもが産まれたんだってさ」 「何が欲しいかって聞いたらベビー用品だって言うんだ。おかしいだろ? あんなにお酒が好きだったのに」 愉快そうに喉を鳴らして笑う。しかしその笑顔は馬鹿にしたものではなく、愛おしむそれだった。グラスをカウンターに置いてから、靴下がこんなに小さいんだ、と片手で円を作って見せる。 「あは、あの噂か。誰が流したんだか」 「妙な輩に絡まれたりはしていない? まあ、そんな無謀をする奴はいないと思うけれど────」 男の視線が君のかんばせに注がれる。そのままなぞるように下へと視線を滑らせた。 着込んだ布の下のその肌を、男は知っている。 「君は美しいから」 (-446) 2022/08/20(Sat) 20:12:46 |
ヴェネリオは、友に『 』をした。 (a45) 2022/08/20(Sat) 20:14:41 |
【独】 ガット・リベロ ルチア路地裏を一日、歩いてみて。 ──声をかけてきた男が三人ほどいたが、はずれだった。 軽く威嚇で足元を撃っただけで、逃げていってしまうような。 そんなものではない。 わたしが捜しているのは、そんなものではない。 ──どこにいるの? わたしは、ここにいるよ。 (-447) 2022/08/20(Sat) 20:17:43 |
ルチアは、捜している。 (a46) 2022/08/20(Sat) 20:18:21 |
マキアートは、マキアートだって、家族を愛していた。 (c7) 2022/08/20(Sat) 20:20:50 |
マキアートは、未来を見届けられないまま眠っている。 (c8) 2022/08/20(Sat) 20:21:02 |
マウロは、叶えたい未来があった。 (c9) 2022/08/20(Sat) 20:25:51 |
【秘】 冷たい炸薬 ストレガ → 暗殺屋 レヴィア「否定はしないでおくよ」 「ハ!じゃああんたが処理してくれる?」 声をあげて破顔する。面白いジョークを聞いたよう。 ころころ変わる表情で、笑いながら手を伸ばす。 あなたが何もしなければ、その指が頬をぶにとさすだけ。 止めるなり、避けるなりすればそれまでで引っ込める。 「すり替えはお互い様だろ?……。ま、そういう事にしとく。 それにあんたの物はあんたの物。けどまあ、 路頭に迷って捨てられるくらいならあたいが面倒見るよ」 「……さて、日が暮れる前に帰るかな。邪魔したね。 また生きて会える事を祈ってるよ、Piccolina」 ウィンクをひとつ、冗談のように飛ばして立ち上がる。 止めないなら、これはそのまま帰っていく。時計塔の方へ。 (-448) 2022/08/20(Sat) 20:28:26 |
マウロは、それが心残りだ。 (c10) 2022/08/20(Sat) 20:30:13 |
【置】 ニンナ・ナンナ ヴェネリオとある孤児院に『手紙』がついた花束が届いた。 宛先も名前もないその花束は、院長だけが渡す先を知っている。 『親愛なるあなたへ。 こんにちは。 其方の過ごす街はいい天気ですか? 海の向こうで会えないあなたを想って もう20年も過ぎました。 遠く離れていてもこの広い空だけは その街に繋がってると想い続けています 夏の祭りの季節にこの手紙は届いているでしょう。 三日月島の街に飾られている花は華やかで、 おやつにする林檎だけで済ませる買い物も ついお財布が緩んでしまったりしたものです。 とても楽しいお祭りです、あなたもどうか楽しんで下さい。 まだあなたに会うことはできないけれど、 また来年も花を送ります。 どうか幸せになって。 私たちの坊や』 (L1) 2022/08/20(Sat) 20:33:48 公開: 2022/08/20(Sat) 21:00:00 |
ヴェネリオは、生涯 を贈るのは、一人でいい。 (a47) 2022/08/20(Sat) 20:35:43 |
【秘】 花で語るは ソニー → 銀の弾丸 リカルド「――……」 息を吸って、吐いて。 余計な情報や感情を押し流すように、肺に落ちる酒気で覆い隠す。 奇妙なことに、真面目な問答をしていては議題は進まないのだ。一旦、脇へと置いておいて。 鼻をすんと動かす音。独特の匂いに気づきはしたのだろう。 何を示すものだろうかと、疑問を示すように黒目が動いた。 首を傾げて、その答えを知りたがるように、すぐ傍のアイオライトの瞳を見下ろす。 「好きなだけ、なんて言っていいの? 頼み事なんて、前の続き以外にあるんだ」 甘く官能的なミドルノートがそれに被さるように混じり合って、膚の匂いと溶け合う。 指で挟むようにして耳朶に触れ、それが首の下まで指の腹でなぜるように動く。 ぎし、と膝がソファに沈む音がした。品のない照明を背にすれば、腹の上は陰になる。 いまにも噛みつきそうな唇が鼻先から顎へ至る放物線を通って、あやうい温度を伝えた。 首筋を撫でる指は、形よく立てられた襟を辿ってタイの合わせ目に指を引っ掛ける。 酒の入った目はゆらりと虹彩を色濃くして、どうしようもないものを見るように目を細めた。 「オレはただ喜んで欲しかっただけで、傷をつけるために贈ったわけじゃないんだけどな。 それともオレの行いで傷つけられたほうがアンタには都合が良かった? 口、開けて」 パキ。 (-449) 2022/08/20(Sat) 20:37:52 |
