人狼物語 三日月国


104 【R18G】異能遣い達の体育祭前!【身内】

情報 プロローグ 1日目 2日目 3日目 4日目 5日目 6日目 エピローグ 終了 / 最新

視点:


楢崎大地 鏡沼 創
御旗栄悠 鏡沼 創
若井匠海 鏡沼 創
鏡沼 創 鏡沼 創
白入 熊 鏡沼 創
柏倉陸玖 鏡沼 創
牛丸紗優 鏡沼 創
普川 尚久 鏡沼 創

鏡沼 創は幻術を使い、他の者が処刑されるよう仕向けた。
処刑対象:牛丸紗優、結果:成功

楢崎大地勝利への渇望 御旗栄悠
御旗栄悠勝利への渇望 御旗栄悠
若井匠海勝利への渇望 御旗栄悠
鏡沼 創勝利への渇望 御旗栄悠
白入 熊勝利への渇望 御旗栄悠
柏倉陸玖勝利への渇望 御旗栄悠
普川 尚久勝利への渇望 御旗栄悠

処刑対象:御旗栄悠、結果:成功

守護:楢崎大地普川 尚久

守護:楢崎大地白入 熊

【赤】 若井匠海

楢崎大地! 今日がお前の命日だ!
2021/11/06(Sat) 21:00:00
[犠牲者リスト]
楢崎大地

決着:妖精の勝利
ブヒィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィイ!

名前ID生死勝敗役職
体育委員 椿屋凜子master襲撃死
(2d)
敗北村人陣営:村人
  村人を希望
俺 シオン・グレイヴズnekonya後追死
(6d)
敗北殉教者:御節介、宝玉
  鈍狼を希望
楢崎大地マルゲリータ一文字襲撃死
(7d)
敗北村人陣営:二兎追、宝玉
  おまかせを希望
家庭科部 勢喜光樹toumi_処刑死
(3d)
敗北妖精:凍て星、宝玉
  凍て星を希望
市川 夢助otomizu襲撃死
(6d)
敗北恋人陣営:決闘者、宝玉、恋人
  蛮狼を希望
  恋人だった
運命の絆★織田真宙
未完の英雄 御旗栄悠backador処刑死
(7d)
敗北恋人陣営:蠱狼、月長石の心
  蠱狼を希望
人魚姫 透 静mrsnsrm処刑死
(6d)
敗北恋人陣営:天然誑、宝玉
  村人を希望
運命の絆★尾関春歌
運命の絆★笹原絵莉
美とは? 若井匠海zazakiti生存者敗北人狼陣営:鈍狼、宝玉
  鈍狼を希望
鏡沼 創RIN生存者勝利妖精:首吊狸、宝玉
  首吊狸を希望
笹原絵莉soto後追死
(6d)
敗北恋人陣営:運命読み、宝玉、恋人
  運命読みを希望
  恋人だった
竹村茜eiya襲撃死
(3d)
勝利裏切りの陣営:幻惑者、宝玉
  おまかせを希望
確かな陽だまり 守屋陽菜tamachi処刑死
(5d)
敗北妖精:月兎、宝玉
  月兎を希望
保健委員 白入 熊dome生存者敗北村人陣営:人犬、宝玉
  人犬を希望
朝日元親oO832mk襲撃死
(4d)
勝利据え膳(豚):無豚着、宝玉
  無豚着を希望
綴り手 柏倉陸玖unforg00生存者敗北殉教者:盲信者、宝玉
  鈍狼を希望
風雪 世良健人redhaguki襲撃死
(6d)
敗北村人陣営:煽動者、宝玉
  煽動者を希望
牛丸紗優NineN処刑死
(7d)
勝利裏切りの陣営:人魂、宝玉
  人魂を希望
尾関春歌Torico後追死
(6d)
敗北恋人陣営:無思慮、宝玉、恋人
  無思慮を希望
  恋人だった
神谷 恵太Kinukuro処刑死
(4d)
勝利裏切りの陣営:邪魔之民、宝玉
  おまかせを希望
生徒会長 織田真宙7_hertz後追死
(6d)
敗北恋人陣営:歪狐、宝玉、恋人
  凍て星を希望
  恋人だった
運命の絆★市川 夢助
風紀委員 普川 尚久poru生存者敗北人狼陣営:蛮狼、宝玉
  蛮狼を希望

【人】 勝利への渇望 御旗栄悠


何の感傷もなく、薬を飲んだ。
最初は踏み出せなかったその一歩も、
強制的な”お願い”をされたら、なぜか簡単で。

「………ふう」

身体能力の向上を感じる。
より速く走れるだろう。
より高く跳べるだろう。
正しく異能が強化されていて。でも、

「なんで若干身長縮んでるんだよ」


御旗栄悠は、13cm縮んだ状態で登校してきた!
(0) 2021/11/06(Sat) 21:05:35
御旗栄悠は、162cm。
(a0) 2021/11/06(Sat) 21:07:35

市川 夢助は、何か自分より背が低くなってるセンパイを見つけて、ウケた。
(a1) 2021/11/06(Sat) 21:15:24

【秘】 人魚姫 透 静 → 鏡沼 創

「んうーっ」
撫でられ突かれ、ぐるぐると喉を鳴らして鳴き声をあげた。

「でもそれで呼んで、本当にアンタが来たら……なんか……
 …………いや小っ恥ずかしいからやっぱやらない」
「離れられない子供みたいで、やだし、そういうの……」

ぐう、と一鳴きしてまた俯く。
けれども撫でられるのは嬉しいから一通り享受している。

「オレはアンタのこと仲良しって思ってるけど?
 どこでも呼びつけるとか、そういうのはしたくないし」
「だからこうやって会った時に撫でてくれたらいいんだ……」
結局は撫でられたいだけ。
(-0) 2021/11/06(Sat) 21:18:06
楢崎大地は、ふらふらと中庭に歩いていく
(a2) 2021/11/06(Sat) 21:26:27

楢崎大地は、中庭で歌い始めた
(a3) 2021/11/06(Sat) 21:26:59

楢崎大地は、異能制御のアクセサリーをしていない
(a4) 2021/11/06(Sat) 21:27:17

【人】 俺 シオン・グレイヴズ

>>a0
「は? 小さっ」
元気に登校してきて、指差して笑った160cm。
(1) 2021/11/06(Sat) 21:31:52
御旗栄悠は、ちいせえ。
(a5) 2021/11/06(Sat) 21:31:59

【人】 楢崎大地

歌声が口からこぼれる度に、周囲の植物は枯れていく
歌声が口からあふれる度に、目の前の木は花を咲かせていく

中庭にある桜の木
体育祭もせまる秋の空の下で、季節外れの桜が咲いていく

歌声は止まらない
歌声を止められない

このままなら、周囲の草も花も木も枯れ果てたとしても、たった一本の桜だけは美しく咲き誇るだろう
全ては彼の桜のために、枯れていく
(2) 2021/11/06(Sat) 21:32:00
楢崎大地は、季節外れの桜の下で歌っている
(a6) 2021/11/06(Sat) 21:33:29

【人】 勝利への渇望 御旗栄悠

>>1 シオン

「言葉には気を付けろシオングレイヴス、
 今の俺はキモいくらい速い」

同じくれーの身長のヤツが粋がってます。
(3) 2021/11/06(Sat) 21:35:38
竹村茜は、トマトジュースを飲みながら歩いている
(a7) 2021/11/06(Sat) 21:43:13

【人】 保健委員 白入 熊

「栄悠くん、なんか可愛くなってるねえ」

ちょっと縮んだ御旗くんを見かけた。
ハグのし甲斐がありそう。
(4) 2021/11/06(Sat) 21:43:55

【人】 162cm 御旗栄悠

「エーン 白入先輩癒して」

ハグをせがんだ。子どもみたい。
(5) 2021/11/06(Sat) 21:47:20

【人】 竹村茜

「御旗、イメチェンでもしたの?」
(6) 2021/11/06(Sat) 21:50:59

【人】 162cm 御旗栄悠


「竹村ァ……
 この世に身長でイメチェンできる技術があったら異能の薬以上に需要がストップ高だぞ」

 低い。どこまでも、印象が変。
(7) 2021/11/06(Sat) 21:57:59

【人】 牛丸紗優

「うわあ先輩がかわいくなってる」

サイズがおかわいいこと。
(8) 2021/11/06(Sat) 21:58:15
尾関春歌は、今日もふわふわ。
(a8) 2021/11/06(Sat) 21:58:26

【人】 若井匠海

翌日。校舎内。
ちょっと校舎前で待ってみたが、目的の人物は見えないし。正面玄関に入っても、肩を叩く先生は居ないし。

若井はぽつんとしていた。

と思ったら後ろから不意に肩をぽん、ぽんぽん。
三回。

「え〜〜〜〜〜もうオレの番すか?"先生"。」
とか言いつつ振り返るとそこには…あっ!殿畑!
「やっほ〜!お元気!?」
ダル絡みを開始…される前に殿畑は、とりあえず全てを遮って錠を一粒くれた。
あっ結局飲む感じ…?お前が俺にくれんの?持ってるけど?…あそぉ。

まぁ、自業自得である。[末路哀れも覚悟の上]だった筈だ。だった筈だ。
ならば。飲む一択。なんだか粒がでかいし飲みずらいし
なんか色ピンクだし。

なので、噛み砕いて飲…これは…?

ラムネだこれ!!!!!!!!!


そうです。ラムネです。
殿畑は"ドッキリ大成功"。とピースした。真顔で。
ついでに異能抑制剤も。もうお役御免だそうだと一言。

「こいつぅ〜〜〜殿畑ァ〜〜〜!!!!びびらせんなっつかねぇ数列が目の前で爆発って何症状なの!?!?!?!?!?!?!?!?!?」

本日も、御覧の調子でお送りしております。平常運転。後にも先にもご覧の調子である。
若井匠海は、暢気していた。様々なものが周りに知れた頃でも、のらくらして暢気している筈だ。
(9) 2021/11/06(Sat) 22:06:09
若井匠海は、今日もウェーイ!
(a9) 2021/11/06(Sat) 22:06:17

【人】 保健委員 白入 熊

「よしよし、ハグしてあげようね〜」

ぎゅっとしました。
いつもよりもふもふを全身で感じられるかもしれない。
(10) 2021/11/06(Sat) 22:06:17
白入 熊は、今日ももふもふ。
(a10) 2021/11/06(Sat) 22:06:28

御旗栄悠は、今日もいつも通りでは、流石にない。
(a11) 2021/11/06(Sat) 22:08:29

【人】 竹村茜

「もう少し頑張れば小学生探偵くらいにはなれそうじゃない。服に悩まなくて楽そうなのに」
(11) 2021/11/06(Sat) 22:13:03

【人】 楢崎大地

しばらく歌い続け、桜が満開になったところで
ふつりと糸が途切れるように、レコーダーが止まるように、歌が終わる

ぼーっとした目で桜の花をしばらく見上げ
不意にその下で間食の唐揚げ弁当を食べ始める

「めちゃくちゃ異能抑えられなくて焦ったけど、花見弁当になってラッキーだったかも」
(12) 2021/11/06(Sat) 22:17:21

【人】 鏡沼 創

>>6:+52 神谷 (昨日)
「構わねぇですよ。
 別に、隠そうとしてる訳でもねぇですし」

にこにこと、浮かべられているのはいつもの微笑みだ。
だが、あなたにはきっとわかってしまうだろう
これは、笑みの形をした
無表情
だ。

そもそも、此処に無いものではあるのだが。

「で、どうしやがります?
 『他人にどう認識されてるか』がわかって、其処を自分で
 思うままに弄れるようになりてぇってんなら
 僕に出来る協力はしちまいますが」

感覚的なモンなんで、深く説明した所で、身に着けられるかは
保証出来ねぇですがね。
そんな事を言いながら、探る様にあなたを見ている。
(13) 2021/11/06(Sat) 22:18:30

【秘】 竹村茜 → 笹原絵莉

「楽しいかなぁ……騒がしかっただけだと思う」

もう少し時間がたてば、あれも楽しいものだったと自分も思えるのだろうか。
……性格的に受け入れるには時間がかかりそうだけど。

「どうせ私が柱みたいに一緒にいるんだから。私が分かれば最悪それでいいし」

少し肌寒い季節だけどこれは熱い気もするなぁ…という言葉は飲み込んで、一緒に外へ。
あなたを連れて教室へ向かっていくのだった。
(-1) 2021/11/06(Sat) 22:18:57

【秘】 風紀委員 普川 尚久 → 朝日元親

「危ういどころか“お手伝い”して下さる方がいますので」

誰とは言わないけれども、実際学園がバックについてる時点で最悪なんとでもなるし、そもそも普川は自分が最悪で切り捨てられても気にしない性質である。それを顔や態度に出すと意味がなくなるから出さないだけ。

「俺も守屋女史がバカと思うのも、“自分の事をどう扱おうが自分の勝手”なのはまあ物凄い理解できるんですけども」

しっかり小声は聞いている。
定期的に地獄耳なのはばれてるので今更かもしれない。

「言い返してやればどうですか?“お前こそ人のこと言えんの?”って。朝日後輩は知らないですかね。そもそも守屋って
あんな感じになったの2年からで、1年の時はもっと大人しくて目立たない人でしたよ。
俺正直当時知らないくらいでしたからね。

まあだから、前々から思ってたんですよねぇ。
『あれ無理してやってんのかな』って。
腹立つならその辺責め立てたらすっきりするかもですよ」

自分も2年からキャラチェンジしたのはやっぱり伏せて。
とは言え、だからこそそれを問い詰める気にはならなかったのがある。自分だってされると面倒だからだ。ただ、気にならないかと言うと別。だからこんな振りを投げる。

「そっちが、って言うほど普段から乖離してるようには見えませんけど。しょっちゅう悪態吐いてるように聞こえますし。……ああ、じゃあレポート的に──」

と、軽く搔い摘んで要点を答えてくれれば、頷いて素直に聞いただろう。
(-2) 2021/11/06(Sat) 22:35:34

【人】 俺 シオン・グレイヴズ

>>3
「キモいくらい早いところでお前が俺に対して何かできる気はせん」
おおよしよしと近い距離に来た御旗の頭をなでた。
(14) 2021/11/06(Sat) 22:42:08
シオン・グレイヴズは、御旗栄悠と背が近くなって、にやけている。
(a12) 2021/11/06(Sat) 22:53:03

【秘】 俺 シオン・グレイヴズ → 綴り手 柏倉陸玖

「たのもう」
3段重ねお弁当箱を抱えて生徒会室の戸を足で開けた。

「副会長ぉ〜水没したスマホって治せますか?」
不躾。
(-3) 2021/11/06(Sat) 22:55:53

【秘】 鏡沼 創 → 風紀委員 普川 尚久

>>6:-327
「ええ、その認識で間違いねぇですよ」

「修復方法は、ゼロじゃねぇでしょうが……僕の異能に
 晒されてる内は、中々難しいんじゃねぇですかね?
 治る傍から焼き切っちまうんじゃ、イタチごっこに
 なりかねねぇですし」

同じ学園に通い続けてる間に治療するのは、現実的でないと。
鏡沼が言わんとしているのは、そういう事だ。
或いは、自分が異能を完全に制御出来れば話は別だが。

「……ま、言うほど悲観する事でもねぇですよ。
 僕が“居ない”状態でも連絡取る方法は、朝日がちゃぁんと
 気付いてくれやがりましたんで」

そう言うと自分のスマホを取り出し、軽く振って示す。
あなたがその意味に気付くかどうかは、別として。

「んじゃ、お言葉に甘えちまいますかね。
 事務処理まで、押し付けちまう形になっちまいますが。
 あ、仮に授業に出てる僕が居やがったとしても、真面目に
 サボってやがるんで。ご安心くだせぇね」

そんな事を言いながら、鏡沼は文字通り姿を消すのだった。
(-4) 2021/11/06(Sat) 22:57:37

【人】 綴り手 柏倉陸玖

 
稲生学園は、今日も変わらず慌ただしい。

とはいえ、ここに一つの『噂』は終息する。
今回は、ここまでのようだ。

「──はい、という事で。
 ちゃんと反省文書いて提出してくださいね。
 今回の件に関わった人はもれなく全員です。
 元を正せば学園側が悪い?まあそれはそうなんですが。
 それはそれ、これはこれです。」

それぞれの此度の薬の件の関係者の元。
ドン!と無慈悲にも眼前に置かれる原稿用紙。

結局の所、上手く手を抜くなら。
或いは、バレないようにサボるなら。
結局の所、この副会長は目を瞑る方の人種だ。

「形だけでも反省してそうに見せ掛けておいてくださいね。
 結局こんなの外面の為のものなんです。
 反省してますよというアピールですよ、アピール。」

であるからして。
関係者各位は、好きなように対応するとよろしい。
(15) 2021/11/06(Sat) 23:06:42
守屋陽菜は、反省文を書いて居る。「柏倉ぁ、良い言い回し教えて!文字数誤魔化せるやつ!」
(a13) 2021/11/06(Sat) 23:11:41

シオン・グレイヴズは、薬周りのことにほとんど関わってないため、無傷。
(a14) 2021/11/06(Sat) 23:11:46

【秘】 朝日元親 → 風紀委員 普川 尚久

「あ、そう。まあ僕も似たようなもんか……」

聞き取りに素直に応じようとしている辺りとか。
事前にそういう話だったんだから、蹴る理由もないだけだけど。

「2年から? へえ。
 何を思ってそんな風に変化したかは気になりますけど。
 でも僕が守屋先輩の立場なら、
聞かれたら面倒だ
って思いますね。
 面倒と思われること、する必要もないでしょう。
 余程僕にとって得があるなら別ですけど」

普川先輩の思考なんて僕は知るはずもないけど、その点に関して意見は一致しているようだ。
バカな人だと守屋先輩のことは思うけど、別に嫌いじゃない。
責め立てて『面倒な奴』と思われることの方が僕にとっては害がある。

利害がなにひとつ釣り合わない。
そんな思考を即座に回すのは、本当の僕ではなく僕≠フ方だ。

「ムカついたらつい口に出るんですよね。でも出さない方が良いのは当たり前でしょう?
 それを理解してる僕≠煖盾ワす。
 ​──​──ええと、それで。副作用でしたね」

眩暈に吐き気。
想定される副作用は三半規管の狂いだろう。
少なくとも僕が感じるものはそうだ。

あとはこっちは正しい作用の方。異能の強化を感じる。
嗅覚が澄まされたり、視覚が鮮明になったり、いろいろ。
そう纏めて暈した。
僕≠ェその方がいいと、そうさせた。
(-5) 2021/11/06(Sat) 23:14:34
透 静は、とりあえず他人からもらったものを他人に渡すのは今後やめようと思った。
(a15) 2021/11/06(Sat) 23:15:06

【秘】 綴り手 柏倉陸玖 → 俺 シオン・グレイヴズ

 
「どうれ〜。」

たのも〜と言われたらそう応えるしかない。
そんな事は無いが。

「それは相談すべき先が何か違うような気はしますが。
 残念ながら、水没による故障は直せませんね。
 この異能は結局、"傷にしか作用しない"ので。」

戸を足で開けたりの無法も気にするほどでもなく。
何せ自分もあんまり行儀が良い方ではないので。
(-6) 2021/11/06(Sat) 23:15:20
柏倉陸玖は、無慈悲な対応。「ちゃんと自分の言葉で書いてくださいね。」
(a16) 2021/11/06(Sat) 23:16:38

御旗栄悠は、周りの視線が痛いけど、素直に反省文書いた。あと屋上昇り降りした件も。
(a17) 2021/11/06(Sat) 23:19:50

【秘】 俺 シオン・グレイヴズ → 綴り手 柏倉陸玖

「じゃあ逆に今このスマホを完膚なきまでに叩き壊したら治せますか?」
お弁当箱を片腕でよいしょと抱えると、もう片手でスマホを取り出して掲げた。
(-7) 2021/11/06(Sat) 23:21:00

【人】 朝日元親

「反省文って。えぇ……」

聞かなかった事にしてもいいかな。
駄目だろうな。

「………。まあ、いいか」

外面だけでいいのなら、それらしい文章を書くのは難しくない。
2回目を飲んだことは黙っておいた方が懸命だろうとは思うくらいで、あとはサラサラ躊躇なく書き終えた。

教師の前で真面目ぶるのは得意だ。
『お手本』のような反省文を、さっさと提出してしまう。
(16) 2021/11/06(Sat) 23:22:39
若井匠海は、"はんせいしてまぁぁァ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜"と、伸ばし棒で残り全行を埋めたらしい。
(a18) 2021/11/06(Sat) 23:24:05

守屋陽菜は、「そんなぁ!柏◯もん〜!」
(a19) 2021/11/06(Sat) 23:26:04

【独】 若井匠海

「殿畑〜!はんせいぶんだって」
殿畑は真面目に描いたが、文系でなく理系な為、潔く文がぐっちゃぐちゃになった。

「じゃあ俺が書くか…」
名前を借りるのだけは、得意。殿畑の分は無難な書類を作成し、提出。
(-8) 2021/11/06(Sat) 23:27:21

【秘】 綴り手 柏倉陸玖 → 俺 シオン・グレイヴズ

 
「人の異能で実験しないで頂いてもらって。
 傷にしか作用しない、と言いましたでしょう?
 一度バラバラにしてしまったものは、
 組み立てられなければ元通りにはできませんよ。」

手袋は外さないまま、苦笑した。
既に故障しているから、壊しても誤差なのだろうけど。

「仮に、元通りにできたとして。
 それで水没による故障まで直るかは、何とも言えませんね。
 とはいえ、何も状態を巻き戻しているわけではないですから
 俺の見解としては。"直せない"のではないかなあと。」
(-9) 2021/11/06(Sat) 23:33:40

【秘】 朧げな遮光 守屋陽菜 → 朝日元親

「おー、食う食う」

適当に机を空けてしまおう。
放課後のティータイム……ならぬミルクタイム。
そっちの方が重要だ。

「────で、どうしてまた急に
 誰かに影響されたんか?」

口ぶりからして、全部受け売りらしく。
自分がどう見られるのか頓着しない君にしては、
気にしてるような素振りを。
相手は誰かはわからんが、良い方向だと思うよ。
(-10) 2021/11/06(Sat) 23:34:19

【秘】 鏡沼 創 → 人魚姫 透 静

「そんな、恥ずかしがるような仲でもねぇでしょうに。
 けど、そう言ってくれて安心しちまいましたよ。
 静の世界が僕だけになっちまうのは、色々と心配でやがり
 ますし、出来れば避けちまいたかったんで」

そう言いながら、また俯くあなたを撫で始めた。

「何処でも呼び付けてくれて、本当に構わねぇんですがねぇ。
 さっきは油断しちまいましたが、僕が心底嫌なら行かねぇ
 事は、出来ちまう筈ですし……、…………」

ふと、何かに気付いた様に動きを止めて。
ぽつりと呟いた。

「──……つまり僕も、静の傍に居たかったんですかね?」

何処にでも居る男は、此処に居たいのだと気付いた。
(-11) 2021/11/06(Sat) 23:34:49
柏倉陸玖は、自由だなぁと思った。色々と。
(a20) 2021/11/06(Sat) 23:37:56

柏倉陸玖は、既に反省文を書き終えている。後は見守る、もとい監視するだけ。
(a21) 2021/11/06(Sat) 23:38:34

【秘】 俺 シオン・グレイヴズ → 綴り手 柏倉陸玖

「そりゃそうか。残念。んじゃ副会長にはこれしかあげません」
スマホをポケットにしまうと、ビスケットを三枚差し出した。

「ついでなんですけど先輩方の部屋にこれ持ってお邪魔していいスか?チェッカー先輩……普川先輩を餌付けしに。
なので部屋教えて」
三段弁当を掲げた。
(-12) 2021/11/06(Sat) 23:45:16

【人】 鏡沼 創

>>15 柏倉先輩
「全員ってこれ、僕も入っちまいますかねぇ?」

騒動の中心に、限りなく近い場所に居たけれど。
(そもそも、元々何処にでも居るのだけれど)
その実、この男は何かをした訳ではない。
最後の最後まで、例の薬を拒み続けただけ。
少なくとも、叩いて埃が出る様なものは何も無いだろう。
(17) 2021/11/06(Sat) 23:51:40
市川 夢助は、自分には関係ないので、反省文を書かずに教室で寝ている。
(a22) 2021/11/07(Sun) 0:00:49

【秘】 朝日元親 → 朧げな遮光 守屋陽菜

「……どうして、ですか。そうですね」

紙コップに牛乳を注ぐ。
買ってきたばかりだからまだ冷たかった。

「影響と言えば、そうですかね。
 自分を大事にしろと言われました。
 でもそんな事急に言われても、何すればいいか分からないでしょう?」

紙コップを先輩の前に置く。
個包装のカステラは、切り分ける必要もなく便利だ。

「好きなおやつでも食べて、ゆっくりお昼寝でもするといいそうです。
 まあ、それなら。それくらいなら出来るかなと思って、今に至ります」

カステラも複数、先輩の前に置いてまた僕は椅子に座る。
どうぞ、と促した。
(-13) 2021/11/07(Sun) 0:02:06

【秘】 俺 シオン・グレイヴズ → 市川 夢助

「あ」

あなたがどこか、教室の窓際辺りにいるとき、外から間抜けな声がするだろう。

「おす。元気? 感情してる?」
ガラ!と廊下側から窓を開けて。
(-14) 2021/11/07(Sun) 0:02:47

【秘】 綴り手 柏倉陸玖 → 俺 シオン・グレイヴズ

 
「残念ながら。
 それで…うーん、部屋ですか?そうですねぇ…」

ビスケットを受け取って、少し考える素振り。
貰えるものは貰っておく派。
そういえばこの頃なんか食べ物の差し入れが多い気がする。

まあいいか。

 いいですよ、いつでも好きな時にお越しください。」

普川も何だかんだ人望がある方なのだなぁ、なんて。
そんな失礼な事を思いながら部屋の場所を教えた。

屡々性転換する後輩、野郎二人の部屋に入れて良いものか。
そんな事を少し考えたけれど。
なんか他にも押し掛けそうな人が居る気がするし。
なら誤差というものだろう。
(-15) 2021/11/07(Sun) 0:06:53

【秘】 市川 夢助 → 俺 シオン・グレイヴズ

「ん……んん……」

寝起き。目を擦ってから、見覚えのある顔に手を挙げる。

「シオン、センパイ……おはようございます。
 感情してる、って何ですか?いつも通りですけど」

前よりも上向きな声色が返ってくる。
相変わらず、表情筋はそれほど動くわけでもないけれど。
(-16) 2021/11/07(Sun) 0:07:58

【秘】 俺 シオン・グレイヴズ → 朝日元親

どこかしら都合が良い場所の何かしら都合が良い時間帯でのこと!(好きに決めてね)

「みーっけた。おっすおっす、おかげさまで体調もよくなったぜ」
と朝日の背中をポンと叩く。
(-17) 2021/11/07(Sun) 0:08:38

【秘】 俺 シオン・グレイヴズ → 市川 夢助

「寝癖ついとる」
寝癖がついていなくても、これは言う。髪の毛の一点を指差しながら言う。

「いつも通りって言っても、俺あんまりお前のいつも通りのこと知らねぇけども。いつもは何してなに考えてんの?」
窓から身を乗り出して。
(-18) 2021/11/07(Sun) 0:12:08

【人】 綴り手 柏倉陸玖

>>17 鏡沼
「ああ、鏡沼君。
 君は…まあ、関与していなかった、とは言いませんが。
 件の事については、少なくとも。
 君は加害者として、或いは被害者としては。
 "問題に関与した事にはなっていません"からね。」

少なくとも、当事者を除いた周囲からの認識は。
『鏡沼創』は、加害者でも、被害者でもないだろう。
生徒会や風紀委員、或いはただの鏡沼創として。
それらに対処していた方、ですらあるはずで。

「バレていないなら問題無し、です。
 上手に白を切り通してくださいね。」

いつも通り、穏やかな笑みで全てを覆い隠して。
全ては他言無用、とばかりに口元に人差し指を当てた。
(18) 2021/11/07(Sun) 0:14:50

【秘】 朝日元親 → 俺 シオン・グレイヴズ

反省文を早々に書き終えた僕は、談話室でぼんやり空を見上げていた。
声をかけられる前に、半身振り返る。僕は鼻が利く。

「そう。よかったね。元気そうでなにより」

もう2、3日くらい寝込んでいてもおかしくなさそうに見えてたけど。
やっぱり所詮は異能の副作用か。

目元を覆っていた怪しげな布はないのだろう。
つまりシオンの異能は元に戻ったんだろうか。
僕はそんなことを考えながら、前髪の下からシオンを見ている。
(-19) 2021/11/07(Sun) 0:16:31

【秘】 楢崎大地 → 朝日元親

メールを送信

『ちなみに動物園遊びに行くの興味ある?
ハイエナ飼育してるとこ近くにあるみたいだけど』
(-20) 2021/11/07(Sun) 0:18:52

【人】 神谷 恵太

>>13 鑑沼(昨日)

──嫌な感じがする。

彼の、いや、目の前にいるナニカの感情が知覚できる。
『分からない』けど『解る』。
自分の中にあるよく分からない機構が、発信されている情報を正確に受信している。
自分を『見間違えた』誰かの五感にそれを撃ち込むために。

つまりそれは、自分の異能が効き始めている、ということ。


「……い、のう、を。
 …………制御、……できるなら、」

言葉が出にくい。いつも通り、出にくくなっている。
震える手でピルケースを取り出す。
折角作ったカバーストーリーの意味はほぼなくなってしまうが仕方ない。そもそも鑑沼先輩に隠す理由もあんまりないし。

ただ。

「…………協力の、内容にも、よります。
 けど。
 ……何か、……できるなら、……お願い、したい」

そのためには、異能の蓋をしない方が都合が良いかもしれない。何をするつもりかは分からないけど。
ケースの中から薬を取り出す前に、じ、と相手の目を見る。
(19) 2021/11/07(Sun) 0:25:47

【秘】 朧げな遮光 守屋陽菜 → 朝日元親

「……自分を大事にしろ、か
 いいじゃん?
 その人はちゃんと、朝日を見てくれてるわけだ」

こぽり。
牛乳が注がれて、白が溜まっていく。

「そう、偶には自分に我儘に
 好きにすればいいんだ
 案外、それを受け入れてくれるもんだよ
 私だって応援しようとも」

切り口を破れば、ようやくご対面。
一口。
口の中を、甘い香りが満たす。
続いて紙コップを傾ける。

「────他にも、やりたい事があれば試してみるといい
 一人で出来るもの、誰かとやりたいもの
 思いつかなければ、誰かに倣うのもいいだろうさ
 ……私みたいな、物好きのお節介は結構居るんだぞ?」

白い髭を生やしながら、物好きのお節介さんは微笑む。
(-21) 2021/11/07(Sun) 0:27:06

【秘】 人魚姫 透 静 → 鏡沼 創

「創だけ? にはなんないぞ、多分。
 んむ、オレはもう大人だからな……んゆ……
 
我儘言わないし、ちゃんと創だけ頼んなくてもいいようになるんだ……おお……

言いつつ撫でられてとろとろ和み顔になっている。大人の威厳、皆無。

「近く、いるかー……?
 アンタが居てくれたら、そりゃ嬉しいし、頑張るけどさ」
「ここに居て!ってしたくないから、創が居たい時とか、
 そうしたい分だけオレの近くにいてくれるのが、一番嬉しいぞー」

去るを追わず来るも拒まず、青年は貴方にこれ以上の何かを強く求めるような気は無く。ただ、極論
この想いを伝えさえできればそれでよかった

撫でられるのも、話ができるのも嬉しいけれど、最もの喜びは
貴方が貴方らしくあること
で。
何とも難しいことを一番に求めているとは、本人自身考えもせず。
(-22) 2021/11/07(Sun) 0:28:09

【秘】 朝日元親 → 楢崎大地

喧嘩売ってる?


『興味あるわけないだろ』
『動物園も動物も嫌いだよ』

ハイエナはもっと嫌いだ。
(-23) 2021/11/07(Sun) 0:37:15

【独】 美とは? 若井匠海

「ラムネがうまい。」
袋ごと貰った一般文系ウェイだ。反省の色、見えない。
噂の出所と指摘されようと、

"だって先生がやれって…"

みたいなおこちゃまの言い訳を出して来るに違いない。これはそういう男であった。
"ご褒美、滞りなく貰えるのでは?だって俺頑張ったし"
これぐらいしか頭になく。ウェイは今日も自分本位である。
反省文を書く、という行為によって肩の荷も下りたので、あとはウェイウェイするだけだ。

さて。

部室には描きかけの絵…とも呼べない何かががあるが。

「体育祭の用意するぜ!」
体育祭の用意するらしい。しばらく忘れる予定だそう。
(-24) 2021/11/07(Sun) 0:41:30

【人】 鏡沼 創

>>18 柏倉先輩
「そういう事になってるんでしたら、態々自分から
 引っ繰り返しちまう理由もねぇですね」

くつくつと笑って返す。
実の所、鏡沼は他者が自分をどう認識しているかというのは
ある程度把握している訳で。
怪しむ者はそれこそ数え切れない程居るが、誰も決定的な
証拠を握ってないのも知っている。
そもそも関わってないのだから、握り様がないとも言うが。
火の無い所にも、煙は立つものだ。
自分が居なくても、居る事になるくらいなのだから。

「ええ、そうさせてもらっちまいますね」

あなたの仕草を真似する様に、人差し指を口元へと運び。
鏡沼は姿を消すのだった。
(20) 2021/11/07(Sun) 0:42:11

【秘】 楢崎大地 → 朝日元親

『喧嘩売るなら美味いもん食いたい』
『そこの動物園、今だとライオンランチとハイエナパフェってのあるらしくて』

食欲
(-25) 2021/11/07(Sun) 0:45:25

【秘】 朝日元親 → 朧げな遮光 守屋陽菜

見てくれている。
まあ、心配してくれたのはそうだろう。
できた後輩だと思う。

「やりたい事、ですか。
 ……やっぱりそう言われて、直ぐには浮かびませんね」

自分の事に
無頓着
である事実は変わらない。
嫌いな物は幾らでもある。
運動だってそうだし、異能だって。
そして好きな物がないわけじゃない。
でも、やりたい事なんていうものは何一つ浮かばない。

「自分で言うんですね。お節介って。
 じゃあ聞きますけど、先輩はやりたい事、ありますか?
 自分を大事にするために、何かやっている事って、ありますか?」

カステラを齧る。
普段食べている廃棄パンに比べ、パサつきもなく甘かった。
惰性じゃない食事を自室以外でしたのは、いつぶりだろうか。
(-26) 2021/11/07(Sun) 0:50:17

【秘】 朝日元親 → 楢崎大地

『普通のファミレスのランチやパフェで満足出来ないわけ?』

『っていうか何だよ、ライオンランチもハイエナパフェも』
『動物の名前ただ付けただけじゃないか』

動物園の商法に容易く引っかかってないか、こいつ。
(-27) 2021/11/07(Sun) 0:54:20

【秘】 楢崎大地 → 朝日元親

『ミーアキャットミルフィーユとかイボイノシシステーキとかもある』
『ハイエナパフェも写真見た感じ、可愛いかったし……』

動物園商法に引っ掛かってる自覚はあるものの気になってしまったのでしょうがないのだ
(-28) 2021/11/07(Sun) 0:57:41

【人】 何処にでも居る 鏡沼 創

>>19 神谷 (昨日)
ピルケースを取り出すあなたの手元へ、視線を向けて。
それでも、特に問い質しはしない。
鏡沼は、
それを知っている
のだから。

「……んじゃ、ヤベェと思ったら速攻そいつに頼っちまって
 くださいね」

そう微笑んだ次の瞬間、鏡沼の目は隠されて見えなくなった。
眼鏡も掛けていない。

それは、確かに“鏡沼創”である筈なのに

あなたがよく知る“あなた”の姿をしていた。

あなたは“彼”を“鏡沼創”だと認識するだろう。


「──これが、僕が今認識してる“神谷恵太”でやがりますよ」

そのふざけた口調を除けば、声までもあなたのものだ。

「この状態が気色悪くて何とかしてぇなら、アンタは
 僕の認識に干渉するしかねぇです」


或いは、自分が干渉をやめればいいのだけれど。
その事は伏せて、あなたの反応を伺う。
(21) 2021/11/07(Sun) 0:59:07

【秘】 朝日元親 → 楢崎大地

『敢えてキリンとかゾウとかを外すその動物園のセンスはどうなの?』

『ヤケにハイエナ推すけどさ』
『嫌いなもんは嫌いなんだよ』
『僕の1日を嫌いなもんで棒に振れってんなら話は別だけど』

あとやっぱりそのセンスの動物園、近寄りたくはないな。
(-29) 2021/11/07(Sun) 1:03:59

【秘】 楢崎大地 → 朝日元親

『実際に見たら印象変わるかもなって』
『なんなら、動物園帰りにまた別のとこ行けばいいし』

棒に振らせようどころか、がっつり振り回すつもりだ
(-30) 2021/11/07(Sun) 1:07:28

【秘】 朝日元親 → 楢崎大地

めちゃくちゃ連れ回す気じゃないか


『あのさあ、今更見ただけで変わるかよ』
『それに僕はただハイエナが嫌いな訳じゃない』
『この異能を思い出すから、ハイエナが嫌いなんだ』

ハイエナの世間の評価が風評被害だって事くらい僕が1番よく知っている。
でも僕が知ってるからって、何かが変わるもんじゃないだろ。
(-31) 2021/11/07(Sun) 1:13:45

【念】 神谷 恵太

>>21 鏡沼(昨日)

ああ。

気持ち悪い。
気持ち悪い。
気持ち悪い。
気持ち悪い。気持ち悪い。
気持ち悪い。気持ち悪い。気持ち悪い。気持ち悪い。
気持ち悪い。気持ち悪い。気持ち悪い。気持ち悪い。気持ち悪い。気持ち悪い。気持ち悪い。気持ち悪い。気持ち悪い。気持ち悪い。気持ち悪い。気持ち悪い。気持ち悪い。気持ち悪い。気持ち悪い。気持ち悪い。気持ち悪い。


生物は通常、生存のためにその体を変化させる。
異能が人間という生命の進化の一端として生まれたものだとしたら、そこには何か目的がある。自己を守るための何かが。
……その機構に機能不全が起こっていたりしなければ、の話だが。

他者が好意を向ける相手、会いたいと思う相手への偽装。
自分がどれだけ他者から敵意を向けられていたとしても、これを無視できる。特定の場面においては凶悪な異能。
これの天敵は『偽装を看破するもの』。
これの天敵は。
今。
目の前に。


(!0) 2021/11/07(Sun) 1:16:56

【秘】 楢崎大地 → 朝日元親

『1日連れ回すしなんなら徹夜カラオケお夜食コースまで付き合わせてやるからな』
『明日の朝日を拝めると思うな(明け方に寝て昼に起きるだろうという意味で)』

『え、ハイエナっぽくなるだけの異能だろ?』
『普通にシンプルな変化系っぽそうだけど』

その程度の認識である
(-32) 2021/11/07(Sun) 1:17:36

【秘】 朝日元親 → 楢崎大地

その返信を見て、僕の手が一瞬止まった。

『悪いけど、無理だよ』
『夜には寮に戻らないといけないから』

『ハイエナっぽいどころか、ハイエナの特性を全部持つ、が正しいかな』
『だから変化形というよりは強化系だよ』
『役に立つこともあるけどさ』
『「ハイエナのようなやつ」っていい言葉じゃないだろ。そういうこと』
(-33) 2021/11/07(Sun) 1:24:28
世良健人は、その日は家から登校したらしかった。
(a23) 2021/11/07(Sun) 1:27:00

【秘】 市川 夢助 → 俺 シオン・グレイヴズ

「オレ、寝ぐせつかない髪質なんですよ。残念ですけど」

サラサラの髪が顔に掛かる。

「異能と、成績のことばっかりですよ。
 
 今は、異能を使う事が楽しくて楽しくて仕方ないんで、悪くはないなと思ってますけど」

自分の事ばかり考えているのは相変わらずだ。
くぁ、と欠伸をする。

「センパイこそ、この騒動の中お変わりなく?」
(-34) 2021/11/07(Sun) 1:27:08

【人】 神谷 恵太

>>21 >>!0 鏡沼(昨日)

だからと言って。
瞬間的に都合よく、複雑に絡み合った異能の要素、
その一端のみを紐解いて扱えるわけがない。

神谷 恵太の能力でできることは

「1.周囲の人間の情報を読み取って」
「2.眼前の人間が会いたい相手を取捨選択して」
「3.読み取った情報を元に偽装情報を相手の五感に送る」

ことだけである。
思い描いた何かを都合よく送る、なんてことはできない。
いつかはできるかもしれないが、少なくとも今はできない。


だが。
瞬間的に膨れ上がった生存本能は、この異能を
次のように歪めた形で起動させた。


「1.周囲の人間の情報を読み取って」
「2.眼前の人間が会いたい相手を取捨選択
せずに全部

「3.読み取った情報を元に偽装情報を相手の五感に送る」


有効範囲内には少なく見積もっても十数人の人間がいる。
それらの情報が鏡沼の五感に伝達される。
視覚だけで言っても相当気持ち悪いことになるだろう。
常時変化するモザイク状態の人間が映し出されるのだから。
(22) 2021/11/07(Sun) 1:29:38

【秘】 楢崎大地 → 朝日元親

『そういえば、寮ってその辺の規則厳しかったっけ。残念』

『別に、ハイエナのようになるからってハイエナのイメージと同じと思うか?』
『というか、ハイエナは可愛いんだけど』
『話ずれるからそれはおいといて』
『結局、そういうことを言うやつは、自分より強そうだから貶そうっていうやっかみだけで言ってるんじゃないか?』
『気にするだけ無駄、朝のうちに明日の夕飯を気にした方が建設的なぐらい』
(-35) 2021/11/07(Sun) 1:36:39

【秘】 朝日元親 → 楢崎大地

​──​──規則ではない。
僕が寮に戻らないといけないのは、別の理由だ。
でもそれを口にする必要は無い。
こんな情けない話、誰にも言えるものか。


『やっかみだとしても』
『そうやって貶す余地がある時点でさ』

『気にするだけ無駄なのはそうだよ』
『でもだからって、嫌いだって感情をどうにかできるもんじゃないだろ?』
(-36) 2021/11/07(Sun) 1:50:54

【秘】 朧げな遮光 守屋陽菜 → 朝日元親

「私かい?……そうだなぁ」

カステラをまた頬張って。
一口一口がでかい。

「まず君が言った、美味いもんを飲み食いすること
 これは、本当にいい……腹が満たされるからね
 それに睡眠だってそうだ」

あとは、というと。

「……私個人でのやっている事だと
 こうして……落ち着いて、誰かの話を聞く事だよ
 好きなんだよ、人と触れ合うの
 声が聞こえると、安心するからね」
(-37) 2021/11/07(Sun) 1:55:24

【秘】 楢崎大地 → 朝日元親

『気にして嫌いになると、負けてる気になって、余計ハイエナの可愛さを勧めてやりたくなるなぁ』
『けど、あんたは優しいやつだな』
(-38) 2021/11/07(Sun) 1:56:11

【人】 何処にでも居る 鏡沼 創

>>!0 >>22 神谷

「──────ッ、は」

一気に送られた情報に、顔を歪めて息を吐く。
そうして、
向けられた全部を自分で抱き込んだ。

こんなもの、
そのまま
相手の認識に叩き返す
訳にはいかない。

自分の“今”の姿を保とうとして、苦痛に顔を歪め

「やれ、ば…………できる、じゃ……、……────」

言葉が途切れ、あなたの前から“鏡沼創”が消える。
まるで、最初から其処には誰も居なかったかの様に。
そうして、この場に再び姿を現す事はないだろう。

もし、あなたが“鏡沼創”を探したとしても。
この日は、何処にでも居る鏡沼の内一人が倒れて保健室に
運ばれたという噂を聞けたかどうかという所だろう。
(23) 2021/11/07(Sun) 1:58:27

【人】 神谷 恵太

>>23 鏡沼(昨日)

「え」

最初に認識したのは、鏡沼の声。
次に認識したのは、鏡沼が消えたこと。
その次は、異能が機能していること。
その次は、
頭痛。

その次にようやく、自分が異能を……
どうにかして鏡沼に向けたのだと察する、が。

「い、っ、てぇ…………」

強引に抉じ開けたパスは、抑制剤を飲んでもそのままで。
異能こそ押さえ込めても、頭痛は治まらず。

結局、この日の神谷にできたことは……
これ以上波風を立てないよう早退することだけ、だった。
(24) 2021/11/07(Sun) 2:13:58

【秘】 朝日元親 → 朧げな遮光 守屋陽菜

紙コップを傾けて、牛乳を飲む。
合うとか合わないとかは分からない。
でも、不味くはない事だけは僕にだって分かった。

「​──​──……」

紙コップを1度置き、先輩の言葉の意味を考える。
あの真っ白な色のない世界にいた時、周りの音は何一つ聞こえなかった。

最初に聞こえたのは3時限目の終わりのチャイム。
では1限は。2限目は。鳴らなかったはずはない。

「……そうですね」

僕は息をひとつ吐く。
考えた事が、だからどうという話でもない。
先輩の気持ちが分かるなんて口が裂けても言えはしない。

「僕も、嫌いじゃないですよ。
 ここで、こうやって話す時間」

でもこれくらいなら容易く言えた。
もし嫌いなら、マイクを持つ訳でもないのにこうして放課後ここを訪れたりはしない。
(-39) 2021/11/07(Sun) 2:22:17
朝日元親は、嫌いじゃない≠ニいう言葉を使う。無意識に。
(a24) 2021/11/07(Sun) 2:22:40

【秘】 朝日元親 → 楢崎大地

『は?』

また、は?とか言ってしまった。
いや今回は、打ち込んで送信してしまった。

『今の話でどうしてそうなるの』

純粋に理解が出来なかった。
僕は嫌いなものが嫌いと、主張をしているだけじゃないか。
(-40) 2021/11/07(Sun) 2:25:18

【置】 風雪 世良健人

結局の所、窓を割った件に関してのお咎めというのは少しもなかった。
それがたびたび起きていた騒動に追われていたことによる人手不足なのか、
それとも何かの根回しが動いていたせいなのかは健人には知り及ぶところではなかった。

空き部屋は、少し机の隊列は崩れていたものの元通りになっていた。
窓ガラスは直り、カーテンは教室の隅に収まりきっていた。
崩された積み木も、平たく並べられて細かな傷以外は暴力の跡はない。
何気ない日常のままであることに、なぜか荒涼とした気分を覚えた。
なにかひとつでも変えられるものがあるというのを、実感したかったのだろうか。

一日空きに戻ってみた談話室は、幸いにまだ人もいなかった。
運び込んだソファはやっぱり少しへこみやすくて、上等なんてわけもない。
けれども、寝っ転がるには十分だった。膝から下ははみ出してしまっているけれど。
タイガージプトーンの天井はお決まりの柄をしているくせに、なんだか妙に個性がある。
(L0) 2021/11/07(Sun) 2:25:48
公開: 2021/11/07(Sun) 2:30:00

【秘】 楢崎大地 → 朝日元親

『だって、そういう奴らをその異能で何にも言えなくなるぐらい叩きのめしたりしてないんだろ?』
『言われて耐えて、関連するものを嫌いに思う』
『苦しくてもそれを選べる時点で、優しいだろ』
(-41) 2021/11/07(Sun) 2:27:50

【神】 風雪 世良健人

>>15 生徒会室?