【秘】 暗殺屋 レヴィア → 冷たい炸薬 ストレガ「私は誰とも仲良くないの。」 「仕事に使えそうなものは貰うけれど。」 あくまで、実益の為に。 回収する分には構わない。 仕事を卒なくこなす事が、自分の存在価値なのだから。 それだけ。 頬に、指が刺さる。 肉付きの良くないなりに柔らかな頬。 表情の乏しいものは、発達していない筋肉の分、 頬が柔らかくなるらしい、とはどこかで聞いた話。 女は指を避ける事もなく刺されたまま、 ただ無言で貴方を見つめている。 「そう、それはよかったわ。」 「道具には、持ち主が必要だもの。」 時代に忘れられた古い家具達。 それでもできるなら。 その役目を全うしてほしいと、思うから。 「興味ないわ。明日の事なんて。さようなら、signorina/」 「………。」 「次は。」 「アールグレイティーが飲みたいわ。」 止めることはない。投げたのは、その言葉だけ。 そうして、この時間も過ぎていく。 (-450) 2022/08/20(Sat) 20:42:11 |
【魂】 piacere ラウラ甘美な誘惑に身を重ね 夢を見ていれば、幸せになれたのか。 終わりを告げる黒猫に 刃を向ければ、不幸を呼び寄せずにいたのか。 それを知る者は、誰もいない。 その選択が幸を招くか不幸を招くか。 そうしたことは、訪れてみなければ 知ることなど叶わないのだから。 (_2) 2022/08/20(Sat) 20:42:54 |
【置】 銀の弾丸 リカルド『 Caro ツィオ 俺がもし、朝までに帰らないようなら 俺の部屋に匿っているマウロを迎えに行ってやってくれ da リカルド 』 幼い頃の3人の写真を一緒に添えられ、その裏にはPer sempreという文字が書かれている。 (L2) 2022/08/20(Sat) 20:43:41 公開: 2022/08/20(Sat) 21:00:00 |
【置】 いつかの ラウラ写真立ての裏板を外し、2枚のメモを仕込む。 気付かれるかどうかは分からない。 気付かれる必要も、きっとないだろう。 それでも、何かを残したかった。 そう思うことはきっと我儘で、欲で。 ずるいのは──わたしも同じ。 (L3) 2022/08/20(Sat) 20:45:14 公開: 2022/08/20(Sat) 20:50:00 |
【置】 鳥葬 コルヴォ「うちの火葬炉が何て呼ばれているか知ってます?」 「地獄界第六圏だそうです。」 「まったくもって、随分な呼ばれ方です」 「ここで焼かれているのが誰にとっての異端者か、 なんてのは、俺の知ったことじゃありませんし」 「自分もいつかここで焼かれるものだと思っていますよ。」 (L4) 2022/08/20(Sat) 20:46:53 公開: 2022/08/20(Sat) 21:00:00 |
ソニーは、貴方が最後に見るものが、 ならよかったのにと願っていた。 (a48) 2022/08/20(Sat) 20:46:54 |
ソニーは、ある一節を思い出していた。『一滴でもおれの魂を救えるだろう、半滴でも、ああ、わがキリスト!』 (a49) 2022/08/20(Sat) 20:47:19 |
【影】 鳥葬 コルヴォ僻地の廃倉庫。 この日の音は、回転式拳銃が立てた音。 くだらないギャンブルだ。 弾は三発。適当にシリンダーを回転させて、止める。 そうして慣れた手付きで自分の蟀谷に向け、 (&1) 2022/08/20(Sat) 20:47:23 |
コルヴォは、躊躇わず、引き金を引いた。 (a50) 2022/08/20(Sat) 20:47:28 |
【置】 叶わないモノ ラウラ昔から何故か、約束や願い事は叶わないことばかりでした。 上手くいかないのは何もしていないからだと、そういうことなのでしょうか。 あるいは、そうした運命の中で生きていたのでしょうか。 結局、何が原因かなど誰にも分からないのでしょう。 どうしようもなく運が悪かった、それだけの話です。 ──それだけの、話でした。 (L5) 2022/08/20(Sat) 20:48:22 公開: 2022/08/20(Sat) 21:00:00 |
【独】 花で語るは ソニー男は、殺せなかった。殺すことが出来なかった。 己の仰ぎ見る者その人が、ヴェネリオがいなくなることを恐れて、 自らの手を汚すことさえためらわれてしまった。 だから、悪魔に永遠の劫火の内へと引っ立てられて行くのだ。 (-452) 2022/08/20(Sat) 20:49:54 |
リカルドは、恩義と友のためならば、いつでも” ”を差し出せる。 (a51) 2022/08/20(Sat) 20:51:01 |