それとはまた別の時間。放課後も放課後、日暮れかけの時間。
一応の顛末の後に、健人は騒動に関わった人間として呼び出されていた。
とはいえそれをバックレた者もいるだろうし、その場で書くのを拒んだ人間もいただろう。
そもそもこんな時間になる前に書き終えて引き上げてしまった人間も多い。
なにせ皆異能という個性をもつような生徒達だし、体育祭の準備もあるのだ。
原稿用紙にばかり構ってはいられない。

「なあ、これどういう事を中心に書けばいいの。
 監督されていない環境下で薬を口にしたこと?
 それとも、窓割ったり机を床に叩きつけたりこと?」

一向に進まない筆をよそに、シャープペンシルの背で唇をつつく。
こうして反故にしようとし始めて、すでに一時間が経過していた。
教室よりも少しだけ座り心地のいい椅子に背中を預けて、
机の下から長い足を投げ出してみた。足先が、この場にいる誰其れの靴をつつく。

「形だけでいいっていっても、反省文なんか一年の頃ぶりだし。
 読書感想文みたいにねらいをちゃんと定めないといけないわけだろ」
(G0) 2021/11/07(Sun) 2:40:03

【秘】 朝日元親 → 楢崎大地

考えた事のない視点だったから、また返信を打つ僕の手は止まる。

『前科者にはなりたくないからね』

少し間を置いてそんなことを返すけど、ポーズに過ぎない事は僕自身がよく分かっている。
そんなことをいちいち考えられる程、キレた時の僕が利口じゃない事は僕が1番よく知っている。

『それに自分の異能で怪我されるのは嫌だろ』
『どんなにムカつく奴でもさ』

ムカつくを通り越し、憎んですらいる相手はいた。
それでもその場で加害をしなかった事を考えると、楢崎の言葉は正しいんだろうか。

いつの間にかそんな、答えの出ない思考に沈む。
(-42) 2021/11/07(Sun) 2:43:00

【秘】 楢崎大地 → 朝日元親

『いくらひねても、お前は獣にはなれないよ』
『例え見た目や能力が完全ハイエナになっても、やっぱり優しい人間だ』
『暴走して、俺がお前をハイエナと呼んで、すぐに襲わなかった』
『結局、それが事実だ』
(-43) 2021/11/07(Sun) 2:49:27

【独】 人魚姫 透 静

……欲しいものがないわけじゃない。
……全てに無関心ということもない。
ぐるぐる、ぐるぐる、お腹の中で何かが渦を巻いている。
今まで十云年生きていて、一度も思った事のない考えが巡っている。

考えて感じたとしても、負の感情を知らないから、これ以上は何も解らない。
何より、自分にはそれを吐き出す術なんてないものだから。
――ただ喉を鳴らして、くるくる、ごろごろ、笑うだけ。
それだけが自分にできる感情表現で、この何かを吐き出す方法。

どうしようもないぐらいに無知で、陸のことを知らなくて、世の全てを教えられないまま、
丁寧々々に愛されて育った子は、"姫"と呼ばれてもそう大差がなかった。
(-44) 2021/11/07(Sun) 2:57:38

【秘】 風雪 世良健人 → 朧げな遮光 守屋陽菜

いつだかのタイミング、なんとなくふと、どこかの教室でばったりと会った。
もしかすると倉庫のように準備の道具の置かれた、技術準備室だったかも。
ふと目があったときになんとなく過ぎようとして、あの日の放送を思い出したのだ。
思えばあれは普通のことではなかった。
駆けつける前に普段通りに戻ってしまった、それが手を止めたままになってしまったけれど。
トントン、とやけに明るい色の樹脂ゴムで覆われた工具の持ち手で机を叩いた。
ちょうど、部屋にはほかに人もいなかった。

「あれからさ」

かけた声は何気なかったけれど、確証のなくふわふわとしたものを、一瞬持て余した。
自分だったらどう思うだろう。触れられるのていい思いをする傷ではないかも知れない。
望むようになることばかりではないと、何より思い知った後だった。少なくとも自分は。
ひとつ、ふたつ。呼吸を挟むようなまどろっこしい間があってから、溜息を付いた。

「何者かに、なれそうだった?」
(-45) 2021/11/07(Sun) 3:08:18

【秘】 鏡沼 創 → 人魚姫 透 静

「居たい時だけ、ってのは中々難しい注文でやがりますねぇ。
 僕には、自分らしい自分ってモンがねぇですから。
 人に認識されるまま、人が求めるがままに生きて来て、それが
 当たり前になっちまってるんです。
 静の傍に居たいんだろうな、というのも今気付いたくらいで
 やがりますから」

ある意味、二人とも似た者同士なのだ。
強く何かを求める事無く生きて来た。
あなたは水の中に居られればそれで良くて、鏡沼は望めば
何にでもなれる存在だったから。
異能に恵まれ過ぎていたのだ。幸か不幸か。
(-46) 2021/11/07(Sun) 3:12:15

【秘】 風雪 世良健人 → 162cm 御旗栄悠

その日はいつになく色々なことがあって、寮に帰る頃には空は藍の染液のようになっていた。
呉藍色、とはよく言ったものだ。それが真に指すのは国のほうであるらしいけれど。
ひょっとしたらもう寝ているかも知れないと、夕食も済ませていない体をそっと扉の間に入れる。
同室の後輩がいつも早くから頑張っているのは知っているからだ。
鞄を挟んで音が立たないようにしながら、そっと扉を閉めた。
(-47) 2021/11/07(Sun) 3:19:18

【秘】 朧げな遮光 守屋陽菜 → 朝日元親

「────……ふふ
 私を相手にして、落ち着くと申すかぁ?」

絡み牛乳。

神出鬼没にして、“噂”にも耳聡い女は警戒の対象だろう。
事実、家族とも敢えて距離を置いて、寮に通っている。
家族仲は悪いわけではない。むしろ良い方だ。
それでも、秘しておきたいものはある。
居るかもしれない。
それだけで、気の休まらない空間が出来てしまう。
お互いの為に、距離を置いたのだ。

「……だとしたら、変わったやつだよ君は
 本当に、君がいてくれてよかった」

目を閉じ、思い起こす。
この部室での出来事、思い出を。
アルバムなんて、大層なものは用意してはいないが。
焼き付いた記憶を大切そうに噛み締めて、また一口。
笑みが零れる。
(-48) 2021/11/07(Sun) 3:34:00

【秘】 人魚姫 透 静 → 鏡沼 創

>>-46(昨日)


「あ、う。難しいか」
「なら、暫くはオレが創の近くに居たい時は、こう……一緒にいるか?
 アンタの勉強とか、邪魔しないようには、するからさ……」

……そうは言いつつも、撫でてくれる貴方の手をじっと見つめ始めた。
目線を逸らしているつもりでも、きっとバレバレの凝視。
如何にも物足りなさそうな様相をしている。

「…………あの、こっ……ここまで来るの大変だったろ?
 オレ、今日はこの後一人で帰れるからさ、えっと、
 こうして直接呼びつける心算なくて、文字で返事貰えれば、みたいな」
「や、でもその、返事も、何となく分かっちまったかもってとこ、あったりして」

不足を感じている自分自身には気付いているようで、
それを隠そうと、寧ろ言葉は急速に辿々しさを取り戻しつつある。
嘘が下手。
(-49) 2021/11/07(Sun) 3:47:04

【秘】 鏡沼 創 → 人魚姫 透 静

>>-49 (昨日)


「ええ、それで構わねぇですよ。
 邪魔だなんて思わねぇですから、安心しやがって────」

ふと、あなたの視線に気付く。
……ああ、足りないのだ。これだけでは。

「気ぃ使わなくても、全然そんな事ねぇんですがねぇ」

普段は吐く理由が無いだけで、嘘については得意な方だ。
必要があれば、相手の認識を弄ればいいのだから。
神谷との一件で無様にも意識を失って保健室送りになっており
正直走るのはキツかった……等は、おくびにも出さない。

「……でも、何となくじゃ嫌でやがるんでしょう?
 僕の返事が足りねぇのが、悪いんですが」

あなたの拙い知識に沿うなら、此処で必要なのは。
背中に手を回し、抱き寄せる。

「わかりました、ちゃんと言いますよ。
 僕を、静のものにしていいです」

そうして、拒まれなければ唇を重ねるだろう。
(-50) 2021/11/07(Sun) 4:21:39

【神】 綴り手 柏倉陸玖

>>G0 生徒会室。

西陽の窓を脇目に見て。

日も暮れ始め、徐々に生徒達の姿も疎らになり始めた頃。
生徒会副会長は、まだまだ反省文を書き終えそうにない
困った生徒達の様子をいつも通りに傍観していた。
そんな時の事。

「…おや、思い当たる節は十分過ぎる程におありのようで。
 であればそれらを素直に挙げ連ねればよろしい。
 勿論、隠したいのであれば止めはしませんけどもね。」

不意に、困った生徒、の一人から発せられた声に
いつも通り、穏やかな笑みと共にそう応える。
(G1) 2021/11/07(Sun) 4:34:08

【神】 綴り手 柏倉陸玖

>>G0 生徒会室

「自身の関与した物事と、それが引き起こした結果について。
 どのように受け止め、今後どうしたいと考えたか。
 反省文など、それを読んだ側に。
 何となく反省していそうだな、と思わせられるような内容を
 ただつらつらと書き連ねるだけで良いのですよ。」

まるで明瞭な答えの無い現代文の問題のような解答。
そんなものだ。文章から汲み取れるものなど曖昧なもの。
万人を納得させられるような文章など無い。
つまりは完璧で適切な反省文など存在しない。

結局の所、形だけ、というのはそういう意味でもある。
こうして呼び出しに応じ、机に齧り付いている。
それだけできっと、ポーズとしては十分なのだろうけれど。

「未だ自分の中で整理が付かない、というのであれば。
 俺で良ければ、事の顛末はお伺いしますけど。」

声に出して、言葉にする為に、思考を順序立てて行く内に。
答えが纏まる事だってあるだろう。そんな一般論。
(G2) 2021/11/07(Sun) 4:35:02

【秘】 人魚姫 透 静 → 鏡沼 創

>>-50(昨日)


「……! う、うん、創のことオレのものに、」
する、と嬉しそうに口にして、触れた感触にぴたりと固まる。

「――――……」
「…………あ、あ え おれ」「かえ、か 帰 」
朱に茹で上がった頭と顔で言うと、止められなければ、
青年はあなたからそっと一歩離れようとする。

全身がちがちのぎこちない動きで、思考が何一つ追いついていない。
本能的に青年の思考は退却を思い浮かべていた。
(-51) 2021/11/07(Sun) 4:39:26

【秘】 鏡沼 創 → 人魚姫 透 静

>>-51 (昨日)


腕は緩められ、離れようとするあなたを無理に留めはしない。
くつくつと、喉の奥から笑い声が漏れて。

「ええ、また明日。めちゃめちゃに動きが固てぇですが
 校門まで送らなくて大丈夫でやがります?」

あなたが立ち去るなら、軽く手を振って見送るだろう。
抱っこしてちゅーするだなんて言ってたけれど。
自分の身に起こるとは思ってなかったのだろうな、と察して。
(-52) 2021/11/07(Sun) 5:01:22

【秘】 人魚姫 透 静 → 鏡沼 創

>>-52(昨日)


「あ あした」「うん」
「だいじょッ……だい じょぶ」「また、ね」

……かちこちの身体をなんとか動かして、
時折再度固まりつつも、青年は帰路につくことだろう。
(-53) 2021/11/07(Sun) 5:19:40

【秘】 鏡沼 創 → 人魚姫 透 静

>>-53 (昨日)


ぎこちない動きで歩いてくあなたを見送って。
自分もまた、丸一日ぶりに寮の自室へと戻る。
外泊許可なんて別に取らなかったけれど、異能が異能だ。
予想通り何も露見してなかった様で、その事には驚きも無い。
そのまま、いつも通りに過ごしたけれど。
ほんの少し、違和感があった。
此処の所の疲れや無理が祟ったのかとも思ったが、少し違う。
それは、小さな疑問。

あなたのものになったのに、どうして自分は此処に居るのだろうか。


湧いた問いの答えを深く考えてはいけない気がして、常より
少し早めに眠る事にした。
(-54) 2021/11/07(Sun) 5:50:23
鏡沼 創は、透 静のものになった。
(a25) 2021/11/07(Sun) 5:50:43

【秘】 朧げな遮光 守屋陽菜 → 風雪 世良健人

他に人が居なかったから、女は静かにしていて。
道具をとりに来た拍子に、あなたを見つけておぉと目を開く。
薬を薦められたことも、それを口にしたのも知っていた。
ただそれだけの事実。
どうしての理由も、どうしたの結果も知らない。
……きっとそういうものだろう。

トントンと、音がしてもう一度。
振り返れば声がかけられて。それなのに煮え切らない態度。
どうしたのかと、唇を歪ませて。

「……うん」

余った間を埋めるように、小さく相槌を打つ。
静寂の中、これくらいでも届くだろう。
柔らかく笑って、次の言葉を待ち。

「わからないよ、…………だけど
 こんな私を、守屋陽菜を見つけてくれる人はいたみたいだ
 ……ひとまずはそれでいいかな、なんてね?」

どうやら、彼らには何者かではあるらしいと。
だったら無理に、なりたい自分を取り繕わなくてもいい。
そんな気付きを得たのだった。
(-55) 2021/11/07(Sun) 8:03:31

【人】 牛丸紗優

「はい。はい?人違いじゃないですか?
いやお前だよって、えっ、あの……はい……そうかもしれません……」

ある休み時間。
いつも通りにふらふらと各所のお昼寝スポットに向かおうとしていると、知らない先輩に話しかけられた。
知らない名前で呼ばれて、差し入れだよと透明な液体の入ったボトルを渡される。
この時点ですごーく嫌な予感がする。

じゃあ急ぐから!とその先輩はすぐ去っていったものの、牛丸の手にはなんだかもうすごく怪しいボトルが一本残されることとなった。
(25) 2021/11/07(Sun) 8:30:49
牛丸紗優は、こういう場合風紀委員に言うべきか、生徒会に言うべきか、先生に言うべきなのか判断しかねる。
(a26) 2021/11/07(Sun) 8:31:55

【秘】 俺 シオン・グレイヴズ → 市川 夢助

「なんだとこのサラサラヘア男が。俺なんかすぐ癖ついてしっちゃかめっちゃかになるのに許せねえ。

騒動ね。俺はなーんも変わりなしだな、昨日熱だして倒れてスマホ壊れてデコ怪我して1日寝込んでたぐらい」
見てみて、と前髪をかき分けてガーゼの貼られた額を見せた。非運動部ゆえ、怪我することがレア。ちょっと嬉しい。

「"いつも考えてること"って俺には無いよ。異能と成績のこと考えるの好きなんだな。……お前の異能ってなんだっけ?」
(-56) 2021/11/07(Sun) 9:11:09

【秘】 俺 シオン・グレイヴズ → 綴り手 柏倉陸玖

「さすが副会長、話がわかる」
副会長の机の上にレモンキャンディが三個追加された。

「普川先輩に直接聞くより簡単そうだったもので、仲いいし。んではまた後程〜」
部屋を出て、入ってきたときと同じように足で戸を閉めた。
(-57) 2021/11/07(Sun) 9:17:38

【秘】 俺 シオン・グレイヴズ → 朝日元親

「んー……見えない筈なのにバシバシに視線を感じるな」
まじまじと顔を覗き込む。目隠しは当然していない。

「熱が治ったのはまぁ良かったけど、残念ながら異能も元通りらしい。まだ使ってないけど色んな奴が流れ込んでくることはもう失くなったよ。

寂しいな。空になっちゃった」
そう言うわりには、寂しそうにはさほど見えない。いつも通りの緩い笑み。
(-58) 2021/11/07(Sun) 9:29:22

【神】 俺 シオン・グレイヴズ

>>普川 柏倉 その他近隣の寮の人々等

「たのもーっ!」
副会長的には本日2度目。2人の寮の部屋に騒々しくご訪問。
宣言通り三段弁当を抱え……いや、
五段弁当
になっている。増えた。
(G3) 2021/11/07(Sun) 9:33:37

【妖】 鏡沼 創

その光景(>>25)を、鏡沼は少し離れた所で見ていた。

偶々“消えて”いる時に、自分を探すさして親しくもない
人物を見掛け、しかもその手に怪しげなボトルがあれば。
例の薬を自分に飲ませようとしてるのは、容易に察せらせた。
自分はどうあっても
飲む気は無いし、飲む訳にもいかない。

一度は、そのまま立ち去ろうとしたが。
けれど逃げれば逃げる程、ああいう輩は手段を選ばなくなる。
どうすべきか考えていた所に、ちょうど通り掛かった女生徒。
鏡沼が異能を使ったのは、彼女ではなく追手の方。

その認識を書き換えて『彼女は“鏡沼創”だ』と誤認させた。
彼女は随分と素直な様で、さして揉めるでもなくそれを
受け取ってくれた。

「……あんな渡し方をして、僕が飲むと本気で思ってやがるん
 ですかね?」

発された言葉さえ、誰にも認識される事はなかった。
幸い受け取った彼女も不審に思った様で、口にする様子は無い。
後で、巻き込んだ事を謝罪しに行くべきかもしれない。
彼女が風紀委員に届けるにしろ、生徒会に届けるにしろ、
先生に届けるにしろ、自分の耳には入るだろうから。
($0) 2021/11/07(Sun) 9:40:09

【人】 神谷 恵太

「………………くっそ」

反省文を記すための紙を眼前にして、神谷は頭を抱えていた。
だって書けることが「良くわからない薬が机に入っていても今後は飲まないようにします」しかない。
幼稚園児か??

「誰か…………
 代わりに…………
 書いてくれない…………かなあ…………」
(26) 2021/11/07(Sun) 11:04:43
シオン・グレイヴズは、『発熱で1日学校を休んだ』だけなので、反省文を書かない。大変そうだなと思って見ている。「おつ」
(a27) 2021/11/07(Sun) 11:49:41

【神】 風雪 世良健人

>>G2 生徒会室

「そもそも、事実関係が認識出来てないから弁解のしようがないんだよな。
 ほら、書かなくていいこと、書くべきことっていうのがあるだろ。
 筆者の気持ちを求めなさい、っていうのは文章の意図を読み取れってワケで、
 なにも本当にその当時の執筆状況の逼迫具合を教えろってことじゃないみたいにさ」

巻き込まれた生徒たち、というのはどこまでが織り込み済みなのかを知らない。
でもそれを求めようというつもりであるわけでもなかった。
向こう側に存在する思惑が、漫画のように黒く深遠なものでないとは、わかっている。
あくまで生徒側のほうについてではあるけれど。
そんな、面倒な役回りを任されている同級生をじっと見上げてみた。

「知ってたんだな、柏倉も薬のこと。
 てっきりなんか……でも、思えばどういう生徒が協力させられてたのか、知らないな。
 無作為に選ばれてたのかと思ったし、もっと怒られるかと思っ、た」

一週間足らずの出来事だ。そういえば今日はもしかすると土曜日?
目前に控えた体育祭をよそに、少し肩の荷が下りたような険の取れた顔つきで、
これまでにあったことの事情というのを、さりげなく問い質す。
(G4) 2021/11/07(Sun) 12:58:51

【神】 綴り手 柏倉陸玖

>>G3 寮の自室

即日来るんだ……
あ、ちょっと待ってくださいね」

先程餌付けをしに、と弁当を掲げていた姿を思えば
そりゃあ即日来るのだろうけど。行動力がありすぎる。
ついでにいつの間にか段が増えているのはどういう理屈なのか。

ともあれ部屋の扉はまだ開かない。
同室の人間に来訪者を部屋に上げても良いか、
と確認を取っているのかもしれないし。
或いは見られたらまずいものを片付けているかもしれない。
室内で微かに人が動く気配だけがする。
(G5) 2021/11/07(Sun) 12:59:53

【秘】 風雪 世良健人 → 朧げな遮光 守屋陽菜

>>-55

「そっか」

技術室の大仰な造りをした机に腰を預ける。
作業に耐えるようにつくられた造り付けの机は、やけにささくれて硬かった。
背の高い青年は、それでも床に足がついてしまう。体はとっくに大人になっているのに。

「まだ、もう少しのうちは……一人で何もかも形作らないんで、いいんだよな。
 なんかさ、急いで一人にならなくてもいいのかなって、思った。
 なんだろう。俺にとっては結局、異能は俺のことを助けてくれるものじゃないって、
 そう再認識するためのきっかけにしかならなかった、な」

助けてくれるのは、そうした孤独のものではなくて。
結局は、それとは関係ない社会的な、周りとのつながりだったりするのだろう。
(-59) 2021/11/07(Sun) 13:15:48

【秘】 朝日元親 → 朧げな遮光 守屋陽菜

「大袈裟ですよ。
 それに、僕が変わり者なんて今に始まったことではないでしょう」

事実をただありのまま、僕は口にする。
見えない先輩のことを匂いで感知できる。
それだけで他者より僕は先輩への警戒が薄いのかもしれない。

でも最初から、絶対に見つけられるなんて思っていない。
だからその約束だってできやしない。
それでもやっぱり警戒はしないのだ。

例えあの時僕の部屋に先輩がいた事を知っても、僕は不快な顔ひとつしないだろう。
それくらいには、先輩のことは嫌いじゃない≠ツもりだ。

「まあ、そう言われるのは悪い気はしません。
 その調子でしたら、まだ暫く飽きられている訳じゃなさそうですね」

ただ、根には持つ。
所詮自分は『なんだ、朝日か』であるらしいので。

冗談か皮肉か分からない普段の態度で告げながら、鞄を漁ってティッシュをひとつ差し出した。
飲み終わるまで待っていたが、取り敢えず口周りは拭いておいたほうがいいと思う。
(-60) 2021/11/07(Sun) 13:35:09

【神】 俺 シオン・グレイヴズ

>>G5 寮の普川・柏倉
「行動力があるくらいしか俺の良いとこはないんで」
とはいえ突然ドアを蹴破るとかはしないので安心して欲しい。
大人しく待てをしています。
(G6) 2021/11/07(Sun) 13:36:40

【秘】 朝日元親 → 楢崎大地

『そう思ってたんだ、あんた』

暴走していた間のことは薄らだけど覚えている。
知られたくない異能がああも派手に知れ渡った事に絶望して、人の目を恐れて、もう全てどうでもいいとすら思っていた。

それでも他人を襲わなかったのは、それが八つ当たりだと気付いたからか。
かなりギリギリの葛藤ではあったから、そこまで詳細な機微を僕はもう思い出せはしないけど。

「……」

一言だけ返信をして、短く息を吐いた僕は、再度スマートフォンの画面を指で叩く。

『そこまで言うなら』
『動物園、行ってやるよ。1回だけね』
(-61) 2021/11/07(Sun) 13:45:56

【秘】 市川 夢助 → 俺 シオン・グレイヴズ

「サラサラヘア男ですよ。センパイは絡まりそうな髪してますもんね。ご苦労様です。

 めちゃくちゃじゃないですか。見せなくていいんでお大事にしてくださいね。スマホも」

ちゃんと修理に出したのだろうか。
まあ、出してなかろうが自分には関係ない話なのだが。

「好きじゃないから考えてるんですよ。

 そうですね、今は『他人の異能を丸々コピー出来る』異能になってます」
(-62) 2021/11/07(Sun) 13:48:19

【秘】 朝日元親 → 俺 シオン・グレイヴズ

「近いよ、顔。
 何もないから気にしないで」

覗き込まれると1歩離れた。
触られるのは実は嫌いだって伝えたと思う。
同じように、顔をまじまじ見られることが苦手じゃないなら、こんなに長い前髪はしていない。

「……そう。残念だったね」

それが悪いことじゃないと思っても、それくらいは言える。
別に同情してるわけでもない、淡々とした僕の声だけど。

「これでまた振り出し?
 それとも人の感情に1度共感して、何か掴めたりしてないのかな」

まあ感情って、そんなものでもない気はするけど。
でも目に見えないから、聞いてみないと分からない。
(-63) 2021/11/07(Sun) 14:04:19

【神】 綴り手 柏倉陸玖

>>G4 生徒会室

「ははは。そりゃあ知っていますでしょう。
 何せ俺はずっと"生徒会として対応していた"のですから。
 …彼等が選ばれた意図や、この騒動の全ての事実関係など
 さしもの副会長といえど存じ上げませんが、ね」

返答はやはり、意図して核心は外したもの。

自分はただ、事後処理的に対応にあたっていただけで。
"彼等"の詳しい内情、その全てまでは知らされていない。
結局の所は、蚊帳の外。"選ばれなかった"人間。
いつだって、無責任に誰かの背中を押すだけの存在だ。

「俺としては、健人君。
 君がこうして関係者として呼び出された事も
 こう見えて、意外だなあと思ってはいるのですよ。
 いえ、決して君達の行いを咎めるつもりはありませんし
 そもそもの話、誰しも事情はあるものと思いますけどもね。」

見上げる視線に苦笑を返す。
それでもあなたは止める側だとばかり思っていた。
自分が騒動の一端に巻き込まれたとしても、
決してただ黙りを決め込む方の人間ではないと。

或いは、そうだったのかもしれない。
体育祭という晴れ舞台を目前に控えて。
今後の憂い、ともすれば、迷いを断ち切る為に。
ただ、少し踏み切る方向が違っただけ。そんな事もあるだろう。
(G7) 2021/11/07(Sun) 14:05:44

【秘】 俺 シオン・グレイヴズ → 市川 夢助

市川の髪をワシャクシャにした。

「へえ、コピー。一番便利でなんにでもなれるやつじゃん。いーなー。
あ、じゃあ俺の異能コピーして俺に使ってみねぇ?たぶん面白いことになるし。」
自分にとって面白いことなのだがそれは言わず。
喋りながら市川の頭を撫で回している。払われたり怒られたりされても気にはしない。
(-64) 2021/11/07(Sun) 14:13:34

【秘】 楢崎大地 → 朝日元親

『楽しみにしてる』
『楽しい思い出、作ろうな』

そう送信して、笑みを浮かべる
予定を合わせて、遊びに行くその日が楽しみだ
(-65) 2021/11/07(Sun) 14:15:45

【秘】 俺 シオン・グレイヴズ → 朝日元親

「目は口ほどにものを言うって言うし、たぶん一番感情が出る部分。
で、お前はそれを隠してるって訳。なら、俺が気にしない理由はないんだよな」
一歩前に出て、空いた距離の分だけ詰める。

「……言うまでもなく特に摘めたもんは無い。けどまあ、感情なんてわかんないもんが普通らしいってのは何となくわかったかもな。
だからって俺の何が変わるわけでもないけど」
(-66) 2021/11/07(Sun) 14:26:55

【秘】 朝日元親 → 楢崎大地

『はいはい』

それだけ打って、メッセージアプリを閉じる。
楽しい思い出になる予感は、あんまりしない。
そもそも獣臭いんだよね、動物園。

それでも行ってやってもいいかと思うくらいには変化はあった。
ここ数日の、新薬騒動のお陰だ。
僕にとっては、かなり皮肉なことに。
(-67) 2021/11/07(Sun) 14:35:33

【神】 風雪 世良健人

>>G7 生徒会室

「じゃあ、今までの騒ぎが収束してたのは生徒会のおかげだったのか。
 それなら……風紀の方もどっちも、知ってのことだったんだろうな。
 そりゃあ損害なりなんなりが尾を引いたりしてしまわないわけだ」

片一方が知り及ぶところであるなら、もう一方が知らずであるとは考えづらい。
結託するにしても拮抗するにしても、同じ情報は共有しておかねば立ち行かないからだ。
そしてそれなら学校側も知っている事、そこまでを確認して表情が更に気が抜けた。
信頼がある。今まで自分を受け入れてきた学校の周知のことならと、取っ掛かりは抜けたようだ。

自分のことへと話題が移ると少しだけ目を細めた。
カリカリと紛らわすように筆を進めながら言葉を耳に入れて、少し考える。
自分のことを見つめ直すのは、なんだか無責任な推測よりも慎重になる。

「そうだな、俺もきっと少し期待してみたくなったんだろうな。
 自分が持ってる異能ってやつに賭けられるなら……結局はそんなこともなかったけど。
 あとはさ。突っぱねるばかりで先んじて行動してみないわけにもいかないだろ。
 どんな形でも先輩風吹かしておかないと、頼りがいがないからさ」

そうして頭に浮かんだのは、自分に薬を渡してきた人物のことだ。
誰であるかというはっきりとは言わない、関わった人間が誰かを知っているなら推測できるだろう。
少なくとも、自分から責任を持って選んだことだ。
(G8) 2021/11/07(Sun) 14:39:31

【人】 牛丸紗優

>>15

結局迷った結果、牛丸はものすごく怪しいボトルを生徒会に届け出ることにした。
数日前見た風紀委員の先輩が前髪の心配をされていた以上、
これ以上負荷をかけるべきではないと判断したのだ。

事情を問われれば知らない先輩を渡された、ラベルなども一切貼っていないボトルに疑いを持ち噂の新薬なのではないかと心配なので持ってきたと話すだろう。
もちろん封を開けたりしていないし、口もつけていない。

「関係者は反省文提出させられてるらしいですね。
今度からは知らない人からものを貰ったりしません、って書けばいいのかな……」
(27) 2021/11/07(Sun) 14:51:51

【秘】 朝日元親 → 俺 シオン・グレイヴズ

「気にしたところで大したものは出ないよ。
 ああ、もう面倒臭いな」

また1歩引いて、前髪を上げた。
黒い瞳をシオンが見るのは3度目だろうか。
眉間に皺を寄せ、これでいい?と鬱陶しそうな視線を向ける。

「そう。まあでも、1歩進展なんじゃない?
 お試し体験なんてなかなか出来たもんじゃないし、経験は大事にしとけば」

これから先更に進展があるかなんて保証しないけどね。
そう呟いて、僕は目を伏せる。
(-68) 2021/11/07(Sun) 14:57:06

【秘】 俺 シオン・グレイヴズ → 朝日元親

「うん、わかりやすい。めちゃくちゃ鬱陶しいなコイツって目をしてる」
だからと言って引くわけでもないし申し訳なさそうですらないわけで。本当にシオン・グレイヴズは何も変わっていない。

「忘れない限りは覚えとく。
そっちこそどうなん?異能の暴走……はなんか、嫌だっただろうなって想像がつくから良いとして……。
他人の感情を叩き込まれるってどんな気持ちだったのか、そう言えばきちんと聞いてない気がする。気持ち悪い?気持ちいい?」
(-69) 2021/11/07(Sun) 15:22:44

【秘】 朝日元親 → 俺 シオン・グレイヴズ

「大体合ってる。
 何が鬱陶しいって、僕があんたを嫌いになったところで喜ぶところかな」

無敵かよ。
僕は嘆息しながら、前髪から手を離した。

「​──​──ああ、どうだっけ。
 洗脳ってレベルまで叩き込まれたら流石にいい気はしなかったと思うけど。
 ……でも、叩き込まれたものはアレ≠セしな」

その凪に僕が何を思ったか。
これは言った気もするけど、今も感想は変わらない。

嫌いじゃない
よ、あの感じは」

寧ろ気楽だと、そう思えすらした。
(-70) 2021/11/07(Sun) 15:38:15
朝日元親は、嫌いじゃない≠ニいう言葉を使う。その程度の差こそあれ、嫌いではないのは間違いないから。
(a28) 2021/11/07(Sun) 15:39:20

【秘】 俺 シオン・グレイヴズ → 朝日元親

「……はーぁあ」
びすびすと朝日の頬をどつきはじめる。

「嫌いじゃない以上も以下も出せないし、つつきかたもわかんねぇし、俺の負けって感じだよなぁ」
ため息をついている。勝ち負けの話では無いのはわかっているから、これはシオンの気分の問題だった。
(-71) 2021/11/07(Sun) 16:21:17

【秘】 朝日元親 → 俺 シオン・グレイヴズ

「ちょっと。だから触られるのは嫌なんだって」

そんな些細な嫌がらせ、鬱陶しいと思っても嫌いなることはない。
僕の嫌いも憎しみも、既に1人で席は埋まっている。
シオンが負けたとしたところで、勝ったのは僕じゃない。
【絶対王者】とは、よく言ったもんだよ。本当に。


シオンの手を振り払いながら、また1歩距離をとる。

「充分つついてるだろ。物理的に。
 あんたくらいだよ、そんな物怖じしないの」

変な奴だな、分かってたけど。
肩を竦めた僕の口許が、ほんの僅かに緩んでいた。
まあでも、嫌いじゃない≠諱B
(-72) 2021/11/07(Sun) 16:38:19

【秘】 俺 シオン・グレイヴズ → 朝日元親

「あーあ。……なに楽しそうにしてんだコイツ。物怖じされるの嫌いか?一生びびり散らしてやろうか?」
また距離をとられる。今度は必要以上には詰めなかった。

「ああそうだ、忘れるところだった、これこれ。スマホは(授業サボって)修理に出してきたから、代用のやつだけど」
連絡先やSNSなどのアカウントの書かれたメモを差し出す。
(-73) 2021/11/07(Sun) 16:50:03
村の更新日が延長されました。

村の更新日が延長されました。

【独】 美とは? 若井匠海

一方その頃、教室。人が徐々に戻って来て噂の根源も突き止められた生徒達は、眼前に迫る体育祭に目を向ける余裕ができたらしい。

つまり…今教室内で何が起こっているかというと。
今までサボっていた備品のあれこれやら作り終わってない何かを急いで作り始めたという事…


そんな中で。
「やっぱり人生で1番やってみたい事第1位、Nステの階段降りるやつ」
暢気はまだ言っていた。追求はフラフラ躱す。相も変わらずお調子者としてそこに居る。

「バンド組む?俺ベースとボーカルがいいんだケド…」
適当抜かしている。どちらもやったことが無い

「オリジナルからやると絶対コケるだろうからまずはコピバンからしようぜ!?…おすすめはねぇ…。
おすすめ…?

検索がてらスマホぽちぽち。サブスクリプションサービスのお気に入り欄は…ハードなロックとヒップホップ!が多数を占めていた!
ヤバい。これ進めるの俺のキャラ的にどうなんだ。ただでさえチョット追求される身分なのに。これ以上弄られたら…キレる!理不尽に!

「…後で考えまっす!ウッス!楽譜的なのとか持ってくるっす!ギター?音楽室とかにない?ある?」
後回しで、乗り切った!!!
(-74) 2021/11/07(Sun) 17:36:07

【秘】 未完の英雄 御旗栄悠 → 風雪 世良健人


後処理は頼れる先輩方に投げたものの、
練習も薬騒ぎの主犯もこなして、となると、
流石に疲れは隠せなくて、微睡ながらベッドに横たわっていて。短距離走者の虫にスタミナがあるはずもないのだ。

「……ん」

だけどその姿を見つけると、緩やかに身体を起こす。
呑気に、腕を挙げて伸びをして。
灯りのスイッチを一瞬だけ見て、また逸らした。

「お疲れ様です。
 ……結局何にもならなかったですね」

自分を振り返って、あえてその言葉を選ぶ。
僅かに胡乱気な黒い瞳は、黒い髪は、夜が更けるにつれて、溶け込んでいくように。

「この騒ぎも少しすれば、また日常に戻っていく。
 ひととき出し抜いても、すぐ忘れられていく。
 些細な自己満足しか残らないものです」
(-75) 2021/11/07(Sun) 18:15:21

【秘】 未完の英雄 御旗栄悠 → 風雪 世良健人


「ただ……満足はしました。
 
 今は異能のことが嫌いでも。
 今は自分のことが誇れなくても。
 誰かが好きでいてくれる自分の人生は大切で。

 なら、光が当たらないうちに、
 子供のようにやりたい放題、癇癪を起こして」

「それでもまだ、人は好きでいてくれるなら。
 きっと、必要以上に卑下することもないんでしょう」

底辺から眩い光に手を伸ばすのは、疲れる。
なら少しでも、近くの温かな灯りがあることに安心して、走る脚を緩めるのも、悪くないと思った。

回り道でも、牛歩でも、いつか辿り着くのなら、
ちょっとラクをしてみても構わないんだろう。

そうでしょう?なんて、聞いてみたりして。
(-76) 2021/11/07(Sun) 18:21:41

【神】 綴り手 柏倉陸玖

>>G8 生徒会室

「ええ、まあ。生徒会一同、随分忙殺されておりましたとも。
 風紀委員の方も同じようなもののようで。とはいえ
 多くは教員の方が対応にあたっていたでしょうけどね。」

そう、結局の所は。
一般生徒も、生徒会も、そして風紀委員も関わった事だけれど。
こうして一度全体を俯瞰して見れば。
そもそもの話、学園全体が関与していたようなもの。

であれば学園側が事態を把握していない道理など無くて。

「はは、仰る通りですね。
 現実を割り切って、折り合いを付ける事は大事ですけれど。
 最初から全てを諦めて掛かってしまうというのは、、
 …まあ、そうですね。
 少なくとも、見落としてしまうものは多いようで」

たとえそれそのものが実を結ぶ事が無くとも。
期待して、先ずは行動してみる事を選んだ事で。
何か気付けたものがあるのなら、きっとそれで良いのだろう。

あなたも、他の同学年も、後輩達も、それから自分も。
この数日間で、少なからず気付きはあったはずだ。
この一件が、その為の足掛かりになるなら良いと。
柏倉は、初めからそのように考えて関与していたのだから。
だからきっと、まったくそれで良いのだろうと思う。

穏やかな日暮れに、ただ筆先が紙を引っ掻く音が響いている。
(G9) 2021/11/07(Sun) 19:07:01

【人】 綴り手 柏倉陸玖

>>27 牛丸

「はは、とはいえ下手に断ると
 却って面倒な事になる場合もありますから。
 今回はこうして、決して自分一人の判断で解決しようとはせず
 然るべき場所へ届け出て頂いた分で無罪放免、という事で。」

事の次第を一通り聞き終えた後。
生徒会副会長は、いつも通りの調子でボトルを受け取った。
出処などは追及しても無意味とよくよく知っている。
であるからして、深くは詮索しなかっただろう。

実際の所は、風紀委員も生徒会も。
掛かる負荷はそう変わらないのだけど。
とはいえ業務量としてはこちらがややマシか。

まあ、それはそれ、これはこれ。

「書きたければ書いて頂いても構いませんよ、反省文。
 
原稿用紙要ります?


スッ……
と原稿用紙が出てきた。
書いて気が楽になるならまあ、当然書いた方がよいため。
(28) 2021/11/07(Sun) 19:25:25

【秘】 風雪 世良健人 → 未完の英雄 御旗栄悠

>>-75 >>-76

「おす。悪い、起こしたっぽいな」

返す声は小さい。微睡みを醒ましてしまわないように、そうっと部屋に響いた。
目線を追って指がスイッチをなでたけれど、結局つけないまま部屋の中に足を踏み入れた。
勉強はもっと小さな明かりで出来るし、荷物をおいてからもう少しやることもなくもないし。

手荷物を自分の机に起きながら、ぽつぽつと独白めいた言葉を聴いていた。
自分に薬を与えた彼はその顛末も薄々察しがついていて、
そして自分には見えていない全体の動きというのがあるのだろう。
渦中で、中心で、多くを動かしながら多くを見てきたのだ。

(-77) 2021/11/07(Sun) 19:46:08

【秘】 風雪 世良健人 → 未完の英雄 御旗栄悠

寝かしつけでもするみたいに枕元へ寄っていって座り込む。
めちゃくちゃ質がいいわけでもないマットレスに肘をつくと、ぐんと沈み込んだ。
そうだろう、と聞かれるのならば、きっとそうなんだろう。

「なんにもならなかったの、かもな。どんな形になれば、証明になるかはわからないけど。
 俺も、ちょっと期待してみたほど、期待に答えてくれるものはなかったよ。
 それでもさ、薬もらってみてよかったと思った。
 もう、あやふやなものに期待しなくていいんだって。
 漠然とした希望にもしや、たられば、なんて賭けなくていいって、わかって、よかった」

虫類の嗅覚であれば感じ取れるくらいの、人には及びもつかない域の薄い匂い。
ほんのりと手の内側に残った血の匂いは石鹸で手洗いしたくらいでは消えなかった。
傷もなければ痛みもない、ただ怪我をしたという事実しか残らないほどの異能の進化は、
それでもきっと、なんにもならなかったものの一つなんだろう。

「異能ってやつがあってもなくても、それと関係ない道の上にいていいんだなって。
 俺はそう思えた。あってもなくても、お前の周りのやつは、きっとお前のことが好きだよ。
 人だなんていう曖昧な集合でなくて、そうだな、俺はお前の人生のことが好きだと思う」

柔らかな肯定は励ましになるだろうか。
良くも悪くも、努力をしたあとは人は打ちのめされているものだから。
言葉のひとつひとつを拾い上げるように、肯いている。

「結局のところ、異能は俺の一部だけど、俺は異能の一部ではないんだよな。
 当たり前だけれど、ああそうなんだなあって……決別しきれた。

 だから、俺は結構今回の騒動で助かったよ。
 ありがとうな、御旗。お前が、あやふやな気の迷いを殺してくれたんだよ」
(-78) 2021/11/07(Sun) 19:46:43

【神】 風雪 世良健人

>>G9 生徒会室

「俺が織り込み済みのうちに手にすることができたってだけで、
 きっとそこまでじゃないやつも多かったんだろうな……ってのも、仕方ないことだし。
 てんやわんやになってたのは事実なんだから、特別手当とかほしいよなあ〜」

同学年であるあなたの前だと、ほんのちょっとだけ年相応だ。
一歳二歳の違いに大きなものなんてないのに、漆喰壁の内側だと大きな違いになるのが不思議だ。
明日には夕焼けの色も洗い流されて、変わらない日が来るのだろう。
赤茶けた色の髪は、山際のふちで交わる影の色によく似ている。
互いに何があったのだとしても、明日からはふつうの学生に戻るのだ。

「見つめ直すことができたものくらいは、あったかな。
 あくまで俺は、だからみんなきっとそうだったとは言えやしないけどさ。
 柏倉はどう? なんか、いいもん見つかった?」

さりさりと原稿用紙の繊維をシャーペンの芯がなぞっていく。
自分達の、この学校で評価されているものの、アイデンティティに近いものの、
それらへの不確定で煮え立たせるような騒ぎがあったにも関わらず、
返す言葉は軽い調子で選ばれた。
けれどもあと数ヶ月を残した学園生活での"いいもの"が、軽いものとは思っていない。
(G10) 2021/11/07(Sun) 20:06:00

【秘】 朝日元親 → 俺 シオン・グレイヴズ

「されたい奴の方が珍しいんだって。
 ああ、ちゃんとあんたのこと言ってるから、安心してくれていいよ」

軽口じみた皮肉を返す。
楽しそう? そうかもね。

「ありがとう。じゃあ後で登録しとく。
 メッセージ届いてるかだけ確認しといて」

メモを受け取った僕は、失くさないようスマホケースに挟む。

「用事は終わりかな。
 悪いね、わざわざ探してもらって」
(-79) 2021/11/07(Sun) 20:19:01

【秘】 俺 シオン・グレイヴズ → 朝日元親

「ご理解いただけてありがたいですよって」
む、と拗ねたような顔をした。

「わざわざアパートまで様子見に来てもらうよりかは手間もなんもかけてねぇよ。忘れてない分の恩とマメさをそんまんま返しただけ。
んじゃ、そういうわけで」
話は終わりとばかりに踵を返す。
(-80) 2021/11/07(Sun) 20:50:45

【人】 牛丸紗優

>>27 柏倉

「ありがとうございます。
きょうぬま?って呼ばれたし、人違いをしてたみたいなので、その人にも注意をしておいた方がいいかもしれません」

誰なのかは分からないけれど。先輩なら知っているかもしれないので、名前は伝えておこう。

牛丸はあなたの話を聞いて、安心したように頷いた。
薬を飲ませようとする存在が結局どのような思惑を持っているのか分からなかったし、その場で強く拒否する理由も思いつかなかったから受け取っただけなのだが。
褒められているようなのでそのまま乗ることにした。

あーうーん……そう……

じゃあ、もらってもいいですか。
個人的な反省文を書いておきたくて。
提出できるような内容には、ならないかもしれませんが」
(29) 2021/11/07(Sun) 22:28:59

【神】 綴り手 柏倉陸玖

>>G10 生徒会室

「全ては杜撰な体制が悪いのですよ、という事で。
 特別手当、か。せめて暫く休みが欲しいなぁ、切実に」

夕陽が赤いのは、最も遠くまで届くのが赤い光だから。
どこか秋の暮れを想わせる赤を見て、そんな話を思い出す。

そうしてやや気を緩ませた様子のあなたに応じるように。
柏倉もまた、ほんの少しだけ副会長の顔をやめた。
そもそも自分達は、卒業を数ヶ月後に控えている身なのだ。
これが最後の大仕事であれば良いと思う。

「皆が皆、とは行かないけれど。
 そうであれば良いと思うだけなら、きっとバチは当たらない。
 …何というかまあ、こっちは想定外が一つだけ。
 それが"良いもの"かはわかったものではないな」

やや軌道に乗り始めた様子の執筆を背景に。
お前はどうだ、と問われれば、そう答えて苦笑いを零す。
本当に、世の中にはろくでもない似た者同士が居たもので。
そんな人間の隣が、何より居心地が良いのだから救えない。

「それでも、まあ。
 今までよりは、ずっと"期待して"生きていけそうだよ」

柏倉は、基本的に誰の何にも期待しない人間だ。
当然それは、この学校で、自身へ下される評価でさえ例外無く。
それでもまあ、"例外"の一つくらいはある。
それに漸く今気付いたのだと、これはたったそれだけの話。
(G11) 2021/11/07(Sun) 23:08:06

【秘】 市川 夢助 → 俺 シオン・グレイヴズ

まあまあ機嫌がいいので、くしゃくしゃにされている。
サラサラなので、すぐ下に落ちて元に戻るのだけれど。
手触りがいいので、ちょっと気持ちいいかも。

「楽しいですよ。いくつ持ってても、しばらくは消えないですし。
 長時間使ってると、流石にぶっ倒れることもありますけど…

 そういえばシオンセンパイの異能って調べられてないんですよね。
 どういうものなんです?
 