家族愛 サルヴァトーレ(匿名)は、メモを貼った。 2022/08/20(Sat) 20:52:40 |
【秘】 ショウダウン ヴィオレッタ → 小夜啼鳥 ビアンカ>> ビアンカ その部分で、二人は似た者同士だった。 マフィアなんて嫌いで、でもそこに依ってしか生きられない女。 ただ、ソルジャーの女はそこに居る人々は嫌いじゃなかった。 ――好きだった。 皆に甘い男も、根は真面目な花屋も、 大人しい少女と、その保護者も、頼りになる先輩も、実は可愛い女性もけなげな少年も、 もちろん、美しい花も、だ。 だから律義な女があなたの口癖を 口にすることは、滅多になかった。 あなたが酔い潰れるか、席を外したその背中に、だけ。 朱い爪の散歩と零れた感想にはに頬を緩めた。 感想が嬉しくて、あなたの指遊びが可愛らしくて。 [1/2] (-453) 2022/08/20(Sat) 20:55:11 |
【秘】 花で語るは ソニー → 家族愛 サルヴァトーレ見詰め返すジェイドの輝きは、太陽の下にあって尚その深さを増した。 いつだってその中には輝きがあった、若く無謀な、足元の危ういものだ。 ここ数日、その色は強く冴えている。まるでその有様を表すかのように。 「そう、ですか。的はずれなことでなければいいいんだけれど。 いつでもオレは、場の全てを見ていられるわけじゃないから。 違えがあるのなら正してほしいとそう思ってますよ」 だからこそ、ああして発言をするのだろう。皆の前、推理をするように。 導くものの口先と手先に引かれていれば、どんなにか楽だろう。 嗚呼、貴方の言葉は優しい。きっとすみれの色は円満な解決を願うのだろう。 手を伸ばせば届きそうな距離で、まばたきがひとつ、ふたつ。 カメラのシャッターを切るように、はっきりとしたものだった。 何かを心に秘め、決意するように最後にもう一つだけ目を閉じ、開いた。 「……貴方が、そう言うのなら」 秘跡が成立しないのならば、やはり自らの罪は己の内に仕舞われるべきものなのだろう。 声音は安堵するように柔らかく、諦めるように堅苦しかった。 魂の呪縛から解放されたように、滑らかな動きで灰皿の中へと灰を落とす。 (-454) 2022/08/20(Sat) 20:55:52 |
【秘】 ショウダウン ヴィオレッタ → 小夜啼鳥 ビアンカ小気味よい音を立てて卵をかき混ぜていた手が、止まる。 「……そう、ですか」 それだけ返して、再び手を動かし始める。 この稼業をしていれば別れは多い。ともすれば出会いよりも。 名前しか知らない誰かが 死亡・失踪・自殺、なんて日常茶飯事だ。 幸いにも、というべきか。 女が親しいと感じたもので少なかっただけ。 溶いた卵をフライパンに落とす。 ジュウ 大きな音が響く。 「 ……寂しいです 」そんな呟きのような本音は、掻き消えてしまったかもしれない。 [2/2] (-455) 2022/08/20(Sat) 20:56:59 |
【神】 デッドヘッド ヴェネリオ「なんだ、 お前達 まだいたのか。俺以外の幹部様は随分勤勉で真面目でえらいよなあ」 要人と、始末する予定である余所者の名簿を投げ渡す。 『テオ』とかかれた文字にだけ赤いライン引かれており、妙にが目を引かせた。 いつも男が一人で仕留めて勝手に捨てていた人間たちの名前も連なっていて、事故扱いになった事件もまとめられている。 どこからこんなにも大量の情報を集めていたのか、 このファミリーの誰にも知られていなかった。 つい最近までは。 酷く顔を白くさせる兄弟に、もうひとつの手に持ってきた皿を渡してやる。 「それをやる、俺の代わりに会議は盛り上げておけよ。 お詫びのタルトタタンだ、お裾分けしてやろう。 この絶品をこの先も呑気に食えると思ったら大間違いだな。 なに、そんなことわかってるって? ふらふらと出歩いてる俺を心配してくれてるのか、 中々お優しいやつらだな。」 (G19) 2022/08/20(Sat) 20:58:23 |
【神】 デッドヘッド ヴェネリオ俺の命を全部やれるのは だけだと思ってたよ。 あの時奪っとけばよかった、渡しちまってもよかったか。 なんて。とんだ皮算用を考えている。 「それじゃあな、よく味わえ。 Buona e dolce notte 、くそったれ共。」そんなんだから、一人にさせないなんて場違いにもこんな時に思い出すんだ。 悪いな、一人にさせてしまって。でも には良い相手が見つかるよ。 (G20) 2022/08/20(Sat) 20:58:34 |
【秘】 デッドヘッド ヴェネリオ → 鳥葬 コルヴォ「始末する死体はどっか落としきちまった。 一足先に地獄に行ってくる、子守歌は待っててくれ」 掠れた言葉が、電話口から、または留守電から。 どこからかの連絡で。それだけ届いて、途絶えて消えた。 「さっさと行きたい場所に飛んでいけよ兄弟」 (-456) 2022/08/20(Sat) 20:58:52 |