 今は、面白そうなら試してみたい気もあるんで」
(-81) 2021/11/07(Sun) 23:21:28

【秘】 朧げな遮光 守屋陽菜 → 風雪 世良健人

「そっか」

それだけ人の為になれる異能なのに、とは正直思う。
だけど人の数だけ悩みがあって、異能の数だけ悩みもある。
ただそれだけの話、なのだ。
この度の騒動で、ずっと見て居た事。

「世良がさ、言ってた社会の話
 たった一人、個人の異能で助けられる範囲は知れてるって
 あれ、……きっと異能だけじゃないんだよなぁ
 この学園でだって、問題があった時
 事前に動くやつ、直接対処するやつ、後処理に回るやつ
 みんなばらばらで、どれも必要なんだよ
 そんで、大人になったらその範囲は広がるんだ」

この社会で、独立して存在できる人間はいない。
不確かな少女はそう信じて居る。

「だから、助けは別に求めればいい
 自分の手が及ばない範囲なら、手を取り合うのもいいんだ
 ……これは、私もつい最近知ったことだけど
 世良には、一生物の近しい人がいるんだからさ
 ────……へへ、上のもんは大変だよねぇ?」
(-82) 2021/11/07(Sun) 23:23:06

【秘】 朝日元親 → 俺 シオン・グレイヴズ

「恩? ああハンカチか」

別に大したことじゃないのに。

「そもそも僕の暴走を止めたの、あんたの異能だし。
 恩を感じるなら、僕の方だろ」

だから見舞いに行っただけだとばかり、僕は肩を竦める。

立ち去るシオンを見送って、僕はまた窓の外を見る。
飽きた頃に椅子に座って、アプリで友達申請をすると適当な挨拶を送り付けたことだろう。
(-83) 2021/11/07(Sun) 23:35:17

【秘】 朧げな遮光 守屋陽菜 → 朝日元親

「……飽きるって」

棘を含んだような言葉に嘆息しつつ、ティッシュを受け取る。
心当たりがないから、多分そういうことじゃないんだろう。
先に手を拭いて……視線を感じて口周りを。

「あのなぁ、飽きるも何も知らないことばかり
 異能のことだってそう
 ……第一、可愛い後輩を蔑ろには出来んよ
 あと半年もないんだから、最後まで可愛がってやるさ」

可愛がってやれてるのかはわからないけど。
何しろ、ついこの前に助けられたばかり。
一番醜い無様を晒しただろう。
……おや?飽きられるとしたら、こちらなのでは?
少し不安になって、前髪の隙間を隠れて覗いた。
(-84) 2021/11/07(Sun) 23:45:30

【秘】 俺 シオン・グレイヴズ → 市川 夢助

「残念だな、そんな面白い異能じゃないぜ。
“3秒肌を触れ合わせて見つめ合ったら、自分の感情だか思想だかが共感できる”程度。感覚とかもいけるかな、多分」
あまり試したことはないらしい、曖昧なことを言いながら。

「で、異能のコピーってのはどうやったらできんの?俺がしなきゃいけないこととかある?手握る?」
市川の頭を普通に撫で始めている。さわり心地がいいらしい。
(-85) 2021/11/08(Mon) 0:09:32

【秘】 俺 シオン・グレイヴズ → 朝日元親

SNSの友達申請には、鬼のようにスタンプを送る。無視していい。
(-86) 2021/11/08(Mon) 0:10:29

【秘】 朝日元親 → 朧げな遮光 守屋陽菜

「そりゃ、異能は隠してましたし。
 それでも守屋先輩の事見つけられるの、部活で僕だけだったから、お節介はしましたけど」

匂いで先輩の居場所を探り当てたりはした。
でも僕はその理由は特に言わなかっただろう。
隠していたから、当然だ。
隠していたのに、探してしまった。

「……でも、そうですか。
 安心しました。
 卒業までは面倒見てくれるわけですね」

そう言っている僕の口調はまだ棘がある。
その理由は僕にだって分かっていない。
恩さえ感じても、当たる必要はないはずなのに。

あと半年で、こうして部室でダラダラとする日常も終わる。

「​──​──じゃあ、来年からは寂しくなりますね」

前髪の下の僕は、拗ねた子供の様な目をしている。
(-87) 2021/11/08(Mon) 0:18:11

【人】 綴り手 柏倉陸玖

>>29 牛丸

ああ……

 うん、まあ、そうか。鏡沼君ならそうなりますよね…」

伝えられた名前には何か察する所があった様子。
それこそ念の為、ではあったけれど。
一先ず懸念は取り越し苦労に終わってくれたらしい。

「ええ、どうぞ。
 個人的でも反省文は反省文ですし。
 どんな形であったとしても、声や文章にする事で
 今自分が漠然と思っている事に形を与えるのは良い事です。」

生徒会副会長はどうにも褒めて伸ばすタイプのようだ。
ともあれお求めとあらば原稿用紙を手渡した。

提出しても、提出しなくとも、何処へ提出するとしても。
何れにせよ、きっと書く事に意味があるだろう。
(30) 2021/11/08(Mon) 0:53:38

【秘】 市川 夢助 → 俺 シオン・グレイヴズ

「面白いことになるって言ったじゃないですか。
 まあ、良いんですけど。異能の効果と結果は別なのも分かりますし」

撫でられている。楽しいのだろうか?
されている方はよくわからないのだ。

「じゃあ、お互いに見つめ合えば効果を発揮するんですね。
 オレも相手の姿をしばらく見てれば、良いだけなので楽ですよ。

 ……感覚が共有される、ですか。
 ちょっと興味ありますね」

未知の体験になるのだろう、市川夢助にはこれでも人並みの好奇心があるのだ。
(-88) 2021/11/08(Mon) 1:08:31

【秘】 朧げな遮光 守屋陽菜 → 朝日元親

「うん、そのつもりさ
 いくら君が嫌だと言っても────」

覗く。見つける。見つけてしまう。
年相応の、いじらしい瞳を。
何に対して?それがわからぬ程、幼くはない。
それと、見ない振りを出来る程、老いてもない。

溜息。不快も不満もなく。
心地良い。視線にそんな感情を抱きながら。
ほんの少しだけ、大人になるのが早い私は口を開く。

「寂しく思ってくれるなら、頑張った甲斐があったもの
 ……ふふ、恵まれていたんだな私は
 惜しまれるくらいの人間には、なれたみたいだ
 出来ることなら、まだ続けたいと……そうは思うけど
 朝日も、そう思ってくれるかな?」

無頓着な誰かな気持ちを代弁するつもりで、声に出す。
誰かに何かを伝えることの大切さ、難しさは学んできた。
もし、これがそのままなのだとしたら……とても嬉しい。
私と君は、通じ合えて居ると。
そう言ってもいいのだろうから。
(-89) 2021/11/08(Mon) 1:10:43
鏡沼 創は、結局、今回は自力で何とかしてしまったらしい。
(a29) 2021/11/08(Mon) 1:21:07

鏡沼 創は、それでもいつか、人に頼る事になるだろう。
(a30) 2021/11/08(Mon) 1:21:37

【秘】 朝日元親 → 朧げな遮光 守屋陽菜

僕は考えより言葉が先に出ることがある。
口にして初めて、寂しいのだと知った。

「………。そうですね」

先輩の顔を見る。
気を抜くと行方不明になるし、頼んでもないのにお節介は焼くし。
部室のドアは壊すし、人知れず怪我なんかするし。
挙げ連ねたら、碌な事なくないか?

「先輩に振り回されるの、慣れてしまいましたし。
 それだけじゃなくて、毎日こうして話すのも。
 ……先輩、ちゃんと先輩だったんですね」

異能が嫌いで隅でじっとしていた僕にとって、放課後の時間はかけがえのないものだった。
どうやら僕は自分で思っていた以上に、本当にこの時間が嫌いじゃない好きだったらしい。

「​でもだからって、そんなこと言っちゃ駄目ですよ。
 あんまり甘やかして僕が図に乗ったらどうするんですか」

本当に、図に乗りそうだ。時既に遅いかもしれない。
先輩を見つけられるのは何も僕だけじゃない。
鏡沼にだって無茶してやろうとすれば出来るのだと証明はされた。それなのに。

……嬉しいんですよ。そう言ってもらえて。

 
どうしてくれるんですか、先輩


非難するように呟いた。
別に先輩の横にいるのは僕じゃなくていい。
飽きるまでで、構わないはずだったのに。
(-90) 2021/11/08(Mon) 2:30:40
朝日元親は、この嬉しい≠ヘ、無頓着な僕も気付いていなかった、僕の気持ちだ。
(a31) 2021/11/08(Mon) 2:31:31

【秘】 朧げな遮光 守屋陽菜 → 朝日元親

甘やかしているという自覚はない。
かといって厳しくしているとも違う。
           

二年の四月、君が私の放送室の扉を叩いてきた時。
前髪を目元まで下ろした姿が、自分と重なったから。
その時から、ずっと気にかけてしまっていた。
……今となっては、心配の必要がないとは知っているが。
ふふんと、得意げに鼻を鳴らす。

「本心だよ、これでも
 せっかくだ、甘えておけ甘えておけ
 やりたいことは積極的にするべきだ
 私に出来ること、だったらいくらでも協力しよう」

君には礼だってある。
努力は惜しまないさ。
わざわざ、私の為に言葉を繕ってくれる。しかも君が、だ。
嬉しくないはずがないだろう。

それで……どうして欲しい?


どうしてくれるのかと問われたから。
どうしたらいいのかと乞おう。
大人になるとは狡いものだなと、唇が微笑んだ。
目を細めて、君を窺う。
(-91) 2021/11/08(Mon) 3:45:30

【秘】 風紀委員 普川 尚久 → 朝日元親

 
「まあ、面倒に思いますねぇ」

ただし、それは相手に興味関心がない場合で。
話す気が微塵も起こらない相手に言われたらの話で。

もし、それが、“例外”の人間がいたら。
本当は聞いて欲しいと思う心理がないと否定できないのを、普川尚久は痛いほど知っている。


けれどそこまで説明するのもおかしな話だ。
面倒と思うのなら、彼女も自分から説明はしないだろう。
この手のものは死ぬ程聞いてくる相手がいるか、あるいは心を開いた人が興味を持ってくれると知った上で自分から話すか、大体はそのケースが多いのではないだろうか。

最も彼女がどうしてそうなったのか。
知らなければ彼女を支えられないとか、親しくなれないとか、後輩ではないとかそんな事も一切無だから。この話はこの一言でおしまい。

「はいはい、副作用ですよ。三半規管?気分が悪いと申告する人も多かったですし──」

そんな感じに律儀に答えてくれる彼のオーバードーズという非常に珍しい治験結果を聞き取りながら、保健室での会話はそれで終わったのだろう。
(-92) 2021/11/08(Mon) 4:23:13

【秘】 風紀委員 普川 尚久 → 朧げな遮光 守屋陽菜


『はあ。楽しめるものなんですかね』
『わかりませんね』
『瘦せ我慢じゃないのはわかりますけど』
『そう至る心理が』

ただ、これは問いかけではなく独り言に近い。
返事は別に求めていない。そんな感覚。

『言われた事を君も“人のこと言えない”』
『そう言い返しただけですよ』

心配してか否かも当然の様に書かないまま。
節介なのか嫌味なのか心配なのか。
(-93) 2021/11/08(Mon) 4:30:09

【秘】 風紀委員 普川 尚久 → 朧げな遮光 守屋陽菜


「……でも、どうせこの最後の一文が返って来てる時点で、あんま意味ないよなぁ……」


どんな独り言を呟いても問題ない自室で、はーやだやだ。と溜息を吐きながらそう呟いてベッドにスマホを放り投げて、メッセは今日は店じまいとなった。
(-94) 2021/11/08(Mon) 4:31:13

【神】 風紀委員 普川 尚久

>>G3 シオン

「え?急に何?襲撃?討ち入り?」

全力・たのも〜!!の声に、正直部屋から出たくないと思ったがこの部屋宛なのもわかったので、近所迷惑にならない様顔を出す。

「…………部屋間違えてますよ」

五重の塔となっている弁当
を見て思わずつぶやいた。
(G12) 2021/11/08(Mon) 4:34:36

【神】 風雪 世良健人

>>G11 生徒会室

「正月にさ近所の郵便局のバイトが学校経由で受けられたりするじゃん?
 ああいう感じでちゃんとやってくれたらちょっと負担大きくてもチャラにできそう。
 あーあでも、焼き肉とかでもいいよなあ。口止め肉」

こうして生徒たちの間の話として幕を閉じられているうちはありえない話だ。
そういう、とりとめもなければ期待も実現性も低い話が今はしておきたかった。
体育祭を駆け抜けたら、きっとそれぞれの冬が来る。
この秋はモラトリアムのくだらなさを抱えていられる、最後の時間だ。

「もう少し踏み込んでみれば、きっとそれもわかるんじゃないかな。
 曖昧模糊なまま手を出さないでいるよりは、きっといい結果になる……。
 
 ……もしかして柏倉、彼女とか出来た?」

元々頭の出来は悪い方ではないし、国文の掴めなさも勉強の末に慣れ親しんでいる。
方向性と構成が決まれば、あとは過度に集中しなくても筆は進んでいった。
黒鉛が作文用紙を埋め終えてしまえば、二つ折りの反省文を置いて出ていくのだろう。
それまではほんの少しだけ、稚気の時間を。

反省なんてしていなさそうな、子供達のからかい声がさらさらと響いている……
(G13) 2021/11/08(Mon) 9:05:35

【秘】 俺 シオン・グレイヴズ → 市川 夢助

「俺にとっては面白いけど、大多数の人にとってはなんも面白くないだろ? と思ってたけど。お前そうでもなさそうだな」
らっきー、何て言いながら、頭を撫でていた手を市川の手に伸ばした。両手で包み込む。

「見てるだけで良いんだ、楽そ〜」
それならもうコピーはできているのだろうな、と市川の目を見つめた。
(-95) 2021/11/08(Mon) 9:30:19

【神】 俺 シオン・グレイヴズ

>>G12 柏倉・普川ルーム
「なんも間違えてないすよ、ねっ柏倉先輩!」
その場にいるであろうもう一人を味方につけようとしつつ、
五重の塔
を抱えしものは空いたドアの隙間に足先を挟み込んで閉めれなくした。

「ここんとこお二人過労死が現実的な有り様だったでしょ。労りですよこのお弁当は。飯は命と感情の源です。開けろ。入れろ」
圧をかけた。
(G14) 2021/11/08(Mon) 9:34:14

【秘】 風雪 世良健人 → 朧げな遮光 守屋陽菜

>>-82

もしも世良健人があなたの、あるいは誰かの異能を知ったなら、羨むのかも知れない。
違った異能をもっていたのなら、この瞬間も誇れていたのかも知れない。
そんなたらればはあるはずもなく、けれどもそれがあったからにこそ、今がある。

「……うん、そうだな。異能っていったって、ほかと大きな違いなんか、ありゃしなくて。
 誰もが違った適性があって、そうでなくてもすぐ体の動くやつがいたり、
 考えてから動く人間がいて……勿論、それが出来ないからその場を離れるのも、間違いじゃない。
 支えって生きていて……なんての、実感がない内はなんとも思ってなかったけど。
 最近そういうの、思い知ってる」

言葉ばかりにならべつらねたことというのはいまいままでは空々しく思えていたのに。
自分の手の内に来てみると、これほどに尊いと噛みしめるものも、ないものだ。
なんとなく、そんな話の流れに照れくさくなってまぶたを上げておどけてみる。

「そうだなあ、なんていうか。助けたいと思うのと同じくらい、助かりたいと思ってよくて。
 望んでくれるから差し伸べられる手があるって、そう感じたかな、この一週間。

 ……そろそろ道具持っていかないと、どやされるかな。
 買ってきた部材の大きさが合わなくててんやわんやしてんだってさ」
(-96) 2021/11/08(Mon) 16:49:25

【秘】 未完の英雄 御旗栄悠 → 風雪 世良健人


傾斜のできたベッドがなんとなく愛おしく思えて、改めて身を横たえなおす。
目蓋を閉じ、紡ぐ言葉を探して。

「期待は裏切られるもの。ずっとそう生きてきたんで……ああ、でも、そういう考えも、あるんですね。

 必要なのはきっとその、漠然とした、積み重ねもないところに乗せる期待じゃなくて……人生単位の、信頼」

自分が幾度となく怪我して、治してもらった後に感じたことのある淡い匂いが、自分の部屋で、自分ではないところから発せられているのは初めてで。

それの意味することを、眠い頭で何となく把握する。平気だから、で何を、と苦笑して。

「持たされた異能は……才能は。顔の美醜とか、性格とか、きっとそういったものに過ぎなくて。

 当たり前のようにコンプレックスを抱くし、それがあることで歩きやすい道の上にいることが当然だ、ということもあるけど……」

「それが無くても魅力が損なわれることはない。それには最後まで気づきませんでした。

 あることで嫌われることを恐れてたけど、“ないことで真に価値がなくなること”もまた、恐れていたんですね」

自嘲するように、重ねて笑う。
がむしゃらに走り続けたのはその先に早くたどり着きたいという想いに加えて、今にも後ろから、崩れていく足場が迫ってきそうだと思ったから。

まさかトラックが崩れるなんてこと、ありはしないのに。
(-97) 2021/11/08(Mon) 17:51:38

【秘】 未完の英雄 御旗栄悠 → 風雪 世良健人


「ただ、好いてもらえることに胸を張るのはまだ難しいかもしれません。

 でもやっぱり、俺がやったことで、何かを見返したり……好きな誰かが何かを見つけられたら。この上なく嬉しいと思う」

漠然とした未来への希望は、
同じく漠然としたものへの期待ではなく、周りの人との信頼から来るものなら。
ゆっくりそれに駆けてみたっていい。

「どういたしまして」

だからこれからは、打ちのめされた自分が肯定されることを許してあげようかな、なんて思った。
(-98) 2021/11/08(Mon) 17:58:59

【人】 牛丸紗優

>>30 柏倉

「先輩、お友達の方ですか?
なら……気をつけてと伝えてもらってもいいですか。
無理矢理飲まされるなんてことになれば、警察沙汰もありえますからね」

人違いをされるくらいだからきょうぬま先輩は女子生徒に違いない。
牛丸はそう思っていた。

「いいこと、いいことか。
思いを言葉にするのって、大変だけどいいことですもんね。
がんばって書いてみます」

原稿用紙を受け取って一礼をし、生徒会室を後にする。
やさしい副会長さんだったなあ。
話したことなかったけど、生徒会って勝手に怖がってただけで、やさしいところなのかもなあ。
そう思いながら。
(31) 2021/11/08(Mon) 18:22:37

【人】 風紀委員 普川 尚久

>> 拝啓・柏倉陸玖様
 
“屋上に行こうぜ”


久しぶりにきれた風紀委員ではない普川尚久に呼び出されたのは副会長ではなく柏倉陸玖であり、更には自室でもないと言う事から余程のキレ具合が──大体普川は素の表情は素直なので、素でこんな顔してる時点で──色々と聳え立つような圧を感じる。

「お前と一緒になる前に言っておきたい事がある」


そして実際にかなり厳しい話と本音の連打が繰り広げられ──

時は遡り、期待とか決めちゃった俺達であったが、そう。
二人で色々決めたのはなんと鍋パよりも前日である。
つまるところ冷静になって「あれ?」と2年生時代からの事を考える時間は多大に用意され、しかしながら事件の鎮静化までは黙って置いたのだ。

そうして数日間掛けて気付いた
相手の手落ちと抱いた感情を正しく等しく鈍かろうが分かりやすいように理論的に出力し、コマンド連打で叩きつけた後、
ただ仁王立ちで不動で見下ろして(見つめて)いる──
(32) 2021/11/08(Mon) 18:45:58

【独】 朝日元親




「​──​──ずるい人ですね、本当に」


(-99) 2021/11/08(Mon) 20:54:14

【秘】 朝日元親 → 朧げな遮光 守屋陽菜

音にならない声で、僕は何事か呟いた。
聞いたのは僕なのに、聞き返すなんて有りかよ。
そんなに僕の言葉で聞きたいのか。
変わり者はどっちだよ。

「……なら、甘えますよ。幾らでも。
 先輩が飽きるまでなんて、もう言いません。
 先輩が言ったんですからね。知りませんよ、僕は」

図に乗るとも言った。
それなのにどうして欲しいか聞いてきたのは先輩の方だ。

そうでなくてもそもそもだ。
先輩が僕なんかに構うから。
僕は地味に目立たず華もなく、滞りなく学生生活を終えれればそれで良かったのに。

そんな日々が、日常当たり前になってしまったのも。
いなくなると寂しいと思ってしまうのも。
僕がこうして図に乗るのも。
​全部全部、先輩のせいだ。

「僕が飽きるまで、傍に居てもらいます。
 一応添えとくと、ハイエナって執拗いんですよ。
 覚悟してくださいね。先輩が言い出したんですから」

嫌いな異能だけど、この異能は先輩の役に立つ。
それにだけは感謝を覚えていた僕だけど、今この時ばかりはその異能を盾にする。言い訳に使う。
(-100) 2021/11/08(Mon) 20:54:35

【神】 綴り手 柏倉陸玖

>>G13 生徒会室

「悪くないかもな、口止め肉。
 とは言っても、我が校には随分食いしん坊が多いようだし
 そうなると人が殺到して、却って収拾が付かないかもなあ」

職務の外では、随分軽い調子でたられば話に乗じるもので。
互いに建設的とは程遠い、詮無い話とわかっているからこそ。
だからこそ、何処までも無責任に胡乱な話を転がして行く。
どちらかと言えば、こちらの方が素に近いのだろう。

そうして不意に浮いた話を振られれば、一拍の間を置いた後。
(G15) 2021/11/08(Mon) 21:58:01

【神】 綴り手 柏倉陸玖

>>G13 生徒会室

「はは、彼女なんて可愛いものじゃないな」

一度喰らい付けば、文字通り命に換えても離そうとしない。
あれは執念深い"狼"だよ。
声色は呆れ半分、それでも随分と機嫌良さげに呟いて。

「それで?そう言うそっちはどうなのさ」

お返しとばかりにそう問い返す。
とはいえ、このお喋りで反省文の執筆が滞るのは頂けない。
それを盾に追及を躱すのであれば、勿論見逃そうとも。

そんな児戯のようで他愛無い、
けれど穏やかで、かけがえのない、暮れのひととき。
この先、それぞれの行く道が、きっと暗いものではないのだと。
今までより、ほんの少し、前を向いて歩く事ができるのだと。
そう"盲信"するくらいなら、尠くも罰は当たらないのだと思う。

なんて、とりとめのない事を考える間にも
夏に比べ、随分短くなった日は暮れていく。
(G16) 2021/11/08(Mon) 21:58:43

【神】 綴り手 柏倉陸玖

>>G6 >>G12 >>G14 寮の自室

「うん、なんも間違えてないですね。
 間違えてるどころかお前宛だよ普川。
 可愛い後輩からの気遣いくらい素直に受け取りなさい」

この男、今は概ね後輩の味方らしい。
だもんで平然と同室の男の背中を刺した。一般論という刃で。

「という事で入室を許可します。
 そもそも好きな時に来て良いって言ったの俺ですし」

許可するとは言っても加勢しに来る様子は無い。
暢気にドアを挟んだ攻防を傍観している。薄情者。
(G17) 2021/11/08(Mon) 22:03:55

【人】 綴り手 柏倉陸玖

>>32 敬具 普川尚久殿

俺が悪かったって……


一方の柏倉は、正座していた。

だってそれはなんか、しょうがないじゃん。
あの頃は精神的にも参ってただろお互いに。
信じたくても信じられない事って、あるじゃん。

日頃よく回る口は見る影も無く。
そんな言い訳じみた、というより言い訳そのものは
言わなかったというか言えなかったというか。
物凄い圧を抜きにしても、明確に論理立てて言語化された手前
全面的に自分に非がある事は認めざるを得ないわけで。

幾ら柏倉陸玖という人間のプライドが呆れ返る程高いとしても。
自らの非を認めないよりは、認めて改善していく事を選ぶ方が
よっぽど建設的だと理解してはいる。できない時は開き直るが。
であるからして、言われた事は改善していく、つもりはある。
隣を離れないと宣言した人間の言う事であれば尚の事。

「それも含めてこれからに期待して頂けませんかね…」

方や仁王立ち、方や正座の最高学年が二人。
なんとも言えない光景が、屋上にある。
(33) 2021/11/08(Mon) 22:49:31

【人】 鏡沼 創

>>31 牛丸
生徒会室を出た後、あなたにとって都合のいいタイミングで。
唐突に、その男は声を掛けて来るだろう。
あなたのふわふわとした認識に沿って存在してしまうと
女子生徒になってしまいかねない為、直接足を運んでいる。

「牛丸紗優サン、でお間違いねぇですかね?
 僕は、2-Aの鏡沼創って言いやがるんですが。
 謝罪と、あと事情の説明に来た次第なんですが
 必要でやがりますかね?」

あなたとは似ても似つかない、眼鏡の優男だ。
普通に考えれば見間違えらる筈も無いが、男はそう名乗った。

「……と言っても、語る程の事情でもねぇんですが。
 例の薬飲まされそうな気配がしやがったもんですから、
 万が一を考えて、近くに居たアンタに身代わりになって
 もらっちまったってだけなんですよ。
 あれの効果が、異能の変質や強化でやがるんでしたら
 僕は、絶対に飲む訳にいかねぇなって思ってましたんで。
 危ねぇ事になっちまいそうだったら、割って入るつもりは
 一応ありやがったんですが……アンタを危険に晒しちまった
 事にゃ違いねぇですから。本当に申し訳ねぇです」

胡散臭い笑顔に、ふざけた口調。
鏡沼自身も、信じてもらえるとは思ってない。
ただ、嘘偽りなく正直に事情を説明し、謝罪を述べた。
(34) 2021/11/09(Tue) 3:20:25

【秘】 朧げな遮光 守屋陽菜 → 風雪 世良健人

「おう、良かったなぁ……お互いに
 そう思えたんなら、きっと大丈夫
 ……やっぱ、君なら心配はいらなかったようだ」

なりたい者も、そのための道を歩むことも、
全部わかっていたのだろうから。
躓いた先でも、誰かが引っ張ってくれることも知った。
そう、お互いに。

「────世良、正直さぁ
 私、あんたのこと……あんた達のこと羨ましいと思ってた
 双子で、一年生の頃から噂をよく聞いてて
 一人抱えるような悩みはないんじゃないかって
 ……すっげー眩しかった」

「けど、そうじゃないんだよなぁ
 世良も私も同じだ……なんか、安心したわ
 ……おかげで世良のこと、より好きになれた」

陽が傾いてきたからか、二人きりだったからか、
女は、これまでの抱えた感情を打ち明けた。
憧憬だったり、羨望だったり、そんな複雑な感情を。
そうして、遠くに見ていたから気付かなかったのだろう。
君も、一人の男の子だった。

「……頑張れよぉ
 私も、あんたに負けないように頑張るからよ」

なんでもなかったように、送り出す。
気持ちを言葉にするのは難しいと、耳まで陽に染まった。
(-101) 2021/11/09(Tue) 3:46:22

【神】 風紀委員 普川 尚久

>>G14 >>G17 シオン 柏倉

「頼んでない!労わりならむしろその圧は逆効果だろ!?」


「何で俺なのかさっぱりわからねえから困惑くらいするわ!
つーか他人事してるけどこれ普通にお前も対象内じゃないの?
対象内じゃないとこの五重塔は制圧できねぇけど?」

幾ら大食いと言っても限度はある。
閉められない扉。
同室者は完全に相手の味方に見えて中立気取り。思わず蹴りたくなったが、どっちにしろそのためには開城は必須。

「……はぁ。面白い話、できんよ」

「代わりに条件としてそこの馬鹿も連れて来て」

諦めた。無血開城が行われた。

ひとりだったら追い返すか、せめて場所を変えたのだが。
頼んではないのは事実だが、だからといって放っぽりだすのもあれだし。
(G18) 2021/11/09(Tue) 4:19:35

【秘】 朧げな遮光 守屋陽菜 → 朝日元親

「飽きるまで傍に、かぁ…………────」

ようやく出てきた要望に、
なんだそんなものかと頷きかけて止まる。思考する。

ん?

         ・・・・・・
えっと……つまり、そういうこと?
…………
本気か朝日!?

そんなことはないと結論付けたがる頭が、煮立っていく。
簡単に、朱く、気持ちを露わにしていく。

「──…………
へぁ
ちょ
、ちょっと待って欲しい!
 ……い、一度考え直して!?」

もっといい相手がいるだろうに!
そんな、可愛くない主張を絞り出す。

動揺する頭に呼応するよう、少女はぼやけていく。
まるで頼れる先輩らしくない、ただの女の子。
(-102) 2021/11/09(Tue) 4:21:20

【人】 風紀委員 普川 尚久

>>33 柏倉

「本当にわかってる?どこが悪かったか理解してるか?
“悪いとは思うけど改善点はさっぱりわからないです”と
考えてたりしてない?ねえ大丈夫?俺本当に期待していい?」

めちゃくちゃに面倒臭い女みたいな返しだが、
そもそもそっちの返しも浮気バレした彼氏か?

まあ、しょうがないのだってわかるよ。
俺もお前も参りまくってぐっちゃぐちゃだったよもう。
信じられないってのもわかんなくはないけどさあ。
これ程共感を示し合えたのに先に置いていったのはどちら様?ねえねえどの口?置いていくって?俺が?バカお前以下略

と、置いていく以外にも面倒臭い男を無限に拗らせているが、
相手も面倒草男の極みな上に我儘許可されたので言っている。

とは言え、実は素直に反省されたので既に内心毒気を抜かれて「次は気をつけろよな」なんて言いかねないのだが、
そもそもそんな感じを今までしてたからこうなったのでは?
と言う事に気づいたので、いつもよりも数倍マシで少し頑張っております。
ってやってる時点で基本的にこの男、やはり根が他者に甘い。


正座している副会長を見下ろす仁王立ちの風紀委員。
間違いなくやばいのだが、今はただの野郎2人なので問題ありません。
(35) 2021/11/09(Tue) 5:07:33

【秘】 人魚姫 透 静 → 鏡沼 創

……どこかの休憩時間、ぽん、と前触れなく、
透明な袋へ梱包されたクッキーの写真が送られてくる。

『あげたい』『学校終わったらとか、会えそう?』
『二人分あるから、その片方』
箱を持った犬のスタンプも出しつつ。

『あまり人が居ないとこがいい』
『あるかわかんないけど』
(-103) 2021/11/09(Tue) 5:33:25

【人】 綴り手 柏倉陸玖

>>35 普川

え……
まあ、うん
 とりあえず全部決め付けて掛かって一人で自己完結する前に
 お前に相談すればいいんだろ……
多分


多分とさえ言わなければ恐らくまだ格好が付いたものを。

そして問題はそれだけではない気がするが、まあそれはそれ。
何事もできる事から片付けて行くしか無いだろう。
追及されればそんな現実的なんだか言い逃れなんだか
なんとも言えない返答を一つ。

よくよく考えてもみれば以前はお互いしか頼れなかったわけで。
それがある時期を境に独り立ちしてしまった、となれば
ある意味ではしてたのかもしれない。浮気。
浮気というよりこちらが勝手に離れて行っただけだが。
もっと悪い。

「とりあえず今はわかった、つもりで居るし。
 お前がわかってないと思ったらその時は指摘して欲しい。
 そういう約束だったろ、あの時も…」

だから今この場はそろそろ勘弁して欲しい。
これ以上は足がヤバいかもしれない。そう目で訴え掛けた。

「普川〜……」

ダメ押し。
(36) 2021/11/09(Tue) 7:39:21

【神】 俺 シオン・グレイヴズ

>>G18 >>G17 普川・柏倉
「そんな、顔見知りの先輩がなんか隠れてこそこそ何かしてて、そのこそこそのせいでやること更に増やしてるってコト、知っちゃったらもう
ちょっかい……
いや労らずにはいられませんて。

色々と
聞こえちゃった
んで……もう
顔見るだけでも面白い
くらいなんで自信持ってくれていいすよ。

ではお邪魔しまーす。優しい先輩たちで嬉しい。そこの馬鹿氏もお呼ばれしましたから一緒に食べましょうね」

ずんずんと部屋へ侵入を果たした後輩。
手頃な机に五重の塔を広げていくだろう。

中身は普川が前に食べたものと、あまり変わらない。冷凍食品の中にちらほら手作りらしい卵焼き等がちょっとあるくらいのお弁当。
(G19) 2021/11/09(Tue) 8:40:44
(a32) 2021/11/09(Tue) 8:41:01

【秘】 朝日元親 → 朧げな遮光 守屋陽菜

「​もう遅いですよ、先輩。
 逃げるつもりなら、止めませんけど」

精々自分の行いと発言を悔いたらいい。
僕、性格悪いんですよ。

「まあ、逃げたところで追いかけますけど」

椅子を少し寄せる。
紅く染った頬に手を伸ばした。
そうしたいと思った。

「あと」

僕は囁くように、顔を寄せる。
逃げるなら、今のうちだ。

「先輩は、可愛いですよ」

普段の姿が嘘みたいに萎れるのを見てそう思う。
そしてまた、事も無げに。僕は唇を寄せる。
もし先輩が逃げるなら、今は見逃してあげる。
これは人名救助じゃないからね。
そうしたいと思ったから、僕がやるだけだ。
(-104) 2021/11/09(Tue) 10:12:22

【人】 牛丸紗優

>>34 鏡沼

「お間違いないですよ。
謝罪はひとまずおいておくとして、事情からまず聞きたいですけど」

牛丸はあなたの話をふんふんと頷きながら聞く。
この期に及んで嘘をつく理由が思いつかなかったので、きっと言われたことをそのまま信じている。

「身代わり、ね。
あの人違いは先輩の異能ってことで合ってますか?
さすがに先輩と間違えられるような格好してませんもんね。

……あー、えっと、それ以上の謝罪は必要ないですよ。
最近の暴走騒ぎ、おかしいですもん。
無理矢理飲まされそうになったわけでもなし、受け取っちゃった薬はちゃんと生徒会に提出してお咎めなしでした。
平和に解決してよかったね、ってことにしましょう?」

実際に危害を加えられていたとしたら、この程度では済まなかったかもしれない。
でも、可能性があっただけだ。そうはならなかった。
ならそれでいい、と牛丸は思っている。
(37) 2021/11/09(Tue) 12:32:38

【秘】 朧げな遮光 守屋陽菜 → 朝日元親

「──逃げ、る、……つもりはないけどっ」

ないけども……。
触れる指に、近付く顔に、身が硬直してしまう。
逃げられる気もしない。

〜〜〜〜〜!!??

 
まって朝日!?


心の準備がと悲鳴をあげるが、現実は無情である。
迫る君がちゃんと男の子だったから、きゅっと唇を噤む。
そうして、君を受け入れる。

「──────


下手くそな呼吸が漏れる。
それが自分のものだと届くから、余計に恥ずかしくて……。
一番に近い君が直視できない、目を瞑ってしまう。

触れあった時間は一瞬だけだったかもしれない。
だけど、感じた時間はとても永くて。
離れてしまった瞬間から、口を押えて顔を逸らす。
触れるすべてが熱い。……視線が君の口元に注がれる。

「………………
ずるいぞ朝日

 ……
お前だけ
隠してるの!


不公平だと、子供の駄々を。
そっと、長く覆われた前髪へと手を伸ばす。
……直視してしまった後のことは考えない。
(-105) 2021/11/09(Tue) 15:31:05

【神】 綴り手 柏倉陸玖

>>G18 >>G19 寮の自室

顔見るだけでも面白いってよ、普川。


やっぱりしれっと他人事にした。
とはいえ自ら面倒事を増やすような事だとは理解した上で。
自分がそれを断らなかったのもまあ、自己責任であるため。
他人事ではないとわかった上で、他人事のように言っている。

より悪い。

「はいはい、喜んでご一緒させて頂きますよ。
 なんか飲み物、お茶でいいか…」

傍観者の馬鹿が仲間に加わった。加わったついでに
広げられた元・五重の塔の周りに三人分のお茶が添えられた。
何も特別気の利いたものでもなし、ただのペットボトルのお茶。
寮暮らしの学生なんてそんなものです。
(G20) 2021/11/09(Tue) 17:04:37

【人】 風紀委員 普川 尚久

>>36 柏倉

「そこは言い切れよ。お前副会長してる時“多分”って言ってくる奴いたら暗に警戒するだろぉ……あーはいはいはい」

これは委員系役職あるある話らしい。

とは言え、当然追求した上で帰ってきた返答を聞けば溜息を一つ。間違っている訳ではないし、出来る事から片付けていく。建設的で非常にいい。これが柏倉じゃなければもっと素直にとらえられたのだが、と言うのがあるのは置いといて。

あとやっぱり浮気以上の悪では?もう少し正座する?
何か気付いた顔をして、スッ……っと正座してる足をそっと足で触れてみた。靴でではしませんよさすがに。

「まあ全部素直に汲んでくれた様だし、この程度で。
 ところでこれ見て、ほれ」

痺れたか痺れてないかはさておき、いずれにせよ立ち上がらないと足も痛いだろうと手を差し出そうとする。それとついでに一枚の紙を見せて来た。

『役職休暇申請受理証明書』と、初めて作ったような謎の名前の証明書と、中にくどくど書かれているが端的に言うなら
「風紀委員と生徒会の休み」
をもぎ取ってきたらしい。具体的には(5)1d6+1日分。もうこの時期なので授業時間も少ないし、ほぼ休みと同義だろう。

「例の“報酬”何も決めてなかったから。お前も分もついでに休み取ってやったぞ。どっか遊びに行こうぜ」
(38) 2021/11/09(Tue) 19:23:06
普川 尚久は、有能なので6日もl休みもぎ取ったが?とドヤ顔した。
(a33) 2021/11/09(Tue) 19:23:31

普川 尚久は、「あと俺宛ての反省文は個別に書いて」と要求した。
(a34) 2021/11/09(Tue) 19:26:12

【秘】 朝日元親 → 朧げな遮光 守屋陽菜

ほんの一瞬、先輩の唇に触れる。
顔を離すと目を閉じた先輩が居た。
ほら、先輩は可愛いんですよ。言った通りでしょう?

「先輩にはずるさじゃ敵いませんよ」

僕の口許は笑んでいた。
ご馳走様とばかり、自分の唇を舌で湿らせる。
百獣の王の天敵足り得る僕は、獲物を前に余裕の姿でそこに在る。

先輩の手が前髪に触れる。
眩しげに細めた僕の目が露わになる。
その目は真っ直ぐに、守屋先輩を見ている。

ほんの少しくらいは頬も熱いかもしれない。
そんな事を気に留める余裕もないくらい、今はただ嬉しい。
眼鏡を外すだけで僕の視界から逃れることが出来る先輩が、そうせずそこに居てくれることが、とても嬉しい。

「別に隠しやしませんよ。
 今僕が何考えてるか、全部口にしてもいいですけど。
 どうします?」

そういえば、分かりにくいとも言われていた。
これでも思っていることは、口から出している方だけど。

今はきっと態度にも出ている。
先輩を見る僕の目は、あの人同じで柔らかい。
(-106) 2021/11/09(Tue) 19:57:58

【秘】 風雪 世良健人 → 未完の英雄 御旗栄悠

>>-97 >>-98

「望んだだけ叶えばそれはうれしいけれど、そうはいかないし、
 叶える方法だってひとつきりじゃないから……そういう風に、考えたいかな。
 なんだろうな……やっぱり、考え方とか意識の問題だから、不意に襲う不安には弱いよ。
 でも、どこかで立ち直るきっかけがつかめれば、誰かの手も取れるし、伸ばせるから」

こうあれかしと胸に誓うだけで解決したりはしないから、それはあくまで心がけに尽きる。
向かい来る嵐には何も意味がないのかも知れない。
それでも、折れてしまうことを自分にも、誰かにも、望んだりはしないから。

「きっとそれでいいんだ。こうあろうと決めても、思い通りにならないことは多いから。
 だから、こうありたいと目指すくらいで、ちょうどいい。
 それだけでも、歩く足は軽くなるんじゃないかな」

身を削るように走り続けるのをやめても、足を痛めてしまわないように。
まだ大人になるまでのいくらの猶予を持つ自分が、相手が、希望を持てるなら。

(-107) 2021/11/09(Tue) 20:44:57

【秘】 風雪 世良健人 → 未完の英雄 御旗栄悠

>>-97 >>-98

「……御旗は偉いよ。
 まわりがついているから、なんてのに賭けるのは怖い。
 まわりを見る余裕も、受け入れる勇気も、ちゃんと持ってるのは、えらい」

ぽす、と手のひらの重みが掛かりすぎてしまわないように、側頭部に手を寄せた。
自分の言葉を受け取ってくれたように、待つというのを承諾してくれたように。
自分だって、たすけられたものは多くあったから。

「おやすみ。体育祭も、無理しないようにな」
(-108) 2021/11/09(Tue) 20:48:11

【秘】 朧げな遮光 守屋陽菜 → 朝日元親

見つめた先で覗く舌、笑む口元。
味わうような素振りに……、今初めて君の異能を思い知った。
余裕すら感じるその仕草が悔しい。

前髪を分けても、表に浮かぶ目は柔らかく。
真直ぐに、私を見据えていて。
それがまた、私を縛る。そんな顔で見るなよ。
よそ見出来なくなるだろ……。

「────────」

眼鏡の奥、確かに透き通った瞳が。
君を見つめて、しばらく。
────熱く固まった唇が、ようやく言葉を繕う。

「────…………
じゃあ
お願いします
……」
(-109) 2021/11/09(Tue) 20:48:54

【人】 綴り手 柏倉陸玖

>>38 普川

「多分って言わなくても警戒するよ正直」

人間不信?


というのは冗談としても。
言うなれば、万が一の時を考慮しているだけ、ではある。
常に万が一を考慮する時点でかなり悲観的なのは、そう。
これが柏倉じゃなければというのも、まあそう。

そうして足を触られれば、少し嫌そうな顔をした。
正座中、逃げ場が無いため。とはいえ騒ぎ立てるわけでもなし。
実際痺れてるのか痺れてないのかは悟らせてくれない男。

「う、マジで足キッツい……
 
6日も?
それ大丈夫なのか?色々と…」

そうは言っても書面を見れば流石に困惑した。
生徒会も風紀委員も全体的に忙殺されていたわけだし、
暫くは大半の職務を学園側がカバーする程度の義理はある筈で。
流石に学園側にもそれくらいの温情はあったのか。

ともあれ手を借りて立ち上がる事はできたので、良し。
何やらぶつくさ言ってはいるけども。

「まあいいや。反省文も…まあ、後から考えるとして。
 どっかってお前、何処行きたいの。
 そっちで決めていいよ、折角もぎ取って来た休みなんだし」
(39) 2021/11/09(Tue) 22:21:38
柏倉陸玖は、反省文の文面を考えるのは一旦後回し。
(a35) 2021/11/09(Tue) 22:22:26

【秘】 朝日元親 → 朧げな遮光 守屋陽菜

「​──​──はい、では」

僕の口調は普段と変わらない。
淡々として、そういう所がきっと先輩が言う『分かりにくい』ところだ。

だけど目だけは柔らかく細められている。
一心に先輩に向けられている。

「まずそうやって僕の言葉を聞こうとしてくれること。
 ありがとうございます。嬉しいですよ。
 また図に乗りそうですけど、それは先輩が悪いので仕方ありませんね」

「ああ、勿論先輩にとって僕がただ気の掛かる後輩だってことは知ってますよ。
 ただだからといって逃がすつもりはないだけです。
 1度逃がすと先輩、直ぐに見失ってしまいますから。
 探す方も案外大変ですし、なら、こうして​──」

前髪に触る先輩の手に僕は触れる。
軽く握るように結ぶ。

「捕まえておいた方が、安全でしょう?
 つまり放っておけないんですよね、先輩のこと。
 捕まえておかないとって気にさせる。
 ……あ、まだ聞きますか?」

そろそろ下校の時間ですけど。
そう思った事だけは、言わずにいた。
(-110) 2021/11/09(Tue) 22:40:09

【神】 風紀委員 普川 尚久

>>G19 >>G20 シオン・柏倉

「うるさい薬突っ込みますよ。
 あとお前も含まれてんだよ面白顔の馬鹿氏がよぉ。


 ……?は?聞こえる?何が?」

もう持ってない。後敬語に戻った。
ついでに聞かれて困るような事、はてあったか?

疑問符を浮かべつつも、この男2人なので綺麗目の部屋だ。机も容易に塔は解体されて行く。2回目なので遠慮なく箸を取った。箸がないならさすがに3人分の箸くらいはあるので出てくる。

「初日に貰った時とそちら全く変わってませんねほんとに」

中身も態度も、全体的に色々と。
(G21) 2021/11/09(Tue) 23:23:21

【人】 風紀委員 普川 尚久

>>39 柏倉

「足がきついのは自業自得ですぅ。
大丈夫じゃないのに出して来たら本気で救いようのない学園だろ。まあそれこそ忙殺された原因の報酬なんだし、当然の様に享受していいだろ」

別の某若井氏は芸大の推薦だったか。
通るといいなとぼんやり思いつつ。自分達が行く大学は余り推薦と言う系統でもないし、休暇くらいが一番良いだろうという判断だ。それこそこの疲弊っぷりだと受かる大学受からなくなる。

「行きたい所って言われると幾らでもあるけど。そもそも6日もあるなら海外旅行でも行かねえ限り全部回れんじゃねぇの?」

とは言え提案を出せと言われれば考える。そもそも相手は食の好みと言い、割と無難な好きが多すぎる。大体どこか行きたがるなら自分なので遠慮も何もなく決める方が早い。

「まあ息抜きなら“いかにも”ってとこ行く方がいいんだよな。
それこそ水族館とか。6日間は行かねぇけど。

あ、
オープンキャンパス
6日の中に日程あったわ。これ今の内行っとかないと今度行けないとマズい……そういやシャーペンの試し書きしようと文具屋行きたかったな。テレビの台座壊れかけてたから家具見に行きたいし、大型モールにでも寄って……あ、ビデオ屋行ってブルーレイ借りまくるとか。映画館行くより寮で転がって見てる方が気楽だろ。菓子を買い込むか。お前箸でポテチ食ってんの死ぬほど気になるから薬飲んだ後の夜見ようぜ。素手で行けるだろ」


長い長い長い。多忙の極みでどんだけ行けてなかったんだと言うくらいスラスラ出てくる。そもそも一人でいいだろう要件も幾つかあるし、一つ休暇として変なのが混ざってるが重要なのでいれてあります。

つまりは一緒に行くつもりどころか、むしろ行って当然と言う顔をしている。
(40) 2021/11/09(Tue) 23:42:35

【神】 俺 シオン・グレイヴズ

>>G20 >>G21 普川・柏倉

「漫才コンビだったんすね。見ても聞いてても面白いな、遊びに来てよかった。あ、お茶ありがとうございます」
変わりない弁当の変わりない中身を食しながら眺。

「薬なら先日もうつっこまれましたよ、学校には発熱で休みますって電話したんで問題なしっす。そん時すね、色々と聞こえてたのは。
死ぬ
つってたの覚えてますよ。かわいそうに。前髪後退してません? 持ってきてますよ、育毛剤」

トン!(ポケットに入れていた育毛剤を机に置く音)
(G22) 2021/11/09(Tue) 23:54:29

【人】 綴り手 柏倉陸玖

>>40 普川

「なんかもうこの学園の運営側に期待できなくて……」

やっぱり人間不信なのかもしれない。
冗談はさておき、ここは腐っても天下の稲生学園。
これ以上ボロを出すような事はせず、"上手くやる"のだろう。
そんな確信じみた思いも、確かにあるわけで。

多い多い多い。

 そこまで行くともうリストアップして欲しい。
 とりあえず買い物が先だろうけど、日程も後で教えて…」

あと箸で食べるのは別におかしくも何とも無いだろ。
そんな抗議をしながらもう少し先の休暇に想いを馳せる。
暫しの暇を二人で過ごす事は、暗黙の了解じみていて。
であればやはり、置いて行かれるなど杞憂だったのだろうけど。

その事を実感をもって理解するのは、恐らくはまだ先の事。
反省文を認めるのも、もう少しだけ後の事になりそうだ。

先ずは目前に迫った体育祭に注力しなければ。
自分達がこれだけあれこれ手を尽くし、奔走したのだから。
今年の体育祭も、きっと上手く行くだろう。
(41) 2021/11/10(Wed) 2:05:48
柏倉陸玖は、そんな淡い期待を持つくらいは、きっと。
(a36) 2021/11/10(Wed) 2:06:51

【神】 綴り手 柏倉陸玖

>>G21 >>G22 寮の自室

「面白顔の馬鹿と馬鹿やってたのは何処の誰だよ。
 馬鹿やってる、を通り越して
 どうも今は漫才やってるらしいですけどね俺達」

漫才コンビだったらしい。知らなかった。
素知らぬ顔で後輩謹製技術の進歩フル活用弁当をつつく。
最近の冷食は美味しいので、美味しい。

「うわぁ、本当に節操無いなぁ例の薬の被験者選び…
 まあ正直、これだけ多種多様な異能の集まる場所で
 たとえ些細な事一つでも、それを拾う目や耳が無い訳も無く。
 それも異能次第ではありますけど。」

件の薬によって起きた騒動の一つを鎮めたのは見ていたけれど
さて、この後輩の異能とは何だっただろう。

まあ、知った所で面倒な感情に支配されるのがオチだろうな。
ここはポケットから出てきたものに話題を逸らしておこう。

「ははは、
いいじゃん育毛剤。
貰っておいたら?」
(G23) 2021/11/10(Wed) 2:27:06

【秘】 鏡沼 創 → 人魚姫 透 静

送られて来た写真と文面に、軽く目を瞬く。
どう見ても手作りのそれだ。
騒動は一段落したのだから、薬を警戒する必要は無いとして。
自分にあげたいという意図を、鏡沼は今一つ掴み切れずにいる。

『ええ、勿論会えちまいますよ』
『二人分あるって、誰かから貰いやがったんです?』

こういう時に、送れる様なスタンプの持ち合わせは無いから
簡素な文章が続いてしまう。
やはり、何か買うべきだろうと思いつつ。

『そういう事なら、校舎裏で構わねぇですかね?』
『放課後なら、そんな人も居ねぇと思いますんで』

自分が喫煙する時によく使っている場所を指定する。
自分自身の臭いや姿は、異能で幾らでも誤魔化しが効くけれど
それ以外は残ってしまう為、屋外で人目に付かない場所を
選んではいる心算だ。これでも。
(-111) 2021/11/10(Wed) 3:09:16

【人】 鏡沼 創

>>37 牛丸
「ええ、僕の異能で間違いねぇですよ。
 と言っても、アンタに何かしちまった訳じゃねぇです。
 僕の異能ってのが
 『脳に干渉して“鏡沼創”という存在の認識を書き換える』         
 ってやつでやがるんですよね。これ使って、向こうサンに
 アンタを僕だと思い込ませちまったってだけなんで。
 ……ま、コイツがちと厄介な代物で、ロクに制御出来てねぇ
 ですから、飲む訳にいかねぇ感じでやがったんですよね」

どう厄介かは、今説明せずとも、その内わかるに違いない。
こうして自分の存在を知ってしまったからには、あなたも
これからあちこちで居たり増えたり消えたりする“鏡沼創”を
見る事になるのだろうから。

「そう言ってくれると、非常に有難てぇです。
 アンタが下手に揉めたり、軽率に飲んだりする様な人じゃ
 なかったお陰でやがりますから。
 本当に、感謝しねぇといけねぇですね。
 お礼って訳じゃねぇですが、もし何か困った事があったら
 そん時は、居て欲しいと思ってくれりゃ現れちまいますし
 僕に出来る事でしたら力になっちまいますよ」

最悪の可能性を回避出来たのは、相手があなただったからだ。
この場面で、それでいいと思ってくれる人は多くはない。
だから、出来る限りの感謝を示す。せめてもの償いに。
(42) 2021/11/10(Wed) 3:42:52

【人】 風紀委員 普川 尚久

>>G22 >>G23 シオン・柏倉

「突っ込まれてたんだ……そういや休んでたけど君もそうだったの。あの日はねぇ俺達もうてんてこまいでねぇ……」

弁当を相変わらず遠慮もなく、もといこれは遠慮してたら日が暮れかねない。普通にサクサク食べていくが、突然置かれた育毛剤にスッ転びかけた。

「死は死ですよ悪かったですねぇ。本気で死ぬと思っ──
いや何でナチュラルに育毛剤持ってんの?わざわざ買った訳?」

「あとうるせえぞ柏倉お前の箸奪って素手で食わさせるぞ」


育毛剤を睨みつけていたが、暫く見て手に取ってみる。
使い方を確認して蓋を開けてみた。

→ランダムダイス:[シオンにとりあえず育毛剤をぶっかけてみる。]
(43) 2021/11/10(Wed) 3:49:37
普川 尚久は、今は女子の姿だろうと容赦なくシオンに育毛剤をかけた。
(a37) 2021/11/10(Wed) 3:50:28

【神】 風紀委員 普川 尚久

>>43 >>a37
/* そして神窓にし忘れたんですねぇ
(G24) 2021/11/10(Wed) 3:53:22

【人】 風紀委員 普川 尚久

>>41 柏倉

「この程度の案件で多いとは軟弱な……
もっと普段は多くの案件をお抱えなさってるでしょう?」

言いつつもリストと日程を上げた方が効率は良いので承諾した。
その辺りは基本的にやはりこの二人、効率厨の気がややある。

もとい、こう見てて2人揃って元体育会系だった為か、
ゴロゴロ寝るという選択も当然の様に除外されており、
更には二人で過ごす事が当然なのに何か言及されない事も、

それらにツッコミが入らない時点で“似た者同士”だろう。
ただ箸で食べるのはやっぱり変だと思う。それはもう一回言った。


「まあさっき挙げたのは体育祭の後だからいいとして、と」

異能計測器を兼ねた時計を見る。
この関白に関白宣言をする謎の正座大会ために確保された時間は大分余裕があった。相手が素直に聞き入れてくれたから落ち着いてす終わったのもあるし、こちらが怒りで非常に長く時間を取ってしまったのもある。

「時間まだあるから、体育祭の前に一個だけ付き合えよ」

何処かと聞かれれば、“懐かしいとこ”と返した。
きっとそれだけで貴方なら場所の予想はつく。
(44) 2021/11/10(Wed) 4:20:19

【秘】 鏡沼 創 → 家庭科部 勢喜光樹

そう言えば近頃連絡してなかったな、とスマホを取り出した。
ここ数日で起きた変化があまりに大きく、さて何処からどう
説明すべきかと逡巡しつつ文字を打つ。

『調子はどうでやがります?
 同室にはなれたみてぇですし、関係の如何を問わねぇなら
 上手く行ったって事になりやがるんですかね?』

『ま、仮にアンタの中ではフラれちまった判定だったとしても
 僕も構ってやる訳にはいかなくなっちまったんですよね。
 増えるのはそりゃ出来ちまいますが、それでもです。
 何せ、僕みてぇなのを本気で欲しいって言ってくれる子が
 現れやがったんで。裏切れねぇでしょう、そんなの』

それは、今までの鏡沼からは出なかったであろう言葉だ。
初めて明確に、関係を拒んで。
 
悪 友

『ダチとしてなら、愚痴でも悩みでも、幾らでも聞いてやり
 やがりますんで。それで勘弁してもらえねぇですかね?』

あなたとは今のままの、この関係がいいのだと。
自己の意志で以て、初めて明確に示してみせた。

あなたが、それにどう返すのだとしても。
(-112) 2021/11/10(Wed) 4:20:35
鏡沼 創は、此処に居たい。
(a38) 2021/11/10(Wed) 4:20:47

【人】 風紀委員 普川 尚久

>>41 >>a36 柏倉

冬が近づくそこは、美しさとは程遠い
灰色の海
だった。

海水浴にも向かない、綺麗な砂浜とも言えずコンクリートブロックは転がる。
防波堤は苔生していて、映像で見るような“海”には程遠い。

ほど遠いからこそ、本当に辛い時にはここに来た。
ほど遠くあっても、海の冷たさはいつも変わりなかった。
俺達には。


「いつ来ても辛気臭いな、ここ」

最も綺麗なら、自転車程度で来れる距離の海だ。
学生がたむろわないはずがない。けれど、
真逆の方向にはもう少し綺麗な防波堤があるから、
“灰色”の方に来るのは余程のモノ好きくらいだ。昔から。

「進路さぁ、お前どうするか決めてる?」

何一つ、今までの自分の努力は振り返ってはくれなかった。
形一つ、影さえもなくそれは消えて行ってしまい、
あの日、あの頃の俺達はどこに居てもただ途方に暮れていた。

そんな場所で、もしかしたらを込めて、明日を語るのを。
お前は呆れるだろうか。それとも笑うだろうか。

でも、聞いてくれるなら俺はどれでも良いと思っている。
道はまだ続いていて、相手と同じ道を選ぶのは淡い期待か。
(45) 2021/11/10(Wed) 4:24:25

【秘】 人魚姫 透 静 → 鏡沼 創

『作ったの、オレ。創の分と自分の分。お礼、自分で作ってみたかった』
『校舎裏、いいよ。会ったら渡す』『割ともうすぐではあるけど』

メッセージに添えて送るのはコック帽を被った柴犬。
「……えっと」
次に"伝えておきたいこと"をどう書こう、と暫く考えてから、
再び文字で言葉を送っていく。

『あと、あの 一回接吻したやつ』
『人前でするのは、これからは だめ 大丈夫なとこなら、してもいい』

『嫌じゃないよ』『嫌じゃないんだけどさ』
『されたらオレおかしくなるから、なんか身体うまく動かないし 恥ずかしいから だからしてもいいけどだめ』
(-113) 2021/11/10(Wed) 5:19:19

【秘】 鏡沼 創 → 人魚姫 透 静

送られてきた言葉は、驚くに値するものだった。
趣味云々の話は確かにしてたけれど、まさか本当に自分の為に
作るだなんて、予想してなかったから。

『作ったんです? 静が?』
『そりゃ、絶対に受け取らねぇとですね』
『授業終わったら、待ってますんで』

終わったらと言いつつ、既に以降の授業をフケる気だった。
どうせ居ても居なくても居るのだから、騒がれる事も無い。
出欠はGPSで管理されてるので、流石にバレるにしろ。

校舎から出ようとした所で、通知に気付く。
続きがあるのかと開き、思わず口元を押さえた。

「……人が居ねぇ所がって、そういう意味でやがります?」

これじゃ、期待してると捉えられても仕方ねぇでしょうに。
そんな事を思いつつ、自分にはほぼ無い恥という意識を持つ
あなたを可愛らしく思う。
(自分に関する事なら何だって書き換えて“無かった事”に
 出来てしまうのだから、鏡沼に恥なんてあろう筈もない)

『ええ、承知しやがりましたよ』
『人前じゃなきゃ、構わねぇんですね』

そう返信を打ちながら「会いたい」と思ってしまってる自分に
気付き、慌てて行ってしまわない様に気を引き締める。
……これは、近い内に柏倉先輩に泣き付いて、異能をちゃんと
制御する方法を身に着けざるを得なくなるかもしれない。
(-114) 2021/11/10(Wed) 5:57:20

【秘】 鏡沼 創 → 人魚姫 透 静

応急処置として、あなたが来るまで一服して待つ事に決めた。
場には臭いが残ってしまうだろうが、自分からはしなければ
どうとでも誤魔化せるだろう。
(-115) 2021/11/10(Wed) 5:57:53
鏡沼 創は、柏倉陸玖にその内頼る事になるだろう。
(a39) 2021/11/10(Wed) 6:03:55

【秘】 人魚姫 透 静 → 鏡沼 創

『うん』
返答はそれだけ、続けてメッセージが送られてくることはなく。

貴方が校舎から出て待っていれば、少し経ってから、
未だ放課後からはある程度早い時間に青年は姿を現すことだろう。

「……あ、う。……創……?
 創のとこ、勉強、終わった……?」
周りを見回して気にしつつ、隠すように自分の鞄を抱え込んでいる。

やたらと頻りに視線を意識しているせいか、大分不審になりつつある。
その様子や時間から、青年が授業から抜け出したことに
貴方は気付ける、かもしれない。
(-116) 2021/11/10(Wed) 6:27:04

【秘】 朧げな遮光 守屋陽菜 → 朝日元親

「────……
おま
え〜〜〜!?

 
もう
いいから
……」

お前には照れはないのかと睨みつけるが、
険のない瞳は可愛いのもので。
並べられた言葉に、口元が、
弧を描いているのを感じてしまう。止められない。
……せめてもの反抗として、目は逸らさないように。

「…………ほんとに、いいんだな……?
 面倒臭い女だって自覚あるけど、
 ……逃げたくなっても知らないから」

ぎゅと、重なった手を結び直す。
見つけてくれた、掴んでくれた手を、しっかりと握る。
そっちがそのつもりなら、いいってことだ。

「────
だから……私を、安心させて


せめてもの仕返し。
今度はこちらから、唇を重ねる。

もうすぐチャイムが鳴る。放送の時間。
それも忘れてしまいそう。たまにはそれもいいだろうか。
(-117) 2021/11/10(Wed) 6:29:58

【秘】 鏡沼 創 → 人魚姫 透 静

思ったより早く出て来たあなたに、まだ長さの残っていた煙草を
秘かに落として踏み消した。
一連の動きは認識されてないとは思うが、自信はあまり無い。

「……ええ、まあ。
 ちっと早く終わっちまったんで、待ってようと思いまして。
 静んトコも、早めに終わった感じでやがります?」

抜け出して来たのだろうと当たりを付けつつも、態々言及は
しなかった。
きっと同じ気持ちだろうから、とやかく言うのも野暮だろう。

「そんな周り気にしねぇでも、こんなタイミングで此処に人が
 来る事はそうねぇですよ。
 心配でやがるんでしたら、どっか移動しちまいます?
 外でも、何なら僕の部屋でも構わねぇですよ」
(-118) 2021/11/10(Wed) 6:42:31

【秘】 人魚姫 透 静 → 鏡沼 創

「いや、それ……は、その……」
落とされた煙草には気付かず、バツが悪そうに貴方から顔を逸らすと、片手で長い白髪を弄り始めた。

「……終わってないけど……調子悪いって、抜け出した」
「サボんの、悪いことだって分かってても、アンタの事気になって……こ、こういう事初めてしたから、バレてるかもだけど。体調のこと聞かれた……」

……発言とは逆で、入学以降一度も仮病を口にしたことがなかったからか、易々と信頼され抜け出せたようだ。
鞄から件のクッキーを取り出しつつ、極力外から見えないようにと建物の陰へ早足で潜り込む。

「う、うー……いい、こ、ここで……。アンタが言うんなら大丈夫だろうし、オレは、菓子渡しに来ただけ、だから……」
(-119) 2021/11/10(Wed) 7:00:48

【秘】 鏡沼 創 → 人魚姫 透 静

「……全く、静は正直でやがりますねぇ。
 これじゃ、本当の事言ってねぇ僕の立場がねぇじゃねぇですか」

くつくつと、気を悪くした風もなく笑う。
自分も同じ様に抜け出して来た上に、今も他人の認識を通じて
授業を受けてるだなんて、あなたが知ればどう思うだろうか。

「僕の事、信用しすぎじゃねぇです?
 そういう事なら、早えぇトコ受け取っちまいましょうかね」

はい、と渡し易い様に両手を差し出した。
(-120) 2021/11/10(Wed) 7:13:55

【秘】 人魚姫 透 静 → 鏡沼 創

「だって、周りに嘘、吐いたし……アンタには本当のこと言ったほうが、いいって思って…………」

差し出された掌へと菓子入りの袋を乗せ、
……そのまま、菓子ではなく貴方の方を見た。

「…………で、あの、さ。……ここ、人目とか、ない所じゃん」
そこまで言って、唇を一度噛み、緩々と再び開く。
空いた自分の両手で鞄を持ち、盾にするように顔を隠そうとする。

「前にしたの、少しだけで、その……創がしたかったら、
 もうちょっと、き、キスしても、いい、ですけど……」
(-121) 2021/11/10(Wed) 7:30:45

【秘】 鏡沼 創 → 人魚姫 透 静

「ありがとうごぜーます……?」

受け取った菓子をよく見ようとした所で、あなたからの視線に
気付き、首を傾げた。
そのまま待ち、出てきた言葉に笑いを噛み殺しつつ、菓子を
鞄へと仕舞って、その場に置いた。

「そう言われましても、そうやって顔隠されちまったら
 出来るモンも出来ねぇんですよねぇ。
 静が僕にキスされてぇんでしたら、その鞄もーちょい下げて
 もらって構わねぇですかね?」

そう、一歩あなたとの距離を詰め、目の前に立った。
(-122) 2021/11/10(Wed) 7:44:17

【秘】 人魚姫 透 静 → 鏡沼 創

「……あ、…………」
びく、と青年の肩が揺れた。
貴方の言葉に反応してか、そっと外された鞄の下にある顔は、林檎みたく真っ赤に染まっている。

「そ……そう、……言うの、なら…………」

鞄を足下へと半ば落とし置き、自身の上着の裾を掴んでじっと立ち竦む。
自分から求める言葉を言うのを躊躇い、羞恥で潤み色味の増した蒼眼は、閉ざした口の代わりに欲求と感情を滲ませている。
(-123) 2021/11/10(Wed) 8:00:54

【秘】 鏡沼 創 → 人魚姫 透 静

言葉にこそされないものの、こうして鞄も下ろされ、強く欲求の
滲む様子を目にしてしまえば、あなたの気持ちは明らかだ。
逃げる心配をする必要も、逃がす心算も無い。
赤く染まった両頬に手を添えると、唇を重ねた。

「…………ん」

さて、『もうちょっと』というのはどれ程だろうか。
訊ねる様に、誘う様に小さく舌を出し、あなたの唇をなぞった。
(-124) 2021/11/10(Wed) 8:15:17

【秘】 人魚姫 透 静 → 鏡沼 創

ひ、と短く息を呑む。頬に手を添えられ、それを振り解く必要も、それ以前に度胸も足りない青年は、ただ触れられた唇の感触に固まる。

「ぁ、や……」
ただ、あんな言葉を送って口に出して、そうして回りくどく求めたのも自分からで。実際に体験して、ぐわりと胸の奥で燻る熱が揺らめいた。

「…………足んねえ、」

低く呟いて、……そのまま抗われなければ、青年は貴方に深く口付けをしようとすることだろう。
本心が望むまま、欲しいものを欲しいだけ手に掴む子供みたく。
(-125) 2021/11/10(Wed) 8:37:09

【秘】 鏡沼 創 → 人魚姫 透 静

「っ、……!」

驚くほど低い呟きに、ぞくりと背を震わせる。
欲されている。
はっきりと伝わる欲に、ペースを乱されそうな危機感を覚えた
ものの、抗う理由も無く。
そのまま、深く口付ける。
貪欲に求められながら、自らも舌を絡めた。

────いいですよ、全部持って行っても。

あなたが離れるまで、満足するまで、自分から終わらせようと
する事はないだろう。
自分もまた、あなたを欲してるのだと気付いたから。
(-126) 2021/11/10(Wed) 9:02:44

【秘】 人魚姫 透 静 → 鏡沼 創

足りない。足りない。おかしくなってる。
思っていたよりももっと、思考がぐらぐらして落ち着かない。
理性と欲求が噛み合わなくて、何一つとして固まらない。


「……っは、あ、」
そのまま暫く触れ続けて、混乱と知識不足で呼吸の仕方が分からず、それでも限界まで求めてから青年は漸く数歩離れた。

「や……だめ、やっぱり、オレおかしいよ、足んない……」
「こんな事考えたり、したいって頭一杯になんなかったのに。
 アンタとしてもいいって思ったら、ずっとしたくなる……」

息を荒げて赤いままの頬はそのままに、口元だけを今度は手の甲で隠して顔を背けた。
身体がこれ以上は限界だと呼吸を求めていても、頭の中はずっと別のことを欲している。
(-127) 2021/11/10(Wed) 9:40:04

【神】 俺 シオン・グレイヴズ

>>G24 育毛剤

アアアもったいない!バカ!俺のバイト代!

男性向け育毛剤っぽい爽やかな香りが部屋中に広がる……!

「何してくれてんですかマジで!弁当にかかるだろバカが食事中に育毛剤振りかざしちゃダメって幼稚園の頃に教わらなかったんすか!?」
育毛剤を奪い返して普川にかけようとしている!食事中に暴れるな。
(G25) 2021/11/10(Wed) 9:45:49

【秘】 鏡沼 創 → 人魚姫 透 静

「……は、」

呼吸こそ出来ていたものの、流石に頬が熱くなり、息も
上がっているのを実感する。
ここまで情熱的に求められたのは、流石に初めてだったから。

「おかしかねぇですよ。僕はしてもいいって思ってますし
 静がしてぇなら、ずっとしたって構わねぇんです。
 僕は、静のものになっちまってるんですから。
 ……ただ、これで全部でも、終わりでもなくて。
 そういうの、全部教えていいかは悩ましい所でやがりますね。
 静がパンクしちまいそうですし」

顔を背けるあなたを、じっと見つめる。

「……今、どうしたいか聞いても構わねぇです?」
(-128) 2021/11/10(Wed) 10:05:26

【秘】 人魚姫 透 静 → 鏡沼 創

「は、え……? おわりじゃ、ない、のか……?
 これ以外、すること、あるか……?」

案の定というべきか何も知らなかった青年は、不思議そうに疑問符を浮かべている。
呼吸を落ち着けようとする中、貴方の言葉を噛み砕いて飲み込み、ようやっと口を開く。

「―― 全部、」
ほしい、と掠れた声が、思わず出てしまった。
どうなろうとも貴方の全てが欲しい。
それは青年の本心を直接流し込むような、熱と欲の滲んだ音。
(-129) 2021/11/10(Wed) 10:35:47

【秘】 鏡沼 創 → 人魚姫 透 静

「あるんですよねぇ、実は」

困ったな、と苦笑する。
教える心算は無かったのに、気が付いたら先を仄めかしていた。
先がある事を知れば、無垢なあなたはきっと。

予測は出来てた筈なのに、熱と欲に中てられたのか胸が脈打つ。
こうまで欲されては、逃げられない。
いや、違う。自分が逃げたくないのだ。
全てを与えたくて仕方がない。

「────わかりました。
 でも、流石に此処でじゃ色々とマズいですから。
 場所を変えましょう? 僕の部屋でも、静の部屋でも」

どっちだっていいですから、其処まで我慢出来ますよね?と。
子供を宥めるが如く、耳元で囁いた。
(-130) 2021/11/10(Wed) 11:01:08

【秘】 人魚姫 透 静 → 鏡沼 創

「あるんだ…………」

あるとは全く思ってなくて素で驚いている。
突然降ってきた未知の知識に、よくわからず首を傾げた。

「場所? ……びっ! や、耳元だめ、背中びりびりする!」
囁き声に慌てて自分の両耳を手で覆うと、ぷいと再び顔を背ける。
「じ、じゃあ、創の部屋行く。迎えの車、学校終わるまで来ないし……一回教室も抜け出したから、迎え来るまでは部屋にいる」
(-131) 2021/11/10(Wed) 11:22:18

【秘】 鏡沼 創 → 人魚姫 透 静

「耳元は駄目でやがりますか。
 こりゃ、先が思いやられますねぇ」

なんて、いつもの調子で笑ってみせて。
自分の鞄とあなたの鞄を纏めて拾うと、空いた手を差し出した。

「……それじゃ、行きましょうか?」

あなたが手を取るなら、そのまま自室へと案内するだろう。
(-132) 2021/11/10(Wed) 11:33:45

【秘】 人魚姫 透 静 → 鏡沼 創

「あ、鞄……ありがと……」
「……ん、うん、今度はオレがアンタの部屋行く番だな」

熱がある程度落ち着きはしたようで、幾許か好奇心で輝いた瞳を向けながら貴方の手を取った。

実家暮らしの身では寮に行くことも殆ど無く、貴方の後ろをちょこちょことついて回り、案内されて辿り着けばそわそわと緊張と興味で落ち着かない様を見せ始める。
(-133) 2021/11/10(Wed) 12:00:29

【秘】 鏡沼 創 → 人魚姫 透 静

無邪気な様子を見せるあなたに、微笑ましげな視線を向けながら
一歩先を歩く。
そのまま案内を続け、自室の扉を開けた。

一見すると、普通の部屋に見えるだろう。
同室者は元より居ないのか、一人分しか使われてなさそうだ。
あなたの部屋の様に、一切の物を排してるという訳ではない。
教科書や参考書、筆記用具等。在るべき物は全て在る。
なのに、部屋の主の趣味・嗜好を読み取る事は困難だろう。
『比較的片付いている男子高校生の部屋』以上の情報が無い。

……その不自然さに、あなたが気付くかはわからないけれど。
部屋に入ると、鏡沼は荷物を下ろし、ベッドへと腰掛けた。

「普通は、飲み物の一つでも出すべきでやがるんでしょうが。
 別に構わねぇですよね?」

そう言って、あなたへと手招きした。
おいで、と言わんばかりに。
(-134) 2021/11/10(Wed) 12:19:56

【秘】 朝日元親 → 朧げな遮光 守屋陽菜

「今更撤回したりしませんよ。
 先輩の方こそ、いいんですね?」

そっくりそのまま、先輩の言葉を返せるくらいだ。
逃げたくなっても、僕は知らない。

少なくとも僕は、逃げたりしませんよ。

 
その点は、安心してください。先輩


唇が触れる。
今度はさっきより少し長い時間、唇を重ねた。
簡単に離してやろうとしなかった。

遠くでチャイムの音が聞こえた気がした。
気のせいかもしれないし、放送室の外では本当に鳴り響いたのかもしれない。
別にどっちでも構わなかった。

今この時間が夢でも幻でもない、その方が。
部活動なんかより大事なんだと、僕は思い知っていた。
(-135) 2021/11/10(Wed) 12:27:57

【秘】 人魚姫 透 静 → 鏡沼 創

自分の部屋と比べれば明らかな差に、目を瞬かせて興味深そうに室内を見回した。
一般的な学生の自室と、青年自身の環境はあまりにも異なっていて、その影響からか不自然だとは全く思っていなさそうだ。

「おー。すごいな、色々置いてある……。
 ……ん? なんだー?」
手招きされると、大人しく貴方の方へと近寄っていく。
(-136) 2021/11/10(Wed) 12:31:12

【秘】 鏡沼 創 → 人魚姫 透 静

鏡沼は、近付いて来たあなたへ手を伸ばしたかと思うと
そのまま倒れる様にして、ベッドへと引っ張り込んだ。
どこか悪戯っぽい笑顔を向けつつ、抱き寄せようとするだろう。

「捕まえた、なんて。 ……冗談でやがりますが」

捕まったのは、きっと自分の方だから。
(-137) 2021/11/10(Wed) 12:44:47
守屋陽菜は、確かな暖かさを知った。
(a40) 2021/11/10(Wed) 12:48:11

【秘】 人魚姫 透 静 → 鏡沼 創

「わぷ……!」
ぼすんと倒れた痩身、青い眼が不思議そうに貴方を見つめる。

「捕まったぞー。……この前みたいに寝るのか?
 今度はオレが添い寝すんのか?」

ふと過去に自室で添い寝をしてもらった日のことを思い出したようで。
また首を傾げつつも、面白そうな子供っぽい笑みを浮かべた。……ころころ、ぐるぐる、青年は喉を鳴らして笑っている。
(-138) 2021/11/10(Wed) 13:08:44

【秘】 鏡沼 創 → 人魚姫 透 静

無垢な笑みに、何だかそれでもいい様な気がして来た。
あの欲と熱が治まっているのなら、急く必要も無いだろう。

「……そうですねぇ。それでもいい気がして来ちまいました」

一度、触れるだけの口付けをして。
抱き締めたまま、あなたの後頭部へと手を伸ばし、ゆるゆると
撫で始めるだろう。
まるで、寝かし付けるかのように。
(-139) 2021/11/10(Wed) 13:23:53

【秘】 人魚姫 透 静 → 鏡沼 創

「っん……創、」
軽く触れた熱に、物惜しそうに僅かばかり蕩けた目線を向けはする。

……するのだが、青年はそうやって頭を撫でられ、寝かしつけられることに慣れきってしまっていた。

「んに…………」

くう、と小さく一鳴きして、そのまますぐに入眠。
他人の部屋であることもすっかり忘れ、望んだ相手の居室という感覚に包まれながら眠りに就いた。ぐっすり熟睡。
(-140) 2021/11/10(Wed) 13:38:48

【秘】 鏡沼 創 → 人魚姫 透 静

あっさり熟睡してしまったあなたに、思わず苦笑する。
きっと、例の運転手からの連絡で起きるまで、このままだろう。
それでいいと思った。
熱が誤魔化せる内は、今のままの関係で居たい。
この先を望む気持ちと優劣が付け難いほどに、これもまた
素直な自分の気持ちだ。

うっかり自分まで寝入ってしまわない様に気を付けながら
あなたの温もりを享受する。
……きっと、これが“幸せ”というものなのだろう。
そんな事を思いながら。
(-141) 2021/11/10(Wed) 13:52:36
鏡沼 創は、此処に居られて幸せだ。
(a41) 2021/11/10(Wed) 13:53:14

【神】 綴り手 柏倉陸玖

>>G24 >>G25 寮の自室

「あーこらこらこらこら暴れないでください食事中に。
 というか箸奪われたら俺食わないよ馬鹿が。
 お前一人で食べ切れる自信があるならやってみな」

横から口を挟むくせして直接止める気は無いらしい。
しれっと自分がつついていた弁当の段だけ退避させている。
ついでに巻き込まれないようにやや距離を取った。
中立気取りの、カス。

「ついでに言うと、普川に道徳を説いても無駄ですよ。
 だってお前わかった上でやってるもんな。」
(G26) 2021/11/10(Wed) 14:19:28

【人】 綴り手 柏倉陸玖

>>44 >>45 普川

普段は死ぬ程頑張ってるんだよ、わかるだろ、だとか。

知り合いに箸使うか聞いてみろよ意外と居るぞ、だとか。

そんなくだらない反論をした後に。
呼び出しを受ければ、断る理由も今は無い。
とはいえそれも場所に依るけれど、何となく想像は付いた。

確証こそ無かったけれど、まあ。
恐らくはそうだろうな、と
そんな思いがあったのは確かな事だ。
(46) 2021/11/10(Wed) 14:32:46

【人】 綴り手 柏倉陸玖

>>44 >>45 普川

そうして二人、足を運んだ先。
物寂しくて辛気臭い、見渡す限りが鈍色の海。

吹き付ける潮風は重く冷たく湿っていて、
"海"が想わせる爽やかさなんかちっとも感じさせてはくれない。
寄せては返す波に、ただ晒される事しかできない。
そんな消波ブロックを遠目に見て、みじめなものだとさえ思う。

結局、それが自分達には似合いだと。
いっそこれくらいの方が、現実らしくて笑えてくる。
いつもそんな景色の中に居場所を見出していた。

「こんな所でする話かよ、なんて今更か。
 そういうお前はどうなんだよ、って言いたい所だけど
 置いて行かないなら、お前も同じ所来てくれるんだろ?」

俺の志望校の偏差値は高いぞ、なんて笑って。

いつだって、努力は大して報われない。
いつだって、納得の行く道を示してくれる人は居ない。
いつだって、自分達は途方に暮れるばかり。

いつだって、それでもただ、意地を張っていたいだけ。
(47) 2021/11/10(Wed) 14:35:42

【人】 綴り手 柏倉陸玖

>>44 >>45 普川

それでもたまには自棄を気取ってもいいだろう。
一度は離そうとした似た者同士の手を自ら引いて。
何処までも残酷に冷たい海に向けて、一歩踏み出した。

何も別に、深い所まで行こうとしている訳ではない。
ただ子供じみた戯れのように、
意味も無しにざあざあとさんざめく海に足を踏み入れて。
染み入る海水の冷たさに、ただバカバカしいと笑うだけ。

きっとあの時もそうだった。

「あーあ。
 体育祭も、あんな騒ぎの後じゃろくに出る奴減るだろうし
 俺達どうせ、数合わせに呼ばれるんだろうなあ。」

軽口半分、本当に有り得ない、なんて吐き捨てて。
何らかの役員というものは、往々にして
そういった皺寄せが巡り巡って来やすいもので。

「どうせ最後なら、異能の事隠す必要も無いしさあ。
 それに、数合わせって思われるのも気に入らないし。
 いっそこっちから出てやって、
 好き勝手していくのも悪くないかもなぁ。」

勿論、悪名にならない程度に。
そう言って性悪な笑みを浮かべるのは。
結局の所、何処までも抜け目ない男らしい。
(48) 2021/11/10(Wed) 14:36:31
柏倉陸玖は、不慣れな期待を込めて、手を引いて行く。期待に応える為に。
(a42) 2021/11/10(Wed) 14:36:52

柏倉陸玖は、踏み出す先は、今は何処だって良い。
(a43) 2021/11/10(Wed) 14:37:02

柏倉陸玖は、結果や理由なんて、後からついて来るものだと考えている。
(a44) 2021/11/10(Wed) 14:37:25

【独】 美とは? 若井匠海

いつメンも戻ってきた学食はやっぱりガヤってたし、授業前もガヤってたし、授業後もガヤってたし、放課後もなんかガヤっていた。
いつもはHR終了次第即帰る様なやつまで教室に残っている。マジ?レアじゃん。ダル絡みしに行こっかな…

今日の騒がしさはこれにとっては"良い方"の騒がしさだったので、へらへらしながら居たらしい。
最早防音も防護の壁も要らなくなったので人の渦の中心にいる必要は無い。むしろ居ると色々と目立つ。のだが

それでも僕は、やってない。
このセリフを現実で使う時がイマ!って事!?
ハンセイブン?カイテナイヨーあれ昨日の授業抜けたのバレたからカイタンダヨー」
書いてはいるんじゃねぇか!と突っ込みが入った気がする。
男は騒がしいのも好きなので、今日も渦の中心に居た。

「え〜本当にやってないのにぃ〜〜本当にやってないけど俺…スフレチーズケーキ奢られたらあの軽ーい食感と同じぐらい口が軽くなっちゃうかもしれん…」

と言う訳でファミレス行かん!?!?!?!?

調子の良い事ばかりを言っていた。本日も大仰営業でお送りしております。
(-142) 2021/11/10(Wed) 16:52:39
若井匠海は、この後滅茶苦茶奢らせて滅茶苦茶適当言って滅茶苦茶腹いっぱいになった。
(a45) 2021/11/10(Wed) 16:52:51

【人】 風紀委員 普川 尚久

>>47 >>48 >>a42 柏倉

「こんな所だから、こそだろ。
まさかキラキラ輝く場所で未来なんて俺達が語れるか?

ちなみにお答えはその通り。偏差値なんて大した事ねぇよ。
礼すら伝えたい奴に伝えられないこの異能に比べりゃ、さ。
教育だったけど合わせるわ。薬学部で教員免許取るかぁ」

単調に繰り返される波の音は、癒しとは程遠い騒がしさを宿す。
灰の潮騒。その気取らなささが見える現実と被さる。重なる。

架空作品の様に、海と世界の広さを重ね、精神を持ち治す。
そんなのは俺達は無縁の気質だったから、

だからあの頃、ここに来た。何をしていたかと言うと──

「っと、
……めずらし、
っめたッッ!!」


ズボンを捲って浸した足に容赦なく襲い掛かる海水の冷たさ。
あの頃と同じく、死ぬつもりなんてまるでないけれど、その沈むような暗く重い冷たさに足で触れて、全部バカバカしくなって、
“美しい”じゃなくて、“くだらない”と吐き捨て笑う。

何かが変わっても、結局その感性や海は変わらない。
停滞の海を見て諦観をしつつ歩みを止めないのも変わらない。
ただ、あの時と一つ違うとしたら。

ひたすら人に触れたがらないこの男が自ら触れることと、
何も言ってすらないのに、自ら手を引いてきたこと。
それに礼を言うのもおかしな話だから、重なりに力を込めた。
(49) 2021/11/10(Wed) 17:25:28

【人】 風紀委員 普川 尚久

>>47 >>48 >>a42 柏倉

「お、やる気?
俺ももう卒業ぐらいまで異能バレしても問題ないしな。

“苦労ばっかしてた世代”って思われんのもムカつくし。
いっちょ盛大に荒らしてやりますかね、最後に大会を」

異能格闘の経験は互いに昔からある。
折角だ、どうせ参加させられるなら番狂わせでも狙うか。
進路に影響しない程度、逆を言えばその範囲までスレスレに。

現実には諦めきってる癖にこんな所だけプライドはある。
参加すると出してしまえば、絶対格好つけられるよう用意する。
本当に、この海の冷たさと同じくらいバカバカしい。

「いっそ組んじまうか」

ペアの競技として。自分達は馬鹿みたいに異能の相性もいい。
どっちがメインを張って戦おうが永久機関ができる程度には。

それでも当時言い出さなかったし、言い出せなかった。
限界を見出して挫折した彼に、それを提案して何になっただろう。異能の格差を思い知らせるだけ慰めにもなりゃしない。
だからこんな話永遠にする事なんて無いと思っていたのだが。

「“二人”の強さは、この海で散々思い知っただろ?」
 
(50) 2021/11/10(Wed) 17:32:06

【人】 風紀委員 普川 尚久

>>47 >>48 >>a42 柏倉

自殺願望も希死念慮も持った事はなかったけれど。
だからと言って、手にしていたモノを失って足場がない状況が苦しくない訳でも、何もなしで立ち続けられたわけでもない。
苦しいを幾重にも重ね続けてがむしゃらに前に進んだだけ。

もしもの話は分からないけれど、
多分あの時、この海を一緒にいる相手が居たからこそ、今こうして、当時考えもしなかったもう一度の異能格闘を考えている。

案外、永遠なんて容易く引っ繰り返されるものだ。
良い意味でも、悪い意味でも。

ならまあ、期待を捨てた海で、期待を拾い直す。
それだってきっとおかしな事じゃないと──
そう、堂々と言い切れる日が来るといい。

今は無理でも、いつかは。
(51) 2021/11/10(Wed) 17:33:49

【人】 牛丸紗優

>>42 鏡沼

なんか難しいやつなんですね


思考を放棄した言葉が返ってきた。
実際のところ、言葉のみであなたの異能を理解することはできていない。
これから体験していくことになるのだろう。

「ある意味では私でよかったとも思ってます。
間違えて飲んじゃったりとか、異能騒ぎについて知らなさすぎたりもしなかったし。
だから本当に……かしこまったりとか、しないでくださいよ。
今度なにかあったら、助けてください!って言いますから。
それでチャラにしましょ」

ね、鏡沼先輩。
初めて知った、初めて会ったあなたの苗字を呼んだ。
もうすぐ体育祭だ。困る出来事もあったりなかったりするだろう。

あなたの異能に困惑する牛丸の姿が見られる日は、近いのかもしれない。
(52) 2021/11/10(Wed) 17:42:20

【神】 風紀委員 普川 尚久

>>G25 >>G26 シオン 柏倉

「金の使い方ド下手くそ後輩ですか?

あと教わる訳ないでしょうが生憎幼稚園児でハゲの兆候が無かったもので。そちらにはあったのでしょうかねぇ……
って冷たッ!!弁当にかかるって言ってたのお前だろうが!?」


部屋にまき散らされるバイト代。
トニック系特有のスーッとする独特の香りが食欲を阻害する。

「お残しをして平然と居られる副会長様どうかと思いますわね!?
っていうかお前の方が将来ハゲそうなんだよ行け後輩!かけるなら中立気取る最悪なあっちにかけてやれ!」


本当に弁当にかからないか心配になるが、凄い勢いで振るとかしない限り基本は出ない仕組みになっているから大丈夫だろう。

都合の悪い事を言う柏倉の方に矛先を向け──

その目論見が成功したかを知っているのはまた別の話で、知る人物は子の3人のみ。育毛剤弁当の騒がしい日々は、何だかんだでこれも平和と言うのだろう。
(G27) 2021/11/10(Wed) 17:45:12
シオン・グレイヴズは、副会長に育毛剤をかけた。
(a46) 2021/11/10(Wed) 17:48:23

柏倉陸玖は、育毛剤からは逃れられなかったらしい。
(a47) 2021/11/10(Wed) 17:55:26

【独】 牛丸紗優

牛丸沙優は、寮の自室で反省文を書いている。

反省文とは名ばかりの、この騒ぎの間にあったことを、思いの丈を書き出している。

お昼寝スポットを共有できそうな面白い人を見つけた。
部室で友達と話した。
先輩のお弁当がおいしそうだったこと。
屋上でひとり黄昏ていた彼は、やっぱり怒られるべきだと思う。
その屋上から見えた、先輩の後ろ姿。
ありえない人違いをされたり、それはまた別の先輩の異能のせいであったり。

そのような、ささいな、誰にも渡すことのない文章を。
誰にも渡すことのない、自分自身の想いと記憶を。
(-143) 2021/11/10(Wed) 17:55:38

【独】 牛丸紗優

それが終われば、いつものように鏡を見る。

眠る前の習慣として、牛丸沙優は自身に異能を使用している。
いついかなる環境下においても快適な睡眠を約束し、『好きな夢を見る』異能を。
なにもない、まっくろな眠りを得るために。

最初は自分の心を守るため。
心がくずおれたあの日のリフレインを恐れてのことだった。
それがいつの間にかやめどきを見失って、ここまできてしまったという訳で。

だから、少しだけ迷って、鏡の中の自分とは目を合わせずに布団へ潜った。

「今日はどんな夢だろう」

そんな、ちいさな子供のような期待を抱いて。
(-144) 2021/11/10(Wed) 17:56:56
牛丸紗優は、来年の体育祭で、精一杯走れることを夢見ている。
(a48) 2021/11/10(Wed) 17:57:57

【人】 綴り手 柏倉陸玖

>>49 >>50 >>51 普川

「ははは。ほんと、何やってんだかなあ」

すぐ傍から聞こえた悲鳴にあっけらかんと笑う。

容赦なく体温を奪っていく海水の冷たさも。
肌を刺すような、底冷えするほど冷たい潮風も。
今も昔も、何もかもをバカらしくさせるのには十分だった。
それを許してくれる場所が、この鈍色の海だった。

「誰にも軽々しく触れられやしないこの異能でも。
 まあ、少しくらいは良い思いしたっていいよなあ」

この異能は、
"直接触れたものの傷口を操作する"。

今でこそ傷を塞ぐ事もできるけれど、
本来の性質はその逆、傷を悪化させるばかりの異能だった。

とはいえ決して制御ができないわけではない。
寧ろ逆、今では殆ど完全に掌握しているとすら言って良い筈だ。
だからこそ、こうして研鑽を積み、本来の性質とは異なる方向へ
この異能を作用させる事ができているのだから。

それでも、暴発の懸念を、他者の猜疑心を拭う事は難しい。
何事も、直すよりも、壊す方がずっと容易い。
この異能は、たった一つの綻びから
全てを台無しにする事だってできてしまう。

それを知っている人間からは、当然。
度々直接触れる事を拒まれるのも、道理というわけで。
(53) 2021/11/10(Wed) 19:32:23

【人】 綴り手 柏倉陸玖

>>49 >>50 >>51 普川

だから柏倉は、いつだって人と距離を取っていた。
一度人と触れ合う事に慣れてしまえば。
いつかその温度を失った時、苦しむのは自分の方なのだから。

だから柏倉は、自分の異能を半ば封印する事にしていた。
使うとしても、ただ傷を塞ぐ為だけに。
本来の性質が必要になる事など、無い方が良いと思っていた。

「ああいいよ、やるなら徹底的に見返してやろう。
 どんなに物騒な異能でも、卑怯なやり方でも
 結局は勝った奴が正義だって事を教えてやろうじゃあないか」

物騒な異能、卑怯なやり方。
自分が競技に出た後に、専ら受けていた"評価"。
それが実に不本意なものであったのは当然の事で。

それでも、どんなに努力を重ねても。
生まれ持ったものの差は、決して覆す事はできなくて。
結局最後までその評価から抜け出す事はできなかった。
だから柏倉は、それが自身の限界と認めざるを得なかった。

それも"二人"でなら、どうにか開き直れそうだ。
(54) 2021/11/10(Wed) 19:33:11

【人】 綴り手 柏倉陸玖

>>49 >>50 >>51 普川

こんな異能でも必要とする者は居て、
そして、それでも触れたがる酔狂な人間も居たものだ。
現実というものは、本当に自分の仮定を裏切るのが上手い。
そんな事を思って、呆れ混じりにまた笑う。

「俺達のして来た事は、何も"傷の舐め合い"だけじゃない。
 そう証明するなら、今以上の好機もそう無いだろうしさ」

別に、期待だとか命だとか、何かを捨てに来たわけでもない。
現実に打ち拉がれはすれど、大人しく折れてやるのも癪なのだ。
だから暫しの間、言葉を交わし、冷たい波を踏みしだいて。
それで気が済めば、何をするでもなく帰って行くのだろう。

今はもう、握り返された手を離してやるつもりも無い。
だから今は手袋越しでも、それでも確かに手を引いて。
(55) 2021/11/10(Wed) 19:33:47

【秘】 市川 夢助 → 俺 シオン・グレイヴズ

「それもそうかもしれないですね。
 まあ、オレにとっては新しい異能を試すチャンスでもありますから」

手に触れ、同じように見つめ返す。見つめ返して、5秒と経たないうちに目を逸らすのだが。

同じ異能を持っている者同士だ。君の感情が市川に伝わるのと同様に、市川の感情も君に伝わる事だろう。

市川夢助は、性転換の結果とはいえ女性に免疫がない。
普段から女性に接する機会も殆どないため、
普通に恥ずかしくなってしまった。


天才といえど、感情に嘘はつけないのだ。
(-145) 2021/11/10(Wed) 20:29:35

【置】 綴り手 柏倉陸玖

 
稲生学園は、今日も慌ただしい。

それでも日常は滞り無く続いて行く。
これまでも、そしてきっと、これからも。
おおよそ何事も無かったように、全て元通りに。

結局の所。

この数日間であった事が、
何になるだとか、何にもならないだとか。
そんな事をわかった気になってしまうのは、
きっとまだまだ時期尚早、気の早い話なのだろう。

今はまだ、何かを得られた実感は無くたって。

いつだって、結果や理由なんて、後から付いて来る。
今は道無き道でも、足を止めさえしなければ。
そうしてふと振り返ってみれば、確かな轍が残っているものだ。
(L1) 2021/11/10(Wed) 20:42:07
公開: 2021/11/10(Wed) 20:50:00

【置】 綴り手 柏倉陸玖

 
ああ実に妬ましい。

今は藻掻きながら、悩みながら、苦しみながらも。
それでもきっと、自分よりも遥か先を行けるあなた達の事が。
或いは、それを感じない、感じさせないあなた達が。
遠く後方から見詰める事しかできないその軌跡が。
羨ましくて、眩しくて、憎らしくて。

それでもただ嫌いなだけにはなり切れない。

先を行く人間には、それ故の苦悩がある。
それらに対し、確かな敬慕の情を抱えてすらいる。

だからこそこうした役回りを、
その場に留まり、皆の背を見送る立ち位置を。
誰に頼まれたわけでもないのに買って出たわけで。

その隣に並びたがる、何とも酔狂な人間が居た事は
それこそ思ってもみなかった、と言うほか無いのだけれど。
だって今までは、只管上か下ばかりを見ていた人生だったんだ。

だから今まで気付けなかった事には、
少しばかり目を瞑ってはもらえないだろうか、なんて。

そんなふうに考えてしまうのは、ずるいのだろうなあ。
(L2) 2021/11/10(Wed) 20:42:44
公開: 2021/11/10(Wed) 20:50:00

【独】 風雪 世良健人

小さな明かりを黒鉛の文字が照り返す。
同室の住人が自らの道を歩むように、
目指すもののために手を動かす。
いずれはたどり着くものを目指すため。
未来は、手の中にある。
(-146) 2021/11/10(Wed) 20:53:23
普川 尚久は、いつかの日、「ずるいに決まってんだろ」と呆れる。
(a49) 2021/11/10(Wed) 20:53:54

普川 尚久は、それでも、今まで前が後ろしか考えなかった奴の
(a50) 2021/11/10(Wed) 20:54:31

普川 尚久は、隣と言う初めての概念に収めたから、許してやる。
(a51) 2021/11/10(Wed) 20:55:37

普川 尚久は、遮るものは何もない相手の手を握りながら、そう苦笑した。
(a52) 2021/11/10(Wed) 20:57:33